JP2005248901A - 自吸式ポンプ及び自吸式ポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スムーズで安定した気水分離作用、そして安定した高い自吸性能を得ることのできる自吸式ポンプを提供する。
【解決手段】 取扱液を吸い込んで吐き出す羽根車311と、羽根車を収納するポンプケーシング312とを備え、ポンプケーシングには、羽根車の取扱液吐き出し側に、羽根車から吐き出される前記取扱液から気体を分離する気液分離室112が形成され、気液分離室には、羽根車から前記取扱液を流出させる吐出流路113と、吐出流路の下流側に形成され吐出流路から流入する取扱液を液体と気体に分離する気液分離部112aと、気液分離部で分離された液体を羽根車に戻す還流路114とが形成され、吐出流路と還流路とは、第1の分流壁115で隔てられ、気液分離室には、吐出流路を流れる前記取扱液の流れを分岐させる第2の分流壁であって、第1の分流壁に沿って配置された第2の分流壁116を設けた自吸式ポンプ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自吸式ポンプ及び自吸式ポンプ装置に関し、特に、スムーズで安定した気液分離作用、そして安定した高い自吸性能を得ることのできる自吸式ポンプ及び自吸式ポンプ装置に関する。
従来から、家庭に給水を行うために、受水槽に蓄えた水や井戸水を供給するのに自吸式ポンプを使用した自動給水装置が多く用いられている。
図6を参照して、自吸式ポンプの自吸作用部分の構造を説明する。ポンプケーシングの上部に、羽根車から吐出された水と空気を分離する気水分離室1を設け、気水分離室1には、自吸作用中に吐出流路を通って流出した取扱液が還流して戻るように、分流壁2を設けて還流路3と還流口4を形成している。吐出流路5の下流側には衝突壁6が設けられている。これに気液混合水が衝突すると気水分離が促進され、空気は上方に移動して吐出し側の開放部から抜ける一方で、水は還流路3を通って還流口4に戻る。還流口4に戻った水は、ポンプの吸込側に備えられた逆止め弁6よりも吸込側のポンプ部及び吸込配管部から運ばれてきた空気と混ざり合って気液混合水となり、再び気水分離室1にて気水分離される。
しかしながら、衝突壁6の位置によって、気液混合水の勢いが強過ぎて衝突した時の反動が大きいため、水も空気も一緒に還流路3を通って還流口4に戻ってしまい気水分離作用が悪くなったり、逆に気液混合水の勢いが弱過ぎて衝突がなくなり、気水分離作用が悪くなったりする。このように2つの相反する傾向に折り合いをつけるように、試作・試験にて試行錯誤しながら衝突壁6の高さや大きさを設定する必要があった。衝突壁6の形成には、試行錯誤しながら位置や寸法の調整を行う必要が生じるという煩雑さに加え、相反する傾向に折り合いをつけることによって自吸性能向上が困難になるという問題点があった。
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、スムーズで安定した気液分離作用、そして安定した高い自吸性能を得ることのできる自吸式ポンプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明による自吸式ポンプは、例えば、図1に示すように、回転しながら、取扱液を吸い込んで吐き出す羽根車311と;羽根車311を収納するポンプケーシング312とを備え;ポンプケーシング312には、羽根車311の取扱液吐き出し側に、羽根車311から吐き出される前記取扱液から気体を分離する気液分離室112が形成され、 気液分離室112には、羽根車311から前記取扱液を流出させる吐出流路113と、吐出流路113の下流側に形成され吐出流路113から流入する取扱液を液体と気体に分離する気液分離部112aと、気液分離部112aで分離された液体を羽根車311に戻す還流路114とが形成され、吐出流路113と還流路114とは、第1の分流壁115で隔てられ;気液分離室112には、吐出流路113を流れる前記取扱液の流れを分岐させる第2の分流壁116であって、第1の分流壁115に沿って配置された第2の分流壁116を設けた。
自吸式ポンプは典型的には自吸式渦流ポンプである。気液分離室112は、典型的にはポンプケーシング312の上部に配置される。気液分離部112aは、吐出流路113の上方に配置される。ポンプケーシング312には、羽根車311へ取扱液を流入させる吸込流路121が形成される。還流路114には該還流路を羽根車311に連通させる還流口114aが形成される。典型的には、第1の分流壁115と第2の分流壁116はほぼ鉛直方向に形成される。
また請求項1に記載の自吸式ポンプでは、請求項2に記載のように、第2の分流壁116の下端と羽根車311の外周との間隔は、第1の分流壁115の下端と羽根車311の外周との間隔よりも大きくするとよい。
このように構成すると、第2の分流壁の下端と羽根車の外周との間隔は、第1の分流壁の下端と羽根車の外周との間隔よりも大きいので、気液分離機能が高くなる。
また請求項1又は請求項2に記載の自吸式ポンプでは、請求項3に記載のように、第1の分流壁115と第2の分流壁116とは、ほぼ鉛直方向に向けて配置され、第2の分流壁116の上端を、第1の分流壁115の上端よりも高い位置としてもよい。
また請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の自吸式ポンプでは、請求項4に記載のように(例えば図5参照)、気水分離室112は自吸式ポンプの始動の際には呼水を保持するように構成され、第1の分流壁115と第2の分流壁116の上方に配置され、前記呼水の最高水位面よりも下方にほぼ水平に配置された、防波壁120を前記気水分離室に設けてもよい。
このように構成すると、防波壁120を設けたので、ポンプケーシングの大きさの割に、流量・揚程の大きなポンプの場合に適する自吸式ポンプを提供することできる。
上記目的を達成するため、請求項5にかかる発明による自吸式ポンプ装置は、例えば、図3に示すように、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の自吸式ポンプ310と;自吸式ポンプ310を駆動する電動機210と;電動機210の電力を供給するインバータ装置230とを備える。
本発明の自吸式ポンプによれば、気液分離室には、吐出流路を流れる前記取扱液の流れを分岐させる第2の分流壁であって、第1の分流壁に沿って配置された第2の分流壁を設けたので、スムーズで安定した気液分離作用、そして安定した高い自吸性能を得ることのできる自吸式ポンプを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号あるいは類似符号を付し、重複した説明は省略する。
図1の一部断面正面図と側面図を参照して本発明の第1の実施の形態に係る自吸式渦流ポンプを説明する。渦流ポンプ310は、カスケードポンプ又は摩擦ポンプの名前でも呼ばれるポンプであり、周縁に多数の溝を切った円板として形成された羽根車311を備える。このポンプは小型であるが、1個の羽根車で数段の渦巻ポンプに匹敵する揚程を得られ、小容量高揚程の目的に適している。また自吸水性を有するので、家庭に給水を行うために受水槽に蓄えた水や井戸水を供給するのに適している。羽根車311はポンプケーシング312に収納されている。ポンプケーシング312の羽根車の軸の方向から見た正面には、ポンプケーシングカバー313がボルトで取り付けられており、これを取り外すと羽根車311にアクセスでき、保守点検が容易である。
自吸式ポンプ310は、水を吸い込んで吐出す羽根車311を備える。羽根車311は、水平方向に配置された回転軸111に搭載され回転する。羽根車311は、ポンプケーシング312に収納される。ポンプケーシング312の上部には、羽根車311から吐き出される空気の混合した水(気液混合水)から気体を分離する気液分離室112が、羽根車311の水の吐き出し側に形成されている。
気液分離室112には、羽根車311から水を流出させる吐出流路113と、吐出流路113の下流側(鉛直方向上方)に形成され、吐出流路113から流入する気液混合水を水と空気に分離する気液分離部112aと、気液分離部112aで分離された水を羽根車311に戻す還流路114とが形成され、吐出流路113と還流路114とは、鉛直方向に設けられた第1の分流壁115で隔てられている。分流壁115の根元には、還流路114から羽根車311に水を戻す還流口114aが形成されている。
気液分離室112には、吐出流路113を流れる水の流れを2つに分岐させる第2の分流壁116が鉛直方向に設けられている。第2の分流壁116は、第1の分流壁に沿って、鉛直方向に配置されている。本実施の形態では、第2の分流壁116は、吐出流路113から気液分離部112aにかけて配置されている。
第1の分流壁115は、下端が羽根車311の近傍になるように配置されている。下端は、羽根車311の外周と所定の隙間となるような位置にある。
第2の分流壁116の下端と羽根車311の外周との距離は、第1の分流壁115の下端と羽根車311の外周との距離よりも大きくなるように構成されている。また、第2の分流壁の上端は、第1の分流壁115の下端より高い位置となるように位置決めされている。
気水分離室112は、ポンプ停止時に呼水が溜まるように、ケーシング312内で上方が開放された容器状に構成され、上部が気液分離部112a、下方に吐出流路113と、吐出流路113と並列に還流路114が形成されている。自吸運転時は、羽根車311から吐出された水は、吐出流路113から気液分離部112aへと下方から上方に流れる。還流路114内では、気液分離部112aで気体と分離された水は上方から下方に流れるように構成されている。
また気水分離室112に溜まった水は、気水分離室隔壁117の上端を溢れて流れるように構成されている。気水分離室隔壁117は、気水分離室112と、ポンプ吐出水路118とを隔てる壁である。ポンプ吐出水路118は、鉛直方向に配置されその下端部にポンプ吐出口326bが形成されている。
一方、吸込側隔壁122が、吐出流路113とポンプ吸込流路121とを隔てる。ポンプ吸込流路121は、鉛直方向に配置され水は上方から下方に流れ、羽根車311に吸い込まれるように構成されている。
またポンプ吸込口326aから吸い込まれた水は、鉛直方向に配置されたポンプ吸込水路123を下方から上方に流れる。ポンプ吸込水路123の上端部には、チェッキ弁321が設けられ、これを通じて、ポンプ吸込水路123とポンプ吸込流路121とが連通する。
ケーシング312の最上部、気水分離室112の気水分離部112aの上方には、呼水栓328が取り付けられている。
同じく図1を参照して、本実施の形態の自吸式ポンプの作用を説明する。呼水栓328からポンプケーシング312に呼び水を注入し栓を締める。呼水は気液分離室112の上流側、気液分離室112から羽根車311までのケーシング部分の空間を満たす。本実施の形態では、チェッキ弁321があるので羽根車311から上方に存在する吸込流路121内の空気は抜けず、ここには呼水が入らない。しかしながら羽根車311が水に浸れば差し支えない。呼水完了後、運転を開始すると、羽根車311が回転し、ポンプ310の吸込側に備えられたチェッキ弁321よりも吸込側のポンプ部であるポンプ吸込水路123及び吸込配管部から空気が運ばれて来て(吸込流路121内の空気も一緒に)、ケーシング312内の水と混ざり合って気液混合水となり、気液分離室112に流入する。
気液分離室112に向けて、吐出流路113に流出する気液混合水は、羽根車311から遠ざかる方向の速度成分と羽根車311の回転方向の速度成分をもっているため、第2の分流壁116によって分岐した2つの吐出流路のうち、吸込側隔壁122側の流路に主流が集まり、この流路内の平均流速はもう一方の流路内の平均流速より大きくなる。この時の刺激が、従来技術の衝突壁に衝突した時の刺激と同様に気水分離作用を生み出す。しかも衝突壁のように流出する流れを妨げず、流速が大きくなった流れにも乗って、スムーズにかつ素早く空気が上方に移動する。
分岐した2つの吐出流路内の平均流速に差をつけているだけなので、隔壁122側の流路が閉塞しそうになる前にもう一方の流路内の流速が増加する。結果として、吐出流路113を狭くした時のような圧力損失の増加もなく、通常の揚水運転移行時にはポンプ性能に殆ど影響を与えない。
気水分離後の自吸作用は従来の通りで、空気は上方に移動して吐出側の開放部からポンプ吐出水路118に抜ける一方で、水は還流路114を通って還流口114aに戻る。還流口114aに戻った水は、ポンプの吸込側に備えられたチェッキ弁321よりも吸込側のポンプ吸込水路123及び吸込配管部から運ばれてきた空気と混ざり合って気液混合水となり、再び気水分離室112にて気水分離される。
第2の分流壁116の下端を第1の分流壁115の下端より高い位置とすることにより、分岐前の吐出流路に適度な助走区間119を設けることができる。この助走区間119がないと、気液混合水は、羽根車311から遠ざかる方向の速度成分が殆どないうちに第2の分流壁116の下端に辿り着くため、分岐した2つの吐出流路のうち、吸込側隔壁122の側の流路のみが事実上の吐出流路となり、もう一方の流路と第1の分流壁115により形成された還流路114の2つの流路が共に、還流路となってしまう。この場合は、良好な気水分離作用が行われないだけではなく、吐出流路を狭くした状態に近くなる。言い換えれば、吐出流路113内に流出した直後の気液混合水は、極端に吸込側隔壁122の側へ偏った流れとなっているため、適度な助走区間119を設けて少し偏りを減少させないと、その後に分岐した2つの流路が共に吐出流路として機能するようにならない。
また、助走区間119が大きすぎると、吐出流路113内の流速分布が平均化され過ぎて、第2の分流壁116により2つの吐出流路に分岐しても気水分離作用を高めることができない。
吐出流路113内の流速分布が適度に偏っている時に第2の分流壁116を設けると、極端に吸込側隔壁122の側へ偏った流れが反対側へ移行しつつある時にそれに対抗する障壁ができ、より気水分離が促進される。適正な助走区間119の目安は概ね、吐出流路113幅と同程度であることが実験的に分かっている。
これに加えて、第2の分流壁116の上端を第1の分流壁115の上端より高い位置とすることにより、ポンプケーシング312上部に移動していく空気が、還流路114の水の流れに巻き込まれて還流口114aに戻るのを防止することができる。
本実施の形態によれば、スムーズで安定した気水分離作用、そして安定した高い自吸性能を得ると共に、無駄な衝突をなくしたスムーズな吐出流路の構成によって流量の大きなポンプでも通常の揚水運転移行時の損失が大きくならないようにすることができる。
図2の斜視図と断面図を参照して、本発明に用いるのに適したポンプの例として渦流ポンプの原理を説明する。先に説明したように、渦流ポンプ310は、カスケードポンプ又は摩擦ポンプの名前でも呼ばれるポンプである。回転軸111に搭載された羽根車311は、(a)の斜視図に示すように、円板の周縁に多数の溝を切って構成される。
羽根車311の外周に沿って、通路壁131で断面がコの字型に囲まれた水通路132が形成されている。水通路132は、吸込流路121の羽根車311への流入口から吐出流路113の入口まで、断面形状が一様のコの字型に形成されている。吸込側隔壁122の部分では、水通路132は絞られており、羽根車311の外周と通路壁131は、僅かな隙間をもって配置されている。
一つ一つの溝を羽根と考えると、一つの羽根溝中の水は回りながら遠心力により外に放出される。その運動のエネルギーを水通路132内の水に伝えてだんだんと圧力を上げて行く。放出された水のあとには水通路132から羽根の根元に水が入り込むので、結局水の流れは吸込から吐出までの間に数多くの渦を巻くことになる。このようなところから、本ポンプは渦流ポンプと呼ばれる。
一方水は溝の形成された羽根車311に、摩擦により引っ張られて圧力を生じ、また水流が生じると考えることもできるところから、摩擦ポンプとも呼ばれる。このような構造と原理から、渦流ポンプは自吸性能に優れているのである。
図3の平面図(a)と一部断面正面図(b)を参照して、本発明の第2の実施の形態である自吸式ポンプを用いたポンプ装置としての自動給水装置201を説明する。自動給水装置201は、ポンプ310を駆動する電動機210を備える。
ポンプ310は可変速運転を行なうことにより吐出圧を制御できるように、インバータ装置230を備える。インバータ装置230は、電動機210の近傍に配置されている。
羽根車311の下流側の気水分離室112の下流側にフロースイッチ324、その近傍に圧力センサ323が配置されている。フロースイッチ324と圧力センサ323とは、気水分離室の下流に設けられた吐出管325に配置されている。吐出管325の下流には、ポンプ装置の吐出口327が設けられている。吐出管325には圧力タンク322が接続されている。圧力タンク322の鉛直方向上方には呼水栓328が設けられている。圧力タンク322は、ポンプ310の吐出側で、フロースイッチ324よりも下流側に設けられている。
以上の構成機器、ポンプ310、電動機210、インバータ装置230、圧力タンク322は、ユニットベース332の上に載置されボルトで固定されており、全体としてコンパクトにまとめられている。またこれらの機器全体を覆う、樹脂製のユニットカバー331を備える。ユニットカバー331には、ポンプ310の吸込口326と吐出口327に外部からアクセスできる開口331a、331bがそれぞれ形成されているが、ユニットカバー331とユニットベース332とで、前記構成機器全体をほぼ密閉的に覆っている。したがって、風雨から構成機器を守ることができると共に、高い防音効果を与えている。
ポンプケーシング313の外側、ほぼ気水分離室の外側には、凍結防止ヒータ333が、吐出管325の外側には、凍結防止ヒータ334が、それぞれ貼り付けられている。
図4のフローシートを参照して、給水装置201の各構成機器の水の流れに則した配置と作用を説明する。ここで給水装置201は自動給水装置であり、水の使用量に応じてポンプ310を自動的に発停し、また運転速度を自動的に可変速する。
図4において、地上Sから掘られた井戸Wellには水WがレベルLの所まで溜まっている。自動給水装置201は井戸Wellに近接して、地上Sに据え付けられている。
吸込管309は給水装置201のポンプ310の吸込口326に接続されている。吸い込まれた水は、チェッキ弁321を経てポンプ310の羽根車に吸い込まれる。チェッキ弁321は、ポンプ310が停止したときに、水が井戸Wellに逆流しないようにする逆止弁である。ポンプ310はカスケードポンプであるので、始動時に吸込管309中に空気があっても、それを排出して水Wを吸い上げることができるが、チェッキ弁321が設けられているので、発停ごとに空気を追い出す必要がない。
フロースイッチ324は、ポンプ310の吐出水量を検出し、検出結果をインバータ装置230に送信し電動機210を発停する。圧力センサ323は、ポンプ310の吐出圧力を検出し、検出結果をインバータ装置230内の制御部234に送信する。
吐出管325に設けられた圧力タンク322は、耐圧容器内にゴム製のブラダが内蔵されており、吐出圧が上昇するとブラダの外側の空気を圧縮し水が加圧状態で貯留される。また、吐出圧が低下するにつれて、圧縮された空気が膨張し、貯留された水を吐出管325に押し出す。このようにして、ポンプ310が停止しても、しばらくは圧力タンク322から吐出管325に水が供給される。
インバータ装置230は、電動機としての直流ブラシレスモータ210に駆動電力を供給するIPM(Intelligent Power Module)232と、IPM232をコントロールする制御部234を備える。制御部234はDCBL(直流ブラシレス)コントローラ235を含んで構成されている。圧力タンク322は、フロースイッチ324よりも下流側に設置されているので、圧力タンク322から供給される水流をフロースイッチ324が検出することはない。
IPM232は、直流ブラシレスモータ210から磁極信号を受けて、駆動電力の周波数を直流ブラシレスモータ210の回転数に同期させ、モータ210の固定子に回転磁界を形成する。
DCBL(直流ブラシレス)コントローラ235は、IPM232に電圧信号を送信する。制御部234は、不図示の圧力コントローラ部と速度コントローラ部とを備える。
圧力センサ323からの圧力信号は、圧力コントローラ部に入力され、圧力コントローラ部は速度コントローラ部に速度設定値を送る。速度コントローラ部は、設定速度と実際の運転速度との差に応じた制御信号をIPM232に出力する。
本自動給水装置201は、水の使用量の下限を設定しておき、フロースイッチ323がその下限値を検出すると、制御部234が作動して電動機210を、ひいてはポンプ310を停止する。その後水が使用されるとしばらくは圧力タンク322から水が供給されるが、圧力タンク322内の水が少なくなり、さらに圧力が低下すると、圧力センサ323がこれを検出して、制御部234が電動機210を始動する。
このとき、水量が低下して電動機210を停止する際に、一時的にポンプの運転速度を上昇させることにより吐出圧力を上昇させ、圧力タンク322内に十分な水が貯留されるようにするとよい。水の流量低下によるポンプ310の停止は、フロースイッチ323によらず、回転速度の下限値に基づいて行なってもよい。
本実施の形態の自吸式ポンプ310は、スムーズで安定した気水分離作用、そして安定した高い自吸性能を得ることのできるので、このような井戸Wellの水を給水するポンプとして適している。
図5の部分断面図を参照して、第3の実施の形態の自吸式ポンプを説明する。
本実施の形態のポンプでは、第1の実施の形態に加えて、気水分離室112内の第1及び第2の分流壁115、116の上方で、呼び水高さを保持する壁面である気水分離室隔壁117の上端より低い位置に、水平な、即ち呼び水上面と平行な防波壁面120を設けている。防波壁面120は、吐出流路の下流側に配置されると言ってもよい。吸込側隔壁122又はその延長上のケーシング壁に設けられる。その長さは、本実施の形態では第2の分流壁116をカバーし、第1の分流壁115の手前まで延びている。但しこれに限らず、第2の分流壁116の手前まで延びる長さであってもよい。これは流量等諸般の条件に基づいて定めればよい。
第3の実施の形態の自吸式ポンプは、ポンプケーシングの大きさの割に、流量・揚程の大きなポンプの場合に適する。寸法の制約などで気水分離室112を含め、ポンプケーシング312の大きさの割に、流量・揚程の大きなポンプの場合、防波壁面120を設けることにより、気液混合水の噴流による波立ちで呼び水が吐出口側、ポンプ吐出水路118の側にこぼれて、呼び水不足から自吸性能が低下するのを防止することができる。
なお、本発明のポンプ装置は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、また図示例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは言うまでもない。
第1の実施の形態の自吸式ポンプの一部断面正面図と側面断面図である。 第1の実施の形態の自吸式ポンプに用いるのに適した渦流ポンプの作用と原理を説明する斜視図と断面図である。 本発明の第2の実施の形態の自吸式ポンプ装置を示す平面図及び正面図である。 図3の給水装置を説明するフロー図である。 第3の実施の形態の自吸式ポンプの一部断面正面図である。 従来の自吸式ポンプの一部断面正面図である。
符号の説明
111 回転軸
112 気液分離室
112a 気液分離部
113 吐出流路
114 還流路
114a 還流口
115 第1の分流壁
116 第2の分流壁
117 気水分離室隔壁
118 ポンプ吐出水路
119 助走区間
120 防波壁面
121 吸込流路
122 吸込側隔壁
123 ポンプ吸込水路
131 通路壁
132 水通路
201 給水装置
210 電動機
230 インバータ装置
309 吸込管
310 ポンプ
311 羽根車
312 ポンプケーシング
313 ポンプケーシングカバー
321 チェッキ弁
322 圧力タンク
323 圧力センサ
324 フロースイッチ
325 吐出管
326 吸込口
326a 吸込口
327 吐出口
328 呼水栓
331 ユニットカバー
331a ユニットカバー開口(吸込側)
331b ユニットカバー開口(吐出側)
332 ユニットベース
333、334 凍結防止ヒータ
L レベル
S 地上
W 水
Well 井戸

Claims (5)

  1. 回転しながら、取扱液を吸い込んで吐き出す羽根車と;
    前記羽根車を収納するポンプケーシングとを備え;
    前記ポンプケーシングには、前記羽根車の取扱液吐き出し側に、前記羽根車から吐き出される前記取扱液から気体を分離する気液分離室が形成され、
    前記気液分離室には、前記羽根車から前記取扱液を流出させる吐出流路と、前記吐出流路の下流側に形成され該吐出流路から流入する取扱液を液体と気体に分離する気液分離部と、該気液分離部で分離された液体を前記羽根車に戻す還流路とが形成され、前記吐出流路と前記還流路とは、第1の分流壁で隔てられ;
    前記気液分離室には、前記吐出流路を流れる前記取扱液の流れを分岐させる第2の分流壁であって、前記第1の分流壁に沿って配置された第2の分流壁を設けた;
    自吸式ポンプ。
  2. 前記第2の分流壁の下端と前記羽根車の外周との間隔は、前記第1の分流壁の下端と前記羽根車の外周との間隔よりも大きい、請求項1に記載の自吸式ポンプ。
  3. 前記第1の分流壁と前記第2の分流壁とは、ほぼ鉛直方向に向けて配置され、前記第2の分流壁の上端を、前記第1の分流壁の上端よりも高い位置とした、請求項1又は請求項2に記載の自吸式ポンプ。
  4. 前記気水分離室は、前記自吸式ポンプの始動の際には呼水を保持するように構成され、前記第1の分流壁と前記第2の分流壁の上方に配置され、前記呼水の最高水位面よりも下方にほぼ水平に配置された、防波壁を前記気水分離室に設けた、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の自吸式ポンプ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の自吸式ポンプと;
    前記自吸式ポンプを駆動する電動機と;
    前記電動機の電力を供給するインバータ装置とを備える;
    自吸式ポンプ装置。
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