JP2005256655A - 圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 冷媒の圧縮機構部1及びこの圧縮機構部1を駆動する電動機部10が収容された密閉容器15と、密閉容器15を貫通して設けられ圧縮機構部1に冷媒を供給する吸入管16aと、圧縮機構部1に設けられて吸入管16aと連通する弁通路2dと、弁体7及び弁体7を吸入管16a側に付勢するばね8からなり弁通路2dに配設された開閉弁6とを有し、ばね8の有効巻部の径をこのばね8の弁体7側端部の径又は両端部の径より小径に形成した。
【選択図】 図1
Description
この種の圧縮機においては、運転停止時に、圧縮機構部の逆転を防止し、また、冷凍機油の圧縮機外への流出を抑制するために、冷媒の吸入管の開口部を閉塞する開閉弁が設けられているが、開閉弁が設置された通路内に大量の液冷媒や冷凍機油が存在すると、液冷媒や冷凍機油が抵抗となって開閉弁による吸入管の閉塞に遅れを生じ、このため逆転音が発生したり冷凍機油の流出により軸受への給油不足を生じることがある。
特許文献1の開閉弁は、弁体を付勢するコイル状のばねの径が全長に亘って等しく形成されているので、冷媒流量が大きくなると運転停止時にばねの側面に作用する冷媒の力も大きくなるため、ばねが伸張する際側方に押されて弁体と干渉し、弁体の動作が妨げられる。
図1は本発明の実施の形態1に係る圧縮機の縦断面図、図2は図1の開閉弁周辺の説明図である。
図において、1は冷媒の圧縮機構部、10はこの圧縮機構部1を駆動する電動機部で、これらは密閉容器15内に収容されており、圧縮機構部1は、固定スクロール2、揺動スクロール3、コンプライアントフレーム4及びガイドフレーム5等からなっている。
そして、ばね8は、大径である一端8aがばね座7a内に係止され、他端は高圧冷媒導入溝2fに係止されて弁体7と板状渦巻歯2bとの間に介装され、弁体7を吸入管16a側に付勢している。
また、台板部3aの下面の中心部には、揺動軸受部3dを形成する中空円筒状のボス3cが設けられており、同じく下面にはスラスト面3fが形成されている。さらに、下面の外周部には、固定スクロール2のオルダム案内溝2cと90°の位相差をもつオルダム案内溝3gがほぼ一直線上に2個設けられている。3hは圧縮室2hとスラスト面3fを連通する抽出孔で、圧縮途中の冷媒ガスを抽出してスラスト面3fに導くようになっている。
9は大径の円筒部4aの上面に設けられたオルダムリングで、その爪9aが固定スクロール2のオルダム案内溝2cに、また爪9bが揺動スクロール3のオルダム案内溝3gに、それぞれ往復摺動自在に配設されている。
また、外周には軸方向に切欠き部5eが設けられており、固定スクロール2の吐出ポート2iから吐出された高圧の冷媒ガスを、圧縮機構部1と電動機部10との間に形成された空間部を経て、切欠き部5eの反対側において密閉容器15を貫通して設けられた吐出管16bから外部を放出される。
そして、シール材5c,5dによって密封されたガイドフレーム5の凹部5aの内周面と、コンプライアントフレーム4の外周面との間に形成された空間部5fは、コンプライアントフレーム4の連絡通路4dとのみ連通しており、揺動スクロール3の軸出孔3hから供給される圧縮途中の冷媒ガスを封入するようになっている。
11dは主軸11の下端部において中空部11aに圧入されたオイルパイプで、密閉容器15の底部に設けた油だめ17に溜った冷凍機油17aを吸上げるようになっている。
運転により吸入管16aから吸入された冷媒は、吸入圧力によって開閉弁6の弁体7をばね8の付勢力に打勝って弁止まり面2gまで押し下げ、弁通路2dから固定スクロール2と揺動スクロール3の板状溝巻歯2b,3bで形成された圧縮室2hに導入される。
高圧となった冷媒ガスは密閉容器15内を高圧雰囲気で満たし、吐出管16bから圧縮機外へ放出される。
また、冷凍機油17aの圧縮機外への流出を防止できるので、軸受の信頼性を確保することがてき、さらに、ばね8の信頼性を高めることができる。
実施の形態1では、開閉弁6のばね8の有効巻部8bの径を弁体7側の端部の径より小さく形成し、ばね8と弁体7との干渉を防止するようにした場合を示したが、さらに、ばね8の有効巻部8bの径が弁体7との干渉防止に有効なほど小さくない場合は、図3に示すように、弁体7のばね座7aの開口部側を拡径して逃し部7bを設ければよい。このように構成することにより、弁体7とばね8との干渉を確実に防止することができる。
実施の形態1,2では、ばね8の有効巻部8bの径を、弁体7側の端部の径より小さく形成した場合を示したが、本実施の形態においては、図4に示すように、全長に亘って等しい径のばね8を用いたものである。そして、弁体7のばね8の端部が係止するばね座7aの径をばね8の径とほぼ等しく形成すると共に、ばね座7aの開口部側を拡径して逃し部7bを形成したものである。
本実施の形態においても実施の形態1,2の場合と同様の効果が得られるが、さらに、ばね8を全長に亘って同径にしたのでばね8の製造が容易であり、また、組立間違いを生じることもない。
Claims (3)
- 冷媒の圧縮機構部及び該圧縮機構部を駆動する電動機部が収容された密閉容器と、該密閉容器を貫通して設けられ前記圧縮機構部に冷媒を導入する吸入管と、前記圧縮機構部に設けられて前記吸入管と連通する弁通路と、弁体及び該弁体を前記吸入管側に付勢するばねからなり前記弁通路に配設された開閉弁とを有し、
前記ばねの有効巻部の径を該ばねの弁体側端部の径又は両端部の径より小径に形成したことを特徴とする圧縮機。 - 前記開閉弁の弁体に設けたばね座の開口部側を拡径して逃し部を設けたことを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
- 冷媒の圧縮機構部及び該圧縮機構部を駆動する電動機部が収容された密閉容器と、該密閉容器を貫通して設けられ前記圧縮機構部に冷媒を導入する吸入管と、前記圧縮機構部に設けられて前記吸入管と連通する弁通路と、弁体及び弁体を前記吸入管側に付勢するばねからなり前記弁通路に配設された開閉弁とを有し、
前記開閉弁の弁体に設けたばね座の径を前記ばねの径とほぼ等しく形成し、該ばね座の開口部側を拡径して逃し部を設けたことを特徴とする圧縮機。
Priority Applications (1)
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Publications (2)
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JP2004066731A Pending JP2005256655A (ja) | 2004-03-10 | 2004-03-10 | 圧縮機 |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007239474A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-09-20 | Mitsubishi Electric Corp | 圧縮機 |
JP2009097399A (ja) * | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Daikin Ind Ltd | スクロール圧縮機及びその製造方法 |
JP2011085042A (ja) * | 2009-10-14 | 2011-04-28 | Mitsubishi Electric Corp | スクロール圧縮機 |
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2004
- 2004-03-10 JP JP2004066731A patent/JP2005256655A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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