JP3153119B2 - 流路接続構造、電磁弁マニホールド - Google Patents

流路接続構造、電磁弁マニホールド

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JP3153119B2
JP3153119B2 JP04154896A JP4154896A JP3153119B2 JP 3153119 B2 JP3153119 B2 JP 3153119B2 JP 04154896 A JP04154896 A JP 04154896A JP 4154896 A JP4154896 A JP 4154896A JP 3153119 B2 JP3153119 B2 JP 3153119B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路接続構造、電
磁弁マニホールドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体圧を利用したシステムでは、流体流
路を有する複数の部材を接続して1つのモジュールを構
成し、それらの部材間を流れる流体をシステムの目的に
応じて適宜制御する、ということが行われている。ここ
で、図6に従来における流体接続構造の一例を示す。
【0003】同図の下側にある第1の部材51の外壁面
51aには、第2の部材52の外壁面52aが接続され
ている。第1の部材51には、その外壁面51aを貫く
ように第1の流路53が形成されている。同様に、第2
の部材52には、その外壁面52aを貫くように第2の
流路54が形成されている。これらの2つの流路53,
54は、部材51,52同士の接続によって1つの連通
路を構成する。第1の流路53の開口部分には、チェッ
ク弁収容凹部55が形成されている。そのチェック弁収
容凹部55内には、例えばゴム等の弾性体からなるチェ
ック弁56が収容されている。
【0004】そして、このような流路接続構造による
と、第2の流路54側から第1の流路53側に向かう流
体の流れを許容し、その逆方向の流れを許容しないもの
となっている。即ち、第1の流路53側から第2の流路
54側に向かって流体が流れようとしても、前記チェッ
ク弁56の機能が働くことによってその流入が阻止され
る。これは、流体圧によりチェック弁56側面における
リップ部57が変形し、流路を閉塞することに起因す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、流体圧を利
用したシステムの種類によっては、前記のように第1の
流路53側から第2の流路54側への流体の流入を阻止
するのではなく、双方向の流入を許容すべき場合があ
る。そしてこのような場合、従来ではチェック弁収容凹
部55からチェック弁56を取り出したうえで、両部材
51,52同士の接続を行っていた。
【0006】しかしながら、上記のようにすると、チェ
ック弁56の取り出し忘れ等の理由によって組み付けミ
スが発生しやすくなり、流体圧システムに不具合が起こ
る確率が高くなる。
【0007】例えば、ソレノイドを用いたパイロット式
電磁弁(第2の部材52に相当する)とマニホールドブ
ロック(第1の部材51に相当する)とからなる電磁弁
マニホールドでは、次のようになる。即ち、パイロット
電磁弁52をダブルソレノイドタイプからシングルソレ
ノイドタイプに変更する場合、チェック弁56の取り出
しを忘れると、メイン排気用流路側からパイロット圧排
気用流路側に流体が流入しにくくなる。その結果、スプ
ールの動作が遅延してしまう。
【0008】本発明は上記の課題を解決するためなされ
たものであり、その目的は、組み付けミスによる不具合
の起こりにくい流体接続構造を提供することにある。ま
た、本発明の別の目的は、組み付けミスによる動作の遅
延を起こさない優れた電磁弁マニホールドを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、外壁面にて開口する
第1の流路を有しかつその開口部分にチェック弁収容凹
部を有する第1の部材と、外壁面にて開口する第2の流
路を有する第2の部材とを接続することにより1つの連
通路が形成されるとともに、前記第1の流路側から前記
第2の流路側への流体の流入が、前記チェック弁収容凹
部内に収容されたチェック弁によって阻止されるように
なっている流路接続構造において、前記チェック弁の流
体流入阻止機能を無効化する無効化手段を、前記第2の
流路の開口部分に形成したことを特徴とする流路接続構
造をその要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記無効化手段は、前記チェック弁が接離しうる
傾斜した内底面を有する凹部であることをその要旨とす
る。請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記
無効化手段は、前記チェック弁の外径よりも大きな内径
を有する凹部であることをその要旨とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、外壁面にて開口
する第1の流路を有しかつその開口部分にチェック弁収
容凹部を有するマニホールドブロックと、外壁面にて開
口する第2の流路を有するシングルソレノイドタイプの
パイロット式電磁弁とを接続することにより1つの連通
路が形成されるとともに、前記第1の流路側から前記第
2の流路側への流体の流入が、前記チェック弁収容凹部
内に収容されたチェック弁によって阻止されるようにな
っている電磁弁マニホールドにおいて、前記チェック弁
の流体流入阻止機能を無効化する無効化手段を、前記第
2の流路の開口部分に形成したことを特徴とする電磁弁
マニホールドをその要旨とする。
【0012】以下、本発明の「作用」を説明する。請求
項1に記載の発明によると、無効化手段によってチェッ
ク弁の流体流入阻止機能が無効化されることにより、第
1の流路側から第2の流路側への流体の流入も許容され
るようになる。従って、たとえチェック弁を取り付けた
ままで各部材を組み付けたとしても、そのことが組み付
けミスの原因となることはない。ゆえに、この構成であ
ると、組み付けミスに伴う不具合も起こりえない。
【0013】請求項2に記載の発明によると、第1の流
路側から第2の流路側へ流体が流入しようとする場合、
チェック弁は、その流体の圧力によって第2の部材の開
口部分に押圧される。このとき、チェック弁収容部内に
あったチェック弁は、前記第2の部材側の凹部の方向に
移動する。また、同チェック弁の所定部位は、前記傾斜
した内底面に対して接触する。すると、チェック弁自体
に傾きが生じることにより、チェック弁におけるシール
部位と部材側のシール面との間に隙間が生じる。つま
り、チェック弁による流体流入阻止機能が無効化され、
第1の流路側から第2の流路側への流体の流入も許容さ
れるようになる。
【0014】請求項3に記載の発明によると、第1の流
路側から第2の流路側へ流体が流入しようとする場合、
チェック弁は、その流体の圧力によって第2の部材の開
口部分に押圧される。このとき、チェック弁収容部内に
あったチェック弁は、前記第2の部材側の凹部の方向に
移動する。すると、収容空間の内径が大きくなるように
変化することに起因して、チェック弁におけるシール部
位と部材側のシール面との間に隙間が生じる。つまり、
チェック弁による流体流入阻止機能が無効化され、第1
の流路側から第2の流路側への流体の流入も許容される
ようになる。
【0015】請求項4に記載の発明によると、無効化手
段によってチェック弁の流体流入阻止機能が無効化され
ることにより、第1の流路側から第2の流路側への流体
の流入も許容されるようになる。従って、たとえチェッ
ク弁を取り付けたままでマニホールドブロックとパイロ
ット式電磁切換弁とを組み付けたとしても、組み付けミ
スにはつながらない。ゆえに、この構成であると、組み
付けミスに伴う不具合、即ち動作の遅延等も起こりえな
い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電磁弁マニホール
ド1における流路接続構造に具体化した一実施形態を図
1〜図3に基づき詳細に説明する。
【0017】図1には、シングルソレノイドタイプのパ
イロット式電磁弁2をマニホールドブロック3に接続し
た状態の電磁弁マニホールド1が全体的に示されてい
る。図2には、ダブルソレノイドタイプのパイロット式
電磁弁4をマニホールドブロック3に接続した状態の電
磁弁マニホールド1が全体的に示されている。図3に
は、前記電磁弁マニホールド1において本実施形態の流
路接続構造を採用した部位が示されている。
【0018】図1,図2に示されるように、この電磁弁
マニホールド1は、パイロット式電磁弁2(または4)
及びマニホールドブロック3という、2つの部分から成
り立っている。このマニホールドブロック3の上端面3
aには、その長手方向に沿って複数個のパイロット式電
磁弁2,4が連設される。その際、マニホールドブロッ
ク3の上端面3aに対して、電磁弁2,4の上端面2
a,4aが接続されるようになっている。以下、図1の
状態を例に採り上げて説明する。
【0019】マニホールドブロック3の1つの側端面に
は、シリンダAポート5及びシリンダBポート6を上下
1組とするシリンダ接続用ポート群が配列されている。
また、流体としてのエア(空気)を供給するための供給
Pポート7は、マニホールドブロック3の長手方向に沿
って貫設されている。メイン排気R1 ポート8及びメイ
ン排気R2 ポート9も、それぞれマニホールドブロック
3の長手方向に沿って貫設されている。これらのポート
7,8,9に対してエアを給排するための配管等は、図
示しない奥側の端面に接続されるようになっている。
【0020】シリンダAポート5は流路10に、シリン
ダBポート6は流路11に、供給Pポート7は流路12
にそれぞれ連通している。なお、これらの流路10,1
1,12は、いずれも前記上端面3aにおいて開口して
いる。
【0021】メイン排気R1 ポート8は、流路13に連
通するとともに、第1の流路としてのマニホールドブロ
ック側パイロット圧排気流路14にも連通している。同
様に、メイン排気R2 ポート9も、流路15に連通する
とともに、第1の流路としてのマニホールドブロック側
パイロット圧排気流路16にも連通している。なお、こ
れらの流路13,14,15,16は、いずれも前記上
端面3aにおいて開口している。
【0022】一方、図1において使用されている電磁弁
2は、具体的にいうと、空気圧用パイロット式4方向電
磁切換弁である。この電磁弁2は、パイロット弁部21
と、手動切換部22と、電磁切換部23とによって構成
されている。前記電磁切換部23は、手動切換部22を
介してパイロット弁部21の左端面側に配置されてい
る。ちなみに、図2のダブルタイプの電磁弁4では、こ
れが右端面側にも配置されている。
【0023】電磁切換部23は、ソレノイド28と、そ
のソレノイド28により切り換えられる3方向切換弁2
9とによって構成されている。同ソレノイド28を励磁
すると、3方向切換弁29のPポートとAポートとが連
通する。同ソレノイド28を消磁すると、3方向切換弁
29のAポートとRポートとが連通する。
【0024】パイロット弁部21には収容室が形成され
ており、その中にはスプール24が自身の長手方向に沿
って摺動可能に収容されている。前記収容室においてこ
のスプール24の両端側には、それぞれピストン25,
26が摺動可能に収容されている。本実施形態では、図
1の右側のものが小径のピストン25、左側のものが大
径のピストン26となっている。これらのピストン2
5,26はスプール24の端面に対して接離するととも
に、前記端面に押圧されることによって電磁切換部23
の方向に移動しうるようになっている。なお、これらの
ピストン25,26の左右両側には、パイロット圧が作
用する圧力作用室がそれぞれ区画されている。また、小
径のピストン25の右側にある圧力作用室内には、スプ
ール24を常時左側に付勢するスプリング27が収容さ
れている。
【0025】前記収容室に連通する5つの流路は、いず
れも電磁弁4の下端面4aにおいて開口している。前記
各流路の開口部分は、マニホールドブロック3側の流路
10,11,12,13,15の開口部分に合致してい
る。また、パイロット弁部21には、中途で分岐するパ
イロット圧導入用流路30が形成されている。そのうち
左側に分かれる1本は、手動切換部22を介して電磁切
換部23のPポートに連結されている。右側に分かれる
もう1本は、前記小径のピストン25の右側にある圧力
作用室に接続されている。
【0026】電磁切換部23のAポートからは、手動切
換部22を介して大径のピストン26の左側にある圧力
作用室内にパイロット圧が導入されるようになってい
る。ソレノイド28の励磁により同圧力作用室内にパイ
ロット圧が作用すると、スプール24は右側に押圧され
る。また、電磁切換部23のRポートからは第2の流路
としての電磁弁側パイロット圧排気流路31が引き出さ
れており、同流路31は下端面4aにおいて開口してい
る。この流路31は、前記マニホールドブロック側パイ
ロット圧排気流路14に接続されており、それによって
1つの連通路が構成されている。
【0027】なお、この流路31は中途で分岐してお
り、そに分岐部分は大径のピストン26の右側にある圧
力作用室に接続されている。従って、スプール24の右
側への移動時において、前記圧力作用室内のエアは流路
31を介してマニホールドブロック3側に排気されるよ
うになっている。
【0028】一方、小径のピストン25の左側にある圧
力作用室からは、第2の流路としての電磁弁側パイロッ
ト圧排気流路32が引き出されている。同流路32も下
端面4aにおいて開口している。この流路32は、前記
マニホールドブロック3側パイロット圧排気流路16に
接続されており、それによって1つの連通路が構成され
ている。従って、スプール24の右側への移動時におい
て、前記圧力作用室内のエアは、流路32を介してマニ
ホールドブロック3側に流入するようになっている。ま
た、スプール24の左側への移動時において、前記圧力
作用室内のエアは、流路32を介してマニホールドブロ
ック3側に流出するようになっている。
【0029】なお、図2に示したダブルタイプの電磁弁
4の構造は、上述した図1のシングルタイプの電磁弁2
と比べて基本構成に大差はないので、共通部分について
は共通の番号を付すのみとする。
【0030】次に、本実施形態における流路接続構造に
ついて説明する。図1,図3に示されるように、マニホ
ールドブロック側パイロット圧排気流路14,16の開
口部分には、断面円形状のチェック弁収容凹部34が形
成されている。なお、流路14,16は、この収容凹部
34の内底面の中心を通っている。前記収容凹部34内
には、ゴム等の弾性部材からなるチェック弁35が摺動
可能に収容されている。このチェック弁35は、円柱状
の部材の側周面にリップ部35aを突設してなるもので
ある。このリップ部35aはシール部位として機能す
る。チェック弁35の底面には下部溝が形成され、上面
には上部溝が形成されている。また、チェック弁35の
外径は、収容凹部34の内径よりも若干大きい程度とな
っている。従って、収容凹部34内にチェック弁35を
収容すると、リップ部35aの先端が収容凹部34の内
壁面(つまりシール面)に当接し、それによってシール
が図られる。
【0031】右側にある電磁弁側パイロット圧排気流路
32の開口部分には、チェック弁35の流体流入阻止機
能を無効化する無効化手段として、断面円形状をしたチ
ェック弁突出凹部36が形成されている。このチェック
弁突出凹部36は、収容凹部34とほぼ同じ内径を有し
ている。また、このチェック弁突出凹部36の内底面3
6aは傾斜している。収容凹部34からチェック弁35
が突出した場合、この内底面36aにはチェック弁35
の上面が当接しうるようになっている。なお、流路32
は、前記内底面36aの中心を通っている。
【0032】一方、図2に示されるダブルタイプの電磁
弁4には、上記のような無効化手段としてのチェック弁
突出凹部36は形成されていない。従って、電磁弁側パ
イロット圧排気流路31,32の開口部分はそのままの
状態となっており、チェック弁35も突出しないように
なっている。また、チェック弁収容凹部34内には、図
1のときと同様にチェック弁35が収容されている。な
お、図1の左側にある電磁弁側パイロット圧排気流路3
1の開口部分にも、無効化手段は形成されていない。
【0033】次に、このように構成された流路接続構造
の作用を説明する。まず、電磁弁側パイロット圧排気流
路31,32側からマニホールドブロック側パイロット
圧排気流路14,16側へエアが流入しようとする場合
について述べる。この場合、チェック弁35は、図3
(a)に示されるような状態、即ち収容凹部34内に存
在した状態となる。しかし、電磁弁2,4側のエアの圧
力によりリップ部35aが内方に撓むことで、チェック
弁35が全体的に小径になる。従って、シール部位であ
るリップ部35aと収容凹部34の内壁面との間に隙間
が生じる。つまり、このときにはチェック弁35による
流体流入阻止機能は元々働かず、エアはマニホールドブ
ロック3側に流入することができる。そして、マニホー
ルドブロック3側に流入したエアは、流路14,16を
介してメイン排気R1 ポート8またはメイン排気R2 ポ
ート9に到るようになっている。
【0034】次に、マニホールドブロック側パイロット
圧排気流路16側から電磁弁側パイロット圧排気流路3
2側へエアが流入しようとする場合について述べる。こ
の場合、チェック弁収容凹部34内にあったチェック弁
35は、エアの圧力によって上方向に押圧される。その
結果、チェック弁35は収容凹部34から突出するとと
もに、チェック弁突出凹部36内まで移動する。また、
チェック弁35の上面は、前記傾斜した内底面36aに
対して接触する。すると、図3(b)に示されるよう
に、チェック弁35自体に傾きが生じることにより、チ
ェック弁35のリップ部35aとチェック弁突出凹部3
6のシール面との間に隙間が生じる。つまり、内底面3
6aとの当接によって、チェック弁35による流体流入
阻止機能が無効化される。ゆえに、チェック弁35が収
容されたままであるにもかかわらず、マニホールドブロ
ック3側のエアの流入が許容されるようになる。
【0035】次に、本実施形態の電磁弁マニホールド1
の動作を説明する。図1の状態においては以下のように
なる。エアを供給した状態でソレノイド28を励磁する
と、エアは、パイロット圧導入用流路30、手動切換部
22及び電磁切換部23を介して、大径のピストン26
の左側にある圧力作用室内に導入される。すると、エア
の圧力によりピストン26が押圧されることで、スプー
ル24が右側に移動する。このとき、大径のピストン2
6の右側にある圧力作用室内のエアは、電磁弁側パイロ
ット圧排気流路31を介してマニホールドブロック側パ
イロット圧排気流路14に流入する。また、小径のピス
トン25の左側にある圧力作用室内には、流路16,3
2を介してメイン排気R2 ポート9側のエアが流入す
る。以上のようにしてスプール24が右側位置に移動す
ると、マニホールドブロック3側において供給Pポート
7とシリンダAポート5とが連通する。よって、シリン
ダAポート5側にエアが供給されるようになっている。
【0036】逆に、ソレノイド28を消磁すると連通路
が絶たれ、エアが大径のピストン26の左側にある圧力
作用室内に導入されなくなる。エアは小径のピストン2
5の右側にある圧力作用室内に常時導入されているの
で、エアの圧力によりピストン25が押圧されることに
より、スプール24が左側に移動する。このとき、小径
のピストン25の左側にある圧力作用室内のエアは、電
磁弁側パイロット圧排気流路32を介してマニホールド
ブロック側パイロット圧排気流路16に流入する。そし
て、同エアはメインR2 排気ポート9側に排気される。
以上のようにしてスプール24が左側位置に移動する
と、マニホールドブロック3側において供給Pポート7
とシリンダBポート6とが連通する。よって、シリンダ
Bポート6側にエアが供給されるようになっている。
【0037】以下、本発明の特徴的な作用効果を列挙す
る。 (イ)本実施形態の構成では、無効化手段であるチェッ
ク弁突出凹部36があることによって、チェック弁35
の流体流入阻止機能が無効化される。このため、電磁弁
側の流路32からマニホールドブロック3側の流路16
へのエアの流入ばかりでなく、その逆方向へのエアの流
入も許容されるようになる。即ち、1つの連通路につい
て双方向へのエアの流入が可能となる。従って、たとえ
チェック弁35を取り付けたままで各部材を組み付けた
としても、そのことが組み付けミスの原因となることは
ない。ゆえに、この構成であると、組み付けミスに伴う
不具合も起こりえない。
【0038】従って、ダブルソレノイドタイプからシン
グルソレノイドタイプへの変更の場合において、チェッ
ク弁35の取り出しを忘れたとしても、スプール24の
動作遅延を招くことがない。小径のピストン25の左側
にある圧力作用室内に、流路16,32を介して確実に
エアが流入するからである。
【0039】(ロ)この構成では、無効化手段として凹
部36を形成することとしているため、形成が比較的簡
単であるという利点がある。従って、特に高コスト化を
伴うこともない。
【0040】(ハ)また、凹部36を採用したこの構成
によると、形成が簡単であるという利点に加え、無効化
手段自体が引っ込んでいるのでそれが邪魔になることも
ないという利点がある。
【0041】なお、本発明は例えば次のように変更する
ことが可能である。 (1)図4(a),図4(b)に示される別例1の流路
接続構造のように変更してもよい。この流体接続構造に
おいては、第2の部材であるシングルソレノイドタイプ
のパイロット式電磁弁2の下端面2aに、流体流入阻止
機能を無効化する無効化手段として、チェック弁突出凹
部41が形成されている。このチェック弁突出凹部41
は、チェック弁35の外径よりも大きな内径を有してい
る。従って、マニホールドブロック3側の流路16から
電磁弁2側の流路32へエアが流入しようとする場合、
チェック弁35は、エアの圧力によって上方向に押圧さ
れる。このとき、チェック弁収容凹部34内にあったチ
ェック弁35は、チェック弁突出凹部41の方向に移動
する。ここで、チェック弁35を収容する収容空間であ
るチェック弁突出凹部41の内径は、チェック弁収容凹
部34よりも大きく設定されている。よって、当該部分
の内径が大きくなるように変化することに起因して、図
4(b)に示されるように、チェック弁35のリップ部
35aとチェック弁突出凹部41とのシール面との間に
隙間が生じる。従って、このような構成であっても、チ
ェック弁35による流体流入阻止機能が無効化され、マ
ニホールドブロック3側から電磁弁2側への流体の流入
も許容されるようになる。
【0042】なお、別例1の無効化手段の構造は実施形
態と同じく凹部であるため、形成が比較的容易でありか
つ邪魔にもならないという利点がある。 (2)前記無効化手段は必ずしも凹部である必要はな
く、以下のように突出した構造物であってもよい。図5
(a)に示される別例2の流路接続構造では、パイロッ
ト式電磁弁2の下端面2aにおいて流路32の開口部分
近傍に、無効化手段としてのチェック弁押圧突起43が
形成されている。チェック弁押圧突起43は、この別例
2では電磁弁2を構成するケース部材と一体になってい
る。また、このチェック弁押圧突起43の先端部は、リ
ップ部35aの上面側を押圧し、リップ部35aを部分
的に変形させる。そして、このような変形部分の発生
は、図5(a)に示されるようにリップ部35aとシー
ル面との間に隙間を生じさせる原因となる。ゆえに、こ
のような構成であっても、チェック弁35による流体流
入阻止機能が無効化される。その結果、マニホールドブ
ロック3側から電磁弁2側への流体の流入も許容される
ようになる。
【0043】(3)図5(b)に示される別例3におい
ても、別例2と同じく突出した形状の無効化手段が形成
されている。ここでは、下端面2aにおいて流路32の
開口部分近傍にネジ穴46が形成されており、そのネジ
穴46内にチェック弁押圧ネジ45が螺入されている。
そして、所定量だけ突出する前記チェック弁押圧ネジ4
5の突出端が、この別例3における無効化手段としての
役割を担っている。なお、このネジ45の作用機能につ
いては別例2と同様であるので省略する。
【0044】このような構成であると、ネジ45が電磁
弁2とは別体であるため、不要なときにはネジ45をネ
ジ穴46から取り外しておくこともできる。ゆえに、汎
用性に富んだものとなる。また、必要なときにおいて
は、ネジ45の螺入量を変更することによって突出量を
調整することができるという利点もある。なお、ネジ穴
46の代わりに単なる穴を形成しておき、その穴内にピ
ン等を圧入するという方法を採ってもよい。
【0045】(4)実施形態等において使用したチェッ
ク弁35の形式を、他の形式のものに変更することも許
容される。ここで、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。
【0046】(1) 請求項4において、前記無効化手
段は、前記チェック弁が接離しうる傾斜した内底面を有
する凹部である電磁弁マニホールド。 (2) 請求項4において、前記無効化手段は、前記チ
ェック弁の外径よりも大きな内径を有する凹部である電
磁弁マニホールド。
【0047】(3) 請求項1において、前記無効化手
段は、前記第2の開口部分近傍に形成されるとともに、
前記チェック弁の所定部位を押圧しうる突起である流路
接続構造。
【0048】(4) 請求項1において、前記無効化手
段は、前記チェック弁の所定部位を押圧しうるネジであ
って、そのネジは前記第2の開口部分近傍に形成された
ネジ穴内に螺合されている流路接続構造。
【0049】(5) 外壁面にてパイロット圧力排気用
流路が開口している電磁弁であって、凹部または突起か
らなる流体流入阻止機能無効化手段が前記流路の開口部
分近傍に形成されているシングルソレノイドタイプのパ
イロット式電磁弁。
【0050】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。「流体: 空気、酸素、二酸
化炭素、アルゴン、窒素等のような気体をいうほか、水
や油等の液体、さらにはこれらに準ずる物性を持つもの
全般を指す。」
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3に記
載の発明によれば、組み付けミスによる不具合の起こり
にくい流体接続構造を提供することができる。特に請求
項2,3では、ともに凹部を無効化手段としているの
で、形成が比較的容易でありかつ邪魔にもならないとい
う利点がある。
【0052】請求項4に記載の発明によれば、組み付け
ミスによる動作遅延や誤動作を起こさない優れた電磁弁
マニホールドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の電磁弁マニホールドを全体的に示
す概略断面図。
【図2】本実施形態の電磁弁マニホールドを全体的に示
す概略断面図。
【図3】(a),(b)は本実施形態の流路接続構造を
示す要部断面図。
【図4】(a),(b)は別例1の流路接続構造を示す
要部断面図。
【図5】(a)は別例2の流路接続構造を示す要部断面
図、(b)は別例3の流路接続構造を示す要部断面図。
【図6】従来の流路接続構造を示す要部断面図。
【符号の説明】
1…電磁弁マニホールド、2…第2の部材としてのシン
グルソレノイドタイプのパイロット式電磁弁、3…第1
の部材としてのマニホールドブロック、4…第2の部材
としてのダブルソレノイドタイプのパイロット式電磁
弁、2a,3a,4a…外壁面、14,16…第1の流
路としてのマニホールドブロック側パイロット圧排気流
路、31,32…第2の流路としての電磁弁側パイロッ
ト圧排気流路、34…チェック弁収容凹部、35…チェ
ック弁、35a…内底面、36…無効化手段としてのチ
ェック弁突出凹部、41…無効化手段としてのチェック
弁突出凹部、43…無効化手段としてのチェック弁押圧
突起、45…無効化手段としてのチェック弁押圧ネジ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外壁面にて開口する第1の流路を有しかつ
    その開口部分にチェック弁収容凹部を有する第1の部材
    と、外壁面にて開口する第2の流路を有する第2の部材
    とを接続することにより1つの連通路が形成されるとと
    もに、前記第1の流路側から前記第2の流路側への流体
    の流入が、前記チェック弁収容凹部内に収容されたチェ
    ック弁によって阻止されるようになっている流路接続構
    造において、 前記チェック弁の流体流入阻止機能を無効化する無効化
    手段を、前記第2の流路の開口部分に形成したことを特
    徴とする流路接続構造。
  2. 【請求項2】前記無効化手段は、前記チェック弁が接離
    しうる傾斜した内底面を有する凹部であることを特徴と
    する請求項1に記載の流路接続構造。
  3. 【請求項3】前記無効化手段は、前記チェック弁の外径
    よりも大きな内径を有する凹部であることを特徴とする
    請求項1に記載の流路接続構造。
  4. 【請求項4】外壁面にて開口する第1の流路を有しかつ
    その開口部分にチェック弁収容凹部を有するマニホール
    ドブロックと、外壁面にて開口する第2の流路を有する
    シングルソレノイドタイプのパイロット式電磁弁とを接
    続することにより1つの連通路が形成されるとともに、
    前記第1の流路側から前記第2の流路側への流体の流入
    が、前記チェック弁収容凹部内に収容されたチェック弁
    によって阻止されるようになっている電磁弁マニホール
    ドにおいて、 前記チェック弁の流体流入阻止機能を無効化する無効化
    手段を、前記第2の流路の開口部分に形成したことを特
    徴とする電磁弁マニホールド。
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