JP2005248734A - ファン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
高流量の気体を発生させることができ、かつ、低騒音のファン装置を提供する。
【解決手段】
ケーシング12は、該ケーシング12の外部に向けて流路Sを広げるための傾斜面15に凹部17を有している。このため、例えば羽根部材22の回転時に、ケーシング12の内部に流入し外部に流出する空気の流量を増大させることができるとともに、羽根部材22の回転時に、凹部17内に空気を流動させて空気の剥離を抑制し渦の発生を防止することができる。また、渦による乱流等が発生したとしても、その乱流等により発生した音と凹部17内の空気とを共鳴させて音を共鳴吸収することができる。従って、高流量かつ低騒音のファン装置10を実現することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器を放熱するためのファン装置に関する。
従来から、PC(Personal Computer)等の電子機器には、内部を放熱するために、例えば軸風送風機や遠心ファン等のファン装置が搭載されている。近年では、電子機器の小型化等に伴い発熱素子等が電子機器内に高密度に実装されている。その結果、電子機器内での発熱量が増加するため、ファン装置等には空気の高流量化が望まれている。また、空気の高流量化に伴いファン装置の騒音が大きくなることがあるため、ファン装置の低騒音化も要求されている。
このような要求に応えるための技術として、例えば、特許文献1には、軸流送風機を用いる技術が開示されている。軸流送風機は、空気を送風するための羽根部材及び羽根部材を回転させるためのモータがケーシングに収容されて構成されている。羽根部材の回転の軸方向に空気を流動させるために、ケーシングには流入口及び流出口が対面して設けられている。モータを駆動し羽根部材を回転することで、軸方向に空気を送風している。この流入口及び流出口の周縁部には、高流量化及び空気のスムーズな流れを確保するために、例えばテーパ状の傾斜面が設けられている。(例えば、特許文献1参照。)。
また、別の技術として、例えば、特許文献2には、遠心ファンを用いる技術が開示されている。遠心ファンは、軸流ファンと同様に羽根部材とモータがケーシングに収容されており、空気が流入する流入口と、流入した空気が流出する流出口とが直交するように設けられている。流入口の周縁部に例えばテーパ状の傾斜面が設けられている。これにより、遠心ファンの場合にもケーシング内に流入する空気の流量を増加させると共にスムーズに空気を流入させている。
特開2000−110772号公報(段落[0017]、図3) 特開2002−127729号公報(段落[0035]、図2)
しかしながら、上記特許文献の技術では、流入口や流出口の傾斜面により、空気の流量を増加させたり空気の流入をスムーズにすることはできるが、傾斜面に沿って流れる空気の流速が速くなるため、流れの剥離を生じ易くなる。より具体的には、例えば、その傾斜面に近いほど空気の流速が速くなるため、その傾斜面付近に流速の異なる空気層が形成され、その結果、当該空気の流れに沿った方向における傾斜面の終端部で空気流の剥離が生じる。この空気の流れの剥離により、渦、すなわち乱流が発生し易くなるので、この乱流による騒音が大きくなるという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、高流量の気体を発生させることができ、かつ、低騒音のファン装置を提供することにある。
本発明に係るファン装置は、回転可能に設けられた羽根部材と、前記羽根部材の回転により内部に気体を流入させ、流入した気体を外部に流出させるための気体の流路と、該流路を前記外部に向けて広げるための傾斜面と、前記傾斜面に設けられた凹部とを有するケーシングとを具備する。
本発明では、ケーシングは、流路を外部に向けて広げるための傾斜面に凹部を有している。このため、例えば羽根部材の回転時に、ケーシングの内部に流入し外部に流出する気体の流量を増大させることができるとともに、羽根部材の回転時に、凹部内に気体を流動させて気体の剥離を抑制し渦の発生を防止することができる。すなわち乱流の発生を防止できることにより、その乱流による騒音を低減させることができる。また、例えば、乱流等が発生したとしても、その乱流による音と凹部内の気体とを共鳴させて音を共鳴吸収することができる。従って、高流量かつ低騒音のファン装置を実現することができる。
本発明において、傾斜面は流路の端部付近に設けられていることが好ましい。すなわち、流路の端部付近とは、気体の流入口あるいは流出口付近である。
本発明の一の形態によれば、前記傾斜面は前記羽根部材の略回転方向に沿って複数設けられ、前記凹部は前記複数の傾斜面にそれぞれ設けられている。このような構成によれば、少数の傾斜面と凹部により効果的に低騒音のファン装置を実現できる。
本発明の一の形態によれば、前記傾斜面は前記羽根部材の略回転方向に沿って環状に設けられ、前記凹部は、断続的に複数、または、環状に設けられている。このような構成によれば、気体の流れ込む方向によらず傾斜面及び凹部に気体を流動させることができる。
本発明の一の形態によれば、前記第凹部は、略楕円、円、又は多角形状である。このような構成によれば、例えば、凹部を円形とする場合には、通常のドリル等を用いて凹部を設けることができるので、低コスト化を図ることができる。これらの凹部は、金型を用いて設けるようにしてもよい。
本発明の一の形態によれば、前記羽根部材の回転の軸方向に対する前記傾斜面の傾斜角度が30〜60度のときに、前記ケーシングの前記凹部が設けられている側の外面から該凹部の底面までの長さが、前記軸方向における前記ケーシングの長さの略20%以上である。これにより、傾斜面に凹部を確実に設け、凹部に気体を確実に流動させることができる。
本発明の一の形態によれば、前記ケーシングは、矩形枠状であり、前記傾斜面及び前記凹部が前記ケーシングの角部近傍に設けられている。このような構成によれば、気体が流入しにくいケーシングの各角部近傍から積極的に気体を流路内に流入させることができる。このため、ケーシングが矩形枠状の場合に、羽根部材の回転の軸の周りの対称性を向上させて、効率的に気体の流量を増加させることができる。
本発明の他の観点に係るファン装置は、回転可能に設けられた羽根部材と、前記羽根部材の回転により内部に気体を流入させる流入口と、流入した前記気体を前記内部で流通させる流路と、流通する前記気体を外部に流出させるための流出口と、前記流入口の近傍に設けられ、前記流路を前記外部に向けて広げるための第1の傾斜面と、該第1の傾斜面に設けられた第1の凹部とを有するケーシングとを具備する。
本発明では、ケーシングは、流路を外部に向けて広げるための第1の傾斜面に凹部を有している。このため、例えば羽根部材の回転時に、流入口からケーシングの内部に流入し流出口からケーシングの外部に流出する気体の流量を増大させることができるとともに、羽根部材の回転時に、第1の凹部内に気体を流動させて気体の剥離を抑制し渦の発生を防止することができる。このように渦の発生、すなわち乱流の発生を防止できることにより、その乱流による騒音を低減させることができる。また、例えば、乱流等により発生した音と第1の凹部内の気体と共鳴させて音を共鳴吸収することができる。従って、高流量かつ低騒音のファン装置を実現することができる。
本発明の一の形態によれば、前記ケーシングは、前記流出口の近傍に設けられ、前記流路を前記外部に向けて広げるための第2の傾斜面と、前記第2の傾斜面に設けられた第2の凹部とを有する。このような構成によれば、気体が流入口、流出口から流入出するときに、第1の傾斜面、第1の凹部、第2の傾斜面、第2の凹部を通過させることができるので、流量の増加に伴う音の発生をより確実に抑制することができる。また、流入口、流出口の近傍で発生した音を共鳴吸収することができる。
本発明の一の形態によれば、前記流入口と前記流出口とが、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面とが、及び前記第1の凹部と前記第2の凹部とが、前記羽根部材の回転の軸方向に略対称的に配置されている。このような構成では、このため、第1の傾斜面に沿って流量を増加させ第1の凹部により音の発生を防止すると共に、気体をスムーズに第2の傾斜面に沿って流出させ第2の凹部により音の発生を防止することができる。
本発明では、第1の傾斜面と第2の傾斜面とが互いに流入口、流出口の周りに断続的に設けられていてもよいし、環状に設けられていてもよい。第1の凹部または第2の凹部も同様に、流入口、流出口の周りに断続的に設けられていてもよいし、環状に設けられていてもよい。
本発明の一の形態によれば、前記流入口と前記流出口とが略直交する。このような構成によれば、羽根部材の回転の軸方向に気体をケーシング内に流入させ、軸方向と直交する方向に気体をケーシング外へ流出させることができる。
以上のように、本発明によれば、傾斜面により流量を増加させると共に、凹部内に気体を流動させて気体の剥離による渦の発生を抑制し、音が発生した場合には音を凹部内の気体と共鳴させて共鳴吸収し、高流量かつ低騒音のファン装置を実現することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1、図2は、本発明の第1の実施形態に係るファン装置の表、裏面側の斜視図である。
本実施形態のファン装置10は、軸部21を有する羽根部材22が、角部25を有する矩形枠状のケーシング12に収容されて構成されている。
ケーシング12は、表面12aと、表面12aに平行な裏面12bとを有している。表面12a、裏面12bには、それぞれ流入口13、流出口14が設けられている。流入口13と流出口14とは、対面するように設けられている。すなわち、ケーシング12は、ケーシング12の内部に空気を流入させ外部に流出させるための流路Sを有している。軸部21内には、不図示のモータが収容されている。モータは羽根部材22の回転方向Cに回転可能なモータ軸を有しており、モータ軸に軸部21が固定されている。モータは、ケーシング12と一体に構成された支持部12eに支持されている。これにより、モータを駆動することで、羽根部材22が回転方向Cに回転するように構成されている。
図3はファン装置10を示す平面図、図4は図3に示すファン装置10のI−I断面図である。
図3及び図4に示すように、流入口13の周囲には、流路Sをケーシング12の外部に向けて広げるための傾斜面15が、回転方向Cに沿って複数(例えば8個)設けられている。同様に、流出口14の周囲には、流路Sをケーシング12の外部に向けて広げるための傾斜面16が回転方向Cに沿って複数(例えば8個)設けられている。ここで、傾斜面15、16は、流入口13、14の周囲のうちケーシング12の四つの角部25の近傍に設けられている。軸Aの方向に対する傾斜面15及び傾斜面16の傾斜角度θは略同じとなるように設定されている。
傾斜面15には、略楕円形状、または長穴状の凹部17がそれぞれ設けられている。このとき、凹部17は、楕円の長軸が流入口13の周縁に沿うように設けられている。ケーシング12の角部25同士を結ぶ対角線Tから所定角度αから所定角度βの位置に、凹部17の中心が設けられている。ここで、所定角度α、βは、例えばそれぞれ12.5度、17.5度に設定することができるが、これに限られるものではない。凹部17の楕円の長軸方向の長さfは、中心点Pの周りの角度γ(β−α)が例えば5度以上となるような長さ設定されている。また、凹部17は、それぞれ中心点Pと対称な位置に設けられている。例えば凹部17aと凹部17bとは、中心点Pと対称な位置に設けられている。凹部17は、底面を有する止まり穴である。凹部17は、例えば、傾斜角度θが30〜60度のときに、表面12aから凹部17の底面までの長さrがケーシング12のZ方向の長さhの略30%以上となるように設定されている。なお、凹部17の底面までの長さrは、ケーシング12のZ方向の長さhの略30%以上に限定されるわけではなく、例えば、傾斜面15の傾斜角度θに応じて適宜変更するようにしてもよい。
ファン装置10のサイズについては、例えば、ケーシング12の一辺の長さaが25mm、Z方向の長さhが5mm、流入口13、流出口14の直径r1が23mm、羽根部材22の直径r4が22mm、傾斜面15、16の最外径r2、r3が26mm、28mm、凹部17aの内側(中心点P側)の辺から凹部17bの内側(中心点P側)の辺までの長さr5が23.5mm、凹部17aの外側の辺から凹部17bの外側の辺までの長さr6が25.5mm、凹部17の長さrが1.5mm、ケーシング12の直径方向の凹部17の幅nが1mmに設定されている。しかし、各部位のサイズがこれらの値に限定されないことは言うまでもない。
次に、本実施形態のファン装置10の作用について図面を参照しながら説明する。
羽根部材22をモータにより回転方向Cに回転させる。これにより、流入口13内に空気が流入する。このとき、流入口13の周囲のうち角部25の近傍に傾斜面15が設けられている。このため、角部25の近傍から積極的に空気が傾斜面15に沿うように流入し、軸Aの周りに略偏りなく空気が流入する。傾斜面15に沿って流入する空気は、図4に示すように、流速を増すが凹部17に流入し再び凹部17から流出し傾斜面15、傾斜面16に沿うように流がれ流出口14から流出する。
本実施形態のファン装置10では、ケーシング12は流路Sをケーシング12の外部に向けて広げるための傾斜面15に凹部17を有している。このため、例えば羽根部材22の回転時に、ケーシング12の内部に流入し外部に流出する空気の流量を増大させることができるとともに、羽根部材22の回転時に、凹部17内に空気を流動させて空気の剥離を抑制し渦の発生、すなわち乱流の発生を防止することができる。これにより乱流による騒音を防止することができる。また、例えば、乱流等により発生した音と凹部17内の空気と共鳴させて音を共鳴吸収することができ、よりいっそう騒音を低減させることが可能となる。従って、高流量かつ低騒音のファン装置10を実現することができる。
凹部17は共鳴型消音器として機能する。凹部17のような空間に、例えば乱流により発生した音等の振動による外力が加わると、凹部17内の空気は共鳴する。この場合、凹部17内の空気は激しく空気振動する。空気には粘性があるので、この粘性抵抗により、その激しい空気振動は熱エネルギに代わり音が吸収される。
本実施形態のファン装置10では、ケーシング12は、矩形枠状であり、傾斜面15及び凹部17が回転方向Cに沿うようにケーシング12の角部25近傍に設けられている。このため、ケーシング12の各角部25の近傍から積極的に空気を流入口13内に流入させることができる。従って、矩形枠状のケーシング12の場合においても、軸Aの周りの対称性を向上させて角部25での流量の低下を防止することができる。従って、より低騒音のファン装置10とすることができる。
本実施形態のファン装置10では、凹部17は、傾斜角度θが30〜60度のときに、長さrがケーシング12の長さhの略30%以上となるように設定されている。このため、凹部17内に効率よくかつ確実に空気を流入させて音の発生を防止することができると共に、発生した音を確実に共鳴吸収することができる。
本実施形態のファン装置10では、凹部17は、略楕円形状を有している。このため、凹部17を形成するときに、例えば、通常のドリル等を平行移動させて形成することができるので、低コスト化を図ることができる。凹部17は、金型を用いて設けるようにしてもよい。
次に、ケーシング12の傾斜面15に設けた凹部17の効果を調べるために数値シミュレーションを行った結果を図5、図6に示す。
図5に示すように、傾斜面に凹部を有していない場合に比べて傾斜面に凹部を有している場合には、3kHz程度の高周波を低減することができることが判明した。図6に示すように、傾斜面に凹部を有していない場合には、傾斜面と羽根部材との間に騒音の原因と考えられる乱流エネルギの最も大きい領域Mが分布しているが、傾斜面に凹部を有する場合には、乱流エネルギの最大値を約2分の1に抑えることができることが判明した。従って、凹部により乱流エネルギを抑えて騒音を防止することができることが確かめられた。
次に、第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態において、同一の部材や機能等について同様のものは説明を簡略または省略し、異なる点を中心に説明する。
図7は、第2の実施形態に係るファン装置を示す断面図である。図8は、第2の実施形態に係るファン装置の凹部を示す拡大断面図である。
図7及び図8に示すように、本実施形態のファン装置20は、いわゆる遠心ファン装置である。ファン装置20は、羽根部材22がケーシング31に収容されて構成されている。ケーシング31は、上面31Aと、上面31Aに直交する側面31Bとを有している。上面31Aには、流入口31aが設けられており、側面31Bには、流入口31aに直交して流出口31dが設けられている。流入口31aの周りには、流路Eをケーシング31の外部に向けて広げるための傾斜面31bが設けられている。流出口31dの周りには、流路Eを外部に向けて広げるための傾斜面31eが設けられている。傾斜面31eに、凹部17と同様に略楕円形状の凹部を複数設けるようにしてもよい。
本実施形態のファン装置30は、上記実施形態と同様に高流量及び低騒音を実現することができると共に、軸A方向(Z方向)に空気を流入させ軸A方向と直交するY方向に空気を流出させることができる。
本発明は以上説明した実施形態には限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
第1の実施形態では、傾斜面15に、凹部17が設けられている例を示した。しかし、図9に示すように、ファン装置30が、ケーシング2の傾斜面26に、回転方向Cで略同じ角度α(図3参照)の位置に凹部17と凹部18とを設けるようにしてもよい。すなわち、流入口13と流出口14とが、傾斜面15と傾斜面16とが、及び凹部17と凹部18とが、羽根部材22の回転の軸方向に略対称的に配置される。これにより、凹部17を通過した空気をスムーズに凹部18に流動させて、音の発生をより効率的に抑制することができる。
上記実施形態では、略楕円状の凹部17、18、31cがそれぞれ傾斜面15、26、31bに設けられている例を示した。しかし、凹部17、18、31cの形状はこれに限定されない。例えば、図10に示すように、ファン装置40のケーシング23が、流入口33、または流出口34の周りで回転方向Cに沿う環状の傾斜面35、または36を有し、傾斜面35、または36に回転方向Cに沿う環状の凹部37、または38を有するようにしてもよい。また、傾斜面31bに回転方向に沿う環状の凹部を設けるようにしてもよい。このような構成によれば、空気が流入する方向によらずに、乱流の発生を凹部37より防止すると共に、発生した音をより確実に共鳴吸収することができる。なお、凹部の形状は、環状に限定されず、例えば、回転方向Cに沿って断続的に複数設けるようにしてもよい。
上記実施形態では、図3、図8に示すように、傾斜面15、31bに楕円形状の凹部17、31cを設ける例を示した。しかし、図11に示すように、ケーシング12の角部25の円弧(内周面)に沿うように上記凹部17より楕円の長軸方向の長さの長い楕円形状の凹部41を設けてもよい。また、図12に示すように、円状の凹部42を設けたり、図13に示すように、傾斜面15に凹部17より小さい円状の凹部43を複数個設けたり、多角形状の凹部を設けるようにしてもよい。ファン装置20の場合にも、傾斜面31bに同様の凹部を設けることができる。このようにしても同様の効果を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係るファン装置の表面側を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るファン装置の裏面側を示す概観斜視図である。 第1の実施形態に係るファン装置を示す平面図である。 図3に示す第1の実施形態に係るファン装置のI−I断面図である。 第1の実施形態に係るファン装置の周波数−騒音レベルを示すグラフである。 第1の実施形態に係るファン装置の乱流エネルギの分布を示すグラフである。 第2の実施形態に係るファン装置を示す断面図である。 第2の実施形態に係るファン装置の凹部を示す拡大断面図である。 第1の実施形態に係るファン装置の凹部の変形例を示す部分平面図である。 第1の実施形態に係るファン装置の傾斜面及び凹部の他の変形例を示す部分平面図である。 第1の実施形態に係るファン装置の凹部の他の変形例を示す部分平面図である。 第1の実施形態に係るファン装置の凹部の他の変形例を示す部分平面図である。 第1の実施形態に係るファン装置の凹部の他の変形例を示す部分平面図である。
符号の説明
2、12…ケーシング
13、31a…流入口
14、31d…流出口
22…羽根部材
15、16、32b、…傾斜面
17、18、31c、31e、37…凹部
10、20、30、40…ファン装置
25…角部
r…長さ
θ…傾斜角度

Claims (9)

  1. 回転可能に設けられた羽根部材と、
    前記羽根部材の回転により内部に気体を流入させ、流入した前記気体を外部に流出させるための気体の流路と、該流路を前記外部に向けて広げるための傾斜面と、前記傾斜面に設けられた凹部とを有するケーシングと
    を具備することを特徴とするファン装置。
  2. 請求項1に記載のファン装置において、
    前記傾斜面は前記羽根部材の略回転方向に沿って複数設けられ、
    前記凹部は前記複数の傾斜面にそれぞれ設けられていることを特徴とするファン装置。
  3. 請求項1に記載のファン装置において、
    前記傾斜面は前記羽根部材の略回転方向に沿って環状に設けられ、
    前記凹部は、断続的に複数、または、環状に設けられていることを特徴とするファン装置。
  4. 請求項1に記載のファン装置において、
    前記第凹部は、略楕円、円、又は多角形状であることを特徴とするファン装置。
  5. 請求項1に記載のファン装置において、
    前記ケーシングは、矩形枠状であり、前記傾斜面及び前記凹部が前記ケーシングの角部の近傍に設けられていることを特徴とするファン装置。
  6. 回転可能に設けられた羽根部材と、
    前記羽根部材の回転により内部に気体を流入させる流入口と、流入した前記気体を前記内部で流通させる流路と、流通する前記気体を外部に流出させるための流出口と、前記流入口の近傍に設けられ、前記流路を前記外部に向けて広げるための第1の傾斜面と、該第1の傾斜面に設けられた第1の凹部とを有するケーシングと
    を具備することを特徴とするファン装置。
  7. 請求項6に記載のファン装置において、
    前記ケーシングは、
    前記流出口の近傍に設けられ、前記流路を前記外部に向けて広げるための第2の傾斜面と、
    前記第2の傾斜面に設けられた第2の凹部と
    を有することを特徴とするファン装置。
  8. 請求項7に記載のファン装置において、
    前記流入口と前記流出口とが、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面とが、及び前記第1の凹部と前記第2の凹部とが、前記羽根部材の回転の軸方向に略対称的に配置されていることを特徴とするファン装置。
  9. 請求項7に記載のファン装置において、
    前記流入口と前記流出口とが略直交することを特徴とするファン装置。
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