JP2005241818A - 宅配用ラベル、ラベル付宅配用透明プラスチック製包装袋及び宅配用ラベルの使用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋に貼付されるラベルであって、宅配物品の搬送中における剥がれや文字の損傷などが抑制されると共に、ラベルに記録された情報を容易に読み取ることができる宅配用ラベル、及びこのラベルを貼付してなるラベル付宅配用透明プラスチック製包装袋を提供する。
【解決手段】宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に貼付されるラベルであって、透明フィルム基材の一方の面に逆文字で印字された情報記録層を有すると共に、他方の面に粘着剤層を有する宅配用ラベル、及び宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に、前記宅配用ラベルが粘着剤層を介して貼付されてなるラベル付宅配用透明プラスチック製包装袋である。
【選択図】なし
【解決手段】宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に貼付されるラベルであって、透明フィルム基材の一方の面に逆文字で印字された情報記録層を有すると共に、他方の面に粘着剤層を有する宅配用ラベル、及び宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に、前記宅配用ラベルが粘着剤層を介して貼付されてなるラベル付宅配用透明プラスチック製包装袋である。
【選択図】なし
Description
本発明は、宅配用ラベル、ラベル付宅配用透明プラスチック製包装袋及び宅配用ラベルの使用方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に貼付されるラベルであって、宅配物品の搬送中における剥がれや文字の損傷などが抑制されると共に、外部からラベルに記録された情報を容易に読み取ることができる宅配用ラベル、このラベルを内側表面に貼付してなる、リサイクル処理も容易なラベル付宅配用透明プラスチック製包装袋、及び前記宅配用ラベルの効果的な使用方法に関するものである。
近年、各種業界の組合などでは、商品の販売方式として、宅配方式を採用しているところが多い。この宅配方式においては、例えば団地などでは、一般に依頼主が多数であるため、各依頼主から依頼された物品を一括して団地に搬送したのち、各依頼主それぞれに、依頼された物品を宅配するシステムがとられている。
このようなシステムにおいては、一般に、依頼物品の種類、取扱い方法、産地、価格などの物品に関する情報及び依頼主の名前などの情報を記録したラベルを、宅配物品の収納・包装体に貼付することが行われている。
例えば、透明プラスチック製包装袋に、依頼物品を収納・包装して宅配する場合、従来該包装袋の外側表面に、ダイレクトサーマル方式などで情報が記録された紙基材のラベル(例えば、特許文献1参照)を貼付していた。この場合、該ラベルに記録された情報は、簡単に読み取ることができるものの、宅配物品が食材や食品であって、冷温搬送が必要である場合、物品の収納・包装体の外部に氷などが置かれるが、この氷や溶けた水によって、ラベルの剥がれや文字のにじみなどが生じるなど、好ましくない事態を招来することがあった。
そこで、透明プラスチック製包装袋の内側表面に、前記ラベルを貼付することが行われるようになった。しかしながら、該ラベルは、不透明な紙基材を用いていることから、透明プラスチック製包装袋の外側からは、該ラベルに記録された情報を読み取ることができず、そのため、包装袋をいちいち開けて、ラベルに記録された情報を読み取らねばならず、作業が煩雑になるのを免れないという問題があった。
また、従来の宅配用ラベルは紙基材であるため、このラベルを貼付したプラスチック製包装袋をリサイクル処理する場合、該ラベルを剥がしてから、リサイクル処理しなければならないという問題もあった。
特開平6−167930号公報
このようなシステムにおいては、一般に、依頼物品の種類、取扱い方法、産地、価格などの物品に関する情報及び依頼主の名前などの情報を記録したラベルを、宅配物品の収納・包装体に貼付することが行われている。
例えば、透明プラスチック製包装袋に、依頼物品を収納・包装して宅配する場合、従来該包装袋の外側表面に、ダイレクトサーマル方式などで情報が記録された紙基材のラベル(例えば、特許文献1参照)を貼付していた。この場合、該ラベルに記録された情報は、簡単に読み取ることができるものの、宅配物品が食材や食品であって、冷温搬送が必要である場合、物品の収納・包装体の外部に氷などが置かれるが、この氷や溶けた水によって、ラベルの剥がれや文字のにじみなどが生じるなど、好ましくない事態を招来することがあった。
そこで、透明プラスチック製包装袋の内側表面に、前記ラベルを貼付することが行われるようになった。しかしながら、該ラベルは、不透明な紙基材を用いていることから、透明プラスチック製包装袋の外側からは、該ラベルに記録された情報を読み取ることができず、そのため、包装袋をいちいち開けて、ラベルに記録された情報を読み取らねばならず、作業が煩雑になるのを免れないという問題があった。
また、従来の宅配用ラベルは紙基材であるため、このラベルを貼付したプラスチック製包装袋をリサイクル処理する場合、該ラベルを剥がしてから、リサイクル処理しなければならないという問題もあった。
本発明は、このような事情のもとで、宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋に貼付されるラベルであって、宅配物品の搬送中における剥がれや文字の損傷などが抑制されると共に、ラベルに記録された情報を容易に読み取ることができる宅配用ラベル、このラベルを貼付してなり、リサイクル処理も容易なラベル付宅配用透明プラスチック製包装袋、及び前記宅配用ラベルの効果的な使用方法を提供することを目的としてなされたものである。
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、基材として透明フィルムを用い、その一方の面に逆文字で印字された情報記録層を有すると共に、他方の面に粘着剤層を有し、かつ宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に貼付されるラベルが、宅配用ラベルとして、その目的に適合し得ること、そして、このラベルを、宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に貼付したものは、該ラベルを剥がさなくてもリサイクル処理が可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に貼付されるラベルであって、透明フィルム基材の一方の面に逆文字で印字された情報記録層を有すると共に、他方の面に粘着剤層を有することを特徴とする宅配用ラベル、
(2)逆文字で印字された情報記録層が、オンデマンド方式の印刷により形成されたものである上記(1)項に記載の宅配用ラベル、
(3)逆文字で印字された情報記録層が、感熱発色層に形成されたものである上記(1)又は(2)項に記載の宅配用ラベル、
(4)宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に、上記(1)、(2)又は(3)項に記載の宅配用ラベルが、粘着剤層を介して貼付されてなるラベル付宅配用透明プラスチック製包装袋、及び
(5)宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に、上記(1)、(2)又は(3)項に記載の宅配用ラベルを粘着剤層を介して貼付し、該ラベルに逆文字で印字された宅配依頼主及び宅配物品に関する情報を、該ラベルの透明フィルム基材と粘着剤層及び透明プラスチック製包装袋の基材を通して外部から読み取り可能にしたことを特徴とする宅配用ラベルの使用方法、
を提供するものである。
すなわち、本発明は、
(1)宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に貼付されるラベルであって、透明フィルム基材の一方の面に逆文字で印字された情報記録層を有すると共に、他方の面に粘着剤層を有することを特徴とする宅配用ラベル、
(2)逆文字で印字された情報記録層が、オンデマンド方式の印刷により形成されたものである上記(1)項に記載の宅配用ラベル、
(3)逆文字で印字された情報記録層が、感熱発色層に形成されたものである上記(1)又は(2)項に記載の宅配用ラベル、
(4)宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に、上記(1)、(2)又は(3)項に記載の宅配用ラベルが、粘着剤層を介して貼付されてなるラベル付宅配用透明プラスチック製包装袋、及び
(5)宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に、上記(1)、(2)又は(3)項に記載の宅配用ラベルを粘着剤層を介して貼付し、該ラベルに逆文字で印字された宅配依頼主及び宅配物品に関する情報を、該ラベルの透明フィルム基材と粘着剤層及び透明プラスチック製包装袋の基材を通して外部から読み取り可能にしたことを特徴とする宅配用ラベルの使用方法、
を提供するものである。
本発明によれば、宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に貼付されるラベルであって、宅配物品の搬送中における剥がれや文字の損傷などが抑制されると共に、外部からラベルに記録された情報を容易に読み取ることができる宅配用ラベル、このラベルを内側表面に貼付してなる、リサイクル処理も容易なラベル付宅配用透明プラスチック製包装袋、及び前記宅配用ラベルの効果的な使用方法を提供することができる。
本発明の宅配用ラベルは、透明フィルム基材の一方の面に逆文字で印字された情報記録層を有すると共に、他方の面に粘着剤層を有するラベルである。
前記透明フィルム基材としては、透明性を有し、ラベル基材としての機械的強度を有するプラスチックフィルムであればよく、特に制限されず、様々なフィルムを用いることができる。例えばポリエチレン、ポリプロピレン、各種オレフィン系共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂及びこれらの樹脂の混合物又は積層物からなるフィルムを挙げることができる。リサイクル処理を考慮すると、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂からなるフィルムが好適に用いられる。これらの透明フィルム基材は、印刷性を付与するために、印刷される面に所望により、各印刷方式に対応する感熱発色層、感圧発色層、インク受理層を形成したフィルムであってもよいし、多孔質のフィルムであってもよい。
また、これら透明フィルム基材は、その上に設けられる印刷層、各種発色層、インク受理層などの層、あるいは粘着剤層との密着性を向上させるために、所望により酸化法や凹凸化法などの表面処理を施すことができる。上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、プラズマ処理、クロム酸処理(湿式)、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処理などが挙げられ、また、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理法はフィルム基材の種類に応じて適宜選ばれるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から、好ましく用いられる。また、プライマー処理を施すこともできる。
本発明においては、この透明フィルム基材の厚さとしては、通常20〜300μm程度、好ましくは30〜200μmの範囲である。
本発明においては、前記透明フィルム基材の印刷が施される表面とは反対側の面(以下、フィルム基材の裏面と称す。)に粘着剤層が設けられる。この粘着剤層を構成する粘着剤としては、特に制限はなく、従来ラベルの粘着剤として慣用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。例えばアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤及びポリエステル系粘着剤などを用いることができるが、これらの中で、一般的にはアクリル系粘着剤及びゴム系粘着剤がよく用いられる。
前記透明フィルム基材としては、透明性を有し、ラベル基材としての機械的強度を有するプラスチックフィルムであればよく、特に制限されず、様々なフィルムを用いることができる。例えばポリエチレン、ポリプロピレン、各種オレフィン系共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂及びこれらの樹脂の混合物又は積層物からなるフィルムを挙げることができる。リサイクル処理を考慮すると、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂からなるフィルムが好適に用いられる。これらの透明フィルム基材は、印刷性を付与するために、印刷される面に所望により、各印刷方式に対応する感熱発色層、感圧発色層、インク受理層を形成したフィルムであってもよいし、多孔質のフィルムであってもよい。
また、これら透明フィルム基材は、その上に設けられる印刷層、各種発色層、インク受理層などの層、あるいは粘着剤層との密着性を向上させるために、所望により酸化法や凹凸化法などの表面処理を施すことができる。上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、プラズマ処理、クロム酸処理(湿式)、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処理などが挙げられ、また、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理法はフィルム基材の種類に応じて適宜選ばれるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から、好ましく用いられる。また、プライマー処理を施すこともできる。
本発明においては、この透明フィルム基材の厚さとしては、通常20〜300μm程度、好ましくは30〜200μmの範囲である。
本発明においては、前記透明フィルム基材の印刷が施される表面とは反対側の面(以下、フィルム基材の裏面と称す。)に粘着剤層が設けられる。この粘着剤層を構成する粘着剤としては、特に制限はなく、従来ラベルの粘着剤として慣用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。例えばアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤及びポリエステル系粘着剤などを用いることができるが、これらの中で、一般的にはアクリル系粘着剤及びゴム系粘着剤がよく用いられる。
アクリル系粘着剤としては、樹脂成分として重量平均分子量30万以上の(メタ)アクリル酸エステル系共重合体と共に、所望により架橋剤を含むものが好ましい。
上記(メタ)アクリル酸エステル系共重合体としては、エステル部分のアルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸エステルと、活性水素をもつ官能基を有する単量体と、所望により用いられる他の単量体との共重合体を好ましく挙げることができる。
ここで、エステル部分のアルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸エステルの例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一方活性水素をもつ官能基を有する単量体の例としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなどのアクリルアミド類;(メタ)アクリル酸モノメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸モノエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸モノメチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸モノエチルアミノプロピルなどの(メタ)アクリル酸モノアルキルアミノアルキル;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸などが挙げられる。これらの単量体は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記(メタ)アクリル酸エステル系共重合体としては、エステル部分のアルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸エステルと、活性水素をもつ官能基を有する単量体と、所望により用いられる他の単量体との共重合体を好ましく挙げることができる。
ここで、エステル部分のアルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸エステルの例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一方活性水素をもつ官能基を有する単量体の例としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなどのアクリルアミド類;(メタ)アクリル酸モノメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸モノエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸モノメチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸モノエチルアミノプロピルなどの(メタ)アクリル酸モノアルキルアミノアルキル;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸などが挙げられる。これらの単量体は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、所望により用いられる他の単量体の例としては酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類;エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン類;塩化ビニル、ビニリデンクロリドなどのハロゲン化オレフィン類;スチレン、α−メチルスチレンなどのスチレン系単量体;ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどのジエン系単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのニトリル系単量体;N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミドなどのN,N−ジアルキル置換アクリルアミド類などが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
該アクリル系粘着剤において、樹脂成分として用いられる(メタ)アクリル酸エステル系共重合体は、その共重合形態については特に制限はなく、ランダム、ブロック、グラフト共重合体のいずれであってもよい。また、分子量は、重量平均分子量で30万以上が好ましく、より好ましくは35万〜250万の範囲で選定される。この重量平均分子量が30万未満では、被着体への粘着力が不十分となるおそれがある。
なお、上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。
本発明においては、この(メタ)アクリル酸エステル系共重合体は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
このアクリル系粘着剤において、所望により用いられる架橋剤としては特に制限はなく、従来アクリル系粘着剤において架橋剤として慣用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。このような架橋剤としては、例えばポリイソシアネート化合物、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ジアルデヒド類、メチロールポリマー、金属キレート化合物、金属アルコキシド、金属塩などが挙げられるが、ポリイソシアネート化合物が好ましく用いられる。
ここで、ポリイソシアネート化合物の例としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネートなどの脂環式ポリイソシアネートなど、及びそれらのビウレット体、イソシアヌレート体、さらにはエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油などの低分子活性水素含有化合物との反応物であるアダクト体などを挙げることができる。
該アクリル系粘着剤において、樹脂成分として用いられる(メタ)アクリル酸エステル系共重合体は、その共重合形態については特に制限はなく、ランダム、ブロック、グラフト共重合体のいずれであってもよい。また、分子量は、重量平均分子量で30万以上が好ましく、より好ましくは35万〜250万の範囲で選定される。この重量平均分子量が30万未満では、被着体への粘着力が不十分となるおそれがある。
なお、上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。
本発明においては、この(メタ)アクリル酸エステル系共重合体は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
このアクリル系粘着剤において、所望により用いられる架橋剤としては特に制限はなく、従来アクリル系粘着剤において架橋剤として慣用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。このような架橋剤としては、例えばポリイソシアネート化合物、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ジアルデヒド類、メチロールポリマー、金属キレート化合物、金属アルコキシド、金属塩などが挙げられるが、ポリイソシアネート化合物が好ましく用いられる。
ここで、ポリイソシアネート化合物の例としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネートなどの脂環式ポリイソシアネートなど、及びそれらのビウレット体、イソシアヌレート体、さらにはエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油などの低分子活性水素含有化合物との反応物であるアダクト体などを挙げることができる。
本発明においては、この架橋剤は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、その使用量は、架橋剤の種類にもよるが、前記(メタ)アクリル酸エステル系共重合体100重量部に対し、通常0.01〜20重量部、好ましくは、0.1〜10重量部の範囲で選定される。
また、このアクリル系粘着剤には、所望により粘着付与剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、軟化剤、シランカップリング剤、充填剤などを添加することができる。
ゴム系粘着剤としては、天然ゴム・合成ポリイソプレン系粘着剤が好ましく、この粘着剤としては、主成分として天然ゴムと合成ポリイソプレンを含み、さらに所望により粘着付与剤、老化防止剤、充填剤、加硫剤、加硫促進剤、軟化剤、紫外線吸収剤、光安定剤などを含むものが用いられる。
本発明においては、これらの粘着剤の中で、特に樹脂成分として、重量平均分子量が30万以上のアクリル系樹脂を含むアクリル系粘着剤が好適である。また、本発明においては、貼付した宅配用ラベルは剥がす必要がないので強粘着タイプの粘着剤が好ましい。
本発明の宅配用ラベルにおいては、これらの粘着剤は、透明フィルム基材に直接塗布して粘着剤層を設けてもよいし、剥離シート上に粘着剤を塗布して粘着剤層を設けたのち、これを透明フィルム基材に貼着し、該粘着剤層を転写してもよい。この場合、剥離シートは、所望により剥がすことなく、そのまま付着させておいて、該ラベルの使用時に剥離してもよい。透明フィルム基材に設けられる粘着剤層の厚みは、通常5〜100μm、好ましくは10〜60μm程度である。
また、このアクリル系粘着剤には、所望により粘着付与剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、軟化剤、シランカップリング剤、充填剤などを添加することができる。
ゴム系粘着剤としては、天然ゴム・合成ポリイソプレン系粘着剤が好ましく、この粘着剤としては、主成分として天然ゴムと合成ポリイソプレンを含み、さらに所望により粘着付与剤、老化防止剤、充填剤、加硫剤、加硫促進剤、軟化剤、紫外線吸収剤、光安定剤などを含むものが用いられる。
本発明においては、これらの粘着剤の中で、特に樹脂成分として、重量平均分子量が30万以上のアクリル系樹脂を含むアクリル系粘着剤が好適である。また、本発明においては、貼付した宅配用ラベルは剥がす必要がないので強粘着タイプの粘着剤が好ましい。
本発明の宅配用ラベルにおいては、これらの粘着剤は、透明フィルム基材に直接塗布して粘着剤層を設けてもよいし、剥離シート上に粘着剤を塗布して粘着剤層を設けたのち、これを透明フィルム基材に貼着し、該粘着剤層を転写してもよい。この場合、剥離シートは、所望により剥がすことなく、そのまま付着させておいて、該ラベルの使用時に剥離してもよい。透明フィルム基材に設けられる粘着剤層の厚みは、通常5〜100μm、好ましくは10〜60μm程度である。
上記剥離シートとしては、例えばグラシン紙、コート紙、キャストコート紙などの紙基材、これらの紙基材にポリエチレンなどの熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙、あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィンフィルムなどのプラスチックフィルムに、シリコーン樹脂などの剥離剤を塗布したものなどが挙げられる。この剥離シートの厚さについては特に制限はないが、通常20〜150μm程度である。
本発明の宅配用ラベルにおいては、前記透明フィルム基材の表面側に、逆文字で印字された情報記録層が設けられる。この逆文字で印字された情報記録層は、通常オンデマンド方式の印刷により形成される。
印刷方式には、熱転写サーマル方式、ダイレクトサーマル方式、レーザー方式、インクジェット方式、ドットマトリックス方式、電子写真方式などがあるが、オンデマンド方式に有利な印刷方式としては、熱転写サーマル方式、ダイレクトサーマル方式、インクジェット方式及び電子写真方式を挙げることができる。これらの中で、特にダイレクトサーマル方式が好ましい。このダイレクトサーマル方式は、透明フィルム基材の表面に例えばトリアリルメタン系染料、ジフェニルメタン系染料、チアジン系染料、スピロ系染料、ラクタム系染料、フルオラン系染料などの発色剤、無機酸性物質、フェノール系化合物、芳香カルボン酸やフェノール化合物及び芳香カルボン酸と多価金属との塩などの呈色剤、及びポリビニルアルコール、メチルセルロース、メトキシセルロース、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂などの結合剤からなる感熱発色層を設けた受像シートを用い、サーマルヘッドにより該感熱発色層に熱印加することによって所望の印字などを記録する方式である。
本発明においては、上記受像シートとして透明フィルム基材の一方の面に感熱発色層(厚さ1〜15μm程度、好ましくは2〜10μm)が設けられ、該基材の反対側の面に粘着剤層を有するシートが用いられる。
このようにして逆文字が印字された情報記録層は、例えば宅配依頼主の名前や、宅配する依頼物品の種類、取扱い方法、産地、価格などの物品に関する情報等が記録されている。本発明においては、この情報記録層上に、耐擦過性、耐傷付き性、耐水性、耐候性及び耐汚染性などを付与する目的で、従来公知の各種透明保護層を設けることができる。
本発明の宅配用ラベルを作製する方法としては、例えば以下に示す方法を採用することができる。
本発明の宅配用ラベルにおいては、前記透明フィルム基材の表面側に、逆文字で印字された情報記録層が設けられる。この逆文字で印字された情報記録層は、通常オンデマンド方式の印刷により形成される。
印刷方式には、熱転写サーマル方式、ダイレクトサーマル方式、レーザー方式、インクジェット方式、ドットマトリックス方式、電子写真方式などがあるが、オンデマンド方式に有利な印刷方式としては、熱転写サーマル方式、ダイレクトサーマル方式、インクジェット方式及び電子写真方式を挙げることができる。これらの中で、特にダイレクトサーマル方式が好ましい。このダイレクトサーマル方式は、透明フィルム基材の表面に例えばトリアリルメタン系染料、ジフェニルメタン系染料、チアジン系染料、スピロ系染料、ラクタム系染料、フルオラン系染料などの発色剤、無機酸性物質、フェノール系化合物、芳香カルボン酸やフェノール化合物及び芳香カルボン酸と多価金属との塩などの呈色剤、及びポリビニルアルコール、メチルセルロース、メトキシセルロース、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂などの結合剤からなる感熱発色層を設けた受像シートを用い、サーマルヘッドにより該感熱発色層に熱印加することによって所望の印字などを記録する方式である。
本発明においては、上記受像シートとして透明フィルム基材の一方の面に感熱発色層(厚さ1〜15μm程度、好ましくは2〜10μm)が設けられ、該基材の反対側の面に粘着剤層を有するシートが用いられる。
このようにして逆文字が印字された情報記録層は、例えば宅配依頼主の名前や、宅配する依頼物品の種類、取扱い方法、産地、価格などの物品に関する情報等が記録されている。本発明においては、この情報記録層上に、耐擦過性、耐傷付き性、耐水性、耐候性及び耐汚染性などを付与する目的で、従来公知の各種透明保護層を設けることができる。
本発明の宅配用ラベルを作製する方法としては、例えば以下に示す方法を採用することができる。
まず、透明フィルム基材の表面側に、印刷方式に応じた感熱発色層や印字用コート層を設けると共に、裏面側に粘着剤層を介して剥離シートを設け、印字用粘着シートを作製する。剥離シート上の感熱発色層や印字用コート層及び粘着剤層が設けられた透明フィルム基材を所定形状になるように形成し、次いで、この印字用粘着シートの感熱発色層や印字用コート層に、所定の印刷方式による印字機構を備えた装置を用いて、複数のラベル用逆文字印刷を施し、剥離シート付宅配用ラベルを作製する。
このようにして作製された本発明の宅配用ラベルは、剥離シートから剥がし、宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に、該ラベルの粘着剤層を介して貼付される。このように宅配用ラベルを貼付することにより、該ラベルに逆文字で印字された情報は、該ラベルの透明フィルム基材と粘着剤層及び透明プラスチック製包装袋の基材を通して、外部から正文字として読み取ることができる。
本発明はまた、宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に、前述の宅配用ラベルが、粘着剤層を介して貼付されてなるラベル付宅配用透明プラスチック製包装袋をも提供する。このラベル付包装袋は、依頼物品の宅配に使用した後は、該ラベルを剥がすことなく、そのままリサイクル処理することができる。
さらに、本発明は、宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に、前述の宅配用ラベルを粘着剤層を介して貼付し、該ラベルに逆文字で印字された宅配依頼主及び宅配物品に関する情報を、該ラベルの透明フィルム基材と粘着剤層及び透明プラスチック製包装袋の基材を通して外部から読み取り可能にした宅配ラベルの使用方法をも提供する。
このようにして作製された本発明の宅配用ラベルは、剥離シートから剥がし、宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に、該ラベルの粘着剤層を介して貼付される。このように宅配用ラベルを貼付することにより、該ラベルに逆文字で印字された情報は、該ラベルの透明フィルム基材と粘着剤層及び透明プラスチック製包装袋の基材を通して、外部から正文字として読み取ることができる。
本発明はまた、宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に、前述の宅配用ラベルが、粘着剤層を介して貼付されてなるラベル付宅配用透明プラスチック製包装袋をも提供する。このラベル付包装袋は、依頼物品の宅配に使用した後は、該ラベルを剥がすことなく、そのままリサイクル処理することができる。
さらに、本発明は、宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に、前述の宅配用ラベルを粘着剤層を介して貼付し、該ラベルに逆文字で印字された宅配依頼主及び宅配物品に関する情報を、該ラベルの透明フィルム基材と粘着剤層及び透明プラスチック製包装袋の基材を通して外部から読み取り可能にした宅配ラベルの使用方法をも提供する。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、この例によってなんら限定されるものではない。
実施例1
片面にシリコーン樹脂を塗布した厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[リンテック社製、商品名「SP PET38」]からなる剥離シートのシリコーン樹脂塗布面上に、アクリル系粘着剤[重量平均分子量50万、東洋インキ製造(株)製、商品名「BPS4429−4」]100重量部に、イソシアネート系架橋剤[東洋インキ製造(株)製、商品名「BPS−8515」]2重量部を添加して粘着剤塗液を作製し、これをロールナイフコーターにて塗工し、乾燥させて30μmの厚さの粘着剤層を形成した。
一方、下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて、平均粒径2μm以下になるように粉砕、分散化して、それぞれ[A]液、[B]液を調製した。
[A]液:発色剤としての3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン25重量部、25重量%ポリビニルアルコール(PVA)水溶液20重量部、水55重量部
[B]液:呈色剤としてのフェノール系化合物である4−ヒドロキシ−4'−イソプロポキシジフェニルスルホン25重量部、25重量%PVA水溶液20重量部、水55重量部
次いで、前記[A液]8重量部、前記[B液]24重量部、5重量%炭酸カルシウム分散液20重量部、48重量%カルボキシル化スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス6重量部及び水40重量部を混合して感熱発色剤塗布液を調製し、コロナ処理を施した厚さ40μmの透明ポリスチレンシート[旭化学工業(株)製、商品名「OPSフィルム」]上に、乾燥時の厚さが4μmとなるように塗布、乾燥して感熱発色層を形成した。
さらに、15重量%PVA水溶液100重量部、及び30重量%グリオキザール1重量部の割合からなる保護層塗布液を、前記の感熱発色層上に、乾燥時の厚さが2μmとなるように塗布、乾燥して、片面に感熱発色層及び透明保護層を設けたフィルムを形成した。
次に、感熱発色層及び透明保護層を設けたフィルムの反対側に、前記剥離シートを粘着剤層を介して貼り合わせ、剥離シート付印字用粘着シートを作製した。
次いで、この剥離シート付印字用粘着シートの感熱発色層側に、ダイレクトサーマル方式による印刷機構を備えた装置を用いて、オンデマンドの複数のラベル用逆文字印刷を施し、剥離シート付宅配用ラベルを作製した。
次に、宅配用ラベルを剥離シートから剥離し、透明ポリプロピレン製包装袋の内側表面に、貼付したところ、密着性よく貼付され、かつ該包装袋の外側から、宅配用ラベルに印字された情報が正文字として明瞭に観察された。
実施例1
片面にシリコーン樹脂を塗布した厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[リンテック社製、商品名「SP PET38」]からなる剥離シートのシリコーン樹脂塗布面上に、アクリル系粘着剤[重量平均分子量50万、東洋インキ製造(株)製、商品名「BPS4429−4」]100重量部に、イソシアネート系架橋剤[東洋インキ製造(株)製、商品名「BPS−8515」]2重量部を添加して粘着剤塗液を作製し、これをロールナイフコーターにて塗工し、乾燥させて30μmの厚さの粘着剤層を形成した。
一方、下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて、平均粒径2μm以下になるように粉砕、分散化して、それぞれ[A]液、[B]液を調製した。
[A]液:発色剤としての3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン25重量部、25重量%ポリビニルアルコール(PVA)水溶液20重量部、水55重量部
[B]液:呈色剤としてのフェノール系化合物である4−ヒドロキシ−4'−イソプロポキシジフェニルスルホン25重量部、25重量%PVA水溶液20重量部、水55重量部
次いで、前記[A液]8重量部、前記[B液]24重量部、5重量%炭酸カルシウム分散液20重量部、48重量%カルボキシル化スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス6重量部及び水40重量部を混合して感熱発色剤塗布液を調製し、コロナ処理を施した厚さ40μmの透明ポリスチレンシート[旭化学工業(株)製、商品名「OPSフィルム」]上に、乾燥時の厚さが4μmとなるように塗布、乾燥して感熱発色層を形成した。
さらに、15重量%PVA水溶液100重量部、及び30重量%グリオキザール1重量部の割合からなる保護層塗布液を、前記の感熱発色層上に、乾燥時の厚さが2μmとなるように塗布、乾燥して、片面に感熱発色層及び透明保護層を設けたフィルムを形成した。
次に、感熱発色層及び透明保護層を設けたフィルムの反対側に、前記剥離シートを粘着剤層を介して貼り合わせ、剥離シート付印字用粘着シートを作製した。
次いで、この剥離シート付印字用粘着シートの感熱発色層側に、ダイレクトサーマル方式による印刷機構を備えた装置を用いて、オンデマンドの複数のラベル用逆文字印刷を施し、剥離シート付宅配用ラベルを作製した。
次に、宅配用ラベルを剥離シートから剥離し、透明ポリプロピレン製包装袋の内側表面に、貼付したところ、密着性よく貼付され、かつ該包装袋の外側から、宅配用ラベルに印字された情報が正文字として明瞭に観察された。
本発明の宅配用ラベルは、宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に貼付されるラベルであって、宅配物品の搬送中における、剥がれや文字の損傷などが抑制されると共に、外部からラベルに記録された情報を容易に読み取ることができる。また、本発明の宅配用ラベルが貼付された宅配用透明プラスチック製包装袋は、該ラベルを剥がすことなく、そのままリサイクル処理することができる。
Claims (5)
- 宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に貼付されるラベルであって、透明フィルム基材の一方の面に逆文字で印字された情報記録層を有すると共に、他方の面に粘着剤層を有することを特徴とする宅配用ラベル。
- 逆文字で印字された情報記録層が、オンデマンド方式の印刷により形成されたものである請求項1に記載の宅配用ラベル。
- 逆文字で印字された情報記録層が、感熱発色層に形成されたものである請求項1又は2に記載の宅配用ラベル。
- 宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に、請求項1、2又は3に記載の宅配用ラベルが、粘着剤層を介して貼付されてなるラベル付宅配用透明プラスチック製包装袋。
- 宅配物品を収納・包装する透明プラスチック製包装袋の内側表面に、請求項1、2又は3に記載の宅配用ラベルを粘着剤層を介して貼付し、該ラベルに逆文字で印字された宅配依頼主及び宅配物品に関する情報を、該ラベルの透明フィルム基材と粘着剤層及び透明プラスチック製包装袋の基材を通して外部から読み取り可能にしたことを特徴とする宅配用ラベルの使用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004049619A JP2005241818A (ja) | 2004-02-25 | 2004-02-25 | 宅配用ラベル、ラベル付宅配用透明プラスチック製包装袋及び宅配用ラベルの使用方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009062088A (ja) * | 2007-09-10 | 2009-03-26 | Lintec Corp | シート貼付装置及び貼付方法 |
JP2013082477A (ja) * | 2011-10-07 | 2013-05-09 | Kazuhide Komatsu | 包装用樹脂袋、およびその製造方法 |
JP2018027819A (ja) * | 2016-08-12 | 2018-02-22 | トーヨーカネツソリューションズ株式会社 | 情報定着装置 |
-
2004
- 2004-02-25 JP JP2004049619A patent/JP2005241818A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018027819A (ja) * | 2016-08-12 | 2018-02-22 | トーヨーカネツソリューションズ株式会社 | 情報定着装置 |
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JP7206456B2 (ja) | 2016-08-12 | 2023-01-18 | トーヨーカネツ株式会社 | 情報定着装置 |
JP7206455B2 (ja) | 2016-08-12 | 2023-01-18 | トーヨーカネツ株式会社 | 情報定着装置 |
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