JP2005243518A - リチウム二次電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】スチレン−ブタジエンラバーをバインダに用いた場合において、電極の充填密度を高くした場合にも、放電容量の減少を抑制することが可能なリチウム二次電池を提供する。
【解決手段】このリチウム二次電池は、活物質として、硫黄単体を含み、スチレン−ブタジエンラバーとポリテトラフルオロエチレンとを含むバインダを用いた正極1と、リチウムイオンを吸蔵および放出する材料を用いた負極2と、非水電解液5とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】このリチウム二次電池は、活物質として、硫黄単体を含み、スチレン−ブタジエンラバーとポリテトラフルオロエチレンとを含むバインダを用いた正極1と、リチウムイオンを吸蔵および放出する材料を用いた負極2と、非水電解液5とを備える。
【選択図】図1
Description
この発明は、リチウム二次電池に関し、特に、バインダを含む正極を備えたリチウム二次電池に関する。
従来、高エネルギー密度の二次電池として、非水電解液を使用して、リチウムイオンを正極と負極との間で移動させることにより充放電を行う非水電解質二次電池(リチウム二次電池)が知られている。この従来の非水電解質二次電池では、正極にLiCoO2などのリチウム遷移金属複合酸化物を用いるとともに、負極にリチウム金属、リチウム合金、または、リチウムの吸蔵および放出が可能な炭素材料を用いる。また、非水電解液として、エチレンカーボネートやジエチルカーボネートなどの有機溶媒にLiBF4やLiPF6などのリチウム塩からなる電解質を溶解させた非水電解液が使用されている。また、近年、このような従来の非水電解質二次電池は、種々の携帯用機器の電源などに使用されている。そして、携帯用機器の多機能化による消費電力の増加に伴って、さらに高いエネルギー密度の非水電解質二次電池が要望されている。
しかし、非水電解質二次電池の正極に使用されているLiCoO2などのリチウム遷移金属複合化合物は、質量が大きいとともに、反応電子数も少ないので、単位質量当たりの容量密度を充分に高めることが困難であった。
このため、高エネルギー密度を得ることが可能な正極の材料の開発が進められている。その一例として、近年では、大きな理論容量密度(1675mAh/g)を有する硫黄単体を正極として用いる研究が行われている。硫黄単体を正極として用いる場合、硫黄単体は、導電性がないために、アセチレンブラックやケッチェンブラックなどの導電剤を加える必要がある。このような比表面積が大きい導電剤を正極に用いると、良好な電極を得るために、バインダを多く用いる必要がある。このように多量のバインダを用いると、電極に占める硫黄の割合が低下するので、容量密度が低下するという不都合がある。
そこで、従来、硫黄を含む正極に、接着力に優れたスチレン−ブタジエンラバーをバインダとして用いることにより、バインダの量を減少させることが可能なリチウム−硫黄電池が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示されたリチウム−硫黄電池では、接着力に優れたスチレン−ブタジエンラバーをバインダとして用いることにより、少量のバインダを用いて電極を作製することが可能となるので、バインダの質量当りの活物質の量が増加される。これにより、正極のエネルギー密度が増加するので、容量密度の低下が抑制される。
特開2003−223897号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、スチレン−ブタジエンラバーをバインダとして用いた場合に、電極の充填密度を上げるために圧延を行うと、放電容量密度が大きく減少してしまうという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、電極の充填密度を高くした場合にも、放電容量の減少を抑制することが可能なリチウム二次電池を提供することである。
本願発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、スチレン−ブタジエンラバーを用いた場合に電極の充填密度を上げたときに生じる放電容量密度の減少は、電解液が電極中に含液しにくくなるためであると考察し、その考察に基づいて、スチレン−ブタジエンラバーに電解液が電極に含液しにくくなるのを抑制するポリテトラフルオロエチレンを加えれば、電極の充填密度を高くした場合にも、放電容量密度の減少を抑制することができることを見出した。
すなわち、この発明の一の局面によるリチウム二次電池は、活物質として、硫黄単体を含み、スチレン−ブタジエンラバーとポリテトラフルオロエチレンとを含むバインダを用いた正極と、リチウムイオンを吸蔵および放出する材料を用いた負極と、非水電解液とを備えている。
この一の局面によるリチウム二次電池では、上記のように、活物質として硫黄単体を含む正極のバインダとして、スチレン−ブタジエンラバーとポリテトラフルオロエチレンとを含むバインダを用いることによって、正極を圧延することにより正極の充填密度を上げた場合にも、ポリテトラフルオロエチレンにより、電解液が電極内部に含液しにくくなるのを抑制することができるので、硫黄の利用率が低下するのを抑制することができる。その結果、硫黄の利用率の低下に起因する放電容量密度の減少を抑制することができる。また、スチレン−ブタジエンラバーにより、ポリテトラフルオロエチレンを加えることに起因する電解液の含液による正極の膨張を抑制することができるので、ポリテトラフルオロエチレンを加えたとしても、電極が大きく膨張するのを抑制することができる。これにより、正極(電極)の膨張に起因する電極の充填密度の低下および充放電サイクル特性の低下を抑制することができる。
上記一の局面によるリチウム二次電池において、好ましくは、バインダ中の、スチレン−ブタジエンラバーに対するポリテトラフルオロエチレンの質量比は、1/2以上である。このように構成すれば、正極の充填密度を上げた場合にも、容易に、ポリテトラフルオロエチレンにより、電解液が電極内部に含液しにくくなることを抑制することができるとともに、スチレン−ブタジエンラバーにより、電解液の含液による正極の膨張を抑制することができる。
上記一の局面によるリチウム二次電池において、好ましくは、バインダは、スチレン−ブタジエンラバーとポリテトラフルオロエチレンとを1:1〜1:3の質量比で含んでいてもよい。このように構成すれば、たとえば、スチレン−ブタジエンラバーとポリテトラフルオロエチレンとを1:3の質量比に設定することにより、より大きな放電容量密度を得ることができる。この点は、後述する実験により確認済である。
上記一の局面によるリチウム二次電池において、好ましくは、正極の導電剤は、炭素材料を含む。このように構成すれば、電極の導電性を大きくすることができるので、充放電特性を向上させることができる。
上記一の局面によるリチウム二次電池において、好ましくは、スチレン−ブタジエンラバーおよびポリテトラフルオロエチレンを含有するバインダを含む正極は、圧延されている。このように構成すれば、放電容量密度の低下を抑制しながら、圧延により電極(正極)の充填密度を大きくすることができる。
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
本出願では、本発明に対応する実施例として、以下の実施例1および2によるリチウム二次電池を作製するとともに、比較例として、以下の比較例1〜4によるリチウム二次電池を作製して特性を比較した。
[正極の作製]
(比較例1)
まず、正極活物質としての硫黄(60質量%)と、導電剤としてのケッチェンブラック(KB)(35質量%)と、バインダとしてのスチレン−ブタジエンラバー(SBR)(4質量%)と、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)(1質量%)とを混合した。この混合物に水を加えて正極スラリーを形成した。そして、ドクターブレード法を用いて、正極集電体としてのアルミニウム箔上にその正極スラリーを塗布した。その後、圧延機を用いて正極を圧延することによって、充填密度を0.5g/cm3から1.5g/cm3に上げた。なお、充填密度は、充填密度=(活物質、導電剤、バインダおよび増粘剤の総質量)/(活物質、導電剤、バインダおよび増粘剤の総体積)として求めた。その後、真空状態において50℃で乾燥することにより、水を蒸発させることによって、比較例1による正極を作製した。
(比較例1)
まず、正極活物質としての硫黄(60質量%)と、導電剤としてのケッチェンブラック(KB)(35質量%)と、バインダとしてのスチレン−ブタジエンラバー(SBR)(4質量%)と、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)(1質量%)とを混合した。この混合物に水を加えて正極スラリーを形成した。そして、ドクターブレード法を用いて、正極集電体としてのアルミニウム箔上にその正極スラリーを塗布した。その後、圧延機を用いて正極を圧延することによって、充填密度を0.5g/cm3から1.5g/cm3に上げた。なお、充填密度は、充填密度=(活物質、導電剤、バインダおよび増粘剤の総質量)/(活物質、導電剤、バインダおよび増粘剤の総体積)として求めた。その後、真空状態において50℃で乾燥することにより、水を蒸発させることによって、比較例1による正極を作製した。
(比較例2)
圧延を行わないこと以外は、比較例1の正極の作製プロセスと同様の作製プロセスにより、比較例2による正極を作製した。なお、比較例2による正極の充填密度は0.5g/cm3であった。
圧延を行わないこと以外は、比較例1の正極の作製プロセスと同様の作製プロセスにより、比較例2による正極を作製した。なお、比較例2による正極の充填密度は0.5g/cm3であった。
(比較例3)
正極のバインダとして、比較例1で用いたスチレン−ブタジエンラバー(4質量%)に代えてポリテトラフルオロエチレン(4質量%)を用いたこと以外は、比較例1と同様の作製プロセスにより比較例3による正極を作製した。なお、比較例3によるポリテトラフルオロエチレンを用いた正極の圧延後の充填密度は、1.6g/cm3であった。
正極のバインダとして、比較例1で用いたスチレン−ブタジエンラバー(4質量%)に代えてポリテトラフルオロエチレン(4質量%)を用いたこと以外は、比較例1と同様の作製プロセスにより比較例3による正極を作製した。なお、比較例3によるポリテトラフルオロエチレンを用いた正極の圧延後の充填密度は、1.6g/cm3であった。
(比較例4)
圧延を行わないこと以外は、比較例3と同様の作製プロセスにより比較例4による正極を作製した。なお、比較例4によるポリテトラフルオロエチレンを用いて圧延を行わなかった正極の充填密度は、0.66g/cm3であった。
圧延を行わないこと以外は、比較例3と同様の作製プロセスにより比較例4による正極を作製した。なお、比較例4によるポリテトラフルオロエチレンを用いて圧延を行わなかった正極の充填密度は、0.66g/cm3であった。
(実施例1)
正極のバインダとして、比較例1で用いたスチレン−ブタジエンラバー(4質量%)に代えて、スチレン−ブタジエンラバー(2質量%)とポリテトラフルオロエチレン(2質量%)とを用いたこと以外は、比較例1と同様の作製プロセスにより実施例1による正極を作製した。
正極のバインダとして、比較例1で用いたスチレン−ブタジエンラバー(4質量%)に代えて、スチレン−ブタジエンラバー(2質量%)とポリテトラフルオロエチレン(2質量%)とを用いたこと以外は、比較例1と同様の作製プロセスにより実施例1による正極を作製した。
(実施例2)
正極のバインダとして、比較例1で用いたスチレン−ブタジエンラバー(4質量%)に代えて、スチレン−ブタジエンラバー(1質量%)とポリテトラフルオロエチレン(3質量%)とを用いたこと以外は、比較例1と同様の作製プロセスにより実施例2による正極を作製した。
正極のバインダとして、比較例1で用いたスチレン−ブタジエンラバー(4質量%)に代えて、スチレン−ブタジエンラバー(1質量%)とポリテトラフルオロエチレン(3質量%)とを用いたこと以外は、比較例1と同様の作製プロセスにより実施例2による正極を作製した。
(実施例1、2および比較例1〜4共通)
[非水電解液の調製]
1,3−ジオキソランとジメトキシエタンとを1:9の体積比で混合した電解質に、リチウムビス(トリフルオロメチルスルホン)イミドLiN(CF3SO2)2を0.5mol/lの濃度になるように添加することによって、電解液を調製した。
[非水電解液の調製]
1,3−ジオキソランとジメトキシエタンとを1:9の体積比で混合した電解質に、リチウムビス(トリフルオロメチルスルホン)イミドLiN(CF3SO2)2を0.5mol/lの濃度になるように添加することによって、電解液を調製した。
[電池の作製]
図1は、実施例1、2および比較例1〜4によるリチウム二次電池の正極の特性を調べるために作製した試験セルを示した斜視図である。図1を参照して、試験セルの作製プロセスとしては、正極1と負極2とがセパレータ3を挟んで対向するように、正極1および負極2を試験セル容器10内に配置した。また、参照極4も試験セル容器10内に配置した。そして、試験セル容器10内に非水電解液5を注入することによって、試験セルを作製した。なお、正極1としては、上記のようにして作製した実施例1、2および比較例1〜4による正極を用いるとともに、負極2および参照極3としては、リチウム金属を用いた。また、非水電解液5としては、上記のようにして作製した実施例1、2および比較例1〜4による非水電解質を用いた。
図1は、実施例1、2および比較例1〜4によるリチウム二次電池の正極の特性を調べるために作製した試験セルを示した斜視図である。図1を参照して、試験セルの作製プロセスとしては、正極1と負極2とがセパレータ3を挟んで対向するように、正極1および負極2を試験セル容器10内に配置した。また、参照極4も試験セル容器10内に配置した。そして、試験セル容器10内に非水電解液5を注入することによって、試験セルを作製した。なお、正極1としては、上記のようにして作製した実施例1、2および比較例1〜4による正極を用いるとともに、負極2および参照極3としては、リチウム金属を用いた。また、非水電解液5としては、上記のようにして作製した実施例1、2および比較例1〜4による非水電解質を用いた。
[充放電試験]
上記のように作製した実施例1、2および比較例1〜4に対応するそれぞれのリチウム二次電池について、充放電試験を行った。充放電の条件としては、0.5mA/cm2の充電電流で充電終止電位が、2.8V(vs.Li/Li+)になるまで充電した後、0.5mA/cm2の放電電流で放電終止電位が、1.5V(vs.Li/Li+)になるまで放電した。その結果が、以下の表1および図2〜5に示される。また、圧延を行った比較例1、3、実施例1および2について、上記充放電を1サイクルとして、10サイクル後の容量維持率を測定した。なお、10サイクル後の容量維持率は、以下の式により算出した。
上記のように作製した実施例1、2および比較例1〜4に対応するそれぞれのリチウム二次電池について、充放電試験を行った。充放電の条件としては、0.5mA/cm2の充電電流で充電終止電位が、2.8V(vs.Li/Li+)になるまで充電した後、0.5mA/cm2の放電電流で放電終止電位が、1.5V(vs.Li/Li+)になるまで放電した。その結果が、以下の表1および図2〜5に示される。また、圧延を行った比較例1、3、実施例1および2について、上記充放電を1サイクルとして、10サイクル後の容量維持率を測定した。なお、10サイクル後の容量維持率は、以下の式により算出した。
10サイクル後の容量維持率(%)=(10サイクル目の放電容量密度/1サイクル目の放電容量密度)×100
なお、放電容量密度は、以下の式により算出した。
なお、放電容量密度は、以下の式により算出した。
放電容量密度=電流/(活物質、導電剤、バインダおよび増粘剤の総質量)
[膨張率の測定]
また、圧延を行った比較例1、3、実施例1および2について、電極の膨張率を測定した。なお、膨張率は、以下の式により算出した。
[膨張率の測定]
また、圧延を行った比較例1、3、実施例1および2について、電極の膨張率を測定した。なお、膨張率は、以下の式により算出した。
膨張率=(電極を電解液に3時間含液した後の電極の面積)/(電極を電解液に含液する前の電極の面積)
この結果も以下の表1に示される。
この結果も以下の表1に示される。
上記表1および図2を参照して、まず、バインダとしてスチレン−ブタジエンラバーのみを用いるとともに、圧延を行った比較例1では、初期放電容量密度が466(mAh/g)であるのに対して、バインダとしてスチレン−ブタジエンラバーのみを用いるとともに、圧延を行わなかった比較例2では、初期放電容量密度が699(mAh/g)であった。また、バインダとしてスチレン−ブタジエンラバーのみを用いるとともに、圧延を行った比較例1では、膨張率が102%と小さく、かつ、10サイクル後の容量維持率が84%と高くなった。
上記のように、スチレン−ブタジエンラバーのみをバインダとして用いると、含液による膨張率が小さく、かつ、10サイクル後の容量維持率が高くなる一方、圧延により充填密度を上げると放電容量密度が大きく減少することが判明した。これは、電解液が、スチレン−ブタジエンラバーをバインダに用いた電極中に含液しにくいためであると考えられる。
その一方、表1および図3に示すように、バインダとしてポリテトラフルオロエチレンのみを用いるとともに、圧延を行った比較例3では初期放電容量密度が673(mAh/g)であるのに対して、ポリテトラフルオロエチレンのみをバインダとして用いるとともに、圧延を行わなかった比較例4では、初期放電容量密度が691(mAh/g)であり、圧延により電極の充填密度を上げても放電容量密度の減少量は少ないことが判明した。これは、電解液が、ポリテトラフルオロエチレンをバインダに用いた電極中に含液しやすいためであると考えられる。また、ポリテトラフルオロエチレンのみをバインダとして用いて圧延を行った比較例3の膨張率(110%)は、スチレン−ブタジエンラバーのみをバインダとして用いて圧延を行った比較例1の膨張率(102%)に比べて大きくなった。これは、ポリテトラフルオロエチレンをバインダに用いると、電解液が電極中に含液しやすいので、電解液が電極中に含液しすぎたために正極が大きく膨張したためであると考えられる。また、ポリテトラフルオロエチレンのみをバインダとして用いて圧延を行った比較例3の10サイクル後の容量維持率(69%)は、スチレン−ブタジエンラバーのみをバインダとして用いて圧延を行った比較例1の10サイクル後の容量維持率(84%)に比べて小さくなった。これは、比較例3では比較例1よりも電極の膨張率が大きいためであると考えられる。
上記のように、ポリテトラフルオロエチレンのみをバインダとして用いると、圧延による放電容量密度の減少量は少なくなる一方、含液による膨張率が大きく、かつ、10サイクル後の容量維持率が小さくなることが判明した。
これに対して、スチレン−ブタジエンラバーとポリテトラフルオロエチレンとの両方をバインダとして用いて圧延を行った実施例1および実施例2では、スチレン−ブタジエンラバーのみをバインダとして用いて圧延を行った比較例1およびポリテトラフルオロエチレンのみを用いて圧延を行った比較例3よりも、初期放電容量密度が高くなった。具体的には、スチレン−ブタジエンラバー(2質量%)とポリテトラフルオロエチレン(2質量%)とをバインダとして用いて圧延を行った実施例1では、初期放電容量密度が688(mAh/g)であり、スチレン−ブタジエンラバー(1質量%)とポリテトラフルオロエチレン(3質量%)とをバインダとして用いて圧延を行った実施例2では、初期放電容量密度が実施例1よりも大きい756(mAh/g)であった。このように、実施例1および2の初期放電容量密度が高くなるのは以下の理由によると考えられる。すなわち、活物質として硫黄単体を含む正極のバインダとして、スチレン−ブタジエンラバーとポリテトラフルオロエチレンとを含むバインダを用いることによって、正極を圧延することにより正極の充填密度を上げた場合にも、ポリテトラフルオロエチレンにより、電解液が電極内部に含液しにくくなることを抑制することができるとともに、スチレン−ブタジエンラバーにより、電解液の含液による正極の膨張を抑制することができる。これにより、硫黄の利用率が低下することを抑制することができるとともに、電極が大きく膨張することを抑制することができる。このため、硫黄の利用率の低下に起因する放電容量密度の減少と、電極(正極)の膨張率が大きくなるために導電性が低下することに起因する初期放電容量密度の減少とを抑制することができるので、実施例1および2の初期放電容量密度が高くなったと考えられる。この場合、バインダは、実施例2のように、スチレン−ブタジエンラバーとポリテトラフルオロエチレンとを1:3の質量比に設定することにより、放電容量密度のより大きな優れた電極特性を得ることができる。
また、スチレン−ブタジエンラバーとポリテトラフルオロエチレンとの両方をバインダとして用いて圧延を行った実施例1および2の膨張率(104%、106%)は、スチレン−ブタジエンラバーのみをバインダとして用いて圧延を行った比較例1の膨張率(102%)よりも大きく、かつ、ポリテトラフルオロエチレンのみをバインダとして用いて圧延を行った比較例3の膨張率(110%)よりも小さくなった。また、スチレン−ブタジエンラバー(2質量%)とポリテトラフルオロエチレン(2質量%)とをバインダとして用いて圧延を行った実施例1の膨張率(104%)よりも、スチレン−ブタジエンラバー(1質量%)とポリテトラフルオロエチレン(3質量%)とをバインダとして用いて圧延を行った実施例2の膨張率(106%)の方が大きくなった。このことから、バインダに含まれるポリテトラフルオロエチレンの割合が、スチレン−ブタジエンラバーに対して大きくなるにしたがって電極の膨張率が大きくなることが判明した。
また、スチレン−ブタジエンラバーとポリテトラフルオロエチレンとをバインダとして用いて圧延を行った実施例1および2の容量維持率(76%、72%)は、スチレン−ブタジエンラバーのみをバインダとして用いて圧延を行った比較例1の容量維持率(84%)よりも小さく、かつ、ポリテトラフルオロエチレンのみをバインダとして用いて圧延を行った比較例3の容量維持率(69%)よりも大きくなった。また、スチレン−ブタジエンラバー(2質量%)とポリテトラフルオロエチレン(2質量%)とをバインダとして用いて圧延を行った実施例1の容量維持率(76%)よりも、スチレン−ブタジエンラバー(1質量%)とポリテトラフルオロエチレン(3質量%)とをバインダとして用いて圧延を行った実施例2の容量維持率(72%)が小さくなった。このことから、バインダに含まれるポリテトラフルオロエチレンの割合が、バインダに含まれるスチレン−ブタジエンラバーの割合に対して大きくなるにしたがって容量維持率は小さくなることが判明した。上記した膨張率と容量維持率との測定結果から、膨張率が大きいほど、容量維持率が小さくなることがわかる。これは、電極(正極)の膨張率が大きくなるにしたがって、電極の充填密度が低下し、その結果、容量維持率が低下したと考えられる。
以上のように、スチレン−ブタジエンラバーのみをバインダとして用いて圧延を行った比較例1では、放電容量密度が大きく減少するとともに、ポリテトラフルオロエチレンのみをバインダとして用いて圧延を行った比較例3では、含液による膨張率が大きく、かつ、10サイクル後の容量維持率が小さくなることが判明した。これに対して、スチレン−ブタジエンラバーとポリテトラフルオロエチレンとの両方をバインダとして用いて圧延を行った実施例1および2では、初期放電容量密度を高くすることができるとともに、10サイクル後の容量維持率もある程度高くすることができることが判明した。
なお、今回開示された実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施例では、正極のバインダとして、スチレン−ブタジエンラバーとポリテトラフルオロエチレンとを1:1および1:3の質量比に設定したが、本発明はこれに限らず、他の質量比に設定してもよい。但し、スチレン−ブタジエンラバーに対するポリテトラフルオロエチレンの質量比を1/2以上に設定するのが好ましい。また、スチレン−ブタジエンラバーとポリテトラフルオロエチレンとを1:1〜1:3の範囲の質量比に設定するのがより好ましい。
また、上記実施例では、正極のバインダとして、スチレン−ブタジエンラバーおよびポリテトラフルオロエチレンを、正極活物質、導電剤、バインダおよび増粘剤の混合物に対して、4質量%の割合で含有したが、本発明はこれに限らず、他の含有率に設定してもよい。但し、混合物に対するバインダの含有率を0.1〜50質量%の範囲に設定するのが好ましい。また、混合物に対するバインダの含有率を0.1〜30質量%の範囲に設定するのがより好ましい。また、混合物に対するバインダの含有率を0.1〜20質量%の範囲に設定するのがさらに好ましい。
また、上記実施例では、正極活物質、導電剤、バインダおよび増粘剤の混合物に対して、導電剤の含有率を35%に設定したが、本発明はこれに限らず、他の含有率に設定してもよい。但し、混合物に対する導電剤の含有率を5〜84質量%の範囲に設定するのが好ましい。また、混合物に対する導電剤の含有率を5〜54質量%の範囲に設定するのがより好ましい。また、混合物に対する導電剤の含有率を5〜35質量%の範囲に設定するのがさらに好ましい。
また、上記実施例では、電解液は、リチウムビス(トリフルオロメチルスルホン)イミドLiN(CF3SO2)2の溶媒と、1,3−ジオキソランとジメトキシエタンとを1:9の体積比で混合した電解質とを混合した電解液を用いたが、本発明はこれに限らず、環状エーテル類または鎖状エーテル類から選択される少なくとも1種類以上の溶媒と、融点が60℃以下の常温溶融塩とを混合した電解液を用いてもよい。このように、常温溶融塩に、エーテル類を混合するのは、常温溶融塩は粘度が大きいので常温溶融塩のみでは、電解液が電極内部に含液しにくくなるためである。常温溶融塩にエーテル類を適切な量混合することにより、電解液が電極内部に含液しやすくなるので、放電容量密度の減少を抑制することができる。但し、常温溶融塩に対するエーテル類の割合が多くなり過ぎると、エーテル類のみからなる電解液の特性に近くなるので、硫黄単体を充放電した場合に、充放電サイクル特性が低下する。したがって、常温溶融塩に対するエーテル類の割合は、体積比で40%以下にするのが好ましい。より詳細には、エーテル類と常温溶融塩との混合比は、0.1:99.9〜40:60の体積比の範囲に設定するのが好ましい。また、エーテル類と常温溶融塩との混合比は、0.1:99.9〜30:70の体積比の範囲に設定するのがより好ましい。また、エーテル類と常温溶融塩との混合比は、1:99〜25:75の体積比の範囲に設定するのがさらに好ましい。また、エーテル類と常温溶融塩(たとえば、第4級アンモニウム塩)との混合比は、10:90の体積比に設定するのが最も好ましい。
また、常温溶融塩としては、たとえば、−20℃〜60℃の広い温度範囲で液体であり、かつ、導電率が10−4S/cm以上であることが好ましい。なお、融点が60℃以下の常温溶融塩は蒸気圧がなく難燃性であるので、電解液としてエーテル類のみを用いた場合に比べて、電解液の燃性を低下させることができる。
また、常温溶融塩は、第4級アンモニウム塩を用いることが好ましい。第4級アンモニウム塩としては、たとえば、トリメチルプロピルアンモニウム・ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリメチルオクチルアンモニウム・ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド((CH3)3N+(C8H17) N−(SO2CF3)2)、トリメチルアリルアンモニウム・ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド((CH3)3N+(Allyl) N−(SO2CF3)2)、トリメチルヘキシルアンモニウム・ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド((CH3)3N+(C6H13) N−(SO2CF3)2)、トリメチルエチルアンモニウム・2,2,2−トリフルオロ−N−(トリフルオロメチルスルホニル)アセトアミド((CH3)3N+(C2H5) (CF3CO)N−(SO2CF3))、トリメチルアリルアンモニウム・2,2,2−トリフルオロ−N−(トリフルオロメチルスルホニル)アセトアミド((CH3)3N+(Allyl) (CF3CO)N−(SO2CF3))、トリメチルプロピルアンモニウム・2,2,2−トリフルオロ−N−(トリフルオロメチルスルホニル)アセトアミド((CH3)3N+(C3H7) (CF3CO)N−(SO2CF3))、テトラエチルアンモニウム・2,2,2−トリフルオロ−N−(トリフルオロメチルスルホニル)アセトアミド((C2H5)4N+ (CF3CO)N−(SO2CF3))およびトリエチルメチルアンモニウム・2,2,2−トリフルオロ−N−(トリフルオロメチルスルホニル)アセトアミド((C2H5)3N+(CH3) (CF3CO)N−(SO2CF3))などが挙げられる。
また、上記環状エーテル類としては、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、1,4−ジオキサン、1,3,5−トリオキサン、フラン、2−メチルフラン、1,8−シネオールおよびクラウンエーテルなどが挙げられる。鎖状エーテル類としては、たとえば、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジヘキシルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、メチルフェニルエーテル、エチルフェニルエーテル、ブチルフェニルエーテル、ベンチルフェニルエーテル、メトキシトルエン、ベンジルエチルエーテル、ジフェニルエーテル、ジベンジルエーテル、0−ジメトキシベンゼン、1,2−ジエトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、1,1−ジメトキシメタン、1,1−ジエトキシエタン、トリエチレングリコールジメチルエーテルおよびテトラエチレングリコールジメチルエーテルなどが挙げられる。
また、上記実施例の非水電解液にリチウム塩を含有させてもよい。リチウム塩としては、たとえば、LiAsF6、LiBF4、LiCF3SO3、LiC4F9SO3、LiN(CF3SO2)2、LiN(C2F5SO2)2およびジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウム(以下の化1の構造式によって表される物質)などが挙げられる。また、上記した溶質からなるグループから選択される2つ以上を組み合わせた混合物を溶質として用いてもよい。
また、上記実施例では、正極に添加する導電剤として、ケッチェンブラックを用いたが、本発明はこれに限らず、たとえば、アセチレンブラックなどを正極に添加する導電剤として用いてもよい。
また、上記実施例では、リチウム金属を負極として用いたが、本発明はこれに限らず、リチウムを吸蔵および放出することが可能であれば、リチウム金属以外の材料を負極活物質として用いてもよい。負極活物質として用いることが可能な材料としては、たとえば、リチウム合金、黒鉛などの炭素材料およびケイ素などが挙げられる。ここで、ケイ素(Si)は、高い容量を有するので、ケイ素からなる負極活物質を含む負極を用いれば、高エネルギー密度の非水電解質電池を得ることができる。
1 正極
2 負極
3 セパレータ
4 参照極
5 非水電解液
10 試験セル容器
2 負極
3 セパレータ
4 参照極
5 非水電解液
10 試験セル容器
Claims (5)
- 硫黄単体を含む活物質と、導電剤と、スチレン−ブタジエンラバーおよびポリテトラフルオロエチレンを含有するバインダとを含む正極と、
リチウムイオンを吸蔵および放出する材料を用いた負極と、
非水電解液とを備えた、リチウム二次電池。 - 前記バインダ中の、前記スチレン−ブタジエンラバーに対する前記ポリテトラフルオロエチレンの質量比は、1/2以上である、請求項1に記載のリチウム二次電池。
- 前記バインダは、前記スチレン−ブタジエンラバーと前記ポリテトラフルオロエチレンとを1:1〜1:3の質量比で含む、請求項2に記載のリチウム二次電池。
- 前記正極の導電剤は、炭素材料を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリチウム二次電池。
- 前記スチレン−ブタジエンラバーおよび前記ポリテトラフルオロエチレンを含有するバインダを含む正極は、圧延されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のリチウム二次電池。
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2004
- 2004-02-27 JP JP2004053879A patent/JP2005243518A/ja active Pending
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