JP2015033091A - 光電変換素子、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

光電変換素子、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】読取った画像に含まれる不要な影などを除去可能にする光電変換素子、画像読取装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】1つ以上の色ごとに一方向に配列された画素ごとに光電変換を行う光電変換部と、前記光電変換部が光電変換した電気信号をそれぞれデジタル信号に変換するAD変換部と、前記画素の配列を複数の領域に分割し、前記AD変換部が変換したデジタル信号それぞれの出力又は非出力を前記領域ごとに制御する制御部とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、光電変換素子、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
従来、画像読取装置では、複数のフォトダイオードなどの受光素子が受光により蓄積した電荷を電圧に変換し、順次にAD変換することによって複数の画素データを順次に出力し、主走査方向の1ラインごとに画素データをまとめて画像を読取ることが行われている。つまり、1ラインの画像データを得るために、主走査方向の画素ごとに全画素データを順次に出力する必要があった。
これに対し、特許文献1には、画像の読み出し範囲を変更するために、画像の読み出しの開始位置を変更する機能を付加した変位センサが開示されている。
しかしながら、画像読取装置によって本や雑誌などを読取る場合、紙を綴じている部分や読取対象の周囲が黒く影となって画像が形成されてしまうことがある。また、読取った画像に対して画像処理を行うことにより、影となった部分を補正することも可能であるが、記憶容量の大きなメモリ等が必要になってしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、読取った画像に含まれる不要な影などを除去可能にする光電変換素子、画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、1つ以上の色ごとに一方向に配列された画素ごとに光電変換を行う光電変換部と、前記光電変換部が光電変換した電気信号をそれぞれデジタル信号に変換するAD変換部と、前記画素の配列を複数の領域に分割し、前記AD変換部が変換したデジタル信号それぞれの出力又は非出力を前記領域ごとに制御する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、読取った画像に含まれる不要な影などを除去可能にすることができるという効果を奏する。
図1は、本の綴じられた原稿を読取った場合の出力画像例を示す図である。 図2は、実施形態にかかる画像読取装置の概要を示す側面図である。 図3は、実施形態にかかる画像読取装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、光電変換素子の動作の第1例を示す図である。 図5は、光電変換素子の動作の第2例を示す図である。 図6は、光電変換素子が図5に示した動作を行った場合の出力画像を示す図である。 図7は、図3に示した画像読取装置の第1変形例を示すブロック図である。 図8は、光電変換素子の動作例を示す図である。 図9は、図3に示した画像読取装置の第2変形例を示すブロック図である。 図10は、光電変換素子の動作の第1例を示す図である。 図11は、光電変換素子の動作の第2例を示す図である。 図12は、図3に示した画像読取装置の第3変形例を示すブロック図である。 図13は、光電変換素子の動作例を示す図である。 図14は、画像読取装置の動作結果例を示す図である。 図15は、読取結果例を示す図である。 図16は、黒い影を防止する画像読取装置の第4変形例を示すブロック図である。 図17は、図16に示した画像読取装置の第1動作例を示す図である。 図18は、図16に示した画像読取装置の第2動作例を示す図である。 図19は、画像読取装置が黒い影となっていた領域を地肌レベルの画像データに置き換えて出力する画像を模式的に示した図である。 図20は、画像読取装置を備えた画像形成装置の概要を示す図である。
まず、本発明がなされるに至った背景について説明する。図1は、従来のフラットベットスキャナなどの画像読取装置によって、本などの綴じられた原稿を読取った場合の出力画像例を示す図である。
図1に示すように、本や雑誌をスキャン又はコピーしようとすると、綴じられている部分が厚みで浮いてしまうため、読取った画像では黒く影になってしまう。従来技術のCMOSラインセンサでは、画像の出力開始画素を指定できても、出力終了画素の指定はできず、任意の領域のみを出力するようにできないため、画像における影部分を消去することができない。
(実施形態)
以下に添付図面を参照して、画像読取装置の実施形態を詳細に説明する。図2は、実施形態にかかる画像読取装置10の概要を示す側面図である。画像読取装置10は、例えばシートスルー型であり、読取部本体100(フラットベットスキャナ)と、自動原稿送り装置(ADF)102とを有する。
読取部本体100は、コンタクトガラス104、基準白板106、第1キャリッジ108、第2キャリッジ110、レンズ118、センサボード120に設けられたCMOSリニアセンサ122及びスキャナモータ124を有する。第1キャリッジ108は、光源109及びミラー112を有する。第2キャリッジ110は、ミラー114、116を有する。また、読取部本体100には、自動原稿送り装置102が搬送する原稿を読取るための読取窓134が設けられている。
自動原稿送り装置102は、読取部本体100の上部に配置され、原稿を自動給紙搬送する。自動原稿送り装置102は、原稿トレイ130、搬送ドラム132、排紙ローラ136及び排紙トレイ138などを有する。そして、自動原稿送り装置102は、原稿トレイ130に載せられた原稿を搬送ドラム132に向けて搬送し、搬送ドラム132が読取窓134に向けて原稿を搬送する。読取窓134の上方には、画像読取時の背景となる背景部140が設けられている。原稿は、読取窓134を通過したときに光源109により露光される。原稿からの反射光は、第1キャリッジ108のミラー112と、第2キャリッジ110のミラー114、116により折り返され、レンズ118を通ってセンサボード120上のCMOSリニアセンサ122の受光面上に縮小結像される。
また、原稿をコンタクトガラス104上に固定し、第1キャリッジ108及び第2キャリッジ110を走査させて原稿を読取るフラットベット読取では、コンタクトガラス104の下方から光源109によってコンタクトガラス104上の原稿が照射される。原稿からの反射光は、第1キャリッジ108のミラー112と、第2キャリッジ110のミラー114、116により折り返され、レンズ118を通ってセンサボード120上のCMOSリニアセンサ122の受光面上に縮小結像される。このとき、画像読取装置10は、原稿の副走査方向に第1キャリッジ108が速度Vで移動し、第1キャリッジ108に連動して第2キャリッジ110が第1キャリッジ108の半分の速度1/2Vで移動して、原稿全体を読取る。
次に、実施形態にかかる画像読取装置の構成例について詳述する。図3は、実施形態にかかる画像読取装置の構成例(画像読取装置2a)を示すブロック図である。画像読取装置2aは、LED20、光電変換素子3a、記憶部22及びCPU24を有する。
図2に示した画像読取装置10と、図3に示した画像読取装置2aとは、対応している。即ち、LED20は、図1に示した光源109に対応し、原稿に光を照射する。光電変換素子3aは、図1に示したCMOSリニアセンサ122に対応し、原稿からの反射光を光電変換する。記憶部22は、HDD又はメモリなどによって構成される。CPU24は、画像読取装置2aを構成する各部を制御する。
次に、光電変換素子3aについて詳述する。光電変換素子3aは、例えばCMOSリニアイメージセンサであり、光電変換部30を含むアナログ処理部31、メモリ32a、変換部34a、タイミング制御部36a、読出制御部38a及びシリアルインターフェイス(I/F)39を有する。
タイミング制御部36aは、光電変換素子3a内の各部の動作に必要なクロック(CLK、LCLK)、ライン同期信号(LSYNC)などを生成する。
アナログ処理部31は、例えば一方向に並ぶ7200個の画素ごとに受光する受光素子(フォトダイオード)300を備える光電変換部30、増幅部(PGA:Programmable Gain Amplifier)302及びAD変換部304を有する。つまり、光電変換素子3aは、受光素子300、増幅部302及びAD変換部304をそれぞれ7200個ずつ有する。
光電変換素子3aは、各受光素子300が入射された光を電荷として蓄積し、図示しない電荷検出部によって電荷を電圧に変換する。増幅部302は、変換された電圧(アナログ信号)を増幅し、AD変換部304に対して出力する。AD変換部304それぞれは、増幅部302から受入れた画素データであるアナログ信号をデジタル信号にそれぞれ並列に変換し、変換したデジタル信号(デジタルデータ)をメモリ32aに対して出力する。
メモリ32aは、AD変換部304が変換したデジタルデータを画素ごとに記憶する。変換部34aは、メモリ32aが記憶したデジタルデータを読み出し、読み出したデジタルデータを主走査方向のシリアルデータに変換して出力する。つまり、変換部34aは、デジタルデータそれぞれを画素の配列順のシリアルデータに変換するパラレルシリアル変換を行っている。ただし、変換部34aは、後述するように読出制御部38aによって分割された領域ごとにデジタルデータそれぞれの出力又は非出力が制御される。
読出制御部38aは、分割制御部380a、及び第1分割部382−1〜第n分割部382−nを有する。読出制御部38aは、第1分割部382−1〜第n分割部382−nによって画素の配列を複数の領域(ステート)に分割し、AD変換部304が変換したデジタルデータそれぞれの出力(有効:読出す)又は非出力(無効:読出さない)を変更可能な領域ごとに制御する。第1分割部382−1〜第n分割部382−nは、それぞれ変換部34aからの出力開始画素及び出力終了画素を制御する。ここで、読出制御部38aは、例えば外部の図示しないユーザインターフェイス装置(UI装置)による設定等により、画素の配列を複数の領域に分割する。
シリアルI/F39は、例えば外部とシリアル通信を行う。また、タイミング制御部36a及び読出制御部38aなどの制御を行う構成は、1つの制御部として構成されてもよい。
なお、図3においては、一方向に配列された画素ごとに光電変換を行う7200個の受光素子300を有する光電変換素子3aを例に説明したが、これに限定されない。例えば、光電変換素子3aは、R,G,Bそれぞれの色ごとに一方向に配列された画素ごとに光電変換を行うように構成されてもよい。また、光電変換素子3aは、複数のR,G,Bの画素ごとにAD変換を行うカラム式として構成されてもよい。
図4は、光電変換素子3aの動作の第1例を示す図である。図4においては、光電変換素子3aは、主走査方向に配列された画素を4つの領域(ステート)に分割している。光電変換素子3aは、ライン同期信号LSYNCがアサートされると、第1ステートが有効になり(出力となり)、第1ステートの読出し開始画素(1画素目)から読出し終了画素(1800画素目)までを画素クロックCLKに同期させて順次出力する。
光電変換素子3aは、第1ステートの読出しが完了すると、第2ステートが有効となり、第2ステートの読出し開始画素(1801画素目)から読出し終了画素(3600画素目)までを画素クロックCLKに同期させて順次出力する。
同様に、光電変換素子3aは、第3ステート(3601〜5400画素)→第4ステート(5401〜7200画素)と順次出力する。なお、図4に示した例では、1ラインあたり7200画素とし、4つのステートを均等分割している場合を示しているが、各ステートは設定に応じて変更可能にされている。例えば、第1ステートを1〜1000画素目、第2ステートを1001〜5000画素目、第3ステートを5001〜7000画素目、第4ステートを7001〜7200画素目とするなど、各ステートはそれぞれ任意の開始画素及び終了画素を可能にされたものである。
図5は、光電変換素子3aの動作の第2例を示す図である。図5においては、本や雑誌を綴じていて黒く影になる部分が主走査方向の3201画素〜4000画素目に相当するとしている。この場合、第1ステート1の開始が1画素目であり終了が1800画素目、第2ステートの開始が1801画素目であり終了が3200画素目、第3ステートの開始が4001画素目であり終了が5400画素目、第4ステートの開始が5401画素目であり終了が7200画素目にされることにより、3201画素目〜4000画素目(5つ目の領域)の黒く影になる部分は出力されない。
図6は、光電変換素子3aが図5に示した動作を行った場合の出力画像を示す図である。図6に示すように、光電変換素子3aは、画素の配列を複数の領域に分割し、第1ステートから第4ステートにおいてデジタルデータの出力を行い、5つ目の領域においてデジタルデータの出力を行わない。よって、本や雑誌を読取る場合にも、原稿を綴じている部分の厚みによって不要な黒い影が形成されることを防止することができる。
(第1変形例)
図7は、図3に示した画像読取装置2aの第1変形例(画像読取装置2b)を示すブロック図である。図7に示すように、画像読取装置2bは、図3に示した画像読取装置2aと共通の各部に加えて、光電変換素子3bがデータ記憶部(Dデータ)33、変換部34b及び読出制御部38bを有する。なお、各図において、図3に示した光電変換素子3aを構成する部分など、実質的に同一の部分には同一の符号が付してある。
データ記憶部33は、例えば白色を示すデジタルデータなど、予め定められた任意のデジタルデータを記憶する。読出制御部38bは、分割制御部380b、及び第1分割部382−1〜第n分割部382−nを有する。読出制御部38bは、第1分割部382−1〜第n分割部382−nによって画素の配列を複数の領域(ステート)に分割し、AD変換部304が変換したデジタルデータそれぞれの出力(有効:読出す)又は非出力(無効:読出さない)を変更可能な領域ごとに制御する。ここで、読出制御部38bは、例えば外部の図示しないユーザインターフェイス装置(UI装置)による設定等により、画素の配列を複数の領域に分割する。
変換部34bは、メモリ32aが記憶したデジタルデータを読み出し、読み出したデジタルデータを主走査方向のシリアルデータに変換して出力する。つまり、変換部34bは、パラレルシリアル変換を行っている。ただし、変換部34bは、読出制御部38bによって分割された領域ごとにデジタルデータそれぞれの出力又は非出力が制御される。また、変換部34bは、AD変換部304が変換したデジタルデータを出力するよう制御する信号を第1分割部382−1〜第n分割部382−nのいずれからも受入れない場合、AD変換部304が変換したデジタルデータに代えて、データ記憶部33が記憶しているデジタルデータを出力する。
図8は、光電変換素子3bの動作例を示す図である。図8においては、図5に示した例と同様に、本や雑誌を綴じていて黒く影になる部分が主走査方向の3201画素〜4000画素目に相当するとしている。光電変換素子3bは、主走査方向の3201画素〜4000画素目の領域に対し、AD変換部304が変換したデジタルデータに代えて、データ記憶部33が記憶している任意のデジタルデータを出力する。
(第2変形例)
図9は、図3に示した画像読取装置2aの第2変形例(画像読取装置2c)を示すブロック図である。図9に示すように、画像読取装置2cは、図3に示した画像読取装置2aと共通の各部に加えて、光電変換素子3cが検出部35、変換部34c及び読出制御部38bを有する。
検出部35は、メモリ32aが記憶したデジタルデータを読み出し、光電変換部30が光電変換を行った撮像対象の背景色を検出する。検出部35は、撮像対象が本などである場合、本の地肌の色を検出することとなる。検出部35は、例えば本の地肌の色を検出する場合、メモリ32aが記憶したデジタルデータを副走査方向で平均化することにより、正確な地肌レベルを検出する。
変換部34cは、メモリ32aが記憶したデジタルデータを読み出し、読み出したデジタルデータを主走査方向のシリアルデータに変換して出力する。つまり、変換部34cは、パラレルシリアル変換を行っている。ただし、変換部34cは、読出制御部38bによって分割された領域ごとにデジタルデータそれぞれの出力又は非出力が制御される。また、変換部34cは、AD変換部304が変換したデジタルデータを出力するよう制御する信号を第1分割部382−1〜第n分割部382−nのいずれからも受入れない場合、AD変換部304が変換したデジタルデータに代えて、検出部35が検出した背景色を示すデジタルデータを出力する。
図10は、光電変換素子3cの動作の第1例を示す図である。図10においては、図5に示した例と同様に、本や雑誌を綴じていて黒く影になる部分が主走査方向の3201画素〜4000画素目に相当するとしている。光電変換素子3cは、主走査方向の3201画素〜4000画素目の領域に対し、AD変換部304が変換したデジタルデータに代えて、検出部35が検出した背景色を示すデジタルデータを出力する。
図11は、光電変換素子3cの動作の第2例を示す図である。図10において、本原稿は、図10に示した向きとは異なる向きに置かれて画像が読取られる。図11の上段に示すように、図1に示した例とは異なる向きに本原稿が置かれた場合、光電変換素子3cは、黒い影になる部分のライン(主走査方向)に相当する期間で全てのステートを無効とし、D_data_enを有効とすることにより、検出部35が検出した背景色(地肌レベル)のデジタルデータを出力する。
(第3変形例)
図12は、図3に示した画像読取装置2aの第3変形例(画像読取装置2d)を示すブロック図である。図12に示すように、画像読取装置2dは、図9に示した画像読取装置2cと共通の各部に加えて、タイミング制御部36bを備えた光電変換素子3dを有する。タイミング制御部36bは、周期変更部360を備えている。
周期変更部360は、読出制御部38bが制御した読出開始画素及び読出終了画素に基づいて、ライン同期信号(LSYNC)の周期を変更する。具体的には、周期変更部360は、AD変換部304が変換したデジタル信号を出力する領域における画素の配列方向の総画素数に応じて、AD変換部304が変換したデジタル信号を出力する周期を変更する。
また、画像読取装置2dは、設定に応じて切替手段となるCPU24の制御により、AD変換部304が変換したデジタル信号を非出力とする領域におけるAD変換部304が変換したデジタル信号に代えて他のデジタル信号を出力するか、AD変換部304が変換したデジタル信号を出力する領域における画素の配列方向の総画素数に応じてAD変換部304が変換したデジタル信号を出力する周期を変更するかを切替える。
図13は、光電変換素子3dの動作例を示す図である。図13においては、図5に示した例と同様に、本や雑誌を綴じていて黒く影になる部分が主走査方向の3201画素〜4000画素目に相当するとしている。例えば、光電変換素子33は、3201画素〜4000画素目に相当する領域に対して出力を行わず、次ステート(第3ステート)の読出し動作を前倒し、ライン周期を短くする。
図13に示した例では、光電変換素子3dは、約800画素分ライン周期を短くすることができる。このとき、画像読取装置2dは、短縮したライン周期に対応するように読取線速を速くすることにより、画像読取の生産性をあげることができる。
図14は、画像読取装置2dの動作結果例を示す図である。例えば、画像読取装置2dでは、奥側の原稿設置基準に合わせて本原稿が設置される。ここで、画像読取装置2dは、主走査方向及び副走査方向それぞれで原稿サイズの検知を行った上で画像の読み取りを行うとする。通常、本原稿は中央部で綴じられており、本原稿の浮き上がりによって読取画像が黒くなってしまう部分も本原稿の中央部である。よって、画像読取装置2dは、中央付近で黒影を消し、地肌レベルを出力するように構成されてもよい。
また、一般に本原稿を画像読取装置によって読取る場合、本原稿の周囲に黒い影を有する画像が形成されてしまうことがある。図15に読取結果例を示すように、ユーザーは、原稿を押さえる圧板やADFを開けたままの状態で本原稿を読取る場合がある。この場合、本原稿の浮き上がり部分だけでなく、本原稿のない部分も黒い影の画像となってしまう。
(第4変形例)
図16は、図15に示した黒い影を防止する画像読取装置2aの第4変形例(画像読取装置2e)を示すブロック図である。図16に示すように、画像読取装置2eは、図12に示した画像読取装置2dと共通の各部に加えて、光電変換素子3eがメモリ32c、読出制御部38c、レベル検出部370及び判定部372を有する。
レベル検出部370は、メモリ32cが記憶したデジタルデータを読み出し、光電変換部30が光電変換を行った画素ごとのデジタルデータのレベルを検出する。判定部372は、レベル検出部370が検出したレベルが所定の閾値以上であるか否かを判定し、判定結果を読出制御部38cに対して出力する。ここで、判定部372は、デジタルデータが閾値以上の値であれば通常の画像データと判断する。また、判定部372は、デジタルデータが閾値未満であれば黒影となっているデータであると判断する。
読出制御部38cは、通常の画像データであるデジタルデータは有効であるとして、変換部34cから領域ごとに出力させる。また、読出制御部38cは、黒影となっているデータに対しては、例えば原稿の地肌を示すデジタルデータを変換部34cから領域ごとに出力させる。
図17は、図16に示した画像読取装置2eの第1動作例を示す図である。レベル検出部370は、例えば1ライン分のバッファを保持しているとする。これにより、図17の上側に示されたように縦方向に本原稿が置かれた場合、画像読取装置2eは、レベル検出部370が保持している1ライン分の画像データから、閾値未満の画像データがどの部分に存在するかを判定することにより、本を綴じた状態に相当する領域があるか否かを判定する。また、画像読取装置2eは、本原稿がない領域にでは1ライン期間全てにおいて閾値未満の画像データが保持されることから、画像が黒くなる部分を判定する。
図18は、図16に示した画像読取装置2eの第2動作例を示す図である。図18においては、本原稿は図17に示された向きとは異なる向き(横向き)に設置されている。画像読取装置2eは、保持されている1ライン期間の画像データにおいて、閾値未満の画像データが主走査方向後端部に存在していると判定し、その領域の画像データを地肌レベル
の画像データとする。
また、本が綴じられている部分に相当する領域では、1ライン全期間において閾値未満の画像データとなる。よって、画像読取装置2eは、1ライン全ての期間において各ステートを無効にし、検出している地肌レベルを出力する。さらに、本原稿が存在しない領域においては、同様に1ライン全期間において閾値未満の画像データとなる。よって、画像読取装置2eは、各ステートを無効にし、検出している地肌レベルを出力する。
図19は、画像読取装置2eが黒い影となっていた領域を地肌レベルの画像データに置き換えて出力する画像を模式的に示した図である。なお、原稿サイズ検知又は原稿サイズ入力により、原稿のサイズと向き(縦向き又は横向き)が特定される場合、画像読取装置2eは、原稿の主走査方向1ライン中の中央付近n数cm分(本の厚みにより原稿が浮いてしまう部分)の検出結果を保持できるだけのメモリを設けて本を綴じている部分の検出を行うように構成されてもよい。
次に、画像読取装置2aを備えた画像形成装置5について説明する。図20は、画像読取装置2aを備えた画像形成装置5の概要を示す図である。画像形成装置5は、画像読取装置2aと画像形成部6とを有する例えば複写機やMFP(Multifunction Peripheral)などである。
画像読取装置2aは、光電変換素子3a及びLED20などを含む。LED20は、原稿に対して光を照射する。そして、光電変換素子3aは、光電変換、AD変換及びパラレルシリアル変換を行った後に、画像データを画像形成部6に対して出力する。
画像形成部6は、処理部60とプリンタエンジン62とを有し、処理部60とプリンタエンジン62とがインターフェイス(I/F)64を介して接続されている。
処理部60は、画像処理部602及びCPU604を有する。CPU604は、光電変換素子3aなどの画像形成装置5を構成する各部を制御する。
画像処理部602は、画像読取装置2aが出力した画像データを用いて画像処理を行い、画像データなどをプリンタエンジン62に対して出力する。プリンタエンジン62は、受入れた画像データを用いて印刷を行う。
10 画像読取装置
100 読取部本体
102 自動原稿送り装置
122 CMOSリニアセンサ
2a、2b、2c、2d、2e 画像読取装置
20 LED
22 記憶部
24 CPU
3a、3b、3c、3d、3e 光電変換素子
30 光電変換部
300 受光素子
31 アナログ処理部
302 増幅部
304 AD変換部
32a、32b、32c メモリ
33 データ記憶部
34a、34b、34c 変換部
35 検出部
36a、36b タイミング制御部
360 周期変更部
370 レベル検出部
372 判定部
38a、38b、38c 読出制御部
380a、380b 分割制御部
382−1 第1分割部
382−n 第n分割部
39 シリアルI/F
5 画像形成装置
6 画像形成部
60 処理部
602 画像処理部
604 CPU
62 プリンタエンジン
64 インターフェイス(I/F)
特開2012−78141号公報

Claims (12)

  1. 1つ以上の色ごとに一方向に配列された画素ごとに光電変換を行う光電変換部と、
    前記光電変換部が光電変換した電気信号をそれぞれデジタル信号に変換するAD変換部と、
    前記画素の配列を複数の領域に分割し、前記AD変換部が変換したデジタル信号それぞれの出力又は非出力を前記領域ごとに制御する制御部と、
    を有することを特徴とする光電変換素子。
  2. 前記AD変換部が変換したデジタル信号それぞれを、前記画素の配列順に並ぶシリアルデータに変換する変換部
    をさらに有し、
    前記制御部は、
    前記シリアルデータに対して前記領域ごとにデジタル信号の出力開始画素及び出力終了画素を変更可能に制御することにより、前記AD変換部が変換したデジタル信号それぞれの出力又は非出力を前記領域ごとに制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の光電変換素子。
  3. 前記制御部は、
    前記AD変換部が変換したデジタル信号を非出力とする前記領域において、前記AD変換部が変換したデジタル信号に代えて、予め定められた他のデジタル信号を出力するように制御すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の光電変換素子。
  4. 前記AD変換部が変換したデジタル信号に基づいて背景色を検出する検出部
    をさらに有し、
    前記制御部は、
    前記AD変換部が変換したデジタル信号を非出力とする前記領域において、前記AD変換部が変換したデジタル信号に代えて、前記検出部が検出した背景色を示すデジタル信号を出力するように制御すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の光電変換素子。
  5. 前記制御部は、
    前記AD変換部が変換したデジタル信号を出力する前記領域における前記画素の配列方向の総画素数に応じて、前記AD変換部が変換したデジタル信号を出力する周期を変更すること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光電変換素子。
  6. 前記AD変換部が変換したデジタル信号それぞれが所定の閾値以上であるか否かを判定する判定部
    をさらに有し、
    前記制御部は、
    前記判定部の判定結果に基づいて、前記画素の配列を複数の領域に分割し、前記AD変換部が変換したデジタル信号それぞれの出力又は非出力を前記領域ごとに制御すること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光電変換素子。
  7. 前記制御部は、
    前記AD変換部が変換したデジタル信号が前記閾値未満であると判定した場合、前記閾値未満のデジタル信号に対応する前記画素を含む前記領域を、デジタル信号を非出力とする前記領域にすること
    を特徴とする請求項6に記載の光電変換素子。
  8. 前記判定部は、
    前記光電変換部が光電変換を行うごとに、前記AD変換部が変換したデジタル信号それぞれが所定の閾値以上であるか否かを判定すること
    を特徴とする請求項6又は7に記載の光電変換素子。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光電変換素子を有することを特徴とする画像読取装置。
  10. 前記AD変換部が変換したデジタル信号を非出力とする前記領域における前記AD変換部が変換したデジタル信号に代えて他のデジタル信号を出力するか、前記AD変換部が変換したデジタル信号を出力する前記領域における前記画素の配列方向の総画素数に応じて前記AD変換部が変換したデジタル信号を出力する周期を変更するかを、設定に応じて切替える切替手段を有すること
    を特徴とする請求項9に記載の画像読取装置。
  11. 本原稿を読み取った場合に、前記AD変換部が変換したデジタル信号を非出力とする前記領域は、読み取った本原稿の中央付近であると判定する領域判定手段を有すること
    を特徴とする請求項9又は10に記載の画像読取装置。
  12. 請求項9乃至11のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置が読取った画像を形成する画像形成部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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