JP2005248575A - 基礎への外壁パネル及び床パネルの取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 床下を換気でき、土台金物が変形し難く床パネル及び外壁パネルの支持強度を高くできる。
【解決手段】 上端部に外壁パネル1の下端を支持する外壁パネル支持部14aを設けた縦片14と、縦片14の長手方向全長に亘る下端から屋内側に突出した固定横片13とを具備する長尺な土台金物12を形成する。基礎2に換気用金物3を載設する。換気用金物3に土台金物12の固定横片13を該固定横片13の屋内側の部分が基礎2よりも屋内側に突出するように載設する。土台金物12の外壁パネル支持部14aに外壁パネル1の下端を支持する。土台金物12の固定横片13に床パネル24の屋外側の端部を載置する。土台金物12の固定横片13と基礎2との間に床パネル24の下方の床下空間7と屋外空間8とを連通させる換気用通気路9を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 上端部に外壁パネル1の下端を支持する外壁パネル支持部14aを設けた縦片14と、縦片14の長手方向全長に亘る下端から屋内側に突出した固定横片13とを具備する長尺な土台金物12を形成する。基礎2に換気用金物3を載設する。換気用金物3に土台金物12の固定横片13を該固定横片13の屋内側の部分が基礎2よりも屋内側に突出するように載設する。土台金物12の外壁パネル支持部14aに外壁パネル1の下端を支持する。土台金物12の固定横片13に床パネル24の屋外側の端部を載置する。土台金物12の固定横片13と基礎2との間に床パネル24の下方の床下空間7と屋外空間8とを連通させる換気用通気路9を形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は基礎への外壁パネル及び床パネルの取付け構造に関する。
基礎への外壁パネル及び床パネルの取付け構造としては例えば特許文献1に示すものが知られている。このものは基礎に直接載設される固定横片と、固定横片の屋外側の端から上方に突出した縦片と、固定横片の屋内側の端から長手方向に間隔を介して垂下した複数の垂下片と、各垂下片の下端から屋内側に突出した載置横片とからなる土台金物を有し、該土台金物の固定横片を垂下片が基礎の屋内側の面に沿うように基礎に載設し、土台金物の縦片の上端部で外壁パネルの下端を支持し、外壁パネルの上端部を梁に固設し、載置横片に床パネルの端部を載置することで、基礎に外壁パネルと床パネルを取り付けるものである。
しかし上記特許文献1にあっては土台金物の縦片により屋外空間と床パネル下方の床下空間とが遮断されるため床下の換気が行えないという問題がある。また床パネルが載置される載置横片は土台金物の長手方向に間隔を介して複数設けたものであるので床パネルの重みにより変形し易く床パネルの支持強度が低いという問題がある。
また上記土台金物の縦片に換気用の孔を穿けて屋外空間と床下空間とを連通させ、これにより床下の換気を行うことも考えられるが、この場合外壁パネルを支持する縦片に孔を穿けることで縦片が外壁パネルの重みにより変形し易く外壁パネルの支持強度が低くなってしまうという問題が生じる。
実開平6−14339号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、床下を換気でき、しかも土台金物が変形し難く支持強度の高い基礎への外壁パネル及び床パネルの取付け構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明に係る基礎への外壁パネル及び床パネルの取付け構造は、上端部に外壁パネル1の下端を支持する外壁パネル支持部14aを設けた縦片14と、縦片14の長手方向全長に亘る下端から屋内側に突出した固定横片13とを具備する長尺な土台金物12を形成し、基礎2に換気用金物3を載設し、換気用金物3に土台金物12の固定横片13を該固定横片13の屋内側の部分が基礎2よりも屋内側に突出するように載設し、土台金物12の外壁パネル支持部14aに外壁パネル1の下端を支持し、土台金物12の固定横片13に床パネル24の屋外側の端部を載置し、換気用金物3に載設されて基礎2よりも上方に配された土台金物12の固定横片13と基礎2との間に、基礎2よりも上方に配された床パネル24の下方の床下空間7と屋外空間8とを連通させる換気用通気路9を形成して成ることを特徴とする。
このように換気用金物3にて形成された換気用通気路9で屋外空間8と床下空間7とを連通させることで床下の換気ができ、しかもこの床下の換気にあたって、外壁パネル1を支持する土台金物12の縦片14に換気用の孔を穿けたり、縦片14から長手方向に間隔を介して固定横片13を設けて固定横片13間に換気用の孔を設けたりする必要がなく、即ち、床パネル24を支持する固定横片13を換気用の孔のないものとし、固定横片13を縦片14の長手方向全長に亘って設けることができ、これにより土台金物12の縦片14及び固定横片13が変形し難くて外壁パネル1及び床パネル24の高い支持強度を維持できる。
本発明では、床下を換気でき、しかも土台金物が変形し難く床パネル及び外壁パネルの支持強度を高くできる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。図1に本実施形態の基礎への外壁パネル及び床パネルの取付け構造を示す。なお本実施形態の外壁パネル1の屋外側の面は図に示すように基礎2の屋外側の面よりも屋内側にあり、また外壁パネル1の屋内側の面は基礎2の屋内側の面よりも屋外側にあるものとする。
住宅の外周部の下方に位置する布基礎(以下単に基礎2と称す)の上面には基礎2の長手方向に適宜間隔を介して複数の換気用金物3を載設している。各換気用金物3は、基礎2に直接載設した下水平片4と、下水平片4の上方に間隔を介して配した上水平片5と、下水平片4及び上水平片5とを一体に連結する単数又は複数の連結縦片6とからなり、この基礎2の長手方向に複数並設した換気用金物3の隣合う連結縦片6間に床下空間7と屋外空間8とを連通させる換気用通気路9を形成している。各換気用金物3の屋内側の端は図1に示すように基礎2の屋内側の面よりも屋外側に控えた位置で且つ外壁パネル1よりも屋内側に位置しており、また換気用金物3の屋外側の端は外壁パネル1の屋外側の面よりも屋内側に控えた位置にある。各換気用金物3の下水平片4及び上水平片5の夫々にはボルト孔11を穿設してあり、両ボルト孔11、11には基礎2から上方に突出したアンカーボルト10を挿通している。なお換気用金物3の屋外側から見た断面形状としては、例えば下水平片4及び上水平片5の幅方向の中間部同士を連結縦片6で連結してなるI字状や、下水平片4及び上水平片5の幅方向の両端同士を連結縦片6、6で連結してなるロ字状や、下水平片4及び上水平片5の幅方向の一端同士を連結縦片6で連結してなるコ字状等が挙げられるが、この他の断面形状を有するものであっても良いものとする。
上記複数の換気用金物3の上横片5上には長手方向の長さが外壁パネル1の幅寸法と同じ長尺な土台金物12を基礎2と平行に載設してあり、該土台金物12は金属板を折曲してなる断面L字状の部材である。詳述すると、土台金物12は、長手方向の長さが外壁パネル1の幅寸法と同じで上端部に外壁パネル支持部14aを設けた垂直な縦片14と、縦片14の長手方向全長に亘る下端から屋内側に突出した水平な固定横片13とからなる。固定横片13は前記複数の換気用金物3の上横片5を跨るように上横片5に直接載設されており、これにより固定横片13は基礎2よりも上方に配されることとなる。固定横片13の屋内側の部分は換気用金物3、基礎2、外壁パネル1、よりも屋内側に突出しており、また固定横片13の屋外側の端は換気用金物3の屋外側の端よりも屋内側に控えた位置にある。そして土台金物12の固定横片13の屋内側の部分、即ち前記各ボルト孔11に対応する部分には夫々ボルト挿通孔15を穿設してあり、各ボルト挿通孔15に前記換気用金物3に貫通させた各アンカーボルト10を挿通し、各アンカーボルト10の固定横片13よりも上方に突出した部分にナット16を螺合することで、固定横片13及び換気用金物3は基礎2に固定されている。即ちこのアンカーボルト10及びナット16により、各換気用金物3は一つの固定横片13と基礎2との間に挟持されて基礎2に固定されており、土台金物12の固定横片13はこれら複数の換気用金物3の上横片5に固定されている。ここで本実施形態では外壁パネル支持部14aを縦片14の上端部で構成してあるものとする。
上記土台金物12の縦片14の上端部に下端が支持された外壁パネル1は、屋外側から見た形状が矩形枠状の木製のパネル枠17と、パネル枠17の屋外側の面に貼着されて屋外側からパネル枠17の開口を覆う外装材18と、パネル枠17の屋内側の面に貼着されて屋内側からパネル枠17の開口を覆う内装材19と、外装材18及び内装材19間に配した断熱材20とからなる。外壁パネル1のパネル枠17の下枠17aの下面には長手方向全長に亘って伸びる凹溝21を形成してあり、該凹溝21内に基礎2と平行な土台金物12の縦片14の外壁パネル支持部14aを嵌入させることで外壁パネル1の下端は土台金物12の縦片14の外壁パネル支持部14aに固定されている。なお外壁パネル1の上端部は図示しない梁に固設されているものとする。
上記複数の換気用金物3に載設した土台金物12の固定横片13には矩形枠状の枠材22の上面に床材23を貼着してなる床パネル24の屋外側の端部を載置してあり、これにより床パネル24は固定横片13によって基礎2よりも上方に配されて、床パネル24の下方の床下空間7は前記換気用金物3により形成された換気用通気路9の屋内側に連通することとなる。ここで床パネル24の屋外側の端面、即ち枠材22よりもやや屋外側に突出した床材23の屋外側の端面は図1に示すように外壁パネル1の内装材19の屋内側の面に当接しているものとする。
また本実施形態では基礎2と基礎2の上方に位置する外壁パネル1との間の屋外側の隙間25を覆い隠して外観を向上させ隙間25から屋内側へ雨水が侵入することを防止するために、隙間25には長尺な基礎見切り26を基礎2と平行に配設している。基礎見切り26は合成樹脂製又は金属製で一体に形成されたものであってその長手方向の長さは土台金物12の長手方向の長さと同じである。この基礎見切り26は、上端部の屋内側に設けた固定縦片27と、固定縦片27の上下方向中間部から屋外側に突出した上横片28と、上横片28の屋外側の端から屋外側の斜め下方に突出した上傾斜片29と、上傾斜片29の下端から屋内側に突出した下横片30と、下横片30の屋内側の端から垂下した上垂下片31と、上垂下片31の下端から屋外側の斜め下方に突出した下傾斜片32と、下傾斜片32の屋外側の端から垂下し基礎2の屋外側の面の上端部を覆う下垂下片33と、下垂下片33の下部から屋内側に突出し下垂下片33と基礎2の屋外側の面との間の隙間を覆う覆い横片34とからなり、即ち本実施形態の基礎見切り26は外壁パネル1の下端部から基礎2の屋外側の面の上端部に至るまでを覆うものである。上記基礎見切り26の固定縦片27の上部は外装材18よりも下方に突出した下枠17aの下半部の屋外側の面にねじや釘等の固着具35により固着してあり、これにより基礎見切り26は外壁パネル1の下端部に取り付けられている。また基礎見切り26の下部の屋外側の面には、前記下横片33と上垂下片31と下傾斜片32とからなる屋外側に開口する水切り用の溝36を形成している。溝36の上底面部を形成する下横片30には長手方向に複数の通気口37を穿設してあり、これにより屋外空間8は、各通気口37、基礎見切り26と土台金物12の縦片14との間の空間38、換気用通気路9、を介して床下空間7に連通することとなる。なお図中39は基礎見切り26の溝36の下底部分と基礎2の上面との間を埋めるシール材であり、該シール材39により基礎見切り26の下部と基礎2との間の隙間から雨水が侵入することを防止している。
上記外壁パネル1及び床パネル24の施工は、まず各換気用金物3の下水平片4を基礎2に載置して基礎2の上面に長手方向に複数の換気用金物3を配置すると共に基礎2に複数本植設したアンカーボルト10に各換気用金物3のボルト孔11、11に挿通する。次いでこれら換気用金物3の上に長尺な土台金物12の固定横片13を載置すると共に各換気用金物3の上水平片5から上方に突出したアンカーボルト10を土台金物3の固定横片13の長手方向に複数設けた各ボルト挿通孔15に挿通する。次に土台金物3の固定横片13から上方に突出したアンカーボルト10の先端部にナット16を螺合して各換気用金物3と土台金物12とを基礎2に固定する。次に土台金物2の縦片14の上端部に外壁パネル1の凹溝21を嵌め込んで外壁パネル1の下端を土台金物12の縦片14の外壁パネル支持部14aにて支持すると共に該外壁パネル1の上端部を梁に固設し、同時に土台金物12の固定横片13の外壁パネル1よりも屋外側に突出する部分の略全部に床パネル24の枠材22の端部を載置する。この後、基礎見切り26の固定縦片27を屋外側から打入した固着具35にて外壁パネル1のパネル枠17に固着し、しかして外壁パネル1及び床パネル24の施工が完了する。なお上記施工の順序は一例を示すものであり、これに限定されるものではない。
このように各換気用金物3により屋外空間8と床パネル24の下方の床下空間7とを連通させる換気用通気路9を形成することで床下を換気できる。また換気用の孔等を穿設していない縦片14にて外壁パネル1を支持できるため、縦片14の外壁パネル1の重みによる変形を防止できて外壁パネル1の高い支持強度を維持でき、さらに長手方向の長さが外壁パネル1の幅寸法と同じ長尺な固定横片13にて床パネル24を支持することができるため、固定横片13の床パネル24の重みによる変形を防止できて床パネル24の高い支持強度をも維持できる。また本実施形態の土台金物12は断面L字状という単純な形状であるため、部材コストを削減できるという効果も有している。
1 外壁パネル
2 基礎
3 換気用金物
7 床下空間
8 屋外空間
9 換気用通気路
12 土台金物
13 固定横片
14 縦片
14a 外壁パネル支持部
24 床パネル
2 基礎
3 換気用金物
7 床下空間
8 屋外空間
9 換気用通気路
12 土台金物
13 固定横片
14 縦片
14a 外壁パネル支持部
24 床パネル
Claims (1)
- 上端部に外壁パネルの下端を支持する外壁パネル支持部を設けた縦片と、縦片の長手方向全長に亘る下端から屋内側に突出した固定横片とを具備する長尺な土台金物を形成し、基礎に換気用金物を載設し、換気用金物に土台金物の固定横片を該固定横片の屋内側の部分が基礎よりも屋内側に突出するように載設し、土台金物の外壁パネル支持部に外壁パネルの下端を支持し、土台金物の固定横片に床パネルの屋外側の端部を載置し、換気用金物に載設されて基礎よりも上方に配された土台金物の固定横片と基礎との間に、基礎よりも上方に配された床パネルの下方の床下空間と屋外空間とを連通させる換気用通気路を形成して成ることを特徴とする基礎への外壁パネル及び床パネルの取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004061083A JP2005248575A (ja) | 2004-03-04 | 2004-03-04 | 基礎への外壁パネル及び床パネルの取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004061083A JP2005248575A (ja) | 2004-03-04 | 2004-03-04 | 基礎への外壁パネル及び床パネルの取付け構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005248575A true JP2005248575A (ja) | 2005-09-15 |
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ID=35029318
Family Applications (1)
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JP2004061083A Withdrawn JP2005248575A (ja) | 2004-03-04 | 2004-03-04 | 基礎への外壁パネル及び床パネルの取付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005248575A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007217891A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-08-30 | Matsushita Denko Bath & Life Kk | 床パンへの固定窓の取付け構造 |
JP2021025308A (ja) * | 2019-08-05 | 2021-02-22 | 旭化成ホームズ株式会社 | 床構造、建物及び梁 |
WO2022074964A1 (ja) * | 2020-10-07 | 2022-04-14 | 株式会社エコファクトリー | 壁面構造体、木造建物、及び、木造建物の建築方法 |
-
2004
- 2004-03-04 JP JP2004061083A patent/JP2005248575A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP7303693B2 (ja) | 2019-08-05 | 2023-07-05 | 旭化成ホームズ株式会社 | 床構造、建物及び梁 |
WO2022074964A1 (ja) * | 2020-10-07 | 2022-04-14 | 株式会社エコファクトリー | 壁面構造体、木造建物、及び、木造建物の建築方法 |
JP2022061923A (ja) * | 2020-10-07 | 2022-04-19 | 株式会社 エコファクトリー | 壁面構造体、木造建物、及び、木造建物の建築方法 |
JP7096606B2 (ja) | 2020-10-07 | 2022-07-06 | 株式会社 エコファクトリー | 壁面構造体、木造建物、及び、木造建物の建築方法 |
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Legal Events
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