JP2005253262A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 絶縁トランスを用いずに三相3線式と三相4線式に適用でき、必要な直流電圧を低くして装置に使用する部品の耐圧を下げることにより、装置を小型、軽量、安価に構成することができる無停電電源装置を提供する。
【解決手段】 入力端子が三相交流電源21に接続されたコンバータ回路23と、コンデンサ29a,29b、蓄電池30からなる直流回路と、出力端子が三相負荷装置22に接続されたインバータ回路26とを備え、各相のコンバータ入力端子とインバータ出力端子とをスイッチ42を介して接続しバイパス回路を構成する。
更に、接地相であるv相の、コンバータ入力端子49bとインバータ出力端子50bとを渡り線43により直接接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンバータ回路により三相交流電源からの交流を直流に変換して平滑回路と蓄電装置に充電し、更に、この直流をインバータ回路により交流に変換して三相交流負荷に供給する電力変換装置に係り、更に適切には、バイパス回路を構成し、供給電源を上記三相交流電源と上記蓄電装置とで切り換える無停電電源装置として機能させる電力変換装置に関するものである。
図21は、従来の無停電電源装置で、三相交流電源21に接続され、スイッチング素子からなる3相フルブリッジアームで構成され三相交流電源21からの交流を直流に変換するコンバータ回路23と、このコンバータ回路23の直流出力端子に接続された蓄電池30およびコンデンサ29と、このコンデンサ29の直流端子に接続され、スイッチング素子からなる3相フルブリッジアームで構成されコンデンサ29からの直流を3相交流に変換して負荷装置22に出力するインバータ回路26とを備えている。
更に、コンバータ入力端子49a、49b、49cとインバータ出力端子50a、50b、50cとが、スイッチ42と絶縁トランス83とを介して接続されバイパス回路を構成している。
そして、スイッチ42を開閉切り換えることにより、スイッチ42を閉路した場合は、このバイパス回路を経て三相交流電源21から直接負荷装置22に交流電力を供給し、スイッチ42を開路した場合は、蓄電池30の直流をインバータ回路26で変換した交流電力を負荷装置22に供給する。
ところで、インバータ回路26は3相平衡電圧を発生しているが、電源側の3相各相電位と負荷側の3相各相電位とは正確に一致している補償はない。しかるに、コンバータ回路23とインバータ回路26とは両者の直流側で直接接続されているので、上述したバイパス回路の切換時、電源側と負荷側の各相電位に差があると、スイッチ42の閉路でこの差電圧に基づき過電流が流れ保護回路等が働いて円滑な切換動作が出来ない。そこで、図21に示すように、バイパス回路に絶縁トランス83を挿入し、たとえ、電源側と負荷側の各相電位に差があってもその電位差を絶縁トランス83で吸収することにより過電流が発生しないようにしている。
従って、この絶縁トランス83が必要な分、装置が大型化しコストも増大するという問題があった。
これに対し、例えば特許文献1には、絶縁トランスが不要な回路を提示されている。ここでは、コンバータ回路とインバータ回路とをそれぞれいわゆるハーフブリッジアームで構成し、コンバータ入力端子の1相とインバータ出力端子の1相と直流中性点とを共通線で接続するとともにこの共通線をアース電位に保持している。
従って、この電源回路を無停電電源として使用する場合に、入出力間に絶縁トランスを設けなくても、この電源回路とバイパスとを切り換えるときに、バイパスに短絡電流が流れることはない。
しかし、三相4線式の電源や負荷は、三相交流電源の中性点を接地し、この中性点から引き出した中性線に零相電流が流れる。特許文献1では、3相のうち1相が接地されて共通線に接続されているため交流電圧中性点はアース電位ではなく、コンバータ入力端子やインバータ出力端子の中性点電位が電源や負荷と不一致であり、中性線に接続する端子も持たない。そのため特許文献1の回路は絶縁トランスを用いなければ三相4線式に適用できない。
また、共通線の電流は直流電圧中性点に流れるため、直流電圧中性点に接続されている平滑コンデンサの電圧が大きく変動し、出力電圧波形を歪ませるため例えば特許文献2のように平滑コンデンサの電圧を調整する回路が必要になる。さらに、直流電圧中性点は常に接地相と同電位になるため、三相交流電圧を出力するためには、直流電圧中性点から直流母線までの電位差は最低でも出力線間電圧ピーク値相当必要であり、直流母線間の電位差は最低でも線間電圧ピーク値の2倍が必要になる。
特許第3316858号 図1 特許第3221828号 図1
従来の電力変換装置,特に無停電電源装置に適用した場合は、以上のように、絶縁トランスを必要としたり、トランスレスのものでは三相4線式には適用できず、また、平滑コンデンサの電圧平衡手段が必要であった。更に、必要な直流母線間電圧が高いものであった。
この発明の目的は、以上の問題点を解消するため、絶縁トランスを用いずに三相3線式と三相4線式に適用でき、さらに直流回路に用いられるコンデンサ電圧を平衡させるための装置を不要とし、必要な直流電圧を低くして装置に使用する部品の耐圧を下げることにより、部品点数を少なく、低価格な部品を使用できるようにすることにより、装置を小型、軽量、安価に構成することができる電力変換装置を提供することにある。
この発明に係る電力変換装置は、三相交流電源に接続され、スイッチング素子からなる3相フルブリッジアームで構成され三相交流電源からの交流を直流に変換するコンバータ回路と、このコンバータ回路の直流出力端子に接続され、直流中性点端子を備えたコンデンサからなる平滑回路と、この平滑回路の直流端子に接続され、スイッチング素子からなる3相フルブリッジアームで構成され平滑回路からの直流を3相交流に変換して三相交流負荷に出力するインバータ回路と、三相交流電源の電圧検出値を電圧指令としてインバータ回路の出力電圧を制御するインバータ制御回路とを備えた電力変換装置において、インバータ回路の交流出力側の内、任意の相とコンバータ回路の交流入力側の内、上記任意の相と同一の相とを直接接続するようにしたものである。
この発明では、以上のように、コンバータ回路、インバータ回路をフルブリッジアームで構成するので、三相平衡電圧を確実に出力でき、電源側と負荷側の1相を直接接続するので、この相を基準にして電源側と負荷側の3相各相の電位を確実に一致させることが出来、バイパス切換も円滑になし得る。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1を図1に基づいて説明する。図1は本発明の電力変換装置を適用した実施の形態1の無停電電源装置を示す全体構成図である。図1において、無停電電源装置は、コンバータ回路23、インバータ回路26、コンデンサ29a、29b、蓄電池30を主要素として構成されている。コンバータ回路23は、リアクトル33a、33b、33cを介してコンバータ入力端子49a、49b、49cに接続され、コンバータ入力端子49a、49b、49cには三相交流電源21を接続する。
インバータ回路26は、リアクトル31a、31b、31cを介してインバータ出力端子50a、50b、50cに接続され、インバータ出力端子50a、50b、50cには三相交流負荷である負荷装置22が接続されている。
直流電圧の中性点である平滑コンデンサ29a、29b間には直流電圧中性線44を接続する。三相交流電源21とリアクトル33a、33b、33cとの間にコンデンサ35a、35b、35cを介して直流電圧中性線44を接続し、フィルタを構成する。リアクトル31a、31b、31cと負荷装置22との間にはコンデンサ32a、32b、32cを接続し、コンデンサ32a、32b、32cの一端は直流電圧中性線44を接続し、フィルタを構成する。接地相であるv相は、コンバータ入力とインバータ出力を渡り線43で結線する。また、インバータ回路26、コンバータ回路23と並列にバイパス回路を設け、スイッチ42でインバータ回路26から負荷装置22へ給電する場合と、バイパス回路を通して負荷装置22へ給電する場合の切り換えを行う。
コンバータ回路23の入力電圧は電圧センサ40a、40bで検出し、コンバータ回路23の交流入力側で電流センサ39a、39b、39cによりコンバータ回路23に入力される電流の検出を行う。コンバータ回路23の入力電圧・電流をコンバータ制御回路45に入力し、コンバータ制御回路45でPWM変調された出力電圧信号を出力しコンバータドライブ回路46へ送り、コンバータドライブ回路46にてゲートパルスを作成し、コンバータ回路23のスイッチング素子を制御する。
コンバータ制御回路45の一例を図2に示す。
図2において、コンバータ制御回路45は直流電圧制御回路52、PLL53、電流制御回路56、PWM回路57で構成される。
インバータ制御回路47の一例を図3に示す。
図3において、インバータ制御回路47は、減算器60a、60b、60c、補償器61a、61b、61c、加算器62a、62b、62c、減算器63a、63b、63c、補償器64a、64b、64c、加算器65a、65b、65c、PWM回路67、PLL68、瞬時値出力電圧指令作成回路69で構成される。
次に動作について説明する。図2のコンバータ制御回路45では、電圧センサ41で検出された直流電圧と直流電圧指令を直流電圧制御回路52に入力し、例えばPI制御等を用いた直流電圧制御回路52において電流指令を作成する。この電流指令を電流制御回路56に入力する。また、電圧センサ40a、40bで測定した電圧値をPLL53に入力し、三相交流電源21の位相をPLL53から出力する。PLL53が出力する位相信号は電流制御回路56に入力する。また、電流センサ39a、39b、39cが出力するコンバータ回路23に流入する電流値を電流制御回路56に入力する。
電流制御回路56は入力された信号からコンバータ回路23が出力するコンバータ電圧指令を作成し、PWM回路57に入力する。PWM回路57では入力されたコンバータ電圧指令をパルス信号に変換して出力する。PWM回路57から出力されたパルス信号は、図1のコンバータドライブ回路46に入力する。コンバータドライブ回路46は入力された信号に基づき、ゲートパルスを出力してコンバータ回路23のスイッチング素子を動作させる。
次に、図3のインバータ制御回路47の動作を説明する。電圧センサ40a、40bの出力をPLL68に入力し、PLL68は三相交流電源21の電圧の位相を演算し、出力する。PLL68より出力された位相と実効値出力電圧指令とから瞬時値出力電圧指令作成回路69により、三相交流の正弦波出力電圧指令を作成する。ここでPLL68が出力する位相信号をθLとし、実効値出力電圧指令から得られる出力相電圧ピーク値をVmrとする。また瞬時値出力電圧指令作成回路69により作成される三相交流の正弦波出力電圧指令のu相、v相、w相の指令をそれぞれ、VIur、VIvr、VIwrとする。ここで、瞬時値出力電圧指令作成回路69で作成される電圧指令は以下のものである。
VIur=Vmr×sin(θL) (1a)
VIvr=Vmr×sin(θL−120°) (1b)
VIwr=Vmr×sin(θL−240°) (1c)
この各相の正弦波出力電圧指令と電圧センサ38a、38b、38cにより検出された電圧を減算器60a、60b、60cで差分を求めて、補償器61a、61b、61cに入力し、各相のフィルタコンデンサ電流指令を得る。このフィルタコンデンサ電流指令は、コンデンサ32a、32b、32cに流れる電流に相当する。また、補償器61a、61b、61cにはPI制御等を用いればよい。このフィルタコンデンサ電流指令に電流センサ37a、37b、37cで検出した負荷電流を加算器62a、62b、62cで加算してインバータ出力電流指令とする。
このインバータ出力電流指令は電流センサ36a、36b、36cで検出される電流の指令値となる。このインバータ電流指令と電流センサ36a、36b、36cで検出した電流の差分を補償器64a、64b、64cに入力し、補償器64a、64b、64cの出力と電圧センサ38a、38b、38cで検出した電圧を加算器65a、65b、65cで加算することによりインバータ電圧指令が得られる。補償器64a、64b、64cはPI制御等で構成できる。インバータ電圧指令をPWM回路67に入力してPWM変調されたインバータ電圧指令が得られる。PWM変調されたインバータ電圧指令をインバータドライブ回路48に入力し、インバータドライブ回路48はPWM変調されたインバータ電圧指令に基づき、ゲートパルスを出力してインバータ回路26を動作させる。
ここで渡り線43の作用について説明する。
三相交流電源21または負荷装置22のいずれか片方が接地されていない場合は、渡り線43をコンバータv相とインバータv相に接続することによりコンバータ入力端子49a、49b、49c、インバータ出力端子50a、50b、50cは同電位に保たれ、バイパスとの切り換えを行っても負荷装置22に過電流を発生することがない。そのためインバータの出力端子あるいはバイパス回路に必要とされていた絶縁トランスが不要である。
三相交流電源21、負荷装置22ともに接地され、コンバータ入力端子49b、インバータ出力端子50bがともに必ずアース電位にある場合は渡り線43を設けるまでもなく両端子は同電位(アース電位)になる。また、ハーフブリッジ回路の従来例と違いフルブリッジ回路であるため、平滑コンデンサ29a、29bは同電圧に保たれ、平滑コンデンサ29a、29bの電圧不平衡により出力電圧に歪みを生じることがなく、さらに平滑コンデンサ29a、29bを同じ電圧に保つためのバランサ回路が不要である。
また、従来例ではハーフブリッジ回路であるため、片方のコンデンサで所望の出力線間電圧ピーク値以上の電圧が必要であり、直流電圧は出力線間電圧最大値の2倍以上の電圧が必要である。しかし、図1の回路はフルブリッジ回路であり、直流電圧中性点とインバータ出力端子50a、50b、50cとの間の電位差がインバータ出力相電圧に一致するように制御されるため、直流電圧中性点電位はインバータ出力電圧の中性点電位と一致する。このことから直流電圧中性点と直流母線間との電位差は相電圧ピーク値分必要であり、必要な直流電圧は相電圧ピーク値の2倍となる。これは従来例の(1/√3)倍、すなわち約58パーセントである。このことにより主回路に用いられるコンデンサ・素子・リアクトルの耐圧が58パーセントですむため安価な部品を使用することができ、コストが低減される。
また、図1は三相3線式に適用する場合であるが、三相4線式に適用する場合は、渡り線43をはずして、直流電圧中性線44に三相交流電源21および負荷装置22の中性線を接続する。このときの回路構成は図4のようになる。図4の構成ならば、三相交流電源21と負荷装置22の中性点電位が共通に保たれ、バイパスとの切り換えを行っても負荷装置22に過電流を発生することがない。絶縁トランスが不要なので、容易に三相4線式の電源、負荷に適用することができる。よって従来は別の主回路を使用するか、絶縁トランスの付加が必要だったが、本実施の形態の適用により三相3線式と三相4線式のトランスレス無停電電源装置の主回路、制御回路を共用でき、量産効果によりコストが低減される。
実施の形態2.
この実施の形態2は、実施の形態1の各相相電圧指令に、各相共通の高調波成分を重畳することにより、インバータ回路26の出力電圧を変化させずに必要な直流電圧の低減が可能となるもので、三相3線式の場合に適用するものである。
新たな図示は省略するが、実施の形態1の図3に示すインバータ制御回路47において、瞬時値出力電圧指令作成回路69における瞬時値電圧指令の作成方法を以下の要領で変更する。
ここでPLL68が出力する位相信号をθLとし、出力電圧指令から得られる相電圧のピーク値をVmrとする。また、瞬時値出力電圧指令作成回路69により作成される三相交流の正弦波出力電圧指令のu相、v相、w相の指令を、それぞれVIur、VIvr、VIwrとする。ここで瞬時値出力電圧指令作成回路69において作成される電圧指令は以下のものとする。
Figure 2005253262
即ち、重畳する高調波成分は、波高値が基本波の1/6倍の三次高調波である。
実施の形態1で運転した場合のコンバータ入力端子電位、直流母線電位、インバータ出力端子電位の変動を図5に図示する。図5(a)には、インバータ出力端子電位とインバータ出力電圧中性点電位、直流母線電位、直流電圧中性点電位を示す。図5(b)には、コンバータ入力端子電位、コンバータ入力電圧中性点電位、直流母線電位、直流電圧中性点電位を示す。
v相のコンバータ入力端子49bとインバータ出力端子50bとは接地されているのでアース電位に保たれており、インバータ制御回路47は直流電圧中性点とインバータ出力端子50a、50b、50cの電位差を制御しているため、直流電圧中性点の電位変動はv相出力電圧波形の正負を逆転したものとなる。
そして、実施の形態1ではインバータ出力電圧の中性点電位と直流電圧中性点電位は一致するが、実施の形態2では、出力電圧指令に三次高調波を重畳することにより、直流電圧中性点とインバータ出力端子50a、50b、50cとの間の電位差は正弦波に三次高調波が重畳し、ピーク値が低下した波形となる。このときのコンバータ入力端子電位、直流母線電位とインバータ出力端子電位変動を図6に図示する。
図6(a)にはインバータ出力端子電位、インバータ出力電圧中性点電位、直流母線電位、直流電圧中性点電位を示す。図6(b)には、コンバータ入力端子電位、コンバータ入力電圧中性点電位、直流母線電位、直流電圧中性点電位を示す。
出力電圧指令に三次高調波が重畳することにより、直流母線電位は図5のような正弦波ではなく、図6のようにピーク値が低下した台形波に近い波形になる。インバータ出力電圧指令に重畳される高調波成分は、各相共通(同一)であるので、出力端子間ではこの高調波成分は相殺され正弦波のインバータ出力電圧が得られる。
先の(2a)式では、θL=60°、120°のとき最大値√3/2Vmrとなり、(2b)(2c)式でも最大値は√3/2Vmrである。よってこの実施の形態2では、実施の形態1の場合に比較して直流電圧は√3/2倍に低減できる。
なお、実施の形態1と同様に三相4線式にも適用したい場合は、図1の図4のように渡り線43をはずして、直流電圧中性線44に三相交流電源21および負荷装置22の中性線を接続する。さらに、インバータ制御回路47を、元の、出力電圧指令に三次高調波を重畳しないものに変更すればよい。この変更は極めて簡単であるので、実用上、三相3線式、三相4線式の両方式への対応が可能である。
再度の説明は省略するが、以下の実施の形態もすべて三相3線式に適用する場合のものであるが、上述と同様、簡単な変更で三相4線式への対応も可能である。
実施の形態3.
先の実施の形態では、電源側と負荷側とでは電圧の位相にずれはないとしていた。先の図3で説明したとおり、インバータ制御回路47の瞬時値出力電圧指令作成回路69では、電圧センサ40a、40bで検出された三相交流電源21の電圧信号をPLL68で処理して得られた位相信号θLを基にインバータ回路26の瞬時値出力電圧指令を作成している。従って、少なくとも、定常状態では、インバータ出力側の電圧位相とコンバータ入力側の電圧位相は一致していることになる。
しかし、何らかの要因で三相交流電源21の電圧位相が急変した場合、PLL68を含めた制御系の応答特性により、インバータ出力側の電圧位相は、三相交流電源21の電圧位相の急変に瞬時には追随できず、両者の電圧位相に差が生じることになる。
直流回路を介して結合されたコンバータ回路23とインバータ回路26とからなり、その1相の入力端子49bと出力端子50bとを直接接続した本願の電力変換装置にあっては、上述した電圧位相差の発生は、本来の変換機能を維持できるか否かに関わる重要な問題となる。この実施の形態3は、上記位相差がいかなる値となっても支障無く運転できるようにしたものである。以下、この位相差に基づく各相電位の変化現象を含めて説明を進める。
実施の形態2の場合と同様、新たな図示は省略するが、実施の形態1の図3に示すインバータ制御回路47において、瞬時値出力電圧指令作成回路69における瞬時値電圧指令の作成方法を以下の要領で変更する。
PLL68が出力する位相信号をθLとし、出力電圧指令を線間電圧に変更した時の値をVLmrとする。瞬時値出力電圧指令作成回路69により作成される三相交流の正弦波出力電圧指令のu相、v相、w相の指令をそれぞれ、以下の式で表されるVIur、VIvr、VIwrとする。
VIur=VLmr×sin(θL+30°) (3a)
VIvr=0 (3b)
VIwr=VLmr×sin(θL+90°) (3c)
即ち、(3)式は、電源側と負荷側との接続相、ここではv相は零に、他の非接続2相、ここではu、w相は、接続相のv相との間の線間電圧としたもので、本願では、これを便宜上、各相異形線間電圧指令と称することにする。
他の構成要素は実施の形態1と同様とする。
瞬時値出力電圧指令作成回路69で作成する上記の出力電圧指令の変更による動作の相違点を以下に説明する。
瞬時値出力電圧指令作成回路69が出力する電圧指令をインバータが出力することにより、v相のインバータ出力端子50bと直流電圧中性点の電位差は0Vに制御される。負荷装置22のv相はアース電位であるので、直流電圧中性点もアース電位になるよう制御され、直流母線電位は一定の値となる。また、直流電圧中性点電位がアース電位なので、瞬時値出力電圧指令作成回路69が出力するu相電圧指令は、インバータ出力端子50aの電位に相当する値である。w相電圧指令も、インバータ出力端子50cの電位に相当する値である。
実施の形態1の構成でのコンバータ入力端子電位と直流母線電位、インバータ出力端子電位の変動を示した図5のようにコンバータ入力端子電位とインバータ出力端子電位は2本の直流母線電位の間に位置していなければインバータ・コンバータの運転が継続できない。図5では、三相交流電源21と負荷装置22の間に位相差がなく、コンバータ入力端子電位やインバータ出力端子電位が等しいので、コンバータ入力端子電位とインバータ出力端子電位は2本の直流母線電位の間に位置しておりインバータ・コンバータの運転が継続できる。この場合、コンバータ入力端子とインバータ出力端子の6端子間で最大の電位差が生じた場合、その電位差は線間電圧ピーク値VLmに等しい。
しかし、三相交流電源21と負荷装置22との間に位相差が生じた場合は、コンバータ入力端子とインバータ出力端子との端子間で電位差が最大となるケースは、例えばコンバータ入力端子のvw間の電位差が線間電圧ピーク値VLmとなって、インバータ出力端子のvw間の電位差が符号反転した線間電圧ピーク値−VLmとなった場合などで、最大で線間電圧ピーク値VLmの2倍の電位差が生じる。このときのコンバータに入力する電圧のベクトルと、インバータが出力する電圧ベクトルは図7のようになる。
図8はこの場合の波形図で、コンバータ側電位が直流母線電位の範囲に収まらなくなり、現実には、インバータとコンバータとを同時に運転することが出来なくなる。
しかるに、この実施の形態3では、コンバータ入力端子電位とインバータ出力端子電位においてv相は常に0であり、u相およびw相の電位は振幅が線間電圧ピーク値の正弦波で正弦波の中心電位は0なので、直流電圧中性点電位が0に固定されるようにインバータ電圧制御を行えば、線間電圧の2倍の直流電圧で、三相交流電源21と負荷装置22にどのような位相差が生じても安定したインバータ・コンバータの運転が可能になる。
図9はこの状態の波形図を示したものである。即ち、接地相であるv相の出力電圧を0Vになるよう制御することによって、直流電圧中性点電位が0Vに制御されるため、直流母線電位は一定の電位をとるようになる。v相がアース電位にあるので、u相、w相の電位はuv間線間電圧、wv間線間電圧の正弦波となり、図9から判るように、直流電圧中性点から直流母線電位までの電位差が線間電圧ピーク値以上あれば、電源側と負荷側の位相差にかかわらず、常に直流母線電位間にインバータおよびコンバータの電位があるので、インバータおよびコンバータを停止させることなく運転することが出来るわけである。
また、従来例と違いフルブリッジ回路であるため、平滑コンデンサ29a、29bは同電圧に保たれ、平滑コンデンサ29a、29bの電圧不平衡により出力電圧に歪みを生じることがなく、さらに平滑コンデンサ29a、29bを同じ電圧に保つためのバランサ回路が不要である。
このように、実施の形態3のようなインバータ制御回路によりインバータ制御を行うことにより、三相交流電源21、負荷装置22がいかなる位相関係にあっても運転可能であり、勿論、三相4線式用にも容易に変更可能な無停電電源装置が得られる。
実施の形態4.
先の実施の形態3では、電源側と負荷側の電圧位相差がいかなる値であってもインバータ・コンバータの運転が可能となる制御方式としたが、結果として、直流母線電圧が線間電圧ピーク値の2倍の高い値を必要とする。
この実施の形態4以降では、位相差に応じて電圧指令を変化させることにより、直流母線電圧を極力高くすることなく位相差存在下でのインバータ・コンバータ運転の実現可能性を追求するものである。
ここでは、前提として、電源側と負荷側の位相差を求める必要があるので、先ず、図10につき、この実施の形態4で適用するインバータ制御回路47について説明する。
図10と図3との相違点は、PLL81を追加し、電圧センサ40a、40bの出力がPLL81に入力される点と、図3の瞬時値出力電圧指令作成回路69を図10では瞬時値出力電圧指令作成回路82へ置き換え、実効値出力電圧指令とPLL68、81が出力する位相信号が入力されるようにしたことである。
以下、図10に示す無停電電源装置の動作に関して説明する。ただし、実施の形態1と共通な部分については省略する。
PLL68とPLL81とが出力する位相信号は瞬時値出力電圧指令作成回路82に入力する。瞬時値出力電圧指令作成回路82では実効値出力電圧指令とPLL68、81が出力する位相信号からインバータが出力する出力電圧指令を作成する。実効値出力電圧指令を線間電圧ピーク値に変更したものをVLmrとする。また、PLL68の出力をθLとし、負荷の電圧位相はθLに同期するよう制御する。また、PLL81の出力をθSとする。
そして、この新たなPLL81は、PLL68よりも高速に三相交流電源21に追従するようその応答特性を設定している。従って、三相交流電源21の電圧位相が急変した場合、PLL68の出力θLとPLL81の出力θSとの差(θL−θS)=Δθが電源側と負荷側との電圧位相差を示すことになる。
この瞬時値出力電圧指令作成回路82で作成する出力電圧指令VIur、VIvr、VIwrは以下の(4)式で表されるもので、実施の形態3の(3)式の各相異形線間電圧指令に下記(4b)式の右辺で示される電圧成分を重畳したもので、ここでは、各相第2異形線間電圧指令と呼ぶものとする。
Figure 2005253262
この重畳する電圧成分は、各相共通であって、その波高値は相電圧波高値としている。そして、その位相は、非接続2相、ここではu、w相の線間電圧の合成位相を反転(180゜位相差)した位相から(θL−θS)/2=Δθ/2進めた位相としている。
この電圧指令に基づきインバータから電圧が出力された場合の電圧ベクトル図を図11に示す。図11は負荷装置22の電圧位相が三相交流電源21の電圧位相より進んでいる場合の電圧ベクトル図である。図11では負荷装置22に印加される相電圧をVLu、VLv、VLw、三相交流電源21の相電圧をVSu、VSv、VSw、インバータが出力する電圧をVIu、VIv、VIwとしている。v相は接地されているので、v相電圧ベクトルVLv、VSv、VIvの先端が固定され、固定された点を中心に各相の電圧ベクトルが回転している。
接地相であるv相を基準と考え、v相の電圧指令VIvrから説明する。
負荷装置22と三相交流電源21との位相差である(θL−θS)を一定値とすると、上記の出力電圧指令の式のうちv相の指令(4b)式は、振幅がVLmr/√3で位相が(θL−120°−(θL−θS)/2)の正弦波である。このVIvrの振幅は三相交流電源21や負荷装置22の相電圧の振幅に等しく、位相が三相交流電源21のv相電圧位相と負荷装置22のv相電圧位相の中間にある。
u相出力電圧指令VIurは、v相出力電圧指令VIvrを基に考えると、v相出力電圧指令にuv間線間電圧指令を足す形にすればよく、VIurの右辺第一項はuv間線間電圧指令、右辺第二項はv相出力電圧指令である。w相もu相と同様に考えてv相出力電圧指令にwv間線間電圧指令を足す形にしており、VIwrの右辺第一項はwv間線間電圧指令、右辺第二項はv相出力電圧指令である。
三相交流電源21の電圧中性点と、負荷装置22の電圧中性点は図11の電圧ベクトル図でアース電位であるv相電位を中心に、相電圧ピーク値を半径として(θL−θS)の位相差をもって回転しており、直流電圧中性点は三相交流電源21の電圧中性点、負荷装置22の電圧中性点と同じ回転半径で中間の位相で回転するように制御されている。
このことにより、直流電圧中性点は三相交流電源21の電圧中性点と負荷装置22の電圧中性点との中間の位相であり、直流電圧中性点からインバータ出力端子50a、50b、50cの電位差を負荷装置22の電位に合わせて運転することにより、三相交流電源21と負荷装置22の位相差に対応してインバータおよびコンバータの運転ができる。
この実施の形態4のケースを各相電圧波形図で説明すると以下の通りである。
図12は実施の形態1の制御で運転している状態で、電源側と負荷側とに位相差が生じたと仮定した場合の波形図である。コンバータ側の電位が直流母線電位からはみ出してしまうためにインバータとコンバータを同時に運転することはできない。
これに対し、(4)式の電圧指令に基づき制御する実施の形態4では、図13に示す通りとなる。即ち、図13は、電源側と負荷側との位相差を図12と同じ条件で実施の形態4を適用した場合の波形図で、直流電圧中性点電位は、コンバータ入力電圧中性点とインバータ出力電圧中性点の中間の位相で同じ振幅の正弦波となる。図12と図13の直流電圧(直流母線間電位差)は同じであるが、(対地)電位を見た場合は図12では直流電圧中性点がインバータ出力電圧中性点に同期しているため、コンバータ側電位は直流母線間に入らなくなっているが、図13では、直流電圧中性点の電位振動をずらすことにより、インバータ側電位・コンバータ側電位を2つの直流母線電位間に内包することになり、インバータおよびコンバータを同時に運転することができるようになる。
図14にインバータ出力電圧指令最大値を位相差(θL−θS)に応じてプロットした図を示す。図14の(a)はu相の電圧指令VIurのピーク値、(b)はv相の電圧指令VIvrのピーク値、(c)はw相の電圧指令VIwrのピーク値である。
このときの電圧指令の最大値は図14に示すように、位相差が大きくなるにつれていずれかが大きくなり、それに合わせて必要な直流電圧が大きくなる。通常、直流電圧は一定に制御されており、設定された直流電圧に応じて許容できる位相差が決まる。
なお、このような位相差が生じるのは、前述したように、電力系統の切り換えなどで三相交流電源21の位相が急変した場合である。そして、通常は三相交流電源21に同期してインバータを運転し、三相交流電源21の位相が急変した場合、許容範囲の位相差の場合はコンバータを運転し、位相差が許容範囲を超えた場合はコンバータを停止して、蓄電池30によってインバータを駆動するようにする。この後、負荷装置22に許容される範囲でインバータの運転周波数を変更して位相差が小さくなるようインバータを運転する。そして、位相差が許容範囲に戻った時にコンバータの運転を再開すれば、蓄電池30による運転時間を短くすることができる。
また、電圧指令の演算が簡単で制御に用いる演算装置の演算時間に与える影響が小さい。
このように、実施の形態4の方式でインバータ制御を行うことにより、三相交流電源21、負荷装置22間に位相差が生じた場合でも直流電圧値から決定される位相差許容範囲で運転可能であり、三相4線式用にも容易に変更可能な無停電電源装置が得られる。
実施の形態5.
ここでは、インバータ制御回路47で設定する電圧指令を、実施の形態4の各相第2異形線間電圧指令から更に変形し、以下に示す各相第3異形線間電圧指令としている。
Figure 2005253262
ここで、重畳する電圧成分は、各相共通であって、その波高値を、VLmr×cos{(θL−θS)/2+30°}とし、その位相を(θL−120°−(θL−θS)/2)とする正弦波である。
この重畳分の電圧は、図15の電圧ベクトル図上で、電圧ベクトルの先端が最も遠いもの同士を直線で結び、この直線に対して負荷装置22のv相電圧ベクトル先端から降ろした垂線に相当する。図15では、三相交流電源21のu相電圧ベクトルVSuと負荷装置22のw相電圧ベクトルVLwとを結んだ直線に降ろした垂線がインバータが出力する電圧VIvの電圧ベクトルであり、垂線の足が直流電圧中性点となる。
u相出力電圧指令VIurはv相出力電圧指令VIvrを基準に考えると、v相出力電圧指令にuv間線間電圧指令を足す形にすればよいので、VIurの右辺第一項はuv間線間電圧指令、右辺第二項はv相出力電圧指令である。w相もu相と同様に考えてv相出力電圧指令にwv間線間電圧指令を足す形にしており、VIwrの右辺第一項はwv間線間電圧指令、右辺第二項はv相出力電圧指令である。
図16は実施の形態5を適用した場合の波形図である。直流電圧は図13と同じで、電源側と負荷側との位相差は図13の場合より大きくなっている。
実施の形態5の電圧指令をインバータから出力することにより、コンバータおよびインバータの端子間電位差で最大電位差となる組み合わせ(図15および図16ではインバータw相、コンバータu相)の中間に常に直流電圧中性点が位置するように制御される。従って、直流電圧で決まる最大の位相差までインパークおよびコンバータを同時に運転することができる。
この電圧指令での各相電圧指令のピーク値を位相差に応じてプロットすると図17のようになる。図17で(a)はu相の電圧指令VIurのピーク値、(b)はv相の電圧指令VIvrのピーク値、(c)はw相の電圧指令VIwrのピーク値である。
図17に示すように、位相差が0の場合はv相の指令が最も大きくこのときの値は線間電圧ピーク値の√3/2である。位相差が30°のときv相とw相が等しくなり、その後w相がv相より大きくなる。位相差が負の場合は、位相差−30°以下でu相がv相より大きくなる。直流電圧中性点と直流母線の電位差が線間電圧ピーク値の√3/2倍以上、すなわち直流電圧が線間電圧ピーク値の√3倍以上あれば、このような電圧指令を用いることにより、三相交流電源21と負荷装置22との位相差をもった運転に対応でき、特に位相差が30°以上ある場合、コンバータ入力端子49a、49b、49c、インバータ出力端子50a、50b、50cのうち電位差が最大となる組み合わせの中間点に直流電圧中性点をあわせるように制御するので、直流電圧が許容する限界の負荷と電圧の位相差まで運転できる。
このように、実施の形態5の方式でインバータ制御を行うことにより、三相交流電源21、負荷装置22間に位相差が生じた場合でも直流電圧値から決定される位相差許容範囲で運転可能であり、三相4線式用にも容易に変更可能な無停電電源装置が得られる。
実施の形態6.
先の実施の形態4では、直流電圧中性点とコンバータ入力端子49aの電位差、直流電圧中性点とコンバータ入力端子49cの電位差、直流電圧中性点とインバータ出力端子50aの電位差、直流電圧中性点とインバータ出力端子50cの電位差のうち、最大のものが直流電圧の半分以下の範囲で三相交流電源21と負荷装置22との位相差を許容できる。しかし、必ずしも直流電圧が許容できる最大の位相差を決定するものとはならない。
実施の形態5では、コンバータ入力端子49aとインバータ出力端子50cとの電位差、コンバータ入力端子49cとインバータ出力端子50aとの電位差のうち、最大のものが直流電圧以下である位相差までを許容できる。ただし、v相については位相差30°以下の領域では電圧指令が他相より大きくなり線間電圧ピーク値の√3倍以上の直流電圧が必要である。
実施の形態4の位相差と各相電圧指令ピーク値をプロットした図14と実施の形態5の位相差と各相電圧指令ピーク値をプロットした図17とを重ねると図18になる。図18で(a)、(b)、(c)はそれぞれ実施の形態4に則ったu相、v相、w相電圧指令VIur、VIvr、VIwrのピーク値であり、(d)、(e)、(f)はそれぞれ実施の形態5に則ったu相、v相、w相電圧指令VIur、VIvr、VIwrのピーク値である。
図18で、θL−θS≧0°の場合、電圧指令ピーク値が最大となっているのは0°≦θL−θS<28.9°の範囲で(e)、28.9°≦θL−θSの範囲で(c)であり、(e)と(c)の交点はθL−θS=28.9°、電圧指令ピーク値/線間電圧ピーク値=0.72である。
(c)は実施の形態4に則った曲線であり、(e)は実施の形態5に則った曲線であるので、位相差28.9°までは実施の形態4の方が電圧指令ピーク値は小さくなり、すなわち必要な直流電圧が小さく、位相差が28.9°以上では実施の形態5の方が電圧指令ピーク値は小さく、すなわち必要とされる直流電圧が小さくなる。
そこでこの実施の形態6では、電圧指令を位相差の絶対値に応じて実施の形態4と実施の形態5のものに切り換える。
即ち、位相差の絶対値が0≦|θL−θS|<θ1、θ1≦|θL−θS|≦θ2の2つの場合によってインバータ出力電圧指令の作成方法を変更する。
ここで、θ1、θ2は直流電圧の値によって設定を変え、以下のように決定する。
0≦|θL−θS|<θ1の範囲では実施の形態4と同じ動作とする。θ1は図19の電圧ベクトル図上で示すθL−θSが正の場合はw相、θL−θSが負の場合はu相の電圧ベクトルの先端と直流電圧中性点の距離が直流電圧の半分となる値である。
線間電圧ピーク値をVLm、直流電圧をVdcとして、位相差がθ1の場合に電圧ベクトルが図14のような関係にあるとして図19の電圧ベクトル図から以下の連立方程式を解くことにより求められる。
Figure 2005253262
これを解いて得ることができるθ1は、
Figure 2005253262
この0≦|θL−θS|<θ1の場合はインバータ出力電圧指令は実施の形態4と同様に以下のものとする。
Figure 2005253262
θ2は図20の電圧ベクトル図に示すようにθL−θSが正の場合、インバータw相、コンバータu相、θL−θSが負の場合、インバータu相、コンバータw相の距離が直流電圧と等しくなる位相差である。
このとき以下の式が成立する。
Figure 2005253262
この式を解くと以下のθ2が得られる。
Figure 2005253262
θ1≦|θL−θS|≦θ2の間の電圧指令は以下の式で表されるものとする。
Figure 2005253262
位相差(θL−θS)/2が一定の場合、v相の電圧指令は位相が(θL−120°−(θL−θS)/2)で、振幅がVLm×cos{30°+(θL−θS)/2}−Vdc/2×sin[cos-1[2×VLm/Vdc×sin{30°+(θL−θS)/2}]]の正弦波であり、θL−θS=θ1のときは振幅がVLm/√3になり、θL−θS=θ2のときは振幅がVLm×cos{30°+(θL−θS)/2}となるので、先に挙げた0≦|θL−θS|<θ1の場合の電圧指令と連続性があり、θL−θS=θ2のときは実施の形態5と同じ電圧指令になる。
このように電圧指令を位相差に応じて切り換えを行うことにより実施の形態5より低い直流電圧のインバータで、実施の形態4より大きな位相差に対応できる。
このように、電圧指令を位相差に応じて切り換える実施の形態6の方式でインバータ制御を行うことにより、三相交流電源21、負荷装置22間に位相差が生じた場合でも直流電圧値から決定される位相差許容範囲で運転可能であり、三相4線式用にも容易に変更可能な無停電電源装置が得られる。
この発明に係る電力変換装置は以上のように、上記三相交流電源および三相交流負荷が三相3線式の場合、上記インバータ回路の3相交流出力端子の内、任意の相の特定出力端子と上記コンバータ回路の3相交流入力端子の内、上記特定出力端子と同相の特定入力端子とを直接接続するようにしたので、インバータ回路の各相出力端子の電位とコンバータ回路の各相入力端子の電位を確実に一致させることが出来る。従って、バイパス切換を行う場合にも過電流が流れる恐れはない。
また、上記三相交流電源および三相交流負荷のいずれかに接地相がある場合、上記直接接続する相を当該接地相としたので、各相電位の絶対値が決まり一層信頼性の高い運転が可能となる。
また、上記三相交流電源および三相交流負荷が三相4線式の場合、上記三相交流電源の中性線相と上記三相交流負荷の中性線相とを直接接続するようにしたので、三相3線式の場合と同様、インバータ回路の各相出力端子の電位とコンバータ回路の各相入力端子の電位を確実に一致させることが出来る。従って、バイパス切換を行う場合にも過電流が流れる恐れはない。
また、上記インバータ制御回路は、上記インバータ回路の各相の出力端子と上記直流中性点端子との間に出力する電圧を、各相相電圧指令に基づき制御するようにしたので、比較的低い直流電圧で、インバータ・コンバータの運転が可能となる。
また、上記インバータ制御回路は、上記インバータ回路の各相の出力端子と上記直流中性点端子との間に出力する電圧を、上記各相相電圧指令に上記各相共通の高調波成分を重畳した各相第2相電圧指令に基づき制御するものとし、上記高調波成分を重畳することにより、上記各相相電圧指令の波高値より上記各相第2相電圧指令の波高値が低減するようにしたので、インバータ回路の出力電圧に影響を与えることなく直流電圧を低減することが可能となる。
また、上記インバータ回路の出力端子と上記コンバータ回路の入力端子とを直接接続する相を接続相、他の2相を非接続2相としたとき、上記インバータ制御回路は、上記インバータ回路の各相の出力端子と上記直流中性点端子との間に出力する電圧を、上記接続相は零に、上記非接続2相は上記接続相との間の線間電圧にする各相異形線間電圧指令に基づき制御するようにしたので、三相交流電源側と負荷装置側とに位相差が生じても、インバータ・コンバータの運転が支障無く行える。
また、上記三相交流電源の位相に対し上記三相交流負荷の位相がΔθ遅れた場合、上記インバータ制御回路は、上記インバータ回路の各相の出力端子と上記直流中性点端子との間に出力する電圧を、上記各相異形線間電圧指令に、上記各相共通であって、相電圧波高値を有し上記非接続2相の線間電圧の合成位相を反転した位相から(Δθ/2)進めた位相の電圧成分を重畳した各相第2異形線間電圧指令に基づき制御するようにしたので、生じ得る位相差において運転を可能にする直流電圧を低減することが出来る。
また、上記三相交流電源の位相に対し上記三相交流負荷の位相がΔθ遅れた場合、上記インバータ制御回路は、上記インバータ回路の各相の出力端子と上記直流中性点端子との間に出力する電圧を、上記各相異形線間電圧指令に、上記各相共通であって、線間電圧波高値×cos((Δθ/2)+30゜)の波高値を有し上記非接続2相の線間電圧の合成位相を反転した位相から(Δθ/2)進めた位相の電圧成分を重畳した各相第3異形線間電圧指令に基づき制御するようにしたので、生じ得る位相差において運転を可能にする直流電圧を低減することが出来る。
また、上記平滑回路の直流電圧がより低い値で上記位相差Δθを吸収できるように、上記インバータ制御回路は、上記インバータ回路の各相の出力端子と上記直流中性点端子との間に出力する電圧を、上記位相差Δθが所定値より小さい範囲では、上記各相第2異形線間電圧指令に基づき、上記位相差Δθが上記所定値以上の範囲では、上記各相第3異形線間電圧指令に基づき制御するようにしたので、生じ得る位相差において運転を可能にする直流電圧を一層低減することが出来る。
また、上記平滑回路と並列に接続された蓄電装置を備えるとともに、上記コンバータ回路の各相入力端子と上記インバータ回路の各相出力端子とをスイッチを介して接続するバイパス回路を構成し、上記スイッチの開閉を切り換えることにより、供給電源を上記三相交流電源と上記蓄電装置とで切り換える無停電電源装置として機能させるようにしたので、上記切り換えの動作が円滑に成される。
実施の形態1、2、3、4、5,6による三相3線式電源および負荷に適用する無停電電源装置の構成を示す図である。 実施の形態1,2,3,4,5,6による三相3線式電源、負荷および三相4線式電源、負荷に適用する無停電電源装置におけるコンバータ制御回路45の詳細なブロック図である。 実施の形態1、2、3による三相3線式電源、負荷に適用する無停電電源装置におけるインバータ制御回路47および実施の形態1,2,3,4,5,6による三相4線式電源、負荷に適用する無停電電源装置におけるインバータ制御回路47の詳細なブロック図である。 実施の形態1,2,3,4,5,6による三相4線式電源および負荷に適用する無停電電源装置の構成を示す図である。 実施の形態1による三相3線式電源および負荷に適用する無停電電源装置のインバータ出力端子50a、50b、50cの電位変動および直流母線・直流電圧中性点の電位変動、コンバータ入力端子49a、49b、49cの電位変動を表す図である。 実施の形態2による三相3線式電源および負荷に適用する無停電電源装置のインバータ出力端子50a、50b、50cの電位変動および直流母線・直流電圧中性点の電位変動、コンバータ入力端子49a、49b、49cの電位変動を表す図である。 実施の形態3における三相3線式電源および負荷に適用する無停電電源装置のインバータ出力端子50a、50b、50c、コンバータ入力端子49a、49b、49cの電位差が最大となる場合の電圧ベクトル図である。 実施の形態3の説明のため、実施の形態1の場合に最大の位相差が発生した場合の各相端子の電位変動を表す図である。 実施の形態3の場合に最大の位相差が発生した場合の各相端子の電位変動を表す図である。 実施の形態4,5,6による三相3線式電源および負荷に適用する無停電電源装置におけるインバータ制御回路47の詳細なブロック図である。 実施の形態4による三相3線式電源および負荷に適用する無停電電源装置のインバータ出力電圧ベクトルと負荷装置22に印加される電圧のベクトルと、三相交流電源21の電圧ベクトルを示す図である。 実施の形態4の説明のため、実施の形態1の場合に位相差が発生した場合の各相端子の電位変動を表す図である。 実施の形態4の場合に位相差が発生した場合の各相端子の電位変動を表す図である。 実施の形態4による三相3線式電源および負荷に適用する無停電電源装置のインバータ出力電圧指令のピーク値を三相交流電源21と負荷装置22の位相差に応じてプロットした図である。 実施の形態5による三相3線式電源および負荷に適用する無停電電源装置のインバータ出力電圧ベクトルと負荷装置22に印加される電圧ベクトルと、三相交流電源21の電圧ベクトルを示す図である。 実施の形態5の場合に位相差が発生した場合の各相端子の電位変動を表す図である。 実施の形態5による三相3線式電源および負荷に適用する無停電電源装置のインバータ出力電圧指令のピーク値を三相交流電源21と負荷装置22の位相差に応じてプロットした図である。 実施の形態4,5による三相3線式電源および負荷に適用する無停電電源装置のインバータ出力電圧指令のピーク値を三相交流電源21と負荷装置22の位相差に応じてプロットした図である。 実施の形態6による三相3線式電源および負荷に適用する無停電電源装置において電圧指令の計算式切り換えを行う三相交流電源21と負荷装置22の位相差θ1におけるインバータ出力電圧ベクトルと負荷装置22に印加される電圧のベクトルと、三相交流電源21の電圧ベクトルを示す図である。 実施の形態6による三相3線式電源および負荷に適用する無停電電源装置において電圧指令の計算式切り換えを行う三相交流電源21と負荷装置22の位相差θ2におけるインバータ出力電圧ベクトルと負荷装置22に印加される電圧のベクトルと、三相交流電源21の電圧ベクトルを示す図である。 バイパス回路を備えた従来の三相3線式電源および負荷に適用する無停電電源装置の構成を示す図である。
符号の説明
21 三相交流電源、22 負荷装置、23 コンバータ回路、
26 インバータ回路、29a,29b コンデンサ、30 蓄電池、
40a,40b 電圧センサ、42 スイッチ、43 渡り線、44 直流電圧中性線、
47 インバータ制御回路、49a,49b,49c コンバータ入力端子、
50a,50b,50c インバータ入力端子、68,81 PLL、
69,82 瞬時値出力電圧指令作成回路。

Claims (11)

  1. 三相交流電源に接続され、スイッチング素子からなる3相フルブリッジアームで構成され上記三相交流電源からの交流を直流に変換するコンバータ回路と、このコンバータ回路の直流出力端子に接続され、直流中性点端子を備えたコンデンサからなる平滑回路と、この平滑回路の直流端子に接続され、スイッチング素子からなる3相フルブリッジアームで構成され上記平滑回路からの直流を3相交流に変換して三相交流負荷に出力するインバータ回路と、上記三相交流電源の電圧検出値を電圧指令として上記インバータ回路の出力電圧を制御するインバータ制御回路とを備えた電力変換装置において、
    上記インバータ回路の交流出力側の内、任意の相と上記コンバータ回路の交流入力側の内、上記任意の相と同一の相とを直接接続するようにしたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 上記三相交流電源および三相交流負荷が三相3線式の場合、上記インバータ回路の3相交流出力端子の内、任意の相の特定出力端子と上記コンバータ回路の3相交流入力端子の内、上記特定出力端子と同相の特定入力端子とを直接接続することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 上記三相交流電源および三相交流負荷のいずれかに接地相がある場合、上記直接接続する相を当該接地相とすることを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  4. 上記三相交流電源および三相交流負荷が三相4線式の場合、上記三相交流電源の中性線相と上記三相交流負荷の中性線相とを直接接続することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  5. 上記インバータ制御回路は、上記インバータ回路の各相の出力端子と上記直流中性点端子との間に出力する電圧を、各相相電圧指令に基づき制御することを特徴とする請求項2または3に記載の電力変換装置。
  6. 上記インバータ制御回路は、上記インバータ回路の各相の出力端子と上記直流中性点端子との間に出力する電圧を、上記各相相電圧指令に上記各相共通の高調波成分を重畳した各相第2相電圧指令に基づき制御するものとし、上記高調波成分を重畳することにより、上記各相相電圧指令の波高値より上記各相第2相電圧指令の波高値が低減するようにしたことを特徴とする請求項5記載の電力変換装置。
  7. 上記インバータ回路の出力端子と上記コンバータ回路の入力端子とを直接接続する相を接続相、他の2相を非接続2相としたとき、上記インバータ制御回路は、上記インバータ回路の各相の出力端子と上記直流中性点端子との間に出力する電圧を、上記接続相は零に、上記非接続2相は上記接続相との間の線間電圧にする各相異形線間電圧指令に基づき制御することを特徴とする請求項2または3に記載の電力変換装置。
  8. 上記三相交流電源の位相に対し上記三相交流負荷の位相がΔθ遅れた場合、上記インバータ制御回路は、上記インバータ回路の各相の出力端子と上記直流中性点端子との間に出力する電圧を、上記各相異形線間電圧指令に、上記各相共通であって、相電圧波高値を有し上記非接続2相の線間電圧の合成位相を反転した位相から(Δθ/2)進めた位相の電圧成分を重畳した各相第2異形線間電圧指令に基づき制御することを特徴とする請求項7記載の電力変換装置。
  9. 上記三相交流電源の位相に対し上記三相交流負荷の位相がΔθ遅れた場合、上記インバータ制御回路は、上記インバータ回路の各相の出力端子と上記直流中性点端子との間に出力する電圧を、上記各相異形線間電圧指令に、上記各相共通であって、線間電圧波高値×cos((Δθ/2)+30゜)の波高値を有し上記非接続2相の線間電圧の合成位相を反転した位相から(Δθ/2)進めた位相の電圧成分を重畳した各相第3異形線間電圧指令に基づき制御することを特徴とする請求項7記載の電力変換装置。
  10. 上記平滑回路の直流電圧がより低い値で上記位相差Δθを吸収できるように、上記インバータ制御回路は、上記インバータ回路の各相の出力端子と上記直流中性点端子との間に出力する電圧を、上記位相差Δθが所定値より小さい範囲では、請求項8の各相第2異形線間電圧指令に基づき、上記位相差Δθが上記所定値以上の範囲では、請求項9の各相第3異形線間電圧指令に基づき制御することを特徴とする電力変換装置。
  11. 上記平滑回路と並列に接続された蓄電装置を備えるとともに、上記コンバータ回路の各相入力端子と上記インバータ回路の各相出力端子とをスイッチを介して接続するバイパス回路を構成し、上記スイッチの開閉を切り換えることにより、供給電源を上記三相交流電源と上記蓄電装置とで切り換える無停電電源装置として機能させることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の電力変換装置。
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