JP2018500533A - 冷蔵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷蔵装置を複雑にすることなく、また冷蔵装置で作動する往復圧縮機を複雑にすることなく、往復圧縮機で作動する冷蔵装置の効率を高める。【解決手段】冷媒(1)が循環する閉回路(C)を備え、この閉回路は、少なくとも1つの凝縮器(102)と、少なくとも1つの往復圧縮機(101)が設けられた少なくとも1つの主分岐部(M)とを有し、前記往復圧縮機には、前記冷媒の所定の流量(1−X1、1−X1−X2)が、前記主分岐部から所定の吸引圧力(P1)で流入し、前記主分岐部(M)は、少なくとも1つの蒸発器(103)と、前記凝縮器および前記蒸発器の間に配置された少なくとも1つの第1膨張弁(104)とを備え、前記閉回路は、さらに、前記冷媒(1)の第1の分配流量(X1)のための第1の二次エコノマイザ分岐部(105)を備え、前記第1の二次エコノマイザ分岐部(105)は、前記圧縮機(101)と、前記凝縮器および前記第1膨張弁の間に含まれる閉回路(C)のセクション(106)とに流体的に接続されている冷蔵装置(100)であって、前記圧縮機は、冷媒の前記第1の分配流量(X1)の入口のための第1の側方吸入孔(107)を備え、前記第1の分配流量が、P8−P1≦4bar(400kPa)になるような吸入圧力(P8)を有することを特徴とする冷蔵装置(100)。【選択図】図1

Description

本発明は、冷蔵装置に関する。
本発明による冷蔵装置は、冷媒が流れる閉回路であって、凝縮器に加えて、膨張弁、蒸発器、この閉回路内を循環する冷媒用の往復圧縮機、および二次エコノマイザ分岐部を備える場合に、特に有利に用いられるものである。公知技術において、このような二次分岐部の一方は、凝縮器と膨張弁との間において、閉回路の主分岐セクションに流体的に接続され、同じく他方は、この二次分岐部を流れる分配流量を往復圧縮機自体への再注入のために、往復圧縮機のシリンダに流体的に接続されていることは、よく知られている。さらに公知の方法では、二次エコノマイザ分岐部は、膨張弁と熱交換器とを備え、二次エコノマイザ分岐部から圧縮機のシリンダに入る流体は、冷蔵装置の回路の最高圧力と最低圧力との中間の圧力、すなわち、凝縮器における流体圧力と、蒸発器における流体圧力との中間の圧力を有している。
冷蔵装置において通常用いられる圧縮機では、一般に、二次エコノマイザ分岐部から来る前述の分配流量が注入される圧縮機の圧縮室の正確な位置が、常に判断される。例えば、公知の法則により、圧縮機の軸線方向に沿って圧力が増加することが知られているスクリュー圧縮機では、二次エコノマイザ分岐部から来る分配流量の正確な注入点を常に見つけることができる。スクロール圧縮機のような他のタイプの圧縮機についても、同じことが言える。圧縮室内の作動原理および圧力分布は、スクリュー圧縮機とは異なるけれども、スクロール圧縮機では、圧縮室の任意の点での圧力を常に知ることができる。
シリンダと、シリンダ内で往復運動するピストンとを備える往復圧縮機を用いる場合、圧力は、時間の経過とともに変化し、吸入および圧縮行程において、シリンダ内のピストンの各位置において、シリンダ全体としていつもほぼ同じである。
しかし、往復圧縮機を有する冷蔵装置において二次エコノマイザ分岐部を用いることを可能にするために、エマーソン・クライミット・テクノロジ社(Emerson Climate Technologies Inc.)による特許文献1には、規定された中間圧力で二次エコノマイザ分岐部からの分配流量の入口のための側方吸入孔が設けられたシリンダを用いることが記載されている。圧縮機のシリンダにおける側方吸入孔には、少なくとも1つのカムと、それに対応する少なくとも一つの従動子とからなる複雑な機構を介して、その開閉が圧縮機の駆動軸と同期されているバルブが配置されている。これにより、二次エコノマイザ分岐部からの前述の冷媒の分配流量は、ピストンが前述の二次の分配流量の圧力よりも僅かに小さい圧力に達する直前にのみ注入することができる。
特許文献1に記載されているような複雑な同期システムを用いることを避けるために、他の解決策が研究されてきた。特に、キャリア社(Carrier Corporation)による特許文献2には、吸入工程においてピストンによって露出され、ピストンの圧縮行程中にピストンによって覆われる側方吸入孔を、圧縮機シリンダにどのように実現するかが教示されている。しかし、このような圧縮機では、ピストン速度、したがって冷蔵装置の回路を循環する流量は、冷却される室内の目標温度の関数として変化する。これはすべて、例えば容器等であってもよい冷蔵室の精密な温度調整を達成するために、冷蔵装置自体の効率を高める究極の効果を有する。しかし、このような冷蔵装置には、欠点がある。実際、細かい制御が要求されると、二次エコノマイザ分岐部を用いることによって達成されうる効率が損なわれる。さらに、ピストンの運動速度は、常に一つまたは複数の外部パラメータの関数として制御されなければならないので、このような冷蔵装置は、往復圧縮機を大幅に複雑なものにさせてしまう。
一方、二次エコノマイザ分岐部が設けられている限り、前述のすべての冷蔵装置において、用いられる圧縮機のタイプとは無関係に、二次分岐部からの冷媒の分配流量の圧力は、吸引ダクトを通って、従ってシリンダヘッド上の吸引弁を通って圧縮機に流入する流体の圧力よりも、常に著しく高い。公知技術として、冷蔵装置の効率を最適化する二次エコノマイザ分岐部の圧力を定めるために用いられる2つの計算方法がある。第1の方法によれば、二次エコノマイザ分岐部に沿う流体圧力は、凝縮器の圧力と蒸発器の圧力との幾何学的平均値によって決められる。例示すると、蒸発器での冷媒の圧力が1.31bar(131kPa)であり、凝縮器での冷媒の圧力が18.3bar(1830kPa)である場合、冷蔵装置の効率を最適化するために、二次エコノマイザ分岐部を流れる流体の圧力は、4.93bar(493kPa)である(すなわち、前述の圧力の積の平方根によって与えられる)。第2の方法によれば、二次エコノマイザ分岐部に沿った流体圧力は、蒸発器温度と凝縮器温度との平均値を飽和流体で計算することによって得られる飽和ガスの温度に対応する圧力によって与えられる。例示すると、凝縮器における飽和流体の温度が40℃であり、蒸発器で−40℃である場合、これら2つの値の平均温度は0℃である。この温度に対応する飽和流体の圧力は6.1bar(610kPa)である。これは、冷却ガスとして流体R404aを選択することによって得られるが、これは市販されている最も一般的な冷媒の1つである。一方、他の市販の冷媒については、結果は異なるが、前述の値からの偏差は、全く小さいものであることが分かった。
一般に、現場技術者は、前述の2つの方法を用いて一度計算を行うと、それにより得られた2つの値の平均を、二次分岐部内を循環する流体の分配流量の圧力とみなす。ここにあげる例では、選択された値は、5.51bar(551kPa)である。
前記の特定の例にかかわらず、一般に、吸引弁を通って圧縮機に入る流体の圧力と、シリンダの側方孔を通ってシリンダに流入する流体の圧力との差圧は、通常、5bar(500kPa)を超える値である。実際、このような差圧は、冷蔵装置の効率を最適化することができ、したがって、冷蔵装置のすべての製造業者が採用するところである。
二次分岐部からの冷媒の分配流量の圧力と、従来の吸引ダクトを通って圧縮機に流入する流体の圧力とのこのような差圧は、往復圧縮機と、エコノマイザ分岐部に沿った流入口のための側方吸入孔とを有する冷蔵装置を用いる場合には、あまり有利ではない。
米国特許出願公開第2014/0170003号明細書 国際公開第2007/064321号
従って、本発明の目的は、冷蔵装置を複雑にすることなく、また冷蔵装置で作動する往復圧縮機をも複雑にすることなく、往復圧縮機で作動する冷蔵装置の効率を高めることである。
本発明のさらなる目的は、公知の冷蔵装置における往復圧縮機の変位量はそのままで、冷蔵装置の能力を増加させることである。
本発明の上記の目的は、冷媒が循環する閉回路を有する冷蔵装置によって達成される。前記閉回路は、少なくとも1つの凝縮器と、少なくとも1つの往復圧縮機が設けられた少なくとも1つの主分岐部とを備え、前記往復圧縮機には、所定の流量の冷媒が、前記主分岐部から所定の吸引圧力で流入し、前記主分岐部は少なくとも1つの蒸発器と、前記凝縮器と蒸発器との間に位置する少なくとも1つの第1膨張弁とを備え、さらに前記閉回路は、前記冷媒の第1の分配流量のための第1の二次エコノマイザ分岐部を備え、前記第1の二次エコノマイザ分岐部は、前記圧縮機と、前記凝縮器および前記第1膨張弁の間に含まれる閉回路のセクションとに流体的に接続されている冷蔵装置であって、前記往復圧縮機は、冷媒の前記第1の分配流量の入口のための第1の側方吸入孔を備え、前記第1の分配流量が、P−P≦4bar(400kPa)になるような吸入圧力を有している。
出願人は、吸引圧力Pよりも高い吸入圧力Pで、圧縮機シリンダに配置された第1の孔を通って、二次エコノマイザ分岐部から第1の分配流量を流入させる試験を行ったが、P−Pが4bar(400kPa)以下、好ましくは2bar(200kPa)以下であると、複数の結果に達することができる。実際、このような解決策により、同じ作動条件、すなわち同じ圧力、温度および同じ冷媒で作用する冷蔵サイクルに関して、冷蔵サイクルの効率が大幅に向上した。さらにこのような解決策によると、用いる往復圧縮機の変位量は同じままで、冷蔵負荷を大きく増加させることもできる。これは主に、第1の二次エコノマイザ分岐部からの冷媒の前記第1の分配流量の圧力が減少すると、容積流量の顕著な増加が得られるという事実によるものであり、その結果、第1の孔を通して圧縮機に流入する際のシリンダの圧力を大きく上昇させ、圧縮機の仕事を減少させる。圧縮機の仕事がこのように減少すると、冷蔵装置全体の効率が大幅に向上することとなる。
本発明の特徴的な態様によれば、前記往復圧縮機の少なくとも1つは、少なくとも1つのシリンダと、前記シリンダ内で、上死点および下死点の間を往復運動する少なくとも1つのピストンとを備え、前記冷媒の第1の分配流量の入口のための吸入孔は、前記ピストンの下死点に配置され、前記ピストンは、少なくともその吸入工程中に、少なくとも部分的に前記吸入孔を露出させ、かつ少なくともその圧縮工程中に、前記吸入孔を覆うようになっている。
実際、吸入孔がピストンの下死点に近づくほど、吸入および圧縮ステップにおけるピストンの仕事量は少なくなる。さらに、入口孔がピストンの下死点に近づくほど、側方孔が露出したままの時間内のピストン工程の損失は少なくなる。したがって、本発明によるこのような解決策によれば、冷蔵装置の効率を最大にすることができる。
本発明の特徴的な態様によれば、前記少なくとも1つの閉回路は、さらに、前記冷媒の第2の分配流量のための追加の二次エコノマイザ分岐部を備え、前記圧縮機は、冷媒の前記追加の分配流量の前記圧縮機への入口のための第2の吸入孔を備え、前記第2の吸入孔は、前記第1の吸入孔が配置される距離よりも、前記下死点からさらに離れて配置され、前記追加の分配流量は、P≦P10≦Pとなるような吸入圧力を有している。ここで、P10−P≦2bar(200kPa)、好ましくは1bar(100kPa)以下である。このような解決策は、冷蔵装置の全ての作動条件が同じである従来のものに比して、効率及び冷蔵能力を大幅に増加させる。
本発明によれば、前記第1の吸入孔、および/または前記第2の吸入孔は、前記シリンダの軸を実質的に横切っている。すなわち、前記シリンダの軸を実質的に横切る平面上に位置する主寸法を有するスリットを備えている。実際、ピストンの上昇中に、シリンダの圧縮仕事を可能な限り減少させ、前記第1の吸入孔および/または前記第2の吸入孔を閉じるために、前記第1の吸入孔と前記第2の吸入孔とは共に、シリンダの軸方向の寸法を、可能な限り小さくしなければならない。しかし、シリンダ軸を横切る面上でのスリットの主寸法は、使用可能な冷媒の最大分配流量を、最短時間で流入できるようにするものでなければならない。
スリットという用語は、シリンダ壁に設けられ、他の寸法に対して支配的寸法(主寸法とも呼ばれる)を有する任意の形状のノッチを意味している。特に、本例では、主要な又は支配的な又はより関連する寸法は、圧縮機のシリンダの軸線を横切る平面上における寸法であり、圧縮機のシリンダ軸と平行な寸法、即ち、スリットの高さ方向の寸法ではない。
本明細書において開示する実施形態によれば、共にスリット状の前記第1の吸入孔および前記第2の吸入孔は、実質的に、すなわち概ね長方形であり、圧縮機シリンダの内面を向くスリット面は、実質的に圧縮機シリンダの内側表面において長方形をなしている。頂部側または底部側の寸法が、2つの側部の高さ、すなわち圧縮機シリンダの軸方向における寸法よりも大幅に大きい実質的に長方形であり、互いに融合された側部、すなわち鋭い縁部を有しないが、シリンダの内面において、実質的に長方形の表面形状を有することもできる。
特に、前記実質的に長方形のスリットの高さと長さ、すなわち主寸法との比は0.5未満、好ましくは0.2未満である。
前記第1の吸入孔の下側は、前記ピストンの前記下死点と実質的に同一平面上にあると有利である。さらに、前記第2の吸入孔の下側は、前記第1の吸入孔の上側と同一面上にある。このようにして、前記第1の吸入孔および第2の吸入孔は、前記ピストンの下死点から最短距離にある。
本発明の特定の実施形態によれば、前記二次エコノマイザ分岐部、および/または前記追加の二次分岐部は、円形断面を有する少なくとも1つの管と、前記第1の吸入孔および/または前記第2の吸入孔と連通する少なくとも1つの継手とを備えている。
より詳細には、前記円筒管は、調整されたタイプになるように寸法決めされている。このような定義は、内燃機関の分野に関係する現場技術者には周知であり、実際、このような管が長さと径で寸法決めされて、第1または第2の孔の開口部において管内を伝搬する圧力波が、シリンダ室内の圧力とシリンダに入る分配流量の圧力との圧力差により、いかなる場合でも、シリンダの充填は促進され、二次エコノマイザ分岐部の圧力を低く保つことを意味する。このことは、シリンダの圧力が、1秒の何分の1の間、二次エコノマイザ分岐部、および/または前記追加の二次分岐部に沿って流れる流入量のための円筒管内の圧力よりも高い状況においても得られる。
最後に、前記第1の吸入孔および/または前記第2の吸入孔は、少なくとも1つの機能的に結合された逆止弁を備えている。そのため、ピストンの圧縮段階の間にシリンダ内にあるガスは、第1または第2の孔からの分配流量の圧力を一旦超えると、1秒の何分の1の間でさえも、前記二次エコノマイザ分岐部、および/または前記追加の二次エコノマイザ分岐部に再流入することができない。このような逆止弁は、好ましくは変形可能な舌片タイプであり、前記シリンダの壁に取り付けられている。
2つの二次エコノマイザ分岐部を有する本発明による冷蔵装置の模式図である。 図1の冷蔵装置に用いられる冷蔵サイクルのP−H線図である。 吸入および圧縮ステップにおける圧縮機シリンダ内部を、図2に示す熱力学的状態に関連づけて示す模式的断面図である。 図2に示す熱力学的状態を参照した、吸入および圧縮ステップにおける圧縮機シリンダ内部の模式的断面図である。 図2に示す熱力学的状態を参照した、吸入および圧縮ステップにおける圧縮機シリンダ内部の模式的断面図である。 図2に示す熱力学的状態を参照した、吸入および圧縮ステップにおける圧縮機シリンダ内部の模式的断面図である。 圧縮機シリンダの壁に設けられる第1および第2の吸入孔を表わす往復圧縮機シリンダの縦断面図である。 圧縮機シリンダの壁に設けられる第1および第2の吸入孔を表わす往復圧縮機シリンダの横断面図である。 二次エコノマイザ分岐部を備えていない往復圧縮機を有する従来の冷蔵装置の模式図である。 図5aの冷蔵装置に適用されている冷蔵サイクルのP−H線図である。
例示のみを目的として、非限定的に示す本発明のいくつかの実施形態を、添付の図面を参照して、以下に説明する。
添付の図面において、本発明による代表的な冷蔵装置は、符号100で示してある。
冷蔵装置100は、冷媒1が循環する閉回路Cを備えている。閉回路Cは、凝縮器102と、シリンダ110およびシリンダ110の内部で、上死点S(図3d参照)と下死点I(図3c参照)との間で往復運動を行うピストン111が設けられた往復圧縮機101を有する主分岐部Mとを備えている。ここで、往復圧縮機101には、規定の吸引圧力P1で主分岐部Mから規定された流量1−X−Xの冷媒が流入する。この主分岐部Mは、さらに、凝縮器102と蒸発器103との間に、熱交換器131および第1膨張弁104が設けられている。閉回路Cは、冷媒の第1の分配流量Xのための第1の二次エコノマイザ分岐部105を備えている。このような第1の二次エコノマイザ分岐部105は、圧縮機101と、凝縮器102および膨張弁104の間に含まれる閉回路Cのセクション106とに流体的に接続されている。本発明によれば、往復圧縮機101は、冷媒の前述の第1の分配流量Xの流入のために、シリンダ110の壁110aに第1の側方吸入孔107を備えている。
図1において、冷蔵装置100の閉回路Cを循環する冷媒の熱力学的状態を、1〜12の数で括弧内に示してある。次に、図2において、閉回路C内の冷媒によって行われる熱力学的サイクルを、閉回路Cの対応する点における流体の熱力学的状態の情報とともに示してある。
本発明において、第1の分配流量X1は、P−P≦4bar(400kPa)、好ましくは2bar(200kPa)未満となるように圧縮機101のシリンダ110で吸入圧力Pを有していると有利である。Pは、圧縮機101の吸入ステップの間に、吸気弁101aから圧縮機101のシリンダ110に入る流量1−X1−X2の流体の圧力である。実際、出願人は、第1の二次エコノマイザ分岐部105を通って、シリンダに導入された流体の比容積を増加させることにより、すなわち第1の側方吸入孔107を通って、シリンダ110へ入る吸入圧力Pを、できるだけ減少させることにより、いくつかの利点が得られることを発見した。第1に、このような解決策により、同じ条件、すなわち同じ圧力、温度および同じ冷媒で作用する冷蔵サイクルに関して、冷蔵サイクルの効率が大幅に向上する。加えて、このような解決策は、用いられる往復圧縮機101の変位量は同じままで、冷蔵負荷を大きく増加させることもできる。これは主に、第1の二次エコノマイザ分岐部105からの冷媒の第1の分配流量X1の圧力P8が減少すると、容積流量の顕著な増加が得られるという事実によるものであり、その結果、第1の吸入孔107を通って圧縮機101に流入する際のシリンダ110の圧力を大きく上昇させ、圧縮機101の圧縮作業を減少させる。圧縮機101の圧縮作業のこの減少により、冷蔵装置1全体の効率は大幅に増大する。さらにこのような解決策により、往復圧縮機101の変位量は同じままで、冷蔵負荷を大きく増加させることもできる。
本明細書で開示する実施形態によれば、冷媒R404aの第1の分配流量X1のための第1の吸入孔107が、ピストン111の下死点Iに配置され、ピストンは、吸入工程中に第1の吸入孔107を露出させ、圧縮工程中に第1の吸入孔107を覆う。
本明細書に開示された実施形態では、閉回路Cは、さらに、冷媒の第2の分配流量X2のための追加の二次エコノマイザ分岐部120を備えている。したがって、圧縮機101は、冷媒の追加の分配流量X2の入口のための第2の吸入孔112を備えている。具体的には、第2の吸入孔112は、ピストン111の下死点Iから第1の吸入孔107が位置する距離よりも、さらに離れて配置されている。追加の分配流量X2は、P≦P10≦Pにおいて、P10−P≦2bar(200kPa)、好ましくは1bar(100kPa)未満の吸入圧力P10を有する。
なお、第1の吸入孔107または第2の吸入孔112と、下死点Iとの間の前述の距離は、圧縮機101のピストン111の下死点から、それぞれの吸入孔の下側107aまたは112aまで、シリンダ110の軸Zに沿って測定されることに留意されたい。
本明細書に開示の実施形態によれば、第1の二次エコノマイザ分岐部105および追加の第2のエコノマイザ分岐部120は、凝縮器102と膨張弁104との間に含まれる閉回路Cのセクション106と共に、第二の膨張弁130および少なくとも1つの熱交換器131を備えている。
ここでは、簡略化のために、本発明による冷蔵装置の数値例を示す。特に、閉回路C内の冷媒によって行われる熱力学的サイクルが図2に示されていることを理解されたい。
この場合にも、冷蔵装置100の冷媒によって行われる熱力学的変換を記述する線に付された符号は、図1に示す冷蔵装置100の閉回路Cにおいて見つけることも可能である。
数値の1例として、凝縮温度は40℃、蒸発温度は−40℃とする。さらに、凝縮器出口の過冷却は2℃、蒸発器出口の過熱は5℃とする。さらに、本明細書で開示するサイクルでは、エコノマイザ蒸気の過熱は15℃、過冷却流体の温度と蒸発温度との差は5℃とする。
ここで、反復法を用い、二次エコノマイザ分岐部105および追加の二次エコノマイザ分岐部120における流体のそれぞれの圧力P8およびP10、すなわち3.0bar(300kPa)、および1.55bar(155kPa)から出発して、熱力学的状態1、3、4、5、6、7、8、9および10の圧力(P)、温度(T)、エンタルピー(h)、密度(σ)およびエントロピー(S)の値を決定することができる。続いて、状態1の蒸気と、熱力学的状態10の追加のエコノマイザ分岐部120で生成された蒸気とが混合する際の流体によって到達する熱力学的状態を状態11とすると、第1のエコノマイザ分岐部105および追加の第2のエコノマイザ分岐部120における冷媒の分配流量XおよびXが一義的に計算される。
結果は、次のようになる。
=(h−h)/(h−h)=0.408
=(1−X)*(h−h)/(h10−h)=0.065
ここで、h、h、h、h、およびh10は、図1および図2に見られる対応する熱力学的状態におけるエンタルピー値であり、1は、閉回路Cを循環する冷媒の全体流量を1で表した単位数値である。
次に、熱力学的状態12での流体の熱力学的特性が決定されると、すなわち、熱力学的状態8で二次分岐部105から来る流体が熱力学的状態11のシリンダ110内の流体に混合すると、等エントロピー圧縮に関する物理的状態2’は、圧縮機101の効率ηとして0.7の値を固定することによって計算できる。ここから、熱力学的状態2における流体の値、すなわち圧縮機101から出る流体の値を計算することができる。
要約すると、本明細書に開示された実施形態による熱力学的サイクルにおける流体の物理的状態は、用いられた前述の仮説を考慮して、次のようになる。
Figure 2018500533
このような値を考慮すると、性能係数は、頭字語COPでより一般に知られているように、次のようになる。

COP=[(1−X−X)*(h−h)]/[h−(1−X−X)*h−X*h−X*h10]=1.42

ここで、h、h、h、hおよびh10は、図1および図2に見られる対応する熱力学的状態のエンタルピー値である。
逆に、図5aに示す従来の冷蔵装置300、すなわち凝縮器102’、膨張弁104’、蒸発器103’および往復圧縮器101’が設けられ、二次エコノマイザ分岐部がない場合における熱力学的サイクルが、図5bに示されている。同じ作用に関する仮説、すなわち同じ凝縮温度、凝縮器での出口温度、蒸発温度、蒸発器出口での過熱、圧縮機のエントロピー効率、および冷媒から出発して、図5aおよび図5bに示す様々な熱力学的状態において、次の値が得られる。

Figure 2018500533
ここで、次の性能係数が得られる。

COP’=(h−h)/(h−h)=1.16
実際、本明細書に開示された解決策により、本発明によるものと同じ熱力学的条件で作動する場合、従来の冷蔵装置300によって得られるCOPよりも、22.4%大きいCOPが得られる。実際、本発明による冷蔵装置100によると、エネルギー効率は大幅に改善される。
加えて、前述で比較した2つの冷蔵装置、すなわち冷蔵装置100および冷蔵装置300における圧縮機の冷蔵負荷をさらに考慮することによって、実質的に同じである2つの往復圧縮機101と101’との変位量の観点から、この仮説は真実に近く、以下の結果が得られる。

Q/Q’=[σ12(1−X−X)*(h−h)]/[σ’(h’−h’)]=2.1

ここで、
Qは、本発明による冷蔵装置100の冷蔵負荷である。
Q’は、図5aの方式による冷蔵装置300の冷蔵負荷である。
σ12は、冷蔵装置100の熱力学的状態12における流体密度である。
σ’は、冷蔵装置300の熱力学的状態1における流体密度である。
’は、冷蔵装置300の熱力学的状態1における流体エンタルピーである。
’は、冷蔵装置300の熱力学的状態4における流体エンタルピーである。
往復圧縮機101に入る第1の分配流量の圧力PがP−P≦4bar(400kPa)であり、かつ往復圧縮機101に入る第2の分配流量の圧力P10がP10−P≦1bar(100kPa)である、冷蔵装置100で作動する往復圧縮機101の負荷は、公知技術の冷蔵装置300で作動し、同じ変位量を有する往復圧縮機101’の冷蔵負荷の2倍である。
本明細書に開示されている実施形態の冷蔵装置100は、第1エコノマイザ分岐部105および第2エコノマイザ分岐部120を備えているが、追加のエコノマイザ分岐部120を有しない実施形態によっても、本発明の目的を達成することができ、従って、本発明の保護範囲に含まれることに留意しなければならない。この場合、圧縮機101に流入する流量は、全流量1とエコノマイザ分岐部105への分配流量X1との差によって与えられ、これまでのように、1−X−Xではなく、1−Xによって示される。
特に、本明細書に開示された実施形態によれば、第1の吸入孔107および第2の吸入孔112の両方は、主寸法Lがシリンダ110の軸Zを実質的に横切る平面P、P1に配置されるスリットを備えている。
特に、第1の吸入孔107および第2の吸入孔112の両方は、主寸法Lがシリンダ110の軸Zを実質的に横切るスリットを備えている。特に、スリットは、シリンダ110の内面110b上にあり、したがってシリンダ110の円弧に沿って実質的に長方形の表面を有する。より具体的には、例えば、このような表面は、フライス盤の回転軸がシリンダ110の軸Zと平行であり、かつ径方向において、フライス盤の正面方向がシリンダ110の軸Zに直交する状態で、シリンダ110の壁110aをフライス盤により切断することによって得られる。したがって、このようにして得られた表面は、側面が鋭い縁部によって相互に接続されていないにもかかわらず、互いに融合されており、実質的に長方形である。好ましくは、高さHと長さL(主寸法でもある)との比は、0.2である。ここで、上記の長さは、シリンダ110の内面に沿ったスリットによって描かれた円弧に沿って測定される(特に図4bに示される点線を参照)。特に、長さは、シリンダの軸Zを横切り、それぞれのスリットの高さHの中間を通る平面PまたはP1上で測定しなければならない。
それにもかかわらず、高さHと長さLとの寸法比が、0.5より小さい如何なるスリットも、依然として本発明の保護範囲内にあることに留意されたい。さらに、スリット、すなわちシリンダ110の内面110bに延びる面は、シリンダ110自体の壁110aの形状に従うので、それぞれの接続側に下側および上側が融合していることに留意しなければならない。
特に、図3aから図3dに見られるように、側方吸入孔107は、ピストン111の下死点Iと実質的に同一平面上にある下端107aを有している。より具体的には、第2の吸入孔112の下端112aは、第1の吸入孔107の上端107bと同一平面上にある。
本明細書に示す実施形態によれば、第1の二次エコノマイザ分岐部105と追加の二次エコノマイザ分岐部120とは、両方共、円筒セクションを有する管132と、それぞれの吸入孔、すなわち第1の吸入孔107および第2の吸入孔112に繋ぐ継手133とを有する。特に、円筒管132は、調整されたタイプになるように寸法決めされている。管132と管132の上流に位置する熱交換器131の出口との間にも、同様の継手(図示せず)が配置されていることに留意されたい。
図3aから図3dに示す実施形態においては、第2の吸入孔112のみが、機能的に結合された逆止弁140を備えている。逆に、図4aおよび図4bに示す実施形態では、側方吸入孔107および第2の吸入孔112の両方が、変形可能なリードタイプの機能的に結合された逆止弁を有する。
逆止弁140は、所定の圧力を超えたときにのみ変形するようになっている。この逆止弁140は、圧縮機101のシリンダ110の壁110aに収容されている。
冷蔵装置100の往復圧縮機の作動は、図3aから図3dに説明されている。実際、コンプレッサの吸入行程の間、すなわち、圧縮機101のピストン111が上死点Sから下死点Iまで降下するとき、圧縮機の吸気弁101aは、熱力学的状態1における主回路Mから来る流体1−X−Xの流量を受け入れるために開いている(図3a参照)。続いて、ピストン111は、追加の二次エコノマイザ分岐部120から第2の分配流量Xが来る第2の吸入孔112を露出させる。圧力の上昇により、吸気弁101aは閉じる。第2の分配流量Xの圧力P10は、シリンダ110内の圧力Pよりも高い。そのため、シリンダ110内の圧力が上昇する(熱力学的状態11)。もちろん、このようなステップの間、逆止弁140は開いたままである(図3b参照)。
次にピストンは、第1の吸入孔107を露出させ、二次エコノマイザ分岐部105からシリンダ110に来る第1の分配流量Xのアクセスを可能にする。もちろん、第1のエコノマイザ分岐部105から来る第1の分配流量Xの圧力Pは、第2の分配流量Xの圧力よりも高く、吸引圧力Pよりも高い。しかし、有利なことに、圧力Pは、主分岐部Mから圧縮機101に流入する流量1−X−Xの圧力から4bar(400kPa)を超えることはない。いずれにしても、混合により、圧縮機101が圧縮行程を開始する前に、圧縮機101の圧力は上昇する(熱力学的状態12)。続いて、ピストン111は再び上昇し、上死点Sに達するまで、シリンダ110内の流体を圧縮する。シリンダ内の圧力が凝縮圧力を超えると、排気弁101bが開き始める。ピストン111の上昇中、シリンダ110の壁110aに配置された逆止弁140は、シリンダ内の圧力が追加の二次エコノマイザ分岐部120からの流量の圧力を超えると、閉じたままである。
1 冷媒
100 冷蔵装置
101,101’ 圧縮機
101a 吸気弁
101b 排気弁
102 凝縮器
103 蒸発器
104 膨張弁
105 エコノマイザ分岐部
106 セクション
107 第1の吸入孔
107a 下端
107b 上端
110 シリンダ
110a 壁
110b 内面
111 ピストン
112 第2の吸入孔
112a 下側
120 エコノマイザ分岐部
130 膨張弁
131 熱交換器
132 管
133 継手
140 逆止弁
300 冷蔵装置
C 閉回路
M 分岐部
圧力
I 下死点
S 上死点
第1の分配流量
第2の分配流量
Z シリンダの軸

Claims (14)

  1. 冷媒(1)が循環する閉回路(C)を備え、この閉回路は、少なくとも1つの凝縮器(102)と、少なくとも1つの往復圧縮機(101)が設けられた少なくとも1つの主分岐部(M)とを有し、前記往復圧縮機には、前記冷媒の所定の流量(1−X、1−X−X)が、前記主分岐部から所定の吸引圧力(P)で流入し、前記主分岐部(M)は、少なくとも1つの蒸発器(103)と、前記凝縮器および前記蒸発器の間に配置された少なくとも1つの第1膨張弁(104)とを備え、前記閉回路は、さらに、前記冷媒(1)の第1の分配流量(X)のための第1の二次エコノマイザ分岐部(105)を備え、前記第1の二次エコノマイザ分岐部(105)は、前記圧縮機(101)と、前記凝縮器および前記第1膨張弁の間に含まれる閉回路(C)のセクション(106)とに流体的に接続されている冷蔵装置(100)であって、前記圧縮機(101)は、冷媒の前記第1の分配流量(X)の入口のための第1の側方吸入孔(107)を備え、前記第1の分配流量が、P−P≦4bar(400kPa)になるような吸入圧力(P)を有することを特徴とする冷蔵装置(100)。
  2. 前記往復圧縮機は、少なくとも1つのシリンダ(110)と、前記シリンダ内で、上死点(S)および下死点(I)の間を往復運動する少なくとも1つのピストン(111)とを備え、前記冷媒の第1の分配流量(X)の入口のための前記第1の側方吸入孔(107)は、前記ピストンの下死点に配置され、前記ピストンは、少なくともその吸入工程中に、少なくとも部分的に前記第1の側方吸入孔(107)を露出させ、少なくともその圧縮工程中に、前記第1の側方吸入孔を覆うようになっていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵装置(100)。
  3. 前記少なくとも1つの閉回路は、さらに、前記冷媒の第2の分配流量(X)のための追加の二次エコノマイザ分岐部(120)を備え、前記圧縮機(101)は、冷媒の前記追加の分配流量(X)の前記圧縮機への入口のための第2の吸入孔(112)を備え、前記第2の吸入孔(112)は、前記第1の吸入孔(107)が配置される距離よりも前記下死点からさらに離れて配置され、前記追加の分配流量(X)は、P≦P10≦Pとなるような吸入圧力(P10)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵装置(100)。
  4. 前記第1の吸入孔(107)および/または前記第2の吸入孔(112)は、前記シリンダの軸(Z)を実質的に横切る主寸法(L)を有するスリットを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の冷蔵装置(100)。
  5. 前記少なくとも1つのスリットは、前記シリンダ(110)の内面(110b)上に位置する実質的に長方形の表面を備えていることを特徴とする請求項4に記載の冷蔵装置(100)。
  6. 前記スリットの高さ(H)と長さ(L)との寸法比は、0.5より小さいことを特徴とする請求項5に記載の冷蔵装置(100)。
  7. 前記第1の吸入孔(107)は、前記ピストンの前記下死点と実質的に同一平面上にある下側(107a)を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の冷蔵装置(100)。
  8. 前記第2の吸入孔の下側(112a)は、前記第1の吸入孔(107)の上側(107b)と同一平面上にあることを特徴とする請求項7に記載の冷蔵装置(100)。
  9. 前記二次エコノマイザ分岐部(105)および/または前記追加の二次エコノマイザ分岐部(120)は、前記凝縮器と前記膨張弁との間に設けられた前記主分岐部の前記セクション(106)と共に、少なくとも1つの第2膨張弁(130)および少なくとも1つの熱交換器(131)を備えていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の冷蔵装置(100)。
  10. 前記二次エコノマイザ分岐部(105)および/または前記追加の分岐部(120)は、円形断面を有する少なくとも1つの管(132)と、前記第1の側方吸入孔(107)および/または前記第2の吸入孔(112)を繋ぐ少なくとも1つの継手(133)とを備えていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の冷蔵装置(100)。
  11. 前記管(132)は、所望のタイプになるように寸法決めされていることを特徴とする請求項10に記載の冷蔵装置(100)。
  12. 前記第1の吸入孔(107)および/または前記第2の吸入孔(112)は、少なくとも1つの機能的に結合された逆止弁(140)を備えていることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の冷蔵装置(100)。
  13. 前記逆止弁の少なくとも一つは、変形可能なリードタイプであることを特徴とする請求項12に記載の冷蔵装置(100)。
  14. 前記逆止弁は、前記シリンダ(110)の壁(110a)に設けられていることを特徴とする請求項13に記載の冷蔵装置(100)。
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