JP4055267B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調装置における冷媒圧縮機として使用するのに適したスクロール型圧縮機に係り、特にその圧縮室のシール性を高めるための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクロール型圧縮機においては、ハウジングに固定スクロールが固定されているとともに可動スクロールが公転のみ可能に支承されている。固定スクロールは固定側板及び固定渦巻部からなり、また、可動スクロールは可動側板及び可動渦巻部からなり、両者は互いに噛合してそれらの間に複数個の圧縮室を形成するようになっている。そして、可動スクロールが公転運動をすると、圧縮室が各渦巻き部の中心の方向に移動して容積を縮小し、空調装置の場合は冷媒ガスを圧縮して冷凍回路を経て循環させる。
【0003】
この際に冷媒ガスに冷凍機油のような潤滑油をミスト状に含有させた場合は、外部の冷凍回路から吸入ポートを経て吸入室に吸入された冷媒ガスは、一部がそのまま圧縮室の容積縮小により圧縮される一方、残部が前部ハウジング内において可動スクロールを支承する軸受装置や自転防止機構及び可動スクロールと固定スクロールとの摺動部位を冷却するとともに、含有するミスト状の潤滑油によってこれらの摺動部位を潤滑することになる。そして、冷却及び潤滑後の冷媒ガスはその後に圧縮室に吸入されて圧縮されることになる。このように、軸受装置等の潤滑のために潤滑油を大量に含有する冷媒ガスがそのまま冷凍回路を循環すると冷凍能力が低下するので、スクロール型圧縮機においては、特開平3−129273号公報記載のように、ハウジング内に、圧縮後の冷媒ガスから潤滑油を分離する油分離室と、この油分離室と連通して潤滑油を貯留する貯油室とを形成し、貯油室を給油通路により軸受装置等に連通することも採用され得る。こうしてハウジング内で分離した潤滑油を軸受装置等に供給するようにしたスクロール型圧縮機では、その潤滑油により軸受装置等の潤滑を行う一方、冷凍回路には潤滑油を分離した冷媒ガスのみが循環されることになるため、冷凍回路の冷凍能力を向上させることができる。
【0004】
また、スクロール型圧縮機においては、一方のスクロールの渦巻部の歯先と、それが摺動接触する相手方のスクロールの側板との摺動接触面におけるシール性が低下して、各圧縮室内において圧縮された冷媒のような流体が低圧側へ漏れるのを防止するために、スクロールの渦巻部の歯先面に渦巻形の溝を形成し、その溝の中にチップシールと呼ばれるシール部材を挿入してシール性を高めることが行われている(例えば、特開平7−189935号公報や特開平8−4670号公報等を参照)。このようなチップシールを用いる場合には、その裏面側の渦巻形の溝の中へ圧縮室の圧力を導入して、チップシールを渦巻形の溝から浮き上がらせることにより、チップシールを相手方のスクロールの側板に押し付けて更にシール性を高めることも試みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
チップシールを圧縮室の圧力によって相手方のスクロールの側板に押し付けてシール性を高めるものでは、圧縮室の圧力が高くない場合にはチップシールが十分に浮き上がらないので、チップシールを相手方のスクロールの側板に向かって必要な強さで押し付けることができないため、圧縮室のシール性が不十分となって圧縮機の性能を十分に高めることができない。また、渦巻形の溝の中でチップシールを背後から押圧する流体は圧縮室内で加圧された冷媒のような気体であるため、渦巻形のチップシール溝とチップシールの側面との間の狭い隙間からでも漏れ易く、漏れ出た気体が低圧側へ流れることによって圧縮室の圧力が低下し、これがまた圧縮機の性能を低下させる一因になるという問題もあった。
【0006】
本発明は、従来技術における前述のような問題に対処して、チップシールを相手方のスクロールの側板に向かって十分な強さで押圧して各圧縮室のシール性を高めるとともに、圧縮室において加圧された流体(気体)がチップシールを押圧するためにスクロール部材の渦巻形のチップシール溝から低圧側へ漏れ出て圧縮機の性能を低下させることがないような、改良されたスクロール型圧縮機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載されたスクロール型圧縮機を提供する。
【0008】
請求項1に記載されたスクロール型圧縮機においては、圧縮されて吐出された流体(気体)に含まれているミスト状の潤滑油が油分離室において分離される。分離された潤滑油は、実質的に吐出圧と同じ高い油圧を帯びて貯油室内に液状で貯溜されている。その潤滑油が給油通路を通って固定スクロール及び可動スクロールの各渦巻部の歯先に形成されたチップシール溝内へ導かれると、座ぐり部からチップシールの裏面側へ回り込み、チップシールを裏面側から油圧によって押圧して相手方のスクロールの側板の表面へ押しつけるので、圧縮室内において加圧された気体を用いてチップシールを押圧していた従来のものに比べて高い押圧力が得られるだけでなく、気体である圧縮流体よりも、液体である潤滑油の方が分子が大きくて粘性が高いから、チップシール溝とチップシールとの隙間から漏れ出る量が少なくなり、吐出圧の損失が低く抑えられる。また、僅かに漏れ出た潤滑油は、そのまま摺動接触面の潤滑に利用される。このようにして、チップシールのシール作用も高くなり、圧縮室から低圧側へ漏れ出る流体の量も減少して、スクロール型圧縮機としての効率が高くなる。
【0009】
また、請求項1に記載されたスクロール型圧縮機においては、吐出圧を帯びた潤滑油を貯油室から各スクロールのチップシール溝へ導く給油通路の一部がガスケットにスリットとして形成されるので、給油通路の形成が容易になり、ハウジングに穿孔して給油通路を形成する必要がなくなる。
【0010】
請求項2に記載されたスクロール型圧縮機においては、可動スクロールの渦巻部の歯先に形成されたチップシール溝内の座ぐり部へ吐出圧を帯びた潤滑油を導くために、固定スクロールの側板側から、それと摺動接触する可動チップシール自体に設けられた開口を透過して、潤滑油を可動チップシールの裏面側へ送り込むようになっている。従って、可動スクロールが公転運動をしても、吐出圧を帯びた潤滑油を簡単にチップシール溝内の座ぐり部へ導くことができるので、複雑な給油通路を設ける必要がない。
【0011】
請求項3に記載されたスクロール型圧縮機においては、給油通路の一部が可動スクロールの一部である可動側板と渦巻部に設けられており、それらによって加圧された潤滑油をチップシールの裏面側へ導くようになっているので、固定スクロールと一体化されたシェルの内部に形成されている給油路と、公転する可動側板の給油路との間は、シェルと可動側板との摺動面に形成された円形の窪みを介して接続される。従って、可動スクロールが公転しても潤滑油は確実にシェル側から可動スクロール側へ供給され、可動チップシールの裏面側の座ぐり部へ到達することができるので、可動チップシールに開口を形成する必要がない。
【0012】
請求項4に記載されたスクロール型圧縮機においては、給油通路の一部が可動スクロールの一部である可動側板と渦巻部に設けられており、それらによって加圧された潤滑油をチップシールの裏面側へ導くようになっていると共に、固定スクロールと一体化されたシェルの内部に形成されている給油路は、シェルと連結されたハウジングの一部に形成されている給油路を介して可動側板の給油路へ潤滑油を供給するようになっている。ハウジングの一部に形成された給油路と公転する可動側板の給油路との間は、ハウジングの一部と可動側板との摺動面に形成された円形の窪みを介して接続される。従って、可動スクロールが公転しても潤滑油は確実にハウジング側から可動スクロール側へ供給され、可動チップシールの裏面側の座ぐり部へ到達することができるので、可動チップシールに開口を形成する必要がない。
【0013】
請求項5に記載されたスクロール型圧縮機は、請求項1ないし4のいずれかに記載されたスクロール型圧縮機において、油分離室が遠心分離方式のものとして構成され、圧縮されて吐出される流体を接線方向に流入させて内部の空間において旋回させることによって、効率的に圧縮流体から潤滑油を分離することができる。それによって、チップシールの押圧が潤滑油のみによって行われると共に、吐出される圧縮流体に潤滑油が混入していないので、潤滑油によって支障が生じるおそれがない。
【0014】
また、本発明のスクロール型圧縮機においては、ハウジング内で分離した潤滑油を固定渦巻部と可動側板との間の摺動部位へ供給するため、それが空調装置に使用される場合は、冷凍回路には潤滑油を分離した冷媒ガスだけが循環することになり、潤滑油が冷凍回路内を流れないので冷凍能力が向上する。更に、本発明のスクロール型圧縮機では、軸受装置、特に固定渦巻部と可動側板との摺動部位等の十分な潤滑と高い圧縮能力とを確保しつつ、優れた信頼性を発揮し得る。また、固定渦巻部と可動側板との摺動部位に供給されるのはガス状の流体から分離された液状の潤滑油だけであるため、摺動部位における潤滑性能の低下を招くことがない。
【0015】
ハウジングは、シェルと、このシェルに締結され、可動スクロールを支承する前部ハウジングと、シェルに締結され、圧縮後の圧縮室と連通する吐出室を内部に形成する後部ハウジングとからなり、固定スクロールと後部ハウジングとの間には少なくとも吐出室及び貯油室間の封止を行うガスケットが介在し、供給通路はガスケットに凹設された給油溝によって形成されていることが好ましい。このようにすれば、ガスケットに設けた給油溝の分だけ特別の通孔や配管を省略することができるため、製造コストの低廉化を実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について図1ないし図9を参照しながら説明する。第1実施形態のみならず、図示の各実施形態として取り上げたスクロール型圧縮機は、いずれも空調装置における冷凍回路の一部を構成する冷媒圧縮機として使用された例である。第1実施形態のスクロール型圧縮機においては、図1に示すように、外殻を形成するシェル1の前部にOリングを介して前部ハウジング2が図3に示す複数本のボルトにより締結され、シェル1の後部にガスケット33を介して後部ハウジング4が図示しない複数本のボルトにより締結されている。
【0017】
シェル1内には、図3にも示すように、渦巻溝1aが形成されており、これにより固定渦巻部1b及び固定側板1cからなる固定スクロール10が形成されている。また、シェル1には、渦巻溝1aの外周端に近接する位置に吸入ポート1fが貫設され、吸入ポート1fは図示しない吸入サービスバルブを介して外部の図示しない冷凍回路のエバポレータと接続されている。なお、渦巻溝1aの外周端には、シェル1をダイキャスト法によって鋳造する際の中子の抜きしろ1dが残留している。
【0018】
また、図1に示すように、前部ハウジング2内には軸封装置5及び軸受装置6を介して駆動軸7が回転可能に支承されており、駆動軸7の内端には軸芯から偏心してスライドキー8が駆動軸7と一体的に後方に向って突設されている。スライドキー8には径方向に僅かに移動が可能なように駆動ブッシュ9が係合されており、駆動ブッシュ9には軸受装置11を介して可動スクロール12が支承されているとともに、バランサウェイト13が固定されている。可動スクロール12は、軸受装置11側の可動側板12cと、この可動側板12cから渦巻状に突出する突起により形成された可動渦巻部12bとからなっている。この可動スクロール12における可動側板12c及び可動渦巻部12bが固定スクロール10の固定側板1c及び固定渦巻部1bと噛み合うことによって、それらの間に複数個の圧縮室Pが形成される。
【0019】
さらに、前部ハウジング2には複数本のピン14が固定され、他方可動スクロール12の可動側板12cにも複数本のピン15が固定され、これらのピン14及び15は前部ハウジング2に凹設された座面を摺動する円環状のリテーナ16にそれぞれ係合している。そして、これらのピン14,15及びリテーナ16によって自転防止機構が構成されている。
【0020】
また、図1ないし図3に示すように、固定スクロール10の固定側板1cの中央部には吐出口1eが開口しており、吐出口1eはリード状の吐出弁21により開閉可能に外側から閉じられている。なお、吐出弁21は固定側板1cに固定されたストッパ20により最大開度が規制されるようになっている。そして、シェル1と後部ハウジング4内には、図2にも示すように、吐出室17及び貯油室18が形成され、後部ハウジング4内には、図1に示すように油分離室19が形成されている。吐出室17は吐出弁21により、中央部の圧縮室P内の圧力が所定値を越えたときにそれと連通可能となっており、この吐出室17は排出口4aにより油分離室19に連通している。油分離室19には内部が吐出ポート4bとなる吐出サービスバルブ34が設けられている。排出口4aは油分離室19に対して接線方向に開口している。これら排出口4a、油分離室19及び吐出サービスバルブ34は、スクロール型圧縮機に内蔵可能な、遠心力を利用したオイルセパレータを構成している。なお、吐出サービスバルブ34は冷凍回路のコンデンサと接続されている。
【0021】
油分離室19の底部には貯油室18と連通する通孔4cが穿孔されている。また、ガスケット33の下方には、図2に示すように、貯油室18の底部と連通する給油孔33aが開口しており、ガスケット33の上方には給油孔33bが開口している。給油孔33aと33bはガスケット33にスリットとして形成された給油溝33cにより連通しており、給油孔33bは、図1ないし図5に示すように、シェル1に穿設された給油孔1hにより固定渦巻部1bと可動側板12cとの摺動部位に形成された渦巻形の固定チップシール溝1tの底部に連通している。給油孔1hの固定チップシール溝1t側の開口の回りには、図4及び図9等に示すように、円形の座ぐり1iが形成されている。このようにして、給油孔33a、給油溝33c、給油孔33b及び給油孔1hが固定チップシール溝1tへの給油通路を構成する。
【0022】
図6及び図9に拡大して示すように、渦巻形の溝として形成された固定チップシール溝1tには、それを覆うように実質的に同じ形状の固定チップシール31が挿入される。従って、加圧された潤滑油が給油孔1hを含む給油通路を経て座ぐり1iへ供給されると、固定チップシール31が固定チップシール溝1t内で僅かに浮き上がって可動側板12cとの摺動接触面に押し付けられ、固定渦巻部1bの歯先と可動側板12cとの間のシール性を高める。
【0023】
また、前述の給油溝33cは、図2に示すように分岐して給油孔33dにも連通している。給油孔33dは、図1や図9に示すように固定側板1cに穿設された給油孔1kの一端に常時通じており、給油孔1kの他端は、固定側板1cの内側の、可動渦巻部12bの歯先との摺動接触面の所定の位置に開口している。
【0024】
可動渦巻部12bの歯先にも、図4や図7等に示すように、渦巻形の可動チップシール溝12tが形成されており、可動チップシール溝12tにはその表面の殆ど全部を覆うように実質的に同じ形状の可動チップシール32が挿入される。図8に示すように、可動チップシール32の中心に近い幅広の部分には、可動スクロール12が公転運動をする際に、なるべく長く給油孔1kと連通していることができるような形状の給油孔32iが開口している。厳密に言うと給油孔32iの形状は、可動スクロール12の公転円の直径と給油孔1kの直径の和を直径とする仮想の円cを考えて、それと同じ円形の開口とするのが理想的であるが、通常、可動チップシール32の幅広部でもそれだけの大きな開口を形成することは困難であるから、図8に示すように、前述の理想的な円cの直径と同じ長径を有する長円形とするのがよい。
【0025】
このようにすれば、可動スクロール12が公転運動をしても、給油孔1kが少なくとも間欠的に可動チップシール32の給油孔32iに連通し得る。図7に示すように、給油孔32iに対応して可動チップシール溝12tの底面には給油孔32iよりも大きな座ぐり12iが形成されており、更にそれに通じるようにして渦巻形の溝の一部である座ぐり12jが形成されている。従って、加圧された潤滑油が給油孔1kを含む給油通路を経て給油孔32iへ供給されると、潤滑油は給油孔32iから可動チップシール32の内側の座ぐり12i及び12jの空間へ回り込んで、可動チップシール32を固定側板1cとの摺動接触面に向かって押圧する。その結果、可動チップシール32が可動チップシール溝12t内で僅かに浮き上がって固定側板1cとの摺動接触面に押し付けられ、可動渦巻部12bの歯先と固定側板1cとの間のシール性を高める。
【0026】
なお、第1の実施形態においては、貯油室18と給油孔1hまたは給油孔1kとを連通する給油通路として、ガスケット33にスリットとして給油溝33cを形成しているが、給油溝33cはシェル1または後部ハウジング4の、ガスケット33との合わせ面に凹溝として形成したり、固定側板1cその他に穿孔することによって形成することもできる。
【0027】
以上のように構成されたこのスクロール型圧縮機においては、駆動軸7が車両用のエンジンから電磁クラッチを介してベルトにより回転駆動されると、スライドキー8が偏心回転し、駆動ブッシュ9がピン14,15及びリテーナ16からなる自転防止機構との協働により可動スクロール12を公転円に沿って公転させる。それによって、圧縮室Pは順次容積を縮小させながら渦巻部1b及び12bの中心に向って移動する。
【0028】
このため、図3に示すように、シェル1の渦巻溝1aの外周端では、可動スクロール12の可動渦巻部12bが固定スクロール10の固定渦巻部1bとの間に一対の圧縮室Pを形成しようとする際に、冷媒ガスがエバポレータから吸入ポート1fを経てそれぞれの圧縮室Pに吸入される。一部の冷媒ガスは、圧縮室Pが可動側板12cにより覆われていない間に、軸受装置6,11及び自転防止機構へ供給されてこれらを冷却する。
【0029】
圧縮室Pの移動によって圧縮された冷媒ガスは、図1に示すように、吐出口1e及び吐出弁21を介して吐出室17へ吐出される。この後、吐出室17内の冷媒ガスは、排出口4aから油分離室19内へ接線方向に排出されるので、吐出サービスバルブ34の筒部の外周を回る旋回流を生じる。この旋回流に作用する遠心力により冷媒に含まれているミスト状の潤滑油が分離し、油分離室19の壁面に付着して凝集する。潤滑油は凝集すると重力によって流下し、通孔4cを経て貯油室18へ流入して貯留される。このようにして油分離室19内で潤滑油を分離した冷媒ガスは、吐出サービスバルブ34の吐出ポート4bから図示しないコンデンサへ吐出される。
【0030】
貯油室18内に貯留された潤滑油は吐出室17の吐出圧に近い冷媒ガスの圧力を帯びているので、図2に示すように、給油孔33a、給油溝33c、給油孔33b、給油孔1hを経て、図9に示すように、固定渦巻部1bの歯先と可動側板12cとの摺動部位における固定チップシール溝1tへ供給される。給油孔1hの開口の回りには座ぐり1iが形成されていて開口面積が拡大されているため、潤滑油がチップシール31の裏面に沿って渦巻方向に拡がり、チップシール31を可動側板12cに向って押圧すると共に、少しづつ漏れて固定渦巻部1bの歯先と可動側板12cとの摺動部位へ安定的に供給される。
【0031】
このようにしてチップシール溝1tへ供給された潤滑油は、チップシール31が可動側板12cによって覆われている間は、可動スクロール12の公転運動及び自重により固定渦巻部1bと可動側板12cとの摺動部位全体に広がる。
【0032】
また、給油溝33cから給油孔1kへ分流した潤滑油は、やはり貯油室18に作用する吐出圧を帯びているので、図9に示すように、可動チップシール32の給油孔32iを通って座ぐり12i及び12jへ流入することにより、可動チップシール32の内側を渦巻形の可動チップシール溝12tに沿って拡がり、可動チップシール32を内側から押圧して固定側板1cの摺動接触面に向かって押し付ける。この場合も前述の場合と同様に、加圧された潤滑油は可動チップシール32に押圧力を与えるだけでなく、少しずつ可動チップシール溝12tから漏れ出て、可動チップシール32と固定側板1cとの間の摺動接触面を潤滑する。
【0033】
また、このスクロール型圧縮機においては、後部ハウジング4内の油分離室19において分離した潤滑油を渦巻部1b及び12bの歯先と側板1c及び12cとの摺動部位へチップシール31及び32の押圧の目的を兼ねて供給することにしているため、冷凍回路には潤滑油を分離した冷媒ガスだけが循環するようになり、冷凍能力が向上することになる。更に、このスクロール型圧縮機では、軸受装置6,11、特に渦巻部の歯先と側板との摺動部位等の安定した潤滑と、吐出圧を帯びた油圧によるチップシール31,32の付勢により、高い冷凍能力を確保しつつ、優れた信頼性を発揮し得る。また、固定渦巻部1bと可動側板12cとの摺動部位に供給されるのは冷媒ガスを分離した潤滑油だけであるため、潤滑性能の低下を招くことがない。
【0034】
次に、図10ないし図16によって本発明の第2実施形態について説明する。前述の第1実施形態においては、加圧された潤滑油を給油孔1kから可動チップシール32の裏面側の座ぐり12i及び12jの空間へ送り込むことによって、可動チップシール32を固定側板1cとの摺動接触面に向かって押圧するようになっているので、可動チップシール32に図8に示したような長円形の給油孔32iを開口させたり、可動チップシール溝32tの底面に図7に示したような非円形の座ぐり12i及び12jを設ける必要がある。これは量産の場合に加工上の困難を伴うことと、可動チップシール32に給油孔32iを開口させることによって可動チップシール32の強度が多少低下することは避けられない。また、可動渦巻部12bの中心部の歯の厚さが薄い場合には、給油孔32iを設けることが難しくなる場合もある。
【0035】
そこで、第2実施形態以下の各実施形態においては、第1実施形態のように、固定側板1cに設けられた給油孔1kと可動チップシール32自体の給油孔32iによって加圧された潤滑油を直接に可動チップシール32の裏面側へ送り込む代わりに、加圧された潤滑油を迂回させて、別に設けられた確実な通路手段によって可動側板12c内に形成された給油路へ送り込み、そこから可動渦巻部12b内に形成された給油孔を経て、穴のない可動チップシール32’の裏面側の座ぐり12i内へ導くように構成している点に特徴がある。なお、固定渦巻部1bに設けられた固定チップシール31の加圧機構は、いずれの場合も第1実施形態と同様とする。
【0036】
即ち、第2実施形態においては図10及び図16に示すように、第1実施形態における給油孔1kに代わる貫通しない給油路1mと、それに接続する半径方向の給油路1nを固定側板1c内に設けると共に、それに接続する軸方向の給油路1qをシェル1内に形成し、給油路1qの端部がそれに常時連通するように可動側板12c’のフランジ部分に形成された円形の窪み12dに向かって開口させる。窪み12dの直径は可動スクロール12の公転円の直径よりも給油路1qの直径の分だけ大きくする。窪み12dは給油路12e及び12fによって可動渦巻部12bに形成された軸方向の給油孔12hの一端に接続される。そして、給油孔12hの他端が座ぐり12i内に開口している。座ぐり12iは単なる円形のものであってもよく、図7に示したような座ぐり12jは設けなくてもよい。なお、図16に示す1p及び12gは、給油路1n及び12fを加工した後に開口部を閉塞するためのプラグである。
【0037】
第2実施形態における加圧された潤滑油のための給油路はこのように構成されているから、可動スクロール12が公転してどのような位置にあっても、潤滑油は給油路1m,1n,1q,窪み12d,給油路12e,12f,給油孔12hを順次に経由して、確実に可動チップシール32’の裏面側の座ぐり12iへ到達し、図15に示すような穴のない可動チップシール32’を裏面側から押圧することによって固定側板1cに押しつけて、第1実施形態の場合と同様に油圧による強いシール効果と、可動チップシール32’及びチップシール溝の隙間から洩れ出た潤滑油による潤滑効果を奏することができる。
【0038】
なお、第2実施形態の変形として、図16に二点鎖線によって示したように、ガスケット33の給油溝33cから給油路1m及び1nを介して給油路1qへ潤滑油を導く代わりに、給油路1qを延長して給油路1q’とし、それをガスケット33において給油孔33bに向かって形成された給油溝33cの途中に開口させる給油孔33e(図11参照)へ直接に接続させて、給油孔33d,給油路1m,1n及びプラグ1pを不要とすることもできる。それによって給油路の構成を簡略化して低コスト化することが可能になる。
【0039】
図17は本発明の第3実施形態として、第2実施形態と同様に第1実施形態における弱点を解消するための手段を示したもので、第2実施形態においては、公転する可動スクロール12に対してシェル1側から潤滑油を供給するために給油路の途中に窪み12dを設けているが、第3実施形態においては、窪み12dの代わりにシェル1の側面に窪み1rが形成され、窪み1rの中に給油路1qが開口していて、窪み1rと給油路12eが協働するようになっている点が異なる。それ以外の点は第2実施形態の場合と同様であって、第2実施形態と共通の部分には同じ参照符号を付している。窪み1rの直径も窪み12dのそれと同程度でよい。
【0040】
なお、第3実施形態において、給油路1m及び1n等を省略する場合に設けることができる給油路1q”の入口端は、直接に貯油室18内の底部の液相部分に開口させているので、ガスケット33の給油溝33cへ給油路1q”を接続する必要がなくなるという利点がある。このような一層簡略化した構成は、前述の第2実施形態や、後述の第4実施形態についても実施することが可能である。
【0041】
図18は本発明の第4実施形態を示したもので、この場合は、第2実施形態や第3実施形態のようにシェル1の給油路1qから公転する可動側板12c’の給油路12eへ潤滑油を伝達する代わりに、シェル1の給油路1qを一たん前部ハウジング2に形成された給油路2aに固定的に接続し、更に給油路2b,2cとプレート35の開口35aを経て、可動側板12cに形成された窪み12rに接続するようにしている。窪み12rは第2実施形態における窪み12dと略同様なもので、給油路12qによって給油路12fに接続しているから、第4実施形態は第2実施形態と同様な作用、効果を奏する。なお、2dは給油路2bの加工端部を閉塞するプラグである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのスクロール型圧縮機の全体構成を示す縦断側面図である。
【図2】図1のA−A線において矢印方向に見た背面図である。
【図3】図1のB−B線において矢印方向に見た横断正面図である。
【図4】図1のC−C線において矢印方向に見た一部透視正面図である。
【図5】図1のC−C線において矢印方向に見た固定スクロールの正面図である。
【図6】固定チップシールの正面図である。
【図7】図1のD−D線において矢印方向に見た可動スクロールの正面図である。
【図8】可動チップシールの正面図である。
【図9】第1実施形態の要部に相当する部分を拡大して示す縦断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態としてのスクロール型圧縮機の全体構成を示す縦断側面図である。
【図11】図10のA’−A’線において矢印方向に見た背面図である。
【図12】図10のB’−B’線において矢印方向に見た横断正面図である。
【図13】図10のC’−C’線において矢印方向に見た固定スクロールの正面図である。
【図14】図10のD’−D’線において矢印方向に見た可動スクロールの正面図である。
【図15】第2実施形態以下の実施形態において使用する穴のない可動チップシールの正面図である。
【図16】第2実施形態の要部に相当する部分を拡大して示す縦断面図である。
【図17】第3実施形態の要部に相当する部分を拡大して示す縦断面図である。
【図18】第4実施形態の要部に相当する部分を拡大して示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…シェル
1b…固定渦巻部
1c…固定側板
1e…吐出口
1h,1k…給油孔
1m,1n,1q,1q’,1q”…給油路
1i…座ぐり
1r…円形の窪み
1t…固定チップシール溝
2…前部ハウジング
2a,2b,2c…給油路
4…後部ハウジング
4a…排出口
4c…通孔
7…駆動軸
10…固定スクロール
12…可動スクロール
12b…可動渦巻部
12c,12c’…可動側板
12d,12r…円形の窪み
12e,12f,12q…給油路
12h…給油孔
12i,12j…座ぐり
12t…可動チップシール溝
17…吐出室
18…貯油室
19…油分離室
31…固定チップシール
32,32’…可動チップシール
32i…給油孔
33…ガスケット
33c…給油溝
33a,33b,33d,33e…給油孔
35…プレート
35a…プレートの開口
P…圧縮室
Claims (5)
- 2個以上の部分からなるハウジングと、前記ハウジングに固定される固定側板及び固定渦巻部からなる固定スクロールと、前記固定スクロールと噛み合ってそれとの間に複数個の圧縮室を形成するための可動側板及び可動渦巻部からなる可動スクロールと、前記圧縮室が前記可動スクロールの公転運動によって両スクロールの中心部に向かって渦巻方向に移動することにより容積を縮小し、それによって前記圧縮室の内部の流体を圧縮して前記中心部から吐出するように構成されているスクロール型圧縮機において、
前記圧縮室において圧縮されて吐出された流体から潤滑油を分離する油分離室と、前記油分離室と連通していて前記油分離室において分離された潤滑油を貯溜する貯油室と、前記固定スクロール及び前記可動スクロールの各渦巻部の歯先にそれぞれ形成されたチップシール溝と、前記各チップシール溝を覆うようにそれぞれ挿入されたチップシールと、前記貯油室内に貯溜されて吐出圧を帯びている潤滑油を前記各チップシール溝の底部へ導くための給油通路と、前記各チップシール溝の底部と前記各チップシールの裏面との間へ潤滑油を導くために設けられた座ぐり部とを備えていて、
前記給油通路の一部が、前記ハウジングの複数個の構成部分の合わせ面に用いられるガスケットにスリットとして形成されていることを特徴とするスクロール型圧縮機。 - 2個以上の部分からなるハウジングと、前記ハウジングに固定される固定側板及び固定渦巻部からなる固定スクロールと、前記固定スクロールと噛み合ってそれとの間に複数個の圧縮室を形成するための可動側板及び可動渦巻部からなる可動スクロールと、前記圧縮室が前記可動スクロールの公転運動によって両スクロールの中心部に向かって渦巻方向に移動することにより容積を縮小し、それによって前記圧縮室の内部の流体を圧縮して前記中心部から吐出するように構成されているスクロール型圧縮機において、
前記圧縮室において圧縮されて吐出された流体から潤滑油を分離する油分離室と、前記油分離室と連通していて前記油分離室において分離された潤滑油を貯溜する貯油室と、前記固定スクロール及び前記可動スクロールの各渦巻部の歯先にそれぞれ形成されたチップシール溝と、前記各チップシール溝を覆うようにそれぞれ挿入されたチップシールと、前記貯油室内に貯溜されて吐出圧を帯びている潤滑油を前記各チップシール溝の底部へ導くための給油通路と、前記各チップシール溝の底部と前記各チップシールの裏面との間へ潤滑油を導くために設けられた座ぐり部とを備えていて、
前記可動スクロールの渦巻部の歯先に形成された可動チップシール溝内の前記座ぐり部へ潤滑油を導く前記給油通路の一部が、前記可動チップシール溝に挿入される可動チップシール自体に開口として設けられていることを特徴とするスクロール型圧縮機。 - 2個以上の部分からなるハウジングと、前記ハウジングに固定される固定側板及び固定渦巻部からなる固定スクロールと、前記固定スクロールと噛み合ってそれとの間に複数個の圧縮室を形成するための可動側板及び可動渦巻部からなる可動スクロールと、前記圧縮室が前記可動スクロールの公転運動によって両スクロールの中心部に向かって渦巻方向に移動することにより容積を縮小し、それによって前記圧縮室の内部の流体を圧縮して前記中心部から吐出するように構成されているスクロール型圧縮機において、
前記圧縮室において圧縮されて吐出された流体から潤滑油を分離する油分離室と、前記油分離室と連通していて前記油分離室において分離された潤滑油を貯溜する貯油室と、前記固定スクロール及び前記可動スクロールの各渦巻部の歯先にそれぞれ形成されたチップシール溝と、前記各チップシール溝を覆うようにそれぞれ挿入されたチップシールと、前記貯油室内に貯溜されて吐出圧を帯びている潤滑油を前記各チップシール溝の底部へ導くための給油通路と、前記各チップシール溝の底部と前記各チップシールの裏面との間へ潤滑油を導くために設けられた座ぐり部とを備えていて、
前記可動スクロールの渦巻部の歯先に形成された可動チップシール溝内の前記座ぐり部へ潤滑油を導く前記給油通路の一部が、前記固定スクロールと一体化されたシェルの内部に形成されている給油路と、前記可動スクロールの可動側板に設けられた給油路と、それらの給油路を接続するために前記シェルと前記可動側板との摺動面に形成された円形の窪みと、前記可動スクロールの渦巻部に設けられた給油孔から構成されていることを特徴とするスクロール型圧縮機。 - 2個以上の部分からなるハウジングと、前記ハウジングに固定される固定側板及び固定渦巻部からなる固定スクロールと、前記固定スクロールと噛み合ってそれとの間に複数個の圧縮室を形成するための可動側板及び可動渦巻部からなる可動スクロールと、前記圧縮室が前記可動スクロールの公転運動によって両スクロールの中心部に向かって渦巻方向に移動することにより容積を縮小し、それによって前記圧縮室の内部の流体を圧縮して前記中心部から吐出するように構成されているスクロール型圧縮機において、
前記圧縮室において圧縮されて吐出された流体から潤滑油を分離する油分離室と、前記油分離室と連通していて前記油分離室において分離された潤滑油を貯溜する貯油室と、前記固定スクロール及び前記可動スクロールの各渦巻部の歯先にそれぞれ形成されたチップシール溝と、前記各チップシール溝を覆うようにそれぞれ挿入されたチップシールと、前記貯油室内に貯溜されて吐出圧を帯びている潤滑油を前記各チップシール溝の底部へ導くための給油通路と、前記各チップシール溝の底部と前記各チップシールの裏面との間へ潤滑油を導くために設けられた座ぐり部とを備えていて、
前記可動スクロールの渦巻部の歯先に形成された可動チップシール溝内の前記座ぐり部へ潤滑油を導く前記給油通路の一部が、前記固定スクロールと一体化されたシェルの内部に形成されている給油路と、前記シェルと連結された前記ハウジングの一部に形成されている給油路と、前記可動スクロールの可動側板に設けられた給油路と、それらの給油路を接続するために前記ハウジングの一部と前記可動側板との摺動面に形成された円形の窪みと、前記可動スクロールの渦巻部に設けられた給油孔から構成されていることを特徴とするスクロール型圧縮機。 - 前記油分離室が、圧縮されて吐出される流体を接線方向に流入させて内部で旋回させる空間を有する遠心分離方式のものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載されたスクロール型圧縮機。
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