JP2005244825A - 画像処理装置 - Google Patents

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JP2005244825A JP2004054617A JP2004054617A JP2005244825A JP 2005244825 A JP2005244825 A JP 2005244825A JP 2004054617 A JP2004054617 A JP 2004054617A JP 2004054617 A JP2004054617 A JP 2004054617A JP 2005244825 A JP2005244825 A JP 2005244825A
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Shigeto Takeuchi
茂人 竹内
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Abstract

【課題】 読み取られたブック原稿の見開き画像に生じた黒影画像を補正により消去する際の補正位置の指定,補正範囲の指定を自動化することにより,装置の操作性を向上させること。
【解決手段】 コンタクトガラス12上に載置された原稿の画像データを読み取る画像読取手段と,上記画像読取手段により読み取られたブック原稿1の見開き画像を補正して,上記見開き画像の中央部の黒影画像を上記ブック原稿の地肌色或いは白色の画像に変換する黒影画像変換手段と,を備える画像処理装置に,上記ブック原稿1の見開き面中央部の上記コンタクトガラス12からの浮き高さを測定する浮き高さ測定手段17と,上記浮き高さ測定手段17による測定結果に基づいて,上記黒影画像変換手段により上記地肌色或いは白色の画像に変換される上記黒影画像の補正範囲を自動的に決定する補正範囲決定手段と,を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は,読み取られた原稿の画像データに印字処理等の所定の画像処理を行う画像処理装置に関し,特に,読み取られたブック原稿の見開き画像の中央部に生じる黒影画像を補正により消去することのできる画像処理装置に関するものである。
複写機等の画像処理装置で本等のブック原稿の見開き画像を読み取る場合,上記ブック原稿の見開き面の中央部が原稿台のコンタクトガラスに接触しないため,即ち,上記ブック原稿の中央部と上記コンタクトガラスとの間に隙間が生じるため,読み取られた見開き画像の中央部には黒影画像が生じる。このような黒影画像を上記見開き画像から消去するいわゆる黒影補正機能が備えられた複写機やスキャナ装置が従来広く知られている。
上記黒影補正機能は,一般に,利用者によって予め指定された上記ブック原稿の見開き中央部の位置(補正位置)を中心に,利用者によって予め指定された補正範囲(マージン幅等)の白色画像を上記見開き画像に貼り付けるという処理を行うことにより,上記黒影画像を消去する機能である。
しかしながら,上記従来の黒影補正機能では,利用者自身が上記補正位置及び補正範囲を指定しなければならない。そのため,この指定された補正位置及び補正範囲に誤りがあり,実際の読取画像上で黒く影となる範囲と,指定された補正範囲とが一致しない場合もあり得る。このとき,読み取られた見開き画像に生じた黒影画像が利用者により指定された上記補正範囲よりも大きい場合は,上記黒影画像を完全に消去することができず,再度,補正位置や補正範囲を指定し直すという煩雑な作業を行う必要がある。
また,本等のブック原稿の中央部とコンタクトガラスとの間の隙間は,利用者による上記ブック原稿の押し付け力の力加減により変化するため,かかる変化を考慮して,上記補正範囲は上記黒影画像よりも十分大きく指定しなければならない。そのため,補正範囲の指定ミスにより,指定された補正範囲が上記黒影画像以外のブック原稿の画像にまで及ぶ場合があり,この場合も,再度,補正位置や補正範囲を指定し直すという煩雑な作業を行う必要がある。
また,そもそも,上記補正位置及び補正範囲を指定するという指定作業自体が非常に煩雑なものであった。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,読み取られたブック原稿の見開き画像に生じた黒影画像を補正により消去する際の補正位置の指定,補正範囲の指定を自動化することにより,装置の操作性を向上させることが可能な画像処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,コンタクトガラス上に載置された原稿の画像データを読み取る画像読取手段と,上記画像読取手段により読み取られたブック原稿の見開き画像を補正して,上記見開き画像の中央部の黒影画像を上記ブック原稿の地肌色或いは白色の画像に変換する黒影画像変換手段と,を備えてなる画像処理装置において,上記ブック原稿の見開き面中央部の上記コンタクトガラスからの浮き高さを測定する浮き高さ測定手段と,上記浮き高さ測定手段による測定結果に基づいて,上記黒影画像変換手段により上記地肌色或いは白色の画像に変換される上記黒影画像の補正範囲を自動的に決定する補正範囲決定手段と,を具備してなることを特徴とする画像処理装置として構成されている。
これにより,補正範囲を指定するという煩雑な作業を行うことなく上記黒影画像の補正範囲が自動的に決定されるため,上記画像処理装置の操作性が向上され得る。これにより,指定範囲の入力間違い等の人的な操作ミスがなくなり,且つ,装置の操作時間が短縮されるため,上記画像処理装置の利用効率が高められる。
なお,上記ブック原稿の見開き面中央部の上記コンタクトガラスからの浮き高さとは,上記ブック原稿の見開き面の中央部が上記コンタクトガラスに接触しないために生じる上記ブック原稿の中央部と上記コンタクトガラスとの間の隙間(空間)の鉛直方向の高さ(距離)をいう。
また,本発明は,上記コンタクトガラスに対する上記ブック原稿の見開き面中央部の位置を検出する中央位置検出手段を更に備えてなる画像処理装置として構成されたものであってもよい。この場合,上記黒影画像変換手段は,上記中央位置検出手段により検出された上記ブック原稿の見開き面中央部の位置を中心にして,上記補正範囲決定手段により決定された補正範囲の上記見開き画像における画像領域を上記地肌色或いは白色の画像に変換するものであることが望ましい。
これにより,上記コンタクトガラスに対する上記ブック原稿の見開き面中央部の位置,即ち,黒影画像の補正位置が自動的に決定され,この補正位置を中心にして上記決定された補正範囲の領域が白色画像等に自動的に変換されるため,補正位置を指定するという煩雑な作業を行うことなく黒影画像が補正により消去される。
また,上記浮き高さ測定手段としては,主走査方向若しくは副走査方向へ突出する長手部材と,上記長手部材を上記コンタクトガラスの鉛直方向に移動自在に支持すると共に,上記副走査方向或いは上記主走査方向に平行移動可能に構成された支持部材と,上記支持部材により支持された上記長手部材と上記コンタクトガラスとの離間距離を測定する離間距離測定手段と,を備えて構成されたものが考えられる。
この場合,上記支持部材には上記コンタクトガラスの鉛直方向に上記長手部材を付勢する付勢手段が備えられていることが好ましい。
また,上記中央位置検出手段は,上記副走査方向或いは上記主走査方向に平行移動する上記支持部材或いは該支持部材に支持された上記長手部材の移動位置を検出することにより上記ブック原稿の見開き面中央部の位置を検出するものであれば,上記ブック原稿の見開き面中央部の位置,即ち,黒影画像の補正位置を容易に特定することが可能となる。
以上説明したように,本発明は,原稿の画像データを読み取る画像読取手段と,読み取られたブック原稿の見開き画像の中央部の黒影画像を上記ブック原稿の地肌色或いは白色の画像に変換する黒影画像変換手段とを有する画像処理装置に,上記ブック原稿の見開き面中央部のコンタクトガラスからの浮き高さを測定する浮き高さ測定手段と,上記浮き高さ測定手段による測定結果に基づいて,読み取られたブック原稿の見開き画像に生じる黒影画像の補正範囲を自動的に決定する補正範囲決定手段とが,設けられているため,補正範囲を指定するという煩雑な作業を行う必要がなくなる。これにより,指定範囲の入力間違い等の人的な操作ミスがなくなり,上記画像処理装置の操作性が向上される。また,操作性の向上により操作時間が短縮されるため,上記画像処理装置の円滑な利用が図られる。
また,本発明に係る画像処理装置には,上記コンタクトガラスに対する上記ブック原稿の見開き面中央部の位置を検出する中央位置検出手段が更に設けられており,この場合,上記黒影画像変換手段は,上記中央位置検出手段により検出された上記ブック原稿の見開き面中央部の位置を中心にして,上記補正範囲決定手段により決定された補正範囲の上記見開き画像における画像領域を上記地肌色或いは白色の画像に変換するものであるため,上記コンタクトガラスに対する上記ブック原稿の見開き面中央部の位置,即ち,黒影画像の補正位置が自動的に決定され,この補正位置を中心にして上記決定された補正範囲の領域が白色画像等に自動的に変換される。これにより,補正位置を指定するという煩雑な作業を行うことなく黒影画像を補正により消去することができる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の一実施形態について説明し,本発明の理解に供する。なお,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る複写機Xの概略構成を示す全体模式図,図2は図1のB−B断面図,図3は図2のH部の拡大詳細図,図4は上記複写機Xの制御部の概略構成を示すブロック図,図5は上記複写機Xの制御部のデータメモリに格納されたマージン幅対応表,図6は上記複写機Xの制御部により実行される黒影補正処理の手順の一例を説明するフローチャート,図7は原稿バーにブック原稿が置かれた状態を示す模式図,図8は図7のK部の拡大詳細図である。
まず,図1の全体模式図を用いて,本発明の実施形態に係る複写機Xの概略構成について説明する。ここに,図1(a)は複写機Xの全体模式図,(b)は(a)の矢視A−Aの平面図である。なお,本発明の実施形態に係る複写機Xは,画像処理装置の単なる一例にすぎず,本発明に係る画像処理装置の他の例として,画像読取手段を備えたファクシミリ装置やプリンタ装置,或いはスキャナ装置等の画像処理装置,若しくは上記各装置の機能を複数併せ持つデジタル複合機(MFP)等が該当する。
図1に示すように,上記複写機Xは,大別して,コンタクトガラス12上に載置された原稿の画像データを読み取る画像読取部20(画像読取手段の一例)と,この画像読取部20の下部に配設された画像形成部15と,該画像形成部15の下部に配置された給紙装置16と,これらの各構成装置及び他の機器等を統括的に制御する制御部30と,上記各構成装置等を収容すると共に上記複写機Xの筐体となる複写機本体10と,該複写機本体10の上面に開閉自在に設けられた原稿カバー11とにより構成されている。
上記複写機本体10の上面にはコンタクトガラス12を有する原稿台13が設けられており,また,上記原稿カバー11は上記コンタクトガラス12全面を覆うよう上記原稿台13の端部を中心に開閉自在に取り付けられている。上記原稿カバー11の上記コンタクトガラス12を覆う面14は,原稿から安定した反射光を得るために,主走査方向の読み取り幅全域にわたって白色とされている。
更に,上記原稿台13には,上記コンタクトガラス12に本等のブック原稿1が載置された場合に,上記ブック原稿1の見開き面中央部の上記コンタクトガラス12からの浮き高さ,即ち,上記コンタクトガラス12に載置されたブック原稿1の見開き面の中央部が上記コンタクトガラス12に接触しないために生じる上記ブック原稿1の中央部と上記コンタクトガラス12との間の隙間(空間)の鉛直方向の高さ(距離),を測定する浮き高さ測定手段17が設けられている。
上記浮き高さ測定手段17は,上記複写機Xの主走査方向へ突出して上記コンタクトガラス12を渡すよう架設された長尺状の原稿バー110(長手部材の一例)と,この原稿バー110を上記コンタクトガラス12の鉛直方向に移動自在に支持すると共に,上記複写機Xの副走査方向に平行移動可能に構成された2つのバー支持部100a,100b(支持部材の一例)と,このバー支持部100a,100bにより両端が支持された上記原稿バー110と上記コンタクトガラス12との離間距離を測定する距離センサA102(離間距離測定手段の一例,図2又は図3参照)と,により構成されている。
なお,以下の説明では,上記原稿バー110が2つのバー支持部100a,100bにより支持された実施形態について述べるが,上記バー支持部100a,100bのいずれか一方だけで上記原稿バー110を支持する形態であってもかまわない。この場合,上記原稿バー110は上記コンタクトガラス12を渡る長尺状のものでなく,短尺状のものであっても良く,或いは,上記原稿バー110が長手方向の長さを自在に伸縮するものであっても良い。
更に,上記原稿バー110は上記複写機Xの主走査方向へ突出した長尺状の長手部材として説明するが,上記複写機Xの副走査方向に突出した長手部材であってもかまわない。この場合,上記バー支持部100a,100bは上記複写機Xの主走査方向に平行移動可能に構成される。
また,上記原稿台13には,該原稿台13の主走査方向の両端部であって,上記コンタクトガラス12の外縁部に,図1(b)に示すように,副走査方向に長いスライド溝2a,2bが形成されており,このスライド溝2a,2bの下部(複写機本体10内部側)には,上記バー支持部100a,100bを上記スライド溝2a,2bに沿って副走査方向にスライドさせるべくスライドレール3a,3bが設けられている。上記バー支持部100a,100bのそれぞれは,該バー支持部100a,100bの一部が上記スライド溝2a,2bに埋設されており,その埋設部101(図3参照)は,上記スライドレール3a,3bと係合して,上記スライド溝2a,2bに沿って上記バー支持部100a,100bを副走査方向に平行移動させることができるように形成されている。
なお,上記原稿バー110は,ブック原稿1の見開き面の画像を読み取る際に用いるものであり,上記原稿バー110未使用時は図1の矢印Qの位置,即ち,原稿カバー11の全閉が可能な位置に移動されている。上記ブック原稿1の見開き面の画像を読み取る場合は,図7に示すように,上記ブック原稿1を見開き面を下にして上記原稿バー110に掛けるようにして,即ち,上記ブック原稿1の見開き面の中央部に上記原稿バー110が当接するようにして,上記ブック原稿1を上記コンタクトガラス12に載置する。
ここで,図2及び図3を用いて,上記バー支持部100aの構成について更に詳細に説明する。なお,上記バー支持部100bの構成は上記バー支持部100aと略同一であるため,ここではその説明を省略する。
上記バー支持部100aは,該バー支持部100aの内部に設けられたつるまきバネや板バネ等のバネ或いは弾性ゴム等の弾性部材105(付勢手段の一例)を介して上記原稿バー110の両端を支持するよう構成されている。上記バー支持部100aの内部は,上記弾性部材105の上側端部からの弾性力を受ける逆凹状に形成された上側バネ受け部材106と,上記弾性部材105の下側端部からの弾性力を受ける凹状に形成された下側バネ受け部材107と,上記上側バネ受け部材106と上記下側バネ受け部材107との間で収縮自在に設けられた上記弾性部材105と,により構成されている。また,上記上側バネ受け部材106には,上記バー支持部100aの外壁に設けられた鉛直方向の長孔(不図示)を介して,上記原稿バー110の端部が接合されている。
このように上記バー支持部100aが構成されているため,上記原稿バー110が上記コンタクトガラス12の鉛直方向に移動自在に支持され,且つ,上記原稿バー110が上記コンタクトガラス12の鉛直方向に付勢される。
また,上記上側バネ受け部材106には,上記距離センサA102が設けられている。本実施形態例では,上記距離センサA102の具体例として,上記下側バネ受け部材107に,上記コンタクトガラス12の表面と同一高さとなるよう貼着された金属等の検出体103との距離に比例してリニアに変化する電圧信号を出力する近接センサ等を用いて説明するが,特に上記距離センサA102を上記近接センサに限る趣旨ではない。従って,上記距離センサA102として,例えば,レーザ距離センサ等の光学式センサ,或いはワイヤー式のリニアエンコーダ等の距離センサを用いることも可能である。なお,上記距離センサA102のセンサ信号は,上記制御部30に入力され,上記制御部30において上記センサ信号に応じた上記浮き高さが求められる。
また,上記バー支持部100aの上記埋設部101の下部には,上記コンタクトガラス12に対する上記ブック原稿1の見開き面中央部の位置を検出する中央位置検出手段の一例である距離センサB104が取り付けられている。この距離センサB104は,副走査方向に平行移動する上記バー支持部100aの移動位置(例えば,コンタクトガラス12上の座標位置原点121からの移動距離)を検出することにより,上記原稿バー110に掛けられた上記ブック原稿1の見開き面中央部の位置を検出するものである。上記距離センサB104のセンサ信号が上記制御部30に入力されると,上記制御部30において上記センサ信号に応じた上記バー支持部100aの移動位置,即ち,上記見開き面中央部の位置が求められる。
本実施形態例では,上記距離センサB104も,上記距離センサA102と同様のセンサ(上記バー支持部100aの移動位置に応じた電圧信号を出力するセンサ)として説明するが,特にこれに限定する趣旨ではない。
なお,上記距離センサA102及び距離センサB104は,2つあるバー支持部のうち,いずれか一方に設けられていれば十分であるため,上記各センサは上記バー支持部100aにのみ設けられている。
続いて,図1を用いて上記画像読取部20について説明する。上記画像読取部20は,上記コンタクトガラス12に載置された原稿に光を照射する露光ランプ等の露光装置21と,上記原稿からの反射光をコンタクトガラス12を介して受光するミラー等からなるキャリッジ22と,このキャリッジ22により受光された反射光を光学レンズ24に導光する導光ミラー23a,23bと,上記導光ミラー23a,23bを介して導かれた反射光を集光する光学レンズ24と,上記光学レンズ24により集光された反射光に含まれる画像情報を電気信号に変換するCCD25と,が適宜配設されて構成されている。このように構成された上記画像読取部20により読み取られた原稿の画像データは,上記制御部30に送出され,この制御部30で,上記画像データに対して所定の画像処理が実行される。
上記画像読取部20により,上記原稿バー110を用いて上記コンタクトガラス12に載置されたブック原稿1が読み取られた場合は,読み取られた上記ブック原稿1の見開き画像が上記制御部30によって補正され,即ち,上記見開き画像の中央部の黒影画像が,上記ブック原稿1の地肌色或いは白色の画像に変換する黒影補正処理(黒影画像変換手段により達成)がなされる。この黒影補正処理ついては,後段においてフローチャートを用いて説明する。
上記画像形成部15は,図1に示すように,感光体ドラム151と,上記感光体ドラム151の表面を所定電位に一様に帯電させる帯電装置152と,上記制御部30から入力された画像データをもとにレーザ光を生成して,上記感光体151の表面に静電潜像を作成するべく上記感光体ドラム151に上記レーザ光を照射するレーザースキャナユニット156と,上記感光体ドラム151に担持された静電潜像にトナーを付着させて現像する現像装置153と,現像されたトナー画像を上記給紙装置16によって給紙カセット161から搬送された記録紙に転写する転写装置154と,該転写装置154による転写後に上記感光体ドラム151上に残存するトナーを除去するクリーニング装置155とにより構成されている。
この画像形成部15により記録紙上に転写されたトナー画像は,上記画像形成部15の搬送方向下流側に位置する定着装置157により記録紙に定着される。
また,上記複写機本体10の正面側には,本複写機Xの機能設定,コマンドの入力操作,コピー動作の中止等の各種操作を行う操作部42と,上記複写機Xで用いられる各種データや,機能設定を行う際に使用される設定画面等の情報を表示する液晶表示部41とを有する操作表示パネル40が設けられている。
ここで,図4のブロック図を用いて,上記制御部30の概略構成について説明する。上記制御部30は,図4のブロック図に示すように,中央演算処理装置の一例であるCPU31と,該CPU31のメインメモリ(主記憶装置)として演算作業領域に使用されるRAM32と,上記複写機Xで用いられる各種のデータを記憶するデータメモリ33と,上記複写機Xに適用されるプログラムを格納するプログラムメモリ34と,上記画像読取部20により読み取られた原稿画像データ等のイメージデータを記憶する画像メモリ35と,外部装置と接続してデータ或いは信号の通信を可能とするインターフェース(I/F)36とを備え,これらの各要素が相互に接続されて構成されている。上記I/F36には,上述したCCD25,距離センサA102,距離センサB104,画像形成部15,給紙装置16,操作表示パネル40,その他モータ等の図示しない駆動系機器等に接続されている。
上記データメモリ33には,上記制御部30による黒影補正処理時に必要とされる黒影画像の補正範囲,即ち,ブック原稿1の見開き画像に含まれる黒影画像を補正する範囲(マージン幅)と,前記浮き高さとが対応付けられたテーブルデータ50が記憶されている。上記データメモリ33は上記データテーブル50だけに限らず,例えば,ブック原稿のサイズに応じて上記マージン幅が異なるデータテーブルや,或いは,ブック原稿の種類(例えば,文庫本,百科事典,辞書,雑誌等)に応じたデータテーブルを記憶するものであってもかまわない。この場合,上記操作表示パネル40の操作部42からの所定の入力操作によって指定されたブック原稿の種類に応じたデータテーブルを選択する機能(又はプログラム),及び,この機能により選択されたデータテーブルを用いて上記黒影補正処理に用いる補正範囲を決定する機能(又はプログラム)を上記複写機Xに設けることが望ましい。また,上記操作部42の入力操作により,上記液晶表示部41に表示されたテーブルデータのマージン幅を更新或いは変更する機能(又はプログラム)が設けられておれば,補正範囲の設定自由度が高まり,より一層,操作性が向上され得る。
上記CPU31は,上記プログラムメモリ34に格納されたプログラムを読み出し,この読み出されたプログラムに従って所定の演算処理を実行するものである。このCPU31により上記所定の演算処理がなされることにより,上記黒影補正処理が行われると共に,上記I/F36を介して接続された各機器及び本複写機X全体が制御される。なお,上記制御部30は,上述の如く構成されたものに限られず,例えば上記制御部30の各構成要素が集積化されたDSP(Digital Signal Processor)等の1チップコンピュータ(マイクロコンピュータ等)であってもかまわない。
次に,図6のフローチャートを用いて本複写機Xの制御部30(のCPU31)が前記プログラムメモリ34に格納されたプログラムに従って実行する黒影補正処理(補正範囲決定処理を含む)の手順の一例について説明する。図中のS10,S20,…は処理手順(ステップ)番号を示す。処理はステップS10より開始される。
本複写機Xにおいて,上記操作表示パネル40の図示しないコピースタートキーが入力されると(S10),上記制御部30は,上記露光装置21に露光を開始させ,上記キャリッジ22を副走査方向に移動させて,上記コンタクトガラス12上に載置された原稿の画像データを上記画像読取部20に読み取らせる(S20)。
その後,ステップS30において,上記原稿バー110がコンタクトガラス12上にあるかどうかが判断される。この判断は,上記原稿バー110が使用されているかどうか,即ち,上記原稿バー100を用いてブック原稿1の見開き面の画像データが読み取られたかどうかを検知するための判断であり,例えば,上記距離センサB104のセンサ信号に基づいて,上記バー支持部100aが上記コンタクトガラス12上に移動されたかどうかを判断することにより行われる。
ここで,上記原稿バー110が移動されず,上記コンタクトガラス12上に上記原稿バー110が無いと判断されると,続いて処理はステップS90に進み,上記ステップS20で読み取られた原稿画像が上記制御部30による黒影補正処理がなされないまま,印字出力される(S90)。一方,上記ステップS30において,上記コンタクトガラス12上に上記原稿バー110があると判断されると,処理はステップS40に進む。
処理がステップS40に進むと,ここでは,ブック原稿1の見開き面中央部の位置,即ち,読み取られた見開き画像の中央部の位置を検出するために,上記制御得30によって,上記原稿バー110の副走査方向の位置を検出する処理(中央位置検出処理)が実行される。この処理は,上記距離センサB104のセンサ信号に基づいて行われる。
その後,ステップS50において,上記ブック原稿1の浮き高さを検出するために,上記原稿バー110の上記コンタクトガラス12からの浮き高さ(距離)を検出する処理(浮き高さ測定処理)が実行される。かかる処理は,例えば,図7(a)のような状態でブック原稿1の見開き面が読み取られた場合は,前記距離センサA102のセンサ信号に応じた上記原稿バー110の高さh1が検出される。また,図7(a)の状態のブック原稿1を下方に押しつけときの状態(図7(b))で該ブック原稿の見開き面が読み取られた場合は,前記距離センサA102のセンサ信号に応じた上記原稿バー110の高さh2(<h1)が検出される。
ステップS50において,上記原稿バー110の高さが検出されると,上記制御部30により,上記ステップS40で検出された上記原稿バー110の浮き高さに基づいて,後述する黒影画像変換処理(S70)によって原稿1の地肌色或いは白色の画像に変換される補正範囲を自動的に決定する処理(補正範囲決定処理)がなされる。具体的には,前記データメモリ33(図4参照)に記憶されたテーブルデータ50から,上記ステップS40で検出された上記浮き高さに対応したマージン幅が選択され,上記ステップS20で読み取られたブック原稿の見開き画像に含まれる黒影画像の補正範囲を選択されたマージン幅に自動的に設定する処理が実行される(S60)。例えば,図7(a)の上記原稿バー110の高さh1が「12mm」のときは,補正範囲が「14mm」に設定され,図7(b)の上記原稿バー110の高さh2が「6mm」のときは,補正範囲が「7mm」に設定される。なお,本実施形態例では,主走査方向にブック原稿1の上下方向が向けられて原稿画像が読み取られるため,上記テーブルデータ50の上記マージン幅は副走査方向の幅を示す。
上記ステップS60において,上記補正範囲が設定されると,その後,上記ステップS40で検出された上記ブック原稿1の見開き面中央部の位置を中心にして,上記ステップS60で設定された補正範囲の上記読み取られた見開き画像における画像領域を上記ブック原稿1の地肌色或いは白色の画像に変換する処理(黒影画像変換処理)が,上記制御部30によって実行される(S70)。続いて,ステップS80で上記ステップS70で変換された見開き画像が印字出力され,その後,一連の処理が終了する。
このように,上記ステップS60の処理により,上述で説明した黒影補正処理が行われる補正範囲が自動的に設定されるため,補正範囲を指定するという煩雑な作業を行うことなくなり,その結果,上記複写機Xの操作性が向上される。
ここで,上述の実施形態例において説明した補正範囲決定処理(図6のフローチャートのステップS60の処理)の他の実施例について説明する。
本複写機Xのコンタクトガラス12上にブック原稿1を載置すると,図8に示すように,ブック原稿1のノド部1aを頂点とし,その頂点を中心に所定角度θの頂角を有する略三角形状の隙間(空間)が形成される。このとき,上記略三角形状の隙間の底辺の長さtは黒影画像が生じる幅に相当する。一般に,上記所定角度θは略一定の値となると考えられるため,上記略三角形状の隙間の底辺の長さt,即ち,黒影画像が生じる幅tは,上記所定角度θ及び原稿バー110の浮き高さh1を用いて以下の式(1)のように表すことができる。
Figure 2005244825
このように黒影画像が生じる幅tは上式(1)のように表すことができるため,前記ステップS50(図6)で求められた上記原稿バー110の浮き高さに基づいて,上式(1)に従った演算処理を上記制御部30に実行させ,これにより得られた演算値tを上記黒影画像変換処理により変換される補正範囲に自動的に決定することにより,補正範囲を設定することが可能となる。上記補正範囲決定処理がこのように実行される処理であれば,データメモリ33(図4)に前記テーブルデータ50を記憶させる必要が無くなるため,上記データメモリ33の容量を縮小させることが可能となる。この場合,上記所定角度θの値を前記操作表示パネル40からの操作により変更可能とすることが望ましい。
また,上記所定角度θは略一定の値となるものの,ブック原稿の種類等によっては微差ではあるが多少なりとも異なるものである。そのため,例えば,ブック原稿のサイズや,ブック原稿の種類(例えば,文庫本,百科事典,辞書,雑誌等)に対応した上記所定角度θを上記データメモリ33に記憶させておき,前記操作表示パネル40の操作部42からの所定の入力操作によって上記データメモリ33に記憶された上記所定角度θを指定する機能(又はプログラム),及び,この機能により指定された所定角度θに基づき上記式(1)の演算処理を行う機能(又はプログラム)を上記複写機Xに設けることが望ましい。
本発明の実施の形態に係る複写機Xの概略構成を示す全体模式図。 図1のB−B断面図。 図2のH部の拡大詳細図。 上記複写機Xの制御部の概略構成を示すブロック図。 上記複写機Xの制御部のデータメモリに格納されたマージン幅対応表。 上記複写機Xの制御部により実行される黒影補正処理の手順の一例を説明するフローチャート。 原稿バーにブック原稿が置かれた状態を示す模式図。 図7のK部の拡大詳細図。
符号の説明
X…複写機
2a,2b…スライド溝
3a,3b…スライドレール
10…複写機本体
11…原稿カバー
12…コンタクトガラス
13…原稿台
15…画像形成部
16…給紙装置
17…浮き高さ測定手段
20…画像読取部
30…制御部
40…操作表示パネル
100a,100b…バー支持部(支持部材の一例)
102…距離センサA(離間距離測定手段の一例)
104…距離センサB(中央位置検出手段の一例)
105…弾性部材(付勢手段の一例)
110…原稿バー(長手部材の一例)

Claims (5)

  1. コンタクトガラス上に載置された原稿の画像データを読み取る画像読取手段と,
    上記画像読取手段により読み取られたブック原稿の見開き画像を補正して,上記見開き画像の中央部の黒影画像を上記ブック原稿の地肌色或いは白色の画像に変換する黒影画像変換手段と,
    を備えてなる画像処理装置において,
    上記ブック原稿の見開き面中央部の上記コンタクトガラスからの浮き高さを測定する浮き高さ測定手段と,
    上記浮き高さ測定手段による測定結果に基づいて,上記黒影画像変換手段により上記地肌色或いは白色の画像に変換される上記黒影画像の補正範囲を自動的に決定する補正範囲決定手段と,
    を具備してなることを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記コンタクトガラスに対する上記ブック原稿の見開き面中央部の位置を検出する中央位置検出手段を更に備え,
    上記黒影画像変換手段は,上記中央位置検出手段により検出された上記ブック原稿の見開き面中央部の位置を中心にして,上記補正範囲決定手段により決定された補正範囲の上記見開き画像における画像領域を上記地肌色或いは白色の画像に変換するものである請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記浮き高さ測定手段は,
    主走査方向若しくは副走査方向へ突出する長手部材と,
    上記長手部材を上記コンタクトガラスの鉛直方向に移動自在に支持すると共に,上記副走査方向或いは上記主走査方向に平行移動可能に構成された支持部材と,
    上記支持部材により支持された上記長手部材と上記コンタクトガラスとの離間距離を測定する離間距離測定手段と,
    を備えて構成されたものである請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 上記支持部材は上記コンタクトガラスの鉛直方向に上記長手部材を付勢する付勢手段を備えてなる請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 上記中央位置検出手段は,上記副走査方向或いは上記主走査方向に平行移動する上記支持部材或いは該支持部材に支持された上記長手部材の移動位置を検出することにより上記ブック原稿の見開き面中央部の位置を検出するものである請求項2〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2015033091A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 株式会社リコー 光電変換素子、画像読取装置及び画像形成装置

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