JP2008028548A - 原稿読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部記憶媒体を着脱可能に接続する外部接続端子と、開閉可能な原稿カバーとを備え、外部記憶媒体の接続を誤って解除しないように、原稿カバーを閉じたときに外部記憶媒体を外部から遮蔽できるようにした原稿読取装置を提供する。
【解決手段】原稿読取装置2は、外部記憶媒体6を着脱可能に接続するための外部接続端子206と、開閉可能な原稿カバー2aと、原稿カバー2aの開閉状態を検知する原稿カバー開閉検知手段202と、制御部201とを備え、原稿カバー2aが閉状態のときに外部接続端子206に接続された外部記憶媒体6を外部から遮蔽する。制御部201は、原稿カバー開閉検知手段202により原稿カバー2aの閉状態を検知したときに、原稿読み取り処理及び外部記憶媒体6へのデータ書込み処理を許可する。
【選択図】図8

Description

本発明は、原稿読取装置及び画像形成装置、より詳細には、USBメモリなどの外部記憶媒体を着脱可能に接続する機能を備えた原稿読取装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
従来、原稿を読み取って生成された画像データを、接続されたUSBメモリ等の外部記憶媒体に記憶する機能を備えた原稿読取装置が知られている。このような原稿読取装置は、原稿の読み取り処理と並行して外部記憶媒体へのデータ書込み処理を行っているが、データ書き込み中に誤って外部記憶媒体の接続が解除された場合、書き込みエラーを発生させるという問題があった。
上記のような外部記憶媒体における書き込みエラーを防止する技術に関連して、例えば、特許文献1には、データ書き込み中にICカードを抜き取られてもICカードに格納されているデータの信頼性が失われないようにしたICカード記録装置が開示されている。
特許文献1に記載のICカード記録装置は、書き込みコントローラのカード挿入口に挿入されているICカードを抜き取ろうとしてカバーを開くと、これがリミットスイッチ(LS)により検出されてLS信号がオフ状態となり、データ書き込みの終了処理が実施される。これにより、書き込み途中でカバーを開いてICカードを抜き取っても、ICカードに格納されているデータとチェックサム値とが一致する。
特開平11−232403号公報
上記のICカード記録装置は、データ書き込み中にICカードが抜き取られてもICカードに記憶されたデータの信頼性を損なわないようにしているが、これは、ICカードが抜き取られることを前提としたもので、特に、産業車両等に搭載された各種センサから定期的に得られるデータを記録することを目的としている。
従って、原稿を読み取り、その読み取りデータを外部記憶媒体へ書き込む機能を備えた原稿読取装置に適用できるものではなく、さらに、ICカードへデータ書込み処理を行う構成としているため、USBメモリなどの外部記憶媒体を対象としたものではない。
すなわち、従来の原稿読取装置においては、原稿の読み取り処理と並行して実行される外部記憶媒体へのデータ書込み処理中に、誤って外部記憶媒体の接続が解除されてしまうことによる書き込みエラーの発生を防止することはできなかった。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、外部記憶媒体を着脱可能に接続する外部接続端子と、開閉可能な原稿カバーとを備え、外部記憶媒体の接続を誤って解除しないように、原稿カバーを閉じたときに外部記憶媒体を外部から遮蔽できるようにした原稿読取装置及びそれを備えた画像形成装置を提供すること、を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、外部記憶媒体を着脱可能に接続するための外部接続端子を備え、該外部接続端子を介して外部記憶媒体に読取原稿の画像データを記憶させる原稿読取装置であって、前記原稿読取装置上に載置された原稿を覆う開閉可能な原稿カバーを備え、該原稿カバーが閉状態のときに前記外部接続端子に接続された外部記憶媒体を外部から遮蔽することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記原稿カバーの開閉状態を検知する開閉検知手段を備え、前記開閉検知手段により前記原稿カバーの閉状態を検知したときに、原稿読み取り処理及び前記外部記憶媒体へのデータ書込み処理を許可することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記外部記憶媒体へのデータ書込み処理中に前記原稿カバーの開状態を検知した場合、前記外部記憶媒体へのデータ書込み処理を停止することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第3の技術手段において、前記外部記憶媒体へのデータ書込み処理中に前記原稿カバーの開状態を検知し、その後、前記外部記憶媒体が接続されたまま、再び前記原稿カバーの閉状態を検知した場合、前記外部記憶媒体へのデータ書込み処理を最初からやり直すことを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第2の技術手段において、各種情報を表示するための表示手段を備え、前記開閉検知手段により前記原稿カバーの開状態を検知したときに、前記表示手段に前記原稿カバーを閉めるように促すメッセージを表示することを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1の技術手段において、原稿を読み取り画像データを生成する原稿読取部と、前記外部接続端子を複数備えた外部接続端子ユニットとを備え、前記外部接続端子ユニットは、前記原稿カバーの前記原稿読取部側の面に格納可能に設けられていることを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1の技術手段において、原稿を読み取り画像データを生成する原稿読取部と、前記外部接続端子を複数備えた外部接続端子ユニットとを備え、前記外部接続端子ユニットは、前記原稿読取部の前記原稿カバー側の面に格納可能に設けられていることを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第1乃至第7のいずれか1の技術手段において、前記原稿カバーは、複数枚の原稿を所定の読取位置まで搬送する原稿送り手段を備えていることを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第8の技術手段において、前記外部記憶媒体への画像データの書き込み処理が完了するまでの間、最終原稿を前記原稿送り手段の排出ローラに挟持して待機し、前記外部記憶媒体への書き込み処理が完了すると、前記最終原稿を排紙トレイへ排出することを特徴としたものである。
第10の技術手段は、第1乃至第9のいずれか1の技術手段における原稿読取装置を備えた画像形成装置である。
本発明によれば、外部記憶媒体を着脱可能に接続する外部接続端子と、開閉可能な原稿カバーとを備え、原稿カバーを閉じたときに外部記憶媒体を外部から遮蔽できるため、外部記憶媒体の接続が誤って解除されることを防止できる。
また、外部記憶媒体が抜き取られない状態(原稿カバーが閉じた状態)のときのみ原稿の読み取り処理及び外部記憶媒体へのデータ書込み処理を実行するようにしたため、書込み処理中の外部記憶媒体の抜き取りを防止し、確実にデータの書き込み処理を実行することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の原稿読取装置及びそれを備えた画像形成装置の好適な実施の形態について説明する。なお、図中同じ機能を有する部分については同じ符号を付し、繰り返しの説明は省略する。
図1は本発明の原稿読取装置を備えた画像形成装置の一例を示す斜視概略図で、図中、1は画像形成装置、該画像形成装置1は、その構成を大別すると、原稿読取装置2、画像形成部3、給紙部4、及び排紙処理装置5を備えている。また、原稿読取装置2は、開閉可能な原稿カバー2aと、原稿を光学的に読み取って画像データを生成する原稿読取部2bとから構成され、原稿読取部2b上に載置された原稿は原稿カバー2aで覆われる。原稿カバー2aは、複数枚の原稿を所定の読取位置まで搬送する原稿送り手段(ADF)を備える構成としてもよい。
なお、本発明の画像形成装置1をデジタル複合機(以下、デジタル複合機1)に適用した場合を代表例として説明する。このデジタル複合機1は、複写モード、ファクシミリモード、及びプリンタモードを選択的に実行することができる。複写モードでは、原稿の画像を読み取って記録紙に印刷する。また、ファクシミリモードでは、原稿の画像を読み取ってファクシミリ送信したり、原稿の画像を受信して記録紙に印刷したりすることができる。また、プリンタモードでは、情報端末装置からネットワークを通じて受信した画像を記録紙に印刷することができる。
図2は図1に示したデジタル複合機1の原稿カバー2aを開けた状態の一例を示す斜視概略図で、図3は原稿カバー2aを開けさらに外部接続端子ユニットを開けた状態の一例を示す斜視概略図である。図中、U1は外部接続端子ユニットで、該外部接続端子ユニットU1は、USBメモリ等の外部記憶媒体6を着脱可能に接続する外部接続端子を複数(本例では3個)備える。この外部接続端子ユニットU1は、原稿カバー2aの原稿読取部2b側の面に格納可能に設けられている。この外部接続端子ユニットU1の設置位置や形態は特に限定するものではないが、例えば、図2に示すように、外部接続端子ユニットU1を閉じた状態で、外部接続端子ユニットU1の上面カバーを押下すると、図3に示すように、外部接続端子ユニットU1が回動して所定の角度に開くように構成してもよい。
図3において、外部記憶媒体(以下USBメモリで代表する)6は、外部接続端子ユニットU1のいずれかの外部接続端子に接続され、外部接続端子ユニットU1が閉じられると、図2に示す状態となる。そして、原稿カバー2aが閉じられた状態(図1に示す状態)のときに、外部接続端子に接続されたUSBメモリ6は外部から遮蔽される。デジタル複合機1にUSBメモリ6が接続され、図1に示した状態になった後に、原稿カバー2a上の原稿セットトレイに原稿がセットされ、操作パネル上のスタートスイッチが押下されると、原稿の読み取り処理及びUSBメモリ6へのデータ書き込み処理が開始される。
このように、原稿カバー2aを閉じることによってUSBメモリ6を外部から遮蔽することができるため、ユーザが誤ってUSBメモリ6の接続を解除してしまうことを防止できる。一般的な使用状態においてユーザは、原稿読み取り処理中は原稿カバー2aを閉じ、原稿読み取り終了後に原稿カバー2aを開ける。このため、原稿の読み取り処理と並行して実行されているデータ書込み処理中に、誤ってUSBメモリ6が抜き取られることを防止することができる。
また、原稿カバー2aの開閉を検知するセンサである原稿カバー開閉検知手段202を備え、原稿カバー2aが閉じられた時に原稿読み取り処理とデータ書込み処理を許可するように構成されている。原稿カバー開閉検知手段202は、原稿読取部2bの上面から突出した検知片により原稿カバー2aの開閉を検知する。この検知片の押下状態を検知したとき、原稿カバー2aが閉じていると判定する。これにより、必ず原稿カバー2aが閉じられた状態で原稿の読み取り処理とデータ書込み処理が実行され、USBメモリ6が抜き取られることによる書き込みエラーなどを発生させることがない。
さらに、読み取りデータの容量が大きいと原稿の読み取り完了後もデータ書込みが長時間継続する場合がある。例えば、複数枚の原稿を連続して読み出す原稿送り手段(ADF)を利用した場合、非常に長い時間となることがある。この書込み時間は、例えば、A4サイズ原稿1枚分の場合、モノクロ最小解像度,データサイズ50KBで約5秒程度、カラー最大解像度,データサイズ7MBで約30秒程度となる。
この際、ユーザが誤ってUSBメモリ6を抜いてしまうことが起こり得る。そこで、原稿送り手段を利用した場合、USBメモリ6へのデータ書込みが完了するまで、最終原稿を排出ローラで保持し、処理全体が完全に終了していないことを直感的に知らせるようにしてもよい。例えば、操作パネル上の表示部で書込み処理中である旨を表示したとしても、ユーザは表示部を確認しない場合があるが、このようなケースでも、処理が未完了であることが直感的に理解できる。
図4は、デジタル複合機1の内部構成例を示す図である。ここでは、複写モードを例に挙げて、デジタル複合機1の動作例を説明する。
まず、原稿が原稿読取装置2の原稿セットトレイ11にセットされると、原稿検知センサ(図示せず)が、原稿がセットされたことを検出する。そしてユーザが、原稿読取装置2の操作パネルを操作することにより、印刷用紙のサイズ及び変倍率等を入力設定し、複写の開始を指示する。
原稿読取装置2では、上記の操作に応答して、ピックアップローラ13により原稿セットトレイ11上の各原稿を1枚ずつ引き出し、サバキ板14と搬送ローラ15間からプラテンガラス16へ原稿を送り出す。そして原稿をプラテンガラス16上で副走査方向に搬送して、排出ローラ12を介して排紙トレイである原稿排出トレイ17へと排出する。原稿排出トレイ17上の原稿の有無は、原稿排出トレイセンサ25により検出される。
このとき、第1読取部21によって、原稿の表面(下側面)を読み取る。ここでは、第1読取部21の第1走査ユニット23を、所定のポジションに移動して位置決めし、第2走査ユニット24を所定位置に位置決めしておく。そして第1走査ユニット23の露光ランプにより、プラテンガラス16を介して原稿画像の表面に光を照射し、原稿の反射光を第1及び第2走査ユニット23,24の各反射ミラーにより結像レンズ26へと導く。そしてさらに、原稿の反射光を結像レンズ26によりCCD(Charge Coupled Device)27に集光させ、原稿の表面の画像をCCD27上に結像させる。これにより原稿の表面の画像を読み取ることができる。
原稿の裏面(上面側)の画像は、第2読取部22によって読み取る。第2読取部22は、プラテンガラス16の上方に配置され、原稿の裏面を照射する露光ランプ(LED(Light Emitting Diode)アレイ、蛍光灯等)と、画素毎に原稿の反射光を集光するセルフォックレンズアレイと、セルフォックレンズアレイを通じて受光した原稿の反射光を光電変換して、アナログの画像信号を出力する密着イメージセンサ(CIS;Contact Image Sensor)等とを備えている。
さらに、原稿読取装置2の上部原稿カバーを開いて、プラテンガラス16上に原稿を載せることにより、第1読取部21で原稿の表面を読み取ることができる。この場合、第1及び第2走査ユニット23,24を相互に所定の速度関係を維持しつつ副走査方向に移動させ、第1走査ユニット23によってプラテンガラス16上の原稿を露光する。そして、第1及び第2走査ユニット23,24によって原稿からの反射光を結像レンズ26へと導き、結像レンズ26によって原稿の画像をCCD27上に結像させる。
こうして片面もしくは両面の原稿画像が読み取られると、片面もしくは両面の原稿画像を示す画像データが、マイクロコンピュータ等の制御部に入力され、画像データに各種の画像処理が施されて、画像形成部3へと出力される。
画像形成部3は、画像データによって示される原稿の画像を記録紙に印刷するものであって、感光体ドラム31、帯電装置32、レーザスキャンニングユニット(以下、LSUという)33、現像装置34、転写装置35、クリーニング装置36、及び定着装置37等を備えている。また図示しない除電装置が設けられる。
また、画像形成部3には、主搬送路38及び反転搬送路39が設けられており、給紙部4から給紙されてきた記録紙が、主搬送路38に沿って搬送される。給紙部4は、用紙カセット41に収納された記録紙、または手差しトレイ42に載置された記録紙を1枚ずつ引き出して、記録紙を画像形成部3の主搬送路38へと送り出す。
そして主搬送路38に沿って記録紙が搬送されている途中で、記録紙が感光体ドラム31と転写装置35との間を通過し、さらに定着装置37を通過して、記録紙に対する印刷が行われる。感光体ドラム31は、一方向に回転しており、その表面をクリーニング装置36と除電装置によりクリーニングされてから、帯電装置32により均一に帯電される。
LSU33は、原稿読取装置2からの画像データに基づいてレーザ光を変調し、感光体ドラム31表面を主走査方向に繰り返し走査して、感光体ドラム31表面に静電潜像を形成する。現像装置34は、感光体ドラム31表面にトナーを供給して静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム31表面に形成する。転写装置35は、転写装置35と感光体ドラム31間を通過していく記録紙に、感光体ドラム31表面のトナー像を転写する。定着装置37は、記録紙を加熱及び加圧して、記録紙上のトナー像を定着させる。
主搬送路38と反転搬送路39の接続位置には、分岐爪43が配設されている。記録紙の片面だけに印刷を行う場合は、分岐爪43が位置決めされ、この分岐爪43により定着装置37からの記録紙が排紙トレイ44または排紙処理装置5へと導かれる。また、記録紙の両面に印刷を行う場合は、分岐爪43が点線で示す位置に回転移動され、記録紙が反転搬送路39の方へと導かれる。そして記録紙は、反転搬送路39を通過して、その表裏が反転されて主搬送路38へと再び搬送される。そして主搬送路38の再度の搬送途中で、その裏面への印刷が行われて、排紙トレイ44または排紙処理装置5へと導かれる。
こうして印刷された記録紙は、排紙トレイ44または排紙処理装置5へと導かれて、排紙トレイ44、もしくは排紙処理装置5の各排紙トレイ5aのいずれかに排出される。排紙処理装置5では、複数の記録紙を各排紙トレイ5aに仕分けして排出したり、各記録紙にパンチング処理を施したり、各記録紙にステープル処理を施すことができる。例えば、複数部の印刷物を作成する場合、各排紙トレイ5aに印刷物が一部ずつ割り当てられるように、各記録紙を各排紙トレイ5aに仕分けして排出する。また排紙トレイ5a毎に、排紙トレイ5a上の各記録紙にパンチング処理やステープル処理を施して、印刷物を作成する。
図5は図1に示したデジタル複合機1の原稿カバー2aを開けた状態の他の例を示す斜視概略図で、図6は原稿カバー2aを開けさらに外部接続端子ユニットを開けた状態の他の例を示す斜視概略図である。図中、U2は外部接続端子ユニットで、該外部接続端子ユニットU2は、USBメモリ6を着脱可能に接続する外部接続端子を複数(本例では3個)備える。この外部接続端子ユニットU2は、原稿読取部2bの原稿カバー2a側の面に格納可能に設けられている。この外部接続端子ユニットU2の設置位置や形態は特に限定するものではないが、例えば、図5に示すように、外部接続端子ユニットU2を閉じた状態で、外部接続端子ユニットU2の上面カバーを押下すると、図6に示すように、外部接続端子ユニットU2が回動して所定の角度に開くように構成してもよい。
図6において、USBメモリ6は、外部接続端子ユニットU2のいずれかの外部接続端子に接続され、外部接続端子ユニットU2が閉じられると、図5に示す状態となる。そして、原稿カバー2aが閉じられた状態(図1に示した状態)のときに、外部接続端子に接続されたUSBメモリ6は外部から遮蔽される。デジタル複合機1にUSBメモリ6が接続され、図1に示した状態になった後に、原稿カバー2a上の原稿セットトレイに原稿がセットされ、スタートキーが押下されると、原稿の読み取り処理及びUSBメモリ6へのデータ書き込み処理が開始される。
このように、前述の図2〜図4に示した例と同様に、原稿カバー2aを閉じることによってUSBメモリ6を外部から遮蔽することができるため、ユーザが誤ってUSBメモリ6の接続を解除してしまうことを防止できる。
図7は図1に示したデジタル複合機1の原稿カバー2aを開けた状態の他の例を示す斜視概略図である。図中、U3は外部接続端子ユニットで、該外部接続端子ユニットU3は、USBメモリ6を着脱可能に接続する外部接続端子を複数(本例では2個)備える。この外部接続端子ユニットU3は、原稿読取部2bの原稿カバー2a側の面に形成された凹部の中に外部接続端子を配置しており、この凹部の中にUSBメモリ6が外部接続端子と接続された状態で収容される。
従って、前述の図2〜図6に示した例と同様に、原稿カバー2aを閉じることによってUSBメモリ6を外部から遮蔽することができるため、ユーザが誤ってUSBメモリ6の接続を解除してしまうことを防止できる。
図8は、本発明による原稿読取装置2の機能を説明するためのブロック図である。原稿読取装置2は、開閉可能な原稿カバー2aと、記録紙等に記録された原稿画像を光学的に読み取って、原稿画像の画像データを生成する原稿読取部2bと、さらに、装置の制御を行うための制御プログラムに従って装置全体の制御を司る制御部201と、原稿カバー2aの開閉状態を検知するためのセンサである原稿カバー開閉検知手段202と、ユーザ入力を受け付ける操作パネル203と、各種情報を表示する表示部203aと、原稿読取部2bで読み取った原稿画像の画像データを一時的に保存する画像メモリ204と、読み取った原稿画像の画像データに各種の画像処理を施す画像処理部205と、USBメモリ6を着脱可能に接続する外部接続端子206と、USBメモリ6が外部接続端子206に接続されたかどうかを検知する接続検知手段207とを備えている。
なお、原稿カバー2aは、複数枚の原稿を所定の読取位置まで搬送する原稿送り手段2cを備える構成としてもよい。
操作パネル203は、タッチパネルを適用することができ、液晶パネルなどによる表示部203aと一体的に構成される。また、操作パネル203として、キー群やボタン、タブレットなどを用いることができる。
図9は、接続検知手段207により原稿読取装置2と外部記憶媒体6間の接続を検知する構成を説明するためのブロック図である。接続検知手段207は、外部接続端子206のデータ入出力端子D+及びD−の電圧を検出し、制御部201に通知する。外部記憶媒体であるUSBメモリ6は、画像データを記憶するための記憶部61と、プルアップ抵抗62と、外部接続端子206に接続されるソケット63とを備える。
データ入出力端子D+もしくはD−のいずれかにプルアップ抵抗62が接続されている。USBメモリ6が外部接続端子206に接続されることにより、データ入出力端子D+もしくはD−のいずれかがVbus(+5V)の電位と同等の電位となるので、接続検知手段207によりVbusとほぼ同電位となったことを検出して、USBメモリ6が接続されたことを制御部201に通知する。
図8において、原稿読取装置2は、外部接続端子206にUSBメモリ6が接続され、原稿カバー2aが閉じられると、制御部201からの制御に従って、原稿台(プラテンガラス)あるいは原稿送り手段2cの原稿セットトレイ上にセットされた原稿を原稿読取部2bにより読み取る処理を行う。そして読み取られた原稿画像の画像データをUSBメモリ6へ書き込む処理を実行する。
この際、制御部201は、原稿カバー開閉検知手段202により原稿カバー2aの閉状態を検知したときに、原稿読み取り処理及びUSBメモリ6へのデータ書き込み処理を許可するように制御し、一方、USBメモリ6へのデータ書き込み処理中に原稿カバー開閉検知手段202により原稿カバー2aの開状態を検知した場合、USBメモリ6への書き込み処理を停止するように制御する。このようにすることで、必ず原稿カバー2aが閉じられた状態で原稿の読み取り処理とデータ書込み処理が実行され、書き込みエラーなどを発生させることがない。
また、USBメモリ6へのデータ書き込み処理中に原稿カバー開閉検知手段202により原稿カバー2aの開状態を検知し、その後、USBメモリ6が接続されたまま、再び原稿カバー2aの閉状態を検知した場合、USBメモリ6へのデータ書き込み処理を最初からやり直すようにしてもよい。このときの処理は制御部201からの制御に従って実行される。
また、制御部201は、原稿カバー開閉検知手段202により原稿カバー2aの開状態を検知したときに、表示部203aに原稿カバー2aを閉めるように促すメッセージを表示するようにしてもよい。これは、例えば、「データ書き込み中です。原稿カバーを閉めて下さい。」のようなメッセージを表示する。なお、メッセージの表示以外にも、例えば、警告音などの音を出力することにより、原稿カバー2aを閉じるように促してもよい。
また、前述したように、読み取りデータの容量が大きいと原稿の読み取り完了後もデータ書込みが長時間継続する場合がある。例えば、原稿送り手段2cを利用した場合、非常に長い時間となることがある。この書込み時間は、例えば、A4サイズ原稿1枚分の場合、モノクロ最小解像度,データサイズ50KBで約5秒程度、カラー最大解像度,データサイズ7MBで約30秒程度となる。
この際、ユーザが誤ってUSBメモリ6を抜いてしまうことが起こり得る。そこで、原稿カバー2aが原稿送り手段2cを備える場合、USBメモリ6への画像データの書き込み処理が完了するまでの間、最終原稿を原稿送り手段2cの排出ローラに挟持して待機し、USBメモリ6への書き込み処理が完了すると、最終原稿を排紙トレイへ排出するようにしてもよい。このときの原稿読取装置2の給紙、読取、書込、及び排紙までの各ステップにおけるタイミングチャートの例を図10に示す。
図10(A)において、例えば3枚の原稿を順番に給紙したとする。以下、図10(B)の原稿の読み取り処理、図10(C)のUSBメモリ6へのデータ書き込み処理、図10(D)の原稿排紙処理へと移行する。実際には、原稿の読み取り処理とUSBメモリ6へのデータ書き込み処理は並行して実行されるが、書き込み処理のほうがより時間がかかる。
図10(A)の給紙において、原稿送り手段2cは、3枚目の最終原稿の給紙が時間T1で終わった場合、このことを制御部201に通知し、制御部201は、最終原稿の書き込み処理が終了していないことを確認し、最終原稿のデータ書き込み処理が完了するまでの間(時間T3まで)、最終原稿を原稿送り手段2cの排出ローラに挟持して待機させる。そして時間T3になった時点で、制御部201は、原稿送り手段2cへ排紙命令を送り、排出ローラに挟持され排紙待機中の最終原稿を原稿排出トレイへ排出させる。
このように、USBメモリ6へのデータ書込みが完了するまで、最終原稿を排出ローラで保持し、処理全体が完全に終了していないことを、ユーザに対して直感的に知らせるようにしてもよい。例えば、操作パネル上の表示部で書込み処理中である旨を表示したとしても、ユーザは表示部を確認しない場合があるが、このようなケースでも、処理が未完了であることが直感的に理解できる。
図11は、原稿台上にセットされた原稿を原稿読取装置2により読み取る際の処理の流れを説明するためのフロー図である。まず、原稿読取装置2は、原稿台に原稿がセットされた状態で、原稿カバー2aが閉じられたかどうかを検出し(ステップS1)、原稿カバー2aが閉じられたことを検出した場合(YESの場合)、操作パネル上のスタートスイッチがオンされたかどうかを検出する(ステップS2)。また、ステップS1において、原稿カバー2aが閉じていない場合(NOの場合)、ステップS1の処理を繰り返す。
次に、原稿読取装置2は、ステップS2において、スタートスイッチがオンされたことを検出した場合(YESの場合)、セットされた原稿の読み取り処理を行い(ステップS3)、読み取った原稿の画像データをUSBメモリ6へ書き込む処理を行う(ステップS4)。このステップS4における書き込み処理の詳細を後述の図13に示す。また、ステップS2において、スタートスイッチのオンが検出されない場合(NOの場合)、ステップS2の処理を繰り返す。
図12は、原稿送り手段2cの原稿セットトレイ上にセットされた原稿を原稿読取装置2により読み取る際の処理の流れを説明するためのフロー図である。まず、原稿読取装置2は、原稿カバー2aが閉じられたかどうかを検出し(ステップS11)、原稿カバー2aが閉じられたことを検出した場合(YESの場合)、原稿送り手段2cの原稿セットトレイ上に原稿がセットされ、操作パネルのスタートスイッチがオンされたかどうかを検出する(ステップS12)。また、ステップS11において、原稿カバー2aが閉じていない場合(NOの場合)、ステップS11の処理を繰り返す。
次に、原稿読取装置2は、ステップS12において、操作パネル上のスタートスイッチがオンされたことを検出した場合(YESの場合)、原稿1枚を給送し(ステップS13)、その給送された原稿の読み取り処理を行い(ステップS14)、読み取った原稿の画像データをUSBメモリ6へ書き込む処理を行う(ステップS15)。このステップS15における書き込み処理の詳細を後述の図13に示す。また、ステップS12において、スタートスイッチのオンが検出されない場合(NOの場合)、ステップS12の処理を繰り返す。
次に、原稿読取装置2は、USBメモリ6への書き込み処理が完了した後、原稿を排出し(ステップS16)、原稿セットトレイ上に原稿があるかどうかを原稿検知センサにより判定し(ステップS17)、原稿セットトレイ上に原稿がなければ(YESの場合)、そのまま終了する。また、ステップS17において、原稿が原稿セットトレイ上にあれば(NOの場合)、ステップS13に戻り次の原稿に対して処理を繰り返す。
図13は、原稿読取装置2のUSBメモリ6へのデータ書き込み処理の流れを説明するためのフロー図である。ここでは、前述の図11に示したステップS4、図12に示したステップS15におけるデータ書き込み処理の例を詳細に説明する。
まず、原稿読取装置2は、原稿1枚の画像データ中の総ライン数を5000ラインとし、ライン数L=1をセットする(ステップS21)。次に原稿カバー2aが閉じられたかどうかを検知する(ステップS22)。このステップS22において、原稿カバー2aが閉じられたことを検知した場合(YESの場合)、原稿1枚の画像データ中のL番目のラインデータをUSBメモリ6へ書き込み(ステップS23)、ライン数Lが5000ラインを超えたかどうか(L≧5000)を判定する(ステップS24)。このステップS24において、L≧5000の場合(YESの場合)、データ書き込み処理の終了と判断してリターンする。また、ステップS24において、L≧5000でない場合(NOの場合)、ライン数LをL+1とし(ステップS25)、ステップS22に戻り処理を繰り返す。
また、原稿読取装置2は、ステップS22において、原稿カバー2aが閉じていない、すなわち開いていることを検知した場合(NOの場合)、表示部203aにエラーメッセージを表示し(ステップS26)、USBメモリ6との外部接続端子206を非導通化する(ステップS27)。
次に、原稿読取装置2は、USBメモリ6が取り外されたかどうかを検知し(ステップS28)、USBメモリ6が取り外されたことを検知した場合(YESの場合)、表示部203aにエラーメッセージを表示する(ステップS29)。また、ステップS28において、USBメモリ6が取り外されていない場合(NOの場合)、原稿カバー2aが閉じられたかどうかを検知する(ステップS30)。
そして、原稿読取装置2は、ステップS30において、原稿カバー2aが閉じられたことを検知した場合(YESの場合)、ステップS21に戻り最初からデータ書き込み処理をやり直す。また、ステップS30において、原稿カバー2aが閉じていない、すなわち開いていることを検知した場合(NOの場合)、ステップS28に戻り処理を繰り返す。
以上説明したように、本発明によれば、外部記憶媒体を着脱可能に接続する外部接続端子と、開閉可能な原稿カバーとを備え、原稿カバーを閉じたときに外部記憶媒体を外部から遮蔽できるため、外部記憶媒体の接続が誤って解除されることを防止できる。
また、外部記憶媒体が抜き取られない状態(原稿カバーが閉じた状態)のときのみ原稿の読み取り処理及び外部記憶媒体へのデータ書込み処理を実行するようにしたため、書込み処理中の外部記憶媒体の抜き取りを防止し、確実にデータの書き込み処理を実行することができる。
本発明の原稿読取装置を備えた画像形成装置の一例を示す斜視概略図である。 図1に示したデジタル複合機の原稿カバーを開けた状態の一例を示す斜視概略図である。 原稿カバーを開けさらに外部接続端子ユニットを開けた状態の一例を示す斜視概略図である。 デジタル複合機の内部構成例を示す図である。 図1に示したデジタル複合機の原稿カバーを開けた状態の他の例を示す斜視概略図である。 原稿カバーを開けさらに外部接続端子ユニットを開けた状態の他の例を示す斜視概略図である。 図1に示したデジタル複合機の原稿カバーを開けた状態の他の例を示す斜視概略図である。 本発明による原稿読取装置の機能を説明するためのブロック図である。 接続検知手段により原稿読取装置と外部記憶媒体間の接続を検知する構成を説明するためのブロック図である。 原稿読取装置の給紙、読取、書込、及び排紙までの各ステップにおけるタイミングチャートの一例を示す図である。 原稿台上にセットされた原稿を原稿読取装置により読み取る際の処理の流れを説明するためのフロー図である。 原稿送り手段の原稿セットトレイ上にセットされた原稿を原稿読取装置により読み取る際の処理の流れを説明するためのフロー図である。 原稿読取装置のUSBメモリへのデータ書き込み処理の流れを説明するためのフロー図である。
符号の説明
1…画像形成装置(デジタル複合機)、2…原稿読取装置、2a…原稿カバー、2b…原稿読取部、2c…原稿送り手段、3…画像形成部、4…給紙部、5…排紙処理装置、5a…排紙トレイ、6…外部記憶媒体(USBメモリ)、11…原稿セットトレイ、12…排出ローラ、13…ピックアップローラ、14…サバキ板、15…搬送ローラ、16…プラテンガラス、17…原稿排出トレイ、21…第1読取部、22…第2読取部、23,24…走査ユニット、25…原稿排出トレイセンサ、26…結像レンズ、27…CCD、31…感光体ドラム、32…帯電装置、33…レーザスキャンニングユニット(LSU)、34…現像装置、35…転写装置、36…クリーニング装置、37…定着装置、38…主搬送路、39…反転搬送路、41…用紙カセット、42…手差トレイ、43…分岐爪、44…排紙トレイ、61…記憶部、62…プルアップ抵抗、63…ソケット、201…制御部、202…原稿カバー開閉検知手段、203…操作パネル、203a…表示部、204…画像メモリ、205…画像処理部、206…外部接続端子、207…接続検知手段。

Claims (10)

  1. 外部記憶媒体を着脱可能に接続するための外部接続端子を備え、該外部接続端子を介して外部記憶媒体に読取原稿の画像データを記憶させる原稿読取装置であって、
    前記原稿読取装置上に載置された原稿を覆う開閉可能な原稿カバーを備え、該原稿カバーが閉状態のときに前記外部接続端子に接続された外部記憶媒体を外部から遮蔽することを特徴とする原稿読取装置。
  2. 請求項1に記載の原稿読取装置において、前記原稿カバーの開閉状態を検知する開閉検知手段を備え、
    前記開閉検知手段により前記原稿カバーの閉状態を検知したときに、原稿読み取り処理及び前記外部記憶媒体へのデータ書込み処理を許可することを特徴とする原稿読取装置。
  3. 請求項2に記載の原稿読取装置において、前記外部記憶媒体へのデータ書込み処理中に前記原稿カバーの開状態を検知した場合、前記外部記憶媒体へのデータ書込み処理を停止することを特徴とする原稿読取装置。
  4. 請求項3に記載の原稿読取装置において、前記外部記憶媒体へのデータ書込み処理中に前記原稿カバーの開状態を検知し、その後、前記外部記憶媒体が接続されたまま、再び前記原稿カバーの閉状態を検知した場合、前記外部記憶媒体へのデータ書込み処理を最初からやり直すことを特徴とする原稿読取装置。
  5. 請求項2に記載の原稿読取装置において、各種情報を表示するための表示手段を備え、
    前記開閉検知手段により前記原稿カバーの開状態を検知したときに、前記表示手段に前記原稿カバーを閉めるように促すメッセージを表示することを特徴とする原稿読取装置。
  6. 請求項1に記載の原稿読取装置において、原稿を読み取り画像データを生成する原稿読取部と、前記外部接続端子を複数備えた外部接続端子ユニットとを備え、
    前記外部接続端子ユニットは、前記原稿カバーの前記原稿読取部側の面に格納可能に設けられていることを特徴とする原稿読取装置。
  7. 請求項1に記載の原稿読取装置において、原稿を読み取り画像データを生成する原稿読取部と、前記外部接続端子を複数備えた外部接続端子ユニットとを備え、
    前記外部接続端子ユニットは、前記原稿読取部の前記原稿カバー側の面に格納可能に設けられていることを特徴とする原稿読取装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の原稿読取装置において、前記原稿カバーは、複数枚の原稿を所定の読取位置まで搬送する原稿送り手段を備えていることを特徴とする原稿読取装置。
  9. 請求項8に記載の原稿読取装置において、前記外部記憶媒体への画像データの書き込み処理が完了するまでの間、最終原稿を前記原稿送り手段の排出ローラに挟持して待機し、前記外部記憶媒体への書き込み処理が完了すると、前記最終原稿を排紙トレイへ排出することを特徴とする原稿読取装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の原稿読取装置を備えた画像形成装置。
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