JP4420197B2 - マグネットロール及びその製造方法 - Google Patents

マグネットロール及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4420197B2
JP4420197B2 JP2003429653A JP2003429653A JP4420197B2 JP 4420197 B2 JP4420197 B2 JP 4420197B2 JP 2003429653 A JP2003429653 A JP 2003429653A JP 2003429653 A JP2003429653 A JP 2003429653A JP 4420197 B2 JP4420197 B2 JP 4420197B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pole
magnet
gap
magnetizing
magnet piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003429653A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005189449A (ja
Inventor
徹 下澤
宏史 伊東
晃司 三竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2003429653A priority Critical patent/JP4420197B2/ja
Publication of JP2005189449A publication Critical patent/JP2005189449A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4420197B2 publication Critical patent/JP4420197B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、電子写真式複写機やレーザープリンタ、ファクシミリ等に用いられるマグネットロールに係り、特に、断面が略扇形の複数のマグネットピースをシャフトの外周に配置し、かつシャフトの外周の所定角度範囲にマグネットピースの無い間隙を設けた構造において、反発極の磁力を抑制、制御したマグネットロール及びその製造方法に関する。
複写機やプリンタ等の感光ドラムの静電潜像を可視化する現像ロールとして、磁石体を有するマグネットロールが用いられる。感光ドラムにトナーを供給する方法として、マグネットロールの磁力によってトナーを制御し感光ドラムに付着させるジャンピング方式と、鉄粉に代表されるキャリア(磁性体)とトナーの混合物をマグネットロールの磁力によって感光ドラムに搬送するブラシ方式が知られている。
前記ジャンピング方式に用いられるマグネットロールは、様々な形態があるが、例えば、汲み上げ極、搬送極、現像極、回収極、の4極から構成されるものがある。また、前記ブラシ方式にて用いられるマグネットロールとしては、例えば、上述の4極に剥離極を加えた5極から構成されるものがある。
それらの磁極を作り出す磁石体は以下の2種に大別される。1つの磁石体からなるマグネットロールとしては、シャフトに中空円筒状に磁石体を一体成形するか、もしくは、中空円筒状に磁石体を成形した後、中心部にシャフトを固着するものがある。
また、複数の磁石体からなるマグネットロールとしては、バインダーと磁性粉を混合してなる断面が略扇形の複数のマグネットピースをシャフトの外周に配置したものがある。
図11は現像装置30の例であり、回転する円筒状スリーブ50の内部に所定の磁力パターンが着磁された円柱状マグネットロール40を固定配置し、その磁力パターンに従って現像剤容器52に収納されているトナーとキャリアとの混合物Tを前記スリーブ50の表面に付着させて搬送し、成層ブレード53により前記混合物Tを均一な薄層にした後、感光ドラム60上の静電潜像上にトナーを付着させるものである。前記円筒状スリーブ50の表面に残留したキャリアは、その後、スリーブ50から分離され回収される。
この種のマグネットロールの公知例として、下記特許文献1及び特許文献2が知られている。
特開昭62−282423号公報 特開2002−50515号公報
特許文献1は、フェライト粉とバインダーの混合物を略扇形形状に成形する際に、略扇形の円弧面中央部に向かって配向させた磁石体を複数個貼り合わせるマグネットロールの製法を開示している。
特許文献2は、奇数の極数で構成されるマグネットロール、特に上述のような5極からなる場合において、汲み上げ極と剥離極が同極となり、この両極間の反発力により反発極が生じることについての対策を開示するものである。この反発極が生じることで、キャリアの回収率が低下し、未回収のキャリアによって感光ドラムへのトナーの供給が不安定となり、画像不良を起こす恐れが生じていた。したがって、該反発極を円筒状スリーブ表面で10mT(100ガウス)以下に制御する必要性があり、且つ、この10mT以下の領域をフラットにすることで、キャリアの回収率が向上する。従来は、この反発極の制御方法として、上記特許文献2はマグネットロールの同極間(反発極の生じる領域)に、棒状、且つ、断面が略扇形の側面に同極の磁極を有し、内周面が側面と逆極となるマグネットピースを配置することを開示している。
しかしながら、特許文献2の方法では、設計上必要としている極数に対して一つ多いマグネットピースを加えなければならず、構成の複雑化、重量の増加、コスト上昇を招く。また、反発極制御用にマグネットピースが配置されていると、マグネットロールの長手方向における両端部の磁気特性が盛り上る傾向にあり、これもキャリア回収率を劣化させる。
そこで、本発明者等は、設計上必要とする極数にて、反発極が十分微弱(10mT以下)で平坦な磁気特性を有するマグネットロールを提供することを目的とする。
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
上記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、バインダーと磁性粉とを混合してなる断面が略扇形の複数のマグネットピースをシャフトの外周に複数個配置したマグネットロールの製造方法であって、
現像極となるマグネットピースは等方性NdFeB系磁石粉と樹脂とを混合したものであり、汲み上げ極、搬送極、回収極及び剥離極となるマグネットピースは異方性フェライト粉とゴムとを混合したものであり、
前記汲み上げ極となるマグネットピースと前記剥離極となるマグネットピースとの間であって前記シャフトの外周の15°以上の所定角度範囲に前記マグネットピースの無い間隙があり、
前記シャフトの外周に各マグネットピースを固着して一旦脱磁した後、
着磁装置によって、各マグネットピースの外周に前記汲み上げ極、搬送極、現像極、回収極、剥離極の順で、かつ極性が交互に異なるように着磁するとともに、前記間隙に面するマグネットピース部分にも微弱極を付与し、前記間隙に面したマグネットピース側面の磁束密度を低下させることを特徴としている。
本願請求項2の発明に係るマグネットロールの製造方法は、請求項1において、前記着磁装置が、前記汲み上げ極、搬送極、現像極、回収極、剥離極をそれぞれ構成するための各マグネットピースの外周面に近接又は接する着磁ヘッドに加えて、前記間隙に対向又は入り込んだ着磁ヘッドを有し、各着磁ヘッドに着磁用コイルが設けられていることを特徴としている。
本願請求項3の発明に係るマグネットロールは、請求項1又は2記載のマグネットロールの製造方法によって製造されたものであることを特徴としている。
本発明によれば、バインダーと磁性粉を混合してなる断面が略扇形の複数のマグネットピースをシャフトの外周に配置したマグネットロールにおいて、前記シャフトの外周の所定角度範囲にマグネットピースの無い間隙が存在し、かつ該間隙の両側のマグネットピースの外周面の磁極が同極である場合に、当該両側のマグネットピースの前記間隙に面した側面の磁束密度を15mT以下に設定することにより、マグネットロールを収納する円筒状スリーブに相当する円周面上で磁束密度を測定したときに、反発極を10mT以下に十分微弱化することが可能である。これにより、トナーを搬送するキャリアの回収率を向上させ、画像不良を低減できる。
また、本発明では、反発極を微弱化するために、余分なマグネットピースの配置は不要であり、構造の複雑化を招くことがなく、軽量化、コスト低減も可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、マグネットロール及びその製造方法の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は本発明に係るマグネットロールの実施の形態1を示し、図2はその場合の着磁装置の構成を示し、図3はその特性図を示す。また、図4は実施の形態2の特性図である。また、図5は従来例1のマグネットロール、図6はその場合の着磁装置の構成を示し、図7はその特性図である。図8は従来例2,3のマグネットロール、図9及び図10はその特性図である。
まず、本発明の実施の形態を説明する前に、従来例1,2,3について説明する。
[従来例1]
磁性粉として等方性NdFeB系磁石粉を使用し、バインダーとして熱硬化性のエポキシ樹脂と混合する。その混練物を断面が略扇型で棒状に成形した後、着磁し、第1磁石体とし、図5の現像極3を外周面に構成するマグネットピースP3に用いる。また、磁性粉として異方性Srフェライト粉とバインダーとしてニトリルゴムとを混練し、断面が扇形になるよう磁場中成形した。この磁石体を第2磁石体として、その他の極、つまり、汲み上げ極1、搬送極2、回収極4、剥離極5をそれぞれ構成するマグネットピースP1,P2,P4,P5に使用する。そして、それらのマグネットピースP1〜P5を汲み上げ極1と剥離極5に間隙8を設けるようにシャフト7の外周に貼り合わせる。シャフト7は通常、鉄等の磁性体である。
上記マグネットロールに固着した各マグネットピースを一旦脱磁し、次に、上記5極からなるマグネットロールに対して、図6の着磁装置によって、構成される磁石体の極数と同じ極数を着磁する。図6中、11〜15は着磁ヨーク10に形成された着磁ヘッド、21〜25は着磁用コイルであり、着磁ヘッド11〜15は汲み上げ極1、搬送極2、現像極3、回収極4、剥離極5を構成するためのマグネットピースP1〜P5の外周面に近接又は接している。そして、着磁用コイル21〜25にそれぞれ定まった電流を流すことにより着磁用磁界を発生する。
着磁後、前記図5のマグネットロールの表面磁力を円周方向(マグネットロールを収納する円筒状スリーブに相当する円周面上)に沿って測定したところ、着磁パターン(マグネットロールを囲む円周面での角度と表面磁束密度との関係)は図7のグラフとなった。図7中、現像極位置を角度0°とし、右回り(時計回り)に表面磁束密度を測定した。また、汲み上げ極1と剥離極5のマグネットピースP1,P5の前記間隙に面した側面P1a,P5aの磁束密度はS極で20mT(無視できない強さのS極が現れている)であった。この場合は、図7に示されるように反発極が無視できない強さで生じ、且つ、間隙部分にフラットな磁力パターンを形成することが困難である。
[従来例2、3]
上記従来例の第2磁石体と同じ磁石体を使用し、マグネットピースP6として図8の汲み上げ極1と剥離極5との間に、マグネットロールの断面が円形になるようにシャフト7外周に貼り合わせる。その他は従来例1と同じである。
従来例2は、汲み上げ極1と剥離極5の磁力が同じ状態のものであり、前記図8のマグネットロールの表面磁力を円周方向(マグネットロールを収納する円筒状スリーブに相当する円周面上)に沿って測定したところ、着磁パターンは図9のグラフとなった。また、従来例3は、汲み上げ極1と剥離極5の磁力が異なる状態のものであり、着磁パターンは図10のグラフとなった。それらの極1,5間に注目すると、図9では中央部が凸の状態となり、図10では傾斜をもつ磁力パターンが形成されてしまう。
[実施の形態1]
従来例1に示されるマグネットロールにおいて、間隙8の両側のマグネットピースP1,P5の当該間隙に面した側面の磁力を測定したところ、汲み上げ極1のピーク強度(断面扇形形状の外周面)がN極で80mT時に、側面はS極で20mTの磁力を発生しており、この側面の磁力が反発極を引き起こす要因を一つと考えられる。
そこで、本発明の実施の形態1では、図1のマグネットピースP1〜P5をシャフト7の外周に貼り付け固着したマグネットロールにおいて、汲み上げ極1と剥離極5のマグネットピースP1,P5の間隙8に面した側面P1a,P5aの磁束密度を15mT以下に設定している。
各マグネットピースP1〜P5は以下の手順で作製し、着磁する。
磁性粉として等方性NdFeB系磁石粉を使用し、バインダーとして熱硬化性のエポキシ樹脂と混合する。その混練物を断面が略扇型で棒状に成形した後、着磁し、第1磁石体とし、図1の現像極3を外周面に構成するマグネットピースP3に用いる。また、磁性粉として異方性Srフェライト粉とバインダーとしてニトリルゴムとを混練し、断面が扇形になるよう磁場中成形した。この磁石体を第2磁石体として、その他の極、つまり、汲み上げ極1、搬送極2、回収極4、剥離極5をそれぞれ構成するマグネットピースP1,P2,P4,P5に使用する。そして、それらのマグネットピースP1〜P5を汲み上げ極1と剥離極5に間隙8を設けるようにシャフト7の外周に貼り合わせ、固着一体化する。間隙8は、15°以上設けることが好ましい。例えば、5極からなるマグネットロールの場合、間隙8の両側に位置するマグネットピースが同極となるため、間隙8が15゜未満であると貼り合わせ等の作業性が著しく低下するためである。
上記マグネットロールに固着した各マグネットピースを一旦脱磁し、次に、上記5極からなるマグネットロールに対して、図2の着磁装置によって各マグネットピースP1〜P5を着磁する。従来はマグネットロールを構成する極と同じ数極を外部から印加し着磁していたが、本発明の実施の形態では、汲み上げ極1と剥離極5の間隙8にも着磁を行なう。つまり、本実施の形態では、計6極の着磁をすることとなる。このため、図2の着磁装置では、着磁ヨーク10に一体に形成された着磁ヘッド11〜15、それらの周囲に巻回された着磁用コイル21〜25に加えて、間隙部分に対向する着磁ヘッド16及びこの周囲に巻回された着磁用コイル26が設けられている。すなわち、着磁ヘッド11〜15は汲み上げ極1、搬送極2、現像極3、回収極4、剥離極5を構成するためのマグネットピースP1〜P5の外周面に近接又は接しており、着磁ヘッド16は間隙8に対向、もしくは間隙8に入り込んでいる。
各着磁ヘッドに巻きつけられている着磁コイルは、各々独立に電流(電圧)を制御可能な電源に繋がれている。独立に制御可能とすることで、間隙8に発生する反発極の磁力を精度よく制御可能となる。
そして、着磁用コイル21〜26にそれぞれ定まった電流を流すことにより着磁用磁界を発生し、所定の強さの汲み上げ極1、搬送極2、現像極3、回収極4、剥離極5を各マグネットピースP1〜P5の外周面に形成すると共に、汲み上げ極1と剥離極5のマグネットピースP1,P5の間隙8に面した側面P1a,P5aの磁束密度を15mT以下に抑制する。
このように、マグネットロールを着磁する際に、上述の5極に加えて間隙部分(間隙に面するマグネットピース部分)にも着磁することを特徴とする。汲み上げ極1を着磁する着磁磁界、剥離極5を着磁する着磁磁界と間隙部分に付与する着磁磁界の3極のバランス(制御)をとることが重要となる。この間隙部分には、同極となっている両側の汲み上げ極1と剥離極5と同極又は異極の微弱極を付与する。この着磁方法を用いることで、反発極が10mT以下で平坦な磁気特性が得られる。本来、汲み上げ極1と剥離極5の2極のみ着磁した場合、間隙に面する両壁面から生じる磁束により反発極が生じる。しかしながら、間隙部分に両側の極1,5と同極又は異極の微弱極を着磁する事で両壁面領域がニュートラル(N極とS極が相殺されている状態)となり、反発極を抑制することが可能となる。
マグネットロールにおいて間隙8の幅を大きくすることで求める平坦な磁気特性を得ることも可能だが、小型化や設計上の都合により十分な間隙を得る事が出来ない場合においても、本発明は有効である。
着磁後、図1のマグネットロールの表面磁力を円周方向(マグネットロールを収納する円筒状スリーブに相当する円周面上)に沿って測定したところ、汲み上げ極1と剥離極5の磁力が同じ場合に、着磁パターンは図3のグラフ(但し、現像極位置を角度0°とし、右回り(時計回り)に表面磁束密度を測定)となり、極1,5間の磁力を低減でき、フラットなパターンを形成できている。また、汲み上げ極1と剥離極5のマグネットピースP1,P5の前記間隙に面した側面P1a,P5aの磁束密度は15mT以下を満足している(測定値はS極で6mT以下で微弱S極が現れているが無視できる)。
[実施の形態2]
上記実施の形態1は汲み上げ極1と剥離極5の磁力が同じであったが、汲み上げ極1と剥離極5の磁力が異なる場合を実施の形態2として、その着磁パターンを図4のグラフに示す。従来では極1,5間の磁力が傾斜してしまうが、本実施の形態2では、フラットなパターンを形成でき、且つ、反発極の磁力低減が可能である。
従来例1に示されるマグネットロールにおいて、間隙8の両側面P1a,P5aの磁力を測定したところ、汲み上げ極1のピーク強度(断面扇形形状の外周面)がN極で80mT時に、側面はS極で20mTの磁力を発生している。この側面の磁力が反発極を引き起こす要因を一つと考えられる。そこで、実施の形態1に示されるマグネットロールにおいて同箇所を測定したところ、実施の形態1では、側面磁力がS極で15mT以下(実測値は6mT以下)となっており、反発極を抑制でき、且つ、フラットな磁力パターンと形成可能となる(なお、15mT以下の微弱なN極となるように制御する場合もある。)。したがって、間隙8の両サイドに位置するマグネットピースP1,P5の側面磁力を15mT以下に制御することが反発極を制御する上で非常に重要となることがわかる。
それらの実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
(1) 汲み上げ極1、搬送極2、現像極3、回収極4、剥離極5の5極から構成されるマグネットロールにおいて、汲み上げ極1と剥離極5の間隙を埋めるようにマグネットピースを付加することなく、設計上必要としている極数のみで、反発極が十分微弱(円筒状スリーブ外周で10mT以下)で平坦な磁気特性を有するマグネットロールを実現可能である。
(2) 反発極制御用に汲み上げ極1と剥離極5間にマグネットピースが配置されていると、マグネットロールの長手方向における両端部の磁気特性が盛り上る傾向があるが、汲み上げ極1と剥離極5間に間隙8を設けることにより、前記長手方向におけるマグネットロール両端部の磁気特性の盛り上りを抑制できる。
(3) マグネットロールの円筒形状全てにマグネットピースを設けた構造に比べて、間隙部分を残すことで、コスト高の磁石体部分を削減でき、軽量化することも可能となる。
(4) マグネットロールを構成する各マグネットピースは、樹脂と磁性粉(磁石粉)とを混合したもの、あるいはゴムと磁性粉(磁石粉)を混合したものでよいが、好ましくは、間隙8の両側に位置するマグネットピースP1,P5は、ゴムと磁性粉を混合した磁石体とする。本実施の形態のように、間隙を有するマグネットロールにおいて、使用環境が厳しい状態(高温多湿)では、樹脂が水分を吸湿して変形する可能性があるため、間隙における磁気特性が不安定になる虞があるからである。
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
本発明に係るマグネットロールの実施の形態1を示す横断面図である。 本発明の実施の形態1に示したマグネットロールの着磁方法及び装置を示す断面図である。 実施の形態1の場合の着磁パターンを示すグラフである。 本発明の実施の形態2の場合の着磁パターンを示すグラフである。 従来例1のマグネットロールを示す横断面図である。 従来例1のマグネットロールの着磁方法及び装置を示す断面図である。 従来例1の場合の着磁パターンを示すグラフである。 従来例2のマグネットロールを示す横断面図である。 従来例2の場合の着磁パターンを示すグラフである。 従来例3の場合の着磁パターンを示すグラフである。 現像装置の1例を示す断面図である。
符号の説明
1 汲み上げ極
2 搬送極
3 現像極
4 回収極
5 剥離極
7 シャフト
8 間隙
10 着磁ヨーク
11〜16 着磁ヘッド
21〜26 着磁コイル
30 現像装置
40 マグネットロール
50 円筒状スリーブ
60 感光ドラム
P1〜P6 マグネットピース
P1a,P5a 側面

Claims (3)

  1. バインダーと磁性粉とを混合してなる断面が略扇形の複数のマグネットピースをシャフトの外周に複数個配置したマグネットロールの製造方法であって、
    現像極となるマグネットピースは等方性NdFeB系磁石粉と樹脂とを混合したものであり、汲み上げ極、搬送極、回収極及び剥離極となるマグネットピースは異方性フェライト粉とゴムとを混合したものであり、
    前記汲み上げ極となるマグネットピースと前記剥離極となるマグネットピースとの間であって前記シャフトの外周の15°以上の所定角度範囲に前記マグネットピースの無い間隙があり、
    前記シャフトの外周に各マグネットピースを固着して一旦脱磁した後、
    着磁装置によって、各マグネットピースの外周に前記汲み上げ極、搬送極、現像極、回収極、剥離極の順で、かつ極性が交互に異なるように着磁するとともに、前記間隙に面するマグネットピース部分にも微弱極を付与し、前記間隙に面したマグネットピース側面の磁束密度を低下させることを特徴とするマグネットロールの製造方法。
  2. 前記着磁装置は、前記汲み上げ極、搬送極、現像極、回収極、剥離極をそれぞれ構成するための各マグネットピースの外周面に近接又は接する着磁ヘッドに加えて、前記間隙に対向又は入り込んだ着磁ヘッドを有し、各着磁ヘッドに着磁用コイルが設けられている請求項記載のマグネットロールの製造方法。
  3. 請求項1又は2記載のマグネットロールの製造方法によって製造されたマグネットロール。
JP2003429653A 2003-12-25 2003-12-25 マグネットロール及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4420197B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003429653A JP4420197B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 マグネットロール及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003429653A JP4420197B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 マグネットロール及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005189449A JP2005189449A (ja) 2005-07-14
JP4420197B2 true JP4420197B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=34788246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003429653A Expired - Fee Related JP4420197B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 マグネットロール及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4420197B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006215148A (ja) * 2005-02-02 2006-08-17 Kaneka Corp マグネットローラ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005189449A (ja) 2005-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3989180B2 (ja) 現像ローラ及びその製造方法、現像装置並びに画像形成装置
US4169998A (en) Iron core assembly for magnetizing columnar permanent magnets for use in electrostatic developing apparatus
US4168481A (en) Core assembly for magnetizing columnar permanent magnet for use in an electrostatic developing apparatus
JP4420197B2 (ja) マグネットロール及びその製造方法
JP4506944B2 (ja) マグネットロールの着磁方法及び装置
JP3399625B2 (ja) 現像用ロール状磁石の製造方法
JP4338082B2 (ja) マグネットロール及び現像装置
JP2005195974A (ja) マグネットロール及び現像装置
JP3109314B2 (ja) マグネットロール及びその製造方法
JP3840415B2 (ja) 現像ローラの製造方法及び現像ローラ並びに画像形成装置
JP3555270B2 (ja) マグネットロールの製造方法
JP2006093174A (ja) マグネットピース及びマグネットロール、並びにマグネットピースの着磁方法及び装置
JP3265876B2 (ja) マグネットロール
JP5423351B2 (ja) マグネットロールの着磁装置およびマグネットロールの製造方法
JP2002043119A (ja) マグネットロール
JP5292872B2 (ja) 磁界発生部材、磁性粒子担持体、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JPS61200563A (ja) 現像装置
JPS6027403Y2 (ja) 着磁ヨ−ク
JP2000164443A (ja) 樹脂磁石成形物の製造方法
JPS58100405A (ja) 磁気ロ−ラ−
JPH043549B2 (ja)
JP3230444B2 (ja) マグネットローラ
JP2008197342A (ja) マグネットローラ、現像剤担持体及び画像形成装置
JP2797754B2 (ja) 着磁方法
JP4899761B2 (ja) 磁石体の着磁方法及び着磁装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090520

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4420197

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees