JP2005253866A - 自動車用ヘッドレスト - Google Patents

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山 弘 横
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Abstract

【課題】 安易に引き抜いたり、故意に引き抜くことが防止でき、しかも必要時には特別な操作において抜き取ることが可能であり、かつ高さ調整機構と同一部品が使用できる抜け防止装置を具備する自動車用ヘッドレストを提供する。
【解決手段】 自動車用ヘッドレストは、ヘッドレストを支持するヘッドレストステーが複数存在し、この各ヘッドレストステーがシートバック側に固設されたヘッドレストブッシュにそれぞれ挿入されて支持されている。このヘッドレストブッシュの少なくとも2つにそれぞれヘッドレストの抜けを阻止するロック機構およびその解除機構を備えるヘッドレスト抜け防止装置が設けられている。このヘッドレスト抜け防止装置は、高さ調整機構と同じ部品で構成される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、自動車用ヘッドレストに関し、特に、高さ調整機構を備えたヘッドレストがシートバックから不用意に抜けることがないような抜け防止装置を有する自動車用ヘッドレストに関する。
従来から、自動車用シートには衝突等の事故時に、乗員の安全性を向上させ保護する目的としてヘッドレストが取り付けられているのが一般的である。このヘッドレストは、乗員の体格や好みにより上下位置を任意の位置に調整できるように高さ調整機構を備えている。一般的には、ヘッドレストに2本のヘッドレストステーが固着され、このヘッドレストステーがシートバック側に固設された2個のヘッドレストブッシュにそれぞれ挿入されて支持されてなり、高さ調整機構は、一方のヘッドレストブッシュに設けられ、他方はフリーの状態になっている。
自動車用ヘッドレストは、衝突(追突も含む)事故時の際に、シートに着座している乗員の頭がその衝撃によって後方へ傾きすぎるのを防止するが、その時ヘッドレストには乗員の頭の衝撃力が荷重となってヘッドレストに押し下げようとする力が作用する。従って、自動車用ヘッドレストの高さ調整機構は、上方への移動はヘッドレストに引き抜く力を作用させると可能となり、任意の高さに停止でき、下方への移動はロックされており、ロックを解除しなければ移動できないように構成されているのが通常である(例えば、特許文献1参照)。
即ち、ヘッドレストのヘッドレストステーが、シートバック側に固設されたヘッドレストブッシュに上下調整可能に挿入されて支持されてなり、ヘッドレストブッシュのシートバック上端部位置には、弾発力により進退するロック部材が設けられてヘッドレストステーに当接され、ヘッドレストステーに複数の高さ調整用ノッチが所定間隔で設けられ、ロック部材がノッチに係合することにおいて所定の高さ位置に保持される。この時、前記高さ調整用ノッチの形状が、ロック部材との関係においてヘッドレストステーの上方への移動は許容するが、下方への移動は阻止する形状となっているものである。
図6および図7は、その一例を示す一部破断の分解斜視図および要部の断面斜視図であり、ヘッドレストのヘッドレストステー3は、筒状のヘッドレストブッシュ6に挿入して支持されており、高さ調整機構7は、ヘッドレストブッシュ6のシートバック上端部位置に設けられる。この高さ調整機構7は、ヘッドレストブッシュ6にロックプレート(ロック部材)8がヘッドレストステー3と直交する方向に進退自在に取り付けられ、ヘッドレストステー3は、このロックプレート8を貫通している。このロックプレート8の一部8aは、ばね12の弾発力により貫通したヘッドレストステー3に押圧当接されている。実際にはロックプレート8およびばね12は、ケース13に収納され、ロックプレート8の操作部8bだけが外出している。ヘッドレストステー3には、複数の高さ調整用ノッチ4が所定間隔で設けられており、前記ロックプレート8がばね12の弾発力でノッチ4に係合することによってロックされる。この高さ調整用ノッチ4は、図6および図7に示すようにヘッドレストステー3の中心に向かう水平面4aと、この水平面4aの最深部から下方に徐々に拡径する傾斜面4bとから形成されている。
このような構成では、ヘッドレストを上方に引っ張る(引き抜く)ことによりロックプレート8のヘッドレストステー3との当接部8aが、ノッチ4の傾斜面4bの作用によりばね12の弾発力(ばね力)に抗してノッチ4から外れヘッドレストステー3が上方に移動可能であり、ヘッドレストの高さが調整でき、逆に、ヘッドレストを下方に押圧したときは、ロックプレート8がノッチ4の水平面4aに係合した状態でノッチ4から外れない。従って、ロックプレート8の操作部8bをばね12に抗して押してノッチ4から外すことでヘッドレストステー3の下方への移動が可能となり、ヘッドレストが下方に調整できる。
このような従来の高さ調整機構を備えたヘッドレストは、前記構成から明らかな通り簡単にシートから引き抜くことができるため、安易に、または故意にヘッドレストを抜いてしまい、衝突時の事故時に、乗員の安全性を確保できない課題がある。
そこで、この課題を解決するものとして、ヘッドレストの抜け防止機構を備えたヘッドレストが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平4−193109号公報 特開2003−259935号公報
ところが、従来のヘッドレストの抜け防止機構は、ヘッドレストの抜けるのは防止できるが、シートから抜くことができない課題がある。しかし、実際には、清掃、メンテナンス等によりシートからヘッドレストを抜く必要性もある。
この発明は、このような点に鑑み安易に引き抜いたり、故意に引き抜くことが防止でき、しかも必要時には特別な操作において引き抜きが可能となる自動車用ヘッドレストの提供を第1の目的とする。
また、ヘッドレストの高さ調整機構とヘッドレストの抜け防止機構(装置)は、同一部品が使用できるとコスト面から有利である。この発明は、このような点に鑑みヘッドレスト高さ調整機構と同一部品をヘッドレストの抜け防止機構(装置)とする自動車用ヘッドレストの提供を第2の目的とする。
前記課題を解決するため、この発明の自動車用ヘッドレストは、ヘッドレストを支持するヘッドレストステーが、ヘッドレストブッシュに上下調整可能に挿入されて支持されてなる自動車用ヘッドレストにおいて、ヘッドレストの抜けを防止するロック機構およびその解除機構を備えるヘッドレスト抜け防止装置が複数設けられていることを特徴とする。
これによりヘッドレストは、抜け防止装置において抜け止めされるためヘッドレストが常に確保され、、衝突時等において乗員の安全が確保される。また、ヘッドレスト抜け防止装置が複数設けられているので、1人では両手を使っても引き抜くことが困難であり、複数人でないと、ヘッドレスト抜け防止装置のロック機構を解除できないため、安易に、または故意に引き抜き難くなり、ヘッドレストをシートから抜いてしまうのを防止できる。しかし、清掃、メンテナンス等によりシートからヘッドレストを抜く必要が生じた時は、両手と他の手段の併用で、または複数人でロックの解除機構を操作することにより引き抜くことができる。
また、この発明の自動車用ヘッドレストは、ヘッドレストを支持するヘッドレストステーが複数存在し、この各ヘッドレストステーがヘッドレストブッシュにそれぞれ挿入されて支持され、このヘッドレストブッシュの少なくとも2つにそれぞれヘッドレストの抜けを防止するロック機構およびその解除機構を備えるヘッドレスト抜け防止装置が設けられていることを特徴とする。
これにより前記作用、効果の他に複数のヘッドレスト抜け防止装置を容易に設けることができるし、ヘッドレスト抜け防止装置の設ける位置をシートバックの上端部に選択することが可能となる。
また、この発明の自動車用ヘッドレストの前記抜け防止装置は、ヘッドレストステーに、抜け止め用ノッチが設けられ、ヘッドレストブッシュには、挿入されたヘッドレストステーにばねの弾発力で当接するロック部材が進退自在に設けられ、ロック部材がヘッドレストステーの抜け止め用ノッチに係合することで抜けをロックするロック機構と、ロック部材をばねの弾発力に抗して操作することにより抜け止め用ノッチとの係合が外れるロック解除機構とを備えることを特徴とする。
これにより前記作用、効果の外にヘッドレストステーに設けるノッチの形状を変えるだけで高さ調整機構と同一部品で抜け防止装置を構成できる。
また、この発明の自動車用ヘッドレストは、高さ調整機構が設けられているヘッドレストブッシュに挿入されるヘッドレストステーには、高さ調整用ノッチの他に抜け止め用ノッチが設けられ、高さ調整機構がヘッドレスト抜け防止装置の1つを兼用し高さ調整機構で抜け止めロックおよびその解除が可能なことを特徴とする。
これによりヘッドレストブッシュの一方にヘッドレスト抜け防止装置を兼用できる高さ調整機構を設け、他方のヘッドレストブッシュにヘッドレスト抜け防止装置のみを設ける構成とすることができる。従って、通常の状態では、一方の高さ調整機構のロック解除機構で操作することにより高さ調整用のロックを解除でき、ヘッドレストを外す(引き抜く)場合には、高さ調整機構と抜け防止装置のロック解除機構を操作しないと抜け防止ロックを解除できない。これにより前記と同様の作用、効果を奏する。
この発明の自動車用ヘッドレストによれば、次のような効果を奏する。
(1)ヘッドレストは抜け防止装置において抜け止めされるためヘッドレストが常に確保され、衝突時等において乗員の安全が確保される。
(2)ヘッドレスト抜け防止装置が複数設けられているので、両手と他の手段を使わないと、または複数人でないと、ヘッドレスト抜け防止装置のロックを解除できないため、安易に、または故意に引き抜き難くなり、ヘッドレストをシートから抜いてしまうのを防止できる。これにより乗員の安全が確保できる。しかし、清掃、メンテナンス等によりシートからヘッドレストを抜く必要が生じた時は、両手と他の手段の併用で、または複数人でロック解除の操作をすることにより取り外す(引き抜く)ことができる。
(3)ヘッドレストステーに設けるノッチの形状を変えるだけで高さ調整機構と同一部品で抜け防止装置を構成できるので、安価に提供することができる。
(4)複数のヘッドレスト抜け防止装置のうち、1つは高さ調整機構が兼用できるので、その分、抜け防止装置の数を少なくすることができる。従って、一方のヘッドレストブッシュに兼用の高さ調整機構を設け、他方のヘッドレストブッシュに抜け防止装置のみを設ける構成が採用できる。
以下、この発明をより詳細に説明するために、図面に示す実施の形態についてこれを説明する。図1はこの発明の実施の形態を示す斜視図、図2はこの発明の実施の形態を示す要部分解斜視図、図3はこの発明の実施の形態を示す一部破断の側面図、図4は抜け防止装置を兼用するヘッドレストの高さ調整機構の要部を示す断面斜視図、図5はヘッドレストの抜け防止装置の要部を示す断面斜視図であり、本発明を自動車のフロントシートに適用した場合を示している。なお、前記図6および図7に示す従来例と同一構成要素には同一符号を付して説明する。
ヘッドレスト2は、ヘッドレスト2に取り付けられて支持するヘッドレストステー3a、3bが、シートバック1側に固設された筒状のヘッドレストブッシュ6a、6bに挿入されて支持されている。ヘッドレストステー3a、3bは左右に2本が設けられており、ヘッドレストブッシュ6a、6bは図3に示すようにシートバック1のシートバックフレーム11に固定して設けられる。ヘッドレストブッシュ6a、6bの一方6aには抜け防止装置を兼用する高さ調整機構7が、他方6bには抜け防止装置9が設けられており、高さ調整機構7によりヘッドレストステー3aを任意の高さに停止および抜け止めができ、抜け防止装置9でヘッドレストステー3bの抜け止めができるように構成されている。
高さ調整機構7は、概ね図6および図7に示す構成と同様であるが、ヘッドレストステー3aに高さ調整用ノッチ4の他に抜け止め用ノッチ5が設けられている点に特徴がある。即ち、高さ調整機構7は、図4に示すようにヘッドレストブッシュ6aにロック部材としてのロックプレート8がヘッドレストステー3aと直交する方向に進退自在に取り付けられ、ヘッドレストステー3aは、このロックプレート8を貫通してヘッドレストブッシュ6aに挿入されている。このヘッドレストステー3aがロックプレート8を貫通している部分は、ヘッドレストステー3aとロックプレート8との間にロックプレート8が移動(進退)できる間隔を有しており、ロックプレート8の一部8aが、ばね12の弾発力により貫通したヘッドレストステー3aに押圧当接されている。ロックプレート8およびばね12はケース13に収納され、ロックプレート8の操作部8bだけが外出しており、この操作部8bを押すことによってロック解除ができるようになっている。ヘッドレストステー3aには、複数の高さ調整用ノッチ4が所定間隔で設けられていると共に、ステー3aの最下方に抜け止め用ノッチ5が設けられている。高さ調整用ノッチ4は、ヘッドレストステー3aの中心に向かう水平面4aと、この水平面4aの最深部から下方に徐々に拡径する傾斜面4bとから形成され、抜け止め用ノッチ5は、ヘッドレストステー3aの中心に向かう水平面5aと、この水平面5aの最深部から上方に徐々に拡径する傾斜面5bとから形成されている。
従って、ヘッドレスト2を上方に引っ張る(引き抜く)ことによりロックプレート8のヘッドレストステー3aとの当接部8aが、高さ調整用ノッチ4の傾斜面4bの作用によりばね12の弾発力(ばね力)に抗してノッチ4から外れヘッドレストステー3aが上方に移動可能であり、ヘッドレスト2の高さが調整でき、下方への移動はノッチ4の水平面4aがロックプレート8に係合してロックされ、その位置で停止する。逆に、ヘッドレスト2を下方に押し下げたときは、ロックプレート8がノッチ4の水平面4aに係合した状態でノッチ4から外れない。そこで、ロックプレート8の操作部8bを押すとロックが解除され、ヘッドレストステー3aの下方への移動が可能となり、ヘッドレスト2が下方に調整できる。更に、この発明ではヘッドレストステー3aに抜け止め用ノッチ5が設けられているので、ヘッドレストステー3aが上方に移動してノッチ5がロックプレート8の位置に到達すると、ノッチ5の水平面5aにロックプレート8が係合しロックされ、上方への移動が阻止されるので、これ以上の上方移動はできず抜け止めされる。これ以上、上方に移動させてヘッドレストステー3aを抜き取るには、ロックプレート8の操作部8bを押してロック解除を行う。
また、前記抜け防止装置9は、前記高さ調整機構7と略同じ構成であるが、挿入されているヘッドレストステー3bには、下方に抜け止め用ノッチ5が設けられているだけである。即ち、図5に示すようにヘッドレストブッシュ6bにロック部材としてのロックプレート10がヘッドレストステー3bと直交する方向に進退自在に取り付けられ、ヘッドレストステー3bは、このロックプレート10を貫通してヘッドレストブッシュ6bに挿入されている。このヘッドレストステー3bがロックプレート10を貫通している部分は、ヘッドレストステー3bとロックプレート10との間にロックプレート10が移動(進退)できる間隔を有しており、ロックプレート10の一部10aが、ばね12の弾発力により貫通したヘッドレストステー3bに押圧当接されている。ロックプレート10およびばね12はケース13に収納され、ロックプレート10の操作部10bだけが外出しており、この操作部10bを押すことによってロック解除ができるようになっている。ヘッドレストステー3bには下方に抜け止め用ノッチ5が設けられている。この抜け止め用ノッチ5は、前記と同様にヘッドレストステー3bの中心に向かう水平面5aと、この水平面5aの最深部から上方に徐々に拡径する傾斜面5bとから形成されている。
従って、このヘッドレストステー3bは、上下の移動は自由であるが、上方に移動し抜け止め用ノッチ5がロックプレート10の位置に到達すると、ノッチ5の水平面5aにロックプレート10が係合しロックされ、上方への移動が阻止される。従って、これ以上の上方移動はできずヘッドレスト2の抜け止めがされる。これ以上、上方に移動させてヘッドレストステー3bを抜き取るには、ロックプレート10の操作部10bを押してロック解除を行う。
ここで、ヘッドレストステー3a、3bがロックプレート8、10を貫通している部分において、ヘッドレストステー3a、3bとロックプレート8、10との間に、ロックプレート8、10が移動(進退)できる間隔を設けるのは、ロックプレート8、10を押して移動させ、ノッチ4および5との係合(ロック)を解除するためであるので、該間隔はロックプレート8、10のノッチ4、5からの解除に必要な間隔とする。
また、ヘッドレストステー3aの抜け止め用ノッチ5と、ヘッドレストステー3bの抜け止め用ノッチ5は、ロックプレート8、10が係合して抜け止めを図るものであるので、ロックプレート8、10との関係において、両者が同時に作用する位置関係とすることが好ましいが、必ずしも同時作用でなくてもよい。
しかして、この発明の高さ調整機構7は、ヘッドレスト2を上方に引き揚げることによって高さの調整ができ、操作部8bを押してロックプレート8のロックを解除することによって下方に押し下げることができる。また、ヘッドレスト2を上方に引き揚げても、抜け止め用ノッチ5にロックプレート8が係合してロックされ、それ以上は引き抜くことはできず抜け止めされる。それ以上引き抜くにはロックプレート8の操作部8bを押してロックを解除することによって引き抜くことができる。このようにこの高さ調整機構は、抜け防止装置も兼用する。
また、抜け防止装置9は、ヘッドレスト2が上方に移動してもヘッドレストステー3bの抜け止め用ノッチ5がロックプレート10との位置に到達すると、ノッチ5にロックプレート10が係合してロックされるので、それ以上は引き抜くことはできず抜け止めされる。それ以上引き抜くにはロックプレート10の操作部10bを押してロックを解除することによって引き抜くことができる。従って、この発明ではヘッドレスト2をシートバック1から引き抜くためには、高さ調整機構7と抜け防止装置9の両方の操作部8b、10bを同時に押してロック解除をしなければ、ヘッドレスト2を引き抜くことはできない。
これによりヘッドレスト2の高さの調整ができると共に、ヘッドレスト2の抜け止めを行うことができ、しかもヘッドレスト抜け防止装置は、高さ調整機構7と抜け防止装置9の複数なので、両手を使わないと、または複数人でないと、ヘッドレスト抜け防止装置のロックを解除できないため、安易に、または故意に引き抜き難くなり、ヘッドレストをシートバック1から抜いてしまうのを防止できる。しかし、清掃、メンテナンス等によりシートバック1からヘッドレスト2を抜く必要が生じた時は、両手で、または複数人でロック解除の操作をすることにより抜き取ることができる。また、ヘッドレスト抜け防止装置の1つは、高さ調整機構7で兼用できるし、さらに、ヘッドレストステー3bに設けるノッチ5の形状を変えるだけで高さ調整機構と同一部品で抜け防止装置9を構成できる。
なお、前記実施の形態は、この発明を制限するものではなく、この発明は要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形が許容される。例えば、高さ調整機構および抜け防止装置のロック機構やそのロック解除機構は、従来公知の手段を採用し得る。また、抜け止め用ノッチ5の形状も、種々の変形が許容される。
この発明は、自動車だけでなく、他の車輌にも適用可能である。
この発明の実施の形態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態を示す要部分解斜視図である。 この発明の実施の形態を示す一部破断の側面図である。 抜け防止装置を兼用するヘッドレストの高さ調整機構の要部を示す断面斜視図である。 ヘッドレストの抜け防止装置の要部を示す断面斜視図である。 従来の高さ調整機構を示す一部破断の分解斜視図である。 従来の高さ調整機構を示す要部の断面斜視図である。
符号の説明
1 シートバック
2 ヘッドレスト
3a、3b ヘッドレストステー
4 高さ調整用ノッチ
4a 水平面
4b 傾斜面
5 抜け止め用ノッチ
5a 水平面
5b 傾斜面
6a、6b ヘッドレストブッシュ
7 高さ調整機構
8 ロックプレート(ロック部材)
9 抜け防止装置
10 ロックプレート(ロック部材)
12 ばね
13 ケース

Claims (4)

  1. ヘッドレストを支持するヘッドレストステーが、ヘッドレストブッシュに上下調整可能に挿入されて支持されてなる自動車用ヘッドレストにおいて、ヘッドレストの抜けを防止するロック機構およびその解除機構を備えるヘッドレスト抜け防止装置が複数設けられていることを特徴とする自動車用ヘッドレスト。
  2. ヘッドレストを支持するヘッドレストステーが複数存在し、この各ヘッドレストステーがヘッドレストブッシュにそれぞれ挿入されて支持され、このヘッドレストブッシュの少なくとも2つにそれぞれヘッドレストの抜けを防止するロック機構およびその解除機構を備えるヘッドレスト抜け防止装置が設けられていることを特徴とする請求項1記載の自動車用ヘッドレスト。
  3. 前記ヘッドレスト抜け防止装置は、ヘッドレストステーに、抜け止め用ノッチが設けられ、ヘッドレストブッシュには、挿入されたヘッドレストステーにばねの弾発力で当接するロック部材が進退自在に設けられ、ロック部材がヘッドレストステーの抜け止め用ノッチに係合することで抜けをロックするロック機構と、ロック部材をばねの弾発力に抗して操作することにより抜け止め用ノッチとの係合が外れるロック解除機構とを備えることを特徴とする請求項1または2記載の自動車用ヘッドレスト。
  4. 高さ調整機構が設けられているヘッドレストブッシュに挿入されるヘッドレストステーには、高さ調整用ノッチの他に抜け止め用ノッチが設けられ、高さ調整機構がヘッドレスト抜け防止装置の1つを兼用し高さ調整機構で抜け止めロックおよびその解除が可能なことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の自動車用ヘッドレスト。
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