JP2005248785A - 舶用スプール弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 舶用スプール弁を製造容易にする。
【解決手段】 ポンプに接続したポンプポート18をスプール孔10に連通し、スプール孔10に燃料供給アクチュエータポート14を連通し、タンクに接続したタンクポート26a、26bをスプール孔10に連通し、スプール孔10に挿通されたスプール28の両端部をパイロット部40a、40bが押圧する。ポート14とポート26bとが連通する中立位置にスプール28を中立機構32bが付勢する。パイロット部40a、40bに圧油を供排するパイロットスプール50a、50bが設けられている。スプール50aを排出位置に移動させてパイロット部40aから圧油を排出し、パイロット部40bの圧油で中立機構32aの付勢力に抗して、ポート18とポート14とを接続した状態にスプール28を切り換える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば舶において使用される流体機器を制御する舶用スプール弁に関する。
上記のような舶用スプール弁は、例えば舶の内燃機関への燃料供給のアクチュエータを制御したり、舶の内燃機関の排気弁のアクチュエータを制御したりするのに使用されることがある。このような舶用スプール弁の一例が、特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されているスプール弁では、弁本体にスプール孔が形成されている。このスプール孔には、圧力流体シリンダのチャンバー内に圧力流体を供給排出するためのアクチュエータポートが設けられている。流体圧力源に接続されたポンプポートと、タンクに接続されたタンクポートも設けられている。スプール孔にはスプールが挿通されている。スプールは、アクチュエータポートをポンプポートに接続した状態と、アクチュエータポートをタンクポートに接続した状態とに切り換えられる。このスプールの一端の内部には、パイロット部が設けられている。このパイロット部では、スプールの一端の内部にその軸線方向に沿って形成した圧力室内にピストンが固定されている。この圧力室内には、スプールの一方の端部の内部に形成したパイロットスプールによって圧力流体が供給排出される。このパイロットスプールは、位置決め手段によって、上記圧力室内に圧力流体を供給する状態または上記圧力室内から圧力流体を排出する状態にスプールの長さ方向に沿って移動させられる。また、スプールの他方の端部には、圧力流体によってスプールを他方の端部側に押圧している付勢手段が設けられている。
このスプール弁では、パイロットスプールを例えばスプールの他方の端部側に移動させると、圧力室内に圧力流体が供給され、圧力室内の圧力が高くなり、スプールが他方の端部側に移動し、付勢手段からの押圧力と均衡する状態でスプールが停止する。同様にパイロットスプールをスプールの一方の端部側に移動させると、圧力室内から圧力流体が排出され、圧力室内の圧力が低くなり、スプールが一方の端部側に移動し、付勢手段からの押圧力と均衡する状態でスプールが停止する。
特表平8−511072号公報
このように構成されたスプール弁では、スプールの一方の端部内部に、圧力室やパイロットスプールを形成したりする必要があり、その製造が面倒である。
本発明は、製造が容易である舶用スプール弁を提供することを目的とする。
本発明の一態様による舶用スプール弁は、弁本体を有している。この弁本体にスプール孔が形成されている。このスプール孔に連通しているポンプポートが圧力源に接続される。前記スプール孔に連通する作動ポートが、燃料供給のアクチュエータ又は排気弁のアクチュエータに接続される。この作動ポートは、燃料供給のアクチュエータ用と、排気弁のアクチュエータ用とをそれぞれ設けることも可能である。スプール孔に連通しているタンクポートが、タンクに連通される。スプール孔にスプールが挿通されている。このスプールは、スプール孔に沿って摺動可能である。このスプールを、それの一方の端部から他方の端部側に第1パイロット部が押圧する。前記スプールを、それの他方の端部から一方の端部側に第2パイロット部が押圧する。作動ポートとタンクポートとが連通する中立位置に中立機構が前記スプールを付勢する。中立機構としては、例えばスプールをその一端側から他端側に、及び他端側から一端側にそれぞれ同一の力で押圧するものが望ましく、圧力流体を使用するものや、弾性手段を使用する。第1パイロット部では、弁本体の一端側に形成された第1ピストン孔に摺動自在に第1ピストンが挿入され、第1ピストンと弁本体とによって第1圧力室が区画されている。第1圧力室の体積は、第1ピストンの摺動によって拡大縮小される。第1圧力室に圧力流体を供給排出する第1パイロットスプールが、例えば弁本体に設けられている。第1圧力室がポンプポートに連通する供給位置と、第1圧力室がタンクポートに連通する排出位置とに、第1パイロットスプールを移動させる第1電磁式駆動部が設けられている。第2パイロット部では、弁本体の他端側に形成された第2ピストン孔に摺動自在に第2ピストンが挿通され、前記第2ピストンと前記弁本体とによって第2圧力室が区画されている。第2圧力室は、ポンプポートに接続されている。第1及び第2圧力室の受圧面積は同等に形成されている。第1パイロットスプールが供給位置にあり、第1圧力室に圧力流体が供給されているとき、第1及び第2圧力室には同じポンプポートから圧力流体が供給され、第1及び第2圧力室の受圧面積は同等に形成されているので、第1及び第2ピストンは、等しい力でスプール弁を両端からそれぞれ内側に向かって押圧する。スプールは中立機構によって中立位置に保持されている。第1電磁式駆動部によって第1パイロットスプールを排出位置に移動させることにより、第1圧力室から圧力流体が排出され、第2圧力室の圧力流体によって第2ピストンが中立機構の付勢力に抗して、スプールをポンプポートから作動ポートへ圧力流体の供給を行う位置に切り換える。
この舶用スプール弁では、第1パイロット部は、スプール内ではなく、弁本体に形成されているので、スプールにパイロット部を設けるためにスプールに加工を行うよりも加工が容易になる。また、同じ力でスプール弁を互いに反対方向に押圧するように第1及び第2パイロット部を設けておき、第1パイロット部への圧力流体を排出することによってスプール弁を作動させるため、第2圧力室には加圧された圧力流体が充填されているから、加圧されていない圧力室に圧力流体を供給しスプールを移動させるものに比べて、流体の圧縮や通路長さの影響が少なく、この作動が速くなる。
本発明の他の態様の舶用スプール弁は、上記の態様と同様に、弁本体と、スプール孔と、ポンプポートと、作動ポートと、タンクポートと、スプールと、第1及び第2パイロット部と、中立機構とを、備えている。中立機構は、第3ピストンと第4ピストンを備えている、第3ピストンは、弁本体の一端側に形成された第3ピストン孔に摺動自在に挿入され、スプールを押圧可能である。この第3ピストンと弁本体とによって第3圧力室が区画されている。第4ピストンは弁本体の他端側に形成された第4ピストン孔に摺動自在に挿入され、この第4ピストンがスプールを押圧可能である。この第4ピストンと弁本体とによって第4圧力室が区画されている。第3ピストンが中立位置から他端側に移動するのを第1ストッパーが規制している。第4ピストンが中立位置から一端側に移動するのを第2ストッパーが規制している。第3及び第4圧力室は、常にポンプポートに接続され、第3ピストンと第4ピストンとは、スプールの両端に対向して配置され、第3及び第4ピストンの受圧面積が同等に形成されている。第1及び第2の圧力室の受圧面積を同等に形成され、第1パイロット部の第1圧力室から圧力流体を排出することによって、第2圧力室の圧力流体の圧力によって第2ピストンが中立機構の第3ピストンの付勢力に抗して、スプールをポンプポートから作動ポートへ圧力流体の供給を行う供給位置に切り換える。また、第1及び第2のピストンに加えられている力は、第1及び第4ピストンに加えられている力よりも大きい。同じポンプポートからの圧力流体を第1乃至第4圧力室に供給する場合、第1及び第2ピストンの受圧面積を、第3及び第4ピストンの受圧面積よりも大きく形成されている。
この舶用スプール弁では、第1パイロット部は、スプール内ではなく、弁本体に形成されているので、スプールにパイロット部を設けるためにスプールに加工を行うよりも加工が容易になる。また、第3圧力室に圧力流体を供給することによってスプールを中立位置に復帰させることができる。このように、中立機構をポンプポートからの圧力流体の圧力を使用するものに構成してあるので、ばねを用いるものに比べて復帰力を大きくすることができ、この復帰速度を比較的速くすることができる。
上記両態様のいずれかにおいて、第1電磁式駆動部は、第1圧力室がタンクポートに連通する位置に第1パイロットスプールを移動させる第1ソレノイドと、第1圧力室がポンプポートに連通する位置に第1パイロットスプールを移動させる第2ソレノイドとを、備えたものとすることができる。
このように構成すると、第1ソレノイドによって第1パイロットスプールを駆動した後、第1パイロットスプールを駆動させるときに、第2ソレノイドにより切換速度を速くするとともに、第1ソレノイドの逆起電力に抗して第1パイロットスプールが動き始めるまでの応答時間を短くできる。従って、スプールの切換も速くすることもできる。
また、第1ソレノイドを比例ソレノイドとすることもできる。このように構成すると、第1パイロットスプールの位置を任意の位置に変更することができるので、第1ソレノイドの作動ポートが燃料供給アクチュエータに接続される場合には、燃料の噴射率を制御することが可能になる。
本発明の他の態様は、弁本体を有している。この弁本体にスプール孔が形成されている。このスプール孔に連通したポンプポートが、圧力源に接続される。スプール孔に連通した燃料用ポートが燃料供給アクチュエータに接続される。スプール孔に連通した排気用ポートが排気弁アクチュエータに接続される。スプール孔に連通したタンクポートがタンクに接続される。スプール孔にスプールが挿通されている。このスプールを、それの一方の端部から第1パイロット部が押圧する。スプールを、それの他方の端部から第2パイロット部が押圧する。燃料用ポート及び排気用ポートがタンクポートに連通する中立位置に、中立機構がスプールを付勢する。第1パイロット部では、弁本体の一端側に形成された第1ピストン孔に摺動自在に第1ピストンが挿入され、第1ピストンと弁本体とによって第1圧力室が区画されている。この第1圧力室に圧力流体を供給排出するように第1パイロットスプールが設けられている。この第1パイロットスプールを移動させるように第1電磁式駆動部が設けられている。第2パイロット部では、弁本体の他端側に形成された第2ピストン孔に摺動自在に第2ピストンが挿入され、第2ピストンと弁本体とによって第2圧力室が区画されている。第2圧力室に圧力流体を供給排出する第2パイロットスプールが設けられている。第2パイロットスプールを移動させるように第2電磁式駆動部も設けられている。第1電磁式駆動部は、第1圧力室がタンクポートに連通する排出位置に第1パイロットスプールを移動させる第1ソレノイドと、第1圧力室がポンプポートに連通する供給位置に第1パイロットスプールを移動させる第2ソレノイドとを有している。第2電磁式駆動部は、第2圧力室がタンクポートに連通する排出位置に第2パイロットスプールを移動させる第3ソレノイドと、第2圧力室がポンプポートに連通する供給位置に第2パイロットスプールを移動させる第4ソレノイドとを有している。この舶用スプール弁は、ポンプポートから燃料用ポートへの圧力流体の供給を行う燃料供給位置と、ポンプポートから排気用ポートへの前記圧力流体の供給を行う排気位置と、前記中立位置とに、切り換えられる。
この構成では、第1及び第2パイロット部は、スプール内ではなく、弁本体に形成されているので、スプールにパイロット部を設けるためにスプールに加工を行うよりも加工が容易になる。また、第1及び第2圧力室がポンプポートに接続される状態では、中立機構によってスプールは、中立位置にあり、燃料用ポート及び排気用ポートがタンクポートに連通している。この状態において、例えば第1パイロットスプールが第1電磁式駆動部の第1ソレノイドによって排出位置に移動させられると、第2パイロット部からのパイロット圧によってスプールが摺動し、燃料用ポートがポンプポートに連通して燃料供給位置に切り換えられる。排気用ポートは中立位置と同様にタンクポートに連通した状態を保持している。第1パイロットスプールが第1電磁式駆動部の第2ソレノイドによって供給位置に移動させられることによって、スプールは、中立位置に戻る。或いは中立位置において、第2パイロットスプールが第2電磁式駆動部の第3ソレノイドによって排出位置に移動させられると、第1パイロット部からのパイロット圧によってスプールが摺動し、排気用ポートがポンプポートに連通する排気位置に切り換えられる。燃料用ポートはタンクポートに連通した状態に保持している。第2パイロットスプールが第2電磁式駆動部の第4ソレノイドによって供給位置に移動させられることによって、スプールは、中立位置に戻る。このように第1及び第2のソレノイドを設けているので、第1パイロットスプールを供給位置と排出位置との2つの位置に高速に駆動することが可能であり、スプールを燃料供給位置または中立位置に高速に切り換えることができる。さらに、第1及び第2のソレノイドとは別に設けた第3及び第4のソレノイドを設けているので、第2パイロットスプールを供給位置と排出位置との2つの位置に高速に駆動することが可能であり、スプールを中立位置または排気位置に高速に切り換えることができる。従って、燃料供給アクチュエータと排気弁アクチュエータとを、1つの舶用スプール弁で駆動しても、各々の作動の影響を低減し、高速駆動することができる。
すなわち、電磁パイロットスプール弁で、例えば燃料供給、排気及び中立の3位置に切り換えるために、3位置切換電磁弁を1つだけ使用する場合、燃料供給位置または排気位置から中立位置に高速で戻そうとしたときに、例えば燃料供給位置から中立位置に戻そうとしているのに、中立位置を通り越して、排気位置まで切り換えられてしまうことがある。しかし、この発明の態様によれば、第1及び第2の電磁式駆動部を用いて、それぞれのソレノイドでパイロットスプール弁を2位置に切り換えられるように構成しているので、反対側にまで切り換えられることがなく、高速化が可能である。
以上のように、本発明によれば、パイロット部は、スプール内ではなく、弁本体に形成されているので、スプールにパイロット部を設けるためにスプールに加工を行うよりも加工が容易になる。
本発明の第1の実施形態の舶用スプール弁は、例えば舶の内燃機関に燃料を供給するアクチュエータ、例えば燃料供給アクチュエータ(図示せず)と、舶の内燃機関から排気する排気弁を作動させる排気弁アクチュエータ(図示せず)とを、1つで駆動するものである。
この舶用スプール弁は、図1に示すように、弁本体2を有している。この弁本体2は、ハウジング4と、このハウジング4の両端に設けられたカバー6、8とを、有している。
ハウジング4の内部には、その長さ方向に沿って、一端部から他端部までスプール孔10が形成されている。このスプール孔10は、ハウジング4の両端に開口している。このスプール孔10は、円孔に形成されている。このスプール孔10の長さ方向のほぼ中央よりもカバー8側に幾分寄った位置に環状溝12が形成されている。この環状溝12はスプール孔10の直径を拡大することによって形成されている。この環状溝12は、ハウジング4に形成した作動ポート、例えば排気用アクチュエータポート22を介して排気弁のアクチュエータに接続されている。
この環状溝12からカバー6側に幾分寄ったほぼ中央位置に環状溝16が環状溝12と同様に形成されている。この環状溝16は、ハウジング4に形成したポンプポート18を介して圧力源、圧油ポンプ(図示せず)に接続されている。
環状溝16からカバー8側に寄った位置に環状溝20が環状溝12と同様に形成されている。この環状溝20は、ハウジング4に形成した作動ポート、例えば燃料供給用アクチュエータポート14を介して燃料供給のアクチュエータに接続されている。
このように、環状溝16の両側に環状溝12、20が形成されている。環状溝20からカバー6側に寄った位置と、環状溝12からカバー8側に寄った位置とに、環状溝24a、24bが形成されている。これら環状溝24a、24bは、ハウジング4に形成したタンクポート26a、26bを介してタンク(図示せず)に接続されている。2つのタンクポート26a、26bを形成しているが、ハウジング4に環状溝24a、24bを繋ぐ流体経路を形成し、タンクポート26a、26bの一方のみを形成することもできる。
スプール孔10には、スプール28が挿通されている。スプール28は、それの軸線がスプール孔10の軸線と一致するように配置され、かつスプール孔10の軸線方向に沿って摺動可能に形成されている。このスプール28の両端部及び中央部には、スプール28の長さ方向に沿って間隔をあけて、大径部28a、28b、28cが形成されている。これら大径部28a、28b、28cは、各環状溝12、16、20、24a、24bを閉塞可能に形成されている。それらの直径はスプール孔10の直径とほぼ一致する。これら大径部28a、28b、28c間のスプール28の部分の直径は、スプール孔10の直径よりも小さい。なお、大径部28aの大径部28b側を向いた面、大径部28bの大径部28a、28c側に向いた面、大径部28cの大径部28b側を向いた面には、それぞれ切欠30a、30b、30c、30dが形成されている。
図1は、スプール28が中立状態にあるスプール弁を示したもので、環状溝16が大径部28bによって完全に閉塞されている。環状溝12と環状溝24bとは切欠30aを介して連通している。環状溝20と環状溝24aとは切欠30dを介して、連通している。この状態では、環状溝12、20へポンプから圧油の供給は行われず、かつ燃料供給アクチュエータ及び排気弁アクチュエータはタンクに連通している。
図1に示す中立状態から、スプール28がカバー6側(図1における右側)に移動すると、まず大径部28aが環状溝12と環状溝24bとの間を閉塞し、排気用アクチュエータポート22とタンクポート26bとが遮断される。次に、環状溝12と16とが連通し、排気用アクチュエータポート22にポンプポート18から圧油が供給される。また、環状溝24aと環状溝20との連通状態は維持され、燃料供給用アクチュエータポート14とタンクポート26aとの連通状態が維持されている。即ち、舶用スプール弁は、排気位置になる。
図1に示す中立状態から、スプール28がカバー8側(図1における左側)に移動すると、まず大径部28cが環状溝20と環状溝24aとの間を閉塞し、燃料供給用アクチュエータポート14とタンクポート26aとが遮断される。次に、環状溝20と16とが連通し、燃料供給用アクチュエータポート14にポンプポート18から圧油が供給される。また、環状溝24bと環状溝16との連通状態は維持され、排気用アクチュエータポート22とタンクポート26aとの連通状態が維持されている。即ち、舶用スプール弁は、燃料供給位置になる。
図1に示す中立状態を維持するために、中立機構32a、32bが、このスプール弁には設けられている。中立機構32a、32bは、スプール28の両端部が位置するドレン孔34a、34bに配置されている。ドレン孔34a、34bは、ハウジング4の両端部とカバー6、8とに跨ってそれぞれ形成されている。中立機構32a、32bは、スプール28の両端部にそれぞれ挿通されたばね受け36a、36bを有している。これらばね受け36a、36bは、スプール28の両端部よりも外径が大きく形成され、スプール孔10の外周部に形成された段部に接触している。これらばね受け36a、36bは、スプール28の両端部とドレン孔34a、34bのカバー6、8の面との間に設けられた弾性手段、例えばコイルバネ38a、38bによってそれぞれスプール28の中央側に向かって押圧されている。これらコイルバネ38a、38bは等しい押圧力を有する。互いに反対方向を向くコイルバネ38a、38bの押圧力によってスプール28が押圧されている。ばね受け36a、36bが前記段部に当接しスプール28の中央側への移動が規定されるので、スプール28は、図1に示す位置に停止し、中立位置を維持している。
カバー6、8には、スプール28を駆動するための第1パイロット部40bおよび第2パイロット部40aが設けられている。第1パイロット部40bは、弁本体2の一部であるカバー8に設けられ、スプール孔10に連通するように形成された第1ピストン孔42bを有している。この第1ピストン孔42bは、スプール28の軸線と一致するようにスプール28の長さ方向に沿って構成されている。この第1ピストン孔42bには、スプール28のカバー8側の端部に先端が接触するように第1ピストン44bが挿通されている。この第1ピストン44bは第1ピストン孔42bの長さ方向に摺動可能である。この第1ピストン44bの後端部よりも後方の第1ピストン孔42bの部分に第1圧力室46bが区画されている。この第1圧力室46b内には第1ピストン44bがスプール28に接触した状態を保持する弾性手段、例えばコイルバネ48aが配置されている。
カバー6にも同様に第2パイロット部40aが設けられている。第2パイロット部40aは、第1パイロット部40bと同一の構成である。従って、第2パイロット部40aの各構成要素は、対応する第1パイロット部40bの構成要素に付した符号の末尾の添え字をbからaに変更した符号を付して、その説明を省略する。このように第1および第2パイロット部40b、40aは同一の構成である。また、第1ピストン44a、第2ピストン44bの受圧面積は同一である。
第1パイロット部40bの第1圧力室46bには、カバー8の側方に設けた第1パイロットスプール弁50bによってパイロット圧油が供給排出される。第1パイロットスプール弁50bは、図2に示すようにスプール孔52bを有している。このスプール孔52bの中央に第2圧力室ポート54bが形成されている。この第2圧力室ポート54bは、カバー6内に形成したパイロット流体通路56bを介して第1パイロット部40bの第1圧力室46bに連通している。
スプール孔52bには、ポンプポート58bとタンクポート60bとが、第1圧力室ポート54bの両側に形成されている。ポンプポート56bは、図1に示すようにカバー8とハウジング4とに形成されたポンプ通路62aを介してハウジング4の環状溝16(ポンプポート18に接続されている)と連通している。タンクポート60bは、図1に示すようにカバー8とハウジング4とに形成されたタンク通路64bを介してハウジング4の環状溝20(タンクポート26bに接続されている)と連通している。
スプール孔52bには、第1パイロットスプール65bが挿通され、スプール孔52bの長さ方向に摺動可能である。第1パイロットスプール65bには、その両端に2つの大径部66b、68bが形成されている。大径部66bはポンプポート58bと第2圧力室ポート54bとを遮断可能に形成されている。大径部66bは第2圧力室ポート54bとタンクポート60bとを遮断可能に形成されている。第1パイロットスプール弁50bは、ポンプポート58bと第2圧力室ポート54bとが連通し第2圧力室ポート54aとタンクポート60aとを遮断している供給位置と、ポンプポート58aと第2圧力室ポート54aとを遮断し大径部68bが第2圧力室ポート54bとタンクポート60bとを連通している排出位置とのうち、いずれか一方の状態をとることができる。
第1パイロットスプール65bの両端には、それぞれ第1および第2ソレノイド70b、72bを備えた第1電磁弁駆動部が取り付けられている。第2ソレノイド72bが消磁されている状態において、第3ソレノイド70aが励磁されると、第1パイロットスプール65bが排出状態に移動し、第1ソレノイド70bが消磁され、第2電磁ソレノイド72bが励磁されると、第1パイロットスプール65bが供給位置に移動する。なお、第1および第2ソレノイド70b、72bがともに消磁されている状態では、ばねによって供給位置に保持されている。
供給位置では、パイロット圧油がポンプポート58b、第2圧力室ポート54b、パイロット流体通路56bを介して第2圧力室46bに供給され、第1ピストン44bをスプール28側に押圧する。排出位置では、第1圧力室46b内のパイロット圧油が、パイロット流体通路56bと第2圧力室ポート54bとを介してタンクポート60bに流れ、第1ピストン44bをスプール28側に押圧している押圧力が消失する。なお、この押圧力は、中立機構32bのコイルバネ38bによる押圧力よりも大きくなるように、第1ピストン44bの受圧面積が選択されている。
第2パイロット部40aの第2圧力室46aには、図3に示すようにカバー6の側方に設けた第2パイロットスプール弁50aによって圧油が供給排出される。この第2パイロットスプール弁50aおよび第2電磁式駆動部は、第1パイロットスプール弁50bおよび第1電磁式駆動部と同一の構成であり、第2パイロットスプール弁50aの各構成要素は、対応する第1パイロットスプール弁50bの構成要素に付した符号の末尾の添え字をbからaに変更した符号を付して、その説明を省略する。
第1パイロット部40bと第2パイロット部40aの受圧面積は、ほぼ同一に形成されているので、第1および第2パイロットスプール弁50b、50aが供給位置にあるとき、第1および第2ピストン44b、44aは同一の押圧力によって内側に向かって押圧される。
このように構成された舶用スプール弁では、第1および第2パイロットスプール弁50b、50aが共に供給位置にある状態では、第1および第2圧力室46b、46aにポンプポート18から同一圧力のパイロット圧油がそれぞれ供給され、このパイロット圧によって決まる等しい押圧力によって第1および第2ピストン44b、44aがスプール28の中央側に向かって押圧されている。従って、中立機構32a、32bの作用によって、スプール28は、図1に示す中立位置にある。即ち、燃料供給用アクチュエータポート14がタンクポート26bに連通し、排気用アクチュエータポート22がタンクポート26aに連通している。
この状態において、第1パイロットスプール弁50bが排出位置に第1ソレノイド70aによって切り換えられると、第1圧力室46bのパイロット圧油が排出され、第1ピストン44bの押圧力が消失する。これによって、第2ピストン44aの押圧力が、中立機構32bのコイルバネ38bの押圧力に抗して、スプール28をカバー8側に移動させる。これによって、スプール28が燃料供給位置に切り換えられることになり、燃料供給のアクチュエータが駆動される。この状態から中立位置に復帰させる場合、第1ソレノイド70bが消磁され、第2ソレノイド72bが励磁され、第1パイロットスプール弁50bが供給位置に切り換えられる。これによって、第1圧力室46bにパイロット圧油が供給され、第1ピストン44bに第2ピストンの押圧力44aと同じ押圧力が生じ、中立機構32bのばね38bのばね力によって、スプール28は中立位置に復帰する。
同様にして、第1および第2圧力室44b、44aにパイロット圧油が供給されている状態において、第2パイロットスプール弁50aを排出位置に切り換えると、スプール28がカバー6側に移動し、排気位置になる。これによって、排気弁が駆動される。この状態から第2パイロットスプール弁50aが供給位置に切り換えられると、スプール28は中立位置に復帰する。
なお、第1および第2パイロットスプール弁50b、50aのドレン孔74a、74bはドレン通路76a、76bを介して弁本体2のドレン孔34a、34bに連通している。ドレン孔34a、34bは弁本体2に形成したドレンポート78a、78bと連通している。
この舶用スプール弁では、スプール28の中立位置と燃料供給位置との切換、中立位置と排気位置との切換が、スプール28の両端に均等にパイロット圧油を供給して力を均衡させたり、そのパイロット圧油の一方を排出して、力を不均衡にしたりすることによって行っている。この構成によると、第2圧力室には加圧された圧力流体が充填されているから、加圧されていない圧力室に圧力流体を供給しスプールを移動させるものに比べて、流体の圧縮や通路長さの影響が少なく、切換作動を高速に行うことができる。しかも、第1および第2パイロット部40b、40aは、弁本体2の一部であるカバー8、6に主に設けられているので、スプール内にパイロット部を設ける場合よりも加工が容易に行える。また、パイロット圧の供給排出の切換は、1つのパイロットスプール弁にそれぞれ設けた2つのソレノイドの一方を励磁し、かつ他方を消磁したり、一方を消磁し、かつ他方を励磁したりすることによって行っているので、パイロット部の動作も高速にできる。
図4乃至図7を参照して、本発明の第2の実施形態の舶用スプール弁を説明する。第2の実施形態の舶用スプール弁は、第1の実施の形態の舶用スプール弁と比較して、第1および第2パイロット部400b、400aと中立機構320bと320aとの構成が相違する。他の構成は、第1の実施形態の舶用スプール弁と同様であるので、同等部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
この舶用スプール弁の第1パイロット部400bは、図4に示すように、2つの第1ピストン孔420bをスプール28の軸線方向に沿って、軸線の両側に対称に形成してある。これら第1ピストン孔420bに第1ピストン440bが摺動可能に挿通され、第1ピストン440bの背後に第1圧力室460bが形成され、これら第1圧力室460bにコイルバネ480bが設けられている。これら第1圧力室460bは、パイロット圧通路56aを介して第1スプール弁50bの第1圧力室ポート54aに連通している。この第1パイロット部400bと同様に第2パイロット部400aも構成されている。第2パイロット部400aの構成要素には、これらに対応する第1パイロット部400bの構成要素の符号の末尾の添え字をaに代えた符号を付して、その説明を省略する。
中立機構320bは、図5に示すようにカバー8に形成された2つの第3ピストン孔322bを有している。これら第3ピストン孔322bは、スプール28の軸線の長さ方向に沿ってその両側に軸線に対して対称に配置されている。しかも、これら第3ピストン孔322bは、図6に示すように第1パイロット部400bの第2ピストン孔420b同士を繋ぐ直線と、第3ピストン孔322b同士を繋ぐ直線とが直交するように、かつ軸線から各第2および第4ピストン孔322b、420bまでの距離がほぼ等しくなるように配置されている。図5に示すように、これら第3ピストン孔322bの先端は、ドレン孔34bに開口している。
これら第3ピストン孔322bには、第3ピストン324bがそれぞれ挿通され、それらの先端がスプール28の端部に接触している。これら第3ピストン孔322bにおける第3ピストン324bの後部よりも後方の部分に第3ピストン室326bが区画されている。第3ピストン324bの後部には第1ストッパ328bが一体に形成されている。これら第1ストッパ328bは第3ピストン室326bの先端側に形成された段部に接触可能である。これら第1ストッパ328bは、第3ピストン326bが中立位置を越えてスプール28をカバー8側に押圧しないように、第3ピストン326bのスプール孔10側への移動範囲を規制している。第3ピストン室326bは、弾性手段、例えばコイルバネ330bによってスプール孔10側に押圧されている。第3ピストン室326bは、図6に示すポンプ通路62bを介してポンプポート16に接続されている。このように2つの第3ピストン324bおよび2つの第1ピストン420bとは各々スプール28の軸を対称軸として配置されているので、スプール28にはそのラジアル方向の力は作用しない。
カバー6側にも同様に中立機構320aが設けられている。中立機構320aは、中立機構320bと同一の構成であるので、中立機構320bの構成要素に対応する構成要素には、同一符号の末尾の添え字をaに代えた符号を付して、その説明を省略する。
中立機構320a、320bは第3および第4ピストン324b、324aがほぼ同一の受圧面積である。なお、第1および第2パイロット部400b、400aに圧油が供給されたときに、第1および第2ピストン324b、324aの押圧力よりも、第4および第3パイロット室336a、336bの押圧力が小さくなるように、第3および第4ピストン324b、324aの受圧面積が選択されている。なお、スプール弁28の軸線上に貫通孔500が形成され、その両端がそれぞれドレン孔34a、34bに連通している。これにより、ドレン孔34a、34bの容積が減少する際に、ドレン孔34a、34bにドレンポート78a、78bから油が流出または流入するとともに、貫通孔500を介して油が流出または流入するから、スプール28移動時の油の流過抵抗を低減できる。
このように構成された舶用スプール弁においても、第1の実施形態の舶用スプール弁と同様に、第1から第4ソレノイド70a、70b、72a、72bの励磁、消磁を行うことによって、スプール28を燃料供給位置、排出位置に切り換えることができる。そして、燃料供給位置から中立位置に復帰するときには、第1ソレノイド70bを消磁するとともに第2ソレノイド72bを励磁する。第1パイロットスプール65bは圧排出位置から圧供給位置に切り換わる。第1圧力室460bにはパイロット圧が供給され、第1ピストン440bは第2ピストン440aと同等の押圧力でスプール28を押すため、第1ピストン440bの押圧力と第2ピストン440aの押圧力とが均衡する。このため、スプール28は第3ピストン324bの押圧力により中立位置側に移動する。このとき、第4ピストン324aは第2ストッパー328aによってカバー8側への移動が規定されているため、スプール28に作用していない。スプール28が中立位置に復帰すると、スプール28が第4ピストン324aと当接し、第3ピストン324bと第4ピストン324aの押圧力が均衡してスプール28を中立位置に保持される。なお、排気位置から中立位置に復帰するときも同様に行われる。
この実施の形態の舶用スプール弁では、1つのパイロット部の切換に2つの電磁式ソレノイドを使用しているので、パイロット部の切換を高速に行うことができ、それに伴いスプール弁の切換も高速に行うことができる。またパイロット部を切り換えるためのパイロットスプール弁は、パイロット部の近傍に設けられているので、パイロット部までの距離を短くすることができる。これによって、パイロット部を更に高速に切り換えることができる。しかも2つのパイロット部を駆動するために必要な電磁式ソレノイドは2位置の弁を用いることができ、安価で高速な切換が可能な舶用スプール弁を提供することができる。
上記の2つの実施の形態では、作動ポートとして、燃料供給用アクチュエータポート14と排気用アクチュエータポート22とを設けたが、いずれか一方のポートのみを設けることもできる。この場合、スプールのいずれか一方のパイロット部及びパイロットスプール部は不要で、その代わりに、圧力室には直接ポンプポートから圧油を供給する。また、上記の2つの実施の形態では、第1ソレノイドには、励磁及び消磁によって2位置をとるものを使用したが、これに代えてパイロットスプールの位置を任意の位置に変化させることが可能な比例ソレノイドを使用することもできる。この場合、燃料アクチュエータポートにポンプポートを接続する際に、燃料アクチュエータポートとポンプポートとの連通状態を任意に調整することが可能であるので、燃料アクチュエータにおける燃料の噴射率を制御することが可能になる。
本発明の第1の実施形態の舶用スプール弁の横断面図である。 図1の舶用スプール弁の第1電磁駆動部破断左側面図である。 図1の舶用スプール弁の第2電磁駆動部破断右側面図である。 本発明の第2の実施形態の舶用スプール弁の横断面図である。 図4の舶用スプール弁の縦断側面図である。 図4の舶用スプール弁の第1電磁駆動部破断左側面図である。 図4の舶用スプール弁の第2電磁駆動部破断右側面図である。
符号の説明
2 弁本体
4 ハウジング
6 8 カバー
10 スプール孔
12 16 20 環状溝
14 燃料アクチュエータポート(作動ポート)
18 ポンプポート
22 排気用アクチュエータポート(作動ポート)
26a 26b タンクポート
28 スプール
40a 400a 第2パイロット部
40b 400b 第1パイロット部
50a 第2パイロットスプール弁
50b 第1パイロットスプール弁
32a 32b 320a 320b 中立機構

Claims (5)

  1. 弁本体に形成されたスプール孔と、
    このスプール孔に連通し、圧力源に接続されるポンプポートと、
    前記スプール孔に連通し、燃料供給のアクチュエータ又は排気弁のアクチュエータに接続される作動ポートと、
    前記スプール孔に連通し、タンクに連通されるタンクポートと、
    前記スプール孔に挿通されているスプールと、
    このスプールを、それの一方の端部から押圧する第1パイロット部と、
    前記スプールを、それの他方の端部から押圧する第2パイロット部と、
    前記作動ポートとタンクポートとが連通する中立位置に、前記スプールを付勢する中立機構とを、
    備えた舶用スプール弁において、
    前記第1パイロット部では、前記弁本体の一端側に形成された第1ピストン孔に摺動自在に第1ピストンを挿入し、前記第1ピストンと前記弁本体とによって第1圧力室を区画し、
    この第1圧力室に圧力流体を供給排出する第1パイロットスプールが設けられ、
    前記第1圧力室が前記ポンプポートに連通する供給位置と、前記第1圧力室が前記タンクポートに連通する排出位置とに、前記第1パイロットスプールを移動させる第1電磁式駆動部を設け、
    前記第2パイロット部では、前記弁本体の他端側に形成された第2ピストン孔に摺動自在に第2ピストンを挿通し、前記第2ピストンと前記弁本体とによって第2圧力室を区画し、
    この第2圧力室は、前記ポンプポートに接続され、
    前記第1及び第2圧力室の受圧面積は同等に形成され、
    前記第1電磁式駆動部によって第1パイロットスプールを前記排出位置に移動させることにより、第1圧力室から圧力流体を排出し、前記第2圧力室の圧力流体によって前記第2ピストンが前記中立機構の付勢力に抗して、前記スプールを前記ポンプポートから前記作動ポートへの圧力流体の供給を行う位置に切り換える舶用スプール弁。
  2. 弁本体に形成されたスプール孔と、
    このスプール孔に連通し、圧力源に接続されるポンプポートと、
    前記スプール孔に連通し、燃料供給のアクチュエータまたは排気弁のアクチュエータに接続される作動ポートと、
    前記スプール孔に連通し、タンクに連通されるタンクポートと、
    前記スプール孔に挿通されているスプールと、
    このスプールを、それの一方の端部から押圧する第1パイロット部と、
    前記スプールを、それの他方の端部から押圧する第2パイロット部と、
    前記作動ポートと前記タンクポートとが連通する中立位置に、前記スプールを付勢する中立機構とを、
    備えた舶用スプール弁において、
    前記第1パイロット部では、前記弁本体の一端側に形成された第1ピストン孔に摺動自在に第1ピストンを挿入し、前記第1ピストンと前記弁本体とによって第1圧力室を区画し、
    この第1圧力室に圧力流体を供給排出する第1パイロットスプールが設けられ、
    前記第1圧力室が前記ポンプポートに連通する供給位置と、前記第1圧力室が前記タックポートに連通する排出位置とに、前記第1パイロットスプールを移動させる第1電磁式駆動部を設け、
    前記第2パイロット部では、前記弁本体の他端側に形成された第2ピストン孔に摺動自在に第2ピストンを挿入し、前記第2ピストンと前記弁本体とによって第2圧力室を区画し、
    この第2圧力室は前記ポンプポートに接続され、
    前記第1圧力室と前記第2圧力室との受圧面積は同等に形成され、
    前記中立機構は、前記弁本体の一端側に形成された第3ピストン孔に摺動自在に挿入され前記スプールを押圧可能な第3ピストンと、この第3ピストンと前記弁本体とによって区画される第3圧力室と、前記弁本体の他端側に形成された第4ピストン孔に摺動自在に挿入され前記スプールを押圧可能な第4ピストンと、この第4ピストンと前記弁本体とによって区画される第4圧力室と、前記第3ピストンが前記中立位置から他端側に移動するのを規制する第1ストッパーと、前記第4ピストンが前記中立位置から一端側に移動するのを規制する第2ストッパーとを、備え、
    前記第3及び第4圧力室は、前記ポンプポートに接続され、前記第3ピストンと第4ピストンとは、前記スプールの両端に対向して配置され、前記第3及び第4ピストンの受圧面積が同等に形成されている舶用スプール弁。
  3. 請求項1または2記載の舶用スプール弁において、前記第1電磁式駆動部は、前記第1圧力室が前記タンクポートに連通する位置に前記第1パイロットスプールを移動させる第1ソレノイドと、前記第1圧力室が前記ポンプポートに連通する位置に前記第1パイロットスプールを移動させる第2ソレノイドとを、備えている舶用スプール弁。
  4. 弁本体に形成されたスプール孔と、
    このスプール孔に連通し、圧力源に接続されるポンプポートと、
    前記スプール孔に連通し、燃料供給アクチュエータに接続される燃料用ポートと、
    前記スプール孔に連通し、排気弁アクチュエータに接続される排気用ポートと、
    前記スプール孔に連通し、タンクに接続されるタンクポートと、
    前記スプール孔に挿通されているスプールと、
    このスプールを、それの一方の端部から押圧する第1パイロット部と、
    前記スプールを、それの他方の端部から押圧する第2パイロット部と、
    前記燃料用ポートと排気用ポートとが前記タンクポートと連通する中立位置に、前記スプールを付勢する中立機構とを、
    備えた舶用スプール弁において、
    前記第1パイロット部では、前記弁本体の一端側に形成された第1ピストン孔に摺動自在に第1ピストンを挿入し、前記第1ピストンと前記弁本体とによって第1圧力室を区画し、
    この第1圧力室に圧力流体を供給排出する第1パイロットスプールが設けられ、
    この第1パイロットスプールを移動させる第1電磁式駆動部を設け、
    前記第2パイロット部では、前記弁本体の他端側に形成された第2ピストン孔に摺動自在に第2ピストンを挿入し、前記第2ピストンと前記弁本体とによって第2圧力室を区画し、
    この第2圧力室に前記圧力流体を供給排出する第2パイロットスプールが設けられ、
    この第2パイロットスプールを移動させる第2電磁式駆動部を設け、
    前記第1電磁式駆動部は、前記第1圧力室が前記タンクポートに連通する排出位置に前記第1パイロットスプールを移動させる第1ソレノイドと、前記第1圧力室が前記ポンプポートに連通する供給位置に前記第1パイロットスプールを移動させる第2ソレノイドとを有し、
    前記第2電磁式駆動部は、前記第2圧力室が前記タンクポートに連通する排出位置に前記第2パイロットスプールを移動させる第3ソレノイドと、前記第2圧力室が前記ポンプポートに連通する供給位置に前記第2パイロットスプールを移動させる第4ソレノイドとを有し、
    前記ポンプポートから前記燃料用ポートへの前記圧力源からの圧力流体の供給を行う燃料供給位置と、前記ポンプポートから前記排気用ポートへの前記圧力流体の供給を行う排気位置と、前記中立位置とに、切り換えられる舶用スプール弁。
  5. 請求項3記載の舶用スプール弁において、前記第1ソレノイドを比例ソレノイドとした舶用スプール弁。
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