JP2005249823A - マグローラとそれを用いた現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

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Sumio Kamoi
澄男 鴨井
Kyota Hizuka
恭太 肥塚
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善之 高野
Noriyuki Kamiya
紀行 神谷
Tomohito Terajima
智史 寺嶋
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Abstract

【課題】 2成分現像装置において、磁気特性の高い極を有する現像ローラを提供することが目的であり、特にSLIC現像ローラとして使用するのに適した長手方向の磁気特性が均一で画像特性に有利なマグローラを提供することを課題とする。
【解決手段】 マグネットブロックをマグローラ溝に配置して作製するマグローラの場合、磁気特性が低い部分のマグネット体積を増やすことによって、均一な磁気特性を得ることができる。長尺のマグネットブロックは、圧縮成型の場合、長手方向の磁気特性が不均一になりやすいが、図5に示すように、マグネットブロック底面に凸部を設けることで、長手方向の磁気特性を均一とすることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に用いる現像周辺装置および画像形成装置に関する。詳しくは、トナー及び磁性粒子からなる二成分現像剤を用いて像担持体に形成された潜像を現像する、マグローラ、現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置に関する。
特許文献1には、フェライト磁石系材料からなり、円筒形状に形成したマグローラにおいて、特定の磁極若しくはその近傍に設けられた溝内に等方性のR-Fe-B系磁性粉と結合材料から成る材料によって形成したマグローラ(R:希土類元素)が記載されている。図1にその模式図を示す。
特許文献2には柱状体(マグローラ)の外周面から内周面に対する溝を形成し、異方性磁石ユニットが埋設されたことを特徴とするマグローラが記載されている。
特許文献3には、円柱状の軸部材の外周面に設けた長手方向の溝内に磁性粉を充填し、これを圧縮成型し、接着剤を含侵硬化させ、次いで後加工を施すことにより、少ない工程で軽量の永久磁石ローラを形成する永久磁石の製造方法が記載されている。
また、図2に示すようなマグネットブロックの形状が外側にR形状を持つことを特徴とする現像ローラも知られている。
特許文献4には、上記の本願出願人が先に提案したSLIC現像ローラにおいて、円柱状の軸部材の現像極に相当する部分に設けた長手方向の溝内に、隣接して配置されたブロック同士の極性が相反する少なくとも2つのマグネットブロックを有するマグローラが記載されている。
SLIC現像ローラとは、特に低コントラスト画像の後端白抜け、ギザギザ発生を改善することを目的として、磁気ブラシが現像ローラ長手方向に対し均一に穂立ちを起こして、潜像担持体に接触するように構成された現像ローラである。
SLIC現像ローラでは、現像極部の極間角度が従来の現像ローラに比べ狭いためにマグネット材料に高い磁気特性が必要である。また、SLIC現像ローラでは、現像極部の精度を従来の現像ローラに比べ高くする(従来は±2度、SLICは±1度程度)必要があり、従来用いられていた材料やローラ構成及び製造方法では実施困難である。特にマグネット材料については従来一般的に用いられているフェライト系マグネットでは充分な磁気特性が得られず、達成困難であり、希土類マグネットを用いる必要が生じる。また、希土類マグネットはコストが高いため、現実的なローラのマグネット構成としては、高い磁気特性が必要となる磁極部分にのみ希土類マグネットを用い、その他の極はフェライト系マグネットを使用する方法が望ましい。つまり、マグローラに希土類マグネットを使用する場合は、長尺で高磁力のマグネットブロックとして用いるのが望ましい。
従来、マグネットブロックは、燒結マグネットブロック、押出し成型・射出成型により成型されるプラスチックマグネットブロック、磁性粉とバインダーを型内で圧縮成型することによるマグネットブロックなどが知られているが、希土類系の燒結マグネットブロックは100mm程度の長さが限界であり、300mmの成型は難しい。押出し成型や射出成型では長尺が可能であるが、300mmにわたって均一な寸法精度(ねじれ、振れ等)を達成するのが困難である。また、その成型特性上ある程度の流動性が必要であるため、バインダー樹脂の割合を多くしなければならず、マグネットブロック中の磁性粉の含有率を高めて磁気特性をあげることが困難である。そこで、圧縮成型によって得るのが望ましい。しかし、圧縮成型工法には以下の問題点がある。
一般にマグネットはその形状や長さによらず端部の磁束密度が高くなる性質(エッジ効果)により両端部の磁気特性が高くなる性質がある。このため長手方向で均一な磁気特性を得るのは困難である。
さらに、圧縮成型工法によってマグネットブロックを成型する場合、型内の圧力分布は不均一になる。例えばプレス機によって型の高さ方向に平行に圧力をかける場合型内の圧力ベクトルの向きは分散するが、型壁近傍では壁があるためにプレス方向と同方向の圧力が比較的強く発生するものの、型の中心では圧力が様々な向きに分散するために比較的圧力が弱くなる。成型品形状が短手方向の片側にR形状を持つような特殊な形状であると中心付近は型厚が厚いために、単位体積あたりの圧力が端部に比べて弱くなる(図3)。単位面積あたりの圧力が強い方が磁気特性が高いことはこれまでにわかっており、圧縮成型工法では、単位体積あたりの圧力不均一に起因した磁気特性のバラツキが生じる。特に長手方向の中心は型壁までの距離が長く、短手方向と比べると磁気特性のバラツキが顕著である。つまり、圧縮成型工法では、通常のエッジ効果に加えて圧力分布不均一に起因する長手方向の磁気特性バラツキが生じ、均一な磁気特性を得るのは困難である。
仮にマグネットブロックを射出成型工法によって得る場合でも長尺のマグネットブロック作製時は中心にゲートを設けることが多く、ゲート部で磁気特性の低下が生じる。このため長尺磁石では中心付近の磁気特性が低くなりやすい。図4にマグネットブロックの長手方向の磁気特性の変化を示す。
このようなマグネットブロックを現像ローラに配置すると、局所的に端部の現像剤量が増え画像ムラや地汚れといった画像特性上の問題の発生原因になるため長手方向の磁気特性を一定にすることが必要である。
特許文献3は芯金に溝を設け、芯金に直接圧縮成型する工法である。この工法では、各極ごとに成型が必要になり、生産性が低く、コストが高くなる問題がある。また、現像ローラ径が大きくなると、それに伴い、芯金径を大きくするか、成型マグネットブロック厚さを大きくする必要がある。
しかし、前者の場合は芯金径が大きくなると重くなり、マシンへの負荷が大きくなる。
後者の場合は、成型マグネットブロックを高くすると必要磁石量が多くなり、高コストとなる。特許文献3ではフェライト材料を特定しているが、本発明の希土類磁石は材料費が非常に高く、出きる限り、体積を小さくすることが望まれるため、本発明のような、特定の極の磁力を高磁力の希土類磁石を用いて、高めたい場合、コストの高いマグローラとなってしまう欠点がある。
また、特許文献4では、マグネットブロックの長手方向の磁気特性を均一にして、画像特性を向上させる点については、触れられていない。
特許2545601号公報 特開昭54−58898号公報 特開昭59−146073号公報 特開2001−296743号公報
上記事情に鑑み、本発明は、2成分現像装置において、磁気特性の高い極を有する現像ローラを提供することが目的であり、特にSLIC現像ローラとして使用するのに適した長手方向の磁気特性が均一で画像特性に有利なマグローラを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の特徴を有している。
請求項1に記載のマグローラでは、円筒形状のマグネットチューブの一部に他の部材の埋め込みができるよう溝が成型され、その溝に高磁力のマグネットブロックが配設されているマグローラにおいて、前記マグローラは、前記高磁力のマグネットブロックは、マグローラと接する面の一部もしくは全面に凸形状を有することを特徴とする。
請求項2に記載のマグローラでは、さらに、前記マグローラは、溝に配設される高磁力マグネットブロックの凸部の高さは0.1mm以下であることを特徴とする。
請求項3に記載のマグローラでは、さらに、前記マグローラは、溝に配設される高磁力マグネットブロックは、マグローラの外側にR形状を持っていることを特徴とする。
請求項4に記載のマグローラでは、さらに、前記マグローラは、溝に配設される高磁力マグネットブロックは、磁場中で圧縮成型してなることを特徴とする。
請求項5に記載の現像装置では、潜像担持体に形成された静電潜像を現像する現像装置において、前記現像装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載のマグローラを現像ローラとすることを特徴とする。
請求項6に記載のロセスカートリッジでは、潜像担持体と、少なくとも1以上のプロセス手段とを一体にし、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、前記プロセスカートリッジは、請求項5に記載した現像装置を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の画像形成装置では、潜像担持体上に形成された静電潜像をトナーで可視化する画像形成装置において、前記画像形成装置は、請求項5に記載した現像装置を備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明は、上記解決するための手段によって、本発明のマグローラでは、磁束密度分布が低い領域の磁気特性をアップさせ、長手方向で磁束密度分布が均一で、画像特性に有利なマグローラを得ることができる。
さらに、本発明のマグローラでは、磁束密度分布を緩やかに変化させることができ、また接着効率を落とすことなく長手方向の磁束密度分布が均一で画像特性に有利なマグローラを得ることができる。
さらに、本発明のマグローラでは、マグネットブロックがプラマグ上に配置した時にスリーブに干渉することなく、より高い磁束密度の磁極を形成することができ、画像特性に有利なマグローラを得ることができる。
さらに、本発明のマグローラでは、圧縮成型工法における長手方向で磁束密度分布が不均一となる問題点を解消し、さらに、磁場中での圧縮成型法により、他の工法で成型する場合よりも磁気特性の高い画像特性に有利なマグローラを得ることができる。
さらに、本発明の現像装置では、長手方向磁気特性が安定した、画像ムラや地汚れのない良好な画像特性の現像装置を得ることができる。
さらに、本発明のプロセスカートリッジでは、画像特性にすぐれたプロセスカートリッジを得ることができる。
さらに、本発明の画像形成装置では画像特性にすぐれた画像形成装置を得ることができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図5は、本発明の底面に凸部を有するマグネットブロックの模式図である。
前述のように長尺のマグネットブロックは、圧縮成型の場合、長手方向の磁気特性が不均一になりやすい(図4参照)。
一般にマグネットブロックの磁気特性は磁性粉の向きにより決定されるが、向きがそろっている場合はマグネットブロックの体積に比例して磁気特性が高くなる。そこで、本発明のように磁気特性が低い部分のマグネット体積を増やすことによって、均一な磁気特性を得ることができる。具体的には、図5に示すように、マグネットブロックの底面に凸部を設けることにより、磁気特性の低い部分のマグネット体積を増やすことにより、均一な磁気特性を得ることができる。
図6は、希土類マグネットの磁束密度の表面からの距離に対する減衰特性を示す図である。
マグネットの磁気特性は距離が離れるほど磁束密度が減衰するが、特に希土類マグネットのように磁気特性の高いマグネットでは距離による減衰率が大きく、体積変化に伴う磁気特性変化よりも影響が大きい。このため、マグローラの表面側に凸部を設けると、磁力を活用する領域での磁気特性は局所的に急激に変化し、長手方向で均一な分布を得るのが難しい。本発明のように、マグローラ表面と逆側に凸部を設け体積によって磁気特性をアップさせると磁気特性の変化は緩やかであり、長手方向の磁気特性分布を容易にコントロールできる。
マグネットブロックに用いる磁性粉としては従来用いられているフェライト系磁性粉や希土類系磁性粉が挙げられるが、高磁力マグネットを得るためには希土類系磁性粉が望ましい。また、希土類系磁性粉には等方性、異方性の磁性粉があり、異方性磁性粉の方が高磁力を得られるが、所望の磁気特性に応じてどちらのタイプを用いてもかまわない。
本発明のマグローラは、マグネットブロック凸部の高さを規定するものである。
マグネットブロックをマグローラに配設するために、長手方向が300mm程度の成型品を射出成型工法もしくは圧縮成型工法によって得る場合、中央付近の磁束密度が端部に比べて低くなる。(図4参照)
図7は、マグネットブロックの長手方向断面形状と長手方向磁束密度分布の関係を示す図である。
上記の磁束密度が落ち込む中央付近の部分に凸部を設けると長手方向で均一な磁気特性が得られる。しかし、マグネットブロック底面が局所的に急激に高くなると、磁束密度分布も急激に変わり長手方向で均一な分布を得ることはできない。
SLIC現像ローラでは、マグネットブロックを貼り付けた磁極の磁束密度偏差の仕様が10mT以内とされている。凸部が0.1mm以上ではマグネットブロック自体の磁束密度偏差が10mT以下であることが困難である上に、マグローラ自体に長手方向の磁束密度偏差がある場合には仕様達成は困難である。(実施例参照)
さらに、マグローラ接着面に凸部が存在すると、ローラ溝がフラットである場合にはマグネットブロックは反った状態で配設される。このため凸部が高いマグネットブロックは接着性が悪い。
図8は、接着面に凸部を有するマグネットブロックをローラ溝に配置した場合の模式図である。
本発明のように、マグネットブロックの凸部高さを0.1mm以下とすることで、磁束密度の変化が緩やかとなって磁束密度偏差の仕様をクリアでき、しかも反りの影響を受けず、良好な接着状態が得られる。
図9は、マグネットブロックをマグローラ溝に配置した場合の現像ローラの断面図である。
例えば磁気波形が広幅で高磁力なマグローラを作ろうとすると、幅の広い(4〜10mm)マグネットブロックをマグローラに設置する必要がある。その場合、マグローラをスリーブ内に収めるためには、マグネットブロックの稜線部がスリーブと干渉しないようにマグ成型体の高さ寸法を低くしなければならない。すると、図9に示すように、成型体の中央部付近ではスリーブとの間隙が大きくなるため、高磁力を実現できない。そこでスリーブとマグネットブロックとの間隙を小さくする手段の一つとして、マグネットブロックの、スリーブと接する角部をR形状もしくはC形状にする、もしくはスリーブと向かい合う面全体をR形状にすることが考えられる。
図10は、マグネットブロックの短手方向の断面形状を示す模式図である。
図10のような断面形状の内、マグネットブロックとスリーブが干渉せず、なおかつ最もマグネットブロック体積が大きくなるのは、マグネットブロックのスリーブと向かう面全体がR形状である場合である。R形状の場合、他の形状に比べて磁気特性を高く、所望の磁極幅にすることができるため、マグネットブロックの形状はスリーブ面側がR形状であることが望ましい。
本発明のマグローラで用いるマグネットブロックを得るには、磁石粉のみからなる燒結磁石、磁石粉と高分子化合物からなるプラスチックマグネットを成型するプラマグ成型体が考えられるが、例えば希土類磁石粉を用いる場合、磁気特性が非常に高いため燒結磁石である必要はない。また希土類磁石粉はコストが非常に高く、燒結磁石では高コストになる。そこでプラマグ成型体を用いるのが望ましい。
プラマグ成型体の成型方法としては一般に(i)射出成型法、(ii)押出し成型法、(iii)圧縮成型法の3方法が考えられる。高磁力のマグネットブロックを得るには(i)〜(iii)の何れかの方法による成型と、磁場印加による磁石粉の配向とを同時に行う必要がある。
(i)では金型で寸法が決定されるため高精度の成型が可能であるが、材料は金型内を流れる必要があるため、樹脂の配合比を高める必要があり、磁石粉の配合比率を高められないため、高磁力マグが得られ難い。(ii)では生産性にすぐれるものの、寸法精度が悪い。また(i)と同様に磁石粉の配合比率を上げ難く、高磁力マグが得られ難い。したがって(iii)の圧縮成型によって得るのが望ましい。
図11は、マグネットブロックの圧縮成型工法の模式図である。
圧縮成型では図11に示すように、圧縮成型方向に対して垂直方向に磁場を印加する方が成型品の配向が高くなり、高磁力マグネットブロックを得るのに有効である。
図12は、本発明の現像装置の一実施例を示す概略構成図である。
図13は、本発明のプロセスカートリッジの一実施例を示す概略構成図である。
図14は、本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略構成図である。
本発明のマグネットブロックを配置したマグローラは長手方向の磁気特性分布が均一で画像特性が良好である。このため図12に示す現像装置の現像ローラとして用いると有効である。さらにこの現像装置を図13に示すプロセスカートリッジや図14に示す画像形成装置に用いれば、画像上の不具合が少ない高画質の画像を得ることができる。
図14の画像形成装置について説明する。
図中符号100は複写装置本体、200はそれを載せる給紙テーブル、300は複写装置本体100上に取り付けるスキャナ、500はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)である。
複写装置本体100には、潜像担持体としての感光体40の周囲に帯電、現像、クリーニング等の電子写真プロセスを実行する各手段を備えた画像形成手段18を、4つ並列にしたタンデム型画像形成装置20が備えられている。タンデム型画像形成装置20の上部には、画像情報に基づいて感光体40をレーザー光により露光し潜像を形成する露光装置21が設けられている。また、タンデム型画像形成装置20の各感光体40と対向する位置には、無端状のベルト部材からなる中間転写ベルト10が設けられている。中間転写ベルト10を介して感光体40と相対する位置には、感光体40上に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト10に転写する一次転写手段62が配置されている。
画像形成手段18の現像装置4には、上記のトナーを含んだ現像剤を用いる。現像装置4は、現像剤担持体が現像剤を担持、搬送して、感光体40との対向位置において交互電界を印加して感光体40上の潜像を現像する。交互電界を印加することで現像剤を活性化させ、トナーの帯電量分布をより狭くすることができ、現像性を向上させることができる。
また、感光体40と現像装置、共に一体に支持され、画像形成装置本体に対し着脱自在に形成されるプロセスカートリッジとすることができる。このプロセスカートリッジは、この他に帯電手段、クリーニング手段を含んで構成してもよい。
上記の画像形成装置の動作は以下の通りである。
初めに、原稿自動搬送装置500の原稿台30上に原稿をセットする、または、原稿自動搬送装置500を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置500を閉じてそれで押さえる。
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置500に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動して後、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、第一走行体33および第二走行体34を走行する。そして、第一走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第二走行体34に向け、第二走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
また、不図示のスタートスイッチを押すと、不図示の駆動モータで支持ローラ14、15、16の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転し、中間転写ベルト10を回転搬送する。同時に、個々の画像形成手段18でその感光体40を回転して各感光体40上にそれぞれ、ブラック・イエロー・マゼンタ・シアンの単色画像を形成する。そして、中間転写ベルト10の搬送とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写ベルト10上に合成カラー画像を形成する。
一方、不図示のスタートスイッチを押すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。
または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
そして、中間転写ベルト10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト10と二次転写装置22との間にシートを送り込み、二次転写装置22で転写してシート上にカラー画像を記録する。
画像転写後のシートは、二次転写装置22で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、切換爪55で切り換えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55で切り換えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
一方、画像転写後の中間転写ベルト10は、中間転写ベルトクリーニング装置17で、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成装置20による再度の画像形成に備える。
以下実施例により、本発明をさらに説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、以下において、特に表記するもの以外、「部」および「%」は重量基準で示すものとする。
マグネットブロックは、愛知製鋼社製異方性Nd―Fe−B系磁石パウダーMFP−12、93重量部に対し、下記の成分・配合比の微粒子7重量部を配合し、攪拌分散し、コンパウンド材料とした。
使用したMFP−12の平均粒径値は150μm、熱可塑性樹脂の軟化点は75℃、平均粒径値は7.3μmである。
熱可塑性樹脂としてポリエステル樹脂79重量部、スチレンアクリル樹脂7重量部、
顔料としてカーボンブラック7.6重量部、帯電制御剤としてサリチル酸ジルコニウム0.9重量部、離型剤としてカルナバワックスとライスワックスの配合物4.3重量部、流動性付与剤として疎水性シリカ1.2重量部を用いた。
図15は、マグネットブロック成型時の金型の断面図である。
本発明の実施例であるマグネット成型体Aを作製するべく、金型収納部の大きさが幅12.0mm、長さ306mm、両端部から100mm部はR部の最大高さ2.27mm、中心106mm部はR部の最大高さ2.37mm(凸部高さ0.1mm)である、図15に示すような金型に上記磁石粉コンパウンドを充填した。18,000(Oe)の磁界が発生するように直流電界を加え、磁場印加状態で室温で5.5ton/cmのプレス圧を加え、磁場成型を行った。磁場方向はマグネットブロックの高さ方向で、図11に示すような横磁場成型法で行った。
得られたマグネットブロックはP2極用のマグネットブロックであり、マグネットブロックの寸法は幅6.05mm、高さ2.31mm、長さ306.1mmであり、密度は5.33g/cmであった。
さらに、金型収納部の大きさが幅4.0mm、長さ306mmの金型で、全長に亘りR部の最大高さ2.27mm(凸部なし)である金型に上記磁石粉コンパウンドを充填した。18,000(Oe)の磁界が発生するように直流電界を加え、磁場印加状態で室温で5.5ton/cmのプレス圧を加え、磁場成型を行った。この時、磁場方向はマグネットブロックの高さ方向で、図11に示すような横磁場成型法で行った。
得られたマグネットブロックはP1極用のマグネットブロックであり、マグネットブロックの寸法は幅2.03mm、高さ2.31mm、長さ306.1mmであり、密度は5.35g/cmであった。
上記のように成型した後、平板状のベーク治具にセットし、100℃−10minのベークを行ない、マグネットブロック強度を向上させると供に、成型で発生した反りを矯正した。ベーク後空芯コイルで発生磁場2.5Tのパルス着磁を行ない、着磁を完成させ、本発明の実施例であるマグネット成型体A(P2極用およびP1極用のマグネットブロック)を得た。
本発明との比較例であるマグネット成型体Bを作製するべく、金型収納部の大きさが幅12.0mm、長さ306mm、両端部から100mm部はR部の最大高さ2.27mm、中心106mm部はR部の最大高さ2.57mm(凸部高さ0.3mm)である、図15に示すような金型に上記磁石粉コンパウンドを充填した。図11に示すような横磁場成型法で成型しP2極用マグネットブロックを得た。これと前記成型体AのP1極用のマグネットブロックを組み合わせてマグネット成型体Bとした。
本発明との比較例であるマグネット成型体Cを作製するべく、金型収納部の大きさが幅12.0mm、長さ306mm、両端部から100mm部はR部の最大高さ2.27mm、中心106mm部はR部の最大高さ2.47mm(凸部高さ0.2mm)である、図15に示すような金型に上記磁石粉コンパウンドを充填した。図11に示すような横磁場成型法で成型しP2極用マグネットブロックを得た。
本発明との比較例であるマグネット成型体Dを作製するべく、金型収納部の大きさが幅12.0mm、長さ306mm、全長に亘りR部の最大高さ2.27mm(凸部なし)である金型に上記磁石粉コンパウンドを充填した。図11に示すような横磁場成型法で成型しP2極用マグネットブロックを得た。
前記第24ないし26欄に示すマグネットブロックを、成型後、平板状のベーク治具にセットし、100℃−10minのベークを行ない、マグネットブロック強度を向上させると供に、成型で発生した反りを矯正した。ベーク後空芯コイルで発生磁場2.5Tのパルス着磁を行ない、着磁を完成させ、本発明の比較例であるマグネット成型体B、CおよびDを得た。なお、P1極用のマグネットブロックは、実施例のマグネット成型体Aと共通とした。
図16に、マグネット成型体A、B、CおよびDのマグネットブロック(P2極用)の形状を示す。
上記マグネットブロックを取付けて本発明のマグローラを構成するプラスチックマグローラは、以下のように作製した。
フェライト磁石とEEA樹脂からなる磁石コンパウンドを磁場中押し出し成型で23.0mmφのマグローラチューブを作成し、中空部に6mmφの芯金を挿入した。
尚、この時、現像主極(P1極)と現像極の下流側隣接極(P2極)には溝が形成されている。
P1用の溝は深さ3.0mm、幅2.5mm、長さ306.1mmの溝が形成され、P2極には、深さ2.3mm、幅10.0mm、長さ306.1mmの溝が形成されている。
上記のようにして作製したプラスチックマグローラをヨーク着磁法で各極の着磁を行い、その後P1、P2極溝部に上記マグネット成型体のマグネットブロックをそれぞれ配置し、瞬間接着剤で固定した。これらのマグローラについて長手方向の磁束密度分布の評価と、画像ムラ評価を行ったところ下表のような結果を得た。
Figure 2005249823
本発明の実施例1の場合、長手方向磁気密度偏差は、前記SLIC現像ローラの基準値10mT以内であり、画像ムラも目視できない程度であり、SLIC現像ローラとして使用可能なレベルであった。
これに対し、マグネットブロック底面の凸部高さを変えた比較例1ないし3の場合は、長手方向磁気密度偏差、画像ムラ評価に関して基準のレベルに達せず、SLIC現像ローラとして使用不可能または困難なレベルであった。
特許文献1に記載のマグローラの構成模式図である。 マグネットブロックが外側にR形状を持つことを特徴とするマグローラの構成模式図である。 圧縮成型工法でマグネットブロックを成型する場合の金型内の圧力ベクトルをマグネットブロックの短手方向断面(3a)、長手方向断面(3b)で示した図である。 マグネットブロックの長手方向の磁束密度分布を示す図である。 底面の全長に凸部を有するマグネットブロックの模式図(5a)および底面の一部に凸部を有するマグネットブロックの模式図(5b)である。 希土類マグネットの磁束密度の表面からの距離に対する減衰特性を示す図である。 マグネットブロックの長手方向断面形状と長手方向磁束密度分布の関係を示す図である。 接着面に凸部を有するマグネットブロックをローラ溝に配置した場合の模式図である。 マグネットブロックをマグローラ溝に配置した場合の現像ローラの断面図である。 マグネットブロックの短手方向の断面形状を示す模式図である。 マグネットブロックの圧縮成型工法の模式図である。 本発明の現像装置の一実施例を示す概略構成図である。 本発明のプロセスカートリッジの一実施例を示す概略構成図である。 本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略構成図である。 マグネットブロック成型時の金型の断面図である。 本発明の実施例および比較例におけるマグネットブロックの短手方向の断面形状を示す模式図である。
符号の説明
4 現像装置
10 中間転写ベルト
14、15、16 支持ローラ
17 中間転写ベルトクリーニング装置
18 画像形成手段
20 タンデム型画像形成装置
21 露光装置
22 二次転写装置
25 定着装置
26 定着ベルト
28 シート反転装置
30 原稿台
32 コンタクトガラス
33 第一走行体
34 第二走行体
35 結像レンズ
36 読み取りセンサ
40 感光体
42、50 給紙ローラ
43 ペーパーバンク
44 給紙カセット
45、52 分離ローラ
46、48 給紙路
47 搬送ローラ
49 レジストローラ
51 手差しトレイ
53 手差し給紙路
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排紙トレイ
62 一次転写手段
100 複写装置本体
200 給紙テーブル
300 スキャナ
410 磁石成型部
411 電磁石
412 上パンチ
413 下パンチ
414 ギャップ
415 磁場印加方向
500 原稿自動搬送装置

Claims (7)

  1. 円筒形状のマグネットチューブの一部に他の部材の埋め込みができるよう溝が成型され、
    その溝に高磁力のマグネットブロックが配設されているマグローラにおいて、
    前記高磁力のマグネットブロックは、マグローラと接する面の一部もしくは全面に凸形状を有する
    ことを特徴とするマグローラ。
  2. 請求項1に記載のマグローラにおいて、
    前記溝に配設される高磁力マグネットブロックの凸部の高さは0.1mm以下である
    ことを特徴とするマグローラ。
  3. 請求項1または2に記載のマグローラにおいて、
    前記溝に配設される高磁力マグネットブロックは、マグローラの外側にR形状を持っている
    ことを特徴とするマグローラ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のマグローラにおいて、
    前記溝に配設される高磁力マグネットブロックは、磁場中で圧縮成型してなる
    ことを特徴とするマグローラ。
  5. 潜像担持体に形成された静電潜像を現像する現像装置において、
    前記現像装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載のマグローラを現像ローラとする
    ことを特徴とする現像装置。
  6. 潜像担持体と、少なくとも1以上のプロセス手段とを一体にし、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
    前記プロセスカートリッジは、請求項5に記載した現像装置を備える
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 潜像担持体上に形成された静電潜像をトナーで可視化する画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、請求項5に記載した現像装置を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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JP2008091443A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Tdk Corp 磁石体の着磁方法及び着磁装置

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