JP2005241458A - 記録装置及びエンコーダの劣化状態判定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シリアル型の記録装置等に用いられるエンコーダの劣化状態を把握する。
【解決手段】 キャリッジが走査方向に所定距離移動する度に位相の異なる2つの検出信号を出力するエンコーダを有する記録装置において、エンコーダセンサ9から出力される2つの検出信号の状態に基づいて、該2つの検出信号のいずれかの相抜けを検出し、検出された相抜けの回数をカウントするエンコーダ相抜け検出器1601と、カウント値が予め設定された判定用の閾値に達した場合にエラー検出信号を出力するカウント値比較器1602とを設ける。
【選択図】 図3
【解決手段】 キャリッジが走査方向に所定距離移動する度に位相の異なる2つの検出信号を出力するエンコーダを有する記録装置において、エンコーダセンサ9から出力される2つの検出信号の状態に基づいて、該2つの検出信号のいずれかの相抜けを検出し、検出された相抜けの回数をカウントするエンコーダ相抜け検出器1601と、カウント値が予め設定された判定用の閾値に達した場合にエラー検出信号を出力するカウント値比較器1602とを設ける。
【選択図】 図3
Description
本発明は記録装置及びエンコーダの劣化状態判定方法に関し、より詳細には、記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体上で走査させて記録を行う記録装置等に取り付けられ、キャリッジが走査方向に所定距離移動する度に位相の異なる2つの検出信号を出力するエンコーダの劣化状態の判定に関するものである。
例えばワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置として、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等シート状の記録媒体に記録を行うプリンタが広く使用されている。
プリンタの記録方式としては様々な方式が知られているが、用紙等の記録媒体に非接触記録が可能である、カラー化が容易である、静粛性に富む、等の理由でインクジェット方式が近年特に注目されており、又その構成としては所望される記録情報に応じてインクを吐出する記録ヘッドを装着すると共に用紙等の記録媒体の送り方向と交差する方向に往復走査しながら記録を行なうシリアル記録方式が安価で小型化が容易などの点から一般的に広く用いられている。
このような記録装置では、キャリッジの位置や速度を検出するために、キャリッジの移動方向に沿って取り付けられており、所定間隔でメモリが設けられたスケールと、キャリッジに取り付けられており、スケールのメモリを光学的あるいは磁気的に検出するセンサとからなるエンコーダを有している。
キャリッジは往復運動を行うため、移動方向を識別可能なように、エンコーダからは、位相の異なる2つの信号(A相及びB相と呼ばれる)が出力されている。
近年、記録装置には高解像度及び高画質が要求されており、これを達成するためにキャリッジの位置制御の精度を向上させる必要がある。制御精度を向上させるためにはエンコーダの分解能を向上させる、すなわち、メモリの間隔を短縮すればよいが、メモリの間隔を短縮するのには機械的な限界があるため、制御精度をエンコーダの分解能より高くする方法がいくつか提案されている。
その代表的な方法としては、A相及びB相の一方の信号の立ち上がりエッジ間隔をn等分して、本来のエンコーダの分解能のn倍の分解能でパルスを生成する方法や、A相及びB相の2つの出力信号の立ち上がり及び立ち下がりエッジを検出して4逓倍パルスを得る方法が知られている。
特開平11−53031号公報
特開平11−161341号公報
特開平11−105348号公報
記録装置を長期間使用すると、記録媒体から発生する紙紛やインクミストなどによりスケールやセンサが汚れてしまう。また、記録動作に伴う振動の影響などにより、センサの読み取り精度が低下してしまう。
このような場合、エンコーダから出力されるA相及びB相の一方の信号出力の一部が欠落することがある。
エンコーダからの出力信号の一部が欠落すると、位置情報が正しく更新されなくなり、記録不可能な領域が生じたり、速度制御に利用されるエンコーダ信号の周期が正しくカウントされず、キャリッジを駆動するモータの制御も正常に行われなくなり、程度が甚だしい場合には、記録装置の動作が停止してしまう。
このため、記録装置が正常に動作できなくなる前に、エンコーダの検出状態が劣化したことをユーザが知ることができるようにすることが望まれている。
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたものであり、シリアル型の記録装置等に用いられるエンコーダの劣化状態を把握することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の一態様としての記録装置は、記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体上で走査させて記録を行う記録装置であって、
前記キャリッジが走査方向に所定距離移動する度に位相の異なる2つの検出信号を出力するエンコーダと、
前記2つの検出信号の状態に基づいて、該2つの検出信号のいずれかの相抜けを検出する相抜け検出手段と、
前記相抜け検出手段によって検出された相抜けの回数をカウントするカウント手段と、を備えている。
前記キャリッジが走査方向に所定距離移動する度に位相の異なる2つの検出信号を出力するエンコーダと、
前記2つの検出信号の状態に基づいて、該2つの検出信号のいずれかの相抜けを検出する相抜け検出手段と、
前記相抜け検出手段によって検出された相抜けの回数をカウントするカウント手段と、を備えている。
すなわち、本発明に係る記録装置においては、キャリッジが走査方向に所定距離移動する度に位相の異なる2つの検出信号を出力するエンコーダを設け、2つの検出信号の状態に基づいて、該2つの検出信号のいずれかの相抜けを検出し、検出された相抜けの回数をカウントする。
このようにすると、エンコーダから出力される2つの検出信号で相抜けが発生した回数をカウントすることができる。
従って、相抜けの回数からエンコーダの劣化状態を把握することができ、相抜けが所定回数以上発生した場合には、エンコーダの点検や交換をユーザに促すことが可能となるので、装置が動作異常となるのを未然に防ぐ事ができる。
なお、カウント手段によってカウントされた相抜けの回数が、予め設定された閾値に達したときにエラー検出信号を出力する比較手段を更に備えるのがよい。
更に、エラー検出信号が出力されたのをユーザに通知するようにするのが一層好適である。
相抜け検出手段は、キャリッジの移動方向を示す方向信号の状態に応じて、一方の検出信号の立ち上がり又は立下りのときの他方の検出信号の状態から、該他方の検出信号の相抜けを検出するのがよい。
2つの検出信号の位相差は90度から180度であり、該2つの検出信号は、いずれもデューティが略50%のパルス信号であるのが好ましい。
エンコーダとしては、キャリッジの走査方向に沿って所定距離毎にスリットが設けられたスケールと、該スリットの有無を検出する光学センサとを含む光学式エンコーダが好適である。
記録ヘッドが、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであるときには、熱エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体を備えているのが好ましい。
また、上記目的は、上記の記録装置と同様なエンコーダを有する電子機器、上記の記録装置に対応したエンコーダの劣化状態判定方法、該劣化状態判定方法をコンピュータ装置に実行させるコンピュータプログラム、及び該コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体によっても達成される。
本発明によれば、エンコーダから出力される2つの検出信号で相抜けが発生した回数をカウントすることができる。
従って、相抜けの回数からエンコーダの劣化状態を把握することができ、相抜けが所定回数以上発生した場合には、エンコーダの点検や交換をユーザに促すことが可能となるので、装置が動作異常となるのを未然に防ぐ事ができる。
以下に、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
なお、以下に説明する実施形態では、インクジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを例に挙げ説明する。
本明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
[実施形態]
図1は、本発明に係る記録装置の実施形態の主要な部分の構成を示す分解斜視図である。
図1は、本発明に係る記録装置の実施形態の主要な部分の構成を示す分解斜視図である。
本実施形態の記録装置は、インクを吐出する記録ヘッドIJHと、記録ヘッドへ供給されるインクを保持するインクタンクITとが一体的に構成された記録ヘッドユニット1を搭載したキャリッジ2の走査によって、記録を行うシリアル型のインクジェットプリンタである。
本実施形態で使用する記録ヘッドIJHは、1つの色のインクを吐出するモノクロ記録用の記録ヘッドであっても、異なる色のインクを吐出する複数の記録ヘッドが一体となったカラー記録用の記録ヘッドであってもよい。
3はキャリッジ2をベルトによって駆動するためのキャリッジモータであり、4は記録ヘッドへの駆動信号及び制御信号を供給するフレキシブルケーブル、5は紙送りモータ6によって記録紙などの記録媒体Pを搬送するローラ7を回転させるためのギア、8は光学式のエンコーダセンサ9によってキャリッジ2の位置を検出すべく、所定間隔でメモリが設けられたエンコーダスケール、10は記録ヘッドIJHの吐出面に対する保護及び回復処理を行う回復ユニットである。
このように構成された記録装置の動作を説明すると、キャリッジ2が図中a及びbの方向に往復駆動される間にフレキシブルケーブル4を介して送信される駆動信号に従って記録ヘッドIJHが駆動され、インクが吐出されて記録紙P上に画像が形成される。
キャリッジモータによるキャリッジ2の走査と、紙送りモータ6による記録紙Pの搬送とが交互に繰り返されて1ページの記録が行われる。記録開始の前や所定枚数の記録を行う毎に回復ユニット10による回復処理が行われて、記録ヘッドIJHの吐出性能が維持される。
図2は、本実施形態の制御部分の構成を示したブロック図である。同図において、11は制御コマンドや制御データを送るホスト機器、12はそのホスト機器11との通信を行うためのインタフェース(I/F)回路、13は装置全体を制御するためのCPU、14は所要の作業領域を提供したり、ホスト機器11からインタフェース回路12を介して入力された制御データ等を一時格納したりするためのRAM、また、15のROMにはCPU13が動作するためのプログラムや、記録ヘッドの駆動、モータの駆動等の制御テーブルがあらかじめ格納されている。
16はキャリッジ位置検出素子であるエンコーダセンサ9からの出力によりキャリッジの位置を検出するエンコーダ回路である。17は記録ヘッドIJHのヘッドドライバ20を駆動するためのヘッド駆動回路、18はキャリッジモータ3、及び紙送りモータ6を駆動するためのモータ駆動回路である。
図3は、本実施形態においてエンコーダの検出状態が劣化したか否かを判定する、エンコーダ相抜け検出器の構成を示すブロック図である。本実施形態では、後述するように、エンコーダ回路16内に設けられたエンコーダ相抜け検出器1601で、A相及びB相のいずれかの信号の欠落を検出して検出した回数をカウントしてカウント値を出力し、カウント値比較器1602において、カウント値がCPUからの信号によって設定された判定用の閾値に達した場合にエラー検出信号(フラグ)を出力する。
なお、エンコーダ相抜け検出器1601でカウントされたカウント値は、例えば、CPUから不図示のリセット信号が入力されると0にリセットされる。また、エンコーダ回路16内には、後述する方向信号や位置検出パルスを生成する回路、及び該位置検出パルスに応じて位置情報及び速度情報を算出する回路等が設けられている。
図4及び図5は、本実施形態でエンコーダセンサ9から出力される、A相及びB相の出力信号波形の例を示すタイミングチャートである。図示されたように本実施形態では、エンコーダセンサ9から出力されるA相及びB相の信号は、いずれも期間がほぼ同じHighレベル(論理値1)とLowレベル(論理値0)とが交互となっている、デューティが略50%のデジタルの矩形波信号(パルス信号)である。
ここで、本実施形態では、エンコーダスケール8には所定間隔でスリットが設けられており、エンコーダセンサ9はフォトダイオードなどの発光手段とフォトトランジスタなどの受光手段とを備え、発光手段からの光がスリットを通過して受光手段によって受光されたときに、出力信号がHighレベルとなり、スケールが汚れたりエンコーダセンサの性能が劣化した場合には、HighレベルとなるべきタイミングでLowレベルとなる(相抜けとも称する)として説明する。
図4はA相に対してB相の位相が遅れている場合、図5はA相に対してB相の位相が進んでいる場合をそれぞれ示している。図4及び図5において、(a)はA相、(b)はB相の信号波形を示しており、dlは両者の位相差であり、いずれも90°以上180°未満である。また、Tはいずれも周期を示している。
A相とB相の位相差は90°以上180°未満であるが、使用する部品(スケール及びセンサ)の公差や取り付け精度に起因するばらつきがあり、誤差が大きい。そこで、本実施形態では、キャリッジの位置や速度の制御に用いる検出信号として、A相とB相のレベルの関係に基づいて生成する位置検出パルスを用いる。
図6は、本実施形態における位置検出パルスの生成を説明するタイミングチャートである。図中、(a)はA相の信号、(b)はB相の信号、(c)は移動方向を示す方向信号、(d)は位置検出パルスをそれぞれ示している。
ここでは、t0からtrまではキャリッジが往方向(ホームポジションから離れる方向)に移動し、trで方向を反転し、以降はキャリッジが復方向(ホームポジションに近づく方向)に移動している例を示している。また、A相とB相の位相差は90°であると想定する。
なお、(c)の方向信号は、例えば、CPUが、キャリッジの移動開始位置と、移動終了位置を管理しているので、走査を開始する前に、キャリッジが往方向か復方向の移動かをCPUによって設定する。なお、この方向信号の設定について、他の例としてキャリッジの反転位置近傍にキャリッジとの距離が所定距離以下となるとONする近接スイッチ等を設け、該近接スイッチの出力が一旦ONとなってOFFに変化したのに応じて反転させり、あるいは位置検出パルスからキャリッジの移動距離がキャリッジの可動距離に達したと判定された場合に反転させても構わない。
本実施形態では、キャリッジの移動方向に応じて、A相の立ち上がり、またはA相の立ち下がりの時に、B相が所定のレベルであるときに位置検出パルスを出力する。すなわち、キャリッジの移動方向が往方向のときは、A相の立ち上がり時にB相がLowレベルであれば位置検出パルスを生成し、キャリッジの移動方向が復方向のときは、A相の立ち下がり時にB相がLowレベルであれば位置検出パルスを生成する。
この(d)の位置検出信号の生成及び(c)の方向信号の生成は、エンコーダ回路16内で行われる。
図7は、位置検出パルスに基づく位置情報及び速度情報の更新を示すタイミングチャートである。図中、(a)はA相の信号、(b)はB相の信号、(c)は位置検出パルス、(d)は位置情報の更新タイミング、(e)は周期カウントのタイミングをそれぞれ示している。
ここではキャリッジが往方向に移動している際の信号を示しているので、上記で図7に関して説明したように、(a)のA相の立ち上がり時に(b)のB相がLowレベルである場合、(c)の位置検出パルスが生成される。そして、(c)の位置検出パルスが生成される度に、(d)の位置情報の更新と、(e)の周期のカウントが行われる。(e)の周期のカウントに基づいてキャリッジの速度が算出され、算出された速度と目標速度との誤差に応じてモータの駆動が制御される。
以下、図3に関して説明した本実施形態のエンコーダ相抜け検出器の動作について、図8のタイミングチャートを参照して詳細に説明する。
図8は、エンコーダセンサ9から出力されるA相及びB相の信号の一部が欠落した場合のタイミングチャートであり、(a)はA相の信号、(b)はB相の信号、(c)はエンコーダ相抜け検出器1601内部で利用される相抜け検出パルス、(d)はエンコーダ相抜け検出器1601から出力される相抜けカウント値、(e)はカウント値比較器1602に入力されるエラー判定用の設定値M、(f)はカウント値比較器1602から出力されるエラーフラグの状態をそれぞれ示している。
なお、ここで示す例では、(a)のA相信号と(b)のB相信号との位相差は90°であり、(a)及び(b)において、点線で示す部分は相信号が欠落した部分(相抜け)を表している。
本実施形態のエンコーダ位相抜け検出器1601は、キャリッジの移動方向が変化しない限り、エンコーダのA相及びB相の位相関係が一定であることに着目して、相信号の欠落を検出して(c)の相抜け検出パルスを出力する。
すなわち、キャリッジが往方向に移動している場合、A相はB相に対して90°進んでおり、A相の立ち下がり時にはB相はHighレベルであり、B相の立ち上がり時にはA相はHighレベルとなる。従って、これとは逆に、A相の立ち下がり時にB相がLowレベルである場合には、B相の信号が欠落したと判断して(c)の相抜け検出パルスが出力され、B相の立ち上がり時にA相がLowレベルである場合には、A相の信号が欠落したと判断して(c)の相抜け検出パルスが出力される。
また、キャリッジが復方向に移動している場合には、B相はA相に対して90°進んでおり、A相の立ち上がり時にはB相がHighレベルであり、B相の立ち下がり時にはA相がHighレベルとなる。従って、これとは逆に、A相の立ち上がり時にB相がLowレベルである場合には、B相の信号が欠落したと判断して(c)の相抜け検出パルスが出力され、B相の立ち下がり時にA相がLowレベルである場合には、A相の信号が欠落したと判断して(c)の相抜け検出パルスが出力される。
ここで、本実施形態における相抜け条件と、欠落した相信号との関係をまとめると、
キャリッジの移動方向が往方向:
相抜け条件A)A相の立ち下がり時にB相がLowレベル…B相の信号が欠落
相抜け条件B)B相の立ち上がり時にA相がLowレベル…A相の信号が欠落
キャリッジの移動方向が復方向:
相抜け条件C)A相の立ち上がり時にB相がLowレベル…B相の信号が欠落
相抜け条件D)B相の立ち下がり時にA相がLowレベル…A相の信号が欠落
のようになる。
キャリッジの移動方向が往方向:
相抜け条件A)A相の立ち下がり時にB相がLowレベル…B相の信号が欠落
相抜け条件B)B相の立ち上がり時にA相がLowレベル…A相の信号が欠落
キャリッジの移動方向が復方向:
相抜け条件C)A相の立ち上がり時にB相がLowレベル…B相の信号が欠落
相抜け条件D)B相の立ち下がり時にA相がLowレベル…A相の信号が欠落
のようになる。
そして、エンコーダ位相抜け検出器1601は、発生された相抜け検出パルスの数をカウントし、(d)の相抜けカウント値を出力する。カウント値比較器1602は、(e)のCPU13等によって予め設定されたエラー判定用のカウントの閾値M(本実施形態では4)と、(d)の相抜けカウント値とを比較し、相抜けカウント値が設定された閾値に達した場合に、エンコーダの検出状態が劣化したと判定して(f)のエラーフラグを発生させる。
CPU13は、エラー判定用のカウントの閾値Mとエラーフラグの状態とから、エンコーダの劣化状態を把握することができる。従って、エンコーダセンサからの出力信号に欠落部分が増えて記録装置が正常に動作できなくなる前に、例えば、LEDでの表示やホスト機器に情報を送信して、ユーザにエンコーダの劣化を通知し、装置が動作異常に陥るのを未然に防ぐ事が可能となる。
以下、図9のフローチャートを参照して、本実施形態におけるエンコーダの検出状態の判定処理について説明する。なお、ここで説明する処理は、CPUの制御の下、キャリッジ動作(往路の移動)の開始とともに行われる。
始めに、CPUによってエラー判定用カウント閾値Mを設定する(ステップS101)。なお、この値は例えば、予めROMの所定領域に格納し、CPUがその値を読み出して設定するようにしてもよい。また、エンコーダ相抜けカウント値をゼロに設定する。次に、方向信号の状態からキャリッジの移動方向が往方向であるのか復方向であるのか設定する(ステップS102)。
そして、キャリッジの移動方向を判定する(ステップS103)。
キャリッジの移動方向が往方向であると判定された場合、エンコーダ位相抜け検出器1601は、A相の立ち下がり時にB相がLowレベルであるか否か(上記相抜け条件Aを満たしているか否か)を判定し(ステップS104)、Yesである場合には、B相の信号が欠落したと判断して、相抜け検出パルスを出力してエンコーダ相抜けカウント値をインクリメントする(ステップS105)。
ステップS104で、相抜け条件Aを満たしていないと判定されたら、エンコーダ位相抜け検出器1601は、B相の立ち上がり時にA相がLowレベルであるか否か(上記相抜け条件Bを満たしているか否か)を判定し(ステップS108)、Yesである場合には、A相の信号が欠落したと判断して、相抜け検出パルスを出力してエンコーダ相抜けカウント値をインクリメントする(ステップS109)。
ステップS105及びステップS109の後、カウント値比較器1602は、エンコーダ相抜けカウント値がエラー判定用のカウントの閾値M(本実施形態では4)未満であるか否かを判定する(ステップS112)。ステップS112で相抜けカウント値が設定された閾値に達したと判定された場合、エンコーダの検出状態が劣化したと判定してエラーフラグを発生させる(ステップS114)。
なお、ステップS104でNoと判定され、かつステップS108でもNoと判定された場合には、ステップS116にて、キャリッジが往路の移動が完了したか調べ、完了していなければ、ステップS104へ戻り、エンコーダ位相抜けの検出を行う。また、ステップS116にて、往路の移動が完了していればステップS102に戻り、復路の設定を行う。ステップS112で、相抜けカウント値が設定された閾値未満であると判定された場合にも、ステップS116にて上述した処理を行う。
一方、ステップS103でキャリッジの移動方向が復方向であると判定された場合、エンコーダ位相抜け検出器1601は、A相の立ち上がり時にB相がLowレベルであるか否か(上記相抜け条件Cを満たしているか否か)を判定し(ステップS106)、Yesである場合には、B相の信号が欠落したと判断して、相抜け検出パルスを出力してエンコーダ相抜けカウント値をインクリメントする(ステップS107)。
ステップS106で、相抜け条件Aを満たしていないと判定されたら、エンコーダ位相抜け検出器1601は、B相の立ち下がり時にA相がLowレベルであるか否か(上記相抜け条件Dを満たしているか否か)を判定し(ステップS110)、Yesである場合には、A相の信号が欠落したと判断して、相抜け検出パルスを出力してエンコーダ相抜けカウント値をインクリメントする(ステップS111)。
ステップS107及びステップS111の後、カウント値比較器1602は、相抜けカウント値がエラー判定用のカウントの閾値M(本実施形態では4)未満であるか否かを判定する(ステップS113)。ステップS113で相抜けカウント値が設定された閾値に達したと判定された場合、エンコーダの検出状態が劣化したと判定してエラーフラグを発生させる(ステップS115)。
なお、ステップS106でNoと判定され、かつステップS110でもNoと判定された場合には、ステップS117で、復路の移動が完了したかの判断を行う。復路の移動が完了した場合には処理を終了し、復路の移動が完了していない場合には、ステップS106へ戻り、検知を継続する。ステップS113で、相抜けカウント値が設定された閾値M未満であると判定された場合にもステップS117に進み、上記と同様の判断を行う。
ここで説明したフローチャートの各処理での内容や処理の順番は、あくまで一例であり、キャリッジの移動方向に応じて2つの相抜け条件を満たしているかを判定し、いずれかの条件を満たしているときに相抜けカウントをインクリメントして、設定された閾値に達した場合にエラーフラグを出力するようにするのであれば、各処理での内容や処理の順番は変更してもよい。
以上説明したように本実施形態によれば、エラー判定用のカウントの閾値Mとエラーフラグの状態とから、エンコーダの劣化状態を把握することができる。従って、エンコーダセンサからの出力信号に欠落部分が増えて記録装置が正常に動作できなくなる前に、ユーザにエンコーダの劣化を通知し、装置が動作異常に陥るのを未然に防ぐ事が可能となる。
なお、上述した説明において、キャリッジの往復動作を行う際、往復動作における反転位置に応じて、閾値を変更しても構わない。
上述した説明では、キャリッジ動作(往路の移動)の開始時に閾値(4)を設定していたが、往路と復路をそれぞれ独立して判定しても構わない。例えば、往路での検知処理は、ステップS101で設定を行った後、S104、S105、S108、S109、S112、S114の処理を、往路の動作が完了するまで行えばよい。また、復路での検知処理は、ステップS101で設定を行った後、S106、S107、S110、S111、S113、S115の処理を、復路の動作が完了するまで行えばよい。この場合、例えば、往路の閾値と復路の閾値を2として判定を行う。
また、エラー判定用のカウントの閾値Mの値は、CPUによって適宜設定することができるので、単にエンコーダが劣化したことをユーザに通知するだけでなく、Mの値を変化させて図9に示したような処理を複数回実行すれば、現在のエンコーダの劣化状態がどの程度であるのか(例えば、5段階のどの段階か)をユーザに通知することができる。このような場合には、ホスト機器に情報を送信してプリンタドライバなどの画面に表示させるのが好ましい。
[他の実施形態]
以上説明した実施形態は、シリアル型のインクジェットプリンタを例に挙げて説明したが、本発明は熱転写型やドットインパクト型などの他の記録方式のシリアル型の記録装置に対しても広く適用できる。
以上説明した実施形態は、シリアル型のインクジェットプリンタを例に挙げて説明したが、本発明は熱転写型やドットインパクト型などの他の記録方式のシリアル型の記録装置に対しても広く適用できる。
更に、記録装置に限らず、被駆動体を往復移動させ、被駆動体が所定距離移動する度に位相の異なる2つの検出信号を出力するエンコーダを有する電子機器全般に本発明は適用することができる。
上述の実施形態は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(本実施形態では図8のタイミングチャート及び図9に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の範囲に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
Claims (8)
- 記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体上で走査させて記録を行う記録装置であって、
前記キャリッジが走査方向に所定距離移動する度に位相の異なる2つの検出信号を出力するエンコーダと、
前記2つの検出信号の状態に基づいて、該2つの検出信号のいずれかの相抜けを検出する相抜け検出手段と、
前記相抜け検出手段によって検出された相抜けの回数をカウントするカウント手段と、を備えることを特徴とする記録装置。 - 前記カウント手段によってカウントされた相抜けの回数が、予め設定された閾値に達したときにエラー検出信号を出力する比較手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記エラー検出信号が出力されたのをユーザに通知する通知手段を更に備えていることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記相抜け検出手段は、前記キャリッジの移動方向を示す方向信号の状態に応じて、一方の検出信号の立ち上がり又は立下りのときの他方の検出信号の状態から、該他方の検出信号の相抜けを検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記2つの検出信号の位相差は90度から180度であり、該2つの検出信号は、いずれもデューティが略50%のパルス信号であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記エンコーダは、前記キャリッジの走査方向に沿って前記所定距離毎にスリットが設けられたスケールと、該スリットの有無を検出する光学センサとを含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。
- 被駆動体を往復移動させる電子機器であって、
前記被駆動体が所定距離移動する度に位相の異なる2つの検出信号を出力するエンコーダと、
前記2つの検出信号の状態に基づいて、該2つの検出信号のいずれかの相抜けを検出する相抜け検出手段と、
前記相抜け検出手段によって検出された相抜けの回数をカウントするカウント手段と、を備えることを特徴とする電子機器。 - 被駆動体を往復移動させる電子機器に取り付けられており、前記被駆動体が所定距離移動する度に位相の異なる2つの検出信号を出力するエンコーダの劣化状態判定方法であって、
前記2つの検出信号の状態に基づいて、該2つの検出信号のいずれかの相抜けを検出する相抜け検出工程と、
前記相抜け検出工程で検出された相抜けの回数をカウントするカウント工程と、を備えることを特徴とするエンコーダの劣化状態判定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004052125A JP2005241458A (ja) | 2004-02-26 | 2004-02-26 | 記録装置及びエンコーダの劣化状態判定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004052125A JP2005241458A (ja) | 2004-02-26 | 2004-02-26 | 記録装置及びエンコーダの劣化状態判定方法 |
Publications (1)
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ID=35023339
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JP (1) | JP2005241458A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010230544A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Canon Inc | 回転体検知装置及び画像形成装置 |
JP2015087194A (ja) * | 2013-10-30 | 2015-05-07 | キヤノン株式会社 | 位置検出装置及びそれを有するレンズ装置及び撮影装置 |
-
2004
- 2004-02-26 JP JP2004052125A patent/JP2005241458A/ja not_active Withdrawn
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