JP2006071732A - マグネットブロック、マグネットローラユニット、現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

マグネットブロック、マグネットローラユニット、現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁束密度分布をマグネットローラの中心軸方向において平坦化させること。
【解決手段】マグネットローラ40Aの現像極P1に対応するマグネットローラ32Aの周面部分に形成した収納溝32aに、希土類マグネットにより形成された高磁力のマグネットブロック33Aを配置するに当たり、マグネットローラ32Aの収納溝32a部分での、中心軸31の方向におけるマグネットローラ32Aの磁束密度分布とはほぼ逆の特性を、マグネットブロック33Aの長手方向において有するように、マグネットブロック33Aの幅方向の両端部33a,33bを、長手方向における両端部分が中央部分よりも幅方向において突出した円弧状の凹面形状に形成して、マグネットブロック33Aの長手方向における両端部分の方が中央部分よりも断面積が大きくなるように構成した。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等、静電潜像を二成分現像剤により現像する電子写真方式の画像形成装置と、この画像形成装置の現像プロセスにおいて用いられる現像装置やプロセスカートリッジ、及び、現像装置やプロセスカートリッジにおいて磁気ブラシを形成するのに用いられる現像剤担持体、並びに、現像剤担持体に用いられるマグネットローラユニット、さらには、マグネットローラユニットが有しているマグネットローラの磁極部分における磁力を高くするために使用されるマグネットブロックに関する。
トナーとキャリアからなる二成分現像剤により静電潜像を現像する電子写真方式の画像形成装置の分野において、従来から広く利用されている磁気ブラシ現像方式では、現像ローラ(現像剤担持体)の現像スリーブ上に現像剤を汲み上げて穂立ちさせることにより磁気ブラシを形成し、また、磁気ブラシから静電潜像を担持する感光体ドラム等の像担持体にトナーを供給した後のキャリアを回収するために、現像スリーブ内のマグネットローラに複数の磁極が設けられる。
ところで、本出願人は、一旦像担持体に供給されたトナーが再び現像スリーブ上のキャリアに逆移動して、画像の現像終端側へのトナー付着不足による白抜け、所謂「後端白抜け」が、特にハーフトーン画像の場合に顕著に現れることに注目し、このような「後端白抜け」の発生を防止するために有用な技術(以下、便宜上「SLIC現像装置」という。)を、特開2000−305360号公報において既に提案している。
このSLIC現像装置では、現像領域(像担持体に対するトナーの移動が行われる領域)に対応する磁極部分、つまり現像極に近接して補助的な磁極を配置し、現像スリーブ上における現像剤の穂立ち幅を小さくして、これにより、現像極に形成される磁気ブラシを均一に短くし、且つ、磁気ブラシを現像スリーブ上に密に形成する必要がある。
そのためには、現像領域に対応する磁極部分において、隣り合う磁極との極間角度を従来よりも狭くするために、現像極の半値幅を従来よりも狭くし、且つ、現像極における磁束密度を従来より高くする必要があるが、そうとなると、マグネットローラの材料として従来一般的に用いられているフェライト系マグネットでは、充分な磁気特性を得ることができない。
そこで、本出願人は、希土類マグネットの中でも特に磁気特性の高い異方性の希土類マグネットの出現をきっかけとして、高磁力を必要とする磁極部分を異方性希土類マグネット製のマグネットブロックで構成してマグネットローラと組み合わせたマグネットローラユニットについての提案を、特開2004−70045号公報において行った。
尚、特開2004−70045号公報においては、希土類マグネットが高価であることに鑑み、各磁極部分の中でも特に高磁力を必要とする現像極のみを異方性希土類マグネットで構成することを提案したが、この本出願人による提案の前にも、他の磁極部分よりも磁力を相対的に高くするために、異方性希土類マグネットよりも磁力がかなり低い等方性希土類マグネット製のマグネットブロックを現像極に用いる技術が、特許第2545601号の公開公報である特開平2−222109号公報において既に提案されている。
特開2000−305360号公報 特開2004−70045号公報 特開平2−222109号公報
ところで、磁石には、凹凸の無い部分よりも凹凸のある部分の方が、磁束が集中するので磁束密度が高くなる性質(エッジ効果)があることが知られており、マグネットローラの場合は、その中心軸方向の中間部分よりも両端部分の方が、磁束が集中して磁束密度が高くなることが知られている。
マグネットローラの磁束密度分布がその中心軸方向においてばらつくことは、現像剤の汲み上げ量や、像担持体に対するトナー供給後のキャリアの回収効率の、マグネットローラの中心軸方向におけるばらつきを誘発し、ひいては、先に説明した「後端白抜け」に類似した画像ムラや地汚れを起こす原因となるので、決して好ましいことではない。
特に、先に説明した提案のように、マグネットローラユニットの高磁力を必要とする磁極部分を希土類マグネット製のマグネットブロックで構成するとなると、高磁力である分フェライト系マグネットよりも磁力が高い分だけ、エッジ効果によってマグネットブロックに生じる、マグネットローラの中心軸方向における磁束密度分布のばらつきも顕著となる。
また、磁極部分を希土類マグネット製のマグネットブロックで構成すると、マグネットローラの中心軸方向におけるマグネットブロックの磁束密度分布のばらつきがマグネットローラの他の磁極部分にも作用して、マグネットブロックと同極の磁極部分では、マグネットローラの中心軸方向における両端部分が中間部分よりも磁束密度が高いという磁束密度分布のばらつきが、到底無視できないレベルに上昇し、一方、マグネットブロックと異極の磁極部分では、マグネットローラの中心軸方向における中間部分が両端部分よりも磁束密度が高くなるという磁束密度分布のばらつきが、到底無視できないレベルで発生してしまって、安定した磁気特性を有するマグネットローラを得ることが困難になってしまう。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、マグネットローラの高磁力を必要とする磁極部分に高磁力のマグネットブロックを配置したマグネットローラユニットを、電子写真方式の画像形成における静電潜像の現像プロセスに用いる場合に、その現像プロセスによって得られる画像に画像ムラや地汚れが発生するのを防止するために用いて有利なマグネットブロックと、このマグネットブロックを用いたマグネットローラユニット、現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
前記目的を達成する請求項1乃至請求項6記載の本発明はマグネットブロックに関するものであり、請求項7乃至請求項9記載の本発明はマグネットローラユニットに関するものであり、請求項10は現像剤担持体に関するものであり、請求項11記載の本発明は現像装置に関するものであり、請求項12記載の本発明はプロセスカートリッジに関するものであり、請求項13記載の本発明は画像形成装置に関するものである。
そして、請求項1に記載した本発明のマグネットブロックは、マグネットローラの磁極部分に対応する表面部分に設けられた、該マグネットローラの中心軸方向に沿って延在する収納溝に配置される長尺のマグネットブロックにおいて、前記マグネットブロックの磁力が、前記マグネットローラの磁力よりも高磁力であり、前記マグネットブロックの長手方向における中央部分の断面積が、該マグネットブロックの長手方向における両端部分の断面積よりも小さく形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載した本発明のマグネットブロックは、請求項1に記載した本発明のマグネットブロックにおいて、前記収納溝に配置すると前記マグネットローラの周方向に沿って延在する前記マグネットブロックの幅方向において、前記長手方向における両端部分よりも中央部分が小さい寸法にて形成されているものとした。
さらに、請求項3に記載した本発明のマグネットブロックは、請求項2に記載した本発明のマグネットブロックにおいて、前記長手方向における中央部分よりも両端部分が、前記幅方向において0.5%以上5%以下の割合で大きい寸法にて形成されているものとした。
また、請求項4に記載した本発明のマグネットブロックは、請求項2又は3に記載した本発明のマグネットブロックにおいて、前記幅方向における少なくとも一方の端部が、前記長手方向における両端部分が中央部分よりも前記幅方向において突出した凹面形状に形成されているものとした。
さらに、請求項5に記載した本発明のマグネットブロックは、請求項1、2、3又は4に記載した本発明のマグネットブロックにおいて、前記マグネットローラの前記磁極部分の前記中心軸方向における磁束密度分布に対してほぼ逆の磁束密度分布を、前記長手方向において有しているものとした。
また、請求項6に記載した本発明のマグネットブロックは、請求項1、2、3、4又は5に記載した本発明のマグネットブロックにおいて、前記収納溝に配置した状態で該マグネットローラの外部に露出する前記マグネットブロックの表面が、前記状態で前記マグネットローラの表面と連続する円弧面に形成されているものとした。
さらに、請求項7に記載した本発明のマグネットローラユニットは、マグネットローラの現像極部分に対応する表面部分に設けられた、該マグネットローラの中心軸方向に沿って延在する収納溝に、長尺のマグネットブロックを配置して構成したマグネットローラユニットであって、前記マグネットブロックとして、請求項1、2、3、4、5又は6に記載したマグネットブロックが配置されていることを特徴とする。
また、請求項8に記載した本発明のマグネットローラユニットは、請求項7に記載した本発明のマグネットローラユニットにおいて、前記現像極部分に隣り合う磁極部分に対応する表面部分に、該マグネットローラの中心軸方向に沿って延在する第2の収納溝がさらに設けられており、該第2の収納溝に、請求項1、2、3、4、5又は6に記載したマグネットブロックがさらに配置されているものとした。
さらに、請求項9に記載した本発明のマグネットローラユニットは、請求項8に記載した本発明のマグネットローラユニットにおいて、前記第2の収納溝に配置される前記マグネットブロックが、前記幅方向における前記現像極部分側に配置される一方の端部が、前記長手方向において直線状を呈する平面形状に形成されており、前記幅方向における前記現像極部分とは反対側に配置される他方の端部が、前記長手方向における両端部分が中央部分よりも前記幅方向において突出した凹面形状に形成されているものとした。
また、請求項10に記載した本発明の現像剤担持体は、請求項7、8又は9に記載したマグネットローラユニットの外周に、回転可能な非磁性円筒体が配置されていることを特徴とする。
さらに、請求項11に記載した本発明の現像装置は、現像剤担持体、現像剤供給部材、及び、現像剤層規制部材を少なくとも有する現像装置において、前記現像剤担持体として、請求項10に記載した現像剤担持体を有することを特徴とする。
また、請求項12に記載した本発明のプロセスカートリッジは、現像剤担持体、現像剤供給部材、及び、現像剤層規制部材を少なくとも有する現像装置、並びに、帯電ローラ及び像担持体を有するプロセスカートリッジにおいて、前記現像装置として、請求項11に記載した現像装置を有することを特徴とする。
さらに、請求項13に記載した本発明の画像形成装置は、プロセスカートリッジ、光書き込み手段、転写部材、及び、定着装置を少なくとも有する画像形成装置において、プロセスカートリッジとして、請求項12に記載したプロセスカートリッジを有することを特徴とする。
請求項1に記載した本発明のマグネットブロックによれば、マグネットブロックの長手方向における両端部分は、断面積が相対的に小さい中央部分よりも、マグネットブロックの内部を通る磁束により生じる反磁界の強さが大きくなり、これにより、マグネットブロックの磁化量は、長手方向における中央部分よりも両端部分の方が小さくなる。
そのため、エッジ効果の影響により中心軸方向における両端部分の方が中央部分よりも磁束密度が高くなるマグネットローラとは反対に、マグネットブロックの磁束密度は、長手方向における中央部分よりも両端部分の方が低くなる。
よって、マグネットローラの磁極部分に対応する表面部分に設けられた、マグネットローラの中心軸方向に沿って延在する収納溝に、マグネットブロックを配置し使用する際に、マグネットローラ単体では中心軸方向における両端部分の方が中央部分よりも高い分布を示す磁束密度のばらつきを、長手方向における両端部分の方が中央部分よりも低い分布を示すマグネットブロックの磁束密度のばらつきにより緩和乃至相殺して、磁極部分の磁束密度分布をマグネットローラの中心軸方向において平坦化させることができ、電子写真方式の画像形成における静電潜像の現像プロセスでの画像ムラや地汚れの発生防止に有利なマグネットブロックを得ることができる。
また、請求項2に記載した本発明のマグネットブロックによれば、請求項1に記載した本発明のマグネットブロックの作用効果に加えて、マグネットブロックの長手方向における両端部分よりも中央部分を小さい断面積で形成するのに当たって、マグネットローラの径方向に沿うマグネットブロックの高さ方向については、長手方向における両端部分よりも中央部分を必ずしも小さい寸法で形成する必要がなくなる。
このため、収納溝にマグネットブロックを配置したマグネットローラを非磁性円筒体(現像スリーブ)の内部に収容して現像剤担持体を構成した際の、非磁性円筒体に対するマグネットブロックからの間隔が、マグネットブロックの長手方向における両端部分と中央部分とで異なって、これに起因して、磁極部分に対応する非磁性円筒体の表面上における磁束密度分布がマグネットローラの中心軸方向においてばらついてしまうことにならないように、マグネットブロックの高さ方向における寸法を長手方向における両端部分と中央部分とで同一の寸法となるように形成することができる。
さらに、請求項3に記載した本発明のマグネットブロックによれば、請求項2に記載した本発明のマグネットブロックの作用効果に加えて、マグネットブロックの長手方向における両端部分を中央部分よりも、幅方向において0.5%以上大きい寸法にて形成することで、エッジ効果の影響でマグネットブロックの長手方向における両端部分の磁束密度が中央部分の磁束密度よりも大きくなる度合いが、反磁界の影響でマグネットブロックの長手方向における両端部分の磁束密度が中央部分の磁束密度よりも小さくなる度合いを上回ってしまうことの無いようにすることができる。
一方、マグネットブロックの長手方向における両端部分を中央部分よりも、幅方向において5%以下で大きい寸法にて形成することで、反磁界の影響がマグネットブロックの断面積に依存して現れて、マグネットブロックの長手方向における両端部分の磁束密度が中央部分の磁束密度よりも小さくなる度合いよりも、反磁界の影響がマグネットブロックの体積に依存して現れて、マグネットブロックの長手方向における両端部分の磁束密度が中央部分の磁束密度よりも大きくなる度合いの方が上回ってしまうことの無いようにすることができる。
また、請求項4に記載した本発明のマグネットブロックによれば、請求項2又は3に記載した本発明のマグネットブロックの作用効果に加えて、マグネットブロックの幅方向における少なくとも一方の端部を、長手方向における両端部分が中央部分よりも幅方向において突出した凹面形状に形成すれば、マグネットブロックの幅方向における他方の端部を、長手方向における両端部分が中央部分よりも幅方向において突出した凹面形状に形成しなくても、マグネットブロックの長手方向における両端部分よりも中央部分が、幅方向において小さい寸法にて形成されることになる。
このため、マグネットブロックをマグネットローラの磁極部分に配置しこれを非磁性円筒体(現像スリーブ)の内部に収容して現像剤担持体を構成した場合、マグネットローラの回りを回転する非磁性円筒体上の二成分現像剤が2つの隣り合う磁極部分を跨いで移動する際に、二成分現像剤の受ける磁力を直線的に増加(又は減少)させる必要がある場合には、マグネットブロックの幅方向における一方の端部を長手方向において直線状を呈する平面形状に形成して、その平面形状の端部を跨いで非磁性円筒体上の二成分現像剤がマグネットローラに対して相対回転移動する際に受ける磁力が直線的に増加(又は減少)するようにしつつ、マグネットローラの中心軸方向における自磁極部分の磁束密度分布の平坦化を図ることができる。
さらに、請求項5に記載した本発明のマグネットブロックによれば、請求項1、2、3又は4に記載した本発明のマグネットブロックの作用効果に加えて、マグネットローラの収納溝にマグネットブロックを配置すると、マグネットローラの磁束密度とマグネットブロックの磁束密度を足し合わせたものが、磁極部分におけるマグネットローラ全体としての磁束密度と言うことになる。
このため、マグネットローラ単体では中心軸方向における両端部分の方が中央部分よりも高い分布を示す磁束密度のばらつきを、長手方向における両端部分の方が中央部分よりも低い分布を示すマグネットブロックの磁束密度のばらつきにより相殺して、磁極部分の磁束密度分布をマグネットローラの中心軸方向において均一にすることができる。
また、請求項6に記載した本発明のマグネットブロックによれば、請求項1、2、3、4又は5に記載した本発明のマグネットブロックの作用効果に加えて、収納溝にマグネットブロックを配置したマグネットローラを非磁性円筒体(現像スリーブ)の内部に収容して現像剤担持体を構成した際の、マグネットブロックの表面と非磁性円筒体との間隔が、例えば、マグネットブロックの表面を平坦面に形成されている場合のように、マグネットローラの周方向における位置によって異なってしまうことがない。
このため、マグネットローラの磁極部分に配置した状態でマグネットローラの外部に露出するマグネットブロックの表面の形状に起因して、磁極部分に対応する非磁性円筒体の表面上における磁束密度分布がマグネットローラの周方向においてばらついてしまうことにならないようにすることができる。
尚、請求項7に記載した本発明のマグネットローラユニットによれば、請求項1、2、3、4、5又は6に記載した本発明のマグネットブロックについて上記した、それぞれの請求項におけるマグネットブロックが発揮する作用、効果を、同様に得ることができる。
また、請求項8に記載した本発明のマグネットローラユニットによれば、請求項7に記載した本発明のマグネットローラユニットにおいて、例えば、現像極部分よりも現像剤搬送方向における下流側において隣り合う磁極部分にも、マグネットローラの現像極部分と同様にマグネットブロックを配置することで、マグネットローラユニットを非磁性円筒体(現像スリーブ)の内部に収容して現像剤担持体を構成した際に、マグネットローラユニットの回りを回転する非磁性円筒体上の二成分現像剤が現像極部分から隣りの磁極部分に跨って移動する際に、像担持体側に残存しようとするキャリアが一層確実に現像剤担持体側に磁着、回収されるマグネットローラユニットを構成することができる。
さらに、請求項9に記載した本発明のマグネットローラユニットによれば、請求項8に記載した本発明のマグネットローラユニットにおいて、現像極部分に隣り合う磁極部分に配置されるマグネットブロックの平面形状に形成された一方の端部が、現像極部分側に配置されることから、マグネットローラユニットを非磁性円筒体(現像スリーブ)の内部に収容して現像剤担持体を構成した場合、マグネットローラの回りを回転する非磁性円筒体上の二成分現像剤がマグネットローラに対して相対回転移動して現像極部分と隣の磁極部分とに跨って移動する際に、二成分現像剤の受ける磁力が隣の磁極部分において直線的に増加(又は減少)するという、好ましい態様にすることができる。
尚、請求項10に記載した本発明の現像剤担持体によれば、請求項7、8又は9に記載した本発明のマグネットローラユニットについて上記した、それぞれの請求項におけるマグネットローラユニットが発揮する作用、効果を、同様に得ることができる。
また、請求項11に記載した本発明の現像装置によれば、請求項10に記載した本発明の現像剤担持体について上記した作用、効果を、同様に得ることができる。
さらに、請求項12に記載した本発明のプロセスカートリッジによれば、請求項11に記載した本発明の現像装置について上記した作用、効果を、同様に得ることができる。
また、請求項13に記載した本発明の画像形成装置によれば、請求項12に記載した本発明のプロセスカートリッジについて上記した作用、効果を、同様に得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す説明図であり、図1中引用符号80で示す本実施形態の画像形成装置は、複写機、ファクシミリ、プリンター等、静電潜像を二成分現像剤により現像する電子写真方式のもので、光書き込み手段103、転写部材105、定着装置117、及び、本発明の一実施形態に係るプロセスカートリッジ70を少なくとも有している。
そして、前記プロセスカートリッジ70は、図2に概略構成の説明図で示すように、帯電ローラ44及び像担持体45と現像装置60とを有しており、現像装置60は、図3に概略構成の説明図で示すように、現像剤担持体43、現像剤供給部材41、及び、現像剤層規制部材42を少なくとも有している。
前記現像剤担持体43は、図4に中心軸方向断面図で示すように、マグネットローラユニット40と、その外周に同心上に配置された回転可能な非磁性円筒体34とを有している。非磁性円筒体34としては、例えば、アルミニウム、SUS(ステンレス)などを用いることができる。加工性、軽さの面でアルミニウムを用いられることが多い。アルミニウムの場合、A6063、A5056、A3003等、SUSの場合、303、304、316などを用いることができる。
次に、前記現像剤担持体43のマグネットローラユニット40として使用される本発明の第1実施形態に係るマグネットローラユニットと、第1実施形態のマグネットローラユニットに使用される本発明の第1実施形態に係るマグネットブロックとについて、図5乃至図9を参照して説明する。
図5は、現像剤担持体43のマグネットローラユニット40として使用される本発明の第1実施形態に係るマグネットローラユニットの概略構成を示す斜視図であり、図5中引用符号40Aで示す第1実施形態のマグネットローラユニットは、円筒形状のマグネットローラ32Aと、マグネットローラ32の周面に形成された溝形状の収納部分としての収納溝32aに埋設される、本発明の第1実施形態に係るマグネットブロック33Aとを有している。
前記マグネットローラ32Aは、例えば、高分子化合物にマグネット粉末を分散したプラスチックマグネットもしくはゴムマグネットを、金型に配向磁場をかけながら押出し成形もしくは射出成形することによって、マグネットローラユニット40Aの現像極P1となる周面箇所上に、後に図8を参照して説明するマグネットブロック33の形状に応じた形状の、マグネットローラ32Aの中心軸31の方向に沿って延在する収納溝32aを有し、かつ、図6にマグネットローラ32Aの法線方向(径方向)におけるマグネットローラユニット40Aの磁束密度分布の説明図で示すように、マグネットローラユニット40Aの現像極P1以外の7つの磁極P2〜P8を、マグネットローラ32Aの所望の周面位置に有するように形成される。
尚、磁極P4は非磁性円筒体34上に二成分現像剤を汲み上げるための磁極、磁極P5〜P8は非磁性円筒体34上に汲み上げた二成分現像剤を現像領域(現像極P1)まで搬送させる磁極、磁極P2,P3は現像後の領域で二成分現像剤を回収、搬送させる磁極である。
マグネットローラ32Aの材料であるマグネット粉末としてはSrフェライトないしBaフェライトを用い、高分子化合物としては6PAもしくは12PA等のPA(ポリアミド)系材料、EEA(エチレン・エチル共重合体)又はEVA(エチレン・ビニル共重合体)等のエチレン系化合物、CPE(塩素化ポリエチレン)等の塩素系材料、NBR等のゴム材料を使用することができる。
上記の材料により形成されたマグネットローラ32Aでは、凹凸の無い部分よりも凹凸のある部分の方が磁束が集中するので磁束密度が高くなるという、磁石に特有のエッジ効果に起因して、図7の説明図で模式的に示すように、中心軸31の方向における収納部32aの磁束密度が、その中間部分よりも磁束が集中する両端部分の方が高くなる分布を示す。
前記マグネットブロック33Aは、マグネットローラ32Aよりも小さい体積で高磁力を達成する必要があるために、Br>0.5Tの材料を用いることが望ましく、多くはNe系(Ne−Fe−B等)またはSm系(Sm−Co、Sm−Fe−N等)の希土類マグネットもしくはこれらのマグネット粉を高分子化合物と混合したプラスチックマグネットもしくはゴムマグネットを用いることができる。また、希土類系マグネット粉には等方性、異方性のマグネット粉があり、異方性マグネット粉の方が高磁力を得られるが、所望の磁気特性に応じてどちらのタイプを用いてもかまわない。
そして、上記の材料を、燒結、押出し成型・射出成型、あるいは、磁性粉とバインダーの型内圧縮成型等することで、図8に斜視図で示すような、幅方向の両端部33a,33bを、長手方向における両端部分が中央部分よりも幅方向において突出した円弧状の凹面形状としたマグネットブロック33Aを形成している。
上記の形状に形成されたマグネットブロック33Aは、長手方向における両端部分の方が中央部分よりも断面積が大きくなり、断面積が相対的に小さい長手方向における中央部分よりも両端部分の方が、マグネットブロック33Aの内部を通る磁束により生じる反磁界の強さが大きくなるので、マグネットブロック33Aの磁化量は、長手方向における中央部分よりも両端部分の方が小さくなる。
そのため、マグネットブロック33Aの磁束密度分布は、図9の説明図で模式的に示すように、長手方向における中央部分よりも両端部分の方が低くなる。
尚、マグネットブロック33Aは、その長手方向、幅方向、高さ方向の各寸法の大小によって条件が異なる可能性もあるが、一般的な長手方向、幅方向、高さ方向の各寸法で形成する場合には、長手方向における中央部分よりも両端部分の方が、幅方向において0.5%以上5%以下の割合で大きい寸法にて形成されることが望ましい。
つまり、マグネットブロックの長手方向における両端部分を中央部分よりも、幅方向において0.5%未満大きい寸法にて形成すると、エッジ効果の影響でマグネットブロックの長手方向における両端部分の磁束密度が中央部分の磁束密度よりも大きくなる度合いが、反磁界の影響でマグネットブロックの長手方向における両端部分の磁束密度が中央部分の磁束密度よりも小さくなる度合いを上回ってしまうので好ましくない。
一方、マグネットブロックの長手方向における両端部分を中央部分よりも、幅方向において5%を超えて大きい寸法にて形成すると、反磁界の影響がマグネットブロックの断面積に依存して現れて、マグネットブロックの長手方向における両端部分の磁束密度が中央部分の磁束密度よりも小さくなる度合いよりも、反磁界の影響がマグネットブロックの体積に依存して現れて、マグネットブロックの長手方向における両端部分の磁束密度が中央部分の磁束密度よりも大きくなる度合いの方が上回ってしまうので、やはり好ましくない。
以上に説明した形状、磁束密度分布を有するマグネットブロック33Aを、図5に示すように、マグネットブロック33Aの長手方向をマグネットローラ32Aの中心軸31の方向に沿わせて、マグネットローラ32Aの収納溝32aに埋設すると、マグネットローラユニット40Aの現像極P1となる周面箇所上における磁束密度は、エッジ効果の影響により図7に示すような分布を示すマグネットローラ32Aの磁束密度と、反磁界の影響により図9に示すような分布を示すマグネットブロック33Aの磁束密度とを足し合わせた分布を示すことになる。
そして、図7と図9とを比較すれば明らかなように、収納溝32a部分、即ち、マグネットローラユニット40Aの現像極P1となる周面箇所上におけるマグネットローラ32Aの磁束密度分布と、マグネットブロック33Aの磁束密度分布とは、マグネットローラ32Aの中心軸31の方向、乃至、マグネットブロック33Aの長手方向において、互いにほぼ逆の特性を示す。
このため、マグネットローラ32Aの収納溝32a部分における磁束密度分布の中心軸31の方向におけるばらつきが、マグネットブロック33Aの磁束密度分布の長手方向におけるばらつきによってほぼ相殺されて、マグネットローラユニット40Aの現像極P1となる周面箇所上における磁束密度分布は、マグネットローラ32Aの中心軸31の方向、乃至、マグネットブロック33Aの長手方向においてほぼ平坦な分布となる。
このように、第1実施形態のマグネットブロック33Aによれば、幅方向の両端部33a,33bを、長手方向における両端部分が中央部分よりも幅方向において突出した円弧状の凹面形状に形成して、長手方向における両端部分の方が中央部分よりも断面積が大きくなるように構成し、これにより、マグネットローラ32Aの収納溝32a部分における磁束密度分布とは、長手方向においてほぼ逆の特性の磁束密度分布を有するように構成した。
このため、第1実施形態のマグネットローラ32Aの収納部32a部分に存在する、中心軸31の方向における磁束密度分布のばらつきを、マグネットブロック33Aの長手方向における磁束密度分布のばらつきによりほぼ相殺して、第1実施形態のマグネットローラ32Aと共に第1実施形態のマグネットローラユニット40Aを構成した場合に、そのマグネットローラユニット40Aにおける現像極部分の磁束密度分布をマグネットローラ32Aの中心軸31の方向において平坦化させて、電子写真方式の画像形成における静電潜像の現像プロセスでの画像ムラや地汚れの発生防止に有利なマグネットローラユニット40Aが得られるようにすることができる。
しかも、マグネットブロック33Aの長手方向における両端部分の方が中央部分よりも断面積が大きくなるように構成するために、マグネットブロック33Aの幅方向の両端部33a,33bを、長手方向における両端部分が中央部分よりも幅方向において突出した円弧状の凹面形状に形成したことから、マグネットブロック33Aを使用したマグネットローラユニット40Aと非磁性円筒体34とで現像剤担持体43を構成した際に、マグネットブロック33Aの長手方向(マグネットローラ32Aの中心軸31の方向)における、非磁性円筒体34に対するマグネットブロック33Aからの間隔のばらつきにより、非磁性円筒体34の表面上における磁束密度分布がマグネットローラ32Aの中心軸31の方向においてばらつくことが無いように、マグネットローラ32Aの径方向に沿うマグネットブロック33Aの高さ方向の寸法を長手方向の全体に亘って同じにすることができる。
そして、マグネットブロック33Aとマグネットローラ32Aとにより構成される第1実施形態のマグネットローラユニット40Aによれば、現像極部分の磁束密度分布をマグネットローラ32Aの中心軸31の方向において平坦化させて、電子写真方式の画像形成における静電潜像の現像プロセスでの画像ムラや地汚れの発生防止に有利なマグネットローラユニット40Aを得ることができる。
さらに、第1実施形態のマグネットローラユニット40Aを図4に示すマグネットローラユニット40として使用した現像剤担持体43や、この現像剤担持体43を用いて構成した図3の現像装置60、この現像装置60を用いて構成した図2のプロセスカートリッジ70、このプロセスカートリッジ70を用いて構成した図1の画像形成装置80によれば、第1実施形態のマグネットローラユニット40Aによって得られるのと同様の作用効果を得ることができる。
ところで、現像装置60における現像プロセスの際、非磁性円筒体34上の磁気ブラシから像担持体45側には、トナーのみが移動し、キャリアはそのまま非磁性円筒体34上に磁着したまま残存、回収されるが、二成分現像剤の下流側において現像極部分と隣り合う現像剤回収用の磁極部分の磁力が不足していると、像担持体45側にキャリアが移動して、トナーにより形成される画像にムラを発生させる等の不都合の原因となる。
そこで、これをより一層防止するために、図10に概略構成の斜視図で示す、現像剤担持体43のマグネットローラユニット40として使用される本発明の第2実施形態に係るマグネットローラユニット40Bのように、マグネットローラ32Bの現像極P1に対応する周面箇所の収納溝32aに加えて、二成分現像剤の搬送方向における下流側の磁極P2に対応するマグネットローラ32Bの周面箇所上にも、同じ形状の収納溝32b(請求項中の第2の収納溝に相当)を形成し、これに、第1実施形態のマグネットブロック33Aを埋設するように構成してもよい。
このように構成された第2実施形態のマグネットローラユニット40Bでは、第1実施形態のマグネットローラユニット40Aによって発揮される作用効果が得られるのに加えて、マグネットローラユニット40Bを非磁性円筒体34の内部に収容して現像剤担持体43を構成した場合、マグネットローラユニット40Bの回りを回転する非磁性円筒体34上の二成分現像剤が現像極P1から隣りの磁極P2に跨って移動する際に、像担持体45側に残存しようとするキャリアが一層確実に現像剤担持体43側に磁着、回収されるマグネットローラユニット40Bを構成することができる。
尚、第2実施形態のマグネットローラユニット40Bでは、収納溝32bに埋設したマグネットブロック33Aの現像極P1側に位置する端部33aが、長手方向における両端部分が中央部分よりも幅方向において突出した円弧状の凹面形状であることから、収納溝32bに埋設したマグネットブロック33Aの端部33aの外縁の位置が、長手方向における両端部分と中央部分とでは、幅方向において異なることになる。
そのため、図11の説明図に示す、マグネットローラ32Bの中心軸31の方向における中央部分での、磁極P2に関する法線方向(径方向)の磁束密度分布は、図12の説明図に示す、マグネットローラ32Bの中心軸31の方向における両端部分での、磁極P2に関する法線方向(径方向)の磁束密度分布と見比べれば明らかなように、現像極P1寄りの部分の分布が若干内側にくびれたいびつな分布となる。
すると、マグネットローラユニット40Bを非磁性円筒体34の内部に収容して現像剤担持体43を構成した場合、マグネットローラユニット40Bの回りを回転する非磁性円筒体34上の二成分現像剤が現像極P1から隣りの磁極P2に跨って移動する際に、二成分現像剤の受ける磁力が磁極P2において直線的に増加せず、かつ、磁力が必要なレベルよりも弱まってしまうため、現像極P1において像担持体45側に残存しようとするキャリアを現像剤担持体43側に磁着、回収する効率が、十分でなくなる場合が、周辺の条件(状況)次第では発生し得る。
そこで、図13に概略構成の斜視図で示す、現像剤担持体43のマグネットローラユニット40として使用される本発明の第3実施形態に係るマグネットローラユニット40Cのように、磁極P2に対応するマグネットローラ32Bの収容溝32bに埋設するマグネットブロックを、第1実施形態のマグネットブロック33Aに代えて、現像極P1側に配置される端部33cが長手方向において直線状を呈する平面形状に形成された、本発明の第3実施形態に係るマグネットブロック33B(図14の斜視図参照)とし、これと、磁極P2に対応するマグネットローラ32Bの収容溝を、現像極P1に対応する周面箇所の収容溝32aと同じ形状の収納溝32bから、マグネットブロック33Bの形状に合わせた収納溝32c(請求項中の第2の収納溝に相当)に替えたマグネットローラ32Cとを用いるようにしてもよい。
このような構成による第3実施形態のマグネットローラユニット40Cによれば、磁極P2に対応するマグネットブロック33Bの現像極P1側に配置される端部33cの外縁位置が、長手方向におけるいずれの部分においても幅方向について同じ位置になるので、マグネットブロック33Bの長手方向における中央部分での法線方向(径方向)の磁束密度分布の、特に現像極P1寄りの部分の分布が、図11に示す内側にくびれたいびつな分布から、第3実施形態のマグネットブロック33Bについての、長手方向における中央部分での法線方向(径方向)の磁束密度分布を示す図15の説明図のように、図12に示す長手方向における両端部分での法線方向(径方向)の磁束密度分布の、特に磁極P2に関する磁束密度分布の現像極P1寄りの部分の分布と同じ分布に変わる。
よって、第3実施形態のマグネットブロック33Bによれば、マグネットローラユニット40Cを非磁性円筒体34の内部に収容して現像剤担持体43を構成した場合、マグネットローラユニット40Cの回りを回転する非磁性円筒体34上の二成分現像剤が現像極P1から隣りの磁極P2に跨って移動する際に、二成分現像剤の受ける磁力が、磁極P2において直線的に増加し、かつ、磁力が必要なレベル確保されるため、現像極P1において本来ならば現像剤担持体43側に残存しなければならない二成分現像剤のキャリアが、磁力不足で像担持体45側に付着してしまう現象の発生を、より一層確実に防止できるマグネットローラユニット40Cが得られるようにすることができる。
しかも、第3実施形態のマグネットブロック33Bによれば、磁極P3側に配置される端部33bを、長手方向における両端部分が中央部分よりも幅方向において突出した円弧状の凹面形状としていることから、マグネットブロック33A,33Bを使用したマグネットローラユニット40Cと非磁性円筒体34とで現像剤担持体43を構成した際に、マグネットブロック33Bの長手方向(マグネットローラ32Cの中心軸31の方向)における、非磁性円筒体34に対するマグネットブロック33Bからの間隔のばらつきにより、非磁性円筒体34の表面上における磁束密度分布がマグネットローラ32Cの中心軸31の方向においてばらつくことが無いように、マグネットローラ32Cの径方向に沿うマグネットブロック33Bの高さ方向の寸法を長手方向の全体に亘って同じにしつつ、長手方向における両端部分の方が中央部分よりも断面積が大きくなるように構成することができる。
そして、マグネットブロック33A,33Bとマグネットローラ32Cとにより構成される第3実施形態のマグネットローラユニット40Cによれば、マグネットローラユニット40Cの回りを回転する非磁性円筒体34上の二成分現像剤が現像極P1から隣りの磁極P2に跨って移動する際に、二成分現像剤の受ける磁力が、磁極P2において直線的に増加し、かつ、磁力が必要なレベル確保されるようにして、本来ならば現像剤担持体43側に残存しなければならない二成分現像剤のキャリアが磁力不足で像担持体45側に付着してしまう現象の発生を、より一層確実に防止することができる。
ちなみに、第3実施形態のマグネットブロック33Bは、上記した、二成分現像剤の搬送方向における下流側に隣り合う磁極P2を構成する磁極としてだけでなく、高磁力が必要であって、かつ、非磁性円筒体34上の二成分現像剤が2つの隣り合う磁極どうしの間を跨って移動する際に、二成分現像剤の受ける磁力が、どちらかの磁極において直線的に増加(又は減少)しなければならないような磁極であれば、図13に示すように他のマグネットブロックと併用する場合であっても、あるいは、図16に本発明の第4実施形態に係るマグネットローラユニットの概略構成の斜視図で示すように、マグネットローラユニット40Dにおいて、マグネットブロック33Bを埋設するための収容溝32c(この場合は請求項中の収納溝に相当)を単独で設けたマグネットローラ32Dと併用して、単一のマグネットブロックとして使用する場合であっても、同様に用いることができる。
そして、第3実施形態のマグネットローラユニット40Cは、特に、二成分現像剤の搬送方向における現像極P1の下流側の磁極P2の磁力を高めて、現像プロセスの際に、本来ならば現像剤担持体43側に残存しなければならない二成分現像剤のキャリアが磁力不足で像担持体45側に付着してしまう現象の発生を、より一層確実に防止するこようにしているので、従来技術の欄において説明したSLIC現像装置の技術を用いた現像剤担持体43、現像装置60、プロセスカートリッジ70、及び、画像形成装置80において、マグネットローラユニット40として利用するのに好適である。
ところで、以上に説明した第1乃至第4の各実施形態では、マグネットローラユニット40A,40B,40C,40Dに使用するマグネットブロック33A,33Bの、収納溝32a,32b,32cに埋設した状態でマグネットローラ32A,32B,32C,32Dの外部に露出する表面を、平坦面で形成した場合について説明した。
しかし、マグネットブロック33A,33Bの表面が平坦面であると、図17の現像剤担持体の断面図で模式的に示すように、マグネットブロック33A,33Bの幅方向(マグネットローラ32A,32B,32C,32Dの周方向)における、非磁性円筒体34に対するマグネットブロック33A,33Bからの間隔がばらついて、その影響により、非磁性円筒体34の表面上における磁束密度分布がマグネットローラ32A,32B,32C,32Dの中心軸31の方向においてばらつく恐れがある。
そこで、第1乃至第4実施形態のマグネットローラユニット40A,40B,40C,40Dの変形実施形態において使用するマグネットブロック33A,33Bを模式的に示す、図18の現像剤担持体の径方向断面図のように、マグネットブロック33A,33Bの表面を、収納溝32a,32b,32cに埋設した状態でマグネットローラ32A,32B,32C,32Dの表面と連続する円弧面に形成してもよい。
そのようにマグネットブロック33A,33Bの表面を形成すれば、非磁性円筒体34に対するマグネットブロック33A,33Bからの間隔が、マグネットブロック33A,33Bの幅方向(マグネットローラ32A,32B,32C,32Dの周方向)の全体に亘って一定となり、非磁性円筒体34の表面上における磁束密度分布がマグネットローラ32A,32B,32C,32Dの中心軸31の方向において均一にすることができるので、有利である。
尚、第1乃至第4の各実施形態では、マグネットローラ32A,32B,32C,32Dの収納溝32a,32b,32c部分における、中心軸31の方向での磁束密度分布とはほぼ逆の特性を、マグネットブロック33A,33Bが長手方向において有しているものとした。
しかし、マグネットローラ32A,32B,32C,32Dの収納溝32a,32b,32c部分に存在する、中心軸31の方向における磁束密度分布のばらつきが、マグネットブロック33A,33Bの長手方向における磁束密度分布のばらつきによって相殺されなくても、マグネットローラユニット40A,40B,40C,40Dの現像極P1となる周面箇所上における、中心軸31の方向における磁束密度分布のばらつきが、実用上支障ない程度にまで緩和されれば十分である場合には、マグネットブロック33A,33Bの長手方向においてマグネットブロック33A,33Bが有する磁束密度分布は、必ずしも、マグネットローラ32A,32B,32C,32Dの収納溝32a,32b,32c部分における、中心軸31の方向での磁束密度分布とほぼ逆の特性でなくてもよい。
(実施例1)
Srフェライト磁石92重量%とEEA樹脂からなるプラスチックマグネット材料を用い、中心軸方向の全長に亘るマグネットブロックの収納溝が周方向に間隔をおいて2つ形成される形状で磁場中押し出し成型を行い、φ23.0mmの円筒体を成形して、その周面上に、幅方向寸法3.5mm、深さ3mm、長手方向寸法314mmの第1収納溝と、幅方向寸法6.5mm、深さ2.5mm、長手方向寸法314mmの第2収納溝を形成し、中心孔にφ10mmの芯金を挿入して、マグネットローラを得た。
また、異方性のNd−Fe−Bと12PAを混合した材料を10000(Oe)の磁場中にて射出成形し、幅方向寸法3mm×高さ3mm×長手方向寸法313mmの長尺直方体形状の第1マグネットブロックを成型し、この第1マグネットブロックを空芯コイルを用いて着磁して、マグネットローラの第1収納溝に配置する第1マグネットブロックを得た。
さらに、愛知製鋼株式会社製の異方性Nd−Fe−B系磁石パウダーMFP−12、93重量部に対し、下記の成分・配合比の微粒子7重量部を配合し、攪拌分散し、磁石粉コンパウンド材料とした。
尚、使用した磁石パウダーMFP−12の平均粒径値は150μm、熱可塑性樹脂の軟化点は75°C、同平均粒径値は7.3μmである。
微粒子の成分・配合比
・熱可塑性樹脂
(1)ポリエステル樹脂 79重量部
(2)スチレンアクリル樹脂 7重量部
・顔料
カーボンブラック 7.6重量部
・帯電制御剤
サリチル酸ジルコニウム 0.9重量部
・離型剤
カルナバワックスとライスワックスの配合物
4.3重量部
・流動性付与剤
疎水性シリカ 1.2重量部
そして、図18に示すような、マグネットローラと連続する円弧面を表面に有し、図8に示すような、幅方向の両端を、長手方向における両端部分が中央部分よりも幅方向において突出した円弧状の凹面形状としたマグネットブロックを得るために、金型収納部の大きさが、表面の最も突出した幅方向中央部分に対応する部分の高さ寸法2.6mm、長手方向寸法313mm、幅方向寸法が、長手方向の両端部分で6.02mm、長手方向の中央部分で6.0mmの、長手方向両端部分から中央部分に向かって徐々に幅方向寸法が細くなる形状の金型に、先に説明した磁石粉コンパウンドを充填した。尚、マグネットブロックの表面に対応する金型収容部の面の曲率半径は11.5mmである。
次に、18000(Oe)の磁界が発生するように直流電界を加え、磁場印加状態で室温で5.5ton/cm2 のプレス圧を加えて行った磁場成型により、マグネットブロックを形成し、これを平板状のベーク治具にセットし、100°Cで10minのベークを行って、マグネットブロックの強度を向上させると共に成型で発生した反りを矯正し、その後、空芯コイルで発生磁場2.5Tのパルス着磁を行って、表面の最も突出した幅方向中央部分の高さ寸法2.58mm、長手方向寸法312.8mm、幅方向寸法が、長手方向の両端部分で6.00mm、長手方向の中央部分で5.97mm、密度5.33g/cm3 という、長手方向の両端部分が中央部分に対して0.5%だけ幅方向に大きい寸法の、マグネットローラの第2収納溝に配置する第2マグネットブロックを得た。
続いて、マグネットローラの第2収納溝に第2マグネットブロックを配置して、ヨーク着磁法によってマグネットローラ全体を着磁し、その後、第1収納溝に第1マグネットブロックを配置して磁気測定を行ったところ、表1の上から1段目にある結果が得られた。
(実施例2)
実施例1と同様の条件にてマグネットローラ及び第1マグネットブロックを得ると共に、図18に示すような、マグネットローラと連続する円弧面を表面に有し、図8に示すような、幅方向の両端を、長手方向における両端部分が中央部分よりも幅方向において突出した円弧状の凹面形状としたマグネットブロックを得るために、金型収納部の大きさが、表面の最も突出した幅方向中央部分に対応する部分の高さ寸法2.6mm、長手方向寸法313mm、幅方向寸法が、長手方向の両端部分で6.3mm、長手方向の中央部分で6.0mmの、長手方向両端部分から中央部分に向かって徐々に幅方向寸法が細くなる形状の金型に、先に説明した磁石粉コンパウンドを充填した。尚、マグネットブロックの表面に対応する金型収容部の面の曲率半径は11.5mmである。
そして、実施例1の第2マグネットブロックを得た時と同様の条件で磁場成型、ベーク、パルス着磁を行って、表面の最も突出した幅方向中央部分の高さ寸法2.58mm、長手方向寸法312.8mm、幅方向寸法が、長手方向の両端部分で6.27mm、長手方向の中央部分で5.97mm、密度5.33g/cm3 という、長手方向の両端部分が中央部分に対して5.0%だけ幅方向に大きい寸法の、マグネットローラの第2収納溝に配置する第3マグネットブロックを得た。
続いて、マグネットローラの第2収納溝に第3マグネットブロックを配置して、ヨーク着磁法によってマグネットローラ全体を着磁し、その後、第1収納溝に第1マグネットブロックを配置して磁気測定を行ったところ、表1の上から2段目にある結果が得られた。
(比較例1)
実施例1と同様の条件にてマグネットローラ及び第1マグネットブロックを得ると共に、図18に示すような、マグネットローラと連続する円弧面を表面に有し、長手方向の全体に亘って均一な幅方向寸法を有するマグネットブロックを得るために、金型収納部の大きさが、表面の最も突出した幅方向中央部分に対応する部分の高さ寸法2.6mm、長手方向寸法313mm、幅方向寸法が6.2mmの形状の金型に、先に説明した磁石粉コンパウンドを充填した。尚、マグネットブロックの表面に対応する金型収容部の面の曲率半径は11.5mmである。
そして、実施例1の第2マグネットブロックを得た時と同様の条件で磁場成型、ベーク、パルス着磁を行って、表面の最も突出した幅方向中央部分の高さ寸法2.58mm、長手方向寸法312.8mm、幅方向寸法が5.97mm、密度5.33g/cm3 という、マグネットローラの第2収納溝に配置する第4マグネットブロックを得た。
続いて、マグネットローラの第2収納溝に第4マグネットを配置して、ヨーク着磁法によってマグネットローラ全体を着磁し、その後、第1収納溝に第1マグネットブロックを配置して磁気測定を行ったところ、表1の上から3段目にある結果が得られた。
(比較例2)
実施例1と同様の条件にてマグネットローラ及び第1マグネットブロックを得ると共に、図18に示すような、マグネットローラと連続する円弧面を表面に有し、図8に示すような、幅方向の両端を、長手方向における両端部分が中央部分よりも幅方向において突出した円弧状の凹面形状としたマグネットブロックを得るために、金型収納部の大きさが、表面の最も突出した幅方向中央部分に対応する部分の高さ寸法2.6mm、長手方向寸法313mm、幅方向寸法が、長手方向の両端部分で6.01mm、長手方向の中央部分で6.0mmの、長手方向両端部分から中央部分に向かって徐々に幅方向寸法が細くなる形状の金型に、先に説明した磁石粉コンパウンドを充填した。尚、マグネットブロックの表面に対応する金型収容部の面の曲率半径は11.5mmである。
そして、実施例1の第2マグネットブロックを得た時と同様の条件で磁場成型、ベーク、パルス着磁を行って、表面の最も突出した幅方向中央部分の高さ寸法2.58mm、長手方向寸法312.8mm、幅方向寸法が、長手方向の両端部分で5.99mm、長手方向の中央部分で5.97mm、密度5.33g/cm3 という、長手方向の両端部分が中央部分に対して0.4%だけ幅方向に大きい寸法の、マグネットローラの第2収納溝に配置する第5マグネットブロックを得た。
続いて、マグネットローラの第2収納溝に第5マグネットを配置して、ヨーク着磁法によってマグネットローラ全体を着磁し、その後、第1収納溝に第1マグネットブロックを配置して磁気測定を行ったところ、表1の下から2段目にある結果が得られた。
(比較例3)
実施例1と同様の条件にてマグネットローラ及び第1マグネットブロックを得ると共に、図18に示すような、マグネットローラと連続する円弧面を表面に有し、図8に示すような、幅方向の両端を、長手方向における両端部分が中央部分よりも幅方向において突出した円弧状の凹面形状としたマグネットブロックを得るために、金型収納部の大きさが、表面の最も突出した幅方向中央部分に対応する部分の高さ寸法2.6mm、長手方向寸法313mm、幅方向寸法が、長手方向の両端部分で6.10mm、長手方向の中央部分で6.0mmの、長手方向両端部分から中央部分に向かって徐々に幅方向寸法が細くなる形状の金型に、先に説明した磁石粉コンパウンドを充填した。
そして、実施例1の第2マグネットブロックを得た時と同様の条件で磁場成型、ベーク、パルス着磁を行って、表面の最も突出した幅方向中央部分の高さ寸法2.58mm、長手方向寸法312.8mm、幅方向寸法が、長手方向の両端部分で6.28mm、長手方向の中央部分で5.97mm、密度5.33g/cm3 という、長手方向の両端部分が中央部分に対して5.1%だけ幅方向に大きい寸法の、マグネットローラの第2収納溝に配置する第6マグネットブロックを得た。
続いて、マグネットローラの第2収納溝に第6マグネットを配置して、ヨーク着磁法によってマグネットローラ全体を着磁し、その後、第1収納溝に第1マグネットブロックを配置して磁気測定を行ったところ、表1の下から1段目にある結果が得られた。
Figure 2006071732
表1にある結果からも明らかなように、第2乃至第6マグネットブロックによって構成される磁極のピーク磁束密度はいずれも大差なかったが、第2乃至第6マグネットブロックの長手方向における磁束密度偏差は、
比較例1>比較例2>比較例3>実施例1>実施例2
の順となっており、特に、偏差の大きい比較例1〜3については、二成分現像剤の搬送量やキャリアの回収量のばらつきに起因する画像ムラが、実用上支障がある程度まで発生したので、実用に適さないことが分かった。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るプロセスカートリッジの概略構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る現像装置の概略構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る現像剤担持体の中心軸方向断面図である。 図4の現像剤担持体のマグネットローラユニットとして使用される本発明の第1実施形態に係るマグネットローラユニットの概略構成を示す斜視図である。 図5のマグネットローラユニットの磁束密度分布の説明図である。 図5のマグネットローラの中心軸方向における磁束密度分布を模式的に示す説明図である。 図5、図10及び図13のマグネットローラユニットにて使用される本発明の第1乃至第3実施形態に係るマグネットブロックの斜視図である。 図8のマグネットブロックの磁束密度分布の説明図である。 図4の現像剤担持体のマグネットローラユニットとして使用される本発明の第2実施形態に係るマグネットローラユニットの概略構成を示す斜視図である。 図10のマグネットローラユニットの中心軸方向中央部分における磁束密度分布の説明図である。 図10のマグネットローラユニットの中心軸方向両端部分における磁束密度分布の説明図である。 図4の現像剤担持体のマグネットローラユニットとして使用される本発明の第3実施形態に係るマグネットローラユニットの概略構成を示す斜視図である。 図13及び図16のマグネットローラユニットにて使用される本発明の第3及び第4実施形態に係るマグネットブロックの斜視図である。 図13のマグネットローラユニットの中心軸方向中央部分における磁束密度分布の説明図である。 図4の現像剤担持体のマグネットローラユニットとして使用される本発明の第4実施形態に係るマグネットローラユニットの概略構成を示す斜視図である。 第1乃至第4実施形態のマグネットローラユニットを使用した場合の、図4の現像体担持体の径方向断面図である。 第1乃至第4実施形態の変形実施形態に係るマグネットブロックを備えた第1乃至第4実施形態の変形実施形態に係るマグネットローラユニットを使用した場合の、図4の現像体担持体の径方向断面図である。
符号の説明
32A,32B,32C,32D マグネットローラ
32a,32b,32c 収納部
33A,33B マグネットブロック
33a,33b,33c 端部
40,40A,40B,40C,40D マグネットローラユニット
43 現像剤担持体
60 現像装置
70 プロセスカートリッジ
80 画像形成装置
P1 現像極
P2 磁極

Claims (13)

  1. マグネットローラの磁極部分に対応する表面部分に設けられた、該マグネットローラの中心軸方向に沿って延在する収納溝に配置される長尺のマグネットブロックにおいて、
    前記マグネットブロックの磁力が、前記マグネットローラの磁力よりも高磁力であり、
    前記マグネットブロックの長手方向における中央部分の断面積が、該マグネットブロックの長手方向における両端部分の断面積よりも小さく形成されている、
    ことを特徴とするマグネットブロック。
  2. 前記収納溝に配置すると前記マグネットローラの周方向に沿って延在する前記マグネットブロックの幅方向において、前記長手方向における両端部分よりも中央部分が小さい寸法にて形成されている請求項1記載のマグネットブロック。
  3. 前記長手方向における中央部分よりも両端部分が、前記幅方向において0.5%以上5%以下の割合で大きい寸法にて形成されている請求項2記載のマグネットブロック。
  4. 前記幅方向における少なくとも一方の端部が、前記長手方向における両端部分が中央部分よりも前記幅方向において突出した凹面形状に形成されている請求項2又は3記載のマグネットブロック。
  5. 前記マグネットローラの前記磁極部分の前記中心軸方向における磁束密度分布に対してほぼ逆の磁束密度分布を、前記長手方向において有している請求項1、2、3又は4記載のマグネットブロック。
  6. 前記収納溝に配置した状態で前記マグネットローラの外部に露出する前記マグネットブロックの表面は、前記状態で前記マグネットローラの表面と連続する円弧面に形成されている請求項1、2、3、4又は5記載のマグネットブロック。
  7. マグネットローラの現像極部分に対応する表面部分に設けられた、該マグネットローラの中心軸方向に沿って延在する収納溝に、長尺のマグネットブロックを配置して構成したマグネットローラユニットであって、
    前記マグネットブロックとして、請求項1、2、3、4、5又は6に記載したマグネットブロックが配置されている、
    ことを特徴とするマグネットローラユニット。
  8. 前記マグネットローラの前記現像極部分に隣り合う磁極部分に対応する表面部分に、該マグネットローラの中心軸方向に沿って延在する第2の収納溝がさらに設けられており、該第2の収納溝に、請求項1、2、3、4、5又は6に記載したマグネットブロックがさらに配置されている請求項7記載のマグネットローラユニット。
  9. 前記第2の収納溝に配置される前記マグネットブロックは、前記幅方向における前記現像極部分側に配置される一方の端部が、前記長手方向において直線状を呈する平面形状に形成されており、前記幅方向における前記現像極部分とは反対側に配置される他方の端部が、前記長手方向における両端部分が中央部分よりも前記幅方向において突出した凹面形状に形成されている請求項8記載のマグネットローラユニット。
  10. 請求項7、8又は9に記載したマグネットローラユニットの外周に、回転可能な非磁性円筒体が配置されている、
    ことを特徴とする現像剤担持体。
  11. 現像剤担持体、現像剤供給部材、及び、現像剤層規制部材を少なくとも有する現像装置において、前記現像剤担持体として、請求項10に記載した現像剤担持体を有する、
    ことを特徴とする現像装置。
  12. 現像剤担持体、現像剤供給部材、及び、現像剤層規制部材を少なくとも有する現像装置、並びに、帯電ローラ及び像担持体を有するプロセスカートリッジにおいて、前記現像装置として、請求項11に記載した現像装置を有する、
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  13. プロセスカートリッジ、光書き込み手段、転写部材、及び、定着装置を少なくとも有する画像形成装置において、プロセスカートリッジとして、請求項12に記載したプロセスカートリッジを有する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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