JP4472860B2 - 冷媒圧縮機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は冷媒圧縮機に関し、詳細には、圧縮対象の冷媒を外部から導入する開閉弁構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、密閉容器内に導入された冷媒を、電動機要素によって駆動される圧縮機構を用いて圧縮する高圧シェルタイプの冷媒圧縮機が知られている。たとえば、図10は、特公平1−34312号に示される高圧シェルタイプのスクロール圧縮機の縦断面図、図11は、このスクロール圧縮機の横断面図である。
【0003】
図10において、渦巻きラップを有する揺動スクロール2と、固定スクロール1を対向して組み合わせ、固定スクロール1とフレーム18とによって、揺動スクロール2の台板を、揺動可能な間隙を確保して挟持する。吸入管10aは、固定スクロール1の巻き終わり部1hにおいて、主軸4の軸方向に、Oリング17fを介して固定スクロール1に接続される。また、吸入管10aは、アッパーシェル10cに溶接固定されている。固定スクロール1の巻き終わり部1hの溝先端は、半径Rの円弧形状に加工されている。
【0004】
図11において、固定スクロール1内の吸入管10aの接続は、弁通路17cの吸入通路孔の開口1iを介して、固定スクロール1の巻き終わり部1hのR部と連通している。ここで、弁通路17cとR部の開口1iの寸法巾Bは弁通路17cの直径D以下である。吸入通路孔は、巻き終わり部1hの溝先端R部の一部を、吸入通路孔の直径Dより小さい幅Bで切り欠くように交差し、かつ、台板に対して直交する方向に形成されている。この吸入通路孔の、開口1i以外の内壁面は、弁17aの摺動面であり、弁17aが圧縮室側へ飛び出さないように保持されている。
【0005】
また、弁通路17c内に配置された弁17aは、バネ17bにより閉じ方向に付勢されており、冷媒の吸入状態においては、弁17aは圧力差によって、バネ17bの付勢力に抗して下方に押し下げられる。一方、運転停止時である非吸入状態においては、弁17aは、バネ17bによって上方に押し上げられ、吸入管10aの下端面が、弁17aのシート面となって冷媒ガスの逆流を防ぐ構造となっている。
【0006】
スクロール圧縮機の運転により冷媒ガスを吸入すると、ガスの吸入圧力によって、バネ力に抗して、弁17aがガスを十分吸入するのに足る位置まで押し下げられ、全開状態となる。そして、吸入された冷媒ガスは、固定スクロール1と揺動スクロール2とにより形成される圧縮室内へ流入する。
【0007】
揺動スクロール2は、揺動スクロール側爪9aおよびオルダムリング9によって自転が阻止されるとともに、偏心した主軸4によって、揺動軸受2cを介して揺動運動し、圧縮室1dを中心方向へ順次移送し、吸入した冷媒ガスを圧縮して、吐出ポート1fから吐出室へ吐出する。この吐出された高圧ガスは、フレーム18の外周からモータ側へ流れ、モータを冷却した後、図示しない配管を通って機外へ吐出される。
【0008】
また、主軸4は、フレーム18に固定された上主軸受18aと下主軸受18bとによって支持され、モータ7,8の駆動力によって回転する。一方、揺動スクロール2には、圧縮室1d、フレーム18および揺動スクロール2の間に形成された背圧室19を連通する導通孔20が設けられ、背圧室19内の圧力は、導通孔20を介して吸入圧力と吐出圧力の中間の圧力に維持され、これにより揺動スクロール2を、固定スクロール1に押し付ける構造となっている。
【0009】
主軸(クランク軸)4内には、油穴4g,4hが設けられており、また背圧室19と油だめとは、主軸4の各軸受部の軸表面長手方向に形成された溝4i,4jによって、連通している。また、油だめ部は吐出圧力になっているため、背圧室19との圧力差によって、冷凍機油は、揺動軸受2cおよび上主軸受18aに供給された後、背圧室19に溜まり、導通孔20を介して圧縮室1dへ導かれる。
【0010】
また、スクロール圧縮機の運転が停止すると、弁17aはバネ力によって押し上げられ、吸入管10aの下端面に当接して閉じられる。これにより、差圧によって冷凍機油が吸入側へ逆流することもなく、また、揺動スクロールの逆転もないので、逆転音による騒音の発生もない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した弁は、その摺動する弁通路内に、多量の液冷媒や冷凍機油が滞留している場合、液冷媒や冷凍機油が開閉動作の抵抗となるため、弁の閉鎖が遅れることがある。そして、弁が閉じ遅れると逆転音が発生し、また、その閉じ遅れによって、冷凍機油が圧縮機外に持ち出され、軸受への冷凍機油の給油不足が生じ、軸受の信頼性が低下するおそれがある。
【0012】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、液冷媒や冷凍機油が開閉弁通路に滞留している状態においても、弁の閉じ遅れを低減することを可能にした冷媒圧縮機を得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明にかかる冷媒圧縮機は、密閉容器内に、冷凍サイクルの吸入側から吸入された冷媒を圧縮するための、固定スクロールと揺動スクロールにより形成された圧縮室を有する圧縮機構部と、前記圧縮機構部を駆動する電動機要素とを備えた高圧シェルタイプの冷媒圧縮機において、前記固定スクロールに設けられ、前記圧縮室に連通する弁通路と、前記弁通路に一端が圧入され、他端が前記冷凍サイクルの吸入側に接続された吸入管と、前記弁通路内に設置され、バネにより背面側を前記吸入管の閉鎖方向に付勢され、外周円筒部に前記圧縮室の高圧冷媒を前記背面側に導く高圧冷媒導入溝が形成され、前記吸入管の一端に当接する閉鎖位置と前記弁通路の弁止まり面に当接する冷媒吸入位置との間を摺動する開閉弁と、を備えることを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、開閉弁に形成された高圧冷媒導入溝を通じて、高圧冷媒が、開閉弁の背面側、すなわち弁の閉鎖動作方向の背面側に導かれ、この背面側に導かれた高圧冷媒が当該背面側を押圧することによって、弁の閉鎖力を増大させ、開閉弁が閉じる際に、閉じ遅れが生じるのを低減することができ、弁の閉じ遅れが低減される。
【0029】
つぎの発明にかかる冷媒圧縮機は、上記の発明において、前記高圧冷媒導入溝が、前記開閉弁の中心軸に関して所定の角度間隔に対応する前記外周円筒部に、複数形成されたことを特徴とするものである。
【0030】
この発明によれば、弁通路の中心軸に対して弁が回動して、弁に形成された高圧冷媒導入溝のうち一つが、圧縮室側への開口に位置せず、その高圧冷媒導入溝が、機能を発揮しえない場合においても、開閉弁の中心軸に関して所定の角度間隔に対応する外周円筒部の他の位置に形成された残りの高圧冷媒導入溝は、圧縮室側への開口に位置するため、機能を奏し、弁の閉じ遅れが低減される。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明にかかる冷媒圧縮機の具体的な実施の形態について詳細に説明する。
【0036】
参考例1.
図1は、この発明の参考例1であるスクロール圧縮機の縦断面図を示す図、図2は図1に示した圧縮機における弁の形状を説明する斜視図である。固定スクロール1の外周部は、図示しないボルトによって、ガイドフレーム15に締結されている。台板部1aの一方の面(図1において下側)には、板状渦巻歯1bが形成され、外周部には、二つのオルダム案内溝1cがほぼ一直線上に形成されている。このオルダム案内溝1cには、オルダムリング9の固定スクロール側爪9cが往復摺動自在に係合されている。
【0037】
また、固定スクロール1の板状渦巻歯1bには、吸入室に連通するように、水平方向に延びる弁通路17cが設けられ、その内側に、弁17aが摺動可能に設けられ、吸入管10aが密閉容器10を貫通して圧入されている。さらに、弁17aは、バネ17bによって、吸入管10aの閉鎖方向に付勢されており、吸入管10aの端面で突き当たり、この端面でシールされ、冷媒が機外に逆流するのを防止している。
【0038】
揺動スクロール2の台板部2aの上面には、固定スクロール1の板状渦巻歯1bと実質的に同一形状の板状渦巻歯2bが設けられており、これら固定スクロール1の板状渦巻歯1bと、揺動スクロール2の板状渦巻歯2bとは、幾何学的に圧縮室1dを形成している。台板2aの板状渦巻歯2bが形成された面の反対側の面の中心部には、中空円筒のボス部2fが形成されており、主軸4上端の揺動軸部4bに回転自在に係合されている。
【0039】
また、同じ面には、コンプライアントフレーム3のスラスト軸受け3aに、圧接摺動可能なスラスト面2dが形成されている。揺動スクロール2の台板2aの外周部には、固定スクロール1のオルダム案内溝1cに対して、90度の位相差を有するオルダム案内溝2eが、ほぼ一直線上に二つ形成されており、このオルダム案内溝2eには、オムダムリング9の揺動スクロール側爪9aが、往復摺動自在に係合されている。また台板部2aには、圧縮室1dとスラスト面2dを貫通する抽出孔2jが設けられ、圧縮途中の冷媒ガスを抽出して、スラスト面2dに導く。
【0040】
コンプライアントフレーム3は、その外周部に設けられた上下二つの円筒面3d,3eを、ガイドフレーム15の内周部に設けられた円筒面15a,15bによって、半径方向に支持されており、その中心部には、電動機固定子7によって、回転駆動される主軸4を半径方向に支持する主軸受け3cおよび副主軸受け3hが形成されている。また、スラスト軸受け3a面内から軸方向に貫通する連絡通路3sが設けてあり、そのスラスト軸受け3a側の開口部2kは、揺動スクロール抽出孔2jに対面して配置されている。
【0041】
ガイドフレーム15の外周面15gは、焼きばめ、または溶接などによって、密閉容器10に固着されており、その外周部に設けられた切り欠き部15cによって、固定スクロール1の吐出ポート1fから吐出される高圧の冷媒ガスを、圧縮機構部1,2,3,15と、電動機要素7,8との間に設けられた吐出管10bに導く流路が確保されている。
【0042】
また、切り欠き部15cは、吐出管10bに対して反対の位置に設けられている。ガイドフレーム15の内周面には、コンプライアントフレーム3の外周面に形成された上下円筒面3d,3eに係合する円筒面15a,15b、およびシール材を収納するシール溝が二つ設けられており、それぞれシール材16a,16bが配設されている。
【0043】
これら二つのシール材を用いて密封されたガイドフレーム15の内周面とコンプライアントフレーム3の外周面からなるフレーム空間15fは、コンプライアントフレーム3の連絡通路3sとのみ連通しており、揺動スクロール抽出孔2jから供給される圧縮途中の冷媒ガスを封入する。
【0044】
主軸4の上端部は、揺動スクロール2の揺動軸受け2cに対して、回転自在に係合する揺動軸部4bが形成されており、その下側には、主軸バランサ4eが焼きばめによって固定されている。さらに、その下には、コンプライアントフレーム3の主軸受け3cおよび副主軸受け3hと回転自在に係合する主軸部4cが形成されている。
【0045】
また主軸4の下側は、サブフレーム6の副軸受け6aと回転自在に係合する副軸受け部4dが形成され、この副軸受け部4dと主軸部4cとの間には、電動機回転子8が焼きばめにより固定されている。電動機回転子8の上端面には上バランサ8aが、下端面には下バランサ8bが、それぞれ固定されており、主軸バランサ4eと併せて、合計三つのバランサによって、静バランスおよび動バランスがとられている。
【0046】
さらに主軸4の下端には、オイルパイプ4fが圧入されており、密閉容器10底部の油だめ10gに溜まった冷凍機油10eを吸い上げる構造となっている。また密閉容器10の側面には、ガラス端子10fが設置されており、電動機固定子7からのリード線が接合されている。
【0047】
つぎに、この高圧シェルタイプのスクロール圧縮機の基本動作について説明する。運転によって、冷媒が吸入管10aから吸入され、吸入圧力によって、弁17aはバネ力に打ち勝って、弁止まり面17gに突き当たり、吸入冷媒は、固定スクロール1および揺動スクロール2の板状渦巻歯2bによって形成される圧縮室1dに入る。
【0048】
電動機固定子7によって駆動される揺動スクロール2は、偏心旋回運動に伴って、圧縮室1dの容積を減少させる。この圧縮行程では、吸入冷媒は高圧となり、固定スクロール1の吐出ポート1fから、密閉容器10内に吐き出される。
なお、圧縮途中の中間圧力の冷媒ガスは、揺動スクロール2の抽出孔2jからコンプライアントフレーム3の連絡通路3sを経て、フレーム空間15fに導かれ、このフレーム空間の中間圧力雰囲気を維持する。高圧となった吐出ガスは密閉容器10内を高圧雰囲気で満たし、吐出管10bから圧縮機外に放出される。
【0049】
密閉容器10底部の油だめ10gに溜められた冷凍機油10eは、差圧によって、主軸4を軸方向に貫通する中空空間4gを通過し、揺動軸受け部2gに導かれる。この軸受け部の絞り作用によって中間圧力となった冷凍機油10eは、揺動スクロール2とコンプライアントフレーム3とによって囲まれた空間(ボス部空間)2hを満たし、この空間と低圧雰囲気空間とを連絡する圧力調整弁(図示せず)を経由して、低圧空間に導かれ、低圧の冷媒ガスとともに圧縮室1dに吸入され、圧縮行程によって、高圧の冷媒ガスとともに吐出ポート1fから密閉容器10内に吐出される。
【0050】
コンプライアントフレーム3には、圧縮作用によって、固定スクロール1と揺動スクロール2とが軸方向に、互いに離れようとするスラストガス力と、ボス部空間2hの中間圧力とによって、コンプライアントフレーム3と揺動スクロール2とが離れようとする力の合計が、下向きの力として作用する。一方、圧縮途中の冷媒ガスを導いて中間圧力雰囲気となったフレーム空間15fが、コンプライアントフレーム3とガイドフレーム15とを引き離そうとする力と、下部の高圧雰囲気に露出している部分に作用する差圧力の合計は、上向きの力として作用する。
【0051】
定常運転時においては、前述した上向きの力が下向きの力を上回るように設定されており、このためコンプライアントフレーム3は、上下二つの嵌合された円筒面3d,3eにガイドされて上方に浮上する。揺動スクロール2は、コンプライアントフレーム3と密着摺動して同様に浮上し、その板状渦巻歯2bを固定スクロール1に接触させて摺動する。
【0052】
また、起動時や液圧縮時などには、前述したスラストガス力が大きくなり、揺動スクロール2は、スラスト軸受け3aを介して、コンプライアントフレーム3を下方に強く押し下げ、揺動スクロール2および固定スクロール1の歯先と歯底とには、比較的大きな隙間が生じ、圧縮室の圧力上昇は緩和される。なお、この動作をリリーフという。
【0053】
コンプライアントフレーム3には、揺動スクロール2に発生する転覆モーメントの一部または全部が、スラスト軸受け3aを介して伝達されるが、主軸受け3cから受ける軸受け負荷と、その反作用である二つの合力、すなわちコンプライアントフレーム3およびガイドフレーム15の上下二つの円筒嵌合面3d,3eから受ける反力との合力によって生じる偶力が、転覆モーメントを打ち消すように作用するため、定常運転時の非常に良好な追随動作安定性、およびリリーフ動作安定性を示す。
【0054】
運転停止時、弁17aが閉じ遅れると、吐出圧力と吸入圧力との差圧によって、揺動スクロールが逆回転し、この逆回転によって騒音が発生する。また、吐出圧力と吸入圧力との差圧によって、油だめ10gから冷凍機油10eが吸い上げられ、吸入空間からユニット回路側に持ち出される。しかし、図2に示すように、この実施の形態1の圧縮機は、弁17aの周面に、開閉方向に沿って逃がし溝17dが形成されているため、大量の液冷媒や冷凍機油が弁通路17cに滞留している状態においても、これら滞留している液冷媒や冷凍機油が逃がし溝17dを通るため、弁17aに対する抵抗とはならず、弁17aが閉じ遅れることなくスムーズに閉鎖することができる。
【0055】
この逃がし溝17dは、吸入管10aの内径より外側に位置し、弁17aが閉じたときに、圧縮室から吸入側に連通しない。このため、弁17aが閉じ遅れることによる逆転音の発生を防止することができ、かつ、冷凍機油が圧縮機外に持ち出されることを防止できるため、給油不足による軸受信頼性の低下を防止できる。また、弁通路17cの周面に逃がし溝17dを設けても同様の効果が得られる。また、吸入管10aを、固定スクロール1の板状渦巻歯1bに対して直交する方向に延設しているため、板状渦巻歯1bに平行な方向に延設した従来の圧縮機に比べて、圧縮機全高を低くすることができる。
【0056】
実施の形態1.
図3は、この発明の実施の形態1であるスクロール圧縮機の縦断面図を示す図、図4は図3に示した圧縮機における弁の形状を説明する斜視図である。なお、以下、参考例1と共通の構造や動作の説明は省略する。
【0057】
図3において、弁通路17cが、固定スクロール1の板状渦巻歯1bに直交する方向から吸入室に連通するように設けられ、その内側に、弁17aが摺動可能に配設され、また、吸入管10aが、密閉容器10を貫通して圧入されている。弁17aは、バネ17bによって、吸入管10aの閉鎖方向に付勢されており、吸入管10aの端面に突き当たり、シールされ、冷媒の逆流を防ぐ。そして、図4に示すように、弁17aの外周面から背面側端面には、運転停止直後に圧縮室から逆流した冷媒を、弁17aの背面側端面に導く高圧冷媒導入溝17eが形成されている。
【0058】
この実施の形態2の圧縮機によれば、運転中は、弁17aの背面側端面が弁止まり面17gに突き当たっているが、運転停止直後に、圧縮室から逆流した冷媒が、弁17aに形成された高圧冷媒導入溝17eを通過して弁17aの背面側端面に導入され、この導入された冷媒が、弁17aを吸入管10aの閉鎖方向に押し戻すため、バネ力による閉鎖力に付加し、閉鎖力を増大させる。
【0059】
したがって、液冷媒や冷凍機油が大量に弁通路17cに滞留しているため、これら冷媒等が、弁17aの閉鎖動作に対する抵抗となっても、弁17aが閉じ遅れることなくスムーズに、閉鎖方向に移動することができ、弁17aが閉じ遅れることによって生じる逆転音の発生を防止でき、かつ、冷凍機油が圧縮機外に持ち出されることを防止できるので、給油不足による軸受信頼性の低下を防止することができる。
【0060】
参考例2.
図5は、この発明の参考例2であるスクロール圧縮機の要部を示す図である。この圧縮機は、図3,4に示した圧縮機において、弁17aに高圧冷媒導入溝17eを形成するのに代えて、弁通路17cの弁止まり面17gに、運転停止直後の逆流した冷媒を、弁17aの背面側に導くための高圧冷媒導入溝17hを、圧縮室1dに連通して形成したものである。
【0061】
この圧縮機によれば、運転中は、弁17aの背面側端面が弁止まり面17gに突き当たっているが、運転停止直後に、圧縮室から逆流した冷媒が、弁止まり面17gに形成された高圧冷媒導入溝17hを通過して弁17aの背面側端面に導入され、この導入された冷媒が、弁17aを吸入管10aの閉鎖方向に押し戻すため、バネ力による閉鎖力に付加し、閉鎖力を増大させる。
【0062】
したがって、液冷媒や冷凍機油が大量に弁通路17cに滞留しているため、これら冷媒等が、弁17aの閉鎖動作に対する抵抗となっても、弁17aが閉じ遅れることなくスムーズに、閉鎖方向に移動することができ、弁17aが閉じ遅れることによって生じる逆転音の発生を防止でき、かつ、冷凍機油が圧縮機外に持ち出されることを防止できるので、給油不足による軸受信頼性の低下を防止することができる。また、吸入管10aを、固定スクロール1の板状渦巻歯1bに対して、直交する方向に配設しているため、圧縮機の全高を低くすることができる。
【0063】
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2であるスクロール圧縮機の縦断面図を示す図、図7は図6に示した圧縮機における弁の形状を説明する斜視図である。なお、以下、参考例1および実施の形態1と共通の構造や動作の説明は省略する。
【0064】
図6において、弁通路17cが、固定スクロール1の板状渦巻歯1bに対して直交する方向から吸入室に連通するように設けられ、その内側に弁17aが摺動可能に設けられ、また吸入管10aが、密閉容器10を貫通して圧入されている。弁17aは、バネ17bによって、吸入管10aの閉鎖方向に付勢されており、吸入管10aの端面に突き当たり、シールされ、冷媒の逆流を防ぐ。
【0065】
また、図7に示すように、実施の形態2の圧縮機は、参考例1の圧縮機と同様に、弁17aの周面に、開閉方向に沿って逃がし溝17dが形成されているとともに、実施の形態1の圧縮機と同様に、弁17aの外周面から背面側端部に、運転停止直後に圧縮室から逆流した冷媒を、弁17aの背面側に導く高圧冷媒導入溝17eが形成されている。
【0066】
この実施の形態2の圧縮機によれば、大量の液冷媒や冷凍機油が弁通路17cに滞留している状態においても、これら滞留している液冷媒や冷凍機油が逃がし溝17dを通るため、弁17aに対する抵抗とはならず、弁17aが閉じ遅れることなくスムーズに閉鎖することができ、さらに、運転停止直後に、圧縮室から逆流した冷媒が、弁17aに形成された高圧冷媒導入溝17eを通過して弁17aの背面側に導入され、この導入された冷媒が、弁17aを吸入管10aの閉鎖方向に押し戻すため、バネ力による閉鎖力に付加し、閉鎖力を増大させるため、弁17aは、一層スムーズに閉鎖される。
【0067】
したがって、弁17aは、閉じ遅れることなくスムーズに閉じ、閉じ遅れによる逆転音の発生を防止でき、かつ冷凍機油が圧縮機外に持ち出されることを防止できるため、給油不足による軸受信頼性の低下を防止できる。
また、吸入管10aを固定スクロール1の板状渦巻歯1bの直交する方向から取り出しているため、圧縮機全高を低くすることができる。
【0068】
なお、弁17aに逃がし溝17dを形成するのに代えて、弁通路17cの内周面に溝を設けたものや、弁17aに高圧冷媒導入溝17eを形成するのに代えて、弁止まり面17gに高圧冷媒導入溝17hを形成したものによっても、実施の形態1と同様の効果を得る事ができる。
【0070】
参考例3.
図8は、この発明の参考例3であるロータリー圧縮機の断面図、図9は、図8に示した圧縮機における弁装置の拡大図である。ロータリー圧縮機は、電動機要素33および圧縮要素32が、密閉容器31内部に各々固定されている。
【0071】
電動機要素33は、固定子42と回転子41からなり、圧縮要素32は、回転子41に固定されたクランクシャフト34と、クランクシャフト34を軸支するフレーム35およびシリンダヘッド36と、クランクシャフト34によって駆動されるローリングピストン37と、ローリングピストン37を回転自在に収納するシリンダ38と、シリンダヘッド36に圧入された吸入管39とを備える。
【0072】
シリンダ38の吸入ポート48内のバルブシート面47に、バネ49によって当接付勢されたバルブ46を内部に備えた、圧縮室44と直接連通する開口部を持ったバルブケーシング50を設け、このバルブ46は、バルブケーシング50内を摺動可能に配設されている。また、吸入ポート48から圧縮室44内への開口は、バルブシート面47からフレーム35の反電動要素面まで設けられている。
【0073】
回転子41が回転するとクランクシャフト34も回転し、偏心部43に嵌挿されたローリングピストン37が、シリンダ38内で偏心回転し、吸入管39から、ローリングピストン37に圧接されるベーンによって高圧側と低圧側とに仕切られた圧縮室44内に吸入されたガスは、連続して圧縮される。圧縮された高圧ガスは、いったん密閉容器31内に解放された後、吐出管45から吐出される。この際、バルブ46は、コイルスプリング49のバネ力によって、吸入ガスの力で、バルブシート面47から離れる方向に押圧され、吸入ポート48から圧縮室44内への、ガスの流入経路が開口する。
【0074】
圧縮機停止時は、高圧ガスが、圧縮室44内を高圧側と低圧側とに仕切っているベーンと、シリンダ38またはローリングピストン37と、シリンダ38などの隙間から低圧側に漏洩する。さらに、吸入管39を通過して、ユニットの配管に逆流するように流れるが、コイルスプリング49のバネ力や、圧縮室44内の内圧が、バルブ46をバルブシート面47に押圧することによって、高圧ガスや潤滑油が逆流するのをシールする。
【0075】
バルブ46の周面に、バルブの開閉方向に沿って逃がし溝17dを形成し、または、弁17aの外周面から背面側端面に、弁17aの背面側端面に導く高圧冷媒導入溝17eを形成することにより、大量の潤滑油などがバルブケーシング50とバルブ46との間に滞留している状態においても、これら滞留している潤滑油等が溝17d等を通るため、バルブ46に対する抵抗とはならず、バルブ46が閉じ遅れることなくスムーズに閉鎖することができる。
【0076】
したがって、バルブ46aは、閉じ遅れることなくスムーズに閉じ、閉じ遅れによる逆転音の発生を防止でき、かつ潤滑油等がユニット外に持ち出されることを防止できるため、給油不足による軸受信頼性の低下を防止できる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明にかかる冷媒圧縮機によれば、開閉弁に形成された高圧冷媒導入溝を通じて、高圧冷媒が、開閉弁の背面側、すなわち弁の閉鎖動作方向の背面側に導かれ、この背面側に導かれた高圧冷媒が当該背面側を押圧することによって、弁の閉鎖力を増大させ、開閉弁が閉じる際に、閉じ遅れが生じるのを低減することができ、抵抗による弁の閉じ遅れが低減される。したがって、弁の閉じ遅れによって発生する逆転音や、冷凍機油の、外部への流出を低減することができ、静音性能、潤滑性能を維持させることができる。
【0085】
つぎの発明にかかる冷媒圧縮機によれば、弁通路の中心軸に対して弁が回動して、弁に形成された高圧冷媒導入溝のうち一つが、圧縮室側への開口に位置せず、その高圧冷媒導入溝が、機能を発揮しえない場合においても、開閉弁の中心軸に関して所定の角度間隔に対応する外周円筒部の他の位置に形成された残りの高圧冷媒導入溝は、圧縮室側への開口に位置するため、機能を奏し、抵抗による弁の閉じ遅れが低減される。したがって、弁の閉じ遅れによって発生する逆転音や、冷凍機油の、外部への流出を低減することができ、静音性能、潤滑性能を維持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の参考例1であるスクロール圧縮機の構成を示す縦断面図である。
【図2】 図1に示したスクロール圧縮機の弁の形状を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1であるスクロール圧縮機の構成を示す縦断面図である。
【図4】 図3に示したスクロール圧縮機の弁の形状を説明する図である。
【図5】 この発明の参考例2であるスクロール圧縮機の弁止まり面の形状を説明する図である。
【図6】 この発明の実施の形態2であるスクロール圧縮機の縦断面図である。
【図7】 図6に示したスクロール圧縮機の弁の形状を説明する図である。
【図8】 この発明の参考例3であるロータリー圧縮機の構成を示す断面図である。
【図9】 図8に示したロータリー圧縮機における弁装置の構成を示す拡大図である。
【図10】 従来における冷媒圧縮機の一実施の形態である高圧シェルタイプのスクロール圧縮機の構成を示す縦断面図である。
【図11】 従来における冷媒圧縮機の一実施の形態である高圧シェルタイプのスクロール圧縮機の構成を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 固定スクロール、1a 台板部、1b 板状渦巻歯、1c オルダム案内溝、1d 圧縮室、1f 吐出ポート、1h 固定スクロール巻き終わり部、1i 吸入通路孔の開口、2 揺動スクロール、2a 台板部、2b 板状渦巻歯、2c 揺動軸受、2d スラスト面、2e オルダム案内溝、2f ボス部、2g 揺動軸受け空間、2h ボス部空間、2i 抽出孔栓、2j 抽出孔、3 コンプライアントフレーム、3a スラスト軸受け、3d 上側円筒面、3e 下側円筒面、3s 連絡通路、4 主軸、4b 揺動軸部、4c 主軸部、4d 副軸受け部、4e 主軸バランサ、4f オイルパイプ、4g 油穴、4h 油穴、4i 溝、4j 溝、6 サブフレーム、7 電動機固定子、7a 切り欠き部、8 電動機回転子、8a 上バランサ、8b 下バランサ、9 オルダムリング、9a 揺動スクロール側爪、9c 固定スクロール側爪、10 密閉容器、10a 吸入管、10b 吐出管、10c アッパーシェル、10d 密閉容器内空間、10e 冷凍機油、10f ガラス端子、 10g 油だめ、15 ガイドフレーム、15a 上側円筒面、15b 下側円筒面、15c 切り欠き部、15f フレーム空間、15g 外周面、16a 上側シール材、16b 下側シール材、17a 弁、17b バネ、17c 弁通路、17d 逃がし溝、17e 高圧冷媒導入溝、17f Oリング、17g 弁止まり面、17h 高圧冷媒導入溝、18 フレーム、18a 上主軸受、18b 下主軸受、背圧室、導通孔、31 密閉容器、32 圧縮要素、33 電動要素、34 クランクシャフト、35 フレーム、36 シリンダヘッド、37 ローリングピストン、38 シリンダ、40 逆止弁装置、41 回転子、42 固定子、偏心部、44 圧縮室、45 吐出管、46 バルブ、47 バルブシート面、48 吸入ポート、49 コイルスプリング、50 バルブケーシング、51 開口部。
Claims (2)
- 密閉容器内に、冷凍サイクルの吸入側から吸入された冷媒を圧縮するための、固定スクロールと揺動スクロールにより形成された圧縮室を有する圧縮機構部と、前記圧縮機構部を駆動する電動機要素とを備えた高圧シェルタイプの冷媒圧縮機において、
前記固定スクロールに設けられ、前記圧縮室に連通する弁通路と、
前記弁通路に一端が圧入され、他端が前記冷凍サイクルの吸入側に接続された吸入管と、
前記弁通路内に設置され、バネにより背面側を前記吸入管の閉鎖方向に付勢され、外周円筒部に前記圧縮室の高圧冷媒を前記背面側に導く高圧冷媒導入溝が形成され、前記吸入管の一端に当接する閉鎖位置と前記弁通路の弁止まり面に当接する冷媒吸入位置との間を摺動する開閉弁と、
を備えることを特徴とする冷媒圧縮機。 - 前記高圧冷媒導入溝が、前記開閉弁の中心軸に関して所定の角度間隔に対応する前記外周円筒部に、複数形成されたことを特徴とする請求項1に記載の冷媒圧縮機。
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