JP2005246882A - 積層体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の積層体は、ブタジエン重合体ブロックを有する重合体が水素添加されてなる水添ブロック重合体及びブチルゴムとからなるエラストマー成分と、オレフィン系結晶成分であるポリエチレンと、パラフィン系プロセスオイルと、を含有し、上記エラストマー成分100質量部に対し、上記パラフィン系プロセスオイルを50〜5000質量部含み、上記エラストマー成分の少なくとも一部は三次元骨格を有し、且つ25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層を有し、上記透明軟質組成物層の少なくとも一方の表面に他の層を有する。
【選択図】図1
Description
〔1〕エラストマー成分100質量部に対し、液状材料を50〜5000質量部含み、上記エラストマー成分の少なくとも一部が三次元骨格を形成し、且つ25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層、及び該透明軟質組成物層の少なくとも一方の表面に他の層を有することを特徴とする積層体。
〔2〕上記エラストマー成分は、共役ジエンの水添ブロック重合体及び/又は芳香族ビニル化合物と共役ジエンとの水添ブロック共重合体であるエラストマー(A−1)を含む上記〔1〕記載の積層体。
〔3〕上記共役ジエンの水添ブロック重合体は、ビニル結合含量が25%未満であるブタジエン重合体ブロック(I)と、共役ジエンと他のモノマーとの質量割合が100〜50/0〜50であり、ビニル結合含量が25〜95%である重合体ブロック(II)と、をそれぞれ分子中に少なくとも1つ有するブロック重合体が水素添加されてなる水添ブロック重合体である上記〔2〕記載の積層体。
〔4〕結晶性オレフィン系重合体ブロックを含有するエラストマー成分100質量部に対し、液状材料を50〜5000質量部含有すると共に、オレフィン系結晶成分を1〜80質量部含有し、且つ25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層、及び該透明軟質組成物層の少なくとも一方の表面に他の層を有することを特徴とする積層体。
〔5〕上記オレフィン系結晶成分は、ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、及びエチレン−ビニルモノマー共重合体の1種又は2種以上である上記〔4〕記載の積層体。
〔6〕上記エラストマー成分の少なくとも一部が架橋されている上記〔4〕又は〔5〕記載の積層体。
〔7〕更に、他のエラストマー(A−2)を含む上記〔2〕乃至〔6〕のいずれかに記載の積層体。
〔8〕上記液状材料は、40℃における動粘度が800mm2/s以下であり、−100〜50℃で不揮発性の液状材料である上記〔1〕乃至〔7〕のいずれかに記載の積層体。
〔9〕上記透明軟質組成物層の厚さが10〜3000μmである上記〔1〕乃至〔8〕のいずれかに記載の積層体。
〔10〕上記他の層を構成する素材が、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、上記エラストマー層を構成するエラストマー以外のエラストマー、FRP、金属、ガラス、織物、木材、及び粘着剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である上記〔1〕乃至〔9〕のいずれかに記載の積層体。
〔11〕上記他の層が偏光フィルム、反射防止フィルム、アンチグレアフィルム、及びEMCフィルムからなる群から選ばれる少なくとも1種である上記〔1〕乃至〔9〕のいずれかに記載の積層体。
〔13〕結晶性オレフィン系重合体ブロックを含有するエラストマー成分100質量部に対し、液状材料を50〜5000質量部含有すると共に、オレフィン系結晶成分を1〜80質量部含有し、且つ25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層の少なくとも一方の表面に、他の層を積層することを特徴とする積層体の製造方法。
〔14〕上記他の層は、コーティング法、キャスト法、プレス法、押出法、射出成形法又はインフレーション法によって積層する上記〔12〕又は〔13〕記載の積層体の製造方法。
〔15〕上記他の層は、共押出法によって上記透明軟質組成物層の少なくとも一方の表面に貼り合わせることにより積層する上記〔12〕又は〔13〕記載の積層体の製造方法。
〔16〕他の層の少なくとも一方の表面に、エラストマー成分100質量部に対し、液状材料を50〜5000質量部含み、25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層を積層することを特徴とする積層体の製造方法。
〔17〕他の層の少なくとも一方の表面に、結晶性オレフィン系重合体ブロックを含有するエラストマー成分100質量部に対し、液状材料を50〜5000質量部含有すると共に、オレフィン系結晶成分を1〜80質量部含有し、且つ25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層を積層することを特徴とする積層体の製造方法。
〔18〕上記他の層は、コーティング法、キャスト法、プレス法、押出法、射出成形法又はインフレーション法によって積層する上記〔16〕又は〔17〕記載の積層体の製造方法。
〔19〕上記透明軟質組成物層は、コーティング法、キャスト法、プレス法、押出法、射出成形法又はインフレーション法によって成形される透明軟質組成物層である上記〔12〕乃至〔18〕のいずれかに記載の積層体の製造方法。
本発明の第2の積層体は、結晶性オレフィン系重合体ブロックを含有するエラストマー成分を用い、更に、オレフィン系結晶成分を含有する。本発明の第2の積層体は、上記構成を有することにより、透明性に優れると共に、耐衝撃性、耐熱性及び着色性に優れるという作用効果を奏する。
本発明の積層体の製造方法によれば、容易に本発明の積層体を得ることができる。
また、本発明の第2の積層体は、結晶性オレフィン系重合体ブロックを含有するエラストマー成分100質量部に対し、液状材料を50〜5000質量部含有すると共に、オレフィン系結晶成分を含有し、且つ25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層と、該透明軟質組成物層の少なくとも一方の表面に他の層を有する。
本発明の積層体を構成する上記透明軟質組成物層は、上記エラストマー成分を含むことにより、後述の液状材料を含んでいても、上記透明軟質組成物層を構成する上記透明軟質組成物の形状を維持することができる。上記透明軟質組成物層において、上記エラストマー成分は三次元骨格を形成していると考えられる。上記エラストマー成分が三次元骨格を形成する場合、上記エラストマー成分は、上記透明軟質組成物を得た段階で三次元骨格を有していればよい。即ち、上記エラストマー成分の原料となるエラストマー自体は、三次元骨格を有していてもよく、有していなくてもよい。
上記透明軟質組成物層に含まれる上記液状材料は、25℃において液体又はペースト状の物質である。上記液状材料を含むことにより、透明性を維持しつつ、組成物の耐衝撃性を向上させることができる。上記透明軟質組成物層において、上記液状材料は、上記エラストマー成分に保持されて存在すると考えられる。より具体的には、上記透明軟質組成物層において、上記エラストマー成分が三次元骨格を形成し、この三次元骨格に上記液状材料が保持されていると考えられる。
本発明の積層体を構成する上記透明軟質組成物層は、上記構成を備えることにより、優れた透明性を有する。具体的には、25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上、好ましくは91%以上、更に好ましくは92%以上である。また、上記透明軟質組成物層は、広い温度範囲で優れた透明性を有する。具体的には、−100〜90℃、好ましくは−50〜90℃、更に好ましくは−40〜70℃で透明(肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上、好ましくは91%以上、更に好ましくは92%以上)を維持することができる。尚、上記全光線透過率は、実施例記載の方法により測定した値を示す。
30℃と70℃でのG’の変化量=log(G’30℃/G’70℃)
G’30℃;30℃、1Hzでの動的粘弾性測定における剪断貯蔵弾性率
G’70℃;70℃、1Hzでの動的粘弾性測定における剪断貯蔵弾性率
本発明の積層体は、上記透明軟質組成物層の少なくとも一方の表面に、他の層を有する。上記他の層は、上記透明軟質組成物層の少なくとも一方の表面に設けられていればよい。即ち、図1に示すように、上記透明軟質組成物層の一方の表面にのみ設けてもよく、あるいは、図2に示すように、上記透明軟質組成物層の両方の表面に設けてもよい。
本発明の積層体の厚さについては特に限定はなく、用途に応じて様々な厚さとすることができる。本発明の複合エラストマーフィルムの厚さは通常、全体で3mm以下、好ましくは1.8mm以下、更に好ましくは0.1〜1.5mmである。
本発明の第1の積層体の製造方法は、エラストマー成分100質量部に対し、液状材料を50〜5000質量部含み、25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層の少なくとも一方の表面に、他の層を積層することを特徴とする。
また、本発明の第2の積層体の製造方法は、結晶性オレフィン系重合体ブロックを含有するエラストマー成分100質量部に対し、液状材料を50〜5000質量部含有すると共に、オレフィン系結晶成分を1〜80質量部含有し、且つ25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層の少なくとも一方の表面に、他の層を積層することを特徴とする。
尚、上記他の層を予め成形してから積層する場合、上記他の層の成形方法は、前述の上記透明軟質組成物層の成形方法の説明がそのまま妥当する。
そして、上記塗布後、必要に応じて溶媒を除去したり、あるいは乾燥等を行うことにより、上記他の層を積層することができる。上記溶媒の除去方法には特に限定はなく、例えば、加熱、減圧、水蒸気蒸留等の周知の方法により除去することができる。
また、本発明の第4の積層体の製造方法は、他の層の少なくとも一方の表面に、結晶性オレフィン系重合体ブロックを含有するエラストマー成分100質量部に対し、液状材料を50〜5000質量部含有すると共に、オレフィン系結晶成分を1〜80質量部含有し、且つ25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層を積層することを特徴とする。
尚、上記透明軟質組成物層を予め成形してから積層する場合、上記透明軟質組成物層の成形方法は、前述の上記透明軟質組成物層の成形方法の説明がそのまま妥当する。
そして、上記塗布後、必要に応じて溶媒を除去したり、あるいは乾燥等を行うことにより、上記透明軟質組成物層を積層することができる。上記溶媒の除去方法には特に限定はなく、例えば、加熱、減圧、水蒸気蒸留等の周知の方法により除去することができる。
原料として、下記の成分を使用した。
<1>エラストマー(A−1)
以下に記載の方法により、本実施例で使用するエラストマーである水添ブロック重合体1及び2を製造した。水添ブロック重合体1及び2の組成及び物性を以下の表1に示す。尚、上記水添ブロック重合体1及び2のビニル結合含量(1,2−結合含量)は、赤外吸収スペクトル法を用い、ハンプトン法によって求めた。また、エラストマー(A−1)の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(東ソー社製、「GMHHR−H」)を用いてポリスチレン換算で求めた。更に、エラストマー(A−1)のブロック比率は、DSC測定による結晶構造の溶解熱量を測定することにより求め、水添率は、四塩化エチレンを溶媒に、100MHz、1H−NMRから算出した。
窒素置換された内容積50リットルの反応容器に、シクロヘキサン(25kg)、テトラヒドロフラン(1g)、1,3−ブタジエン(1500g)、及びn−ブチルリチウム(4.1g)を加え、70℃からの断熱重合を行った。反応完結後、温度を35℃としてテトラヒドロフラン(27g)及び1,3−ブタジエン(3500g)を添加して断熱重合した。30分後、メチルジクロロシラン(2.9g)を添加し、15分反応を行い、反応が完結したのち、水素ガスを0.4MPa−Gの圧力で供給し、20分間撹拌し、リビングアニオンとして生きているポリマー末端リチウムと反応させ、水素化リチウムとした。反応溶液を90℃にし、テトラクロロシラン(0.9g)を添加し、約20分間撹拌した後、チタノセン化合物を主体とした水添触媒を加え、水素圧0.8MPaで2時間水添反応を行ない、水素の吸収が終了した時点で、反応溶液を常温、常圧に戻して反応容器より抜き出し、次いで反応溶液を水中に撹拌投入して溶媒を水蒸気蒸留により除去することによって、水素添加ジエン系重合体である水添ブロック重合体1を得た。
得られた水添ブロック重合体1の水添率は98%、重量平均分子量は29万、水添前ポリマーの1段目のポリブタジエンブロックのビニル結合含量は14%、水添前ポリマーの2段目のポリブタジエンブロックのビニル結合含量は35%であった。
窒素置換された内容積50リットルの反応容器に、シクロヘキサン(25kg)、テトラヒドロフラン(1g)、1,3−ブタジエン(1000g)、及びn−ブチルリチウム(3.9g)を加え、70℃からの断熱重合を行った。反応完結後、温度を40℃としてテトラヒドロフラン(100g)及び1,3−ブタジエン(4000g)を添加して断熱重合した。30分後、メチルジクロロシラン(2.7g)を添加し、15分反応を行った。反応が完結したのち、水素ガスを0.4MPa−Gの圧力で供給し、20分間撹拌し、リビングアニオンとして生きているポリマー末端リチウムと反応させ、水素化リチウムとした。反応溶液を90℃にし、テトラクロロシラン(0.8g)を添加し、約20分間撹拌した後、チタノセン化合物を主体とした水添触媒を加え、水素圧0.8MPaで2時間水添反応を行い、水素の吸収が終了した時点で、反応溶液を常温、常圧に戻して反応容器より抜き出し、次いで反応溶液を水中に撹拌投入して溶媒を水蒸気蒸留により除去することによって、水素添加ジエン系重合体である水添ブロック重合体2を得た。
得られた水添ブロック重合体1の水添率は98%、重量平均分子量は34万、水添前ポリマーの1段目のポリブタジエンブロックのビニル結合含量は15%、水添前ポリマーの2段目のポリブタジエンブロックのビニル結合含量は49%であった。
「ブチルゴム」;JSR社製、商品名「JSR ブチル268」
<3>液状材料
「液状材料1」;パラフィン系プロセスオイル(出光興産社製、商品名「ダイアナプロセスオイルPW−90」、40℃における動粘度;95.54mm2/s)
「液状材料2」;パラフィン系プロセスオイル(出光興産社製、商品名「ダイアナプロセスオイルPW−32」、40℃における動粘度;30.85mm2/s)
尚、上記液状材料1及び2は、いずれも−100〜50℃で不揮発性である。
<4>オレフィン系結晶成分
「ポリエチレン」;日本ポリケム社製、商品名「ノバテックYF30」
上記の方法により得られたNo.1〜10の積層体を用い、下記に記載の方法により、透明性、着色性、機械的強度、耐熱性、及び耐衝撃性を測定した。その結果を上記表2に併記する。
〔1〕透明性
上記No.1〜10の積層体を用いて、BYK−ガードナーGmbh社製モデル(haze−gard plus)を使用して、25℃における全光線透過率(%)を求め、透明性を評価した。
〔2〕着色性
上記No.1〜10の積層体を用いて、以下に示す群青染色性を調べることにより、着色性の評価を行った。即ち、上記No.1〜10の各積層体70gをロールに巻きつけ、群青0.5gを添加し、0.3mmのニップで10回薄通しした後、2mmのニップでシーティングし、染色の状態を目視で確認することにより、染色性を調べた。
〔3〕機械的強度
JIS−K6351に準拠して、上記No.1〜10の積層体の引張破断強度Ts(MPa)及び引張破断伸びEB(%)を測定することにより評価した。
〔4〕耐熱性
動的粘弾性測定装置(レオロジー社製「MR−500」)を用い、温度30℃、1Hz及び70℃、1Hzの条件で、上記No.1〜10の積層体の剪断貯蔵弾性率G’30℃及びG’70℃(dyn/cm2)を測定した。そして、このG’30℃及びG’70℃から30℃と70℃でのG’の変化量〔log(G’30℃/G’70℃)〕を算出し、耐熱性を評価した。ここで、この30℃と70℃でのG’の変化量が0に近いほど耐熱性が良いことを意味する。
〔5〕耐衝撃性
図5に示すように、大理石等からなる基台62の上にシリコーンゴム薄肉板61(厚さ5.15mm)を載せ、この上に厚さ0.7mmの溶融成形アルミノケイ酸薄板ガラスである基層2(コーニング社製、商品名「コーニング1737」)を載せた。そして、該基層2の上に、エラストマーフィルム11及びアクリル板3で構成される上記No.1〜10の積層体1を載置した。次いで、ゴルフボール7(直径42.7mm、質量45.8g)を、所定高さから上記No.1〜10の積層体1上に自由落下させ、衝突させた。その後、基層2にひびや割れが起きていないか目視で確認した。そして、基層2が破損した時の高さを落球高度(m)として求め、この落球高度から、以下の式により衝撃破壊エネルギー(J)を算出することにより、耐衝撃性を評価した。
衝撃破壊エネルギー(J)=A×B×9.8
A;落球高度(m) B;ゴルフボールの質量(kg)
表2に示すように、本発明の積層体であるNo.1〜10の積層体は、いずれも着色性が良好である。また、25℃での全光線透過率も90%以上の値を示しており、透明性に優れるものであることが分かる。更に、衝撃破壊エネルギーは0.54J以上の大きい値を示し、30℃と70℃でのG’の変化量は1.3以下と小さい値を示していることから、No.1〜10の積層体は、耐熱性及び耐衝撃性に優れるものであることが分かる。
Claims (19)
- エラストマー成分100質量部に対し、液状材料を50〜5000質量部含み、上記エラストマー成分の少なくとも一部が三次元骨格を形成し、且つ25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層、及び該透明軟質組成物層の少なくとも一方の表面に他の層を有することを特徴とする積層体。
- 上記エラストマー成分は、共役ジエンの水添ブロック重合体及び/又は芳香族ビニル化合物と共役ジエンとの水添ブロック共重合体であるエラストマー(A−1)を含む請求項1記載の積層体。
- 上記共役ジエンの水添ブロック重合体は、ビニル結合含量が25%未満であるブタジエン重合体ブロック(I)と、共役ジエンと他のモノマーとの質量割合が100〜50/0〜50であり、ビニル結合含量が25〜95%である重合体ブロック(II)と、をそれぞれ分子中に少なくとも1つ有するブロック重合体が水素添加されてなる水添ブロック重合体である請求項2記載の積層体。
- 結晶性オレフィン系重合体ブロックを含有するエラストマー成分100質量部に対し、液状材料を50〜5000質量部含有すると共に、オレフィン系結晶成分を1〜80質量部含有し、且つ25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層、及び該透明軟質組成物層の少なくとも一方の表面に他の層を有することを特徴とする積層体。
- 上記オレフィン系結晶成分は、ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、及びエチレン−ビニルモノマー共重合体の1種又は2種以上である請求項4記載の積層体。
- 上記エラストマー成分の少なくとも一部が架橋されている請求項4又は5記載の積層体。
- 更に、他のエラストマー(A−2)を含む請求項2乃至6のいずれかに記載の積層体。
- 上記液状材料は、40℃における動粘度が800mm2/s以下であり、−100〜50℃で不揮発性の液状材料である請求項1乃至7のいずれかに記載の積層体。
- 上記透明軟質組成物層の厚さが10〜3000μmである請求項1乃至8のいずれかに記載の積層体。
- 上記他の層を構成する素材が、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、上記エラストマー層を構成するエラストマー以外のエラストマー、FRP、金属、ガラス、織物、木材、及び粘着剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1乃至9のいずれかに記載の積層体。
- 上記他の層が偏光フィルム、反射防止フィルム、アンチグレアフィルム、及びEMCフィルムからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1乃至9のいずれかに記載の積層体。
- エラストマー成分100質量部に対し、液状材料を50〜5000質量部含み、25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層の少なくとも一方の表面に、他の層を積層することを特徴とする積層体の製造方法。
- 結晶性オレフィン系重合体ブロックを含有するエラストマー成分100質量部に対し、液状材料を50〜5000質量部含有すると共に、オレフィン系結晶成分を1〜80質量部含有し、且つ25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層の少なくとも一方の表面に、他の層を積層することを特徴とする積層体の製造方法。
- 上記他の層は、コーティング法、キャスト法、プレス法、押出法、射出成形法又はインフレーション法によって積層する請求項12又は13記載の積層体の製造方法。
- 上記他の層は、共押出法によって上記透明軟質組成物層の少なくとも一方の表面に貼り合わせることにより積層する請求項12又は13記載の積層体の製造方法。
- 他の層の少なくとも一方の表面に、エラストマー成分100質量部に対し、液状材料を50〜5000質量部含み、25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層を積層することを特徴とする積層体の製造方法。
- 他の層の少なくとも一方の表面に、結晶性オレフィン系重合体ブロックを含有するエラストマー成分100質量部に対し、液状材料を50〜5000質量部含有すると共に、オレフィン系結晶成分を1〜80質量部含有し、且つ25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である透明軟質組成物層を積層することを特徴とする積層体の製造方法。
- 上記他の層は、コーティング法、キャスト法、プレス法、押出法、射出成形法又はインフレーション法によって積層する請求項16又は17記載の積層体の製造方法。
- 上記透明軟質組成物層は、コーティング法、キャスト法、プレス法、押出法、射出成形法又はインフレーション法によって成形される透明軟質組成物層である請求項12乃至18のいずれかに記載の積層体の製造方法。
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