JP2005257200A - 蓄熱体の清掃機能を有するリジェネレイティブバーナ - Google Patents

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修 佐喜真
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Abstract

【課題】簡単な構成で、容易かつ十分に蓄熱体を清掃することができる蓄熱体の清掃機能を有するリジェネレイティブバーナを提供すること。
【解決手段】蓄熱体5を充填するための蓄熱室4を有するリジェネレイティブバーナ1において、駆動モータ7によって回転駆動する攪拌羽根6を蓄熱室4内に設けた。攪拌羽根6で蓄熱室4内の蓄熱体5を攪拌することにより蓄熱体5に付着したダスト類を除去する。除去されたダスト類は、排出口11から外部に排出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄熱体を介してバーナへの燃焼用空気の供給、及びバーナからの燃焼排ガスの排出を行うリジェネレイティブバーナに関し、とくに蓄熱体の清掃機能を有するリジェネレイティブバーナに関するものである。
リジェネレイティブバーナは、燃焼排ガスと燃焼用空気を交互に通過させる流路を有し、その中にセラミックボール等からなる蓄熱体を充填した蓄熱室を設けたもので、燃焼排ガスの持つ熱エネルギーを効率的に燃焼用空気の加熱源として回収するものである。一般的には1基の炉に少なくとも一対のリジェネレイティブバーナを設置し、これを所定時間間隔で交互燃焼させる。具体的には、燃焼側バーナで燃焼させた燃焼排ガスを対となる排気側バーナで吸引して燃焼排ガスの持つ熱エネルギーを蓄熱体に貯える。モードが切り替わると流れが逆になり、燃焼用空気が熱を貯えた蓄熱体により予熱され、燃料と混合して燃焼する。そして、燃焼排ガスは反対側のバーナに吸引され内蔵した蓄熱体を加熱する。これが交互に繰り返される。
このようなリジェネレイティブバーナにおいては、炉内からの燃焼排ガスが蓄熱室を通過する過程で蓄熱体に排ガスダストやスケール(以下総称して「ダスト類」という。)が付着して目詰まりを起こし、燃焼に支障をきたしてくるため、定期的に蓄熱体を清掃する必要がある。
従来、蓄熱体の清掃方法としては、蓄熱体をバーナ外に取り出してミキサー等で攪拌し付着物を除去するという方法が一般的であった。しかし、この方法では、清掃の度にバーナの燃焼を停止しなければならず、連続運転ができないので作業効率が非常に悪いという問題があった。
これに対して、特許文献1には、蓄熱室の側面に突き棒を設け、これを蓄熱室に挿入して往復回転運動させることにより、蓄熱体を清掃する方法が開示されている。また、特許文献2には、蓄熱室内にパレットを装入し、このパレットに蓄熱体を充填するとともに、パレットをバーナ外のバイブレータと連結して振動させることにより、蓄熱体を清掃する方法が開示されている。この特許文献1、2の方法によれば、バーナの燃焼を停止することなく蓄熱体を清掃することができる。
しかし、特許文献1の方法では、突き棒を蓄熱室に挿入し往復回転運動させるという人的作業を伴うため作業者への負担が大きく、また、突き棒の往復回転運動だけでは蓄熱体全体を十分に攪拌させることができないため蓄熱体の清掃が不十分になるという問題がある。一方、特許文献2の方法では、バイブレータが必要となるため設備構成が複雑となり、故障が発生しやすいという問題がある。また、特許文献2の方法では、騒音発生の問題もある。
特開平11−132444号公報 特開平7−158825号公報
本発明が解決しようとする課題は、簡単な構成で、容易かつ十分に蓄熱体を清掃することができる蓄熱体の清掃機能を有するリジェネレイティブバーナを提供することにある。
本発明は、蓄熱体を充填するための蓄熱室を有するリジェネレイティブバーナであって、蓄熱室内に設けられた回転可能な攪拌羽根と、攪拌羽根を回転駆動させる駆動装置と、蓄熱体から除去されたダスト類を外部に排出するための排出口とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、蓄熱室内に設けた攪拌羽根を回転駆動させることによって蓄熱室内の蓄熱体を攪拌させるようにしているので、バーナの燃焼を停止することなく蓄熱体を清掃することができる。しかも、攪拌機構として攪拌羽根を採用し、これを駆動装置により機械的に回転駆動するようにしているので、蓄熱室内の蓄熱体の全体が満遍なく攪拌され、蓄熱体の清掃を容易かつ十分に行うことができる。さらに、設備構成が簡単であるので、故障の発生を少なくできる。
以下、図面に示す実施例に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施例を示し、(a)は断面図、(b)は側面図、(c)は(a)のA―A線矢視図である。
図1に示すリジェネレイティブバーナ1は、従来と同様に通常は一対設置され、所定時間間隔で交互燃焼させる。すなわち、リジェネレイティブバーナ1は、ブロア又は排気ファン(図示せず)と連通する第1のガス出入口2と、炉内(図示せず)と連通する第2のガス出入口3とを有し、燃焼時には第1のガス出入口2から燃焼用空気を導入し、燃焼ガスを第2のガス出入口3から炉内に導入する。一方、非燃焼時には、第2のガス出入口3から炉内の燃焼排ガスを吸引して第1のガス出入口2から排出する。
また、第1のガス出入口2と第2のガス出入口3との間のガス流路には、金網によって形成した蓄熱室4が設けられ、蓄熱室4内には、セラミックボール(φ13mm)からなる蓄熱体5が充填されている。さらに、蓄熱室4内には攪拌羽根6が設けられており、攪拌羽根6は、駆動装置としての駆動モータ7の回転駆動を駆動ベルト8によって伝達することによって回転駆動する。攪拌羽根6の回転速度は、実施例では30rpmとした。
蓄熱室4の下方には、燃料入口9から導入された燃料を噴射して燃焼させるための燃料ノズル10が設けられている。また、リジェネレイティブバーナ1の最下端には、蓄熱体5から除去されたダスト類を外部に排出するための排出口11が設けられ、ジェネレイティブバーナ1の側面上部には点検口12が設けられている。
以上の構成において、非燃焼時には、第2のガス出入口3から炉内の燃焼排ガスを吸引して第1のガス出入口2から排出する途中過程において、燃焼排ガスの持つ熱エネルギーを蓄熱体5に貯える。そして、燃焼時には、第1のガス出入口2から導入された燃焼用空気が熱を貯えた蓄熱体5により予熱され、その後、燃料ノズル10から噴射された燃料と混合されて燃焼する。
そして、リジェネレイティブバーナ1の操業中は、燃焼時か否かに拘わらず、攪拌羽根6を駆動モータ7によって回転駆動し、蓄熱室4内の蓄熱体5を攪拌する。この攪拌によって蓄熱体5同士が接触し、蓄熱体に付着したダスト類が除去される。除去されたダスト類は、攪拌の過程で金網製の蓄熱室4から排出口11へ落下し、定期的に外部へ排出される。
蓄熱体5の清掃は、リジェネレイティブバーナ1の操業時に行うこともできる。この場合は、第1のガス出入口2からパージ用空気を導入し、排出口11からダスト類とともに排出する。パージ用空気の導入は、攪拌羽根6による蓄熱体5の攪拌中に行っても良いし、攪拌後に行っても良い。また、ジェネレイティブバーナ1の操業中であっても、非燃焼時であれば、パージ用空気を導入して、排出口11からダスト類を強制的に排出することもできる。
図2は、本発明の第2実施例を示す断面図である。図2に示すリジェネレイティブバーナ1は、図1に示したものと全体形状及び燃料入口の配置場所が異なるが、その他の構成は同一であるので、同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施例では、1次燃料入口9aと2次燃料入口9bの2つの燃料入口をリジェネレイティブバーナ1の上部に設けている。リジェネレイティブバーナ1の操業方法及び蓄熱体5の清掃方法は第1実施例と同一である。
本発明は、溶解炉、加熱炉等、各種の炉に使用されるリジェネレイティブバーナに利用可能である。
本発明の第1実施例を示し、(a)は断面図、(b)は側面図、(c)は(a)のA―A線矢視図である。 本発明の第2実施例を示す断面図である。
符号の説明
1 リジェネレイティブバーナ
2 第1のガス出入口
3 第2のガス出入口
4 蓄熱室
5 蓄熱体
6 攪拌羽根
7 駆動モータ
8 駆動ベルト
9 燃料入口
9a 1次燃料入口
9b 2次燃料入口
10 燃料ノズル
11 排出口
12 点検口

Claims (1)

  1. 蓄熱体を充填するための蓄熱室を有するリジェネレイティブバーナであって、蓄熱室内に設けられた回転可能な攪拌羽根と、攪拌羽根を回転駆動させる駆動装置と、蓄熱体から除去されたダスト類を外部に排出するための排出口とを備えたことを特徴とする蓄熱体の清掃機能を有するリジェネレイティブバーナ。
JP2004070873A 2004-03-12 2004-03-12 蓄熱体の清掃機能を有するリジェネレイティブバーナ Withdrawn JP2005257200A (ja)

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