JP4733279B2 - 方向制御弁、及び方向制御弁用の流体圧操作部 - Google Patents

方向制御弁、及び方向制御弁用の流体圧操作部 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は方向制御弁、及び方向制御弁用の流体圧操作部に係り、詳しくは、主に空気圧シリンダを駆動するためのパイロット式方向制御弁を電磁弁又は空気圧操作弁に変更する際に好適な方向制御弁、及び方向制御弁用の流体圧操作部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、空気圧シリンダを駆動するパイロット式方向制御弁として、電磁弁や空気圧操作式の空気圧操作弁が使用されている。爆発性の雰囲気内では、防爆性を向上させるため、パイロット部を電気を使用しないものに取り替えていた。
【0003】
図15に示すように、従来の方向制御弁151には、スプール152を収容する弁本体153の一端にパイロット部としてのパイロット圧流体供給部154が取り付けられている。パイロット圧流体供給部154にはスプール152の一端に取り付けられたピストン155を収容するピストン室156が形成され、該ピストン室156はパイロット圧流体供給口157に連通されている。該パイロット圧流体供給口157には、パイロット圧流体を制御するための図示しない電磁弁が接続されている。この図示しない電磁弁は爆発性雰囲気外に設置されており、該電磁弁が操作されることによりパイロット圧流体が制御され、スプール152が作動される。
【0004】
又、方向制御弁151を電磁弁にする場合には、パイロット圧流体供給部154が取り外され、図示しないソレノイド式のパイロット部が取り付けられる。パイロット圧流体供給部154とソレノイド式のパイロット部とを交換することにより、方向制御弁151は空気圧操作弁又は電磁弁として使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、方向制御弁151では、パイロット圧流体供給部154の交換の際に、内蔵物(摺動部)であるスプール152の一端部やピストン155が外部に露出するため、異物が侵入し、方向制御弁151の寿命が低下するという問題がある。又、ライン立ち上げ調整等、手動操作をしたい時は、パイロット圧流体供給部154を操作する図示しない電磁弁の手動操作装置を操作する必要があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、方向制御弁の内蔵物を露出させずに、方向制御弁を電磁弁又は流体圧操作弁に容易に変更できる方向制御弁、及び方向制御弁用の流体圧操作部を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、方向制御弁にパイロット圧流体を供給するパイロット圧流体供給口を備えた方向制御弁用の流体圧操作部であって、前記方向制御弁は、該方向制御弁の端部に設けられ弁体を作動させるピストンを収容する収容室を、前記方向制御弁の弁本体と対向する側に有する接続体を備え、前記流体圧操作部は、前記接続体の前記収容室と反対側で、パイロット圧流体の供給を制御する電磁弁を備えたコイル組立と交換可能に取り付けられる取り付け部を備え、前記取り付け部は、該取り付け部の前記接続体とのシール構造を、前記コイル組立の取り付け部の前記接続体とのシール構造と同一にし、前記シール構造は、前記取り付け部に形成された複数の溝と、一つのガスケットから構成され、前記一つのガスケットは、前記取り付け部とは別体として形成され、複数の溝にそれぞれ嵌合されるとともに該複数の溝に対応する形状で形成されたそれぞれのガスケットが連結されて構成されることを要旨とする。
【0008】
この発明によれば、ピストンが接続体の収容室に収容されているため、弁体とピストンとが外部に露出することなく、流体圧操作部とコイル組立とが交換されて同一のシール構造によりシールされて接続体に取り付けられる。従って、流体圧操作部とコイル組立との交換の際に方向制御弁内に外部の異物が侵入することが防止され、方向制御弁の耐久性(寿命)の低下を防止できる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記流体圧操作部にはパイロット圧流体供給口が二カ所に設けられたパイロット圧流体の流路が設けられ、第1のパイロット圧流体供給口は前記流体圧操作部が前記方向制御弁に取り付けられた状態において、該方向制御弁の長手方向に延びるように形成され、第2のパイロット圧流体供給口はその開口端が該方向制御弁の取り付けベースへの取り付け面とほぼ同一平面上に位置するように形成され、両パイロット圧流体供給口の一方を選択的に使用可能に形成されていることを要旨とする。
【0010】
この発明によれば、第1又は第2のパイロット圧流体供給口が選択されて、パイロット圧流体を供給するための配管が行われる。従って、流体圧操作部の構成を変更せずに配管を変更できる。第2のパイロット圧流体供給口を使用する場合は、第2のパイロット圧流体供給口を直接取り付けベースに接続可能となり、パイプ等の交換の手間を省略できる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、方向制御弁の弁本体の端部に設けられ、弁体のピストンが収容される収容室を前記弁本体と対向する側に備えた接続体が少なくとも前記弁本体の一端に装備され、前記接続体の前記収容室と反対側で、パイロット圧流体供給口を備えた方向制御弁用の流体圧操作部と、パイロット圧流体の供給を制御する電磁弁を備えたコイル組立とを交換可能にするとともに、前記流体圧操作部とコイル組立には、それぞれを交換可能に取り付ける同一形状の取り付け部を設け、前記流体圧操作部は、パイロット圧流体供給口が二カ所に設けられたパイロット圧流体の流路を備え、第1のパイロット圧流体供給口は前記流体圧操作部が前記方向制御弁に取り付けられた状態において、該方向制御弁の長手方向に延びるように形成されるとともに、第2のパイロット圧流体供給口はその開口端が該方向制御弁の取り付けベースへの取り付け面とほぼ同一平面上に位置するように形成されて、両パイロット圧流体供給口の一方を選択的に使用可能にされており、第2のパイロット圧流体供給口にエアを供給するパイロットエア供給口は、前記取り付けベースに形成されたパイロットエア供給流路を経て、該取り付けベース下面に設置されていることを要旨とする。
【0012】
この発明によれば、ピストンが接続体の収容室に収容されているため、弁体とピストンとが外部に露出することなく、流体圧操作部とコイル組立とが交換されて接続体に取り付けられることにより、方向制御弁が電磁弁又は流体圧操作弁に変更される。従って、コイル組立と流体圧操作部との交換の際に方向制御弁内に外部の異物が侵入することが防止され、方向制御弁の寿命の低下を防止できる。
また、第1又は第2のパイロット圧流体供給口が選択されて、パイロット圧流体を供給するための配管が行われる。従って、流体圧操作部の構成を変更せずに配管を変更できる。第2のパイロット圧流体供給口を使用する場合は、第2のパイロット圧流体供給口を直接取り付けベースに接続可能となり、パイプ等の交換の手間を省略できる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記接続体には、手動操作により前記弁体の移動を可能にするため、前記パイロット圧流体の前記収容室への供給経路を切り換える手動操作弁が内蔵されていることを要旨とする。
【0014】
この発明によれば、手動操作時には手動操作弁が操作されることによりパイロット圧流体が制御される。従って、ライン立上げ調整等、手動操作をしたい時に、従来のようにパイロット圧流体供給部を操作する電磁弁の手動操作装置を使う必要がなくなり、流体圧操作部を取り付けた状態で直接手動操作される。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図7に従って説明する。
【0016】
図1に示すように、方向制御弁2は、本実施形態ではパイロット駆動2位置5ポート単動型であって、弁本体10の第1端部10aには接続体としての手動操作装置付ピストン室12が取り付けられている。以下、弁本体10に手動操作装置付ピストン室12を一つ取り付けた方向制御弁2をシングル型の方向制御弁と称する。手動操作装置付ピストン室12には、第1端部10aと反対側の面12aに方向制御弁用の流体圧操作部としての空気圧操作部13が取り付けられている。空気圧操作部13は、手動操作装置付ピストン室12に対して着脱可能に形成されている。弁本体10の第2端部10bにはエンドピース10cが取り付けられている。なお、空気圧操作部13が取り付けられた方向制御弁2は流体圧操作弁(この場合、空気圧操作弁)として使用される。
【0017】
空気圧操作部13には、ねじを挿通するための孔14が複数個(この実施形態では2個)形成されている。そして、手動操作装置付ピストン室12の面12aには、孔14と対向する位置にそれぞれねじ孔15が形成されている。2個のねじ16がそれぞれ孔14を挿通し、ねじ孔15に螺着されることにより、空気圧操作部13は手動操作装置付ピストン室12に固定されるようになっている。
【0018】
面12aには、接続口17a〜17cが下から上に順に並ぶように3個形成されている。上下の接続口17a,17cは中央の接続口17bよりも断面積が大きくなるように形成されている。面12aと対向する空気圧操作部13の面13aには、接続口17a〜17cと対向する位置に、接続口17a〜17cの周囲を囲むようにガスケット溝18が形成されている。ガスケット溝18は3個の溝が一体になるように形成されている。ガスケット溝18には、手動操作装置付ピストン室12と空気圧操作部13の間を密閉してエア漏れを防止するために、ガスケット19が嵌合されている。ガスケット19は、3個のリングが連結した形状に形成されている。
【0019】
電磁弁としてのソレノイド部を内蔵したコイル組立20は、手動操作装置付ピストン室12に対して着脱可能に形成されている。面12aと対向するコイル組立20の面20aには、孔14とガスケット溝18とが空気圧操作部13に設けられたものと同一形状になるように形成されている。コイル組立20の手動操作装置付ピストン室12への取り付けは、空気圧操作部13の場合と同様に、ガスケット19がガスケット溝18に嵌合された状態で、ねじ16が孔14に挿通され、ねじ孔15に螺着されることにより行われる。なお、コイル組立20が取り付けられた方向制御弁2は、シングルソレノイド式の電磁弁として使用される。
【0020】
図2は、コイル組立20が取り付けられたシングルソレノイド式の電磁弁としての方向制御弁2を示す。
図2に示すように、弁本体10の内部にはスプール室31が形成されている。該スプール室31には弁体としてのスプール32が収容されている。スプール室31の下側には、第1端部10a側から第2端部10b側へ順に、第1排気ポート33,第1出力ポート34,給気ポート35,第2出力ポート36,第2排気ポート37がそれぞれ形成されている。給気ポート35は後述する給気流路に連通され、外部の図示しない圧力源から高圧力のパイロット圧流体としての作動エアを導入する。第1,第2排気ポート33,37はそれぞれ後述する第1,第2排気流路に連通されるとともに外気に開放されている。第1,第2出力ポート34,36はそれぞれ後述する第1,第2出力流路に連通されている。スプール室31の上側には、第1,第2出力ポート34,36とそれぞれ対向する位置に、第3,第4出力ポート38,39が形成されている。弁本体10の上側には、第3,第4出力ポート38,39を封止するように、蓋体10dが取り付けられている。
【0021】
図3に示すように、手動操作装置付ピストン室12にはスプール室31に隣接する第1ピストン室40が設けられ、該第1ピストン室40にはスプール32の第1端部32aに嵌合する第1ピストン41が収容されている。第1ピストン室40内には、第1ピストン41にて該第1ピストン41のスプール32と反対側(図3における左側)に第1圧力室42が区画されている。同じくスプール32側(図3における右側)には呼吸室44が区画されている。
【0022】
又、図2に示すように、エンドピース10cにはスプール室31に隣接する第2ピストン室46が設けられ、該第2ピストン室46にはスプール32の第2端部32bに嵌合する第2ピストン47が収容されている。第2ピストン47は第1ピストン41より小径に形成され、スプリング48によりスプール32側に付勢されている。第2ピストン室46内には、第2ピストン47にて該第2ピストン47のスプール32と反対側に第2圧力室49が区画されている。
【0023】
図3に示すように、手動操作装置付ピストン室12の下面にはパイロット排気口51が形成されている。パイロット排気口51は流路51aを介して接続口17cに連通されている。パイロット排気口51は図示しない排出流路に接続されて大気に開放される。又、手動操作装置付ピストン室12の下面にはパイロット供給口52が形成されている。パイロット供給口52は流路52aを介して接続口17aに連通されている。パイロット供給口52は図示しないエア供給源に連通される。
【0024】
第1圧力室42は流路42aを介して手動操作装置付ピストン室12に形成された手動スプール室53に連通されている。手動スプール室53と連通する流路54は図示しない流路を介してエア供給源に連通され、常時加圧されている。手動スプール室53は上下方向に延びるように形成されている。
【0025】
手動スプール室53内には手動操作弁としての手動スプール55が収容されている。手動スプール55には2箇所にOリングが取り付けられ、手動スプール室53は手動スプール55により下側圧力室53aと上側圧力室53bとに区画されている。手動スプール55の下方にはスプリング56が設置され、スプリング56の付勢力により手動スプール55は上方に付勢されている。手動スプール55の上部には、把持部57(図2に図示)が配設されている。手動スプール55が上方に位置した場合に、流路42aが下側圧力室53aと連通する。そして、把持部57が下方に押し込まれ、手動スプール55が下方に位置した場合に、両流路42a,54が上側圧力室53bを介して連通するように、流路42aと流路54とは所定の位置に形成されている。
【0026】
把持部57が下方に押し込まれた状態で回転され、把持部57の上部が係合突部57a(図5に図示)に係合されることにより、手動スプール55と把持部57とは下方に移動したままロック可能になるように構成されている。
【0027】
把持部57の上方には、手動スプール55と把持部57との誤動作を防止するためにスライド式のカバー58(図2に図示)が形成されている。把持部57はカバー58により常には覆われている。カバー58が図2に二点鎖線で示す位置59にスライドされて把持部57の上部が露出されることにより、手動スプール55と把持部57とは手動操作可能になる。又、カバー58は開けられた状態から誤動作により簡単には閉じないようになっている。
【0028】
図3に示すように、コイル組立20には、接続口17a〜17cと対向する位置に、接続口17a〜17cとそれぞれ接続する接続口61a〜61cが形成されている。接続口61a〜61cはガスケット溝18により周囲を囲まれている。接続口61aは流路62a,62bを順に介して弁体収容室63に連通されている。流路62aは手動操作装置付ピストン室12の横方向に延びるように形成され、流路62bは手動操作装置付ピストン室12の上下方向に延びるように形成されている。接続口61b,61cはそれぞれ流路62c,62dを介して弁体収容室63に連通されている。
【0029】
コイル組立20のソレノイド部20bには可動鉄心65が収容されている。可動鉄心65の下端には、スリット(図示せず)を有する筒状の支持部65aを介して弁体66が取り付けられている。ソレノイド部20bが非励磁の場合に、可動鉄心65が図3に示す位置に配置されて、弁体66により流路62bと弁体収容室63間の連通が遮断される。この場合、流路62c,62d間は弁体収容室63を介して連通されている。
【0030】
ソレノイド部20bが励磁された場合に、可動鉄心65が図3に示す位置から上方に動作して、弁体66により流路62dと弁体収容室63間の連通が遮断される。この場合、流路62b,62c間は弁体収容室63を介して連通されている。
【0031】
図4は、手動操作装置付ピストン室12に空気圧操作部13を取り付けた場合の断面図を示す。
図4に示すように、空気圧操作部13には、接続口17bと対向する位置に、接続口71aが形成されている。孔14と接続口61a〜61c,71aとは取り付け部を構成する。接続口17cと対向する位置には凹部71bが形成されている。空気圧操作部13が手動操作装置付ピストン室12と対向する面13aと反対側の面13bには、大径の第1のパイロット圧流体供給口としての接続口72が形成されている。接続口72は方向制御弁2の長手方向に延びるように形成され、所定深さまで周面部にねじ部73が形成されている。なお、接続口17aは面13aと対向して封止され、接続口17cは凹部71bを構成する面と対向して封止される。
【0032】
空気圧操作部13の下部には、下方に延びる突部75が形成されている。突部75は、その先端が、方向制御弁2の後述する取り付けベースへの取り付け面としての弁本体10の下面10eと略同一平面上に位置するように形成されている。突部75の下端の面には第2のパイロット圧流体供給口としての接続口76が形成されている。各接続口71a,72,76は、空気圧操作部13内に形成された流路77,78を介して互いに連通されている。
【0033】
次に、前記のように構成された方向制御弁2の作用を説明する。
先ず、手動操作装置付ピストン室12にコイル組立20が取り付けられた場合の電磁弁としての方向制御弁2の作用を説明する。
【0034】
先ず、コイル組立20のソレノイド部20bが非励磁の場合は、可動鉄心65は作動されず、弁体66により流路62bと弁体収容室63間の連通が遮断され、流路62c,62d間は弁体収容室63を介して開放された状態となる。この状態では、第1圧力室42内の作動エアは流路42a,下側圧力室53a,接続口17b,61b,流路62c,弁体収容室63,流路62d,接続口61c,17cを順に通過してパイロット排気口51より排気されるため、スプール32はスプリング48の付勢力により、図2に示すように、第1端部10a側に配置される。従って、第2出力ポート36が給気ポート35に連通されるとともに、第1出力ポート34が第1排気ポート33に連通される。
【0035】
次に、ソレノイド部20bが励磁されると、可動鉄心65が動作して、弁体66により流路62dと弁体収容室63間の連通が遮断され、流路62b,62c間は弁体収容室63を介して開放された状態となる。この状態では、パイロット供給口52から供給される高圧力の作動エアが、接続口17a,61a,流路62a,62b,弁体収容室63,流路62c,接続口61b,17b,下側圧力室53a,流路42aを順に通過して第1圧力室42に導入されるため、スプール32は第2端部10b側に移動される。従って、第1出力ポート34が給気ポート35に連通されるとともに、第2出力ポート36が第2排気ポート37に連通される。
【0036】
次に、空気圧操作弁としての方向制御弁2の作用を説明する。
作動エアの供給口として、接続口72,76の一方が使用され、他方は封止される。例えば、作動エアの供給口として接続口72が使用される場合は、接続口76には鋼球が打ち込まれるか、溶着されることにより封止される。又、作動エアの供給口として接続口76が使用される場合は、接続口72にはプラグが螺合される。
【0037】
図4に示すように、手動スプール55が下方に押し込まれずに上方に位置する場合、流路42aが下側圧力室53aと連通される。この状態では、接続口72,76の一方から導入される作動エアは流路77,78,接続口71a,17b,下側圧力室53a,流路42aを順に通過して第1圧力室42に導入されるため、スプール32は第2端部10b側に移動される。従って、第1出力ポート34が給気ポート35に連通されるとともに、第2出力ポート36が第2排気ポート37に連通される。
【0038】
又、手動スプール55が上方に位置する場合に、接続口72,76への作動エアの供給が停止されると、第1圧力室42内の作動エアは上記の通路を逆に通過して排出されるため、スプール32はスプリング48の付勢力により第1端部10a側に配置される。従って、第2出力ポート36が給気ポート35に連通されるとともに、第1出力ポート34が第1排気ポート33に連通される。
【0039】
又、図5に示すように、手動スプール55が下方に押し込まれた場合、流路42a,54が上側圧力室53bを介して連通される。この状態では、第1圧力室42内は流路54,42aを順に通過して給気されるため、スプール32は第2端部10b側に移動される。
【0040】
又、空気圧操作部13とコイル組立20との付け替えの際には、共通のねじ16とガスケット19が使用されて空気圧操作部13とコイル組立20とが手動操作装置付ピストン室12に着脱される。
【0041】
次に、空気圧操作弁としての方向制御弁2を取り付けベースとしてのマニホールドベースに取り付けた場合の配管の仕様について説明する。
図6は、空気圧操作部13を取り付けた空気圧操作弁としての方向制御弁2をマニホールドベース80に取り付けた場合の断面図を示す。
【0042】
図6に示すように、マニホールドベース80の上面80aには、方向制御弁2の下面が相対向するように設置される。上面80aには、各ポート33〜37と対向する位置に、各流路81〜85の接続口がそれぞれ形成されている。即ち、第1,第2排気流路81,85はそれぞれ第1,第2排気ポート33,37に連通されている。第1,第2出力流路82,84はそれぞれ第1,第2出力ポート34,36に連通されている。給気流路83は給気ポート35に連通されている。第1,第2排気流路81,85及び給気流路83は、マニホールドベース80の上面から側面80bに連通するように形成されている。第1,第2出力流路82,84は、マニホールドベース80の上面80aから下面80cまで連通するように形成されている。
【0043】
図7(a)は、方向制御弁2を設置したマニホールドベース80の正面図を示し、図7(b)はその底面図を示す。
図7(a)、(b)に示すように、第1,第2排気流路81,85は側面80bに取り付けられた排気管81a,85aに連通されている。給気流路83は、側面80bで給気パイプ86に連通されている。給気パイプ86は下方に延びるように配管されている。
【0044】
第1,第2出力流路82,84は、下面80cで第1,第2出力パイプ87,88に連通されている。第1,第2出力パイプ87,88は下方に延びるように配管されている。
【0045】
図6に示すように、上面80aには、接続口76と対向する位置に、パイロットエア供給流路91の接続口92が形成されている。接続口92には、Oリング93を収容する凹部が形成されている。接続口76と接続口92とは、その凹部に収容されたOリング93がエア漏れを防止するように接続されている。パイロットエア供給流路91は、マニホールドベース80の上面80aから下面80cまで連通するように形成されている。なお、接続口72はプラグ94が螺着されることにより封止されている。
【0046】
図7(a)、(b)に示すように、パイロットエア供給流路91は、下面80cでパイロットエア供給パイプ95に連通されている。パイロットエア供給パイプ95は下方に延びるように配管されている。
【0047】
マニホールドベース80には、複数個の方向制御弁2が取り付けられている。そして、各方向制御弁2の取り付け位置に対して各流路81〜85,91がそれぞれ形成されている。各流路82,84,91にはそれぞれ各パイプ87,88,95が下方に延びるように配管されて、パイプ86とともに一方向(この場合、下方向)にそろえて配管されている。
【0048】
この実施形態によれば、以下のような効果を有する。
(1)第1ピストン41が手動操作装置付ピストン室12の第1ピストン室40に収容されているため、スプール32と第1ピストン41とが外部に露出することなく、空気圧操作部13とコイル組立20とが交換される。従って、方向制御弁2内に外部の異物が侵入することが防止され、方向制御弁2の耐久性(寿命)の低下を防止できる。
【0049】
(2)空気圧操作部13とコイル組立20とに同一のガスケット溝18が形成されているため、同一のガスケット19により接続口17bと接続口71aとの接続部、又は接続口17a〜17cと接続口61a〜61cとの接続部のシールを良好にできるため、空気圧操作部13とコイル組立20との交換が容易になる。
【0050】
(3)手動操作装置付ピストン室12に手動スプール55が内蔵されており、手動スプール55を手動操作することによりパイロット圧流体の制御が行える。従って、ライン立上げ調整等、手動操作をしたい時に、従来のようにパイロット圧流体供給部を操作する電磁弁の手動操作装置を使う必要がなくなり、空気圧操作部13を取り付けた状態で直接手動操作される。
【0051】
(4)接続口72,76の一方が選択されて、作動エアを供給するための配管が行われるため、空気圧操作部13自体の構成を変更せずに作動エア供給用の配管の接続方向を変更できる。
【0052】
(5)作動エアを供給するために接続口76を使用する場合は、接続口76を直接、パイロットエア供給流路91を内蔵したマニホールドベース80に接続可能となるため、パイプ等の交換の手間を省略できる。又、接続口72にパイプ等が接続されていないため、方向制御弁2の長手方向の省スペース化ができる。
【0053】
(6)作動エアを供給するために接続口76を使用し、方向制御弁2をマニホールドベース80に設置する場合は、各パイプ86,87,88,95を下方に延びるように一方向にそろえて配管できる。
【0054】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を図8及び図9に従って説明する。この実施形態は、各出力パイプやパイロットエア供給パイプが配管される向きが主に前記実施形態と異なっている。前記実施形態と同様の部分については同一番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0055】
図8に示すように、小型のマニホールドベース101には、第1,第2排気流路81,85と給気流路83が形成されている。しかし、第1,第2出力流路82,84及びパイロットエア供給流路91が形成されておらず、第1,第2出力ポート34,36はマニホールドベース101により封止されている。そして、接続口76には鋼球102が打ち込まれて封止されている。なお、接続口76を封止するためには、鋼球102を打ち込む代わりに、溶着により封止してもよい。
【0056】
弁本体10には、蓋体10dに代えて、蓋体10fが取り付けられている。蓋体10fには、第3,第4出力ポート38,39と対向する位置に、第3,第4出力ポート38,39と連通する第3,第4出力流路104,105がそれぞれ形成されている。
【0057】
図9(a)は、方向制御弁2を設置したマニホールドベース101の平面図を示し、図9(b)はその正面図を示す。
図9(a)、(b)に示すように、第3,第4出力流路104,105は、蓋体10fの上面で第3,第4出力パイプ106,107に連通されている。第3,第4出力パイプ106,107は上方に延びるように配管されている。
【0058】
接続口72には、パイロットエア供給パイプ108が接続されている。パイロットエア供給パイプ108も上方に延びるように配管され、各パイプ106,107,108は上方に延びるように一方向(この場合、上方向)にそろえて配管されている。なお、給気パイプ109はマニホールドベース101の横方向に延びるように配管されている。
【0059】
この実施形態によれば、前記第1の実施形態の(1)〜(4)の効果の他に次の効果を有する。
(7)作動エアを供給するために接続口72を使用し、蓋体10dの代わりに蓋体10fを取り付け、方向制御弁2をマニホールドベース101に設置する場合は、各パイプ106,107,108を上方に延びるように一方向にそろえて配管できる。
【0060】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態を図10に従って説明する。この実施形態は、スプール32の両端に手動操作装置が取り付けられている点が主に前記実施形態と異なっている。前記実施形態と同様の部分については同一番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0061】
図10に示すように、方向制御弁120は、弁本体10の第2端部10bに、エンドピース10cの代わりに、手動操作装置付ピストン室12と同様の手動操作装置付ピストン室121が取り付けられている。以下、弁本体10の両端に手動操作装置付ピストン室12,121を取り付けた方向制御弁120をダブル型と称する。手動操作装置付ピストン室121には、コイル組立20と同様のコイル組立122が取り付けられている。両コイル組立20,122が取り付けられた方向制御弁120は、いわゆるダブルソレノイド型の電磁弁として使用される。なお、手動操作装置付ピストン室121には、コイル組立122の代わりに、空気圧操作部13と同様の空気圧操作部が取り付け可能である。第2ピストン124は第1ピストン41と同径に形成されている。
【0062】
方向制御弁120がダブルソレノイド型の電磁弁として使用される場合、コイル組立122のソレノイド部122aが励磁され、コイル組立20のソレノイド部20bが非励磁の場合、第2圧力室49に作動エアが供給され、第1圧力室42内の作動エアが排気される。従って、スプール32は図10に示すように第1端部10a側に配置され、第2出力ポート36が給気ポート35に連通されるとともに、第1出力ポート34が第1排気ポート33に連通される。
【0063】
又、コイル組立122のソレノイド部122aが非励磁で、コイル組立20のソレノイド部20bが励磁された場合、第2圧力室49内の作動エアが排気され、第1圧力室42に作動エアが供給される。従って、スプール32は第2端部10b側に配置され、第1出力ポート34が給気ポート35に連通されるとともに、第2出力ポート36が第2排気ポート37に連通される。
【0064】
なお、後述するように、第1,第2の実施形態と同様に、方向制御弁120を設置するマニホールドベースを取り替えたり、蓋体10dを蓋体10fに取り替えたりすることにより、第1,第2出力パイプやパイロットエア供給パイプを下方又は上方に延びるように一方向にそろえて配管できる。
【0065】
この実施形態によれば、前記各実施形態の(1)〜(7)の効果の他に次の効果を有する。
(8)弁本体10の第2端部10bにも手動操作装置付ピストン室121を取り付けているため、いわゆるダブル型の方向制御弁120も、各コイル組立20,122と各空気圧操作部13とを容易に交換できる。
【0066】
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態を図11及び図12に従って説明する。この実施形態は、スプールが2個に分割されている点が主に前記第3の実施形態と異なっている。前記実施形態と同様の部分については同一番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0067】
図11に示すように、マニホールドベース130の上には、両端に空気圧操作部13,132が取り付けられた方向制御弁131が設置されている。両空気圧操作部13,132の大径の第1のパイロット圧流体供給口としての接続口72,133は、プラグ94,134が螺着されることにより気密に封止されている。マニホールドベース130には、各流路81〜85,91が形成されている。空気圧操作部132の下部には、接続口76と同様に第2のパイロット圧流体供給口としての接続口135が形成されている。この接続口135と連通するように、マニホールドベース130には、パイロットエア供給流路91と同様のパイロットエア供給流路136が形成されている。
【0068】
図12(a)、(b)に示すように、パイロットエア供給流路136には、下方に延びるパイロットエア供給パイプ137が連結されている。パイロットエア供給パイプ137は下方に延びるように配管されているため、各パイプ86,87,88,95,137は下方に延びるように一方向にそろえて配管されている。
【0069】
図11に示すように、スプール室31には、スプール32が中央部で分割された形状の二つのスプール138,139が収容されている。この方向制御弁131は、2台分の3ポート弁が1台の方向制御弁の中に収容された構成になっている、いわゆるデュアル3ポート型の方向制御弁である。以下、方向制御弁131をデュアル型の方向制御弁と称する。スプール138,139はそれぞれ独立して個別に作動される。
【0070】
この実施形態によれば、前記各実施形態の(1)〜(7)の効果の他に次の効果を有する。
(9)弁本体10の第2端部10bにも手動操作装置付ピストン室121を取り付けているため、いわゆるデュアル3ポート型の方向制御弁131も、各コイル組立20,122と各空気圧操作部13,132とを容易に交換できる。
【0071】
(10)方向制御弁131は、2台分の3ポート弁が1台の方向制御弁の中に収容された構成のため、省スペース化できる。
なお、実施形態は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変更してもよい。
【0072】
・図13(a)、(b)に示すように、ダブル型やデュアル型の方向制御弁120,131に空気圧操作部13,132を取り付け、第2の実施形態で説明したように、小型のマニホールドベース140に設置して、蓋体10dを蓋体10fに取り替える。そして、接続口133にパイロットエア供給パイプ141を接続し、各パイプ106,107,108,141を上方に延びるように一方向にそろえて配管してもよい。
【0073】
・図14(a)に示すように、一つのマニホールドベース143上に、シングル型、ダブル型、デュアル型の方向制御弁2,120,131を複数個混ぜて取り付けてもよい。このマニホールドベース143では、第1,第2出力流路144,145はマニホールドベース143の側面に連通するように形成されており、各出力パイプはマニホールドベース143の横方向に延びるように配管される。
【0074】
・図14(b)に示すように、取り付けベースとしての単体ベース146にシングル型の方向制御弁2を設置してもよい。又、他の単体ベースに、ダブル型やデュアル型の方向制御弁120,131を設置してもよい。
【0075】
・空気圧操作部13,132を取り付けたダブル型の方向制御弁120も、マニホールドベース130に設置することにより、各パイプ86,87,88,95,137を下方に延びるように一方向にそろえて配管できる。
【0076】
上記各実施形態から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(1) 方向制御弁に供給するパイロット圧流体を制御する電磁弁を備えたコイル組立であって、前記方向制御弁の端部に設けられ弁体を作動させるピストンを収容する収容室を前記方向制御弁の弁本体と対向する側に備えた接続体の前記収容室の反対側に、前記方向制御弁にパイロット圧流体を供給するパイロット圧流体供給口を備えた方向制御弁用の流体圧操作部と交換可能に取り付けられる取り付け部を備え、該取り付け部の前記接続体とのシール構造を前記方向制御弁用の流体圧操作部の取り付け部のシール構造と同一にしたことを特徴とする方向制御弁用のコイル組立。
【0077】
(2) 記接続体は前記方向制御弁の少なくとも一端に装備されている。
(3) 記接続体は前記方向制御弁の両端に装備されている。
【0078】
(4) 記弁体は2個に分割され、該2個の弁体は互いに独立して個別に作動可能に形成されている。
(5) 記方向制御弁は、前記接続体に前記コイル組立が装備されている。
【0079】
(6) 記方向制御弁が取り付けられる取り付けベースには、各出力パイプ及びパイロットエア供給パイプを下方にそろえて配管可能な各出力流路及びパイロットエア供給流路が前記取り付けベースの上下端を貫通するように形成され、前記パイロットエア供給流路は前記第2のパイロット圧流体供給口と対向する位置に接続可能に形成されている。
【0080】
(7) 記弁本体には、出力パイプを上方にそろえて配管可能な各出力流路が設けられた蓋体が備えられ、パイロットエア供給流路が前記第1のパイロット圧流体供給口に接続されて前記出力パイプとともに上方にそろえて配管されている。
【0081】
(8) 記流体圧操作部及びコイル組立には、前記取り付け部を構成する貫通孔が前記方向制御弁の長手方向に延びるように形成され、前記流体圧操作部又はコイル組立は、前記貫通孔にねじが挿通され、該ねじが前記接続体に設けられるねじ孔に螺着されることにより前記接続体に固定される。
【0082】
(9) 記シール構造は、ガスケット溝及びガスケットにより構成されている。
(10) 記取り付けベースは、マニホールドベース又は単体ベースである。
【0083】
(11) 記コイル組立には、パイロット圧流体供給口が設けられ、該パイロット圧流体供給口からのパイロット圧流体の供給が前記電磁弁により制御可能に形成されている。
【0084】
【発明の効果】
以上詳述したように、本願の発明によれば、方向制御弁の内蔵物を露出させずに、方向制御弁を電磁弁又は流体圧操作弁に容易に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】方向制御弁の分解斜視図。
【図2】コイル組立を取り付けたシングルソレノイド式の電磁弁の断面図。
【図3】手動操作装置付ピストン室とコイル組立の要部拡大断面図。
【図4】空気圧操作部と手動操作装置付ピストン室の要部拡大断面図。
【図5】手動操作弁を作動させた要部拡大断面図。
【図6】下側にそろえて配管したマニホールドベースと方向制御弁の断面図。
【図7】(a)は同じく正面図、(b)は底面図。
【図8】第2の実施形態のマニホールドベースと方向制御弁の断面図。
【図9】(a)は同じく平面図、(b)は正面図。
【図10】第3の実施形態のダブルソレノイド型の方向制御弁の断面図。
【図11】第4の実施形態のデュアル3ポート型の方向制御弁の断面図。
【図12】下側にそろえて配管したマニホールドベースと方向制御弁を示し、(a)は正面図、(b)は底面図。
【図13】上側にそろえて配管した別のマニホールドベースと方向制御弁を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図14】(a)は他のマニホールドベースに設置した方向制御弁を示す斜視図、(b)は単体ベースに設置した方向制御弁を示す斜視図。
【図15】従来技術の方向制御弁の断面図。
【符号の説明】
2,120,131…方向制御弁、10…弁本体、10a…第1端部、10b…第2端部、12,121…接続体としての手動操作装置付ピストン室、13,132…方向制御弁用の流体圧操作部としての空気圧操作部、14…取り付け部を構成する孔、61a〜61c,71a…同じく接続口、18…シール構造を構成するガスケット溝、19…同じくガスケット、20,122…コイル組立、20b、122a…電磁弁としてのソレノイド部、32,138,139…弁体としてのスプール、40…収容室としての第1ピストン室、41…第1ピストン、46…収容室としての第2ピストン室、47…第2ピストン、55…手動操作弁としての手動スプール、72,133…第1のパイロット圧流体供給口としての接続口、76,135…第2のパイロット圧流体供給口としての接続口、77,78…パイロット圧流体の流路、80,101,130,140,143…取り付けベースとしてのマニホールドベース、146…同じく単体ベース。

Claims (4)

  1. 方向制御弁にパイロット圧流体を供給するパイロット圧流体供給口を備えた方向制御弁用の流体圧操作部であって、
    前記方向制御弁は、該方向制御弁の端部に設けられ弁体を作動させるピストンを収容する収容室を、前記方向制御弁の弁本体と対向する側に有する接続体を備え、
    前記流体圧操作部は、前記接続体の前記収容室と反対側で、パイロット圧流体の供給を制御する電磁弁を備えたコイル組立と交換可能に取り付けられる取り付け部を備え、
    前記取り付け部は、該取り付け部の前記接続体とのシール構造を、前記コイル組立の取り付け部の前記接続体とのシール構造と同一にし、
    前記シール構造は、前記取り付け部に形成された複数の溝と、一つのガスケットから構成され、
    前記一つのガスケットは、前記取り付け部とは別体として形成され、複数の溝にそれぞれ嵌合されるとともに該複数の溝に対応する形状で形成されたそれぞれのガスケットが連結されて構成されることを特徴とする方向制御弁用の流体圧操作部。
  2. 前記流体圧操作部にはパイロット圧流体供給口が二カ所に設けられたパイロット圧流体の流路が設けられ、第1のパイロット圧流体供給口は前記流体圧操作部が前記方向制御弁に取り付けられた状態において、該方向制御弁の長手方向に延びるように形成され、第2のパイロット圧流体供給口はその開口端が該方向制御弁の取り付けベースへの取り付け面とほぼ同一平面上に位置するように形成され、両パイロット圧流体供給口の一方を選択的に使用可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の方向制御弁用の流体圧操作部。
  3. 方向制御弁の弁本体の端部に設けられ、弁体のピストンが収容される収容室を前記弁本体と対向する側に備えた接続体が少なくとも前記弁本体の一端に装備され、
    前記接続体の前記収容室と反対側で、パイロット圧流体供給口を備えた方向制御弁用の流体圧操作部と、パイロット圧流体の供給を制御する電磁弁を備えたコイル組立とを交換可能にするとともに、前記流体圧操作部とコイル組立には、それぞれを交換可能に取り付ける同一形状の取り付け部を設け、
    前記流体圧操作部は、パイロット圧流体供給口が二カ所に設けられたパイロット圧流体の流路を備え、
    第1のパイロット圧流体供給口は前記流体圧操作部が前記方向制御弁に取り付けられた状態において、該方向制御弁の長手方向に延びるように形成されるとともに、第2のパイロット圧流体供給口はその開口端が該方向制御弁の取り付けベースへの取り付け面とほぼ同一平面上に位置するように形成されて、両パイロット圧流体供給口の一方を選択的に使用可能にされており、
    第2のパイロット圧流体供給口にエアを供給するパイロットエア供給口は、前記取り付けベースに形成されたパイロットエア供給流路を経て、該取り付けベース下面に設置されていることを特徴とする方向制御弁。
  4. 前記接続体には、手動操作により前記弁体の移動を可能にするため、前記パイロット圧流体の前記収容室への供給経路を切り換える手動操作弁が内蔵されていることを特徴とする請求項3に記載の方向制御弁。
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