以下、本発明の一実施形態に係る画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。図2は、上記第1の実施形態に係る画像形成装置の要部構成を示す機能ブロック図である。
図1において、本発明の第1の実施形態にかかる画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機である。画像形成装置1は、装置本体2に、操作部47、画像形成部120、定着部13、給紙部14、原稿給送部6、及び本発明の画像読取装置としての読取部5等を備えて構成されている。
また、画像形成装置1は、透光性を有し、原稿が載置される原稿台としてのコンタクトガラス161を備えている。そして、画像形成装置1では、装置本体2に開閉自在に設けられ、閉状態でコンタクトガラス161に載置された原稿を押さえる原稿押さえカバーとしての上記原稿給送部6について、閉状態、又は開状態とした状態で、原稿の読み取り動作を行う。つまり、画像形成装置1では、ユーザーは、原稿給送部6を閉状態とした場合で読取部5による原稿の読み取り動作を行わせるクローズドスキャン処理と、原稿給送部6を開状態とした場合で読取部5による原稿の読み取り動作を行わせるオープンスキャン処理とのいずれかのスキャン処理を選択して、原稿の画像を読み取らせる。また、この読取部5の読み取り動作によって生成された上記原稿の画像データは、後述の記憶部又はネットワーク接続されたコンピューター等に保存される。
画像形成装置1が画像形成動作を行う場合は、上記の読み取り動作により生成された画像データ、ネットワーク接続されたコンピューターやスマートフォン等のユーザー端末装置から受信した画像データ、又は記憶部に記憶されている画像データ等に基づいて、画像形成部120が、給紙部14から給紙される記録媒体としての記録紙Pにトナー像を形成する。
画像形成部120の画像形成ユニット12M、12C、12Y、及び12Bkは、感光体ドラム122と、感光体ドラム122の表面に光を照射して、その表面を除電する照明装置と、感光体ドラム122の表面を均一に帯電させる帯電装置と、感光体ドラム122の表面を露光して、その表面に静電潜像を形成する露光装置(LSU;Laser scanning units)と、感光体ドラム122の表面にトナーを供給して、静電潜像をトナー像に現像する現像装置と、トナーを収容するトナーカートリッジ(不図示)と、1次転写ローラー126と、をそれぞれ備えている。
カラー印刷を行う場合、画像形成部120のマゼンタ用の画像形成ユニット12M、シアン用の画像形成ユニット12C、イエロー用の画像形成ユニット12Y、及びブラック用の画像形成ユニット12Bkにおいては、感光体ドラム122の表面を一旦除電してから均一に帯電させ、感光体ドラム122の表面を露光して、その表面にカラーの色成分の画像に対応する静電潜像を形成し、感光体ドラム122の表面の静電潜像をその色成分のトナーにより現像して、感光体ドラム122上にトナー像を形成し、トナー像を1次転写ローラー126により、駆動ローラー125A及び従動ローラー125Bに張架されている中間転写ベルト125上に転写させる。
中間転写ベルト125は、その外周面にトナー像が転写される像担持面が設定され、感光体ドラム122の周面に当接した状態で駆動ローラー125Aによって駆動される。中間転写ベルト125は、各感光体ドラム122と同期しながら、駆動ローラー125Aと従動ローラー125Bとの間を無端走行する。
中間転写ベルト125上に転写される各色成分のトナー画像は、転写タイミングを調整して中間転写ベルト125上で重ね合わされ、カラーのトナー像となる。2次転写ローラー210は、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーのトナー像を、中間転写ベルト125を挟んで駆動ローラー125Aとのニップ部Nにおいて、給紙部14から搬送路190を搬送されてきた記録紙Pに転写させる。この後、定着部13が、記録紙P上のトナー像を熱圧着により記録紙Pに定着させる。定着処理の完了したカラー画像形成済みの記録紙Pは、排出トレイ151に排出される。
給紙部14は、複数の給紙カセットを備える。制御部(不図示)は、操作者による指示で指定されたサイズの記録紙Pが収容された給紙カセットのピックアップローラー145を回転駆動させて、各給紙カセットに収容されている記録紙Pを上記ニップ部Nに向けて搬送させる。
ここで、図3を参照して、読取部5について具体的に説明する。図3は、読取部の概略構成を示す内部側面図である。
図3に示すように、読取部5は、光走査ユニット7及び撮像ユニット8を備えている。
光走査ユニット7は、第1光学系ユニット71と、第2光学系ユニット72とを備えている。第1光学系ユニット71は、LED等の光源10と、第1ミラー711とを備えている。光源10は原稿の読取面、すなわち上方に向かって読取光を照射すべく、コンタクトガラス161に対向してその下方に配置されている。
第1ミラー711は、コンタクトガラス161に載置された原稿を光源10が照射した読取光の画像読取面での反射光を受けて、水平方向に方向転換させる。第1ミラー711は、コンタクトガラス161の下方に配置されている。これら光源10及び第1ミラー711は、後述のキャリッジ34に含まれた支持部材34Aに取り付けられている。なお、第1ミラー711は、特許請求の範囲における入光部材の一例である。
第2光学系ユニット72は、第2ミラー721と、第3ミラー722とを備えている。第2ミラー721は、第1光学系ユニット71の第1ミラー711が反射させた反射光を受けて、さらに略垂直下方に方向転換させる。第3ミラー722は、第2ミラー721が反射させた反射光を、さらに略水平に方向転換させて、撮像ユニット8の方向に導く。これら第2ミラー721及び第3ミラー722は、上記キャリッジ34に含まれた支持部材34Bに取り付けられている。
なお、第1光学系ユニット71及び第2光学系ユニット72に設けられた光源10及び上記各ミラーは、上記主走査方向にコンタクトガラス161と略同じ長さで延びる細長い形状とされている。
読取部5の内部には、図中の矢印方向に光走査ユニット7の移動を案内する図略の移動用のレールが設けられており、当該レールには、移動機構としてのキャリッジ34が取り付けられている。これにより、第1光学系ユニット71及び第2光学系ユニット72を備えた光走査ユニット7は、キャリッジ34の動作により、コンタクトガラス161に載置された原稿の読取面全体の画像情報を読み取るべくコンタクトガラス161表面と平行に、予め定められた原稿読取方向としての副走査方向(主走査方向に直交する方向)、すなわち、図中の矢印方向に往復移動可能とされている。
撮像ユニット8は、読取部5の内部下部に固定されている。撮像ユニット8は、結像レンズ81と、例えばコンタクトイメージセンサー(CIS(Contact Image Sensor))又はCCDセンサーからなるイメージセンサー82とを備えている。第2光学系ユニット72の第3ミラー722によって反射された、原稿の読取面からの反射光は結像レンズ81に入射する。結像レンズ81は、光路の下流側に設けられたイメージセンサー82の表面上に、当該反射光を結像させる。イメージセンサー82は、結像した画像に含まれた複数の各画素の明るさを示す画素値を得て、その画素値を示す信号を生成して、後述の制御ユニットに出力する。
図1に戻って、操作部47は、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理について操作者から画像形成動作実行指示や原稿読取動作実行指示等の指示を受け付ける。操作部47は、操作者への操作案内等を表示するLCD等の表示部473を備えている。表示部473はタッチパネルになっており、操作者は画面表示されるボタンやキーに触れて画像形成装置1を操作することができる。
図2に示すように、画像形成装置1は、制御ユニット10、読取部5の読み取り動作で得られた原稿の画像データ等を一時的に記憶する画像メモリー32、及びHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量の記憶装置からなる記憶部92を備えて構成されている。
制御ユニット10は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及び専用のハードウェア回路を含んで構成される。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はMPU(Micro-processing unit)等である。制御ユニット10は、画像形成装置1の全体的な動作制御を司る制御部100と、操作受付部101と、読取制御部102と、原稿サイズ取得部103と、第1の判別部104と、表示制御部105と、を備えている。
制御ユニット10は、記憶部92にインストールされている制御プログラムに従った上記プロセッサーによる動作により、制御部100、操作受付部101、読取制御部102、原稿サイズ取得部103、第1の判別部104、及び表示制御部105として機能するものである。但し、制御部100等は、制御ユニット10による制御プログラムに従った上記プロセッサーによる動作によらず、それぞれハードウェア回路により構成することも可能である。
制御部100は、原稿給送部6、読取部5、画像形成部120、画像メモリー32、操作部47、定着部13、給紙部14、操作部47、及び記憶部92等と接続され、これら各部の駆動制御を行う。また、制御部100は、例えばコンタクトガラス161に載置された複数枚のカード(原稿)について、読取部5により読み取り得られた画像データが画像メモリー32に記憶された場合、記憶された画像データに対して、既知のクロップ処理を行うことにより、当該画像データから複数枚の各カードの画像データに切り出して整理する。
操作受付部101は、ユーザーからの操作指示を受け付ける。
読取制御部102は、読取部5の駆動制御を司る。例えば、読取制御部102は、読取部5にコンタクトガラス161に載置された原稿を読み取らせる制御等を行う。
原稿サイズ取得部103は、上記イメージセンサー82(図3)の検出結果を用いることにより、原稿のサイズを取得する。例えば、オープンスキャン処理では、原稿サイズ取得部103は、イメージセンサー82から当該イメージセンサー82に結像された画像に含まれた複数の各画素の明るさを示す画素値を取得し、取得した画素値に基づき、隣接する画素の画素値よりも高い画素値を有する画素を検出することにより、原稿の外周辺である四つの各エッジを検出し、当該検出した四つのエッジを基に当該原稿のサイズを検出して取得する。尚、原稿サイズ取得部103は、イメージセンサー82に外乱光が入光した場合には、当該イメージセンサー82の検出結果から、上記エッジを示す高い画素値を有する画素を検出することができないことがあり、原稿のエッジ、ひいては当該原稿のサイズを検出することが不可能になることがある。
第1の判別部104は、原稿給送部6が開状態のときに、コンタクトガラス161に原稿を載置していない状態でスキャンを行うプレスキャン動作を読取部5が行った場合に、当該コンタクトガラス161に載置された原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得可能かどうかを判別する。尚、第1の判別部104は、特許請求の範囲における判別部の一例である。
上記プレスキャン動作は、ユーザーからの操作指示に従って、上記オープンスキャン処理が実行前に予め行われる動作であり、当該オープンスキャン処理の実行時に、コンタクトガラス161の上側に設置された蛍光灯等の照明装置(図示せず)からの光が外乱光としてイメージセンサー82に入光することに起因して、原稿サイズ取得部103が原稿のサイズを取得することが不可能な取得不可能領域がコンタクトガラス161の全域内に存在するか否かを前もって判別するための動作である。また、プレスキャン動作では、第1の判別部104は、原稿給送部6を開状態とし、かつ、コンタクトガラス161に原稿を載置していない状態で光源10を点灯させた状態における、イメージセンサー82の検出結果を用いて、当該コンタクトガラス161で原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得可能かどうかを判別する。
表示制御部105は、表示部473による表示動作を制御する機能を有する。また、表示制御部105は、操作受付部101がユーザーから読取部5でのスキャン処理の指示を受け付けると、原稿給送部6が開状態でコンタクトガラス161に載置された原稿の画像を読み取るオープンスキャン処理を実行するか否かの選択を促す表示を表示部473に行わせる。
読取制御部102は、操作受付部101が上記オープンスキャン処理の実行指示をユーザーから受け付けると、上記プレスキャン動作を読取部5に行わせる。
表示制御部105は、第1の判別部104がコンタクトガラス161で原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができないと判別した場合に、ユーザーに対して外乱光に関する予め定められた対応動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる。
上記対応動作は、画像形成装置1(つまり、画像読取装置)の位置を現在の位置から移動させること、又は画像形成装置1の上側の照明装置を消灯させることの少なくとも一方である。
第1の判別部104は、上記プレスキャン動作が行われると、イメージセンサー82の検出結果から、コンタクトガラス161の全域に対応した全ての画素について、各画素の明るさを示す画素値を得る。また、第1の判別部104は、予め定められた第1の閾値以上の画素値を有する画素で構成される領域の大きさを検出する。また、第1の判別部104は、検出した上記領域の大きさが予め定められた第1の大きさ以上であることを検出した場合には、当該検出した領域を上記コンタクトガラス161における原稿のサイズの取得不可能な上記取得不可能領域と判別し、更にコンタクトガラス161で原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができないと判別する。尚、第1の閾値は、特許請求の範囲における閾値の一例である。また、第1の大きさは、特許請求の範囲における大きさの一例である。また、第1の閾値の具体例は、例えば、画素の明るさが256階調で規定されている場合、当該第1の閾値は150である。また、第1の大きさは、例えば、コンタクトガラス161の面積の2%の大きさである。
表示制御部105は、第1の判別部104が上記検出した領域を上記取得不可能領域と判別した場合に、当該取得不可能領域を表示部473に表示させる。
表示制御部105は、第1の判別部104がコンタクトガラス161で原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができないと判別した後に、再度の上記プレスキャン動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる。
読取制御部102は、操作受付部101がユーザーから上記再度のプレスキャン動作の開始指示を受け付けると、当該再度のプレスキャン動作を読取部5に行わせる。
次に、図4を参照して、本実施形態の画像形成装置1の動作について具体的に説明する。図4は、上記第1の実施形態に係る画像形成装置での処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下の説明では、読取部5での読み取り動作において、外乱光の影響を排除するための動作について主に説明する。
図4に示すように、制御部100は、ユーザーにより、原稿のスキャン処理(読み取り動作)の実行を指示する要求を操作受付部101が受け付けたかどうかを判別する(S1)。例えば、制御部100は、表示制御部105が、図5に示すように、ユーザーに処理動作の指示を促す表示を表示部473に行わせたときに、スキャン処理キー473Aがユーザーに指定されたかどうかを検出することにより、原稿のスキャン処理の実行を指示する要求が行われたかどうかを判別する。制御部100は、スキャン処理キー473Aが指定されたことを操作受付部101が検出していなければ(S1でNO)、S2には進まずに、画像形成装置1を待機状態とする。
一方、制御部100は、ユーザーによりスキャン処理キー473Aが指定され、操作受付部101により受け付けられたことを検出した場合(S1でYES)、原稿のスキャン処理の実行が要求されたと判断する。そして、表示制御部105は、例えば、図6に示すように、上記オープンスキャン処理を実行するか否かの選択を促す表示を表示部473に行わせる(S2)。
続いて、制御部100は、ユーザーからオープンスキャン処理の実行が要求されたかどうかを判別する(S3)。例えば、制御部100は、図6に示した表示画面において、ユーザーによりクローズドスキャン処理実行キー473Cが指定され、操作受付部101により受け付けられたことを検出した場合(S3でNO)、オープンスキャン処理の実行が要求されずに、クローズドスキャン処理の実行が要求されたと判断する。そして、読取制御部102は、クローズドスキャン処理を読取部5に実行させる(S4)。
一方、制御部100は、図6に示した表示画面において、ユーザーによりオープンスキャン処理実行キー473Bが指定され、操作受付部101により受け付けられたことを検出した場合(S3でYES)、オープンスキャン処理の実行が要求されたと判断する。続いて、表示制御部105は、例えば、図7に示すように、ユーザーに対して、外乱光の影響を受けることなく、コンタクトガラス161の全域でオープンスキャン処理を正常に行うことができるかどうかを判別するために、上記プレスキャン動作を読取部5に行わせることを確認する旨の表示を表示部473に行わせる(S5)。
続いて、制御部100は、ユーザーにより、プレスキャン動作の開始を指示する要求を操作受付部101が受け付けたかどうかを判別する(S6)。例えば、制御部100は、図7の表示画面において、ユーザーによりプレスキャン動作開始キー473Dが指定されたかどうかを検出することにより、プレスキャン動作の実行を指示する要求を操作受付部101が受け付けたかどうかを判別する。制御部100は、プレスキャン動作開始キー473Dが指定されたことを操作受付部101が検出していなければ(S6でNO)、S7には進まずに、画像形成装置1を待機状態とする。
一方、制御部100は、ユーザーによりプレスキャン動作開始キー473Dが指定され、操作受付部101により受け付けられたことを検出した場合(S6でYES)、プレスキャン動作の開始が要求されたと判断する。そして、読取制御部102は、プレスキャン動作を読取部5に行わせる。
そして、第1の判別部104は、プレスキャン動作が行われたときでのイメージセンサー82の検出結果から、コンタクトガラス161の全域において、上記取得不可能領域が存在するかどうかを検出することにより、原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができるかどうかを判別する(S7)。読取制御部102は、コンタクトガラス161の全域において、原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができると第1の判別部104が判別した場合(S7でYES)、オープンスキャン処理を読取部5に実行させる(S8)。その後、制御部100は、例えば、オートクロッピングを行う。つまり、制御部100は、上記S8でのオープンスキャン処理において、例えばコンタクトガラス161に載置された複数枚のカード(原稿)について、読取部5が読み取り動作を行うと、当該複数枚のカードを含んだ画像データが画像メモリー32に記憶される。また、このとき、コンタクトガラス161の全域において、原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができるので、制御部100は、画像メモリー100に記憶された画像データに対して、上記オートクロッピングを行うことにより、当該画像データから複数枚の各カードの画像データに切り出して整理する。
一方、表示制御部105は、コンタクトガラス161の全域において、上記取得不可能領域が存在すると第1の判別部104が判別した場合(S7でNO)、例えば、図8に斜線部にて示すように、第1の判別部104が判別した取得不可能領域ImAを表示部473に表示させる(S9)。
続いて、表示制御部105は、例えば、図9に示すように、ユーザーに対して外乱光に関する予め定められた上記対応動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる(S10)。その後、処理は上記S5に戻って処理をやり直す。すなわち、表示制御部105は、図7の表示画面に示したように、外乱光の影響を受けることなく、コンタクトガラス161の全域でオープンスキャン処理を正常に行うことができるかどうかを判別するために、再度の上記プレスキャン動作を読取部5に行わせることを確認する旨の表示を表示部473に行わせる(S5)。そして、制御部100は、図7の表示画面において、ユーザーによりプレスキャン動作開始キー473Dが指定され、操作受付部101により受け付けられたことを検出した場合(S6でYES)、プレスキャン動作の開始が要求されたと判断して、読取制御部102は、プレスキャン動作を読取部5に行わせる。
以上のように本実施形態では、表示制御部105は操作受付部101がユーザーから読取部5でのスキャン処理の指示を受け付けると、原稿給送部(原稿押さえカバー)6が開状態でコンタクトガラス(原稿台)161に載置された原稿の画像を読み取るオープンスキャン処理を実行するか否かの選択を促す表示を表示部473に行わせる。読取制御部102は、操作受付部101がオープンスキャン処理の実行指示をユーザーから受け付けると、原稿給送部6が開状態のときに、コンタクトガラス(原稿台)161に原稿を載置していない状態でスキャンを行うプレスキャン動作を読取部5に行わせる。第1の判別部104は、上記プレスキャン動作を読取部5が行った場合に、当該コンタクトガラス161で原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得可能かどうかを判別する。表示制御部105は、第1の判別部104がコンタクトガラス161で原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができないと判別した場合に、ユーザーに対して外乱光に関する予め定められた対応動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる。これにより、本実施形態では、上記従来例と異なり、ユーザーは上記オープンスキャン処理を実行した場合での外乱光の影響に起因する上記取得不可能領域ImAを当該ユーザー自ら解消することができ、コンタクトガラス161の全域でオープンスキャン処理を適切に行わせることができる。すなわち、本実施形態では、上記従来例と異なり、原稿押さえカバーを開状態にして原稿を読み取る場合に、外乱光の影響を排除して、原稿サイズ検知を可能とし、オートクロッピングを効率よく行うことを可能にすることができる。
また、本実施形態では、第1の判別部104は、プレスキャン動作が行われると、イメージセンサー82の検出結果から、コンタクトガラス161の全域に対応した全ての画素について、各画素の明るさを示す画素値を得る。また、第1の判別部104は、予め定められた第1の閾値以上の画素値を有する画素で構成される領域の大きさを検出する。更に、第1の判別部104は、検出した領域の大きさが予め定められた第1の大きさ以上であることを検出した場合には、当該検出した領域をコンタクトガラス161における原稿のサイズの取得不可能な取得不可能領域ImAと判別し、コンタクトガラス161で原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができないと判別する。このように、第1の判別部104は、上記画素値に基づいて、コンタクトガラス161に上記取得不可能領域ImAが存在するか否かを定量的に判別しているので、当該取得不可能領域ImAの存在の有無を精度よく判別することができる。
また、本実施形態では、表示制御部105は第1の判別部104が検出した領域を上記取得不可能領域ImAと判別した場合に、当該取得不可能領域ImAを表示部473に表示させる。これにより、本実施形態では、ユーザーは取得不可能領域ImAを視認することができ、上記対応動作を適切に行うことが可能になって、オープンスキャン処理を早期に実行させることができる。
また、本実施形態では、表示制御部105は第1の判別部104がコンタクトガラス161で原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができないと判別した後に、再度のプレスキャン動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる。また、読取制御部102は、操作受付部101がユーザーから再度のプレスキャン動作の開始指示を受け付けると、当該再度のプレスキャン動作を読取部5に行わせる。これにより、本実施形態では、ユーザーは上記取得不可能領域ImAを解消させることができ、オープンスキャン処理を確実に実行させることが可能になる。
また、本実施形態では、上記対応動作は画像形成装置1の位置を現在の位置から移動させること、又は画像形成装置1の上側の照明装置を消灯させることの少なくとも一方である。このような対応動作をユーザーが行うことにより、本実施形態では、外乱光の影響を排除して、オープンスキャン処理を適切に実行させることが可能になる。
<第2の実施形態>
次に、図10を参照して、第2の実施形態に係る画像形成装置1について具体的に説明する。図10は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の要部構成を示す機能ブロック図である。尚、上記第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図10に示すように、本実施形態の画像形成装置1では、制御ユニット10は第2の判別部106を備えている。この第2の判別部106は、原稿給送部6が開状態のときに、第1の判別部104によって判別された取得不可能領域ImAでスキャンを行うリアルタイムスキャン動作を読取部5が行った場合に、当該取得不可能領域ImAで原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得可能かどうかを判別する。
上記リアルタイムスキャン動作は、ユーザーが上記対応動作を行った後に、ユーザーからの操作指示に従って、当該対応動作によって外乱光の影響が排除されて、第1の判別部104が判別した取得不可能領域ImA(図8)で原稿のサイズを取得可能になったかどうかをリアルタイムに判別するための動作である。また、リアルタイムスキャン動作では、第2の判別部106は、原稿給送部6を開状態とし、かつ、コンタクトガラス161に原稿を載置していない状態で光源10を点灯させた状態における、イメージセンサー82の検出結果を用いて、取得不可能領域ImAで原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得可能かどうかを判別する。
表示制御部105は、第1の判別部104が上記取得不可能領域ImAを判別した場合に、ユーザーに対して外乱光に関する予め定められた対応動作の実行を促す表示と、当該取得不可能領域ImAに対する上記リアルタイムスキャン動作を実行するか否かの選択を促す表示とを表示部473に行わせる。
読取制御部102は、操作受付部101がユーザーから上記リアルタイムスキャン動作の開始指示を受け付けると、第1の判別部104が判別した取得不可能領域ImAに第1ミラー711(図3)を移動させて、当該取得不可能領域ImAに対する上記リアルタイムスキャン動作を読取部5に行わせる。また、読取制御部102は、第1の判別部104が取得不可能領域ImAを判別した場合に、当該取得不可能領域ImAに含まれた画素のうち、最も高い画素値を有する画素の位置に第1ミラー711を移動させて、上記リアルタイムスキャン動作を読取部5に行わせる。
表示制御部105は、第2の判別部106が取得不可能領域ImAで原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができないと判別した場合に、ユーザーに対して新たな上記対応動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる。
表示制御部105は、操作受付部101がユーザーからリアルタイムスキャン動作を行わない旨の指示を受け付けると、再度のプレスキャン動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる。また、読取制御部102は、操作受付部101がユーザーから再度のプレスキャン動作の開始指示を受け付けると、当該再度のプレスキャン動作を読取部5に行わせる。
表示制御部105は、ユーザーに対して上記対応動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる際に、取得不可能領域ImAに対する新たなリアルタイムスキャン動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる。また、読取制御部102は、操作受付部101がユーザーから新たなリアルタイムスキャン動作の開始指示を受け付けると、取得不可能領域ImAに対する新たなリアルタイムスキャン動作を読取部5に行わせる。
第2の判別部106は、リアルタイムスキャン動作が行われると、イメージセンサー82の検出結果から、取得不可能領域ImAに対応した全ての画素について、各画素の明るさを示す画素値を得る。また、第2の判別部106は、予め定められた第2の閾値以上の画素値を有する画素で構成される領域の大きさを検出する。また、第2の判別部106は、検出した当該領域の大きさが予め定められた第2の大きさ以上であることを検出した場合には、当該取得不可能領域ImAで原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができないと判別する。尚、第2の閾値の具体例は、例えば、画素の明るさが256階調で示されている場合、当該第2の閾値は150である。また、第2の大きさは、例えば、コンタクトガラス161の面積の2%の大きさである。
表示制御部105は、第2の判別部106が取得不可能領域ImAで原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができると判別した場合に、ユーザーに対して新たな上記プレスキャン動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる。また、読取制御部102は、操作受付部101がユーザーから新たなプレスキャン動作の開始指示を受け付けると、当該新たなプレスキャン動作を読取部5に行わせる。
次に、図11を参照して、本実施形態の画像形成装置1の動作について具体的に説明する。図11は、上記第2の実施形態に係る画像形成装置での処理の流れを示すフローチャートである。
図11に示すように、表示制御部105は、第1の判別部104が取得不可能領域ImAを判別した場合に(S7でNO)、ユーザーに対して外乱光に関する予め定められた対応動作の実行を促す表示と、当該取得不可能領域ImAに対する上記リアルタイムスキャン動作を実行するか否かの選択を促す表示とを表示部473に行わせる(S11)。例えば、表示制御部105は、図12に示すように、ユーザーに対して、リアルタイムスキャン動作、又は再度のプレスキャン動作の選択を促す表示と、上記対応動作の実行を促す表示とを表示部473に行わせる。
そして、制御部100は、図12の表示画面において、ユーザーによりリアルタイムスキャン動作キー473Eが指定されたかどうかを検出することにより、ユーザーからリアルタイムスキャン動作の指示が要求されたかどうかを判別する(S12)。制御部100は、図12の表示画面において、ユーザーによりプレスキャン動作キー473Fが指定され、操作受付部101により受け付けられたことを検出した場合(S12でNO)、再度のプレスキャン動作を行うことが要求されたと判断し、処理は上記S5に戻って処理をやり直す。
一方、制御部100は、図12の表示画面において、ユーザーによりリアルタイムスキャン動作キー473Eが指定され、操作受付部101により受け付けられたことを検出した場合(S12でYES)、リアルタイムスキャン動作を行うことが要求されたと判断する。そして、表示制御部105は、例えば、図13に示すように、上記取得不可能領域ImAに対するリアルタイムスキャン動作を読取部5に行わせることを確認する旨の表示を表示部473に行わせる(S13)。
続いて、制御部100は、ユーザーにより、リアルタイムスキャン動作の開始を指示する要求を操作受付部101が受け付けたかどうかを判別する(S14)。例えば、制御部100は、図13の表示画面において、ユーザーによりリアルタイムスキャン動作開始キー473Gが指定されたかどうかを検出することにより、リアルタイムスキャン動作の実行を指示する要求を操作受付部101が受け付けたかどうかを判別する。制御部100は、リアルタイムスキャン動作開始キー473Gが指定されたことを操作受付部101が検出していなければ(S14でNO)、S15には進まずに、画像形成装置1を待機状態とする。
一方、制御部100は、ユーザーによりリアルタイムスキャン動作開始キー473Gが指定され、操作受付部101により受け付けられたことを検出した場合(S14でYES)、リアルタイムスキャン動作の開始が要求されたと判断する。そして、読取制御部102は、リアルタイムスキャン動作を読取部5に行わせる。
そして、第2の判別部106は、リアルタイムスキャン動作が行われたときでのイメージセンサー82の検出結果から、取得不可能領域ImAにおいて、原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得できない領域が存在するかどうかを検出することにより、当該取得不可能領域ImAで原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が現時点で取得可能かどうかを判別する(S15)。その後、表示制御部105は、取得不可能領域ImAで原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が現時点で取得することができないと第2の判別部106が判別した場合に(S15でNO)、ユーザーに対して上記対応動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる。つまり、処理は、上記S13に戻ってやり直されることとなり、表示制御部105は、図13の表示画面を表示部473に表示させて、新たな上記対応動作の実行をユーザーに促す。すなわち、制御部100は、上記S14で開始指示されたリアルタイムスキャン動作が行われる前に、ユーザーが行った対応動作(例えば、画像形成装置1の移動させる動作)では、取得不可能領域ImAが解消されていないことを第2の判別部106が判別した場合、オープンスキャン処理を適切に実行するためには、新たな対応動作(例えば、上記照明装置を消灯させる動作)が行われる必要があると判断する。そして、表示制御部105は、上記のように、図13の表示画面を表示部473に表示させる。
一方、表示制御部105は、取得不可能領域ImAで原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができると第2の判別部106が判別した場合に(S15でYES)、ユーザーに対して新たなプレスキャン動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる(S16)。例えば、表示制御部105は、図7の表示画面を表示部473に表示させることにより、新たなプレスキャン動作の実行をユーザーに促す。そして、制御部100は、図7の表示画面において、ユーザーによりプレスキャン動作開始キー473Dが指定され、操作受付部101により受け付けられたことを検出した場合(S6でYES)、新たなプレスキャン動作の開始が要求されたと判断する。その後、読取制御部102は、新たなプレスキャン動作を読取部5に行わせる。これにより、リアルタイムスキャン動作によって、取得不可能領域ImAにおいて、ユーザーによる対応動作で原稿のサイズを取得することができることが判別された後、コンタクトガラス161の全域において、当該対応動作に起因して新たな取得不可能領域が生じているかについて、新たなプレスキャン動作を行うことによって、判別される。
以上のように本実施形態では、表示制御部105は第1の判別部104が取得不可能領域ImAを判別した場合に、ユーザーに対して外乱光に関する予め定められた対応動作の実行を促す表示と、当該取得不可能領域ImAに対するリアルタイムスキャン動作を実行するか否かの選択を促す表示とを表示部473に行わせる。また、読取制御部102は、操作受付部101がユーザーからリアルタイムスキャン動作の開始指示を受け付けると、第1の判別部104が判別した取得不可能領域ImAに第1ミラー711を移動させて、当該取得不可能領域ImAに対するリアルタイムスキャン動作を読取部5に行わせる。また、第2の判別部106は、リアルタイムスキャン動作を取得不可能領域ImAで読取部5が行った場合に、当該取得不可能領域ImAで原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得可能かどうかを判別する。また、表示制御部105は、第2の判別部106が取得不可能領域ImAで原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができないと判別した場合に、ユーザーに対して対応動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる。これにより、本実施形態では、第1の実施形態のものと同様に、ユーザーは上記オープンスキャン処理を実行した場合での外乱光の影響に起因する上記取得不可能領域ImAを当該ユーザー自ら解消することができ、原稿押さえカバーを開状態にして原稿を読み取る場合に、外乱光の影響を排除して、原稿サイズ検知を可能とし、オートクロッピングを効率よく行うことを可能にすることができる。また、本実施形態では、ユーザーによる対応動作が行われた後にリアルタイムスキャン動作が行われるので、当該対応動作を行うことによって取得不可能領域ImAが解消されたかどうかを即座に判別することができ、第1の実施形態のものより、適切なオープンスキャン処理を早期に実行させることが可能になる。
また、本実施形態では、表示制御部105は、第1の判別部104が取得不可能領域ImAを判別した場合に、ユーザーに対して上記対応動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる。このため、本実施形態では、ユーザーは、取得不可能領域ImAが判別された時点で対応動作を行うことができ、当該取得不可能領域ImAを早期に解消することが可能になる。
また、本実施形態では、読取制御部102は第1の判別部104が取得不可能領域ImAを判別した場合に、当該取得不可能領域ImAに含まれた画素のうち、最も高い画素値を有する画素の位置に第1ミラー711を移動させて、上記リアルタイムスキャン動作を読取部5に行わせる。このため、本実施形態では、外乱光の影響が最も大きい箇所でリアルタイムスキャン動作を行わせることができ、当該リアルタイムスキャン動作の判別精度を向上させて、原稿のサイズを取得することができない領域を高精度に判別することができる。
また、本実施形態では、表示制御部105は操作受付部101がユーザーからリアルタイムスキャン動作を行わない旨の指示を受け付けると、再度のプレスキャン動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる。また、読取制御部102は、操作受付部101がユーザーから再度のプレスキャン動作の開始指示を受け付けると、当該再度のプレスキャン動作を読取部5に行わせる。これにより、本実施形態では、ユーザーは上記取得不可能領域ImAを確実に解消することができる。
また、本実施形態では、表示制御部105はユーザーに対して上記対応動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる際に、取得不可能領域ImAに対する新たなリアルタイムスキャン動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる。また、読取制御部102は、操作受付部101がユーザーから新たなリアルタイムスキャン動作の開始指示を受け付けると、取得不可能領域ImAに対する新たなリアルタイムスキャン動作を読取部5に行わせる。これにより、本実施形態では、ユーザーは上記取得不可能領域ImAを確実に、かつ、早期に解消することが可能になる。
また、本実施形態では、第2の判別部106はリアルタイムスキャン動作が行われると、イメージセンサー82の検出結果から、取得不可能領域ImAに対応した全ての画素について、各画素の明るさを示す画素値を得る。また、第2の判別部106は、予め定められた第2の閾値以上の画素値を有する画素で構成される領域の大きさを検出する。また、第2の判別部106は、検出した当該領域の大きさが予め定められた第2の大きさ以上であることを検出した場合には、当該取得不可能領域ImAで原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができないと判別する。このように、第2の判別部106は、上記画素値に基づいて、取得不可能領域ImAにおいて、原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができるか否かを定量的に判別しているので、当該判別を精度よく行うことができる。
また、本実施形態では、表示制御部105は第2の判別部106が取得不可能領域ImAで原稿のサイズを原稿サイズ取得部103が取得することができると判別した場合に、ユーザーに対して新たな上記プレスキャン動作の実行を促す表示を表示部473に行わせる。また、読取制御部102は、操作受付部101がユーザーから新たなプレスキャン動作の開始指示を受け付けると、当該新たなプレスキャン動作を読取部5に行わせる。これにより、本実施形態では、リアルタイムスキャン動作によって、取得不可能領域ImAにおいて、ユーザーによる対応動作で原稿のサイズを取得することができることが判別された後、コンタクトガラス161の全域において、当該対応動作に起因して新たな取得不可能領域が生じているかについて、新たなプレスキャン動作を行うことによって判別することができ、原稿押さえカバーを開状態にして原稿を読み取る場合に、外乱光の影響を排除して、原稿サイズ検知を可能とし、オートクロッピングを効率よく行うことを可能にすることができる。
なお、上記実施形態において、図1乃至図13を用いて上記実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。