JP2005255690A - 立体配座的に制限のあるポリアミン類 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は下記化学式(I)の立体配座的に制限のあるポリアミン類に関する。
【解決手段】下記化学式(I)で表わされ、
【化30】
Figure 2005255690

ここでAはシスーC2−C6アルケニレンであり、Bは独立に単結合、C1−C6アルキルアルケニルであり、Dは独立にC1−C6アルキレン及びアルケニレンと、C3−C6シクロアルキル、シクロアルケニル、及びシクロアリールであり、Eは独立にH,C1−C6アルキル又はアルケニルである化合物、及び薬学的に適するそれらの塩、これら化合物の合成方法、1つ又はそれ以上のこれら化合物を含む薬学的な投与形態、及び新生細胞成長の治療におけるこれら化合物の使用を開示する。
【選択図】なし

Description

本発明は新規な立体配座的に制限のあるポリアミン類及び新生細胞成長の選択的抑制におけるそれらの使用に関する。
立体配座は官能基の空間的配列における決定要素であり、しかも酵素又は薬物受容体は特定リガンドの立体配座又は立体配座の特定分布を好むことが1950年代以降知られている。数例でその主題を照らすのに十分である。
アセチルコリンのようなもともと立体配座的にフレキシブルな物質の立体配座的に拘束された類似体を合成することは、“生物活性な立体配座”つまりムスカリン性及びニコチン性受容体において活性である配座異性体を得ることに役に立った。アセチルコリンのトランス−シクロプロピル類似体は、ムスカリン受容体により好まれることが分かった。ドーパミン、GABA、グルタミン酸、ヒスタミン及びセロトニンの立体配座的に制限のある類似体は、それらの構造に硬直な環を導入することにより得られた。立体的に拘束された類似体は有用な化学療法効果を有している。
立体配座的な制限を利用することは、生物活性ポリペプチド類の設計においてとても有用であることも分かっている。ポリペプチド類は多くのフレキシブルなねじれ角を有しているので、溶液中において多くの数の立体配座が可能である。直鎖のペプチド鎖へ環を導入することにより、立体配座の数は減少し、いくつかの生物学的に活性な物質の合成を可能とする。例えば、ソマトスタチン活性を有する環状ヘキサペプチドが知られている。
アンギオテンシン変換酵素の2環式ラクタム抑制物質(エナラプリル(enalapril)及びエナラプリラット(enalaprilat))のように、立体配座的に制限のあるエンケファリン類似体が知られている。
同様な戦略が少なくとも2つの立体配座的制限を含むペプチドミメティックなベンゾジアゼピン(benzodiazepine)の展開に最近用いられた。具体的には2環式複素環化合物及びアセチレンリンカーである。ベンゾジアゼピンは非タンパク質RGD(Arg−Gly−Asp)受容体アンタゴニストである。
立体配座的制限の概念により、シクロスポリンA(CsA)における9−位置及び10−位置残基の間のアミド結合がトランス体であるときに、免疫抑制物質であるCsAの生物活性立体配座のみがシクロフィリン(cyclophylin)Aに結合するという発見を導いた。
しかしながら先行技術には、ポリアミン骨格に1つ又はそれ以上の環構造を導入することによる立体配座的に制限のある、生物学的に活性なポリアミン類に関しては報告がない。
本発明は化学式(I)の立体配座的に制限のあるポリアミン類に関する。
Figure 2005255690
ここでAはシスーC2−C6アルケニレンであり、Bは単結合とC1−6アルキルとアルケニルから成る群から独立に選ばれ、DはC1−C6アルキレン及びアルケニレンと、C3−C6シクロアルキル、シクロアルケニル、及びシクロアリールから成る群から独立に選ばれ、EはH,C1−C6アルキルとアルケニルから成る群から独立に選ばれる。本発明はさらにそれらの薬学的に適した塩にも関する。
本発明は化学式I化合物の合成方法にも関する。ここで、化学式IIの化合物は、
Figure 2005255690
保護試薬、好ましくはメシチレンスルホニルクロライドと反応し、化学式IIIの化合物が得られる。
Figure 2005255690
ここでPROTは保護基である。
次に化学式III化合物は化学式IVの化合物と反応し、
Figure 2005255690
化学式Vの化合物が得られる。
Figure 2005255690
化学式IIIと化学式IVの双方の中間体において、保護基、RPOTはメシチレンスルホニル部であることがより好ましい。
それから化学式V化合物は脱保護されて、化学式Iの化合物が得られる。
本発明は上述したように薬学的に適するキャリアと組合せて、1つ又はそれ以上の化学式Iの化合物を含む薬学的な単位投与量形態にも関する。
本発明はこれらの新規な立体配座的に制限のあるポリアミン類の使用にも関する。これらのポリアミン類は人間を含む哺乳類における使用には、効能のある抗腫瘍性物質として有用性がある。
さらにこれらのポリアミン類は、酵素及び/又はDNA相互作用への活性部位形態の研究用の形状に制限のあるプローブとして有用性がある。これらの分子のバックボーンは立体配座的に制限されているので、3次元の形はかなり限られた数しかとりえないと考えられる。これらの化合物の多様な酵素活性部位への結合、又はDNAとの相互作用の能力を評価することにより、酵素アゴニスト、アンタゴニスト及びDNA結合剤に必要な特定な空間的形態に関する知見が得られる。化合物自体及びそれらの使用の双方が新規である。
本発明は反増殖性病気の治療における化学療法剤として、ポリアミン化合物使用の研究の過去失敗により励まされた。ポリアミン類であるスペルミジン及びスペルミンは正常細胞の成長には不可欠であることが知られている。これらの化合物の生合成を妨げる効能のある反増殖性物質が開発され、それにより細胞増殖は予防される。これらの物質の1つであるジフルオロメチオルニチン(DFMO)は人間における化学予防剤として現在研究されている。
しかしながら、DFMOの治療的な成功は、ポリアミン輸送システムによる外因性ポリアミン類の細胞摂取によりほとんど台無しにされる。細胞外環境からポリアミン類を細胞摂取することは、DFMO効果による細胞性ポリアミンプールの内因性消耗を相殺する。多くの食べ物はポリアミン類が豊富にあるので(例えばオレンジジュース100mLには約400ppmのスペルミン前駆体であるプトレッシンを含む)、ポリアミン類の内因性プールを消耗させることにより作用する合成類似体の抗腫瘍性効果はかなり減少する。
本発明はガン治療剤としてのポリアミン類似体利用への新しい手法を紹介する。注目すべきことは、スペルミジンとスペルミン双方ともDNAと相互作用する。これらの相互作用は分離されたDNAに構造的変化を引き起こす。コンピュータモデリング及び物理化学的研究により、スペルミンは限定されたDNA配列における立体配座的な変化を引き起こすことが分かる。現在説明した天然ポリアミン類の類似体はスペルミンとは異なるDNA相互作用を示し、培養での腫瘍細胞成長の抑制を引き起こす。
手短に言えば、作用の特定モードには結合しないが、ポリアミン類似体/DNA相互作用によるDNA立体配座がたぶん変化することにより、抑制されない細胞増殖の問題を本発明は対象とする。本発明の新規な、立体配座的に制限のあるポリアミン類は効能のある反増殖活性を示す。
結果として、新規な、立体配座的に制限のある化合物を新生細胞成長の治療への利用を提供することが、本発明の主要な目的である。
本発明のこれら及び他の目的、目標、利点は以下の詳細な説明及び特許請求の範囲を読めば明らかである。
本明細書中に含まれる詳細な説明の至る所にある多様な反応スキームと表に対して、参考文献は引用される。明瞭さと簡潔さのために、参照数字は説明される各固有の化学構造に帰属されている。これらの参照数字は、明細書の開示の至る所で説明される化学的構成要素を明白に示すために、一貫して利用される。
1.立体配座的に制限のあるポリアミン類:合成手法
クロマチン構造に影響を及ぼす生物活性なスペルミンリガンドの構築は、シクロプロピル及びシクロブチルコンストレイン(constrains)をフレキシブルなスペルミン分子に導入することにより説明される。スペルミンの化学構造式は以下のようである。
Figure 2005255690
第1の目標位置を中央の1,4−ジアミノブタン部にした。そのねじれ形配座において、ジアミノブタン部の周りに4つの半重なり配座の回転異性体が存在する。この4つは鏡像異性体の関係にある。中央のジアミノブタン部のC−1とC−3位置の間又はC−2とC−4位置の間に結合が導入されると、シクロプロパン環が作られる。C−2とC−3位置の間にさらに結合が導入されると立体配座的に制限のあるアルケン誘導体が作られる。シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシル部が同じ戦略に従い構造に導入できる。
この手法を用いて、スペルミンの四つの半重なり配座構造を模倣する4つの立体配座的に半硬直な構造が得られた。半硬直な構造の2つは、他の2つのエピマーである。
本発明の目的のために、本発明の化合物のシス及びトランス異性体は中央に位置した環構造又は不飽和によってもたらされる結合回転の制限のために、3次元的に全く異なる立体配座をとりうることに注目することは重要である。本発明の化合物の純粋に分離されたシス異性体と純粋に分離されたトランス異性体、及びそれらの混合物を含むすべての幾何異性体(光学活性またはその他)は、明らかに本発明の範囲内である。さらに、本発明の化合物のすべての位置異性体も、明らかに本発明の範囲内である。A又はDが環状部であれば、2つのB置換基又はアミン部はお互いに関して、1,2又は1,3又は1,4位置に配向される。
(a)シクロプロピル環を含むスペルミン類似体
スペルミンのシス及びトランスシクロプロピル類似体はスキーム1−5Aに示される反応により合成された。
スキーム1と2を参照するに、まずシクロプロピルジエステル1と2は、それぞれのヒドラジド103と104に変換され、該ヒドラジドはそれぞれジアミン5と6に変換された。それからジアミン5と6はメシチル基で保護されアミド7と8を与え、次に該アミドは9でアルキル化されて、それぞれ10と11を与えた。保護基の加水分解によりトランス類似体12とシス類似体13が得られた。
スキーム3を参照するに、別の反応において、トランスシクロプロピルジエステル1はベンジルアミン(BnNH2)と反応させることによりアミド14へ変換され、該アミドはアミン15へ還元され、該アミンはアルキル化され16に変換された。それからフタリル残基はヒドラジンで分解され、17を与えた。次に化合物17は水素化分解により脱保護されて18を与えるか又は完全にアルキル化され19を与えるかのどちらかの合成経路をたどり、ベンジル残基は水素化分解により20を与えた。
スキーム4を参照するに、アミン15は21でさらにアルキル化され22を与えた。次に化合物22は脱保護されトランスシクロプロピル類似体23が得られた。
化合物23への好ましい代わりの合成経路をスキーム4Aに示す。ここで、3−エチルアミノプロピオニトリル101は相当するアミン102へ変換され、それからメシチル基で保護されて3を与えた。平行の合成において、シスジエステル1はジアルコール15’に還元され、それからメシチル基で保護されジメシチル誘導体16’を与えた。水素化ナトリウム存在下で3と16’を反応させると22’が得られる。スキーム4と同様な方法で、それから22’は脱保護されてトランスシクロプロピル類似体23が得られた。
スキーム5を参照するに、別の反応において、シスプロピルジエステル2はジアルコール24へ還元された。それから該ジアルコールはアミン25へ変換され、メシチル化によりアミンを保護して26へ変換された。次に化合物26は9でアルキル化されて27を得て、それから脱保護されてシスプロピルテトラミン28が得られた。
化合物28への好ましい代わりの合成経路はスキーム5Aに示す。ここで、シスシクロプロピルジエステル2は、スキーム5と同じ方法でジアルコール24へ還元された。それから化合物24はメシチル化により保護され、25’が得られた。次に化合物25’は3と反応して27が得られた。脱保護によりテトラミン28を得る。
Figure 2005255690
Figure 2005255690
Figure 2005255690
Figure 2005255690
Figure 2005255690
Figure 2005255690
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(b)シクロブチル環を含むスペルミン誘導体
スペルミンのシス及びトランスシクロブチル類似体はスキーム6−9Aに示される反応により合成された。
スキーム6と7を参照するに、シクロブチル誘導体の合成は、それぞれトランス及びシス1,2−ジアミノブタン29と30を出発物質とした。まずこれらの化合物はアミド31と32に変換され、それからアルキル化され、それぞれ33と34へ変換された。次に化合物33と34は脱保護されてトランステトラミン35(スキーム6)とシステトラミン36(スキーム7)に変換された。
スキーム8と9を参照するに、別の反応において、トランスシクロブチルジエステル37とシスシクロブチルジエステル38は、それぞれのジアルコール39と40に還元され、該ジアルコールはジアミン41と42へ変換された。それから該ジアミン41と42はメシチル化により保護されて、それぞれ43と44が得られた。それからこれらの化合物はアルキル化され45と46を与えた。次に保護基は脱保護されトランスシクロブチルテトラミン47(スキーム8)とシステトラミン48(スキーム8)が得られた。
化合物47と48への好ましい代わりの合成経路を、それぞれスキーム8Aと9Aに示す。シスとトランスジエステル37と38は、スキーム8と9の同じ方法によりそれぞれのジアルコール39と40に還元された。それから化合物39と40はメシチル化され、それぞれ41’と42’が得られた。41’と42’は3と反応させることにより45(スキーム8A)と46(スキーム9A)が得られる。脱保護により所望の生成物47と48が得られる。
Figure 2005255690
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Figure 2005255690
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(c)不飽和を含むスペルミン類似体
スペルミンのシス及びトランス不飽和類似体はスキーム10、10A、11及び11Aに示される反応により合成された。
スキーム10を参照するに、トランスジエステル49はジアルコール50へ還元され、それからトランスジアミン51へ変換された。スキーム11を参照するに、シスジアミン52は商業的に入手可能なシスジアルコール43’から得られた。スキーム10及びスキーム11の双方を参照するに、化合物51と52はメシチル化により保護され、それぞれ53と54を与えた。化合物53と54はアルキル化され55と56へ変換され、最終的に脱保護されてトランステトラミン57(スキーム10)とシステトラミン58(スキーム11)が得られる。
57と58への好ましい代わりの合成経路は、それぞれスキーム10Aと11Aに示す。シスとトランスジアルコール50’と50はスキーム10と11と同じ方法で得られた。それから化合物50’と50はメシチル化され、それぞれ51’と52’が得られた。51’と52’は3との反応により55(スキーム10A)と56(スキーム11A)が得られる。脱保護により所望の生成物57と58が得られる。
以上の一般的なプロトコールに従い、適切でよく知られた出発試薬を用いて、AとDが独立にC5又はC6シクロアルキル、シクロアルケニル、又はシクロアリールであるものを含む化学式Iのすべての化合物は容易に得られる。化学式Iの化合物の具体的なリストを表1に記載する。
表1に示された化合物の具体的な合成は、以下の例を参照する。
薬学的に適した塩だけでなく純粋な化合物も、明らかに本発明の範囲内である。”薬学的に適した塩”という語は、選択された経路による投与に、より耐えられるようにする本発明の化合物の塩の形であることを意味する。そのような幅広い多様な塩は薬学技術における通常の知識を有する者によってはよく知られている。好ましい薬学的に適した塩はクロライド、ブロマイド、ヨード及びこれと同等なもののような酸添加塩である。
Figure 2005255690
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2.立体配座的に制限があることの有用性
抗腫瘍性物質としてのポリアミン類
新生細胞成長の治療における本発明の化合物の有用性を評価するために、一般に用いられているガンモデルの成長を、生体外で本発明の化合物が抑制する能力を研究した。本発明のポリアミン類は10μM以下の薬剤濃度でいくつかの新生細胞系統における細胞死を誘発する。連続的な希釈において、本発明の立体配座的に制限のあるポリアミン類は、科学文献に今までに説明されていない微量な濃度で、ヒト乳ガン(MCF7)、悪性脳腫瘍(U251MG NCI)、肺ガン(A549)、結腸ガン(HT29)及び前立腺ガン(PC3)の、認められた生体外テスト培養での細胞成長を抑制及び/又は細胞死を引き起こすことがわかった。
図には異なる新生細胞系統における細胞死を引き起こす本発明のポリアミン類の能力を示す一連の実験の結果を表わすグラフがある。これらの図については以下の例部分に詳細に説明される。
図1−6を参照するに、各グラフのX軸はテストされた特定の化合物の濃度である。図1−6に表わされるグラフのY軸は、テストされた各培養中での生存細胞のフラクションを示す直線の目盛である。図1−6では新生細胞系統MCF7を利用し、この細胞系統はヒト乳がん細胞系統である。これらの図は、本発明のポリアミン類がヒト乳がんの成長を抑制するのに有用であることを明らかに示している。図1−6に表わされる6つの化合物は、ED50値は1.34から1.79μMの範囲で生体外活性を示す。
図7と8は、ヒト悪性腫瘍細胞系統U251MG−NCIの成長における本発明の化合物の、それぞれ10μMと40μMに固定した投与での効果を示す。ここで、X軸は日数を表わし、Y軸は生存している細胞の全数である。図7と8はさらに、本発明の化合物が新生細胞成長を抑制させるのに有用性があることをも示す。
図9A、9B,10A、10B、11Aと11Bは、HT29細胞におけるいくつかの本発明化合物の生体外効果を示す。図12A、12B、13A、13B、14Aと14Bは、U251MG細胞におけるいくつかの本発明化合物の生体外効果を示す。図15A,15B、16A、16B、17A、と17Bは、A549細胞におけるいくつかの本発明化合物の生体外効果を示す。最後に図18A,18B、19A、19B、20A,と21Bは、PC3細胞におけるいくつかの本発明化合物の生体外効果を示す。
3.投与及び薬学的な単位投与量形態
上述した化合物はガン細胞の成長を抑制するのに効果的であり、該化合物は人間を含む哺乳類における新生物形成状態の治療に適する。薬理学的に許容な濃度でのガン細胞成長の抑制が、ヒト乳がん、悪性脳腫瘍、肺ガン、結腸ガンと前立腺ガン細胞系統において確認された。
本発明の立体配座的に制限のあるポリアミン類を人間又は非人間患者へ投与することは、既知の手段により行うことができる。好ましい投与経路は選択された投与経路に適する薬学的なキャリアと組合せて、静脈内投与、動脈内投与、腫瘍内投与、筋肉内投与、腹腔内投与、及び皮下投与を含む非経口投与である。治療方法は経口投与にもなじむ。
すべての薬と同様に投与されるポリアミンの濃度又は量は、治療されるべき病気の深刻さ、投与方法、状態と治療が施される対象の年齢、と利用される特定のポリアミン又はポリアミン類の組合せに依存して変化する。
本明細書にて説明される化合物は、タブレット、ピル、粉末混合物、カプセル、注射液、溶液、坐薬、乳濁液、分散液、既混合食物の形、及び他の適当な形で投与可能である。本明細書で説明される化合物を含む薬学的な投与形態は、毒性のない薬学的な有機キャリア又は毒性のない薬学的な無機キャリアとともに都合よく混合される。典型的な薬学的に許容なキャリアには、例えばマンニトール、尿素、デキストラン、ラクトース、ジャガイモ及びトウモロコシデンプン、ステアリン酸マグネシウム、タルク、植物オイル、ポリアルキレングリコール類、エチルセルロース、ポリ(ビニルピロリドン)、炭酸カルシウム、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、安息香酸ベンジル、炭酸ナトリウム、ゼラチン、炭酸カリウム、ケイ酸、及び他の便利に利用されて薬学的に許容なキャリアがある。薬学的な投与形態には、乳化剤、保存剤、加湿剤及びこれと同等なものの毒性のない補助物質をも含む。
錠剤、カプセル及び粉末のような固体形態は、公知技術において知られている従来の錠剤成形機及びカプセル充填機を用いて組立てられる。固体投与形態には従来技術に知られている、賦形剤、潤滑剤、デシカント(dessicants)、結合剤、着色剤、崩壊剤、ドライフロー改質剤、保存剤及びこれと同等なものを含む付加的な不活性成分のいずれかを包含する。
経口摂取用の液体形態は、水溶性及び非水溶性キャリア、懸濁液、水中油型及び/又は油中水型エマルジョン及びこれと同等なものを含む既知の液体キャリアを用いて配合される。液体配合は着色剤、香気、着香剤、粘度調節剤、保存剤、安定剤及びこれと同等なものを含む付加的な不活性成分のいずれかをも含む。
非経口投与では、本発明の化合物は付加的な界面活性剤又は補助剤のある又はなしで、水又は油のような生理的に許容な希釈剤又は無菌の液体キャリア中の本発明の化合物の溶液又は懸濁液の注射可能な投与量として投与される。キャリア油の具体的なリストには、動物及び植物油(ピーナッツオイル、大豆油)、石油から誘導された油(鉱油)及び合成油類が含まれる。一般に、注射可能な単位投与には、水、生理用食塩水、水溶性デキストロース及び関連した糖質溶液、とエタノール及びプロピレングリコール又はポリエチレングリコールのようなグリコール溶液が液体キャリアとして好ましい。
選択された薬学的な単位投与量は、ガン細胞と接触させる点で1μMから10mMの薬濃度を与えるようにうまく組立てられ、投与される。より好ましく濃度は1から100μMである。この濃度は選択された投与経路及び治療されるべき対象の重量に依存することはもちろんである。
化学合成例:
以下の例は、除外したものはなく本発明による化合物の製造の具体的なリストである。本発明のより完全な理解に役立つように本明細書中に単独で、合成例が含まれる。本例は開示した発明の範囲及び同様に本明細書中の特許請求の範囲を限定するものではない。参照数字は前記した反応スキームに関してのものである。
すべての融点は補正されていない。NMRスペクトルは内部標準としてTMSを用いて300MHzスペクトロメータで記録された。生成物の精製はシリカゲル60(230−400メッシュ)と適当な溶媒系を用いて行われた。HPLCは逆相でアセトニトリルと酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.5のグラジェントを用いて、ウオーターズ8x10”NOVAPAK”カートリッジ(Millipore Corporation, Marlboro, Massachusetts)で行った。
化合物1と2はAshtonら(1988)の方法に従い合成した。
化合物1:1HNMR(重クロロホルム):δ1.26(t, J=7Hz,6H,CH2CH3), 1.43(dd,J=7.0,8.0Hz,CyPrCH2), 2.16 (dd,J=7.0,8.0Hz,2H,CyPrCH2), 4.16(q,J=7Hz,4H,CH2CH3), 13C−NMR(重クロロホルム) 14.12,15.25,22.31,61.01,171.75
化合物2:1HNMR (重クロロホルム):δ1.25(m,1H,CyPrCH2), 1.26(t,J=7Hz,6H,CH2CH3), 1.70(ddd,J=5.0,6.0,5.5Hz,1H,CyPrCH2), 2.06(dd,J=6.0,9.0Hz,2H,CyPrCH), 4.17(q,J=7Hz,4H,CH2CH3).
化合物103:ヒドラジン1水和物(3.38mL,80mmol)をエタノール(10mL)中のエチルエステル1(3.5ml,20mmol)の溶液に滴下した。混合液を加熱し、1晩還流させ白色固体として103を得た。反応液は室温(RT)に冷却され、20mLのクロロホルムで希釈され、固体物が濾過された。収率80%;m.p.215−217 ℃;1HNMR (重水):δ1.35(dd,J=7.0,8.0Hz,2H,CyPrCH), 2.04(dd,J=7.0,8.0Hz,1H,CyPrCH); 13C−NMR(重水):15.5,24,176.
化合物4:本化合物は化合物103 に上記した合成経路により合成した。収率は87%であった。;m.p.196−198℃;1HNMR (重水):δ1.25(m,1H,CyPrCH2), 1.45(ddd,J=5.0,6.0,5.5Hz,1H,CyPrCH2), 2.05(dd,J=6.0,9.0Hz,2H,CyPrCH); 13C−NMR(重水):12.97,23.88,175.0.
化合物5:125mlのコニカルフラスコへ濃塩酸を加え、9gの砕いた氷をその中へ加えた。化合物103(1.58g,10mmol)をこの溶液に溶解させ、それからエチルエーテル(10mL)を加えた。温度を10℃以下に保ちながら、亜硝酸ナトリウム溶液(1.73g,4mLの水に25mmol)をゆっくりと滴下した。有機層を分離し、水溶液層をエーテル(3x20mL)で抽出し、有機部分と混合させて、塩化カルシウムで乾燥させた。エーテル溶液を濾過して250mLの丸底フラスコへ入れ、無水トルエン(30mL)で希釈した。エーテルをフラクショニングカラム還流器を用いて蒸留留去させた。残存するトルエン溶液を窒素発生が止まるまで85℃で加熱させた。85℃での攪拌をさらに10分間継続した。まだ暖かいうちに、この溶液を前もって加熱させた(60℃)濃塩酸(8mL)へ注いだ。トルエンを減圧下で蒸留留去し、無水エタノール(15mL)をフラスコへ加え、それから蒸留留去させた。この方法を2回繰り返し、クリーム色した固体物が得られ、エタノールで浄化し、吸引濾過により純粋な5の0.645g(収量45%)を得た。m.p.220℃(dec);1HNMR(重水):δ1.53(t,J=6.0Hz,2H), 3.2(t,J=6.0Hz,2H).
化合物6:本化合物は5の合成と同じ方法で合成された。収率は58%であった。m.p.220℃.1HNMR(重水):δ1.25(m,2H,CyPrCH2),2.9(dd,2H,J=6.0,8.0Hz,CyPrCH).
化合物7:5%の水酸化カリウムを加えることによりpHを約11に保ったジオキサン/水(1:1)の4mLに化合物5(145mg,1mmol)を溶解させた。それから5mLジオキサン中のメシチレンスルホニルクロライド(875mg,4mmol)をゆっくりと滴下した。混合液の上部層を注意深くデカントさせ、ゴム状の残存物をヘキサンですり砕き白色固体として7の330mg(収率76%)を得、クロロホルム/ヘキサンから再結晶させた。m.p.189−191℃;1HNMR(重クロロホルム):δ0.9(t,J=8.0Hz,2H,CyPrCH2), 2.24(t,J=8Hz,2H,CyPrCH), 2.30(s,6H,2C H3),2.55(s,12H,4CH3), 5.00(s,2H,NH), 6.75(s,4H, 芳香族); 13C−NMR(重クロロホルム): 14.16,20.98,22.92,30.92,132.11,132.89,139.20,142.79;質量分析(m/z):436.53(M+), 421,253,183,171,119,91; 元素分析:C21H28N2S2O4.
化合物8:本化合物は7合成と同じ方法で合成された。収量は95%であった。mp175−177℃;1HNMR(重クロロホルム):δ0.80(m,1H,CyPrCH2), 0.95(m,1H,CyPrCH2), 2.25(m,2H,CyPrCH), 2.34(s,6H,2CH3), 2.65(s,12H,4CH3), 5.25(br,2H,NH), 7.00(s,4H,芳香族); 13C−NMR(重クロロホルム): 13.5,20.96,22.96,28.00,132.08,133.00,139.45,142.09.
化合物10:本化合物はBergeronら(1994)の手順により合成された。0℃の無水ジメチルホルムアミド(DMF,40mL)中の7(0.872g,2mmol)へ水素化ナトリウム(純度95%,0.111g,4.4mmol)を加えた。混合液を0℃で30分間攪拌させた。無水DMF(50mL)中の化合物9(1.531g,4.4mmol)をゆっくりと滴下し、0℃でさらに15分間攪拌させ、それから室温で1晩攪拌させた。反応混合液を水(8mL)で停止させ、続いてエーテル(3x25mL)で抽出した。有機層をひとまとめにし、水(4x30mL)と飽和食塩水(2x25mL)で洗浄した。溶媒を減圧下で取り除き、ゴムが得られ、8:1ヘキサン:酢酸エチルを溶離液としてシリカゲルカラムで濾過させた。得られた生成物は白色固体として10の1.7g(収率77%)であった。m.p.60−62℃;1HNMR(重クロロホルム)δ0.57(dd,J=6と8Hz,2H,CyPrCH2), 0.99(t,J=8Hz,6H,2CH3), 1.7−1.9(m,4H,NCH2CH2), 2.25(s,6H,2CH3), 2.29(s,6H,2CH3), 2.50(s,12H,4CH3), 2.55(s,12H,4CH3), 2.56−2.67(m,2H,CyPrCH), 2.87−3.19(m,12H,6NCH2), 6.86(s,4H,芳香族), 6.90(s,4H,芳香族); 質量分析(m/z) 971.4(M+), 787.3,605.3,295.1,183,119.1(100%); 元素分析:(C49H70N4S4O8).
化合物11:本化合物は化合物10で前述したように7から得られた(収率29%)。mp=74−75℃; 1HNMR(重クロロホルム)δ0.25−0.36(m,1H,CyPrCH2), 0.99(t,J=8Hz,6H,2CH3), 1.00−1.11(m,1H,CyPrCH2), 1.50−1.70(m,4H,NCH2CH2), 2.30(s,12H,4CH3), 2.55(s,12H,4CH3), 2.58(s,12H,4CH3), 2.56−2.70(m,2H,CyPrCH), 2.90−3.20(m,12H,6NCH2), 6.90(s,4H,芳香族), 6.93(s,4H,芳香族). 質量分析(m/z) 971.4(M+), 787.3,605.3,154(100%),119. 元素分析(C49H70N4S4O8).
化合物12:本化合物はBergeronら(1994)の手順で合成され、収率は77%であった。エタノールから再結晶を行った。mp=240℃(dec.);1HNMR(重水アセトン−d6)δ1.23(t,J=6.8Hz,2H,CyPrCH2), 1.31(t,J=7.3Hz,6H,3CH3), 2.00−2.10(m,4H,NCCH2), 2.81(t,J=6.6Hz,2H,CyPrCH), 3.00−3.20(m,12H,6NCH2), 13C−NMR(重水, アセトン−d6)δ13.33,13.73,26.64,37.63,45.76,47.27,47.83; 質量分析(m/z)243.4(M+,100%), 163.3,141.3.
化合物13:本化合物は11から収率28%で得られた。mp=240℃(dec).1HNMR (重水/アセトン−d6)δ0.72−0.81(m,1H,CyPrCH2), 1.16(ddd,J=7.2,8.1,7.2Hz,1H,CyPrCH2), 1.29(t,J=7.4Hz,6H,2CH3), 2.04(Pent.J=7.5Hz,4H,NCCH2), 2.69(dd,J=6.8,7.4Hz,2H,CyPrCH), 2.98−3.24(m,12H,NCH2); 13C−NMR(重水, アセトン−d6)δ12.44,13.43,27.12,35.86,45.89,47.48,48.06; 質量分析(m/z):243.3(M+,100%). 163.2,142.7.
化合物14:化合物1(3.5mL,20mmol)をトルエン(30mL)に溶解させ、ベンジルアミン(4.61mL,44mmol)を溶液に加えた。混合液を80℃で1晩攪拌させ、白色固体として14が得られ、濾過し、エタノールで洗浄した。収率85%;mp=237−238℃。
化合物15:水素化リチウムアルミニウム(200mg,5.26mmol)を無水テトラヒドロフラン(THF)に懸濁させ、アルゴン雰囲気下に置いた。化合物14(500mg,1.62mmol)を分けて懸濁液に滴下した。14は室温では溶解しなかったが、1晩還流させている間にゆっくりと溶解した。反応はメタノールを加えて停止させ、溶媒を減圧下で蒸発させ、乾燥させた。それから残存物はクロロホルム(2x15mL)で抽出された。有機層をアイスソルト(ice−salt)上で冷却させ、副生成物を沈殿させて濾過した。それからクロロホルムを減圧下で取り除き、15を得た。シリカゲルと溶離液として5:1のヘキサン:酢酸エチルを用いて、カラムクロマトグラフィーにより精製された。厚いゴム状の15が収率45% で得られた。1HNMR(重クロロホルム)δ0.36(dd,J=7.7,7.2Hz,2H,CyPrCH2), 0.84(t,J=7.7Hz,2H,CyPrCH), 1.91(br,2H,NH), 2.44−2.60(m,4H,2NCH2), 3.81(s,4H,ベンジル), 7.30(s,10H,芳香族); 13C−NMR(重クロロホルム)δ15.27,39.12,53.46,126.93,128.20,128.41,140.42.
化合物16:化合物15(4.5g,16.1mmol)をジメチルプロピレンウレア(DMPU)(35mL)に溶解させ、炭酸カリウム(8.95g,64.8mmol)を加え、続いてDMPU(15mL)中の3−ブロモプロピルフタルイミド(8.67g,32.3mmol)を加え、反応溶液を110℃で1晩攪拌させた。それから反応溶液を0℃に冷却し、沈殿した固体を水(50mL)に溶解させた。混合液をエーテル(3x50mL)で抽出し、有機層を水(3x25mL)で洗い、乾燥(硫酸マグネシウム)させ、真空中で溶媒を蒸発させて厚いゴムを得た。このゴムは、ヘキサン:酢酸エチル(7:3)を溶離液として用いてシリカゲルカラムでカラムクロマトグラフィーにより精製され、6.1g(収率58%)の16を得た。1HNMR(重クロロホルム)δ0.31(dd,J=6.4,6.8Hz,2H,CyPrCH2), 0.66(t,J=5.8Hz,2H,CyPrCH), 1.83(Pent.,J=7.0Hz,4H,NCCH2), 2.35(dq(AB),J=6.3,13.2Hz,4H,NCH2), 2.56(t,J=7.0Hz,4H,2NCH2), 3.60(s,4H,ベンジル), 3.69(t,J=7.4Hz,4H,NCH2), 7.1−7.4(m,10H,芳香族), 7.65−7.85(m,8H,芳香族); 13C−NMR(重クロロホルム)δ11.10,15.24,26.01,36.43,50.82,57.48,58.37,123.10,126.67,128.10,128.77,132.22,133.78,139.80,168.36.
化合物17:化合物16(5.86g,8.96mmol)をメタノール(100mL)に溶解させ、ヒドラジン1水和物(3.6mmol)を加え、混合液を加熱し、1晩還流させた。メタノールを減圧下で蒸発させ、残存物に水酸化アンモニウム(4M,100mL)を加えた。この溶液をクロロホルム(4x50mL)で激しく抽出し、有機層をひとまとめにして、乾燥(硫酸マグネシウム)させ、クロロホルムを蒸発させて、ほとんど純粋な17を厚いゴムとして得た(3.3g,収率94%);1HNMR(重クロロホルム)δ0.34(dd,J=6.4,6.8Hz,2H,CyPrCH2), 0.68(t,J=5.8Hz,2H,CyPrCH), 1.62(pent.,J=6.8Hz,4H,NCCH2), 1.70(br,4H,NH2), 2.35(dq(AB),J=6.1,13.2Hz,4H,NCH2), 2.51(t,J=6.8Hz,4H,NCH2), 2.69(t,J=6.7Hz,4H,NCH2), 3.60(s,4H,ベンジリック), 7.2−7.39(m,10H, 芳香族); 13C−NMR(重クロロホルム)δ11.09,15.54,30.72,40.49,51.18,57.77,58.62,126.75,128.16,128.76,140.05.
化合物18:化合物17(0.5g,1.27mmol)を酢酸(10mL)に溶解させ、この溶液に活性炭(200mg)の10%パラジウムを加え、混合液を60℃で1晩水素化させた。触媒を濾過により取り除き、エーテル(10mL)中の1M塩酸を溶液に添加し、白色固体を得、濾過し、メタノール/エーテルから再結晶して、18の0.210g(収率46%)を得た。mp=270℃(dec);1HNMR(重水)δ0.84(dd,J=6.7,7.1Hz,2H,CyPrCH2), 1.20t,J=6.5Hz,2H,CyPrCH), 2.00−2.20(m,4H,NCCH2), 2.05−2.90(m,2H,NCHH), 3.00−3.25(m,10H,NCH2); 質量分析 (m/z)215.1(M+100%), 144.9,132,124,98.
化合物19:化合物17(1.5g,3.8mmol)をDMPU(10mL)に溶解させ、炭酸カリウム(1.52g,10.98mmol)をこの溶液に加え、続いて臭化エチル(0.56mL,7.6mmol)を加えた。フラスコにドライアイス還流コンデンサーを取り付け、それから45℃で1晩攪拌した。それから混合液を0℃に冷却し、沈殿した固体を水(100mL)に溶解させ、エーテル(3x100mL)で抽出し、有機層をひとまとめにして水(3x50mL)で洗い、乾燥(硫酸マグネシウム)させ、溶媒を蒸発させて厚いゴムを得た。酢酸エチルを溶離液として用いて、シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーにより、ゴムを精製した(収率95%)。1HNMR(重クロロホルム)δ0.33(dd,J=6.5,7.0Hz,2H,CyPrCH2), 0.65(t,J=6.5Hz,2H,CyPrCH), 1.00(t,J=7.2Hz,12H,4CH3), 1.55−1.69(m,4H,NCCH2), 2.25(dd,J=6.3,13.2Hz,2H,NCH2). 2.30−2.55(m,18H,NCH2), 3.62(s,4H,ベンジル), 7.19−7.35(m,10H,芳香族).
化合物20:本化合物は19から出発して、18の合成で説明したようにして得られた。(収率80%).mp=230℃(dec);1HNMR(重水)δ0.90(t,J=6.8Hz,2H,CyPrCH2), 1.22(t,J=6.5Hz,2H,CyPrCH), 1.33(t,J=7.3Hz,12H,4CH3), 3.15−3.35(m,4H,NCCH2), 2.95(dd,J=8,13Hz,NCH2), 3.15−3.35(m,18H,NCH2); 13C−NMR(重水)δ11.83,13.66,17.30,24.35,47.77,51.18,52.05,54.46; 質量分析(m/z)327(M+,100%).
化合物22:化合物22は15を反応物として用いて、16の合成で説明したように合成された(収率51%)。1HNMR(重クロロホルム)δ0.65(t,J=6.8Hz,2H,CyPrCH2), 0.90−1.1(m,8H,2CH3,CyPrCH), 1.50−1.75(m,4H,NCCH2), 2.25−2.55(m,16H,NCH2), 3.49(s,8H, ベンジリック), 7.10−7.40(m,20H,芳香族).
化合物23(スキーム4):化合物23は18で利用した手順に従い合成された(収率20%)。生成物はエタノール/エーテルから再結晶された。mp=270℃(dec)1HNMR(重水)δ0.88(dd,J=6.8,7.0Hz,2H,CyPrCH2), 1.25(t,J=6.1Hz,2H,CyPrCH), 1.30(t,J=7.3Hz,6H,2CH3), 2.12(pent.,J=7.9Hz,4H,NCCH2), 2.89(dd,J=8.5,12.2Hz,2H,NCH2), 3.08−3.30(m,14H,NCH2); 13C−NMR(重水)δ13.62,14.10,17.25,26.35,46.70,47.49,47.81,54.41; 質量分析(m/z)271.4(M+ H+),307.3(M+ H+ +2HCl),156.7,136.3(100%).
化合物23(スキーム4A経由による):スキーム4Aを特に参照するに、3−エチルアミノプロピオニトリル101はIsraelら(1964)の方法により合成された。1HNMR(重クロロホルム):δ1.13(t,J=7.2Hz,3H,CH3), 2.53(t,J=6.8Hz,2H,NCH2), 2.69(q,J=7.2Hz,2H,NCH2), 2.94(t,J=6.8Hz,2H,CNCH2); 13C−NMR(重クロロホルム): δ15.09,18.62,43.37,44.82,118.75.
N,1−エチルプロパンー1,3−ジアミン、102:水素化リチウムアルミニウム(2.54g,66.93mmol)を炎で乾燥させた3つ口フラスコへ入れた。THF(75ml)をゆっくりと加え、室温で20分間アルゴン雰囲気下において攪拌させた。25mlTHF中の化合物101(4.322g,44.1mmol)を1滴ずつ滴下し、内容物を80℃で1晩攪拌させた。反応混合液を室温に冷却し、150mlの30%水酸化ナトリウム溶液で反応停止させた。有機層を分離し、続いてクロロホルム(100ml)で水溶液層を抽出した。有機層を1つにまとめ、硫酸ナトリウムで乾燥させた。真空下で溶媒を蒸発させて、オイルとして3.28g(収率73%)の化合物102を得て、NMR スペクトルから比較的純度がよいことがわかったので、さらに精製せずに次の合成段階に用いた。1HNMR(重クロロホルム):δ1.11(t,J=7.2Hz,3H,CH3), 1.64(Pent,J=7.0Hz,2H,NCCH2), 2.55−2.71(m,4H,NCH2), 2.77(t,J=6.8Hz,2H,NCH2); 13C−NMR(重クロロホルム):δ15.26,25.55,33.89,40.33,44.13,47.60.
N−エチルーN−(3−メシチレンスルホニルアミノプロピル)−メシチレンスルホニルアミド3:化合物102(2.12g,20.78mmol)を14mlのジオキサン/水(1:1)へ入れ、5%水酸化ナトリウム溶液でpHを約12に保ちながら、7mlジオキサン中のメシチレンスルホニルクロライド(11.82g,54.05mmol)の溶液を1滴ずつ(約0.5時間で)滴下した。厚いゴム状の生成物が溶液から分離された。上澄液を取り除いた。未精製生成物をヘキサンと酢酸エチル(4:1)を用いてカラム精製し、3.37g(収率35%)の生成物3を白色固体として得た。m.p.101−102℃.1HNMR(重クロロホルム):δ0.95(t,J=6.99Hz,3H,CH3), 1.68(Pent,J=6.25Hz,2H,NCCH2), 2.29(s,6H,2CH3), 2.56(s,6H,2CH3), 2.62(s,6H,2CH3), 2.91(m,2H,NHCH2), 3.12(q,J=7.0Hz,2H,NCH2), 3.31(t,J=6.44Hz,2H,NCH2), 4.93(br,NH), 6.93(s,2H, 芳香族), 6.95(s,2H,芳香族); 13C−NMR(重クロロホルム):δ12.57,20.93,22.81,22.89,27.84,39.26,39.99,42.29,131.95,132.05,133.32,138.90,140.00,142.02,142.57.
化合物15’はAshtonら(1988),J. Med. Chem.31,2304 の方法に従い合成された。
メシチレンスルホン酸2−メシチレンスルホニロキシメチルートランスーシクロプロピルメチルエステル、16’:化合物15’(1.65g,16.18mmol)を10mlのピリジンに溶解させ、0℃へ冷却させた。23mlのピリジン中のメシチレンスルホニルクロライド(9.13g,41.75mmol)溶液を約15分以上の時間をかけてゆっくりと滴下し、室温で3時間攪拌させ、それから氷(75g)上に注いだ。白色固体が析出し、濾過し、エタノールから再結晶させた。収量2.8g(収率37%);m.p.83−84℃.1HNMR(重クロロホルム):δ0.50−0.65(m,2H,CyPrCH2), 1.00−1.20(m,2H,CyPrCH), 2.31(s,3H,CH3), 2.34(s,3H,CH3), 2.60(s,6H,2CH3), 2.61(s,6H,2CH3), 3.70−3.90(m,4H,2CH3), 6.97(s,2H,芳香族), 6.99(s,2H,芳香族); 13C−NMR(重クロロホルム):δ9.47,16.36,21.04,22.57,72.13,130.62,131.76,139.79,143.37. 質量分析:(m/z)466(M+), 452,386,200,171,134,118(100%),91,77.
N−エチルーNー{3[(2−{[3−エチルーメシチレンスルホニルアミノ)プロピル]ーメシチレンスルホニルアミノメチル}−(E)−シクロプロピルメチル)−メシチレンスルホニルアミノ]ープロピル}メシチレンスルホニルアミド、22’:化合物3(2.5g,5.37mmol)を炎で乾燥させた3つ口フラスコに入れ、40mlの無水DMFに溶解させた。水素化ナトリウム(純度95%,300mg)を32℃でアルゴン雰囲気下おいてゆっくりと滴下した。内容物を室温で0.5時間攪拌し、それから、35mlの無水DMF中の16’(1.16g,2.49mmol)の溶液を10分以上かけて滴下した。反応混合液を70℃へ加熱し、4時間攪拌させ、0℃に冷却し、続いて10mlの水で反応を停止させた。それから反応停止した溶液をエーテル(3x30ml)で抽出し、1つにまとめた有機層を水(30mlx4)と飽和食塩水(2x25ml)で洗浄した。それから溶媒を取り除き、未精製のオイルを得、カラムクロマトグラフィーで精製し、融点の低い白色の半固形22’を収率40% で得た(1.0g)。1HNMR (重クロロホルム):δ0.34(dd,J=6.6,6.8Hz,1H,CyPrCH), 0.70−0.80(m,1H,CyPr), 0.95(t,J=7.1Hz,6H,2CH3), 1.60−1.75(m,4H,2CH3), 2.30(s,12H,4CH3), 2.54(s,24H,8CH3), 2.60−2.89(m,2H,NCH), 2.93−3.25(m,14H,NCH2), 6.92(s,4H,芳香族), 6.93(s,4H,芳香族); 13C−NMR(重クロロホルム):δ12.69,15.69,20.95,22.75,25.29,40.17,42.64,43.40,48.90,131.92,131.98,132.99,133.26,140.08,140.12,142.34,142.49.
N−エチルーN’−(2−(3’ーエチルアミノープロピルアミノメチル)−トランスーシクロプロピルメチル)−プロパンー1,3−ジアミンテトラハイドロクロライド、23:氷酢酸(8.9mL)中のフェノール(1.68g,17.8mmol)と臭化水素(33%)を、室温にて塩化メチレン(5mL)中の22’(447mg,0.45mmol)の溶液に逐次滴下した。溶液を48時間攪拌させた。水(6mL)を加え、続いて塩化メチレン(3x8mL)で抽出した。水溶液層を減圧下で蒸発させ、残存物に10N水酸化ナトリウム(3mL)を加え、続いてクロロホルム(12x6mL)で抽出した。クロロホルムを蒸留留去させ厚いゴムを得て、無水エーテルを加えた。乾燥させた塩化水素ガスを溶液に通し,白色固体として23のテトラハイドロクロライドを沈殿させた(140mg,収率75%)。生成物はエタノール/エーテルから再結晶させた。mp=270℃(dec).1HNMR(重水):δ0.88(dd,J=6.8,7.0Hz,2H,CyPrCH2), 1.25(t,J=6.1Hz,2H,CyPrCH), 1.30(t,J=7.3Hz,6H,2CH3), 2.12(pent.,J=7.9Hz,4H,NCCH2), 2.89(dd,J=8.5,12.1Hz,2H,NCH2), 3.08−3.30(m,14H,NCH2); 13C−NMR(重水):δ13.62,14.10,17.25,26.35,46.70,47.49,47.81,54.41; 質量分析 (m/z)271.4(M+ H+), 307.3(M+ H+ +2HCl),156.7,136.3(100%).
化合物24:化合物24はAshtonら(1988)の方法により合成され、無色のオイルとして収率75% で得られた。1HNMR(重クロロホルム)δ0.22(dt,J=5.5Hz,1H,CyPrCH2), 0.70−0.85(m,1H,CyPrCH2), 1.35(m,2H,CyPrCH), 3.27(dd,J=11,11Hz,2H,CH2OH), 3.70−3.90(br,2H,OH), 4.14(dd,J=6,11Hz,2H,CHHOH); 13C−NMR(重クロロホルム) δ8.39,17.43,63.80.
化合物25:化合物25はFabiano ら(1987)の方法を用いて得られた。無水THF(10mL)中のジオール24(1.7g,17.01mmol)の溶液に、トルエン(102mL)中の0.4Mのアンモニア溶液を加え、続いてTHF(15mL)中のジイソプロピルアジドジカルボキシレイト(7.48g,36.99mmol)の溶液を添加した。生成した混合液にTHF(30mL)中のトリフェニルホスフィン(21.6g,92.35mmol)の溶液を攪拌しながら滴下した。この反応は発熱反応なので、温度はトリフェニルホスフィン溶液の滴下速度により制御された。室温で攪拌は1時間継続され、それから50℃で1晩行われた。水(3.5mL)を加え、さらに6時間50℃で攪拌した。溶媒を減圧下で取り除き、残存物は塩化メチレン(100mL)と1N塩酸(100mL)の間に分離された。水溶液層は塩化メチレン(4x100mL)で抽出された。減圧下(40℃)で水を取り除き、白色固体として25が得られ、メタノール/エーテルから再結晶された(0.650g,収率25%)。mp=230℃.1HNMR(重水)δ0.40−0.53(m,1H,CyPrCH), 1.00−1.15(m,1H,CyPrCHH), 1.30−1.48(m,2H,CyPrCH), 2.75−2.95(m,2H,NCH2), 3.20−3.35(m,2H,NCH2).
化合物26:化合物26は手順7に従い25から得られた(収率93%)。生成物はシリカゲルと溶離液としてヘキサン: 酢酸エチル(3:2)を用いて、カラムクロマトグラフィーにより精製された。mp=152−153℃;1HNMR(重クロロホルム) δ−0.06−0.1(m,1H,CyPrCH2), 0.62−0.75(m,1H,CyPrCHH), 1.00−1.16(m,2H,CyPrCH), 2.29(s,6H,2CH3), 2.62(s,12H,4CH3), 2.69(dd,J=5.0と8.6Hz,2H,NCHH), 3.04(dd,J=5.0と13.2Hz,NCHH), 3.70(s,2H,NH), 6.04(s,4H,芳香族).
化合物27:化合物27は26から収率64%で得られた。mp=56−58℃;1HNMR(重クロロホルム)δ0.05−0.09(m,1H,CyPrCHH), 0.7−0.81(m,1H,CyPrCHH), 0.95(t,J=7.1Hz,8H,2CH3と2H,CyPrCH), 1.65−1.79(m,4H,NCHH2), 2.28(s,6H,2CH3), 2.29(s,6H,2CH3), 2.54(s,12H,4CH3), 2.55(s,12H,4CH3), 2.69−2.90(m,2H,NCHH), 3.00−3.20(m,12H,NCH2), 3.29−3.40(m,2H,NCHH), 6.92(s,4H, 芳香族), 6.93(s,4H,芳香族); 13C−NMR(重クロロホルム)δ12.63,13.92,20.96,22.73,22.77,25.50,40.07,42.65,43.49,45.17,131.92,133.0,140.06,142.35; 質量分析(m/z)999.40(M+), 815.30,533.20,167.10,119.00,(100%).
化合物28(スキーム5):化合物28は27から収率75% で合成された。mp=240℃(dec);1HNMR(重水)δ0.38−0.48(m,1H,CyPrCHH), 0.9−1.1(m,1H,CyPrCHH), 1.29(t,J=6.3Hz,8H,2CH3と2H,CyPrCH), 1.98−2.10(m,4H,NCCH2), 2.88−3.05(m,8H,NCH2), 3.05−3.18(m,8H,NCH2); 13C−NMR(重水)δ12.63,13.53,15.74,26.89,45.82,47.30,47.39,50.58; HPLC RT=26.97.
化合物28(スキーム5A経由による):スキーム5Aを特に参照するに、化合物24は前述のように合成された。メシチレンスルホン酸2−メシチレンスルホニロキシメチルーシスーシクロプロピルメチルエステル25’は化合物16’に説明したように24から得られた。m.p.240℃.1HNMR(重クロロホルム):δ0.31−0.40(m,1H,CyPr), 0.86−0.99(m,1H,CyPr), 1.25−1.41(m,2H,CyPr), 2.32(s,6H,2CH3), 2.60(s,12H,4CH3), 3.85−4.10(m,4H,2CH2), 6.99(s,4H,芳香族); 13C−NMR(重クロロホルム):δ9.71,15.25,21.08,22.61,69.61,130.63,131.79,139.82,143.39; 質量分析466(M+), 452,266,200,185,171,119(100%).
N−エチルーN−{3[(2−{[3ーエチルーメシチレンスルホニルアミノ)プロピル]ーメシチレンスルホニルアミノメチル}−(Z)−シクロプロピルメチル)−メシチレンスルホニルアミノ]ープロピル}メシチレンスルホニルアミド、27は25’と3を反応させて収率64% で得られた。mp=56−58℃. 1HNMR(重クロロホルム):δ0.05−0.09(m,1H,CyPrCHH), 0.7−0.81(m,1H,CyPrCHH), 0.95(t,J=7.1Hz,8H,2CH3と2H,CyPrCH), 1.65−1.79(m,4H,NCHH2), 2.28(s,6H,2CH3), 2.29(s,6H,2CH3), 2.54(s,12H,4CH3), 2.55(s,12H,4CH3), 2.69−2.90(m,2H,NCHH), 3.00−3.20(m,12H,NCH2), 3.29−3.40(m,2H,NCHH), 6.92(s,4H,芳香族), 6.93(s,4H,芳香族); 13C−NMR(重クロロホルム):δ12.63,13.92,20.96,22.73,22.77,25.50,40.07,42.65,43.49,45.17,131.92,133.00,146.06,142.35; 質量分析(m/z) 999.40(M+ ), 815.30,533.20,167.10,119.00(100%).
N−エチルーN’−(2−(3’−エチルアミノープロピルアミノメチル)−シスーシクロプロピルメチル)−プロパン1,3−ジアミンテトラハイドロクロライド、28:本化合物は化合物23(スキーム4A)で説明した手順に従い、収率75%で合成された。白色固体、mp=240℃(dec).1HNMR(重水):δ0.38−0.48(m,1H,CyPrCHH), 0.9−1.1(m,1H,CyPrCHH), 1.29(t,J=6.3Hz,8H,2CH3と2H,CyPrCH), 1.98−2.10(m,4H,NCCH2), 2.88−3.05(m,8H,NCH2), 3.05−3.18(m,8H,NCH2); 13C−NMR( 重水):δ12.63,13.53,15.74,26.89,45.82,47.30,47.39,50.58;HPLC RT =26.97.
化合物31:本化合物はBuchman ら(1942)の方法により合成された。ジオキサン(15mL)中のメシチレンスルホニルクロライド(4.55g,21mmol)を水酸化ナトリウム:ジオキサン(2:1)の混合液の20mL中の29(1.1g,6.9mmol)へ磁気攪拌させながら、一滴ずつ滴下した。混合液は時々5%の水酸化カリウム溶液を添加しながらpHを10−11に維持させた。一旦添加が終了したら、反応混合液をさらに1時間攪拌させた。白色固体を濾過し、乾燥させて31(2g,64%)を得た。mp 201−202℃(メタノール−水から結晶化させた);1HNMR(重クロロホルム):δ1.35(m,2H), 1.95(m,2H), 2.30(s,6H), 2.60(s,6H), 2.60(s,12H), 3.32(m,2H), 5.18(br,2H), 6.95(s,4H); 13c−NMR(重クロロホルム):δ20.96,22.88,23.80,54.68,132.09,134.10,139.16,142.80. 質量分析(m/z,相対強度), 451(MH+,2), 267(73),183(48).
化合物32:化合物32(収率70%)はBuchmanら(1942)により説明された方法に従い30から得られた。mp=192−193℃(メタノール‐水から結晶化させた)1HNMR(重クロロホルム):δ1.90−2.18(m,4H), 2.35(s,6H), 2.60(s,12H), 3.63(br,2H), 5.41(br,2H), 6.96(s,4H) ;13C−NMR(重クロロホルム)δ:20.95,22.89,25.32,51.20,132.04,134.08,139.30,142.51 質量分析(m/z,相対強度) 451(MH+,2), 267(76),183(65).
化合物33:水素化ナトリウム(純度95%,115mg,4.8mmol)をDMF(20mL)中の31(900mg,2mmol)の溶液に滴下した。混合液を0℃で30分間攪拌し、DMF(10mL)中のアルキル化試薬9(1.53g,4.4mmol)の溶液を1滴ずつ滴下した。反応混合液を0 ℃で30分間攪拌し、それから1晩70−80℃で攪拌し、冷却後、水(5mL)で反応停止させた。溶媒を真空ポンプを用いて蒸留留去し、残存物はクロロホルム−水で抽出された。有機層を乾燥させ、溶媒を蒸発させて残存物が残り、シリカゲル(ヘキサン中に20%の酢酸エチルを含む溶離液で)を用いたフラッシュクロマトグラフィーで精製され、1.2g(収量60%)の33を無色のガラス状のオイルとして得た。1HNMR(重クロロホルム)δ:0.98(t,6H), 1.40−1.70(b,6H), 1.82(b,2H), 2.28,2.30(s,12H), 2.56−2.58(s,24H), 2.80−3.20(m,12H), 4.20(br,2H), 6.93−6.96(s,8H); 13C−NMR(重クロロホルム)δ:12.70,20.94,21.70,22.76,22.90,28.20,40.20,41.54,43.16,55.48,131.91,132.10,133.02,133.18,140.23,142.80,143.17, 高速原子衝撃質量分析(m/z,相対強度) 985.4(MH+,37) ,801.4(84),619.3(20),619.3(21).
化合物34:化合物34は前述した手順に従い32から得られた。1HNMR(重クロロホルム)δ: 0.98(t,6H), 1.50(m,4H), 1.80(br,2H), 2.12(br,2H), 2.30(s,6H), 2.52,2.54(s,12H), 2.82(m,4H), 2.93−3.23(m,8H), 4.20(br,2H), 6.93(s,8H), ;13C−NMR(重クロロホルム) δ:12.69,20.94,22.75,22.82,24.63,25.94,40.14,42.16,43.25,55.43,131.89,132.23,133.51,135.08,139.52,140.16,142.22,142.88; 高速原子衝撃質量分析(m/z,相対強度)985.4(MH+ ,11%) 801.3(59),619.3(26).
化合物35:氷酢酸(14mL)中のフェノール(800mg,8.5mmol)と30%臭化水素を、室温で塩化メチレン(14mL)中のテトラミド33(300mg,0.30mmol)の溶液に逐次滴下させた。室温で48時間反応溶液を攪拌させた。水(20mL)を加え、続いてクロロホルム(3x20mL)で抽出した。水溶性部分は溶媒を蒸発させ乾燥し、残存物に10N 水酸化ナトリウム85mL)を加え、続いてクロロホルム(10x5mL)で抽出した。ひとまとめにした有機相を乾燥させ溶媒を蒸発させた。残った残存物をエタノール(3mL)に溶解させ、濃塩酸を3滴加えて酸性化させ、冷却し、濾過した。35の白色結晶が得られた(50mg,収率40%)。1HNMR(重水)δ:1.20(t,6H), 1.80−2.21(m,6H), 2.35(m,2H), 3.08(m,12H), 4.00(m,2H); 13C−NMR(重水)δ:14.20,22.57,26.34,46.26,46.76,47.44,57.57, 質量分析(m/z,相対強度)257.2(MH+,27), 293.3(M+2H + +2Cl−,4),172.2(100);HPLC:R T =27.47分.
化合物36:化合物36(40mg,収率37%)は300mgの34を反応物として用いて、35の合成で前述した手順に従い得られた。1HNMR(重水)δ: 2.10−2.25(m,4H), 2.35−2.55(m,4H), 3.08−3.30(m,12H), 4.15(m,2H); 13C−NMR(重水)δ: 14.12,25.04,26.28,46.72,47.31,47.46,57.98; 電子衝撃イオン化質量分析(m/z,相対強度):257.3(MH+,100),293.3(M+ 2H+ +2Cl−,6), 172.3(12); HPLC:RT=25.91分.
化合物39:化合物39は前述した手順に従い37(Buchmanら(1942)を参照)から得られた。3.85gの37から無色オイルとして1.68g(収率65%)の39が得られた。1HNMR(重クロロホルム)δ:1.60(m,2H), 1.85(m,2H), 2.20(br,2H), 3.38(m,2H), 3.60(m,2H); 13C−NMR(重クロロホルム) δ:20.80,43.46,66.33.
化合物40:水素化リチウムアルミニウム(2.8g,73.6mmol)を含む滴下ロートと還流管を備えた3つ口フラスコを氷浴内で冷却し、80mLの乾燥THFを窒素雰囲気下で滴下した。氷浴を取り外し、30mLのTHF中の38(Buchmanら(1942)を参照)(6.16g,36mmol)の溶液を1滴ずつ滴下しながら、混合液を室温で攪拌させた。反応混合液を18時間還流させ、攪拌させた。氷浴上で冷却させた後、反応混合液は注意深く塩化アンモニウム飽和溶液(16mL)で処理し、それから酢酸エチル(16mL)で処理した。不溶性塩を濾過により取り除き、濾液を減圧下で溶媒を蒸発させた。残存物を酢酸エチルに溶解させ、乾燥(硫酸ナトリウム)、濾過、溶媒留去して無色のオイルの3.6g(収率86%)を得た。1HNMR(重クロロホルム)δ:1.58(m,2H), 2.05(m,2H), 2.70(br,2H), 3.60(m,2H), 3.82(m,2H); 13C−NMR(重クロロホルム)δ:20.32,20.82,37.46,62.72.
化合物41:化合物41は直前に説明した手順に従い、39から得られた。1.97g(17mmol)の39から、さらに精製する工程なしに、700mg(収率21%)の未精製結晶41が得られた。
化合物42:THF(10mL)中のアルコール40(1.97g,17mmol)の溶液へ、0.95Mのヒドラゾ酸(HN3,39.8mmol)溶液の42mLを加え、続いてTHF(20mL)中のジイソプロピルーアゾジカルボキシレイト(7.45g,69mmol)の溶液を加えた。生じた混合液へTHF(85mL)中のトリフェニルホスフィン(19.6g,75mmol)の溶液を攪拌させながら加えた。室温で1時間攪拌させた後、反応混合液を50℃で6時間加熱させ、溶媒を真空中で取り除き、残存物を塩化メチレン(60mL)と1N塩酸(30mL)の間で分離させた。水溶液相はさらに塩化メチレン(3x10mL)で抽出された。減圧下で水を除去することによりジアミノハイドロクロライド42(800mg,収率25%)が得られた。この化合物はさらに精製することなく次の工程に利用された。
化合物44:攪拌させながら1N水酸化ナトリウムとジオキサン(1:1)の混合溶液に溶解させた42(800mg,4.2mmol)へ、ジオキサン(10mL)中のメシチレンスルホニルクロライド(2.70g,126mmol)を1滴ずつ滴下させた。時々5%の1N水酸化ナトリウム溶液を添加して混合液のpHが10−11を維持されるようにした。滴下は一旦終了した後、反応混合液はさらに1時間攪拌させた。溶媒をデカントさせ、オイル状の残存物だけをヘキサンで洗浄し、濾過し、乾燥させて、490mg(収率25%)の44を得た。mp=138−139℃(メタノール‐水から結晶化させた).1HNMR(重クロロホルム)δ:1.50(m,2H), 1.88(m,2H), 2.30(br,8H), 2.62(s,12H), 2.92(m,4H), 5.05(t,2H), 6.90(s,4H); 13C−NMR(重クロロホルム)δ:20.92,21.65,22.95,39.01,46.82,131.96,134.20,139.03,142.12;質量分析(m/z,相対強度):478(M+,12),295(90).
化合物43:化合物43は前述した手順に従い41から得られた。700mgの41から400mg(収率25%)の43が得られた。mp=130−132℃(メタノール‐水から結晶化された).1HNMR(重クロロホルム)δ:1.50(m,2H), 1.83(m,2H), 2.25(m,2H), 2.30(s,6H), 2.60(s,12H), 2.90(m,4H), 5.20(t,2H), 6.95(s,4H); 13C−NMR(重クロロホルム)δ:20.91,21.66,22.95,38.97,46.80,131.95,133.72,139.03,142.11; 質量分析(m/z,相対強度): 478(M+,7),295(54).
化合物46:DMF(20mL)中の44(400mg,0.84mmol)の溶液に水素化ナトリウム(純度95%,52.3mg,2.18mmol)を0℃で滴下させた。混合液を0℃で30分間攪拌させ、DMF(15mL)中のN−エチルーN−メシチレンスルホンアミド−3−ブロモプロピルアミン9(758mg,218mmol)の溶液を1滴ずつ滴下させた。それから反応混合液を0℃で15分間攪拌させ、次に70−80℃で1晩攪拌させ、それから冷却し、注意深く水(25mL)で反応を停止させた。混合液をエチルエーテル(3x30mL)で抽出させ、まとまった有機層部分を水(4x30mL)と飽和食塩水(2x20mL)で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、オイルが得られた。未精製オイルはヘキサン:酢酸エチル(8:2)、続いてヘキサン:酢酸エチル(8:3)を溶離液として利用して、カラムクロマトグラフィーにより精製された。800mg(収率94%)の46がガラス状のオイルとして得られた。1HNMR(重クロロホルム)δ:0.95(t,6H), 1.30(m,3H), 1.61(m,5H), 2.10(m,2H), 2.32(s,12H), 2.52(s,24H), 2.80−3.35(m,14H), 3.30(m,2H), 6.95,6.98(s,s,8H); 13C−NMR (重クロロホルム)δ:12.64,20.93,22.72,22.82,23.30,24.87,37.46,39.97,42.47,43.60,50.06,131.91,133.70,139.99,142.30; 高速原子衝撃質量分析(m/z,相対強度); 1013.4(MH+,33),829.5(29).
化合物45:化合物45は直前に説明した手順に従い43から得られた。300mgの43から500mg(収率78%)のガラス状オイル生成物が得られた。13C−NMR(重クロロホルム)δ:12.63,20.93,22.72,22.81,23.28,24.97,37.45,39.95,42.29,43.68,50.01,131.91,133.70,139.97,140.3,142.31; 高速原子衝撃質量分析(m/z,相対強度): 1013.5 (MH+,28) 829.5(28).
化合物48(スキーム9):氷酢酸(17mL)中のフェノール(3.17g,33.7mmol)と30%臭化水素を、室温で塩化メチレン(10mL)中の46(759mg,0.74mmol)の溶液へ逐次滴下させた。溶液を48時間攪拌させ、水(10mL)を加え、続いて塩化メチレン(3x10mL)で抽出させた。水溶液層を減圧下で蒸発させ、残存物に10N水酸化ナトリウム(5mL)を加え、続いてクロロホルム(12x10mL)で抽出させた。クロロホルム除去後、残存物にエタノール(10mL)を加え、濃塩酸(0.5mL)で酸性化させた。析出物をエタノール−エーテルから再結晶させ、白色固体として190mg(収率60%)の48を得た。1HNMR(重水)δ:1.30(t,6H), 1.85(m,2H), 2.08−2.25(m,6H), 2.50(br,2H), 3.10−3.30(m,16H) ;13C−NMR(重水)δ:14.24,26.44,38.77,46.80,47.60,48.41,55.05; HPLC:RT=28.06分.
化合物47(スキーム8):48の合成手順に従って、50mg(収量23%)の47は白色結晶として得られた。1HNMR(重水)δ:1.30(t,6H), 1.80(m,2H), 2.02−2.28(m,6H), 2.50(br,2H), 3.02−3.30(m,16H); 13C−NMR(重水)δ:14.22,26.43,38.77,46.82,47.60,48.40,55.03; HPLC:RT=28.047分.
化合物47(スキーム8Aを経由して):スキーム8Aを特に参照するに、メシチレンスルホン酸2−メシチレンスルホニロキシメチルートランスーシクロブチルメチルエステル41’(収率83%)は16’(スキーム4A)の合成で説明した手順に従って39から得られた。m.p.77−78 ℃.1HNMR(重クロロホルム)δ:1.65(m,2H), 1.95(m,2H), 2.30(s,6H), 2.58,2.60(s,s12H), 3.88(d,4H), 6.96(s,4H); 13C−NMR(重クロロホルム)δ: 20.67,20.86,22.39,36.37,71.28,130.35,131.59,131.62,139.60,143.17. 電子衝撃イオン化質量分析m/z(相対強度)48(M+,8),281(5),199(22),183(36).
N−エチルーN−{3[(2−{[3−エチルーメシチレンスルホニルアミノ)プロピル]ーメシチレンスルホニルアミノメチル}−トランスーシクロブチルメチル)−メシチレンスルホニルアミノ]ープロピル}メシチレンスルホニルアミド、45は22’の合成で説明した手順に従い、41’と3を反応させることにより78% の収率でガラス状のオイルとして得られた。13C−NMR(重クロロホルム)δ:12.63,20.93,22.72,22.81,23.28,24.97,37.45,39.95,42.29,43.68,50.01,131.91,133.70,139.97,140.03,142.31;高速原子衝撃質量分析(m/z,相対強度):1013.5(M+ ,28) 829.5(28).
N−エチルーN’−(2−(3’−エチルアミノープロピルアミノメチル)−トランスーシクロブチルメチル)−プロパン1,3−ジアミンテトラハイドロクロライド、47:23(スキーム4A)の合成で説明した手順に従い、50mg(収率23%)の47が白色固体として得られた。1HNMR(重水)δ:1.30(t,6H), 1.80(m,2H), 2.02−2.28(m,6H), 2.50(br,2H), 3.02−3.30(m,16H); 13C−NMR(重水)δ:14.22,26.43,38.77,46.82,47.60,48.40,55.03; HPLC:RT=28.047分.
化合物48(スキーム9A):スキーム9Aを特に参照するに、メシチレンスルホン酸2−メシチレンスルホニロキシメチルーシスーシクロブチルメチルエステル、42’(収率80%)は16’の合成で説明した手順に従い40から得られた。m.p.92−93℃.1HNMR(重クロロホルム)δ:1.72(m,2H), 2.05(b,2H), 2.31(s,6H), 2.57,2.59(s,12H), 2.78(b,2H), 3.85−4.10(m,4H), 6.96(s,4H). 13C−NMR(重クロロホルム)δ:20.69,20.89,21.49,22.41,34.94,69.14,130.41,131.66,139.62,139.65,143.20,143.25. 電子衝撃イオン化質量分析m/z(相対強度)480(M+,0.7),281(7),199(22),183(47).
N−エチルーN’−(2−(3’−エチルアミノープロピルアミノメチル)−シスーシクロブチルメチル)−プロパン1,3−ジアミンテトラハイドロクロライド、48:本化合物は23の合成で説明した手順に従って、収率23%で白色固体として合成された。生成物はエタノールーエーテルから再結晶され、白色結晶として190mg(収率60%)の48が得られた。1HNMR(重水)δ:1.30(t,6H), 1.85(m,2H), 2.08−2.25(m,6H), 2.50(b,2H), 3.10−3.30(m,16H); 13C−NMR(重水)δ:14.24,26.44,38.77,46.80,47.60,48.41,55.05; HPLC:RT=28.06分.
化合物50:本化合物はMillerら(1959)の方法に従い合成された。反応物として49を用いて、50は収率70%で合成された。1HNMR(重クロロホルム)δ:4.10(s,わずかに幅広い,4H,CH2OH), 5.83(s,再びわずかに幅広い,2H,CH=CH);13C−NMR(重クロロホルム、メタノール)δ:62.07,130.08.
化合物51:化合物51は(収率86%)25の合成で説明したように、白色固体として合成された。1HNMR(重水)δ:3.69(d,J=5Hz,4H,NCH2), 6.00−6.10(m,2H,CH=CH); 13C−NMR(重水)δ:43.10,130.75.
化合物52:化合物52は(収率45%)商業的に入手可能なシスーベテンー1,4−ジオール50’から25の合成で説明したように合成された。mp=205℃(dec);1HNMR(重水)δ:3.77(d,J=5.5Hz,4H,NCH2), (t,J=4.6Hz,2H,CH=CH), 13C−NMR(重水)δ:38.90,129.74.
化合物53:化合物53は51から収量29%で合成された。mp=171−172℃;1HNMR(重クロロホルム)δ:2.31(s,6H,2CH3), 2.60(s,12H,4CH3), 3.45−3.55(m,4H.NCH2), 5.40−5.50(m,2H,CH=CH), 6.95(s,4H, 芳香族).
化合物54:化合物54は52から収率74% で合成された。mp=109−110℃;1HNMR(重クロロホルム)δ:2.31(s,6H,2CH3), 2.60(s,12H,4CH3), 3.45−3.55(m,4H,NCH2), 5.40−5.50(m,2H,CH=CH), 6.95(s,4H,芳香族); 13C−NMR (重クロロホルム)δ:20.95,22.92,39.05,128.30,132.03,133.62,139.11,142.42; 質量分析(m/z)451(M+), 267,251,183,119(100%),91; 元素分析:(C22H30N2O4S2).
化合物55:化合物55は10の合成で説明した手順により、収率91%で合成された。1HNMR(重クロロホルム)δ:0.95(t,J=7.1Hz,6H,2CH3), 1.59−1.70(m,4H,NCCH2), 2.29(s,12H,4CH3), 2.53(s,12H,4CH3), 2.55(s,12H,4CH3), 2.99(t,J=7.3Hz,8H,NCH2), 3.08(q,J=7.1Hz,4H,NCH2), 3.65(d,J=5Hz,4H,C=C−CH2), 5.40−5.50(m,2H,CH=CH), 6.92(s,4H,芳香族), 6.93(s,4H,芳香族); 13C−NMR(重クロロホルム)δ:12.62,20.90,22.68,22.77,25.56,40.02,42.53,43.79,43.83,128.51,131.88,132.00,132.71,133.00,140.02,140.17,142.30,142.66.
化合物56:化合物56は54から10の合成で説明したように、収率88%で合成された。mp=74−75℃;1HNMR(重クロロホルム)δ:0.93(t,J=7.1Hz,6H,2CH3), 1.60−1.70(m,4H,NCCH2), 2.29(s,6H,2CH3), 2.30(s,6H,2CH3), 2.52(s,12H,4CH3), 2.55(s,12H,4CH3), 2.95−3.02(m,8H,NCH2), 3.07(q,J=7.1Hz,,4H,NCH2), 3.74(d,J=4.6Hz,4H,NCH2), 6.90(s,4H,芳香族), 6.93(s,4H,芳香族); 13C−NMR(重クロロホルム)δ:12.69,20.93,22.71,22.80,25.20,40.12,42.56,43.25,47.06,129.50,131.93,132.03,132.86,133.25,140.07,140.12,142.36,142.62; 質量分析(m/z)985.3(M+), 801.3,718.2,617.2,519.2,336.1,240.1,183.0,119(100%).
化合物57(スキーム10):化合物57は12の合成で説明したように、出発物質35から収率86%で合成された。mp=250℃(dec);1HNMR(重水)δ:1.30(t,J=7.4Hz,6H,2CH3), 2.05−2.20(m,4H,NCCH2), 3.05−3.20(m,12H,NCH2), 3.75−3.80(m,4H,NCH2), 6.04−6.10(m,2H,CH=CH); 13C−NMR(重クロロホルム)δ:13.34,25.57,45.90,46.71,46.80,51.04,131.25;HPLC:RT=27.03分.
化合物58(スキーム11):化合物58は56から収率86%で合成された。mp=240℃.1HNMR(重水)δ:1.30(t,J=7.3Hz,6H,CH3), 2.10−2.59(m,4H,NCCH2), 3.05−3.25(m,12H,NCH2), 3.87(d,J=4.8Hz,4H,NCH2), 5.98(t,J=4.8Hz,2H,CH=CH); 13C−NMR(重水)δ:13.35,25.69,45.93,46.70,46.96,47.02,129.31; HPLC:RT=26.89分.
化合物57(スキーム10Aを経由して):スキーム10Aを特に参照する。メシチレンスルホン酸4−メシチレンスルホニロキシーE−ブチー2−エニルエステル51’:ジオール50(1.76g,20mmol)とベンジルトリエチルアンモニウムブロマイド(270mg,1mmol)を、30mL50%水酸化カリウムと30mLのジオキサンの混合液に溶解させた。30mLのジオキサン中のメシチレンスルホニルクロライド(8.72g,40mmol)を1滴ずつ滴下させながら、反応混合液を氷水浴内で攪拌させた。滴下が終了したときに、攪拌をさらに1時間継続させた。過剰の水を加え、冷却後に白色析出物を濾過した。クロロホルム−ヘキサンから結晶化させて、7.0gの51’(収率77%)を得た。m.p.119−120℃.1HNMR(重クロロホルム)δ:2.35(s,6H), 2.60(s,12H), 4.45(d,4H), 5.75(b,2H), 6.95(s,4H); 13C−NMR(重クロロホルム)δ:20. 96,22.52,67.96,127.67,131.69,131.74,139.79,143.45. 電子衝撃イオン化質量分析m/z(相対強度)452(M+,1),253(17),200(81),183(39).
N−エチルーN−{3[2−{[3ーエチルーメシチレンスルホニルアミノ)プロピル]ーメシチレンスルホニルアミノメチル}−ブチ(E)−2−エニル)−メシチレンスルホニルアミノ]ープロピル}メシチレンスルホニルアミド 55:本化合物は22’の合成で説明したように91% の収率で合成された。mp=135−136℃. 1HNMR(重クロロホルム)δ:0.95(t,J=7.1Hz,6H,2CH3), 1.59−1.70(m,4H,NCCH2), 2.29(s,12H,4CH3), 2.53(s,12H,4CH3), 2.55(s,12H,4CH3), 2.99(t,J=7.3Hz,8H,NCH2), 3.08(q,J=7.1Hz,4H,NCH2), 3.65(d,J=5Hz,4H,C=C−CH2), 5.40−5.50(m,2H,CH=CH), 6.92(s,4H,芳香族), 6.93(s,4H,芳香族); 13C−NMR(重クロロホルム)δ:12.62,20.90,22.68,22.77,25.56,40.02,42.53,43.79,43.83,128.51,131.88,132.00,132.71,133.00,140.02,140.17,142.30,142.66.
N,N’−ビス(3−エチルアミノプロピル)−(E)−ブチー2−エンー1,4−ジアミンテトラハイドロクロライド、57は23の合成(スキーム4A)で説明したように、収率86%で合成された。mp=250℃.1HNMR(重水)δ:1.30(t,J=7.4Hz,6H,2CH3), 2.05−2.20(m,4H,NCCH2), 3.05−3.20(m,12H,NCH2), 3.75−3.80(m,4H,NCH2), 6.04−6.10(m,2H,CH=CH); 13C−NMR(重水)δ:13.34,25.57,45.90,46.71,46.80,51.04,131.25; HPLC:RT=27.03分.
化合物58(スキーム11Aを経由して):スキーム11Aを特に参照するに、メシチレンスルホン酸4−メシチレンスルホニロキシーE−ブチー2−エニルエステル、52’は50’から、前述したような手順に従い、収率75%で得られた。m.p.71−72℃. 1HNMR(重クロロホルム)δ:2.25(s,6H), 2.50(s,19H), 4.40(d,4H), 5.62(b,2H), 6.90(s,4H); 13C−NMR(重クロロホルム)δ:20.90,22.40,63.66,127.54,131.71,139.69,143.46. 電子衝撃イオン化質量分析m/z(相対強度) 452(M+,3), 253(47),199(35),183(76).
N−エチルーNー{3[(2−{[3−エチルーメシチレンスルホニルアミノ)プロピル]ーメシチレンスルホニルアミノメチル}−ブチー(Z)−2−エニル)ーメシチレンスルホニルアミノ]ープロピル}メシチレンスルホニルアミド、56は22の合成(スキーム4A)で説明したように、収率88%で合成された。mp=74−75℃. 1HNMR(重クロロホルム)δ:0.93(t,J=7.1Hz,6H,2CH3), 1.60−1.70(m,4H,NCCH2), 2.29(s,6H,2CH3), 2.30(s,6H,2CH3), 2.52(s,12H,4CH3), 2.55(s,12H,4CH3), 2.95−3.02(m,8H,NCH2), 3.07(q,J=7.1Hz,4H,NCH2), 3.74(d,J=4.6Hz,4H,NCH2), 6.90(s,4H,芳香族), 6.93(s,4H,芳香族); 13C−NMR(重クロロホルム)δ:12.69,20.93,22.71,22.80,25.20,40.12,42.56,43.25,47.06,129.50,131.93,132.03,132.86,133.25,140.07,140.12,142.36,142.62; 質量分析(m/z) 985.3(M+).
N,N’ービス(3−エチルアミノプロピル)−(Z)−ブチー2−エンー1,4−ジアミンテトラハイドロクロライド、58は23の合成(スキーム4A)と同じ方法で56から、収率86.5%で合成された。mp=240℃. 1HNMR(重水)δ:1.30(t,J=7.3Hz,6H,CH3), 2.10−2.59(m,4H,NCCH2), 3.05−3.25(m,12H,NCH2), 3.87(d,J=4.8Hz,NCH2), 5.98(t,J=4.8Hz,2H,CH=CH); 13C−NMR(重水)δ:13.35,25.69,45.93,46.70,46.96,47.02,129.31; HPLC:RT=26.89分.
生物学的活性例:
これら以下の例は本発明の化合物が新生細胞成長を抑制させる有用性を説明するために示される。前述したように、本例は開示した発明の範囲及び同様に本明細書中の特許請求の範囲を限定するものではない。
細胞系統及び培地:
ヒト乳がん細胞系統MCF7は、10%胎仔ウシ血清(FBS)と2.2g/Lの炭酸水素ナトリウムで補給されたリクター改善修飾されたイーグル培地中で成長させた。ヒト悪性脳腫瘍細胞系統U251MG−NCIは、10%FBS補給されたダルベッコ修飾イーグル培地中で成長させた。ヒト肺がん細胞系統A549は、10%FBSと2mMのL−グルタミンで補給されたHam’s F−12K培地(Fisher Scientific, Itasca, Illinois)中で成長させた。ヒト結腸ガン細胞系統HT29は、10%FBS補給されたMcCoy’s 5A培地(Gibco, BRL, Gaithersburg, Maryland)中で培養された。ヒト前立腺ガン細胞系統PC3は5%FBS補給されたダルベッコ修飾イーグル培地中で成長させた。A549とMCF7細胞系統は100単位/mLのペニシリンと100μg/mLのストレプトマイシン中で培養させた。HT29とU251MG細胞系統は50μg/mLのゲンタマイシン中で成長させた。PC3細胞系統は1%の抗生物質性−抗真菌性溶液(Sigma, St.Louis, Missouri)中で維持された。細胞培養は37℃の5%CO2/95%湿気のある空気中で行われた。すべての細胞培養はAmerican Type Culture Collection,Rockville,Maryland から入手可能である。
例1−8:
標準化されたプロトコールはこれらのテスト培養を評価するのに利用され、図1−8に示すデータが得られた。
デイ(Day)1:
テストされる各薬剤の10の標準的な培養フラスコは、培地の5mL中の特定のタイプの5x105 細胞でプレート(plate)され、37℃で16−24時間インキュベートされた。
デイ2:
評価される化合物の新鮮なストックを調製した。各薬剤に対して、デイ1で調製された10の培養フラスコの2つをコントロールとして利用する。コントロールフラスコは溶媒のみで処理される。それから各化合物に対して4つのフラスコは、評価される化合物の濃度を連続的に希釈させて処理させた。残ったフラスコはそのままの状態にする。細胞は37℃で4時間インキュベートさせる。
4時間後、コントロールフラスコはカウントされ(各フラスコに対して2回カウントされる)、mL当たりの細胞数はコントロールカウントの平均に基づいて計算される。それからコントロールの細胞数/mLに基づいた希釈からの各フラスコに対して、細胞は6つの60mm皿に再プレートされる。(種々のテストにおいて、細胞濃度は約50から約800細胞/mLの範囲にある。)
デイ15−20:
細胞はコロニー形成のために監視される。目視できるときは、細胞は0.5%クリスタルバイオレット(95%のエタノール中)で染色され、カウントされる。それから各皿の平版効率が計算される。各フラスコに対する6つの皿の平版効率は平均化され、標準偏差が計算される。各濃度での細胞生存のフラクションはコントロールの結果に基づいて求められる。
例1:MCF7におけるSL−11048(化合物57)の生体外効果
前述した標準的なプロトコールに従い、MCF7細胞系統におけるSL−11048(化合物57)の効果を評価した。結果を図1に示す。図1に示すようにED50は1.49μMである。
例2:MCF7におけるSL−11038(化合物23)の生体外効果
前述した標準的なプロトコールに従い、MCF7細胞系統におけるSL−11038(化合物23)の効果を評価した。結果を図2に示す。図2に示すようにED50は1.34μMである。
例3:MCF7におけるSL−11037(化合物28)の生体外効果
前述した標準的なプロトコールに従い、MCF7細胞系統におけるSL−11037(化合物28)の効果を評価した。結果を図3に示す。図3に示すようにED50は1.64μMである。
例4:MCF7におけるSL−11043(化合物48)の生体外効果
前述した標準的なプロトコールに従い、MCF7細胞系統におけるSL−11043(化合物48)の効果を評価した。結果を図4に示す。図4に示すようにED50は1.64μMである。
例5:MCF7におけるSL−11047(化合物58)の生体外効果
前述した標準的なプロトコールに従い、MCF7細胞系統におけるSL−11047(化合物58)の効果を評価した。結果を図5に示す。図5に示すようにED50は1.49μMである。
例6:MCF7におけるSL−11044(化合物47)の生体外効果
前述した標準的なプロトコールに従い、MCF7細胞系統におけるSL−11044(化合物47)の効果を評価した。結果を図6に示す。図6に示すようにED50は1.79μMである。
例7:U251MG−NCI細胞における10μM濃度のSL−11033(13、■)、SL−11027(12、▲)、SL−11034(36、▼)とSL−11028(35、◆)の生体外効果。
ここで、上記確認された化合物はヒト悪性脳腫瘍細胞系統U251MG−NCIの培養へ10μMの濃度で投与され、前述した標準的なプロトコールに従って評価された。結果を図7に示す。用いた10μM投与量では、SL−11027(12)が細胞成長の著しい抑制を示した。コントロールは●である。
例8:U251MG−NCI細胞における40μM濃度のSL−11033(13、■)、SL−11027(12、▲)、SL−11034(36、▼)とSL−11028(35、◆)の生体外効果。
本例は40μMの投与量以外は例7と同じである。結果を図8に示す。ここで、用いた40μM投与量では、SL−11034(36)が細胞成長の著しい抑制を示した。コントロールは●である。
例9−20:
ここでは細胞生存率を評価するために、従来のMTT分析を利用した。ウェル(well)当たり500細胞の密度で96ウェルプレートに、指数関数的に成長する単層細胞をプレートさせた。薬剤の連続的な希釈物をウェルに加えた。薬剤処理6日後、25μlのMTT溶液(5mg/ml)を各ウェルの添加し、37℃で4時間インキュベートさせた。それから100μlの溶菌緩衝液(20%ドデシル硫酸ナトリウム、50%DMFと0.8%酢酸、pH4.7)を各ウェル添加し、さらに22時間インキュベートさせた。570nmに設定したマイクロプレートリーダー(”EMAX”ブランド、Molecular Devices,Sunnyvale,California)は、培養の光学密度を求めるために用いられた。結果は薬剤処理されたウェルの光学密度の溶剤のみで処理されたウェルの光学密度に対する割合として表わされる。
種々の細胞系統に対するテストされた化合物のID50投与を表2に示す。ID50は培養細胞の50%を死滅させる薬剤濃度である。
Figure 2005255690
例9:前述した標準的なMTTプロトコールを用いて、培養HT29細胞は化合物28(SL11037)と23(SL11038)の連続希釈物に接触させた。溶剤のみに接触させた培養と比較して、各薬剤濃度での細胞生存率を求めた。結果を図9Aと9Bに示す。HT29に対するこれらの化合物のID50は表2に示す。
例10:前述した標準的なMTTプロトコールを用いて、培養HT29細胞は化合物48(SL11043)と47(SL11044)の連続希釈物に接触させた。溶剤のみに接触させた培養と比較して、各薬剤濃度での細胞生存率を求めた。結果を図10Aと10Bに示す。HT29に対するこれらの化合物のID50は表2に示す。
例11:前述した標準的なMTTプロトコールを用いて、培養HT29細胞は化合物58(SL11047)と57(SL11048)の連続希釈物に接触させた。溶剤のみに接触させた培養と比較して、各薬剤濃度での細胞生存率を求めた。結果を図11Aと11Bに示す。HT29に対するこれらの化合物のID50は表2に示す。
例12:前述した標準的なMTTプロトコールを用いて、培養U251 MG細胞は化合物28(SL11037)と23(SL11038)の連続希釈物に接触させた。溶剤のみに接触させた培養と比較して、各薬剤濃度での細胞生存率を求めた。結果を図12Aと12Bに示す。U251 MGに対するこれらの化合物のID50は表2に示す。
例13:前述した標準的なMTTプロトコールを用いて、培養U251 MG細胞は化合物48(SL11043)と47(SL11044)の連続希釈物に接触させた。溶剤のみに接触させた培養と比較して、各薬剤濃度での細胞生存率を求めた。結果を図13Aと13Bに示す。U251 MGに対するこれらの化合物のID50は表2に示す。
例14:前述した標準的なMTTプロトコールを用いて、培養U251 MG細胞は化合物58(SL11047)と57(SL11048)の連続希釈物に接触させた。溶剤のみに接触させた培養と比較して、各薬剤濃度での細胞生存率を求めた。結果を図14Aと14Bに示す。U251 MGに対するこれらの化合物のID50は表2に示す。
例15:前述した標準的なMTTプロトコールを用いて、培養A549細胞は化合物28(SL11037)と23(SL11038)の連続希釈物に接触させた。溶剤のみに接触させた培養と比較して、各薬剤濃度での細胞生存率を求めた。結果を図15Aと15Bに示す。A549に対するこれらの化合物のID50は表2に示す。
例16:前述した標準的なMTTプロトコールを用いて、培養A549細胞は化合物48(SL11043)と47(SL11044)の連続希釈物に接触させた。溶剤のみに接触させた培養と比較して、各薬剤濃度での細胞生存率を求めた。結果を図16Aと16Bに示す。A549に対するこれらの化合物のID50は表2に示す。
例17:前述した標準的なMTTプロトコールを用いて、培養A549細胞は化合物58(SL11047)と57(SL11048)の連続希釈物に接触させた。溶剤のみに接触させた培養と比較して、各薬剤濃度での細胞生存率を求めた。結果を図17Aと17Bに示す。A549に対するこれらの化合物のID50は表2に示す。
例18:前述した標準的なMTTプロトコールを用いて、培養PC3細胞は化合物28(SL11037)と23(SL11038)の連続希釈物に接触させた。溶剤のみに接触させた培養と比較して、各薬剤濃度での細胞生存率を求めた。結果を図18Aと18Bに示す。PC3に対するこれらの化合物のID50は表2に示す。
例19:前述した標準的なMTTプロトコールを用いて、培養PC3細胞は化合物48(SL11043)と47(SL11044)の連続希釈物に接触させた。溶剤のみに接触させた培養と比較して、各薬剤濃度での細胞生存率を求めた。結果を図19Aと19Bに示す。PC3に対するこれらの化合物のID50は表2に示す。
例20:前述した標準的なMTTプロトコールを用いて、培養PC3細胞は化合物58(SL11047)と57(SL11048)の連続希釈物に接触させた。溶剤のみに接触させた培養と比較して、各薬剤濃度での細胞生存率を求めた。結果を図20Aと20Bに示す。PC3に対するこれらの化合物のID50は表2に示す。
優先権は1996年10月18日に出願された仮特許出願番号第60/028、680号にある。
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培養乳がん細胞MCF7の生存における増加するSL−11048(化合物57)濃度の生体外効果を表わすグラフである。ED50=1. 49μM 培養乳がん細胞MCF7の生存における増加するSL−11038(化合物23)濃度の生体外効果を表わすグラフである。ED50=1. 34μM 培養乳がん細胞MCF7の生存における増加するSL−11037(化合物28)濃度の生体外効果を表わすグラフである。ED50=1. 64μM 培養乳がん細胞MCF7の生存における増加するSL−11043(化合物48)濃度の生体外効果を表わすグラフである。ED50=1. 64μM 培養乳がん細胞MCF7の生存における増加するSL−11047(化合物58)濃度の生体外効果を表わすグラフである。ED50=1. 49μM 培養乳がん細胞MCF7の生存における増加するSL−11044(化合物47)濃度の生体外効果を表わすグラフである。ED50=1. 79μM 悪性脳腫瘍(brain cancer)細胞U251MG−NCIの成長におけるSL−11033(13、■)、SL−11027 (12、▲)、SL−11034(36、▼)、とSL−11028(35、◆)の10μM濃度の生体外効果を表わすグラフである。●はコントロールである。 悪性脳腫瘍細胞U251MG−NCIの成長におけるSL−11033(13、■)、SL−11027(12、▲)、SL−11034(36、▼)、とSL−11028(35、◆)の40μM濃度の生体外効果を表わすグラフである。●はコントロールである。 培養ヒト結腸ガン細胞HT− 29の生存における増加するSL−11037(化合物28、●)とSL−11038(化合物23、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト結腸ガン細胞HT− 29の生存における増加するSL−11037(化合物28、●)とSL−11038(化合物23、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト結腸ガン細胞HT−29の生存における増加するSL−11043(化合物48、●)とSL−11044(化合物47、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト結腸ガン細胞HT−29の生存における増加するSL−11043(化合物48、●)とSL−11044(化合物47、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト結腸ガン細胞HT−29の生存における増加するSL−11047(化合物58、●)とSL−11048(化合物57、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト結腸ガン細胞HT−29の生存における増加するSL−11047(化合物58、●)とSL−11048(化合物57、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト悪性脳腫瘍細胞U251 MGの生存における増加するSL−11037(化合物28、●)とSL−11038(化合物23、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト悪性脳腫瘍細胞U251 MGの生存における増加するSL−11037(化合物28、●)とSL−11038(化合物23、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト悪性脳腫瘍細胞U251 MGの生存における増加するSL−11043(化合物48、●)とSL−11044(化合物47、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト悪性脳腫瘍細胞U251 MGの生存における増加するSL−11043(化合物48、●)とSL−11044(化合物47、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト悪性脳腫瘍細胞U251 MGの生存における増加するSL−11047(化合物58、●)とSL−11048(化合物57、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト悪性脳腫瘍細胞U251 MGの生存における増加するSL−11047(化合物58、●)とSL−11048(化合物57、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト肺ガン細胞A549の生存における増加するSL−11037(化合物28、●)とSL−11038(化合物23、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト肺ガン細胞A549の生存における増加するSL−11037(化合物28、●)とSL−11038(化合物23、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト肺ガン細胞A549の生存における増加するSL−11043(化合物48、●)とSL−11044(化合物47、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト肺ガン細胞A549の生存における増加するSL−11043(化合物48、●)とSL−11044(化合物47、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト肺ガン細胞A549の生存における増加するSL−11047(化合物58、●)とSL−11048(化合物57、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト肺ガン細胞A549の生存における増加するSL−11047(化合物58、●)とSL−11048(化合物57、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト前立腺ガン細胞PC3の生存における増加するSL−11037(化合物28、●)とSL−11038(化合物23、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト前立腺ガン細胞PC3の生存における増加するSL−11037(化合物28、●)とSL−11038(化合物23、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト前立腺ガン細胞PC3の生存における増加するSL−11043(化合物48、●)とSL−11044(化合物47、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト前立腺ガン細胞PC3の生存における増加するSL−11043(化合物48、●)とSL−11044(化合物47、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト前立腺ガン細胞PC3の生存における増加するSL−11047(化合物58、●)とSL−11048(化合物57、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。 培養ヒト前立腺ガン細胞PC3の生存における増加するSL−11047(化合物58、●)とSL−11048(化合物57、○)濃度の生体外効果を表わすグラフである。

Claims (11)

  1. 下記化学式(I)で表わされ、
    Figure 2005255690
    ここでAはシスーC2−C6アルケニレンであり、
    Bは単結合とC1−C6アルキレン及びアルケニレンから成る群から独立に選ばれ、
    DはC1−C6アルキレン及びアルケニレンと、C3−C6シクロアルキル、シクロアルケニル、及びシクロアリールから成る群から独立に選ばれ、
    EはC1−C6アルキル及びアルケニルから成る群から独立に選ばれる化合物、
    及び薬学的に適するこれらの塩。
  2. Aはシクロプロピレン及びシクロブチレンから成る群から選ばれることを特徴とする請求項1記載の化合物。
  3. Bは単結合、メチレン及びエチレンから成る群から選ばれることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の化合物。
  4. Dはプロピレンであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の化合物。
  5. Aはシスー2−ブテニレン、シスーシクロプロピレン、シスーシクロブチレンから成る群から選ばれ、Bは単結合及びメチレンから成る群から選ばれ、Dはプロピレンであり、及びEはH、メチル、エチル及びプロピルから成る群から選ばれることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の化合物。
  6. Aはシスー2−ブテニレン、シスーシクロプロピレン、シスーシクロブチレンから成る群から選ばれ、Bは単結合又はメチレンであり、Dはプロピレンであり及びEはエチルであることを特徴とする請求項1記載の化合物。
  7. 薬学的に適するキャリアと組合せて、請求項1乃至6のいずれか1項記載の1つ又はそれ以上の化合物から成る哺乳類における新生細胞成長の抑制のための薬学的な単位投与形態。
  8. キャリアは液体キャリア又は固体キャリアであることを特徴とする請求項7記載の薬学的な単位投与形態。
  9. 哺乳類における新生細胞成長の治療のための薬剤の製造における請求項1乃至6記載のいずれか1項記載の化合物の使用。
  10. 下記化学式(I)、
    Figure 2005255690
    で表わされる化合物を合成する方法であって、
    ここでAはシスーC2−C6アルケニレンであり、
    Bは単結合とC1−C6アルキレン及びアルケニレンから成る群から独立に選ばれ、
    DはC1−C6アルキレン及びアルケニレンと、C3−C6シクロアルキル、シクロアルケニル、及びシクロアリールから成る群から独立に選ばれ、
    EはH,C1−C6アルキル及びアルケニルから成る群から独立に選ばれる化合物にあって、
    (a)下記化学式(II)の化合物を
    Figure 2005255690
    保護試薬と反応させて下記化学式(III)の化合物が生成し、
    Figure 2005255690
    ここでPROTは保護基であり、それから
    (b)工程(a)からの化学式(III)化合物を下記化学式(IV)化合物と反応させ、
    Figure 2005255690
    下記化学式(V)の化合物が生成し、
    Figure 2005255690
    それから
    (c)化学式(V)化合物を脱保護し化学式(I)の化合物が生成する
    各工程から成る合成方法。
  11. 工程(a)において、化学式(II)化合物はメシチレンスルホニルクロライドである保護試薬と反応させ、工程(b)において、化学式(IV)化合物におけるPROTはメシチレンスルホニル保護基であることを特徴とする請求項10記載の方法。
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