JP2005254747A - ブランクの糊付け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一枚の紙製ブランクを型押し成形して底板一体型の紙製カップを容易に成形する。
【解決手段】供給された一枚の紙製ブランクから底部と胴部とからなるカップ状成形体を型押し成形し、胴部の複数の折重なり部を糊付け固着して紙カップを製造する一連の工程を回転軸の外周部の円周上において行い、これにより、省スペースで連続的に紙カップを成形する。この際の糊付け装置16は、カップ状成形体を下側から保持する下型20と、カップ状成形体の折り重なり部と接触可能な糊ロール41と、下型と糊ロールとを相対的に上下動する昇降手段とを備え、下型20と糊ロールとの相対的な上下動によりカップ状成形体の折り重なり部に糊付けする。
【選択図】図5

Description

本発明は、焼成パンケーキ用の原料生地を入れて加熱加工する食品用の紙カップに使用すれば好適なブランクの糊付け装置およびこれを備えたカップの自動成形機に関するものである。
特許文献1には、中空円錐台柱の胴筒の下端とそれに近い外周に底板を外挿して完成する菓子などの食料品用カップを連続して自動的に製造する自動成形装置が開示されている。これは、用紙供給装置と、回転取付台と、胴筒を糊付けして成形する成形ロールおよび下ロールを備えた胴筒成形装置と、底板を胴筒に外挿して糊付けする外挿装置と、成形した紙カップを積層するカップ積層装置とを備えている。
特開平7−223281号公報(特許請求の範囲参照)
しかし、特許文献1に開示された紙カップ成形装置は、底板を胴筒とを別々に成形して、これを糊付けして成形する底板挿入方式の紙カップに関する技術であり、一枚の紙製ブランクから底板と胴筒とを型押し成形し、胴筒部の折重なり部を糊付けする自動成形機については全く開示されていない。
このような一枚の紙製ブランクを型押し成形して底板一体型の紙製カップを成形するには、特許文献1に示すものと異なる自動成形機が必要となる。特に、型押し時に胴筒には複数箇所に折り重なり部(段落ち部)が発生するため、この重なり部位にいかにして固着するかが重要となる。
従来例として、ブランクをポリエチレンシートなどの熱可塑性樹脂シートから構成し、この樹脂製シートを型押し後、胴筒部に形成された折り重なり部位を熱融着により固着する方法が提案されているが、焼成パンケーキ用のカップとして使用する場合には、パン生地の焼成時にカップも熱雰囲気中に晒されるので、焼成パンケーキに樹脂特有の臭いが付着するなどの問題も指摘されている。
このような問題点を回避するため、紙製ブランクを型押しした状態で折り重なり部を固着させずに製品化する提案もあるが、この場合、折り重なり部が固着されていないので、どうしても外観が好ましいものではない。また、型押し成形後に手作業で折り重なり部を接着することも考えられるが、この場合には手作業によるため、製造コストが高騰するなどの問題がある。
本発明は、上記に課題に鑑み、一枚のブランクを型押し成形して底板一体型のカップを容易に成形することができる自動成形機およびその糊付け装置の提供を目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、供給された一枚のブランクから底部と胴部とからなるカップ状成形体を型押し成形し、胴部の複数の折重なり部を糊付け固着してカップを製造する自動成形機であって、これら一連の成形工程を回転軸の外周部の円周上において行うものである。この構成によれば、回転軸の外周において一連のカップ成形工程を行うことができるので、省スペースで連続的にカップの成形を行うことができる。
特に、回転軸の外周部の円周上に配置される糊付け装置は、前記カップ状成形体を下側から保持する下型と、前記カップ状成形体の折り重なり部と接触可能な糊付け手段と、前記下型と前記糊付け手段とを相対的に上下動する昇降手段とを備え、前記下型と前記糊付け手段との相対的な上下動により前記カップ状成形体の折り重なり部に糊付けすることを特徴としている。
この構成によれば、下型と糊付け手段との相対的な上下動によりカップ状成形体の折り重なり部を簡単に糊付けすることができる。
この場合、下型と糊付け手段とに夫々昇降手段が備えられ、各昇降手段を互いに逆方向に昇降することにより前記カップ状成形体の折り重なり部に糊付けするようにしてもよい。この構成によると、例えば、下型の上昇動作と糊付け手段の下降動作を同時に行うことにより、カップ状成形体の折り重なり部に確実に糊付けすることができる。
また、カップ状成形体の胴部のほぼ軸対称位置に形成される折り重なり部に対応して一対の糊付け手段を設けることができる。これにより、ほぼ軸対称位置に形成される折り重なり部も下型を回転させることなく、糊付けすることができ、作業性を向上させることができる。
また、一対の糊付け手段を、互いに接近離間する方向に移動自在とされ、両糊付け手段を互いに接近する方向に付勢する付勢手段を設けた構成も採用可能である。この構成によれば、カップ状成形体の胴部が円錐台筒状のものであっても、胴部の傾斜面に沿って糊付け手段を確実に接触させながら上下動させることができる。
さらに、前記一対の糊付け手段を一組として、複数組の糊付け手段を前記回転軸の外周部の円周上に間隔をおいて配置することもできる。これにより、カップ状成形体に複数組の折り重なり部がある場合でも対応することができる。
また、糊付け手段は、ノズルを備えた噴霧方式、スポンジ状の糊付け体を備えてスポット的に糊付けするスポット方式、あるいは折り重なり部に沿って転動する糊ロールを備えたロール方式のいずれをも採用可能である。ロール方式を採用する場合、糊ロールと同軸上に案内ロールを配置し、この案内ロールを転動自在に案内する案内ガイドを設けることにより、糊ロールをカップ状成形体の胴部に安定した状態で接触させることができる。
以上のとおり、本発明によると、回転軸の外周において一連のカップ成形工程を行うことができるので、省スペースで連続的にカップの成形を行うことができる。特に、回転軸の外周部の円周上に配置される糊付け装置は、下型と糊付け手段との相対的な上下動によりカップ状成形体の折り重なり部を糊付けするので、簡単かつ確実に糊付け作業を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は紙カップの自動成形機の全体平面図である。
本実施形態の紙カップの自動成形機は、一枚の紙製ブランク1Aから底部2と胴部3とからなるカップ状成形体1Bを型押し成形し、胴部3の折重なり部4を糊付けして固着し、紙カップ1を自動的に製造するためのものである。
図11は紙カップの斜視図、図12は紙カップの展開図である。紙カップ1は、図11および図12に示すように、紙製ブランク1Aを型押し成形することにより、円形の底部2と、円錐台筒状の胴部3とを形成し、胴部3には型押しによって形成される複数(本実施形態では4個)の折り重なり部4が存在するようにする。この折り重なり部4は、胴部3の外周から一段落ちて内側に位置する段落ち部4aと、この段落ち部4aの一部と重なる略三角状の合わせ部4bとから構成される。図2の紙カップ1の展開図において、斜線で示される部分Aが糊付け部となる。
紙カップ1は、図1に示すように、紙製ブランク1Aを回転軸10を中心として回転する円盤11の円周上に供給する工程と、円盤11上に供給された紙製ブランク1Aを型押ししてカップ状に成形する型押し工程と、型押しされたカップ状成形体1Bの胴部3に形成された折り重なり部4を糊付けする糊付け工程と、糊付けしたカップ状成形体1Bを圧接加熱し糊を乾燥させると共に圧力によりカップ状に整形する圧接加熱工程と、整形した紙カップ1をストック部12に排出する排出工程とにより成形されるもので、これらの工程を回転する円盤11上で順次自動的に行い、糊付けされた紙カップ製品を得る。
ここで、紙カップ1は、糊付けして折り重なり部4を接着したものをいうが、それ以前の成形工程においては、原紙を型で打ち抜いたものを紙製ブランク1Aと称し、型押ししてカップ状に成形したものをカップ状成形体1Bと称して、以下に説明する。
紙カップの自動成形機13は、回転軸10を中心に回転する円盤11と、この円盤の円周上に配置された以下の構成を備えている。すなわち、円盤11の外周上に、紙製ブランク1Aの自動供給装置14と、紙製ブランク1Aを型押ししてカップ状に成形する型押し装置15と、型押しされたカップ状成形体1Bの胴部3の折り重なり部4を糊付けする糊付け装置16,16と、糊付けした折り重なり部4を圧接して加熱するヒートプレス装置17,17と、ヒートプレスにより接着した紙カップ1をストック部12に排出する紙カップ排出装置18とが配設されている。
円盤11は、軸方向を縦方向とする回転軸10と一体回転可能に固定されている。この円盤11は、ステッピングモータなどの駆動手段(図示略)により、図1の丸付き数字で示すように、1番から10番までの10箇所の位置に断続的に回転しかつ停止する動作を繰り返すようになっている。円盤11の外周円上には、複数(本実施形態では10個)の下型昇降用の穴19が等間隔(本実施形態では回転軸周りに36度の間隔)で形成されており、この穴19に型押し用の下型20がエアシリンダ21などの昇降手段により昇降自在に支持されている。
図2は、紙製ブランク1Aの自動供給装置を示す構成図である。紙製ブランク1Aの自動供給装置は、図2に示すように、円盤11の外側に配置され紙製ブランク1Aを縦方向に積み重ねて収納するブランクストッカ22と、該ストッカの下端開口22aからストッカ最下端にある紙製ブランク1Aを吸引して下方に導く吸盤23と、該吸盤23によって下方に導かれた紙製ブランク1Aを円盤11の下型の上方位置まで搬送する搬送装置24とを備えている。
ブランクストッカ22は、多数の紙製ブランク1Aを収納する縦長のケースから構成され、該ケースの下端には、紙製ブランクを供給する開口22aが形成され、該開口の周囲に紙製ブランク1Aの外周の一部と係合して紙製ブランクの自然落下を防止する係止爪22bが形成されている。この係止爪22bによって規制された紙製ブランク1Aは、吸盤23からの吸引力によって、係止爪22bから外れて下方へ導かれるようになっている。
吸盤23は、ブランクストッカ22の下方に配設され、エアシリンダ等の昇降手段25によって昇降し、かつ軸中心に形成された吸引路(図示略)から吸引することにより負圧力を発生させ、紙製ブランク1Aを吸引できるようになっている。
搬送装置24は、ブランクストッカ22の下方から円盤11の外側にかけて周回する搬送チェーン26と、該搬送チェーン26の円盤寄り側に設けられた待機台27と、該待機台27と円盤11上の下型20の上方位置との間で往復動シリンダ等の往復動手段28により往復動自在に設けられた供給吸盤29とを備えている。
搬送チェーン26は、一対のスプロケット30間に掛巻されて周回するようになっており、その複数箇所(本実施形態では2箇所)に吸盤23によって搬送チェーン26上に導かれた紙製ブランク1Aを待機台27まで搬送して押し出す押出し片31が設けられている。
待機台27は、その上面が搬送チェーン26の上側面と面一に配置され、その円盤11側の端部には前当てストッパ33が突設されている。
供給吸盤29は、円錐筒形に形成されている。この供給吸盤29は、往復動シリンダ等によって待機台27上の待機位置aと、下型20の上方に位置する供給位置bとの間を往復動するものであって、かつ供給位置において円盤11上の所定位置に対して昇降シリンダ(エアシリンダ)などの昇降手段34によって昇降自在に支持されている。
さらに、供給吸盤29は、吸引手段(図示略)による空気の吸引力を利用して紙製ブランク1Aを吸引可能とされ、紙製ブランク1Aを待機位置aから吸引して供給位置bの下方所定位置で解放するようにしている。紙製ブランク1Aは、この自動供給装置14により、ブランクストッカ22から円盤11の旋回に合せて円盤11上の周囲の穴位置に断続的に供給されるようになっている。
また、円盤11の周囲の穴位置に配置された下型20は、紙カップ1の内側断面形状に合せて円錐台柱状に形成されている。この下型20は、図2に示すように、エアシリンダ等の昇降手段21によって昇降自在とされると共に、その軸中心を貫通する吸引路20aから空気を吸引して紙製ブランク1Aを吸引可能に保持できるようになっている。なお、円盤上に配置された下型20は、すべて上記と同構造のものである。
図3は型押し装置の分解斜視図、図4(a)は型押し装置における紙カップの型押し時の断面図、(b)は紙カップの型押し装置からの取り外し状態を示す断面図である。型押し装置15は、図3および図4に示すように、円盤11の穴位置で昇降する下型20と、該下型20の上昇位置で下型20を内嵌する上型35と、上型20の下端部に配置された案内枠36と、型押ししたカップ状成形体1Bを上型35から下方に突き出す突き出し手段37とを備えている。
上型35は、紙カップ1の外形形状に合せて円錐台筒状に形成されており、その内部空間に下型20を内嵌可能とされている。また、上型35の天面には、突き出し手段37の突き出し棒37aが上型35の内部空間に出没自在に設けられ、上型35と下型20とにより紙製ブランク1Aを型押しして、カップ状成形体1Bを成形した後に、エアシリンダなどの突き出し駆動手段(図示略)により突き出し棒37aを下方に突き出すことにより、カップ状成形体1Bを上型35から離脱させ、下型20と共に下方に移動するようになっている。
案内枠36は、図3に示すように、紙製ブランク1Aに折り重なり部4を形成するための折り込み癖を付けるため突起部38が案内枠36の4方向から枠中心側に向かって突出されている。案内枠36の内側空間は下型20を通過可能な空間を備えている。また、案内枠36は、2つ割り可能に分離した割り型36a、36bからなっており、型押し成形後に、エアシリンダなどの開放手段(図示略)により左右に開放自在とされる。図3は案内枠36が左右方向に分離した状態を実線で示し、閉じた状態を2点鎖線で示している。
案内枠36を割り型にしたのは、癖付けしたカップ状成形体1Bが上型35から下方に突き出されるとき、元に戻ろうとして拡がるので、このカップ状成形体1Bが案内枠36内の空間を通過して円滑に元の位置に下降できるようにするためである。
図5は糊付け装置の正面図、図6は糊付け装置の平面図である。糊付け装置16は、図1に示すように、カップ状成形体1Bの合計4箇所の折り重なり部4を糊付けするために円盤11の円周上の2箇所の位置(具体的には円盤11の回転位置で丸付き数字の3番位置と5番位置)にそれぞれ配置されている。
各糊付け装置16は、図5および図6に示すように、糊が充填された左右一対の糊タンク40と、各糊タンク40の内側に配置され、ロール面の一部が糊タンク40内に臨み、ロール面の他部がカップ状成形体1Bの折り重なり部4と接触可能に回転する糊付け手段としての糊ロール41と、糊タンク40の吊りアーム40aを互いに近接離間する方向で移動自在に吊架する横方向の案内杆42と、両糊タンク40を互いに接近する方向に付勢する付勢手段としてのスプリング43と、前記糊ロール41と同軸上に配置された案内ロール44と、該案内ロール44を下型20の傾斜面に沿って転動自在に案内する案内ガイド45と、前記案内杆42を昇降させる昇降シリンダなどの昇降手段(図示略)とを備えている。
糊タンク40は、内部に糊が充填されており、その内側面に糊ロール41の周面の一部の侵入を許す開口部(図示略)が形成され、該開口部に位置する糊ロール41のロール面に糊を付着させ、ロール面に付着した糊を糊ロール41の回転によりカップ状成形体側に導くようになっている。この糊タンク40には、その上端に吊りアーム40aが設けられ、該吊りアームが案内杆42に吊り下げられる。
なお、糊タンク40内の糊は、例えば、紙カップを焼成パンケーキ用として用いる場合、食品衛生上の観点から安全なものを使用する必要がある。このような糊としては、酢酸ビニルエマルジョン(PVACエマルジョン)が好適な例として挙げられる。
糊ロール41は、糊タンクの内側で軸周りに回転自在に軸支されている。このロール形状としては種々の形状のものを採用することができるが、本実施形態のようなカップ状成形体の場合、胴部の折重なり部において、段落ち部4aの両側の糊付け領域A(図11参照)に確実に糊付けできるように、そのロール面が鼓形に形成されたものを使用するのが望ましい。
案内杆42には、前記スプリング43を受ける受け座47が固定され、コイルスプリング43は、該受け座47と糊タンク40の吊アーム40aの左右外側との間に介在されている。そして、カップ状成形体1Bを保持した下型20が上昇してカップ状成形体1Bの折り重なり部4の凹状の段落ち部4aと糊ロール41と接触し、その接触圧により、糊ロール41および糊タンク40が、スプリング43に抗して開放方向に移動することになり、また、下型20の上昇姿勢から下降したときに、糊ロール41が折り重なり部4の段落ち部4aに接触しながら回転し、段落ち部4aに糊付けできるようになっている。
また、案内杆42は、昇降シリンダなどの昇降手段(図示略)により昇降自在とされ、この案内杆42に吊り下げられた糊タンク40および糊ロール41も共に昇降するようになっている。このように糊ロール41を昇降させるのは、糊ロール41をカップ状成形体1Bを保持する下型20の昇降と相対的に逆方向に昇降させることにより、カップ状成形体1Bの折り重なり部4に確実に糊付けするためである。
また、案内ガイド45は、図5に示すように、糊ロール41と同軸上に配置された案内ロール44を転動自在に案内するもので、下型20の円錐台形状の傾斜面に沿って糊ロール41を案内できるように傾斜して配置されている。
また、本実施形態では、前段側の糊付け装置16は、その糊ロール位置がカップ状成形体1Bの4箇所の折り重なり部4のうち、相対する2箇所の折り重なり部4に対応するように配置され、後段側の糊付け装置16は、その糊ロール位置が相対する他の2箇所の折り重なり部4に対応するように配置されている。
なお、糊付け手段として、上記のような糊ロール41に代えてスポンジ状の糊付け体によりスポット的に糊付けする方式やノズルを使用した噴霧方式を採用してもよい。図7は噴霧式の糊付け装置を示す平面図である。図7において、糊付け装置16は、折り重なり部に相対して糊タンク48とノズル49とを備えている。この構成では、ノズル49を固定した状態でよいので、装置構成が簡単となる。
図8(a)はヒートプレス装置の紙カップ開放時の正面図、(b)は同じく紙カップヒートプレス時の正面図である。ヒートプレス装置17は、図1に示すように、円盤11の円周上で丸付き数字で7番と8番の位置に配置される。このヒートプレス装置17は、支持台50上でシリンダなどの昇降手段(図示略)により昇降して下型20を内嵌可能な上型51と、該上型51の外周部に付設されたヒータ52とを備えている。そして、折り重なり部4を接着したカップ状成形体1Bを保持する下型20に対して上型51を下降させてカップ状成形体1Bを圧接して整形すると同時にヒータ52によって折り重なり部4の接着面を乾かし紙カップ1を成形する。
図9は紙カップ排出装置18の取り出し機構を示す正面図、図10は紙カップ排出装置の排出機構を示す正面図である。この紙カップ排出装置18は、円盤11上から成形した紙カップ1を取り出す取り出し機構53と、取り出した紙カップ1を円盤外側のストック部12に押し出して排出する排出機構54とを備えている。
取り出し機構53は、図1および図9に示すように、シリンダなどの昇降機構(図示略)により上下動自在でかつ中心軸55周りに回転可能な回転アーム56と、該回転アーム56の端部に設置された吸引パット57とを備えている。
回転アーム56は、吸引パット57が円盤11の円周上で丸付き数字の9番と10番の位置を通る回転軌跡を有し、かつ9番および10番の位置で停止できるように断続的に回転と停止を繰り返すようになっている。
吸引パット57は、下型20を内嵌可能な円錐台筒状に形成され、内部から空気を吸引することにより下型20に保持された紙カップ1を吸引して取り出し可能とされている。
排出機構54は、図10に示すように、下型20と同様に円錐台柱状に形成されたカップ受け58を備えている。このカップ受け58は、図1に示すように、回転アーム56の吸引パット57の回転軌跡上で吸引パット57の下方に配置されている。カップ受け58は、その下端が横軸59周りに回動自在に支持され、ステッピングモータなどの回動手段60により、吸引パット57に相対した起立姿勢と、該起立姿勢から90度倒れた倒伏姿勢とに切替自在となっている。
カップ受け58の倒伏姿勢で、カップ受け58の後側には、カップ受け58に保持された紙カップ1を押し出す押し出し片60が、ストッカ方向に押し出し移動自在に設けられている。この押し出し片60は、エアシリンダなどの押し出し手段61(図1参照)によりストック部方向に移動して倒伏姿勢のカップ受け58に保持された紙カップ1をストック部12に押し出すようになっている。
ストック部12は、積層された紙カップ群を下方へ移動させる傾斜部12aとを備えている。ストック部12の端部には、カウントセンサ62が配置され、通過する紙カップ1をカウントし、例えば、50カップがストックされた時点で、ストック部12の積み重ねを終了するように制御される。
上記構成において、紙カップ1を連続的に成形するには、図2に示すように、ブランクストッカ22に集積された紙製ブランク群のうち最下端の紙製ブランク1Aを吸盤23によって吸引して搬送チェーン26上に導く。そして、周回する搬送チェーン26に載置して待機台27まで搬送する。次に、供給吸盤29を下降させて待機台27上の紙製ブランク1Aを掴み、これを円盤11上の下型20の上まで搬送する。
次に、円盤11を36度旋回させて下型20に保持された紙製ブランク1Aを型押し装置15まで移動させる。型押し装置15では、図4(a)に示すように、下型20を上昇させ、案内枠36を通過させて折り込み癖を付けるながら上型35内に内嵌させ、紙製ブランク1Aをカップ状に絞込んで型押し成形する。型押し成形後は、突き出し棒37aを下降させて上型35からカップ状成形体1Bを離脱させつつ下型20に保持させた状態で下型20を下降させる。
次に、円盤11をさらに36度旋回させて、下型20に保持されたカップ状成形体1Bを糊付け装置16の直下に移動させる。糊付け装置16においては、図5および図6に示すように、下型20を上昇させると共に糊タンク40を保持する案内杆42を下降させる。これにより、糊ロール41をカップ状成形体1Bの胴部にある折り重なり部4において、その底部付近から開口端付近まで接触させることができる。
このとき、カップ状成形体1Bは円錐筒状に保持されているため、その胴部3に接触する糊ロール41はカップ状成形体1Bおよび下型20に外方向に押されることになる。そのため、糊タンク40もスプリング43に抗して外側に移動し、糊ロール41がカップ状成形体1Bと接触しながら上下動することになる。この際、糊ロール41と同軸上に配置された案内ロール44が案内ガイド45に沿って転動するので、糊ロール41は安定した状態でカップ状成形体1Bの折り重なり部4と接触することになり、糊付けを確実に行うことができる。
カップ状成形体1Bの折り重なり部のうち、一対の折り重なり部4の糊付けが完了したならば、下型20を下降させ、円盤11をさらに36度旋回させて待機するか、前段のカップ成形体の圧接・加熱工程が終了するまで、あるいは後続のカップ成形体の糊付け工程が終了するまで待機した後、さらに円盤11を36度旋回させて後段の糊付け装置16の直下まで移動する。そして、後段の糊付け装置16により、前記と同様な方法で残りの折り重なり部4の糊付け作業を行う。
糊付け工程を終了後、円盤11を36度旋回させて待機させ(図1の丸付き数字の6番位置)、その後、さらに36度旋回してヒートプレス装置17の直下に移動させる。ヒートプレス装置17においては、上型51を下降させて下型20に外嵌してカップ状成形体1Bを圧接整形し、同時にヒータ52により折り重なり部4を接着すると共に乾燥させる。この工程は円盤11をさらに旋回させて2位置で行い、圧接による整形と、接着乾燥を確実に行う。
その後、さらに円盤11を36度旋回させて、図9に示すように、取り出し機構53の吸引パット57の直下に位置させる。そして、吸引パット57によって下型20から紙カップ1を取り上げ、回転アーム56を旋回させて紙カップ1を円盤11外の排出位置まで移動させる。
そして、図10に示すように、排出位置で吸引パット57から下方のカップ受け58に紙カップ1を落下させ、カップ受け58に紙カップ1を保持させる。紙カップ1を保持したカップ受け58は横軸59周りに回動させて起立姿勢から倒伏姿勢に切替える。カップ受け58を倒伏姿勢に切替えたならば、押し出し片60を駆動してカップ受け58の後方から紙カップ1をストック部方向に押し出し、紙カップ1をカップ受け58から離脱させ、ストック部12に移動させる。
上記動作の円盤の旋回動作および各工程の動作が繰り返され、ストック部12に所定量の紙カップ1が積層されたならば、これをカウントセンサ62で感知してストック部12の図示しないストッパを解除し、積層された所定量の紙カップ群を傾斜部12aに沿って落下させる。落下した紙カップは、梱包等を施して製品とする。
このように、紙製ブランク1Aを回転軸10を中心として回転する円盤11の円周上に供給する工程と、円盤11上に供給された紙製ブランク1Aを型押ししてカップ状に成形する型押し工程と、型押しされたカップ状成形体の胴部に形成された折り重なり部を糊付けする糊付け工程と、糊付けしたカップ状成形体を圧接加熱し糊を乾燥させると共に圧力により整形する圧接加熱工程と、接着・整形した紙カップをストック部に排出する排出工程とを、回転する円盤上で順次自動的に行い、糊付けするので、底板一体型の紙製カップを容易に成形することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態では、円盤の円周上に穴を形成し、この部位に下型を配置したが、下型は回転軸と一体的に回転する放射状のアームに昇降自在に保持されたものであってもよい。また、下型などを昇降させる昇降手段はエアシリンダに限らず、モータやチェーンなどの周知な駆動手段を採用してもよいことは勿論である。また、自動供給装置の搬送チェーンの代わりに搬送ベルト等の他の手段を採用してもよい。さらに、上記実施形態に例示した紙製ブランクに代わり、樹脂シートより成形した樹脂製ブランクに糊付けるようにしてもよい。
本発明の実施形態である紙カップの自動成形機の全体平面図 紙製ブランクの自動供給装置を示す構成図 型押し装置の分解斜視図 (a)は型押し装置における紙カップの型押し時の断面図、(b)は紙カップの型押し装置からの取り外し状態を示す断面図 糊付け装置の正面図 糊付け装置の平面図 糊付け装置の他の例を示す平面図 (a)はヒートプレス装置の紙カップ開放時の正面図、(b)は同じく紙カップヒートプレス時の正面図 紙カップ排出装置の取り出し機構を示す正面図 紙カップ排出装置の排出装置を示す正面図 紙カップの斜視図 紙カップの展開図
符号の説明
1 紙カップ
1A 紙製ブランク
1B カップ状成形体
2 底部
3 胴部
4 折り重なり部
4a 段落ち部
4b 合わせ部
10 回転軸
11 円盤
14 自動供給装置
15 型押し装置
16 糊付け装置
17 ヒートプレス装置
18 紙カップ排出装置

Claims (7)

  1. 回転軸の外周部の円周上において、供給された一枚のブランクから底部と胴部とからなるカップ状成形体を型押し成形し、胴部の複数の折重なり部を糊付け固着してカップを製造する自動成形機の糊付け装置であって、前記カップ状成形体を下側から保持する下型と、前記カップ状成形体の折り重なり部と接触可能な糊付け手段と、前記下型と前記糊付け手段とを相対的に上下動する昇降手段とを備え、前記下型と前記糊付け手段との相対的な上下動により前記カップ状成形体の折り重なり部に糊付けすることを特徴とする糊付け装置。
  2. 前記下型と前記糊付け手段とに夫々昇降手段が備えられ、各昇降手段を互いに逆方向に昇降することにより前記カップ状成形体の折り重なり部に糊付けすることを特徴とする請求項1に記載の糊付け装置。
  3. 前記カップ状成形体の胴部のほぼ軸対称位置に形成される折り重なり部に対応して一対の糊付け手段が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の糊付け装置。
  4. 前記一対の糊付け手段が、互いに接近離間する方向に移動自在とされ、両糊付け手段を互いに接近する方向に付勢する付勢手段が設けられたことを特徴とする請求項1,2または3に記載の糊付け装置。
  5. 前記一対の糊付け手段を一組として、複数組の糊付け手段が前記回転軸の外周部の円周上に間隔をおいて配置されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の糊付け装置。
  6. 前記糊付け手段が、前記下型に保持されたカップ状成形体の折り重なり部と接触して転動可能な糊ロールであり、該糊ロールと同軸上に案内ロールが配置され、該案内ロールを転動自在に案内する案内ガイドが設けられたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の糊付け装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の糊付け装置が備えられたことを特徴とするカップの自動成形機。
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