JP2000018180A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JP2000018180A
JP2000018180A JP10293960A JP29396098A JP2000018180A JP 2000018180 A JP2000018180 A JP 2000018180A JP 10293960 A JP10293960 A JP 10293960A JP 29396098 A JP29396098 A JP 29396098A JP 2000018180 A JP2000018180 A JP 2000018180A
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裕祐 櫻井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクロール型圧縮機において、渦巻部の歯先
に用いられるチップシールのシール性能と、圧縮機自体
の圧縮効率を向上させる。 【解決手段】 吐出された圧縮流体を油分離室19を通
過させて、含まれている潤滑油を分離させると共に吐出
圧を帯びた状態で貯油室18内に貯溜して、ガスケット
33や固定側板1cに設けられた給油孔1h,1kや、
可動チップシール32自体に開口する給油孔32i等を
介して、チップシール溝の底部に形成された座ぐり1
i,12iへ供給する。それによってチップシール3
1,32は背後から油圧を受けて相手方の側板に強く押
しつけられる。従来のように圧縮室Pから圧縮流体(気
体)を導いて押圧する場合に比べて、チップシール溝か
ら漏れ出る量が少なくなり、漏れ出た潤滑油はそのまま
摺動接触面の潤滑作用をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置における
冷媒圧縮機として使用するのに適したスクロール型圧縮
機に係り、特にその圧縮室のシール性を高めるための構
成に関する。
【0002】
【従来の技術】スクロール型圧縮機においては、ハウジ
ングに固定スクロールが固定されているとともに可動ス
クロールが公転のみ可能に支承されている。固定スクロ
ールは固定側板及び固定渦巻部からなり、また、可動ス
クロールは可動側板及び可動渦巻部からなり、両者は互
いに噛合してそれらの間に複数個の圧縮室を形成するよ
うになっている。そして、可動スクロールが公転運動を
すると、圧縮室が各渦巻き部の中心の方向に移動して容
積を縮小し、空調装置の場合は冷媒ガスを圧縮して冷凍
回路を経て循環させる。
【0003】この際に冷媒ガスに冷凍機油のような潤滑
油をミスト状に含有させた場合は、外部の冷凍回路から
吸入ポートを経て吸入室に吸入された冷媒ガスは、一部
がそのまま圧縮室の容積縮小により圧縮される一方、残
部が前部ハウジング内において可動スクロールを支承す
る軸受装置や自転防止機構及び可動スクロールと固定ス
クロールとの摺動部位を冷却するとともに、含有するミ
スト状の潤滑油によってこれらの摺動部位を潤滑するこ
とになる。そして、冷却及び潤滑後の冷媒ガスはその後
に圧縮室に吸入されて圧縮されることになる。このよう
に、軸受装置等の潤滑のために潤滑油を大量に含有する
冷媒ガスがそのまま冷凍回路を循環すると冷凍能力が低
下するので、スクロール型圧縮機においては、特開平3
−129273号公報記載のように、ハウジング内に、
圧縮後の冷媒ガスから潤滑油を分離する油分離室と、こ
の油分離室と連通して潤滑油を貯留する貯油室とを形成
し、貯油室を給油通路により軸受装置等に連通すること
も採用され得る。こうしてハウジング内で分離した潤滑
油を軸受装置等に供給するようにしたスクロール型圧縮
機では、その潤滑油により軸受装置等の潤滑を行う一
方、冷凍回路には潤滑油を分離した冷媒ガスのみが循環
されることになるため、冷凍回路の冷凍能力を向上させ
ることができる。
【0004】また、スクロール型圧縮機においては、一
方のスクロールの渦巻部の歯先と、それが摺動接触する
相手方のスクロールの側板との摺動接触面におけるシー
ル性が低下して、各圧縮室内において圧縮された冷媒の
ような流体が低圧側へ漏れるのを防止するために、スク
ロールの渦巻部の歯先面に渦巻形の溝を形成し、その溝
の中にチップシールと呼ばれるシール部材を挿入してシ
ール性を高めることが行われている(例えば、特開平7
−189935号公報や特開平8−4670号公報等を
参照)。このようなチップシールを用いる場合には、そ
の裏面側の渦巻形の溝の中へ圧縮室の圧力を導入して、
チップシールを渦巻形の溝から浮き上がらせることによ
り、チップシールを相手方のスクロールの側板に押し付
けて更にシール性を高めることも試みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】チップシールを圧縮室
の圧力によって相手方のスクロールの側板に押し付けて
シール性を高めるものでは、圧縮室の圧力が高くない場
合にはチップシールが十分に浮き上がらないので、チッ
プシールを相手方のスクロールの側板に向かって必要な
強さで押し付けることができないため、圧縮室のシール
性が不十分となって圧縮機の性能を十分に高めることが
できない。また、渦巻形の溝の中でチップシールを背後
から押圧する流体は圧縮室内で加圧された冷媒のような
気体であるため、渦巻形のチップシール溝とチップシー
ルの側面との間の狭い隙間からでも漏れ易く、漏れ出た
気体が低圧側へ流れることによって圧縮室の圧力が低下
し、これがまた圧縮機の性能を低下させる一因になると
いう問題もあった。
【0006】本発明は、従来技術における前述のような
問題に対処して、チップシールを相手方のスクロールの
側板に向かって十分な強さで押圧して各圧縮室のシール
性を高めるとともに、圧縮室において加圧された流体
(気体)がチップシールを押圧するためにスクロール部
材の渦巻形のチップシール溝から低圧側へ漏れ出て圧縮
機の性能を低下させることがないような、改良されたス
クロール型圧縮機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項
に記載されたスクロール型圧縮機を提供する。
【0008】請求項1に記載されたスクロール型圧縮機
においては、圧縮されて吐出された流体(気体)に含ま
れているミスト状の潤滑油が油分離室において分離され
る。分離された潤滑油は、実質的に吐出圧と同じ高い油
圧を帯びて貯油室内に液状で貯溜されている。その潤滑
油が給油通路を通って固定スクロール及び可動スクロー
ルの各渦巻部の歯先に形成されたチップシール溝内へ導
かれると、座ぐり部からチップシールの裏面側へ回り込
み、チップシールを裏面側から油圧によって押圧して相
手方のスクロールの側板の表面へ押しつけるので、圧縮
室内において加圧された気体を用いてチップシールを押
圧していた従来のものに比べて高い押圧力が得られるだ
けでなく、気体である圧縮流体よりも、液体である潤滑
油の方が分子が大きくて粘性が高いから、チップシール
溝とチップシールとの隙間から漏れ出る量が少なくな
り、吐出圧の損失が低く抑えられる。また、僅かに漏れ
出た潤滑油は、そのまま摺動接触面の潤滑に利用され
る。このようにして、チップシールのシール作用も高く
なり、圧縮室から低圧側へ漏れ出る流体の量も減少し
て、スクロール型圧縮機としての効率が高くなる。
【0009】請求項2に記載された手段によれば、吐出
圧を帯びた潤滑油を貯油室から各スクロールのチップシ
ール溝へ導く給油通路の一部がガスケットにスリットと
して形成される。また、請求項3に記載された手段によ
れば、給油通路がハウジングの複数個の構成部分の合わ
せ面に凹溝として形成されるので、いずれの場合も給油
通路の形成が容易になり、ハウジングに穿孔して給油通
路を形成する必要がなくなる。
【0010】請求項4に記載されたスクロール型圧縮機
においては、可動スクロールの渦巻部の歯先に形成され
たチップシール溝内の座ぐり部へ吐出圧を帯びた潤滑油
を導くために、固定スクロールの側板側から、それと摺
動接触する可動チップシール自体に設けられた開口を透
過して、潤滑油を可動チップシールの裏面側へ送り込む
ようになっている。従って、可動スクロールが公転運動
をしても、吐出圧を帯びた潤滑油を簡単にチップシール
溝内の座ぐり部へ導くことができるので、複雑な給油通
路を設ける必要がない。
【0011】請求項5に記載されたスクロール型圧縮機
においては、給油通路の一部が可動スクロールの一部で
ある可動側板と渦巻部に設けられており、それらによっ
て加圧された潤滑油をチップシールの裏面側へ導くよう
になっているので、固定スクロールと一体化されたシェ
ルの内部に形成されている給油路と、公転する可動側板
の給油路との間は、シェルと可動側板との摺動面に形成
された円形の窪みを介して接続される。従って、可動ス
クロールが公転しても潤滑油は確実にシェル側から可動
スクロール側へ供給され、可動チップシールの裏面側の
座ぐり部へ到達することができるので、可動チップシー
ルに開口を形成する必要がない。
【0012】請求項6に記載されたスクロール型圧縮機
においては、給油通路の一部が可動スクロールの一部で
ある可動側板と渦巻部に設けられており、それらによっ
て加圧された潤滑油をチップシールの裏面側へ導くよう
になっていると共に、固定スクロールと一体化されたシ
ェルの内部に形成されている給油路は、シェルと連結さ
れたハウジングの一部に形成されている給油路を介して
可動側板の給油路へ潤滑油を供給するようになってい
る。ハウジングの一部に形成された給油路と公転する可
動側板の給油路との間は、ハウジングの一部と可動側板
との摺動面に形成された円形の窪みを介して接続され
る。従って、可動スクロールが公転しても潤滑油は確実
にハウジング側から可動スクロール側へ供給され、可動
チップシールの裏面側の座ぐり部へ到達することができ
るので、可動チップシールに開口を形成する必要がな
い。
【0013】請求項7に記載されたスクロール型圧縮機
においては、油分離室が遠心分離方式のものとして構成
され、圧縮されて吐出される流体を接線方向に流入させ
て内部の空間において旋回させることによって、効率的
に圧縮流体から潤滑油を分離することができる。それに
よって、チップシールの押圧が潤滑油のみによって行わ
れると共に、吐出される圧縮流体に潤滑油が混入してい
ないので、潤滑油によって支障が生じるおそれがない。
【0014】また、本発明のスクロール型圧縮機におい
ては、ハウジング内で分離した潤滑油を固定渦巻部と可
動側板との間の摺動部位へ供給するため、それが空調装
置に使用される場合は、冷凍回路には潤滑油を分離した
冷媒ガスだけが循環することになり、潤滑油が冷凍回路
内を流れないので冷凍能力が向上する。更に、本発明の
スクロール型圧縮機では、軸受装置、特に固定渦巻部と
可動側板との摺動部位等の十分な潤滑と高い圧縮能力と
を確保しつつ、優れた信頼性を発揮し得る。また、固定
渦巻部と可動側板との摺動部位に供給されるのはガス状
の流体から分離された液状の潤滑油だけであるため、摺
動部位における潤滑性能の低下を招くことがない。
【0015】ハウジングは、シェルと、このシェルに締
結され、可動スクロールを支承する前部ハウジングと、
シェルに締結され、圧縮後の圧縮室と連通する吐出室を
内部に形成する後部ハウジングとからなり、固定スクロ
ールと後部ハウジングとの間には少なくとも吐出室及び
貯油室間の封止を行うガスケットが介在し、供給通路は
ガスケットに凹設された給油溝によって形成されている
ことが好ましい。このようにすれば、ガスケットに設け
た給油溝の分だけ特別の通孔や配管を省略することがで
きるため、製造コストの低廉化を実現することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施形態について図1ないし図9を参照しながら説明す
る。第1実施形態のみならず、図示の各実施形態として
取り上げたスクロール型圧縮機は、いずれも空調装置に
おける冷凍回路の一部を構成する冷媒圧縮機として使用
された例である。第1実施形態のスクロール型圧縮機に
おいては、図1に示すように、外殻を形成するシェル1
の前部にOリングを介して前部ハウジング2が図3に示
す複数本のボルトにより締結され、シェル1の後部にガ
スケット33を介して後部ハウジング4が図示しない複
数本のボルトにより締結されている。
【0017】シェル1内には、図3にも示すように、渦
巻溝1aが形成されており、これにより固定渦巻部1b
及び固定側板1cからなる固定スクロール10が形成さ
れている。また、シェル1には、渦巻溝1aの外周端に
近接する位置に吸入ポート1fが貫設され、吸入ポート
1fは図示しない吸入サービスバルブを介して外部の図
示しない冷凍回路のエバポレータと接続されている。な
お、渦巻溝1aの外周端には、シェル1をダイキャスト
法によって鋳造する際の中子の抜きしろ1dが残留して
いる。
【0018】また、図1に示すように、前部ハウジング
2内には軸封装置5及び軸受装置6を介して駆動軸7が
回転可能に支承されており、駆動軸7の内端には軸芯か
ら偏心してスライドキー8が駆動軸7と一体的に後方に
向って突設されている。スライドキー8には径方向に僅
かに移動が可能なように駆動ブッシュ9が係合されてお
り、駆動ブッシュ9には軸受装置11を介して可動スク
ロール12が支承されているとともに、バランサウェイ
ト13が固定されている。可動スクロール12は、軸受
装置11側の可動側板12cと、この可動側板12cか
ら渦巻状に突出する突起により形成された可動渦巻部1
2bとからなっている。この可動スクロール12におけ
る可動側板12c及び可動渦巻部12bが固定スクロー
ル10の固定側板1c及び固定渦巻部1bと噛み合うこ
とによって、それらの間に複数個の圧縮室Pが形成され
る。
【0019】さらに、前部ハウジング2には複数本のピ
ン14が固定され、他方可動スクロール12の可動側板
12cにも複数本のピン15が固定され、これらのピン
14及び15は前部ハウジング2に凹設された座面を摺
動する円環状のリテーナ16にそれぞれ係合している。
そして、これらのピン14,15及びリテーナ16によ
って自転防止機構が構成されている。
【0020】また、図1ないし図3に示すように、固定
スクロール10の固定側板1cの中央部には吐出口1e
が開口しており、吐出口1eはリード状の吐出弁21に
より開閉可能に外側から閉じられている。なお、吐出弁
21は固定側板1cに固定されたストッパ20により最
大開度が規制されるようになっている。そして、シェル
1と後部ハウジング4内には、図2にも示すように、吐
出室17及び貯油室18が形成され、後部ハウジング4
内には、図1に示すように油分離室19が形成されてい
る。吐出室17は吐出弁21により、中央部の圧縮室P
内の圧力が所定値を越えたときにそれと連通可能となっ
ており、この吐出室17は排出口4aにより油分離室1
9に連通している。油分離室19には内部が吐出ポート
4bとなる吐出サービスバルブ34が設けられている。
排出口4aは油分離室19に対して接線方向に開口して
いる。これら排出口4a、油分離室19及び吐出サービ
スバルブ34は、スクロール型圧縮機に内蔵可能な、遠
心力を利用したオイルセパレータを構成している。な
お、吐出サービスバルブ34は冷凍回路のコンデンサと
接続されている。
【0021】油分離室19の底部には貯油室18と連通
する通孔4cが穿孔されている。また、ガスケット33
の下方には、図2に示すように、貯油室18の底部と連
通する給油孔33aが開口しており、ガスケット33の
上方には給油孔33bが開口している。給油孔33aと
33bはガスケット33にスリットとして形成された給
油溝33cにより連通しており、給油孔33bは、図1
ないし図5に示すように、シェル1に穿設された給油孔
1hにより固定渦巻部1bと可動側板12cとの摺動部
位に形成された渦巻形の固定チップシール溝1tの底部
に連通している。給油孔1hの固定チップシール溝1t
側の開口の回りには、図4及び図9等に示すように、円
形の座ぐり1iが形成されている。このようにして、給
油孔33a、給油溝33c、給油孔33b及び給油孔1
hが固定チップシール溝1tへの給油通路を構成する。
【0022】図6及び図9に拡大して示すように、渦巻
形の溝として形成された固定チップシール溝1tには、
それを覆うように実質的に同じ形状の固定チップシール
31が挿入される。従って、加圧された潤滑油が給油孔
1hを含む給油通路を経て座ぐり1iへ供給されると、
固定チップシール31が固定チップシール溝1t内で僅
かに浮き上がって可動側板12cとの摺動接触面に押し
付けられ、固定渦巻部1bの歯先と可動側板12cとの
間のシール性を高める。
【0023】また、前述の給油溝33cは、図2に示す
ように分岐して給油孔33dにも連通している。給油孔
33dは、図1や図9に示すように固定側板1cに穿設
された給油孔1kの一端に常時通じており、給油孔1k
の他端は、固定側板1cの内側の、可動渦巻部12bの
歯先との摺動接触面の所定の位置に開口している。
【0024】可動渦巻部12bの歯先にも、図4や図7
等に示すように、渦巻形の可動チップシール溝12tが
形成されており、可動チップシール溝12tにはその表
面の殆ど全部を覆うように実質的に同じ形状の可動チッ
プシール32が挿入される。図8に示すように、可動チ
ップシール32の中心に近い幅広の部分には、可動スク
ロール12が公転運動をする際に、なるべく長く給油孔
1kと連通していることができるような形状の給油孔3
2iが開口している。厳密に言うと給油孔32iの形状
は、可動スクロール12の公転円の直径と給油孔1kの
直径の和を直径とする仮想の円cを考えて、それと同じ
円形の開口とするのが理想的であるが、通常、可動チッ
プシール32の幅広部でもそれだけの大きな開口を形成
することは困難であるから、図8に示すように、前述の
理想的な円cの直径と同じ長径を有する長円形とするの
がよい。
【0025】このようにすれば、可動スクロール12が
公転運動をしても、給油孔1kが少なくとも間欠的に可
動チップシール32の給油孔32iに連通し得る。図7
に示すように、給油孔32iに対応して可動チップシー
ル溝12tの底面には給油孔32iよりも大きな座ぐり
12iが形成されており、更にそれに通じるようにして
渦巻形の溝の一部である座ぐり12jが形成されてい
る。従って、加圧された潤滑油が給油孔1kを含む給油
通路を経て給油孔32iへ供給されると、潤滑油は給油
孔32iから可動チップシール32の内側の座ぐり12
i及び12jの空間へ回り込んで、可動チップシール3
2を固定側板1cとの摺動接触面に向かって押圧する。
その結果、可動チップシール32が可動チップシール溝
12t内で僅かに浮き上がって固定側板1cとの摺動接
触面に押し付けられ、可動渦巻部12bの歯先と固定側
板1cとの間のシール性を高める。
【0026】なお、第1の実施形態においては、貯油室
18と給油孔1hまたは給油孔1kとを連通する給油通
路として、ガスケット33にスリットとして給油溝33
cを形成しているが、給油溝33cはシェル1または後
部ハウジング4の、ガスケット33との合わせ面に凹溝
として形成したり、固定側板1cその他に穿孔すること
によって形成することもできる。
【0027】以上のように構成されたこのスクロール型
圧縮機においては、駆動軸7が車両用のエンジンから電
磁クラッチを介してベルトにより回転駆動されると、ス
ライドキー8が偏心回転し、駆動ブッシュ9がピン1
4,15及びリテーナ16からなる自転防止機構との協
働により可動スクロール12を公転円に沿って公転させ
る。それによって、圧縮室Pは順次容積を縮小させなが
ら渦巻部1b及び12bの中心に向って移動する。
【0028】このため、図3に示すように、シェル1の
渦巻溝1aの外周端では、可動スクロール12の可動渦
巻部12bが固定スクロール10の固定渦巻部1bとの
間に一対の圧縮室Pを形成しようとする際に、冷媒ガス
がエバポレータから吸入ポート1fを経てそれぞれの圧
縮室Pに吸入される。一部の冷媒ガスは、圧縮室Pが可
動側板12cにより覆われていない間に、軸受装置6,
11及び自転防止機構へ供給されてこれらを冷却する。
【0029】圧縮室Pの移動によって圧縮された冷媒ガ
スは、図1に示すように、吐出口1e及び吐出弁21を
介して吐出室17へ吐出される。この後、吐出室17内
の冷媒ガスは、排出口4aから油分離室19内へ接線方
向に排出されるので、吐出サービスバルブ34の筒部の
外周を回る旋回流を生じる。この旋回流に作用する遠心
力により冷媒に含まれているミスト状の潤滑油が分離
し、油分離室19の壁面に付着して凝集する。潤滑油は
凝集すると重力によって流下し、通孔4cを経て貯油室
18へ流入して貯留される。このようにして油分離室1
9内で潤滑油を分離した冷媒ガスは、吐出サービスバル
ブ34の吐出ポート4bから図示しないコンデンサへ吐
出される。
【0030】貯油室18内に貯留された潤滑油は吐出室
17の吐出圧に近い冷媒ガスの圧力を帯びているので、
図2に示すように、給油孔33a、給油溝33c、給油
孔33b、給油孔1hを経て、図9に示すように、固定
渦巻部1bの歯先と可動側板12cとの摺動部位におけ
る固定チップシール溝1tへ供給される。給油孔1hの
開口の回りには座ぐり1iが形成されていて開口面積が
拡大されているため、潤滑油がチップシール31の裏面
に沿って渦巻方向に拡がり、チップシール31を可動側
板12cに向って押圧すると共に、少しづつ漏れて固定
渦巻部1bの歯先と可動側板12cとの摺動部位へ安定
的に供給される。
【0031】このようにしてチップシール溝1tへ供給
された潤滑油は、チップシール31が可動側板12cに
よって覆われている間は、可動スクロール12の公転運
動及び自重により固定渦巻部1bと可動側板12cとの
摺動部位全体に広がる。
【0032】また、給油溝33cから給油孔1kへ分流
した潤滑油は、やはり貯油室18に作用する吐出圧を帯
びているので、図9に示すように、可動チップシール3
2の給油孔32iを通って座ぐり12i及び12jへ流
入することにより、可動チップシール32の内側を渦巻
形の可動チップシール溝12tに沿って拡がり、可動チ
ップシール32を内側から押圧して固定側板1cの摺動
接触面に向かって押し付ける。この場合も前述の場合と
同様に、加圧された潤滑油は可動チップシール32に押
圧力を与えるだけでなく、少しずつ可動チップシール溝
12tから漏れ出て、可動チップシール32と固定側板
1cとの間の摺動接触面を潤滑する。
【0033】また、このスクロール型圧縮機において
は、後部ハウジング4内の油分離室19において分離し
た潤滑油を渦巻部1b及び12bの歯先と側板1c及び
12cとの摺動部位へチップシール31及び32の押圧
の目的を兼ねて供給することにしているため、冷凍回路
には潤滑油を分離した冷媒ガスだけが循環するようにな
り、冷凍能力が向上することになる。更に、このスクロ
ール型圧縮機では、軸受装置6,11、特に渦巻部の歯
先と側板との摺動部位等の安定した潤滑と、吐出圧を帯
びた油圧によるチップシール31,32の付勢により、
高い冷凍能力を確保しつつ、優れた信頼性を発揮し得
る。また、固定渦巻部1bと可動側板12cとの摺動部
位に供給されるのは冷媒ガスを分離した潤滑油だけであ
るため、潤滑性能の低下を招くことがない。
【0034】次に、図10ないし図16によって本発明
の第2実施形態について説明する。前述の第1実施形態
においては、加圧された潤滑油を給油孔1kから可動チ
ップシール32の裏面側の座ぐり12i及び12jの空
間へ送り込むことによって、可動チップシール32を固
定側板1cとの摺動接触面に向かって押圧するようにな
っているので、可動チップシール32に図8に示したよ
うな長円形の給油孔32iを開口させたり、可動チップ
シール溝32tの底面に図7に示したような非円形の座
ぐり12i及び12jを設ける必要がある。これは量産
の場合に加工上の困難を伴うことと、可動チップシール
32に給油孔32iを開口させることによって可動チッ
プシール32の強度が多少低下することは避けられな
い。また、可動渦巻部12bの中心部の歯の厚さが薄い
場合には、給油孔32iを設けることが難しくなる場合
もある。
【0035】そこで、第2実施形態以下の各実施形態に
おいては、第1実施形態のように、固定側板1cに設け
られた給油孔1kと可動チップシール32自体の給油孔
32iによって加圧された潤滑油を直接に可動チップシ
ール32の裏面側へ送り込む代わりに、加圧された潤滑
油を迂回させて、別に設けられた確実な通路手段によっ
て可動側板12c内に形成された給油路へ送り込み、そ
こから可動渦巻部12b内に形成された給油孔を経て、
穴のない可動チップシール32’の裏面側の座ぐり12
i内へ導くように構成している点に特徴がある。なお、
固定渦巻部1bに設けられた固定チップシール31の加
圧機構は、いずれの場合も第1実施形態と同様とする。
【0036】即ち、第2実施形態においては図10及び
図16に示すように、第1実施形態における給油孔1k
に代わる貫通しない給油路1mと、それに接続する半径
方向の給油路1nを固定側板1c内に設けると共に、そ
れに接続する軸方向の給油路1qをシェル1内に形成
し、給油路1qの端部がそれに常時連通するように可動
側板12c’のフランジ部分に形成された円形の窪み1
2dに向かって開口させる。窪み12dの直径は可動ス
クロール12の公転円の直径よりも給油路1qの直径の
分だけ大きくする。窪み12dは給油路12e及び12
fによって可動渦巻部12bに形成された軸方向の給油
孔12hの一端に接続される。そして、給油孔12hの
他端が座ぐり12i内に開口している。座ぐり12iは
単なる円形のものであってもよく、図7に示したような
座ぐり12jは設けなくてもよい。なお、図16に示す
1p及び12gは、給油路1n及び12fを加工した後
に開口部を閉塞するためのプラグである。
【0037】第2実施形態における加圧された潤滑油の
ための給油路はこのように構成されているから、可動ス
クロール12が公転してどのような位置にあっても、潤
滑油は給油路1m,1n,1q,窪み12d,給油路1
2e,12f,給油孔12hを順次に経由して、確実に
可動チップシール32’の裏面側の座ぐり12iへ到達
し、図15に示すような穴のない可動チップシール3
2’を裏面側から押圧することによって固定側板1cに
押しつけて、第1実施形態の場合と同様に油圧による強
いシール効果と、可動チップシール32’及びチップシ
ール溝の隙間から洩れ出た潤滑油による潤滑効果を奏す
ることができる。
【0038】なお、第2実施形態の変形として、図16
に二点鎖線によって示したように、ガスケット33の給
油溝33cから給油路1m及び1nを介して給油路1q
へ潤滑油を導く代わりに、給油路1qを延長して給油路
1q’とし、それをガスケット33において給油孔33
bに向かって形成された給油溝33cの途中に開口させ
る給油孔33e(図11参照)へ直接に接続させて、給
油孔33d,給油路1m,1n及びプラグ1pを不要と
することもできる。それによって給油路の構成を簡略化
して低コスト化することが可能になる。
【0039】図17は本発明の第3実施形態として、第
2実施形態と同様に第1実施形態における弱点を解消す
るための手段を示したもので、第2実施形態において
は、公転する可動スクロール12に対してシェル1側か
ら潤滑油を供給するために給油路の途中に窪み12dを
設けているが、第3実施形態においては、窪み12dの
代わりにシェル1の側面に窪み1rが形成され、窪み1
rの中に給油路1qが開口していて、窪み1rと給油路
12eが協働するようになっている点が異なる。それ以
外の点は第2実施形態の場合と同様であって、第2実施
形態と共通の部分には同じ参照符号を付している。窪み
1rの直径も窪み12dのそれと同程度でよい。
【0040】なお、第3実施形態において、給油路1m
及び1n等を省略する場合に設けることができる給油路
1q”の入口端は、直接に貯油室18内の底部の液相部
分に開口させているので、ガスケット33の給油溝33
cへ給油路1q”を接続する必要がなくなるという利点
がある。このような一層簡略化した構成は、前述の第2
実施形態や、後述の第4実施形態についても実施するこ
とが可能である。
【0041】図18は本発明の第4実施形態を示したも
ので、この場合は、第2実施形態や第3実施形態のよう
にシェル1の給油路1qから公転する可動側板12c’
の給油路12eへ潤滑油を伝達する代わりに、シェル1
の給油路1qを一たん前部ハウジング2に形成された給
油路2aに固定的に接続し、更に給油路2b,2cとプ
レート35の開口35aを経て、可動側板12cに形成
された窪み12rに接続するようにしている。窪み12
rは第2実施形態における窪み12dと略同様なもの
で、給油路12qによって給油路12fに接続している
から、第4実施形態は第2実施形態と同様な作用、効果
を奏する。なお、2dは給油路2bの加工端部を閉塞す
るプラグである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのスクロール型圧
縮機の全体構成を示す縦断側面図である。
【図2】図1のA−A線において矢印方向に見た背面図
である。
【図3】図1のB−B線において矢印方向に見た横断正
面図である。
【図4】図1のC−C線において矢印方向に見た一部透
視正面図である。
【図5】図1のC−C線において矢印方向に見た固定ス
クロールの正面図である。
【図6】固定チップシールの正面図である。
【図7】図1のD−D線において矢印方向に見た可動ス
クロールの正面図である。
【図8】可動チップシールの正面図である。
【図9】第1実施形態の要部に相当する部分を拡大して
示す縦断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態としてのスクロール型
圧縮機の全体構成を示す縦断側面図である。
【図11】図10のA’−A’線において矢印方向に見
た背面図である。
【図12】図10のB’−B’線において矢印方向に見
た横断正面図である。
【図13】図10のC’−C’線において矢印方向に見
た固定スクロールの正面図である。
【図14】図10のD’−D’線において矢印方向に見
た可動スクロールの正面図である。
【図15】第2実施形態以下の実施形態において使用す
る穴のない可動チップシールの正面図である。
【図16】第2実施形態の要部に相当する部分を拡大し
て示す縦断面図である。
【図17】第3実施形態の要部に相当する部分を拡大し
て示す縦断面図である。
【図18】第4実施形態の要部に相当する部分を拡大し
て示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…シェル 1b…固定渦巻部 1c…固定側板 1e…吐出口 1h,1k…給油孔 1m,1n,1q,1q’,1q”…給油路 1i…座ぐり 1r…円形の窪み 1t…固定チップシール溝 2…前部ハウジング 2a,2b,2c…給油路 4…後部ハウジング 4a…排出口 4c…通孔 7…駆動軸 10…固定スクロール 12…可動スクロール 12b…可動渦巻部 12c,12c’…可動側板 12d,12r…円形の窪み 12e,12f,12q…給油路 12h…給油孔 12i,12j…座ぐり 12t…可動チップシール溝 17…吐出室 18…貯油室 19…油分離室 31…固定チップシール 32,32’…可動チップシール 32i…給油孔 33…ガスケット 33c…給油溝 33a,33b,33d,33e…給油孔 35…プレート 35a…プレートの開口 P…圧縮室

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個以上の部分からなるハウジングと、
    前記ハウジングに固定される固定側板及び固定渦巻部か
    らなる固定スクロールと、前記固定スクロールと噛み合
    ってそれとの間に複数個の圧縮室を形成するための可動
    側板及び可動渦巻部からなる可動スクロールと、前記圧
    縮室が前記可動スクロールの公転運動によって両スクロ
    ールの中心部に向かって渦巻方向に移動することにより
    容積を縮小し、それによって前記圧縮室の内部の流体を
    圧縮して前記中心部から吐出するように構成されている
    スクロール型圧縮機において、 前記圧縮室において圧縮されて吐出された流体から潤滑
    油を分離する油分離室と、前記油分離室と連通していて
    前記油分離室において分離された潤滑油を貯溜する貯油
    室と、前記固定スクロール及び前記可動スクロールの各
    渦巻部の歯先にそれぞれ形成されたチップシール溝と、
    前記各チップシール溝を覆うようにそれぞれ挿入された
    チップシールと、前記貯油室内に貯溜されて吐出圧を帯
    びている潤滑油を前記各チップシール溝の底部へ導くた
    めの給油通路と、前記各チップシール溝の底部と前記各
    チップシールの裏面との間へ潤滑油を導くために設けら
    れた座ぐり部とを備えていることを特徴とするスクロー
    ル型圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記給油通路の一部が、前記ハウジング
    の複数個の構成部分の合わせ面に用いられるガスケット
    にスリットとして形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載されたスクロール型圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記給油通路の一部が、前記ハウジング
    の複数個の構成部分の合わせ面に凹溝として形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載されたスクロール
    型圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記可動スクロールの渦巻部の歯先に形
    成された可動チップシール溝内の前記座ぐり部へ潤滑油
    を導く前記給油通路の一部が、前記可動チップシール溝
    に挿入される可動チップシール自体に開口として設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載されたスクロ
    ール型圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記可動スクロールの渦巻部の歯先に形
    成された可動チップシール溝内の前記座ぐり部へ潤滑油
    を導く前記給油通路の一部が、前記固定スクロールと一
    体化されたシェルの内部に形成されている給油路と、前
    記可動スクロールの可動側板に設けられた給油路と、そ
    れらの給油路を接続するために前記シェルと前記可動側
    板との摺動面に形成された円形の窪みと、前記可動スク
    ロールの渦巻部に設けられた給油孔から構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載されたスクロール型圧
    縮機。
  6. 【請求項6】 前記可動スクロールの渦巻部の歯先に形
    成された可動チップシール溝内の前記座ぐり部へ潤滑油
    を導く前記給油通路の一部が、前記固定スクロールと一
    体化されたシェルの内部に形成されている給油路と、前
    記シェルと連結された前記ハウジングの一部に形成され
    ている給油路と、前記可動スクロールの可動側板に設け
    られた給油路と、それらの給油路を接続するために前記
    ハウジングの一部と前記可動側板との摺動面に形成され
    た円形の窪みと、前記可動スクロールの渦巻部に設けら
    れた給油孔から構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載されたスクロール型圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記油分離室が、圧縮されて吐出される
    流体を接線方向に流入させて内部で旋回させる空間を有
    する遠心分離方式のものであることを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれかに記載されたスクロール型圧縮
    機。
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CN107605727A (zh) * 2017-09-04 2018-01-19 珠海格力电器股份有限公司 涡旋压缩机
CN112879303A (zh) * 2019-11-29 2021-06-01 比亚迪股份有限公司 涡旋压缩机
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