JP2002127729A - 遠心式送風機 - Google Patents
遠心式送風機Info
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Abstract
音を低減する。 【解決手段】 流入空気の流入角度が第2ファン220
の軸方向と略平行となるようにするとともに、流入空気
を加速するサブブレード255を設ける。これにより、
流入空気と主流空気との衝突を契機として渦が発生する
が、サブブレード255により加速された流入空気と主
流空気とが常に略直交するように衝突するので、その衝
突状態を略一様なものとすることができ、空間220a
内に発生する渦を比較的安定したものとすることができ
る。したがって、空間220a内の空気流れを安定させ
ることができるので、空間220a内の不安定な空気流
れに起因する騒音を低減することができる。
Description
下、内気と略す。)を導入する内気導入口、及び車室外
空気(以下、外気と略す。)を導入する外気導入口を有
し、内気と外気とを区分して同時に吸入することができ
る内外気二層流式の車両用空調装置に適用される遠心式
送風機に関するものである。
下、二層ユニットと呼ぶ。)では、走行動圧(ラム圧)
等の影響を受けて外気導入口側の圧力が内気導入口側の
圧力より高くなるので、ファンと仕切部材との隙間から
外気が内気側に流入して(漏れて)しまう。
記載の発明では、仕切部材のファン側端部に、外気導入
口側から内気導入口側に流入する空気の流路がクランク
状の迷路構造となるようなメカニカルシール部を設けて
いる。
ンを第1ファンと呼ぶ。)と内気用のファン(以下、こ
のファンを第1ファンと呼ぶ。)とをそれぞれ独立に駆
動し、第1ファンと第2ファンとを仕切部材にて完全に
離隔すれば、外気側から内気側に流入する空気(以下、
この空気を流入空気と呼ぶ。)を略完全に止めることが
できるものの、第1ファンと第2ファンとそれぞれ独立
に駆動するには、第1ファン用の電動モータと第2ファ
ン用の電動モータとを必要とするので、二層ユニットの
製造原価上昇を招く。
は、二層ユニットに適した遠心式送風機の開発を行って
いたところ、以下に述べるような、二層ユニット固有の
騒音に遭遇した。
記載のごとく、メカニカルシール部を設けて外気が内気
側に流入して(漏れて)しまうことを防止しているもの
の、クランク状の迷路構造を有するメカニカルシール部
では、内気側に空気が流入してしまうことを完全に止め
ることはできない。
うに、第2ファンの径方向と略平行に内気側に流入する
と、流入空気及び第2ファンから吹き出す主流空気それ
ぞれがファンケーシングの内壁に衝突して渦(旋回流)
を形成する。
気及び主流空気がファンケーシングの内壁に衝突するこ
と契機に発生するものであり、内壁に衝突する際の状態
が一様でないことから、渦(旋回流)と流入空気及び主
流空気との衝突(接触)状態が不安定となる。このた
め、内部の空気流れが不安定となるので、この不安定な
流れによる空気流れの乱れによって騒音が発生してしま
う。
の遠心式送風機において、騒音を低減することを目的と
する。
成するために、請求項1に記載の発明では、車室内空気
を導入する内気導入口(113)及び車室外空気を導入
する外気導入口(111)を有し、車室内空気及び車室
外空気を区分して同時に吸入することができる内外気二
層流式の車両用空調装置に適用される遠心式送風機であ
って、外気導入口(111)側に配設され、回転軸(2
00a)周りに配設された複数枚の第1ブレード(21
1)を有して軸方向一端側から吸入した空気を径外方側
に向けて吐出する第1ファン(210)、及び内気導入
口(113)側に配設され、回転軸(200a)周りに
配設された複数枚の第2ブレード(221)を有して軸
方向他端側から吸入した空気を径外方側に向けて吐出す
る第2ファン(220)からなる遠心ファン(201)
と、第1ファン(210)から吹き出した空気と第2フ
ァン(220)から吹き出した空気とが混合することを
防止する仕切部材(233)とを備え、仕切部材(23
3)と遠心ファン(201)との隙間(δ1)から漏れ
て第1ファン(210)側から第2ファン(220)側
に流入する流入空気の流入角度が、第2ファン(22
0)の軸方向と略平行となるように流入空気を案内する
案内手段(250)が設けられ、さらに、遠心ファン
(201)には、案内手段(250)から第2ファン
(220)側に流入する流入空気を加速させる複数枚の
第3ブレード(255)が回転軸(200a)周りに設
けられていることを特徴とする。
ファン(220)から吹き出す主流空気とが略直交する
ように衝突する。
流入空気と主流空気との衝突を契機として渦(旋回流)
が発生するが、第3ブレード(255)により加速され
た流入空気と主流空気とが常に略直交するように衝突す
るので、その衝突状態を略一様なものとすることがで
き、第2ファン(220)側に発生する渦を比較的安定
したものとすることができる。
気流れを安定させることができるので、第2ファン(2
20)の不安定な空気流れに起因する騒音を低減するこ
とができる。
(251)と仕切リング(252)との隙間寸法(h)
は、請求項3に記載の発明のごとく、5mm以上とすれ
ば、後述するように、仕切リング(252)に付着した
水滴とファンリング(251)に付着した水滴とが表面
張力により繋がってしまうことを防止することができる
ので、冬期時に、繋がった水滴が凍結して氷柱となっ
て、空気通路を塞いでしまうことを未然に防止できるお
それがある。
内手段(250)の入口部(250a)側に、空気流れ
下流側に向かうほど入口部(250a)側の開口面積が
拡大するようなテーパ部(252a)を設ければ、入口
部(250a)における空気の剥離に伴う騒音を低減す
ることができる。
内手段(250)の出口部(250b)側に、空気流れ
下流側に向かうほど出口側の開口面積が拡大するような
テーパ部(251a、233a)を設ければ、出口部
(250b)における空気の剥離に伴う騒音を低減する
ことができる。
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
ニット100の模式図であり、110は車室内に向けて
吹き出す空気の通路を構成する空調ケーシングである。
この空調ケーシング110の空気流れ上流側には、外気
を導入する外気導入口111及び内気を導入する第1、
2内気導入口112、113が設けられており、外気導
入口111及び第1内気導入口112は、内外気切換ド
ア114によって切換開閉される。
吸入した空気を車室内に向けて送風する遠心送風機(以
下、送風機と略す。)であり、この送風機200より空
気流れ下流側には、空調ケーシング110を2つの空気
通路115、116に区画する区画壁117が設けられ
ている。なお、送風機200の詳細については、後述す
る。
は、両空気通路115、116を流通する空気を冷却す
る蒸発器(空気冷却手段)118が配設され、この蒸発
器118の空気流れには、蒸発器118を通過した空気
を加熱するヒータコア(空気加熱手段)119が配設さ
れている。
は、ヒータコア119での空気の加熱度合いを調節する
ことにより車室内に吹き出す空気の温度を調節する、い
わゆるリヒート式を採用している。
には、両空気通路115、116を連通させる連通開口
部120、車両のフロントガラス(図示せず)に向けて
空気を吹き出すデフロッサ開口部121、乗員の上半身
に向けて空気を吹き出すフェイス開口部122、及び乗
員の下半身に向けて空気を吹き出すフット開口部123
が形成されており、各開口部120〜123は、ドア1
24〜126によって開閉される。
導入口111側の第1遠心ファン(以下、第1ファンと
略す。)210、第2内気導入口113側に位置して第
1ファン210と同軸状に樹脂にて一体成形された第2
遠心ファン(以下、第2ファンと略す。)220等から
なる遠心ファン201、両ファン210、220(遠心
ファン201)を収納する渦巻状のスクロールケーシン
グ(以下、ケーシングと略す。)230、及び両ファン
210、220を同時に回転駆動する1個の電動モータ
(駆動手段)240を有して構成されている。
0が第2ファン220側に位置しているので、第2ファ
ン220のファン内径を第1ファン210のファン内径
より大きくすることにより、第2ファン220側の吸入
抵抗が第1ファン210側の吸入抵抗に比べて過度に大
きくなることを防止している。
示すように、回転軸200a(図1参照)周りに配設さ
れた複数枚のブレード(第1、2ブレード)211、2
21を有し、回転軸200a方向から吸入した空気を径
外方側に向けて吐出する(吹き出す)ものである。
グ230のうち回転軸200a方向一端側(紙面上方
側)に形成された第1吸入口231から空気を吸入し、
一方、第2ファン220は、ケーシング230のうち回
転軸200a方向他端側(紙面下方側)に形成された第
2吸入口232から空気を吸入する。
シャフト241)で発生する回転力を第1、2ファン2
10、220(ブレード211、221)に伝達すると
ともに、第1吸入口231から吸入された空気と第2吸
入口232から吸入された空気とが混合することを防止
するボスプレート(混合防止板)である。
吹き出した空気と第2ファン220から吹き出した空気
とが混合することを防止する仕切部材であり、250
(図2のA部)は、仕切部材233と遠心ファン201
との隙間δ1から漏れて第1ファン210側の空間21
0aから第2ファン220側の空間220aに空気が流
入することを抑制するとともに、この流入する空気(以
下、この空気を流入空気と呼ぶ。)の流入角度(仕切部
材233と流入空気の主流とのなす角θ)が、第2ファ
ン220の軸方向と略平行となるように流入空気を案内
する案内ガイド部材(案内手段)である。
すように、遠心ファン201に設けられて遠心ファン2
01の外縁部全周に渡って外縁部から径外方側に突出す
るリング状のファンリング251と、ファンリング25
1と所定の隙間δ2を有して対向するリング状の仕切リ
ング252と、仕切リング252と仕切部材233とを
繋ぎ、第2ファン220の軸方向と略平行な円筒壁面2
54を有する円筒部253とを有して構成されている。
及び円筒部253は、仕切部材233と共にケーシング
230と樹脂にて一体成形されており、ファンリング2
51は遠心ファン201(第1、2ファン210、22
0)と共に一体成形されている。
て第2ファン220側に流入する空気、すなわち流入空
気を加速するサブブレード(第3ブレード)であり、こ
のサブブレード255もブレード211、221と同様
に、回転軸200a周りに複数枚配設されて樹脂にて一
体成形されている。なお、本実施形態では、図2に示す
ように、サブブレード255は、第2ファン220のブ
レード221と連続的に繋がっている。
うに、ファンリング251より第1ファン210側に位
置しているとともに、その遠心ファン201側の端部
(案内ガイド部250の入口部250a側)には、第2
ファン220側(空気流れ下流側)に向かうほど遠心フ
ァン201までの隙間寸法(入口部250a側の開口面
積)が拡大するようなテーパ部252aが設けられてい
る。
0b側(ファンリング251の先端側及び仕切部材23
3の遠心ファン201側)にも、空気流れ下流側に向か
うほど出口部250b側の開口面積が拡大するようなテ
ーパ部251a、233aが設けられている。
ケーシング230(空間210a)内に吹き出した空気
の一部が第1吸入口231側に逆流し、この逆流した空
気と第1吸入口231から第1ファン210に吸入され
る空気とが干渉することを防止するガイド壁である。
すように、ケーシング230のノーズ部235に対応す
る部位に位置して、ブレード211を第1吸入口231
側から覆うように第1吸入口231の中心部側に向かっ
て延びる略三日月板状のものである。
軸方向と略平行となるようにしているので、本実施形態
では図5に示すように、流入空気と第2ファン220か
ら吹き出す主流空気とが略直交するように衝突する。
と主流空気との衝突を契機として渦(旋回流)が発生す
るが、サブブレード255により加速された流入空気と
主流空気とが常に略直交するように衝突するので、その
衝突状態を略一様なものとすることができ、空間220
a内に発生する渦を比較的安定したものとすることがで
きる。
安定させることができるので、空間220a内の不安定
な空気流れに起因する騒音を低減することができる。因
みに、本実施形態では、比騒音で約2.0dBA、低減
することができた。
る際の流速が主流空気の流速に比べて過度に小さいと、
流入空気と主流空気との衝突状態を略一様な状態とする
ことが難しいので、空間220a内に比較的安定した渦
を発生させるには、流入空気の流速と主流空気の流速と
の差が比較的小さいことが望ましい。
50a及び出口部250bは、比較的小さな穴(オリフ
ィス)となるので、入口部250a及び出口部250b
の下流側に空気の剥離に伴う騒音が発生する可能性があ
る。
50a及び出口部250bにおいてその下流側に向かう
ほど、その開口面積が増大するテーパ部252a、25
1a、233aが設けられているので、入口部250a
及び出口部250bの下流側に空気の剥離が発生するこ
とを抑制できる。したがって、入口部250a及び出口
部250bにおける空気の剥離に伴う騒音を低減するこ
とができる。
た空気通路面積は、比較的小さいので、外気と共にケー
シング230内に流入した雨水等の水滴は、案内ガイド
部250で滞留し易い。このため、仕切リング252と
ファンリング251との隙間寸法h(図3参照)が小さ
いと、仕切リング252に付着した水滴とファンリング
251に付着した水滴とが表面張力により繋がってしま
い、冬期時には、繋がった水滴が凍結して氷柱となっ
て、空気通路を塞いでしまうおそれがある。
ータとして氷柱の生成について試験検討したところ、隙
間寸法を5mm以上とすれば、氷柱の生成(仕切リング
252に付着した水滴とファンリング251に付着した
水滴とが表面張力により繋がってしまうこと)を防止す
ることができることを確認した。
は、案内ガイド部250の入口部250a及び出口部2
50bにテーパ部252a、251a、233aを設け
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、入口部
250a及び出口部250bのいずれか一方(望ましく
は、入口部250a)にテーパ部を設ければよい。
び円筒部253は、仕切部材233と共にケーシング2
30と樹脂にて一体成形され、ファンリング251は遠
心ファン201(第1、2ファン210、220)と共
に一体成形されていたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、これら251〜253を別体に製造した
後、組み付けてもよい。
255は、第2ファン220のブレード221と連続的
に繋がっていたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば第1ファン210のブレード211と連続
的に繋がっていてもよい。
空調装置(二層ユニット)の模式図である。
である。
である。
れを示す模式図である。
す模式図である。
切部材、250…案内ガイド部(案内手段)、251…
ファンリング、252…仕切リング、253…円筒部、
255…サブブレード(第3ブレード)。
Claims (5)
- 【請求項1】 車室内空気を導入する内気導入口(11
3)及び車室外空気を導入する外気導入口(111)を
有し、車室内空気及び車室外空気を区分して同時に吸入
することができる内外気二層流式の車両用空調装置に適
用される遠心式送風機であって、 前記外気導入口(111)側に配設され、回転軸(20
0a)周りに配設された複数枚の第1ブレード(21
1)を有して軸方向一端側から吸入した空気を径外方側
に向けて吐出する第1ファン(210)、及び前記内気
導入口(113)側に配設され、前記回転軸(200
a)周りに配設された複数枚の第2ブレード(221)
を有して軸方向他端側から吸入した空気を径外方側に向
けて吐出する第2ファン(220)からなる遠心ファン
(201)と、 前記第1ファン(210)から吹き出した空気と前記第
2ファン(220)から吹き出した空気とが混合するこ
とを防止する仕切部材(233)とを備え、 前記仕切部材(233)と前記遠心ファン(201)と
の隙間(δ1)から漏れて前記第1ファン(210)側
から前記第2ファン(220)側に流入する流入空気の
流入角度が、前記第2ファン(220)の軸方向と略平
行となるように流入空気を案内する案内手段(250)
が設けられ、 さらに、前記遠心ファン(201)には、前記案内手段
(250)から前記第2ファン(220)側に流入する
流入空気を加速させる複数枚の第3ブレード(255)
が前記回転軸(200a)周りに設けられていることを
特徴とする遠心式送風機。 - 【請求項2】 前記案内手段(250)は、 前記遠心ファン(201)に設けられ、前記遠心ファン
(201)の外縁部全周に渡って外縁部から径外方側に
突出するリング状のファンリング(251)と、 前記ファンリング(251)と所定の隙間(δ2)を有
して対向するリング状の仕切リング(252)と、 前記仕切リング(252)と前記仕切部材(233)と
を繋ぎ、前記第2ファン(220)の軸方向と略平行な
壁面(254)を有する円筒部(253)とを有して構
成されていることを特徴とする請求項1に記載の遠心式
送風機。 - 【請求項3】 前記ファンリング(251)と前記仕切
リング(252)との隙間寸法(h)は、5mm以上で
あることを特徴とする請求項2に記載の遠心式送風機。 - 【請求項4】 前記案内手段(250)の入口部(25
0a)側には、空気流れ下流側に向かうほど入口部(2
50a)側の開口面積が拡大するようなテーパ部(25
2a)が設けられていることを特徴とする請求項3に記
載の遠心式送風機。 - 【請求項5】 前記案内手段(250)の出口部(25
0b)側には、空気流れ下流側に向かうほど出口側の開
口面積が拡大するようなテーパ部(251a、233
a)が設けられていることを特徴とする請求項2又は3
に記載の遠心式送風機。
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