JPH11107949A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- JPH11107949A JPH11107949A JP27249797A JP27249797A JPH11107949A JP H11107949 A JPH11107949 A JP H11107949A JP 27249797 A JP27249797 A JP 27249797A JP 27249797 A JP27249797 A JP 27249797A JP H11107949 A JPH11107949 A JP H11107949A
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Abstract
路を短くかつ簡単にして、冷媒および潤滑油の再膨張や
潤滑油の間欠戻りの問題がなく、製造容易で低コストな
ものとすることを目的とする。 【解決手段】 固定スクロール11の鏡板11dに背面
から圧縮室13A、13Bまで貫通するインジェクショ
ンポート51を設け、鏡板11dのインジェクションポ
ート51とこれに接続するインジェクションパイプ52
との接続部に逆止弁室57を形成して、逆止弁室57か
ら圧縮室13A、13Bまでのインジェクション経路を
短く簡単なものとし、必要に応じて逆止弁室57の最低
位部57aから圧縮室13A、13Bまで水平ないしは
それより下を向く姿勢にてインジェクションポート51
を設けることにより、上記の目的を達成する。
Description
の主として冷凍空調に使用されるスクロール圧縮機に関
するものである。
部がレシプロ式のもの、ロータリー式のもの、スクロー
ル式のものがある。現在はコスト、性能面等でそれぞれ
特徴を活かして成長してきている。中でもスクロール式
の圧縮機が高効率、低騒音、低振動という特徴を活かし
て実用化されてきた。
ロール圧縮機で固定スクロールと旋回スクロールとの間
に形成される圧縮室に、気液分離器で分離された中間圧
の冷媒ガスを逆止弁を介してインジェクションして、ス
クロール圧縮機の特徴である緩やかな圧縮を利用して、
安定的に、効率のよいガスインジェクションを実現する
ようにしたものを開示している。
クロール圧縮機は、ガスインジェクションの上記逆止弁
を、固定スクロールの鏡板の外周面や、この鏡板からの
冷媒吐出空間を覆うように設けたリアハウジングに接続
されたインジェクション配管の途中に設ける構造である
ため、逆止弁から圧縮室までの経路が複雑かつ長いもの
となり、これがなすデッドボリューム内に侵入した潤滑
油はガスインジェクションによっても容易に抜けきらず
に残るので、潤滑が不安定になり、性能も不安定にな
る。また、圧縮室での圧縮はインジェクション経路の逆
止弁位置までのデッドボリューム内にも及ぶので、この
デッドボリュームが長く大きいと圧縮効率に影響する
し、暖房等の高速運転となる高負荷運転から低速運転と
なる低負荷運転に切り換える等運転の多様化のためにガ
スインジェクションを停止するような場合、このデッド
ボリューム内の冷媒が圧縮過程にある圧縮室に通じて昇
圧された後、閉じ込みを開始する次の圧縮室に通じたと
き再膨張するので、デッドボリュームが大きいほど圧縮
機の性能、効率の低下を招きやすい。
油はガスインジェクションが行なわれないときに残りや
すく、これも再膨張して圧縮機の性能、効率の低下を招
く。
の潤滑油はある量が溜まったときだけしか圧縮室内に溢
れ出ないと言う間欠戻りが生じ、潤滑油が戻らない間、
圧縮機構の摺動部の潤滑がより不安定となるので、性能
もより不安定になる。
逆止弁からインジェクションポートまでの経路を短くか
つ簡単にして、冷媒および潤滑油の再膨張や潤滑油の間
欠戻りの問題がなく、製造容易で低コストなスクロール
圧縮機を提供することにある。
った羽根を持つ固定スクロールと鏡板から立ち上がった
羽根を持つ円軌道運動される旋回スクロールとの間に形
成する圧縮室にインジェクションポートを通じて逆止弁
を介しガスインジェクションを行うようにしたスクロー
ル圧縮機において、上記の目的を達成するために、本発
明は、固定スクロールの鏡板に背面から圧縮室まで貫通
するインジェクションポートを設け、固定スクロールの
鏡板のインジェクションポートとこれに接続するインジ
ェクションパイプとの接続部に逆止弁室を形成し、この
逆止弁室内に前記逆止弁を設けたことを1つの特徴とし
ている。
板の背面から圧縮室まで貫通したインジェクションポー
トと、これに接続されるインジェクションパイプとの接
続部に、逆止弁を設けた逆止弁室が位置するので、逆止
弁から圧縮室までのインジェクション経路が短く簡単な
ものとなり、これがなすデッドボリュームが小さいこと
によってデッドボリューム内の冷媒や潤滑油の再膨張、
潤滑油の間欠戻りを抑制して、性能および効率を高める
とともに安定な潤滑により性能の安定化を図ることがで
きる。また、構造が簡単なため製作が容易で安価に提供
することができる。
背面部にインジェクションパイプが接続される逆止弁室
を形成し、この逆止弁室に前記逆止弁を設けるととも
に、前記逆止弁室の最低位部から圧縮室まで水平ないし
はそれより下を向く姿勢にてインジェクションポートを
設けたことも特徴としている。
弁室が固定スクロールの鏡板の背面部に位置し、逆止弁
から圧縮室までのインジェクション経路が短く簡単なも
のとなるので、前記の場合同様これがなすデッドボリュ
ームが小さいことによってデッドボリューム内の冷媒や
潤滑油の再膨張、潤滑油の間欠戻りを抑制しやすい上、
逆止弁室内の潤滑油はその底部の最低位部から延びるイ
ンジェクションポートへと溜まり部なしに流れ込むとと
もに、インジェクションポートが水平ないしはそれより
は下を向く姿勢で圧縮室に達していることにより、その
全てが圧縮室へスムーズに自然流出できるので、潤滑油
の再膨張および間欠戻りを解消することができ、性能お
よび効率を高めるとともに、より安定した潤滑により性
能のより安定化を図ることができる。しかも、構造は複
雑化せず容易に製作でき安価に提供することができる。
ェクションポートが開口する最低位部に向けまわりから
下向きに傾斜する傾斜面としていることも特徴としてい
る。
の潤滑油は逆止弁室の底部の傾斜によってインジェクシ
ョンポートへさらに流れ込みやすく、潤滑油の再膨張お
よび間欠戻りをさらに確実に防止することができる。
室の密閉容積の1.5〜10%の範囲に設定することも
特徴としている。
逆止弁ストッパと言った従来通りの逆止弁を無理なく配
置できるスペースを確保しながら、逆止弁から圧縮室ま
でのデッドボリュームによる冷媒および潤滑油の再膨張
の影響をなくし、あるいは許容できる範囲に抑えられ
る。前記圧縮室の密閉容積は、固定スクロールと旋回ス
クロールとの間に形成する一対の圧縮室のうちの小容積
側のものであると、大きさの違う一対の圧縮室の双方に
ついて上記条件を満足しやすい。
ールの鏡板の背面部とこれに当てがったブロックとの間
に形成し、ブロックにインジェクションパイプを接続し
ていることも特徴としている。
ルの鏡板とこれに当てがうブロックだけで逆止弁室を形
成するとともに、インジェクションパイプを接続するこ
とができるので、部品点数の少ないより簡単な構造とな
って、製作がさらに容易で、さらに安価に提供すること
ができる。
ールの鏡板内に嵌まり込むプラグ部を有し、プラグ部の
まわりのフランジ部が、固定スクロールの背面にシール
材を介し固定され、逆止弁は、プラグ部の端面に、この
端面に開口するインジェクションパイプからの導入ポー
トを先端部で閉じるように当てがって背部の逆止弁スト
ッパとともに基部を取付けられたリードバルブであるこ
とも特徴としている。
ロールの鏡板内に嵌まり込むプラグ部の端面に背部の逆
止弁ストッパとともに基部を取付けられたリードバルブ
である逆止弁を有し、プラグ部の鏡板内への嵌まり込み
によってリードバルブおよびこれが開閉するインジェク
ションパイプからの導入ポートとを、逆止弁室へのイン
ジェクションポートの開口に対して精度よく位置決めす
ることができるし、この高精度な位置決め状態のままプ
ラグ部のまわりにあるフランジ部をシール材を介して鏡
板の背面に取り付けて密封状態に簡単に固定することが
でき、設計通りの性能、効率が安定して得られる。しか
も、特別な部材を用いないのでコスト上昇の原因にはな
らない。
の逆止弁室への開口中心を、導入ポートの逆止弁室への
開口中心に対し、逆止弁であるリードバルブの先端縁側
に偏位させたことも特徴としている。
イプからのインジェクションガスは、逆止弁室へ開口す
る導入ポートを閉じるリードバルブの先端部を押し開い
て逆止弁室内に流入するが、この際インジェクションガ
スは、リードバルブの先端部に案内されてその先端縁側
へ逃げながら、これに対応して偏位したインジェクショ
ンポートの開口部へと向かい、インジェクションポート
にスムーズに流入するので、ここでの流路抵抗を低減す
ることにより、逆止弁室を小さくできてデッドボリュー
ム内の冷媒の再膨張の影響をさらに抑えるとともにイン
ジェクション機構を小型化することができる。
が、ブロックに圧入して接続されていることも特徴とし
ている。
イプはブロックへの圧入によって、特別な部材なしに固
定することができ、圧縮機構の少なくとも吐出域を密閉
する容器壁など他の部分への固定構造と協働して十分な
固定状態が得られるし、他の部分への固定が前記容器壁
であると、インジェクションパイプの振動を抑え、容器
壁が発する振動音を低減することができる。
が樹脂ブッシュを介しブロックに圧入されていることも
特徴としている。
系材料よりなるインジェクションパイプのブロックへの
圧入部に樹脂ブッシュが介在することにより、インジェ
クションパイプのブロックへの圧入部の熱抵抗を向上す
ることができる。
が、圧縮機構の少なくとも吐出域を密閉する容器壁に設
けた外管に縦通され、かつ、この外管との間でろう接接
合されていることも特徴としている。
イプは容器壁の外管との嵌合位置や嵌合度合いに制限を
受けず、隙間のある状態でろう接接合されれば、ろう材
の前記隙間への入り込みを図った十分なシール性と固定
強度とを満足するとともに、前記インジェクションパイ
プのブロックへの圧入部の固定強度も十分に保証するこ
とができる。しかも、容器壁への固定構造が簡単でコス
トの低減を図ることができる。
態についてその実施例とともに図1〜6を参照しながら
説明する。
のスクロール圧縮機とした場合の一例で、図1に全体の
構成を示している。
は、一端部にスクロール式の圧縮機構2が、中間部に圧
縮機構2を駆動する電動機3が、他端部には密閉容器1
の下部にあるオイル溜め5内のオイル4を潤滑対象部へ
送り出すオイルポンプ6とが、それぞれ設けられてい
る。
1dから立ち上がった羽根11aと、旋回スクロール1
2の鏡板12dから立ち上がった12aどうしを従来同
様に噛み合わせて構成し、旋回スクロール12を自転さ
せず円軌道運動させるように旋回駆動することによっ
て、双方間に形成する一対の圧縮室13A、13Bを図
1、図2の(a)、図4に示す固定スクロール11の鏡
板11dに設けられた吸込口14に通じる外周側から、
固定スクロール11の鏡板11dに設けられた吐出口1
5に通じる中心側に移動させながら、密閉容積を縮小し
て圧縮を行い吐出する。
て吐出する流体の密閉容器1内での案内構造とは、どの
ように構成されてもよい。また、オイルポンプ6もどの
ようなタイプのものでもよい。本実施の形態では圧縮機
構2は一端側に固定した主軸受部材9に固定スクロール
11をボルト止めして一体化し、これら主軸受部材9と
固定スクロール11との間に、固定スクロール11とか
み合わせた旋回スクロール12を挟み込んでいる。電動
機3は密閉容器1に溶接などして固設した環状の固定子
3aと、これの内側に配した回転子3bとからなり、回
転子3bに圧縮機構2の旋回スクロール12を旋回駆動
するクランク軸16を固定してある。クランク軸16は
密閉容器1の他端部側で密閉容器1に溶接などして固定
した副軸受部材17によって軸受され、反対側にある主
軸18を主軸受部材9によって軸受されている。副軸受
部材17および主軸受部材9は前記軸受のための転がり
軸受21と滑り軸受22とを持っている。主軸18はこ
れの直径線上を往復移動できるように保持した偏心軸受
23を介して旋回スクロール12の鏡板12d背面の偏
心位置に突出した旋回軸12bと嵌合し、主軸18が回
転されると主軸受部材9と旋回スクロール12との間に
設けたオルダムリング28との協働により旋回スクロー
ル12を固定スクロールに対し自転させずに旋回させ
る。しかし、上記のような軸受構造は種々に変更するこ
とができる。副軸受部材17には前記オイルポンプ6を
取付けてある。
縮機であることにより、圧縮機構2によって吸込み、圧
縮して吐出する流体は冷媒であり、塩素を含まない例え
ばフッ化炭素水素系の冷媒を用いる場合は特に、これと
相溶性のあるオイル4が用いられ、冷媒に塩素がなく潤
滑性が望めなくてもこれとオイル4が相溶して密閉容器
1内各部の機械的摺動部分に冷媒によって持ち運ばれる
ことで、潤滑性を向上する。
れ、吐出口15には密閉容器1内のオイル溜め5上の冷
媒通路33を通じてガス吐出管34が接続されている。
圧縮機構2とともに駆動され、オイル溜め5内のオイル
4をクランク軸16に縦通形成したオイル通路35に送
り出し、前記偏心軸受23に先ず供給する。偏心軸受2
3に供給された後のオイル4の一部は各部隙間や所定の
通路を通って、滑り軸受22や圧縮機構2内に供給され
るとともに、残りは下部のオイル溜め5内に戻される。
時に旋回スクロール12が逆転するのを防ぐための逆止
弁42と、これの動きを規制する逆止弁ガイド43とが
設けられている。
での間には、凝縮器44、膨張弁45、気液分離器4
6、キャピラリーチューブ47、および蒸発器48が順
次接続され、密閉容器1内の圧縮機構2を含めて全体が
環状に繋がった冷凍サイクルを構成している。説明の簡
単のために非ヒートポンプタイプのもので示してある
が、ヒートポンプタイプの冷凍サイクルを構成し、低負
荷な冷房と高負荷な暖房とが行えるようにしてあり、図
示しない切り換え構造を有しているものとする。
1、図2の(a)、図4に示すように前記一対の圧縮室
13A、13Bへのガスインジェクションを行う順次に
行なうインジェクションポート51が1つ設けられてい
る。インジェクションポート51には逆止弁54とその
逆止弁ストッパ55とを介してインジェクションパイプ
52が接続され、このインジェクションパイプ52には
前記気液分離器46からのガス冷媒供給管53が接続さ
れている。これによって圧縮室13には気液分離器46
で気液分離された気相部分のガス冷媒が冷媒供給管5
3、インジェクションパイプ52、インジェクションポ
ート51を通じてインジェクションされ、一旦インジェ
クションされた冷媒の逆流が逆止弁54によって阻止さ
れる。このようなガスインジェクションは圧縮機構2で
の圧縮機の効率を増大させるので、その分だけ暖房能力
が向上する。
ガスインジェクションは冷凍装置の運転状態に応じて適
時になされればよく、これの遮断、遮断解除を制御する
ため、冷媒供給管53の途中には二方電磁弁56が設け
られ、冷凍装置の運転とともに適宜開閉制御されるよう
になっている。この制御は例えば冷凍装置の動作制御と
共にマイクロコンピュータによって行えるが、特にこれ
に限られることはない。また、運転の多様化のために、
本実施の形態では冷暖房の兼用できるヒートポンプタイ
プのものであるのに加え、電動機3を例えばインバータ
制御して旋回スクロール12を可変速に旋回駆動させら
れるようにしてある。
の低負荷運転時の性能を確保しながら、低いインジェク
ション圧にて高負荷運転となる暖房運転時等に高いイン
ジェクション性能が得られるようにするため、固定スク
ロール11と速度可変な旋回スクロール12との間に一
対の圧縮室13A、13Bを形成する羽根11a、11
bの、所定の低速運転にて前記一対の圧縮室13A、1
3Bのうちの一方、一例として圧縮室13Bが規定の圧
縮比を満足する渦巻き長さ位置Cから巻きおわり端Dま
で、前記一方の圧縮室13Bを所定の隙間Sをもって吸
込口14側に開放し密閉されないようにするオフセット
面11bを設けてある。
時、固定スクロール11と旋回スクロール12とが形成
する一対の圧縮室13A、13Bのうちのオフセット面
11bが作る隙間Sによって密閉されない一方の圧縮室
13Bは、前記隙間Sが小さくても吸入する冷媒をその
隙間Sを通じて外部に逃がしやすく、隙間Sが設けられ
ている範囲L1では閉じ込み機能を発揮しない。このた
め、圧縮室13Bの全体の大きさに見合う容積での冷媒
の過給はなく、前記圧縮室13Bの前記隙間Sを形成し
ない側の範囲L2だけが有効に働いて設計通りの閉じ込
み容積による運転が高効率に達成される。
荷運転時、前記閉じられない領域を持つ一方の圧縮室1
3Bは、前記隙間Sが小さいことと、旋回スクロール1
2の高速旋回とにより吸入した冷媒の閉じ込み性が向上
して冷媒の吸入量が増大し、圧縮工程は低速運転時に対
する高速運転度合いに応じた過給がなされるとともに、
前記隙間Sのある領域を含む大きな容積を持った圧縮室
13Bの全体を利用した低圧のガスインジェクションを
行うことにより、図5に示すようにサイクル側ガス発生
量と圧縮機側ガス吸い込み量との基準バランス点O0
を、基準圧Pよりも低圧P1側であるO1にシフトさせ
て、インジェクション流量が基準流量Q0よりも大流量
側であるQ1にシフトさせ高いインジェクション流量を
確保し、実際の冷媒吐出量を必要十分に増加させられる
ので、暖房等の高負荷運転時の性能も向上する。
ら高負荷運転状態まで圧縮機の効率が向上し、年間消費
電力の低減を図ることもできる。
ら(h)に示すように、旋回スクロール12の旋回の進
行に伴って、前記一方の圧縮室13Bの密閉されない領
域と、前記オフセット面のない密閉される他方の圧縮室
13Aとに順次に通じる位置にインジェクションポート
51を設けてある。
と、旋回スクロール12の旋回によって、インジェクシ
ョンポート51の開口は前記一方の圧縮室13Bの密閉
されない領域と密閉される圧縮室13Aとに順次に通じ
て、一対の圧縮室13A、13Bを利用した広い開き角
度を利用したガスインジェクションによる過給が行え、
一方の圧縮室13Bでしかガスインジェクションを行わ
ない場合に比し、圧縮機の能力制御幅が拡大するととも
に、暖房等の高負荷運転時の性能をさらに向上し、一対
の圧縮室13A、13Bでの過給のアンバランスによる
振動や騒音の発生を抑えて運転の快適性を増した上で、
ガスインジェクションを行わないとき、旋回スクロール
12の旋回によってインジェクションポート51が、密
閉される他方の圧縮室13Aへの開口状態から一方の圧
縮室13Bの密閉されない領域に開口されるときに、イ
ンジェクションポート51まわりの逆止弁室57などを
含むデッドボリューム部分の冷媒は圧縮室13Aでの圧
縮状態から再膨張するが、図3に示すように前記密閉さ
れる他方の圧縮室13Aが前記インジェクションポート
51の開口と通じ合わなくなった時点での図4の(e)
に示す容積V1よりも、前記一方の圧縮室13Bの密閉
されない領域が前記インジェクションポート51の開口
と通じ合うようになった時点での図4の(f)に示す容
積V2の方が大きくなるようにして冷媒の再膨張による
影響を低減し、最小ないしは中間の低負荷運転時にガス
インジェクションを行わないで冷媒過給のない運転を問
題なく達成して圧縮機の性能を向上することができ、低
負荷運転から高負荷運転まで圧縮機の効率をさらに高め
ることができる。
の(e)から(f)への変化で示すように、前記一方の
圧縮室13Bの密閉されない領域にその閉じ込み開始時
点付近から通じ始める位置に設けてあると、インジェク
ションポート51が通じ始めるときの密閉されない領域
の容積が、最大になるので、前記デッドボリュームでの
冷媒の再膨張による影響を最も最小に抑えることができ
る。
の(a)から(b)への変化で示すように、密閉される
他方の圧縮室13Aにその閉じ込み開始時点付近から通
じ始める位置に設けてあると、インジェクションポート
51が通じ始めるときの密閉される圧縮室13Aの容積
が最大で、圧縮度が最小になるので、最大の容積と低圧
状態とを利用してインジェクション流量を得やすくする
ことができ、高負荷運転での圧縮機の性能がさらに向上
する。
方の圧縮室13Bの密閉されない領域には図4の(a)
から(e)の変化で示し、密閉される圧縮室13Aには
図4の(e)から(h)(a)の変化で示すように、双
方に通じている間の時間がほぼ等しくなる位置に設けら
れている。これにより、一対の圧縮室13A、13Bへ
のインジェクション流量がほぼ等しくなるようにして、
一対の圧縮室13A、13Bでの過給のアンバランスを
より解消することができる。1つの実施例を示すと、オ
フセット量が0.5mmで、オフセットの長さを旋回ス
クロール12の旋回角度範囲で言うと180°範囲、イ
ンジェクションポート51の直径が2.2mm、インジ
ェクションポート51の圧縮室13Aへの開き角度は−
2°〜163°、圧縮室13Bへの開き角度は178°
〜343°と、いずれも165°であり、良好な結果が
得られた。
11bは羽根11aのインボリュート形状のまま、旋回
スクロール12よりも長く延長してあって、その延長し
た部分のオフセット面11bもそのインボリュート形状
に沿ったもので、旋回スクロール12の高速運転時での
圧縮室13Bの有効領域が前記延長分だけ大きくなり、
圧縮機の高負荷時の性能をさらに向上することができ
る。
は必須でなく、必要に応じて採用されればよい。また、
羽根11aに延長部分があるかどうかに関わりなく、羽
根11aのオフセット面11bを省略して、この範囲が
対向する旋回スクロール12の羽根12aの面に設けて
も、前記オフセット面11aを設けることと、インジェ
クションポート51の位置の設定と、インジェクション
タイミングとによる作用効果が得られることに変わりは
ない。また、羽根11a、11bの対向し合う双方の面
に所定位置に、必要なオフセット量を振り分けたオフセ
ット面を設けても同様の作用効果が得られる。
図3に示すようにインジェクションポート51を固定ス
クロール11の鏡板11dに背面から圧縮室13A、1
3Bまで貫通するように設け、固定スクロール11の鏡
板11dのインジェクションポート51とこれに接続す
るインジェクションパイプ52との接続部に逆止弁室5
7を形成し、この逆止弁室57内に前記逆止弁54を逆
止弁ストッパ55とともに設けてある。
鏡板11dの背面から圧縮室13A、13Bまで貫通し
たインジェクションポート51と、これに接続されるイ
ンジェクションパイプ52との接続部に、逆止弁51を
設けた逆止弁室57が位置することになり、逆止弁51
から圧縮室13A、13Bまでのインジェクション経路
が短く簡単なものとなり、これがなすデッドボリューム
が小さいことによって、デッドボリューム内の冷媒や潤
滑油の再膨張、潤滑油の間欠戻りを抑制して、性能およ
び効率を高めるとともに安定な潤滑により性能の安定化
を図ることができる。また、構造が簡単なため製作が容
易で安価に提供することができる。
2の(a)、図3に示すように前記のようなインジェク
ションパイプ52が接続される鏡板11dの背面部の逆
止弁室57の最低位部57aから圧縮室13A、13B
まで水平に向く姿勢で設けてあって、上記のようにデッ
ドボリューム内の冷媒や潤滑油の再膨張、潤滑油の間欠
戻りを抑制しやすい上、前記デッドボリュームをなす逆
止弁室57内に侵入した潤滑油は、その底部の最低位部
57aから延びるインジェクションポート51へと溜ま
り部なく流れ込むとともに、インジェクションポート5
1が水平に向く姿勢で圧縮室13A、13Bに達してい
ることにより、その全てが圧縮室13A、13Bへスム
ーズに自然流出できるので、潤滑油の再膨張および間欠
戻りを解消することができ、性能および効率を高めると
ともに、より安定した潤滑により性能のより安定化を図
ることができる。しかも、構造は複雑になることはな
く、コスト高にはならない。このような作用効果は、圧
縮機構2の旋回軸線が水平を向いた横向き設置型である
のに関係なく発揮され、斜め向きの設置でも変わりはな
い。インジェクションポートは水平に限らず、これより
下を向く姿勢にて設ければよいので、立て向き設置に適
用しても同様の作用効果を発揮できる。また、インジェ
クションポート51は下向きになるほど潤滑油は圧縮室
13A、13Bに戻りやすくなる。しかも、図2の
(a)、図3に示す実施例では逆止弁室57の最低位部
57aは、図3に示すように逆止弁室57の幅方向に下
向きに凸の湾曲形状にするなど、潤滑油が逆止弁室57
の幅方向におけるインジェクションポート51の開口位
置に集まるような形状にしてあるので、逆止弁室57内
に侵入した潤滑油の最終のものまでインジェクションポ
ート51部へ流れ込みやすくしている。
して、図2の(b)に示すように、逆止弁室57の最低
位部57aに開口するインジェクションポート51に向
けまわりから下向きに傾斜する図2に仮想線で示すよう
な傾斜面57bや湾曲面などとしてもよく、この場合、
デッドボリューム内の潤滑油は逆止弁室57の底部の傾
斜によってインジェクションポート51へ流れ込みやす
く、潤滑油の再膨張および間欠戻りをさらに確実に防止
することができ、前記図2の(a)に示す実施例の底部
形状と併用してさらに有効である。
における逆止弁室57の容積V(逆止弁室)の影響を、
圧縮室13A、13Bの容積、特に圧縮開始時の容積が
小さい側、本実施の形態では圧縮室13Bの容積V0 と
の比の変化に対する蒸発器の冷媒循環量の変化量ΔG
eva の変化を、逆止弁なしのガスインジェクションの場
合との関係で見たところ、図6に示すような結果が得ら
れ、前記比が1.5%以下で冷媒循環量の変化量ΔG
eva が0となり、1.5%を下回ると本実施の形態のよ
うな従来通りの逆止弁54が設置しにくくなる。前記比
が10%を越えると、変化量ΔGeva が−1となって冷
媒量が下限値になる。
3A、13Bの密閉容積の1.5〜10%の範囲に設定
することにより、リードバルブ54とその逆止弁ストッ
パ55と言った従来通りの逆止弁54を無理なく配置で
きるスペースを確保しながら、逆止弁54から圧縮室1
3A、13Bまでのデッドボリュームによる冷媒および
潤滑油の再膨張の影響をなくし、あるいは許容できる範
囲に抑えられる。前記圧縮室の密閉容積は、固定スクロ
ール11と旋回スクロール12との間に形成する一対の
圧縮室13A、13Bのうちの小容積側の例えば圧縮室
13Bなどであると、大きさの違う一対の圧縮室13
A、13Bの双方について上記条件を満足しやすい。
を、図1、図2の(a)、図3に示すように固定スクロ
ール11の鏡板11dの背面部とこれに当てがったブロ
ック82との間に形成し、ブロック82にインジェクシ
ョンパイプ52を接続している。この接続は特にインジ
ェクションパイプ52をブロック82に圧入して行い、
さらに1つの実施例として耐熱性のテフロンやポリイミ
ドなどの樹脂材料よりなる樹脂ブッシュ86を介して圧
入している。ブロック82は、固定スクロール11の鏡
板11d内に嵌まり込むプラグ部82aを有し、プラグ
部82aのまわりのフランジ部82bが、固定スクロー
ル11の背面にシール材83を介し固定されている。逆
止弁57は、プラグ部82aの端面に、この端面に開口
するインジェクションパイプ52からの導入ポート85
を先端部で閉じるように当てがって背部の逆止弁ストッ
パ55とともに基部をボルト81にて取付けられたリー
ドバルブである。
鏡板11dとこれに当てがうブロック82だけで逆止弁
室57を形成するとともに、インジェクションパイプ5
2を接続することができるので、部品点数の少ないより
簡単な構造となって、さらに容易に、かつ安価に提供す
ることができる。また、ブロック82は固定スクロール
11の鏡板11d内に嵌まり込むプラグ部82aの端面
に背部の逆止弁ストッパ55とともに基部を取付けられ
たリードバルブである逆止弁54を有し、プラグ部82
aの鏡板11d内への嵌まり込みによってリードバルブ
54およびこれが開閉するインジェクションパイプ52
からの導入ポート85とを、逆止弁室57へのインジェ
クションポート51の開口に対して精度よく位置決めす
ることができるし、この高精度な位置決め状態のままプ
ラグ部82aのまわりにあるフランジ部82bをシール
材83を介して鏡板11dの背面に取り付けて密封状態
に簡単に固定することができ、設計通りの性能、効率が
安定して得られる。しかも、これらの構成のために特別
な部材を用いないのでコスト上昇の原因にはならない。
ック82への圧入によって、特別な部材なしに固定する
ことができ、圧縮機構2の少なくとも吐出域を密閉する
容器壁など他の部分への固定構造と協働して十分な固定
状態が得られるし、他の部分への固定が本実施の形態で
の密閉容器1などの容器壁であると、インジェクション
パイプ52の振動を抑え、密閉容器1が発する振動音を
低減することができる。しかも、インジェクションパイ
プ52が樹脂ブッシュ86を介しブロック82に圧入さ
れていることにより、ステンレス鋼など鉄系材料よりな
るインジェクションパイプ52のブロック82への圧入
部に樹脂ブッシュ86が介在して、インジェクションパ
イプ52のブロック82への圧入部の熱抵抗を向上する
ことができる。
1、図2の(a)に示すように圧縮機構2の少なくとも
吐出域を密閉する容器壁である密閉容器1に設けた外管
87に縦通され、かつ、この外管87との間でろう材8
8によりろう接接合されている。これにより、インジェ
クションパイプ52は密閉容器1の外管87との嵌合位
置や嵌合度合いに制限を受けず、隙間のある状態でろう
接接合されれば、ろう材88の前記隙間への入り込みを
図った十分なシール性と固定強度とを満足するととも
に、前記インジェクションパイプ52のブロック82へ
の圧入部の固定強度も十分に保証することができる。し
かも、密閉容器1への固定構造が簡単でコストの低減を
図ることができる。
うに、インジェクションポート51の逆止弁室57への
開口中心を、導入ポート85の逆止弁室57への開口中
心に対し、逆止弁54であるリードバルブの先端縁側に
図3に示すΔHだけ偏位させてある。これにより、イン
ジェクションパイプ52からのインジェクションガス
は、逆止弁室57へ開口する導入ポート85を閉じるリ
ードバルブ54の先端部54aを押し開いて逆止弁室5
7内に流入するが、この際インジェクションガスは、リ
ードバルブ54の先端部54aに案内されてその先端縁
側へ逃げながら、これに対応して偏位したインジェクシ
ョンポート51の開口部へと向かい、インジェクション
ポート51にスムーズに流入するので、ここでの流路抵
抗を低減することにより、逆止弁室57を小さくできて
デッドボリューム内の冷媒の再膨張の影響をさらに抑え
るとともにインジェクション機構を小型化することがで
きる。
(a)、図3に示すように、圧縮機構2の吐出口15を
有する外面を圧縮機構2および電動機3などの駆動機構
を内蔵した密閉容器1内で覆うマフラー71に、インジ
ェクションポート51に接続されるインジェクションパ
イプ52が遊びを持って通る穴72を設けると、マフラ
ー71は圧縮機構2から吐出してくる冷媒を圧縮機構2
との間に形成している大きな空間73で一旦受止めて、
この空間73内に拡散充満させてながら消音するのに加
え、前記穴72は単独で、あるいは他の既設の穴と協働
して、この一旦拡散され消音されたマフラー71内の冷
媒が、マフラー71と密閉容器1が形成する次の閉空間
74に適度に絞られた状態で通じて再度拡散充満しなが
ら消音されるようにする消音穴を共用するので、インジ
ェクションパイプ52の設置構造を利用して消音効果を
高めることができる。
な逆止弁室57およびインジェクションポート51の構
造による利点は、一対の圧縮室13A、13Bの双方に
オフセット面による密閉されない領域を形成する場合
や、一対の圧縮室13A、13Bの双方ともに、そのよ
うなオフセット面を設けない場合にも共通しており、そ
れらのものも本発明の範疇に属する。
縮室までのインジェクション経路が短く簡単なものとな
り、これがなすデッドボリュームが小さいことによって
デッドボリューム内の冷媒や潤滑油の再膨張、潤滑油の
間欠戻りを抑制して、性能および効率を高めるとともに
安定な潤滑により性能の安定化を図ることができる。ま
た、構造が簡単なため製作が容易で安価に提供すること
ができる。
ッドボリュームが小さいことによってデッドボリューム
内の冷媒や潤滑油の再膨張、潤滑油の間欠戻りを抑制し
やすい上、逆止弁室内の潤滑油はインジェクションポー
トへと溜まり部なしに流れ込むとともに、インジェクシ
ョンポートの姿勢によりその全てが圧縮室へスムーズに
自然流出できるので、潤滑油の再膨張および間欠戻りを
解消することができ、性能および効率を高めるととも
に、より安定した潤滑により性能のより安定化を図るこ
とができる。しかも、構造は複雑化せず容易に製作でき
安価に提供することができる。
ューム内の潤滑油は逆止弁室の底部の傾斜によってイン
ジェクションポートへさらに流れ込みやすく、潤滑油の
再膨張および間欠戻りをさらに確実に防止することがで
きる。
止弁を無理なく配置できるスペースを確保しながら、密
閉を開始する状態の圧縮室に対する所定割合の容積の逆
止弁室によって、逆止弁から圧縮室までのデッドボリュ
ームによる冷媒および潤滑油の再膨張の影響をなくし、
あるいは許容できる範囲に抑えられる。前記圧縮室の密
閉容積は、一対の圧縮室のうちの小容積側のものである
と、大きさの違う一対の圧縮室の双方について上記条件
を満足しやすい。
ールの鏡板とこれに当てがうブロックだけで逆止弁室を
形成するとともに、インジェクションパイプを接続する
ことができるので、部品点数の少ないより簡単な構造と
なって、製作がさらに容易で、さらに安価に提供するこ
とができる。
ブおよびこれが開閉するインジェクションパイプからの
導入ポートとを、逆止弁室へのインジェクションポート
の開口に対して精度よく位置決めすることができるし、
この高精度な位置決め状態のまま鏡板の背面に取り付け
て密封状態に簡単に固定することができ、設計通りの性
能、効率が安定して得られる。しかも、特別な部材を用
いないのでコスト上昇の原因にはならない。
ェクションガスは、リードバルブの先端部を押し開いて
逆止弁室内に流入する際、リードバルブの先端部に案内
されてその先端縁側へ逃げながら、これに対応して偏位
したインジェクションポートの開口部へと向かい、イン
ジェクションポートにスムーズに流入するので、ここで
の流路抵抗を低減することにより、逆止弁室を小さくで
きてデッドボリューム内の冷媒の再膨張の影響をさらに
抑えるとともにインジェクション機構を小型化すること
ができる。
ロール圧縮機の縦断面図である。
(a)は1つの実施例を示し、その(b)は他の実施例
を示している。
解して見た背面図である。
ンジェクションポートの開口位置の変化を示す説明図で
ある。
量とのバランス点と、インジェクション圧力とインジェ
クション流量との関係を示すグラフである。
循環量との関係を逆止弁なしの場合に対する変化の関係
を示すグラフである。
Claims (11)
- 【請求項1】 鏡板の一面から立ち上がった羽根を持つ
固定スクロールと鏡板から立ち上がった羽根を持つ円軌
道運動される旋回スクロールとの間に形成する圧縮室に
インジェクションポートを通じて逆止弁を介しガスイン
ジェクションを行うようにしたスクロール圧縮機におい
て、 固定スクロールの鏡板に背面から圧縮室まで貫通するイ
ンジェクションポートを設け、固定スクロールの鏡板の
インジェクションポートとこれに接続するインジェクシ
ョンパイプとの接続部に逆止弁室を形成し、この逆止弁
室内に前記逆止弁を設けたことを特徴とするスクロール
圧縮機。 - 【請求項2】 鏡板の一面から立ち上がった羽根を持つ
固定スクロールと鏡板から立ち上がった羽根を持つ円軌
道運動される旋回スクロールとの間に形成する圧縮室に
インジェクションポートを通じて逆止弁を介しガスイン
ジェクションを行うようにしたスクロール圧縮機におい
て、 固定スクロールの鏡板の背面部にインジェクションパイ
プが接続される逆止弁室を形成し、この逆止弁室に前記
逆止弁を設けるとともに、前記逆止弁室の最低位部から
圧縮室まで水平ないしはそれより下を向く姿勢にてイン
ジェクションポートを設けたことを特徴とするスクロー
ル圧縮機。 - 【請求項3】 逆止弁室の底部はインジェクションポー
トが開口する最低位部に向けまわりから下向きに傾斜す
る傾斜面としている請求項2に記載のスクロール圧縮
機。 - 【請求項4】 逆止弁室の容積が、圧縮室の密閉容積の
1.5〜10%の範囲に設定する請求項1〜3のいずれ
か一項に記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項5】 圧縮室の密閉容積は、固定スクロールと
旋回スクロールとの間に形成する一対の圧縮室のうちの
小容積側のものである請求項4に記載のスクロール圧縮
機構。 - 【請求項6】 逆止弁室は、固定スクロールの鏡板の背
面部とこれに当てがったブロックとの間に形成し、ブロ
ックにインジェクションパイプを接続している請求項1
に記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項7】 ブロックは、固定スクロールの鏡板内に
嵌まり込むプラグ部を有し、プラグ部のまわりのフラン
ジ部が、固定スクロールの背面にシール材を介し固定さ
れ、逆止弁は、プラグ部の端面に、この端面に開口する
インジェクションパイプからの導入ポートを先端部で閉
じるように当てがって背部の逆止弁ストッパとともに基
部を取付けられたリードバルブである請求項6に記載の
スクロール圧縮機。 - 【請求項8】 インジェクションポートの逆止弁室への
開口中心を、導入ポートの逆止弁室への開口中心に対
し、逆止弁であるリードバルブの先端縁側に偏位させた
請求項7に記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項9】 インジェクションパイプは、ブロックに
圧入して接続されている請求項6〜8のいずれか一項に
記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項10】 インジェクションパイプは樹脂ブッシ
ュを介しブロックに圧入されている請求項9に記載のス
クロール圧縮機。 - 【請求項11】 インジェクションパイプは、圧縮機構
の少なくとも吐出域まわりを密閉する容器壁に設けた外
管に縦通され、かつ、この外管との間でろう接接合され
ている請求項6〜10のいずれか一項に記載のスクロー
ル圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27249797A JPH11107949A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27249797A JPH11107949A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | スクロール圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11107949A true JPH11107949A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17514743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27249797A Pending JPH11107949A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11107949A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN115053068A (zh) * | 2020-02-03 | 2022-09-13 | 松下知识产权经营株式会社 | 带注入机构的压缩机 |
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-
1997
- 1997-10-06 JP JP27249797A patent/JPH11107949A/ja active Pending
Cited By (11)
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A521 | Written amendment |
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A521 | Written amendment |
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