JP2005245212A - 茶畝跨走型茶刈装置 - Google Patents

茶畝跨走型茶刈装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005245212A
JP2005245212A JP2004056133A JP2004056133A JP2005245212A JP 2005245212 A JP2005245212 A JP 2005245212A JP 2004056133 A JP2004056133 A JP 2004056133A JP 2004056133 A JP2004056133 A JP 2004056133A JP 2005245212 A JP2005245212 A JP 2005245212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tea
leaves
transfer
unit
teacup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004056133A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Watanabe
康次 渡辺
Satoshi Endo
聡 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Kiko Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Kiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Kiko Co Ltd filed Critical Kawasaki Kiko Co Ltd
Priority to JP2004056133A priority Critical patent/JP2005245212A/ja
Publication of JP2005245212A publication Critical patent/JP2005245212A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、茶葉を傷めることなく装置構造の簡易なものとし、製造コストの削減とメンテナンス個所の低減を図り得る案内ダクトを具える茶畝跨走型茶刈装置の開発を技術課題としたものである。
【解決手段】 本発明の茶畝跨走型茶刈装置1は、走行機ユニット2と、茶刈機ユニット3と、収容ユニット4と、送風機23とを具え、茶畝Tの全幅面を刈り取る装置において、この茶刈機ユニット3は、刈刃31と、摘採された茶枝葉Aを後方の案内ダクト5へ移送させるための開始端となる偏平筒状の開口案内部35と、前記送風機23から送られる移送風Wを前記刈刃31の前方から案内ダクト5に向かって吹き出す送風管32とを具え、且つ前記開口案内部は、少なくとも中央部に茶枝葉Aの移送方向に沿う仕切り部材を存在させない構成としたことを特徴として成るものである。
【選択図】図1

Description

本発明は茶畝を跨ぎながら茶枝葉の刈り取りを好適に行うための茶畝跨走型茶刈装置に関するものであって、特に茶枝葉の移送をより円滑に行うための案内機構を改良に係るものである。
従来から茶園管理や茶枝葉Aの刈り取り作業の負担を軽減させるために、種々の茶畝跨走型茶刈装置101が実用化されている。
当初の茶畝跨走型茶刈装置101は、レール走行式のものにあっては、可搬式の茶刈機をほぼ流用する前提で実用化したために、茶畝Tに対してはその半面幅の刈取能力となっており必然的に一つの茶畝Tに対して往復刈りの刈取行程を必要としていた。
このため、より作業効率を向上させる目的で図6(a)に示すような茶畝T全幅にわたって一挙に刈り取るいわゆる全面刈りタイプが開発された。このものは、往復駆動部131aにより往復運動する刈刃131こそ全幅にわたって作用する一体刃を採用されたが、茶枝葉Aを移送させるための補機とでもいうべき送風機123等は可搬式茶刈機の送風機123を流用したものであり、結果的に同一仕様の2基の送風機123を中央部で連結する形態を採っていた(特許文献1図1、図4参照)。
このため、この中央部の連結部には、連結状態を確実にするための支持部材100を刈刃131の支持部材である刈刃支持フレーム130cと、その上方の水平に設けた機枠部130の上部フレーム130aとの間とをほぼ垂直に結ぶようにして設けていた。このような支持部材100は必然的に刈刃131の直後に配置されることとなり、この結果刈り取られた茶枝葉Aが送風管132の分岐ノズル132aから送り出される強力な移送風Wの風圧により、この支持部材100の前端部に張り付いてしまい、円滑な茶枝葉Aの移送を阻害することと共に、図6(c)に示すように摘採された茶枝葉Aなどはその支持部材100に衝突することより茶枝葉Aを損傷させ品質低下の原因にもなっていた。なお、図中の茶枝葉a′は、移送中の衝突等により損傷した茶枝葉Aを示している。
この対策として、従来から図6(b)に示すように、この支持部材100の前方に茶枝葉Aを左右に案内することができる払い板100aを設ける構成が採られていた。すなわち、茶刈機ユニット103は、モータ等を動力としたクランク機構等を用いた払い板駆動部100bをこの茶刈機ユニット103の上部フレーム130a上方に設け、このものによって払い板100aを、移送方向に沿った回転軸を中心に垂れ下がった状態で左右に振れ動くように駆動し、前記茶枝葉Aの案内作用を行わせていた。
ところで、この機構を用いることにより、茶枝葉Aが支持部材100に張り付き引っ掛かることは大部分防ぐことができたことから、その後はこの種の構造はいわば全面刈りの茶畝跨走型茶刈装置101では必然的な構成として認識され、それ以上の改良工夫の対象とはされず採用されつづけてきた(特許文献2図1参照)。
一方、摘採後の茶葉の取り扱いの面からみると、従来から人が持ち運ぶことの利便性を考慮し、おおよそ20kgから30kg程度を限界として茶葉を収容できる収容袋Sが用いられていた。そして摘採手法が可搬式茶刈機から茶畝跨走型茶刈装置101に変わったとしても、装置タイプによっては、そのままこのサイズの収容袋Sが利用されている。
このため、茶畝跨走型であって、且つ全幅面刈りを行うタイプであって、収容袋Sを適用するものであっては、装置の後方に収容ユニット104として前記サイズの茶枝葉Aの収容袋Sを2袋併設して、ここに茶枝葉Aを収容する手法がとられる場合がある。
この収容手法を採る場合には、これを確実にするために、摘採直後の茶枝葉Aは案内ダクト105内で茶畝幅方向を中央部で2分割するように仕分けられるように案内され、その後段の収容ユニット104に移送されている(特許文献3図1、図2参照)。
このような茶枝葉Aの移送形態の場合に必然的に設けられる仕切板100cは、前記中央部の支持部材100から延びるように設けられていた。
このように、従来全幅面刈りの場合には、刈刃131後方の偏平角筒状の案内ダクト105は、その中央で仕切られるということが茶枝葉Aの案内作用上でも必然であるとの先入観が支配し、これに代わる設計は何ら試みられていない。
特開平10−14356号公報 (図1、図4) 特開2001−286215公報(図1) 特開平11−196654号公報(図1、図2)
本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、茶枝葉の移送に関与する部位の構成において、このような現状を追認するともいうべき設計常識にとらわれることなく更なる改良の途を探り、茶葉を傷めることなく装置構造を簡易なものとし、製造コストの削減とメンテナンス個所の低減を図り得る茶畝跨走型茶刈装置の開発を技術課題としたものである。
すなわち請求項1記載の茶畝跨走型茶刈装置は、門型のフレームの脚部に走行装置が設けられた走行機ユニットと、この走行機ユニットに昇降自在に搭載される茶刈機ユニットと、前記茶刈機ユニットにより摘採された茶枝葉を所定の位置に向けて風送するための送風機とを具え、前記走行機ユニットが茶畝を跨いだ状態で走行しながら、前記茶刈機ユニットによって茶畝の全幅にわたって茶枝葉を刈り取る装置において、この茶刈機ユニットは、刈刃と、摘採された茶枝葉を後方の案内ダクトへ移送させるための開始端となる偏平筒状の開口案内部と、前記送風機から送られる移送風を前記刈刃の前方から案内ダクトに向かって吹き出す送風管とを具え、且つ、前記開口案内部は、少なくとも中央部に茶枝葉の移送方向に沿う仕切り部材を存在させない構成としたことを特徴として成るものである。
また請求項2記載の茶畝跨走型茶刈装置は、前記要件に加え、前記開口案内部については、全面開口断面を有し、茶枝葉の移送方向に沿う仕切り部材を存在させない構成としたことを特徴として成るものである。
また請求項3記載の茶畝跨走型茶刈装置は、前記要件に加え、前記開口案内部に続く案内ダクトにおける受入移送範囲についても、全面開口断面を有し茶枝葉の移送方向に沿うよう仕切部材を存在させない構成としたことを特徴として成るものである。
また請求項4記載の茶畝跨走型茶刈装置は、前記要件に加え、前記案内ダクトにおける受入移送範囲の終端については、上昇移送範囲に接続されていることを特徴として成るものである。
また請求項5記載の茶畝跨走型茶刈装置は、前記要件に加え、前記案内ダクトにおける上昇移送範囲については、二以上の経路に分割されていることを特徴として成るものである。
また請求項6記載の茶畝跨走型茶刈装置は、前記請求項1、2または3記載の要件に加え、前記受入移送範囲の後方には、茶枝葉の収容するための収容ユニットを前記案内部に沿わせて配置させることことを特徴として成るものである。
まず請求項1記載の発明によれば、開口案内部の中央部に仕切り部材が存在しないために、摘採した茶枝葉が仕切部材等に衝突することなく、更に剪枝した比較的長い茶枝葉であっても円滑に後方に移送させることができる。
また請求項2記載の発明によれば、開口案内部が全面開口断面であるために、摘採した茶枝葉が仕切部材等に衝突することなく、更に剪枝した比較的長い茶枝葉であっても円滑に後方に移送させることができる。
また請求項3記載の発明によれば、茶枝葉を刈刃近傍から損傷させることなく、案内ダクトの受入移送範囲に茶枝葉が滞留することもなく円滑に移送することができる。
また請求項4記載の発明によれば、茶枝葉を茶刈機ユニットより上方に設けられた収容ユニットに対して刈り取った茶枝葉を連続して移送することができる。
また請求項5記載の発明によれば、複数の茶枝葉の吐出口を設けることができ、茶枝葉の収容状態を均一にすることができ、また茶畝跨走型茶刈装置の操縦者が、装置後方を目視しやすいような案内ダクトのレイアウトを適用することも可能となる。
また請求項6記載の発明によれば、刈り取った茶枝葉を茶刈機ユニット後方のほぼ同じ高さに具えられた収容ユニットに損傷させることなく円滑に移送することができる。
本発明の最適な実施例は、以下の具体的な実施例の説明並びに図面に開示されるものである。
以下本発明の茶畝跨走型茶刈装置1を図示の実施例に基づいて説明する。なお茶畝跨走型茶刈装置1としては、以下いわゆる乗用型のものについて説明するが、非乗用式いわゆるレール式の茶畝跨走型茶刈装置であってもよい。
茶畝跨走型茶刈装置1は、一例として図1に示すように、茶畝Tを跨ぐように走行する走行機ユニット2と、この走行機ユニット2によって支持される茶刈機ユニット3と、この茶刈機ユニット3の後方に設けられ摘採した茶枝葉Aを収容するコンテナ型の収容ユニット4と、茶刈機ユニット3から収容ユニット4まで茶枝葉Aを移送する案内ダクト5とを具えて成り、茶刈機ユニット3を適宜取り替えることによって摘採作業または剪枝作業が選択的に行えるようにしたものである。
従って、本明細書に記載する茶刈機ユニット3とは、茶枝葉Aの摘採を行う摘採機ユニットと、樹形を整え樹勢の回復を図るため枝幹を剪除する剪枝機ユニットとを総称するものである。また本明細書中に記載する茶枝葉Aとは、摘採茶葉と剪除枝幹を総称するものである。これらに求められる移送条件(例えば茶枝葉Aへ与えるのダメージの許容範囲など)は実質的に異なるため、両者を特に区別する必要がある場合には、摘採茶葉A′と称して区別する。
以下各構成部について説明する。
まず走行機ユニット2について概略を説明する。この走行機ユニット2は、茶畝Tを跨いで走行できるようにするために走行方向から見てほぼ門形を成すフレーム20を機枠部材とする。このフレーム20は畝間スペース上に立ち上がるように位置する左右の脚部フレーム20Aと、その脚部フレーム20Aの上端を水平に結ぶような上部フレーム20Bと、更に脚部フレーム20Aに対し昇降自在に取り付けられる昇降フレーム20Cとを具えて成る。そして前記脚部フレーム20Aの下端には一例としてクローラを適用した走行装置21を設ける。もちろんこの走行装置21は、このようなクローラに限らず、畝間スペースの畑地を過剰に押し付けないような空気タイヤ、あるいは双方を適用した形態(例えば前側に空気タイヤ、後側にクローラを適用した形態)等が適宜採り得る。
更に前記上部フレーム20Bの上部には作業者が座る操縦席25や、この操縦のためのコントロールボックス26を設けるものである。そして操縦席25の側傍には、例えばディーゼルエンジン等を適用した原動機22を搭載するものであり、一例としてこの原動機22により図示を省略する油圧ポンプを駆動し、この油圧ポンプにより供給される作動油により前記走行装置21の駆動や茶刈機ユニット3における刈刃31の駆動、更には前記昇降フレーム20Cの昇降シフトのためのシリンダ(図示略)の駆動を行う。更に茶刈機ユニット3によって刈った茶枝葉Aを風送するための送風機23を前記上部フレーム20B上に設けるものであって、このものは直接原動機22の回転により駆動されるものである。そして送風機23からは送風ダクト24を介して圧力風が茶刈機ユニット3側に供給される。
なお送風ダクト24は、後述する茶刈機ユニット3が茶畝Tに応じて適宜の高さに設定されることから、その位置の変化に対応できるようにすべく、一部がフレキシブルダクトや入れ子状のダクトによって構成される。
次に茶刈機ユニット3について説明する。
このものは茶葉の摘採や枝幹の剪除を実質的に行うものであり、上述したように摘採機ユニットまたは剪枝機ユニットが適用される。そしてこの茶刈機ユニット3は、機枠部30と刈刃31と送風管32とを主要部材として構成される。
前記機枠部30について詳細に説明すると、この機枠部30の枠部材は、一例として前後に平行したアルミパイプ等の軽量な部材を適宜適用した上部フレーム30aと、その両端部分にそれぞれ設けられる側板30bと、これらの側板30bの下端に接続される刈刃支持フレーム30cとにより構成される。そして機枠部30における前記刈刃支持フレーム30cには後方に伸びる案内板33を取り付けて、一方これに対向して前記上部フレーム30aには、例えば透明なアクリル板を適用した上面板34を張設しているものであって、これらにより機枠部30は、正面視でいくぶんか側下がり状に湾曲した偏平矩形状の開口案内部35を有するダクト状の部材として構成されるものである。
この開口案内部35は、従来設けられていた図6に示すような中央部の支持部材100等の仕切り部材を具えず茶畝Tの幅とほぼ同じ全面開口断面を形成している。
もちろん従来この支持部材100に伴う茶枝葉Aの停滞を防ぐために採用されていた払い板100aや、これを駆動させる払い板駆動部100bの機構についても同様に具えていない。
なお案内板33は、後述する刈刃31の後方に位置する部材であり、例えばアルミニウム等の金属板や樹脂製の板をアーチ側に湾曲させたものである。
この案内板33の表面は、移送抵抗を軽減するために移送方向に沿った筋状の凹凸部が設けるものや、表面処理がされているものが好ましい。
次にこのような枠部材である機枠部30に保持される諸部材について説明する。
まず前記機枠部30とともに茶刈機ユニット3を構成する刈刃31について説明する。
この刈刃31は、上下一対の刈刃体と、これら刈刃体を摺動自在に支持する刈刃支持フレーム30cと、刈刃体の往復運動を行わせるための往復駆動部31aとを具え、前記上下一対の刈刃体が交互に往復動することで、各刈刃体に形成した歯のバリカン作用により茶枝葉Aの摘採を行うものである。
もちろんここに適用する刈刃体は、このようなバリカン式のものだけでなく、例えばロータリー式の回転刃であっても差し支えない。
なおこの刈刃31の駆動にあたっても、前述したように走行機ユニット2に搭載された原動機22によって駆動される油圧を受けて油圧モータにより刈刃31を駆動することが望ましい実施例であるが、刈刃31の駆動は別途エンジンによっても、もちろん差し支えない。
次に前記送風管32は、上述した案内板33の前方斜め上方に前記上部フレーム30aのほぼ全幅にわたって横臥状態に設けられるものであって、このものは案内板33上に指向するように分岐形成された多数本の分岐ノズル32aを有するものである。
茶刈作業時には、この送風管32の分岐ノズル32aから前述した送風機23によって生起された移送風Wが供給されて、茶枝葉Aを後述する後方の案内ダクト5に移送するのである。
以上のように構成される茶刈機ユニット3は、前記昇降フレーム20Cに対し取り付けられることによって昇降動され、摘採及び剪枝の刈取作用高さが調整される。
次に収容ユニット4について説明すると、このものは摘採作業時に収穫された摘採茶葉A′を収容するユニットであり、図1、2に示す本実施例においては上方が開口されたコンテナ41を主要部材として構成されるものである。そして、茶刈機ユニット3と収容ユニット4との間には、案内ダクト5が設けられ、このものにより茶枝葉Aが案内されて茶刈機ユニット3から収容ユニット4まで案内されて移送される。
この案内ダクト5は、一例として図2に示すように前記茶刈機ユニット3の開口案内部35から接続され、少なくとも茶枝葉Aを水平ないしはやや上方に向けて移送する受入移送範囲50Aを具えたものであって、更に本実施例のようなコンテナ式の収容ユニット4を茶刈機ユニット3の後方上部に具えている場合には、この受入移送範囲50Aの後方に、収容ユニット4までをつなぐ上昇移送範囲50Bを有するものである。
本実施例の案内ダクト5は、その受入移送範囲50Aの部材とその後方の上昇移送範囲50Bの部材とを一体形成されているが、これらの部材を2分割できる構成とするなど、製造上のよう要求等を勘案して適宜の分割構成としてもよい。
なお、詳細は後述するが、茶刈機ユニット3の後方側に収容ユニット4を設ける場合には、この案内ダクト5は実質的には水平に配される受入移送範囲50Aのみで形成されているものである。
以下、この受入移送範囲50Aと上昇移送範囲50Bとを説明していく。
まず、受入移送範囲50Aは、茶刈機ユニット3の案内板33の直ぐ後方に伸びた底板51を下面部材とし、更に側板52と上面板53とを連接することにより底板51を取り囲むようにトンネル状のダクトによって区切られた空間である。
なお使用者が茶刈機ユニット3の固定位置等の調整作業を行いやすくするのために、この側板52の一部を開口させ、取り外し自在の蓋部材を取り付けた保守用ハッチ54を具えている。もちろんこの保守用ハッチ54の蓋部材は、案内ダクト5の内部の状態を目視できるように、透明アクリル板等を用いることも差し支えない。なお、この案内ダクト5の前方側の開口部を受入口55とする。
この案内ダクト5の受入移送範囲50Aは、受入口55から上昇移送範囲50Bにいたるまでの間において、少なくともその中央部には、その移送方向に沿った仕切部材(例えば支持部材100)等が存在しない。また中央部以外の部位にも仕切り部材が存在しない本実施例の場合、案内ダクト5の受入移送範囲50Aは、偏平筒状のほぼ単一の空間として形成される。また、この案内ダクト5を構成する底板51や側板52や上面板53は、軽量且つ充分な強度をもつ合成樹脂や、アルミニウムや、ステンレス鋼板の金属等の材質を適用することが好ましく、これら部材の受入移送範囲50A側の内面には、移送途中の茶枝葉Aの張り付き防止あるいは移送抵抗の軽減を図るために金属材料の場合には、メッキあるいはトリテトラフッ化エチレン(商品名テフロン:デュポン社の登録商標)のコーティング等の処理が施されることが好ましい。
次に案内ダクト5の上昇移送範囲50Bについて説明する。
この上昇移送範囲50Bは、受入移送範囲50Aの後方に設けられた周側板57により構成される筒状部材によって区画される範囲をいい、案内ダクト5の受入移送範囲50Aを移送された茶枝葉Aを後方上部に具えられた収容ユニット4のコンテナ41に向けて上昇案内させるためのものである。
このものは、図2、図3(a)に示すように移送経路が分岐しており、開始部の直後に移送経路が正面視でほぼ「V」の字状に上方に向かって左右に分かれており、この経路の分岐点には、分岐部58があり、開始部から移送方向奥方のところに設けられているが、分岐部58を開始部分に設けて開始部をほぼ二つに分割するような形態であってもよい。
更に、移送風Wの流速を高めて茶枝葉Aを素早く上方まで送るために、上昇移送範囲50Bのダクト形状は、図2、図3に示すような移送終端部に近づくにつれて徐々に先細りになっていく形状にすることも好ましい。
また、このように案内ダクト5の上昇移送範囲50Bは、特に摘採茶葉A′を移送する際に、摘採茶葉A′を損傷させないような形状にすることが好ましく、例えば案内ダクト5の受入移送範囲50Aと上昇移送範囲50Bとの屈曲部を滑らかに曲げるような構成にすることが好ましい。
なお案内ダクト5の上昇移送範囲50Bの移送作用を補助ないしは強化したい場合には、案内ダクト5の上昇移送範囲50Bの吐き出し上端部あるいは受け入れ下端部に、補助送風機を設けることが可能である。
もちろんこの上昇移送範囲50Bは、図3(b)に示すように分岐しないものであっても差し支えない。
本発明にかかる茶畝跨走型茶刈装置1は、以上のような基本構造を有するものであり、以下、このものに設けられた案内ダクト5の作動態様、すなわち刈り取られた茶枝葉Aが刈刃31から収容ユニット4までの移送態様について説明する。
(1)刈刃31から案内ダクト5の受入口55への移送状態
茶枝葉Aの摘採作業を行う場合には、茶畝Tを跨ぐように茶畝跨走型茶刈装置1が走行し、茶刈機ユニット3が茶畝T表面の茶枝葉Aに接触しながら摘採が行われる。
この時摘採された茶枝葉Aは、刈刃31前方上部の送風管32の分岐ノズル32aから送られた高圧の移送風Wによって、吹き飛ばされるように案内板33の上を通り、後方の案内ダクト5に送り込まれる。
この際に、従来の図6(a)に示すような開口案内部35を仕切るような支持部材100等が存在しないために、茶枝葉Aが仕切り部材の端部に滞留することもなく、また接触することなく茶枝葉Aの状態を損ねることなく移送することができる。
また、茶枝葉Aに水滴がついている状態であっても、案内板33の表面に施された摩擦低減のための処理と、分岐ノズル32aの近傍の高速な移送風Wとにより、その表面に茶枝葉Aが張り付いたりすることなく後方に確実に移送させることができる。
(2)案内ダクト5の内部の移送状態
まず移送風Wは、従来のような仕切り部材が存在しないためこれらに起因して生じる渦・乱流などがなく、高速であり整流を維持した状態で開口案内部35に送り込まれる。
このような移送風Wにより茶枝葉Aは、茶枝葉Aの不要な衝突を回避することができ、効率的に充分な初速度を得ることができる。
また、特に茶枝葉Aが摘採茶葉A′ある場合には、刈刃31直後に高速な状態で摘採茶葉A′が、従来の払い板100a等に衝突することがなく、摘採茶葉A′の損傷を減少させることができ摘採茶葉A′の品質を均一に維持することができる。
更にまた、特に摘採茶葉A′が長芽と呼ばれる茶葉や剪枝の場合であっても、従来のような払い板100aや支持部材100を有していないことから、これらが払い板100a等の端部に引っ掛かり開口案内部35に滞留し移送作用阻害して茶刈作用を低下させることがなく、これらの茶枝葉Aであっても円滑に後方に移送し、充分な茶刈作用を確保することができる。
(3)分割行程と上昇移送時の茶枝葉Aの状態(案内ダクト5の上昇移送範囲50Bから収容ユニット4までの移送状態)
受入移送範囲50Aを通過した茶枝葉Aは、この受入移送範囲50Aの後方に連結された上昇移送範囲50Bに送り込まれる。
本実施例の上昇移送範囲50Bは、一例として開始部近傍に分岐部58を設け、茶畝方向に対して左右に移送範囲を分けるような形状をとっている。
これにより茶枝葉Aは、左右それぞれの上昇移送範囲50Bに振り分けられることとなる。
この付近では、茶枝葉Aの移送速度は刈刃31の直後に比べて減少しており、茶枝葉Aが分岐部58に衝突した場合であっても、その衝撃は従来の図6(c)のときと比べ小さくなっており、茶枝葉Aの破損の程度は軽減される。
更に左右の上昇移送範囲50Bにわかれた茶枝葉Aは、案内ダクト5の上昇移送範囲50Bが上方部に行くにつれて先細り形状になっている場合には移送風Wの流速が増加されて一気に収容ユニット4のガイド体42にまで送り込まれる。このガイド体42により、移送風Wと茶枝葉Aが分離され、移送風Wは収容ユニット4の通気部分から放出され、一方の茶枝葉Aはコンテナ41、もしくはコンテナ41内にあらかじめ備え付けられた収容袋Sの内部に収容される。
もちろん、茶枝葉Aの上昇移送を補助するための補助送風機が設けられている場合には、案内ダクト5の上昇移送範囲50Bの開始部近傍等にその吐出部を設けて茶枝葉Aの上昇移送作用を補うことも差し支えない。
〔他の実施例〕
本発明は以上述べた実施例を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような実施例も採り得る。
すなわち先の図1〜4に示した案内ダクト5は、主に茶刈機ユニット3の後方上部に設けたコンテナ41を具えた収容ユニット4を考慮して、上昇移送範囲50Bを具えた案内ダクト5を用いていたが、図5に示すように茶刈機ユニット3の案内板33をほぼ延長した後方に収容袋Sを配置する実施例も考慮し得る。すなわち、収容袋Sを茶畝Tの上面畝方向に沿うように寝かすようにして収容ユニット4を構成配置した茶畝跨走型茶刈装置1の場合には、この案内ダクト5は、茶枝葉Aを上昇方向に案内する必要がなく水平方向に移送することができる受入移送範囲50Aのみによって構成されている。
また、本実施例の開口案内部35は単一の全面開口断面を有する構成であるが、本発明の基本的な技術思想は、少なくとも開口案内部35の中央部に仕切り部材を存在させないことであるから、それ以外の場所であって茶枝葉Aの移送作用に支承が生じない範囲で補強等のための部材が仕切り状に存在しているものであってもよい。
コンテナ式の収容部を具えた茶畝跨走型茶刈装置と、その案内ダクトを示す説明図である。 同上装置の案内ダクトと茶刈機ユニットとの関係を示す斜視図である。 同上装置の案内ダクトの組立後の正面図である。 同上装置の案内ダクト内の茶枝葉の移送状態を示す平面図である。 荷台に収容袋を具えた茶畝跨走型茶刈装置と、その案内ダクトを示す説明図である。 従来の開口案内部と案内ダクトを示す説明図と、その案内ダクト内の茶枝葉の移送状態を示す説明図である。
符号の説明
1 茶畝跨走型茶刈装置
2 走行機ユニット
3 茶刈機ユニット
4 収容ユニット
5 案内ダクト
20 フレーム
20A 脚部フレーム
20B 上部フレーム
20C 昇降フレーム
21 走行装置
22 原動機
23 送風機
24 送風ダクト
25 操縦席
26 コントロールボックス
30 機枠部
30a 上部フレーム
30b 側板
30c 刈刃支持フレーム
31 刈刃
31a 往復駆動部
32 送風管
32a 分岐ノズル
33 案内板
34 上面板
35 開口案内部
41 コンテナ
42 ガイド体
50A 受入移送範囲
50B 上昇移送範囲
51 底板
52 側板
53 上面板
54 保守用ハッチ
55 受入口
57 周側板
58 分岐部
100 支持部材
100a 払い板
100b 払い板駆動部
100c 仕切板
101 茶畝跨走型茶刈装置
103 茶刈機ユニット
104 収容ユニット
105 案内ダクト
123 送風機
130 機枠部
130a 上部フレーム
130c 刈刃支持フレーム
131 刈刃
131a 往復駆動部
132 送風管
132a 分岐ノズル
A 茶枝葉
A′ 摘採茶葉
a′ 損傷した茶枝葉
S 収容袋
T 茶畝
W 移送風

Claims (6)

  1. 門型のフレームの脚部に走行装置が設けられた走行機ユニットと、この走行機ユニットに昇降自在に搭載される茶刈機ユニットと、前記茶刈機ユニットにより摘採された茶枝葉を所定の位置に向けて風送するための送風機とを具え、前記走行機ユニットが茶畝を跨いだ状態で走行しながら、前記茶刈機ユニットによって茶畝の全幅にわたって茶枝葉を刈り取る装置において、この茶刈機ユニットは、刈刃と、摘採された茶枝葉を後方の案内ダクトへ移送させるための開始端となる偏平筒状の開口案内部と、前記送風機から送られる移送風を前記刈刃の前方から案内ダクトに向かって吹き出す送風管とを具え、且つ、前記開口案内部は、少なくとも中央部に茶枝葉の移送方向に沿う仕切り部材を存在させない構成としたことを特徴とする茶畝跨走型茶刈装置。
  2. 前記開口案内部は、全面開口断面を有し、茶枝葉の移送方向に沿う仕切り部材を存在させない構成としたことを特徴とする請求項1記載の茶畝跨走型茶刈装置。
  3. 前記開口案内部に続く案内ダクトにおける受入移送範囲も全面開口断面を有し茶枝葉の移送方向に沿うよう仕切部材を存在させない構成としたことを特徴とする請求項1または2記載の茶畝跨走型茶刈装置。
  4. 前記案内ダクトにおける受入移送範囲の終端は、上昇移送範囲に接続されていることを特徴とする請求項1、2または3記載の茶畝跨走型茶刈装置。
  5. 前記案内ダクトにおける上昇移送範囲は、二以上の経路に分割されていることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の茶畝跨走型茶刈装置。
  6. 前記受入移送範囲の後方は、茶枝葉の収容するための収容ユニットを前記案内部に沿わせて配置させることを特徴とする請求項1、2または3記載の茶畝跨走型茶刈装置。
JP2004056133A 2004-03-01 2004-03-01 茶畝跨走型茶刈装置 Pending JP2005245212A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004056133A JP2005245212A (ja) 2004-03-01 2004-03-01 茶畝跨走型茶刈装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004056133A JP2005245212A (ja) 2004-03-01 2004-03-01 茶畝跨走型茶刈装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005245212A true JP2005245212A (ja) 2005-09-15

Family

ID=35026311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004056133A Pending JP2005245212A (ja) 2004-03-01 2004-03-01 茶畝跨走型茶刈装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005245212A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008173084A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Matsumoto Kiko Kk 走行型茶葉摘採機
JP4585033B1 (ja) * 2009-12-21 2010-11-24 上村 一誉 茶葉摘採機及び茶葉の刈り取り方法
JP2011223931A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Ochiai Cutlery Mfg Co Ltd 茶葉摘採機
JP2013081387A (ja) * 2011-10-06 2013-05-09 Ochiai Cutlery Mfg Co Ltd 茶葉摘採機
JP2017201908A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 カワサキ機工株式会社 状況確認を容易にした刈取枝葉の移送装置並びにこれを具えた刈取装置
JP2019195280A (ja) * 2018-05-08 2019-11-14 落合刃物工業株式会社 刈取機

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008173084A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Matsumoto Kiko Kk 走行型茶葉摘採機
JP4585033B1 (ja) * 2009-12-21 2010-11-24 上村 一誉 茶葉摘採機及び茶葉の刈り取り方法
JP2011125300A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Kazuyoshi Kamimura 茶葉摘採機及び茶葉の刈り取り方法
JP2011223931A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Ochiai Cutlery Mfg Co Ltd 茶葉摘採機
JP2013081387A (ja) * 2011-10-06 2013-05-09 Ochiai Cutlery Mfg Co Ltd 茶葉摘採機
JP2017201908A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 カワサキ機工株式会社 状況確認を容易にした刈取枝葉の移送装置並びにこれを具えた刈取装置
JP2019195280A (ja) * 2018-05-08 2019-11-14 落合刃物工業株式会社 刈取機
JP7064759B2 (ja) 2018-05-08 2022-05-11 落合刃物工業株式会社 刈取機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105830635B (zh) 联合收割机
JP2009124944A (ja) 茶刈装置
JP2005245212A (ja) 茶畝跨走型茶刈装置
CN106982588B (zh) 联合收割机
JP5469333B2 (ja) 茶枝葉の移送装置並びにこれを用いた茶刈装置
JP4891588B2 (ja) 茶葉摘採装置
JP4349999B2 (ja) 茶枝葉の移送方法並びにその移送装置並びにこれを具えた茶刈機
JP5222118B2 (ja) 茶枝葉の移送装置並びにこれを具えた茶刈装置
JP2000050719A (ja) 茶畝跨走型茶葉摘採機
JPS6351647B2 (ja)
JP2000125643A (ja) 乗用型茶樹摘採機
JP2007274995A (ja) 茶葉摘採装置
JP2017201908A (ja) 状況確認を容易にした刈取枝葉の移送装置並びにこれを具えた刈取装置
JPS6260043B2 (ja)
JP4611539B2 (ja) 乗用型茶葉摘採機
JP4596631B2 (ja) 茶畝跨走型茶刈装置における剪除枝幹の移送構造
JP4616488B2 (ja) 茶畝跨走型茶刈装置
JP2001224221A (ja) 茶畝跨走型茶刈装置における荷台構造
WO2007148719A1 (ja) コンバイン
JP2000324930A (ja) 茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置
JP6014378B2 (ja) 茶葉摘採機
JP2001169637A (ja) 茶園管理機
JP2001224222A (ja) 茶畝跨走型茶刈装置における扛上式荷台構造
JP2017201907A (ja) 刈取枝葉の移送装置並びにこれを具えた刈取装置
JP2608992B2 (ja) 藺草ハーベスタの刈取部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080229

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080311

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20080512

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080902