JP2005240995A - 成形プラスチック歯車及びこれを使用した間歇回転伝達機構、ギヤトレイン - Google Patents

成形プラスチック歯車及びこれを使用した間歇回転伝達機構、ギヤトレイン Download PDF

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Abstract

【課題】バックラッシに起因する噛み合い時の歯打ち音の発生を低減する。
【解決手段】歯2の歯幅方向両端部の一方の歯面6にはバックラッシを無くす張り出し部5を突出形成する一方、歯2の他方の歯面12には張り出し部5を形成しないようになっている。そして、張り出し部5が、バックラッシ量を吸収し得るだけ弾性変形すると、一方の歯面6と面一となるように形成されており、歯2の他方の歯面12が主動力伝達面になる。このように構成することにより、張り出し部5が噛み合う相手歯車の歯面と弾性接触し、間歇回転時における相手歯車の回転エネルギーを張り出し部5の弾性変形で吸収し、噛み合う歯面同士が衝突する際の衝撃を緩和して、歯打ち音の発生を抑える。
【選択図】図3

Description

この発明は、成形プラスチック歯車及びこの成形プラスチック歯車を使用したギヤトレイン、又は、そのような成形プラスチック歯車を使用してなるインクジェットプリンタの給紙機構等の間歇回転伝達機構に関するものである。
成形プラスチック歯車は、金属製歯車に比較して、軽量であり、しかも自己潤滑性を有するために無潤滑で使用でき、また低騒音であるという特性を有している。また、成形プラスチック歯車は、金属製歯車に比較して、大量生産性が高く、製品コストの低減化を図ることができるという特性をも有している。そのため、近年、上述のように、成形プラスチック歯車は、インクジェットプリンタのギヤトレイン,自動車の動力伝達部や精密機械のギヤトレイン等に広く使用されるようになっている。
このような成形プラスチック歯車のうちで、頻繁に回転と停止を繰り返しながら動力を伝達する間歇回転伝達機構に使用されるものは、停止時及び始動時に噛み合っている歯の一方の歯側が慣性によって他方の歯に衝突して、歯打ち音が生じるという不具合を有していた。
そこで、従来から、動力伝達時の歯打ち音を防止するための工夫を施した成形プラスチック歯車が種々案出されている。
例えば、図20に示す歯車50は、歯51の歯幅方向一端側の両歯面にひれ部52を形成し、そのひれ部52を噛み合う相手歯車に接触させることにより、噛み合い時の衝撃をそのひれ部52の変形によって吸収しようとするものである(第1従来例;特許文献1参照)。
また、図21に示す歯車53は、相手歯車54と噛み合う歯面55側に幅方向に貫通するスリット56を形成し、相手歯車54と噛み合う歯面55を弾性変形できるようにして、噛み合い時の衝撃をその弾性変形する歯面55側で吸収しようとするものである(第2従来例;特許文献2参照)。
また、図22に示す歯車57は、歯58の歯幅方向に貫通する透孔60を形成し、歯58全体を弾性変形しやすくして、噛み合い時の衝撃をその歯58全体の変形によって吸収しようとするものである(第3従来例;特許文献3参照)。
また、図23に示す歯車61は、歯62の歯幅方向全域にわたるスリット63を歯先面64から歯底面65を越える位置まで切り込んで、歯62を弾性変形しやすくし、噛み合い時の衝撃を歯62の弾性変形で吸収しようとするものである(第4従来例;特許文献4参照)。
また、図24に示す歯車66は、歯67の歯幅方向略中央部の両側歯面68に粘弾性体70を突出させて、この粘弾性体70を相手歯車の歯面に接触させることにより、噛み合い時の衝撃を緩和しようとするものである(第5従来例;特許文献5参照)。
また、図25に示す歯車71は、本願出願人が案出したものであり、歯72の歯幅方向両端部に空洞部73を形成し、この空洞部73を形成した歯幅方向両端部と他部との射出成形後の収縮差によって、歯72の歯幅方向両端部に弾性変形できるような膨出部分74を形成し、相手歯車との噛み合い時にその膨出部分74を弾性変形させることにより、噛み合い時の衝撃を吸収するようになっている(第6従来例;特許文献6参照)。
実開昭55−100745号公報(第1頁、第1図参照) 実開昭58−127246号公報(第1頁、第1図及び第2図参照) 実開昭55−98849号公報(第1頁、第1図参照) 実開昭55−98850号公報(第1頁、第1図参照) 特開2001−221322号公報(第1頁、図1参照) 特開2003−90412号公報(第1頁、図3参照)
しかしながら、第1従来例は、ひれ部52が幅方向一端部側だけにあり、しかも、ひれ部52の変形を吸収し得る肉盗みや空洞部を備えていないため、ひれ部52に作用する面圧が大きくなりすぎ、ひれ部52が早期に摩耗し、長期にわたる噛み合い時の衝撃吸収効果を発揮することができず、長期にわたる歯打ち音の安定した吸収効果を発揮できない虞がある。
また、第2従来例は、動力伝達時に噛み合う歯面55側が歯幅方向全域にわたって弾性変形するため、動力伝達時の負荷によってその弾性変形量が変化してしまい、1歯当たりの回動角度にばらつきが生じやすく、高精度な回転伝達を行うギヤトレインに使用することが困難である。
また、第3従来例及び第4従来例は、歯58,62全体が弾性変形しやすいため、上述の第2従来例と同様に、動力伝達時の負荷によって歯58,62の弾性変形量が変化してしまい、1歯当たりの回動角度にばらつきが生じやすく、高精度な回転伝達を行うギヤトレインに使用することが困難である。
また、第5従来例は、歯面68から突出した粘弾性体70が動力伝達時の負荷によって圧縮されて変形することになるが、その変形量が動力伝達時の負荷の大小によってばらつき、上述の第2〜第4従来例と同様に、高精度な回転伝達を行うギヤトレインに使用することが困難である。
また、第6従来例は、膨出部分74が弾性変形すると、その膨出部分74以外の歯面75が相手歯車の歯面と接触して動力伝達することになるため、正確な回転伝達が可能となる点において上述の第2〜第5従来例よりも優れており、また、歯幅方向の両端部に膨出部分74が形成されていることにより、噛み合い時の面圧を低く抑えることができ、第1従来例のような歯72の早期摩耗という不具合を生じにくいという優れた点があるが、膨出部分74が射出成形後の収縮差に基づき形成されるものであるため、その膨出量が少なく、バックラッシを十分に吸収できる程大きく歯面75から突出させることができなかった。
そこで、本発明は、上述の第1〜第6の従来例の不具合を解消でき、バックラッシに起因する噛み合い時の歯打ち音の発生を低減できる成形プラスチック歯車及びこの成形プラスチック歯車を備えた間歇回転伝達機構、ギヤトレインを提供することを目的とする。
請求項1の発明に係る成形プラスチック歯車は、歯の歯幅方向端部の一方の歯面にはバックラッシを無くす張り出し部を突出形成する一方、歯の他方の歯面には前記張り出し部を形成しないようになっている。そして、この請求項1の発明は、前記張り出し部が、前記バックラッシ量を吸収し得るだけ弾性変形すると、前記一方の歯面と面一となるように形成されており、前記歯の他方の歯面が主動力伝達面になることを特徴としている。
請求項2の発明に係る成形プラスチック歯車は、歯の歯幅方向端部の両方の歯面にはバックラッシを無くす張り出し部が形成され、前記張り出し部がバックラッシを吸収し得るだけ弾性変形すると、その変形した張り出し部を受容し、前記張り出し部を前記歯面と面一にする空洞部が前記歯幅方向端部に形成されたことを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る成形プラスチック歯車において、上記空洞部を歯先面側に開口させたことを特徴とするものである。
請求項4の発明は、歯の歯幅方向端部側の少なくとも一方の端面には、前記歯の一方の歯面側から隣の歯側に向かって突出してバックラッシを無くす張り出し部を一体形成するようになっている。そして、前記張り出し部が、前記バックラッシ量を吸収し得るだけ弾性変形すると、前記一方の歯面と面一となるように形成されている。また、前記歯の他方の歯面が主動力伝達面となることを特徴としている。
請求項5の発明に係る成形プラスチック歯車は、歯の歯幅方向端部側の一方の端面には、前記歯の一方の歯面側から隣の歯側に向かって突出してバックラッシを無くす張り出し部を一体形成し、歯の歯幅方向端部側の他方の端面には、前記歯の他方の歯面側から隣の歯側に向かって突出してバックラッシを無くす張り出し部を一体形成するようになっている。そして、本発明の成形プラスチック歯車は、前記張り出し部を、前記バックラッシ量を吸収し得るだけ弾性変形すると、前記一方の歯面又は他方の歯面と面一となるように形成してなることを特徴としている。
請求項6の発明は、一方向への回転が間歇的な間歇回転伝達機構において、間歇的に回転を伝達するギヤトレインに請求項1乃至5のいずれかの発明に係る成形プラスチック歯車が使用されるようになっている。
請求項7の発明は、駆動歯車の回転を遊び歯車を介して被動歯車に伝達するギヤトレインに関するものである。そして、前記遊び歯車を前記請求項5に記載の成形プラスチック歯車としている。この発明において、前記請求項5の発明に係る成形プラスチック歯車の前記張り出し部は、前記駆動歯車を一方向に回転させた際に、前記駆動歯車の主動力伝達面となる歯面側と反対の歯面側に対向するように配置してある。また、前記成形プラスチック歯車を前記駆動歯車に対して歯幅方向に所定量ずらしてある。また、この成形プラスチック歯車をずらした方向と同一方向に、前記被動歯車を前記成形プラスチック歯車に対して歯幅方向に所定量ずらしてある。そして、前記所定量を前記張り出し部の歯幅方向寸法に等しいか又は大きくしてなることを特徴としている。
本発明の成形プラスチック歯車は、張り出し部が噛み合う相手歯車の歯面に弾性接触して、バックラッシをなくすようになっているため、回転と停止を繰り返すようなギヤトレインに使用されたとしても、バックラッシに起因する歯打ち音の発生を防止できる。また、本発明の成形プラスチック歯車は、主動力伝達側の歯面に張り出し部を形成しないため、剛性の高い歯面で回転伝達ができ、回転を高精度で伝達することが可能になる。その結果、本発明の成形プラスチック歯車は、高精度な回転伝達を行うギヤトレインに使用することができ、作動音の静粛化及び回転伝達の高精度化を図ることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
(成形プラスチック歯車)
図1〜図4は、本発明の実施の形態に係る成形プラスチック歯車1を示す図である。このうち、図1は、本発明の実施の形態に係る成形プラスチック歯車1の正面図である。また、図2は、図1のA−A線に沿って切断して示す断面図である。また、図3は、図1の成形プラスチック歯車1の歯2の外観斜視図である。また、図4は、図1のB方向矢視図であり、歯2の平面図である。
これらの図において、本実施の形態の成形プラスチック歯車1は、例えば、ポリアセタール,ポリアミド,ポリフェニレンスルフィド,ポリブチレンテレフタレート等の樹脂材料を使用して射出成形して形成された平歯車である。この成形プラスチック歯車1は、略円板状のウェブ3の外周側に複数の歯2が形成されており、ウェブ3の中心部に軸穴4が形成されている。
この成形プラスチック歯車1は、歯2の歯幅方向両端部側において、薄肉の張り出し部5が突出形成されている。すなわち、この成形プラスチック歯車1は、歯2の歯幅方向両端部側の一方の歯面6側において、歯先面7から歯底面8に向かってほぼ一様の肉厚の張り出し部5が突出形成されており、この張り出し部5が歯幅方向両端に向かうに従って突出量を漸増するようになっている。
この歯2の一方の歯面6側に形成された張り出し部5は、少なくとも噛み合う相手歯車の歯との間に設定されるバックラッシとほぼ同寸法だけ隣合う歯側に突出しており、歯2の他部10とスリット11によって仕切られている。スリット11は、張り出し部5の切り起こし位置P1とほぼ合致する歯幅方向深さであり、歯先面7から歯底面8まで一方の歯面6に沿って延びている。このように、張り出し部5に沿ってスリット11が形成されていると、張り出し部5が噛み合う相手歯車の歯面によって押圧されて変形すると、その変形した張り出し部5がスリット11の空間内に収容されることになり、歯面同士の接触を張り出し部5が邪魔するようなことがない。
すなわち、本実施の形態の成形プラスチック歯車1は、歯2の他方の歯面(すなわち、張り出し部5が形成されていない歯面)12が噛み合う相手歯車の歯面と接触して動力を伝達する主動力伝達面となるが、逆回転して回転を伝達する場合に、張り出し部5が噛み合う相手歯車の歯で押圧されて変形すると、変形した張り出し部5がスリット11内に受容され、張り出し部5が一方の歯面6から外方へ出っ張るようなことがなく、剛性の大きな歯面同士の接触を可能にし、逆回転する場合でも回転を正確に伝達することが可能になる。
ここで、張り出し部5の歯幅方向端縁13から切り起こし位置P1までの寸法Lは、歯幅寸法や張り出し部5の肉厚等によって最適の寸法が決定されるが、例えば、モジュール0.5mm〜2.0mm程度の歯車において、張り出し部5の肉厚を0.2mm程度とすれば、歯幅寸法の1/6〜1/4程度の寸法に決定される。なお、スリット11の切り込み深さは、張り出し部5の寸法Lとほぼ同様の寸法に形成される。
以上のような成形プラスチック歯車1は、張り出し部5がバックラッシを吸収できるようになっており、張り出し部5が噛み合う相手歯車の歯面と弾性接触するようになっているため、回転を停止した際に相手歯車が慣性で回転しても、相手歯車の回転エネルギーを張り出し部5が弾性変形することによって吸収し、噛み合う歯面同士が衝突する際の衝撃を緩和し、歯打ち音の発生を抑えることが可能になる。
また、本実施の形態の成形プラスチック歯車1は、張り出し部5がバックラッシを吸収できるようになっており、張り出し部5が噛み合う相手歯車の歯面と接触することによって生じる弾性変形力で他方の歯面(主動力伝達面)12を噛み合う相手歯車の歯面に常時接触させるようになっているため、回転始動時において、回転遅れを生じることなく正確に且つ円滑に回転伝達することが可能になる。
尚、本実施の形態の成形プラスチック歯車1において、張り出し部5が歯2の歯幅方向両端部にそれぞれ形成される態様を例示しているが、これに限られず、張り出し部5を歯2の歯幅方向のいずれか一端部側にのみ形成するようにしてもよい。
(間歇回転伝達機構)
図5は、本実施の形態の成形プラスチック歯車1をギヤトレイン14の一部に使用する間歇回転伝達機構15を示すものである。
この図5に示す間歇回転伝達機構15は、例えば、インクジェットプリンタの給紙機構Kに使用され、回転と停止を頻繁に繰り返すようになっており、モータ16とこのモータ16の動きを伝達するギヤトレイン14とからなっている。そして、ギヤトレイン14は、モータ16の回転軸17に固定された出力ギヤ18と、この出力ギヤ18に噛み合うアイドルギヤ20と、このアイドルギヤ20と一体に回動するアイドルギヤ21と、このアイドルギヤ21と噛み合うローラ軸駆動ギヤ22と、を少なくとも備えている。
この間歇回転伝達機構15は、モータ16が回転と停止を繰り返し、そのモータ16の動きを出力ギヤ18,アイドルギヤ20,21及びローラ軸駆動ギヤ22を介して給紙ローラ軸23に伝達し、この給紙ローラ軸23と一体に回動する給紙ローラ24をモータ16の動きに連動させ、その給紙ローラ24によってシート(コピー用紙、プラスチックフィルム等のシート状の記録材)を間歇的にシート搬送方向に送るようになっている。そして、この間歇回転伝達機構15によって搬送されるシートが、インクジェット方式の印字部によって画像形成(プリント)されるようになっている。ここで、本実施の形態の成形プラスチック歯車1は、例えば、アイドルギヤ20とローラ軸駆動ギヤ22に使用することが考えられるが、これに限られるものでなく、噛み合うギヤのいずれか一方に使用すれば、歯打ち音を抑えることができ、静粛で且つ高精度の回転伝達が可能になる。
図6及び図7は、本発明の実施例1に係る成形プラスチック歯車1の歯2を拡大して示すものであり、上述の実施の形態の歯2の形状とは別の形状例を示すものである。
これらの図に示すように、成形プラスチック歯車1は、その歯幅方向両端部側に空洞部25を形成し、この空洞部25を囲むように薄肉部26を形成し、この薄肉部26のうちの一方の歯面6側を隣接する他方の歯2側に張り出させて、その張り出させた部分を薄肉の張り出し部27としたものである。
この張り出し部27は、上述の実施の形態と同様に、歯2の歯幅方向両端部側の一方の歯面6側において、歯先面7から歯底面8に向かってほぼ一様の肉厚となるように突出形成されており、歯幅方向両端に向かうに従って突出量を漸増するようになっている。
このような構成の成形プラスチック歯車1も上述の実施の形態と同様の作用・効果を得ることができる。
尚、空洞部25の深さ寸法は、上述の実施の形態のスリット11の切り込み深さと同様の寸法であり、張り出し部27の肉厚は、上述の実施の形態の張り出し部5の肉厚と同様の寸法である。
また、本実施例において、張り出し部27は、歯2の歯幅方向両端部にそれぞれ形成されているが、これに限られず、歯2の歯幅方向のいずれか一端部側にのみ形成するようにしてもよい。
図8及び図9は、上述の実施例1の歯2の変形例を示すものである。このうち、図8は、上述の実施例1の歯2の第1変形例を示すものである。また、図9は、上述の実施例1の歯2の第2変形例を示すものである。
まず、図8の第1変形例は、薄肉の張り出し部28の大部分が一方の歯面6とほぼ平行となるように形成されており、その張り出し部28と一方の歯面6とが曲面30で接続されるようになっており、張り出し部28が上述の実施例1の張り出し部27よりも広い面積で相手歯車の歯面に接触してバックラッシを吸収するようになっている。
また、図9の第2変形例は、薄肉の張り出し部31の平面形状が略円弧形状を呈しており、円弧の頂部が相手歯車の歯面に最初に接触するようになっている。なお、この第2変形例の張り出し部31は、相手歯車の歯面との接触位置が実施例1の張り出し部27よりも基部32寄りであるため、実施例1よりも変形抵抗が大きくなるという特徴を有している。
これら、図8及び図9に示す成形プラスチック歯車1も上述の実施の形態と同様の作用・効果を得ることができる。
図10は、本発明の実施例3に係る成形プラスチック歯車1の歯2の形状を示すものである。この図10に示すように、本実施例は、薄肉の張り出し部33を両歯面(6,12)に形成する態様を例示するものであり、実施例1における一方の歯面6の張り出し部27と同様の張り出し部33を他方の歯面12にも形成したものである。
本実施例の成形プラスチック歯車1は、両歯面(6,12)の張り出し部33、33によってバックラッシを吸収するようになっているため、張り出し部33の突出量(張り出し量)を実施例1の張り出し部27の張り出し量の半分にすることができる。このような構成によっても、張り出し部33、33の弾性変形によって噛み合う歯同士の衝突時の衝撃を吸収でき、歯打ち音の発生を抑えることができ、上述の実施の形態と同様に静粛で正確な回転伝達が可能になる。
また、本実施例の成形プラスチック歯車1は、動力伝達時において、薄肉の張り出し部33が弾性変形した後、剛性の大きな両歯面(6,12)のいずれかと面一の状態になり、剛性の大きな両歯面(6,12)のいずれか一方が噛み合う相手歯車の歯面に接触して回転を伝達するようになるため、歯面全体又は歯全体が撓み変形する第2〜第4従来例に比較して、正確な回転伝達を可能にする。
また、本実施例の成形プラスチック歯車1は、薄肉の張り出し部33が噛み合う相手歯車の歯によって押圧されると、張り出し部33が撓み変形して空洞部34内に受容され、一方の歯面6又は他方の歯面12から出っ張るようなことがなく、従来例1のような歯幅方向一端部側が早期に偏摩耗するという不具合を生じることがないため、長期にわたり、バックラッシに起因する歯打ち音を防止できると共に、正確な回転伝達を可能にする。
尚、本実施例の成形プラスチック歯車1は、正逆両方向への回転伝達に使用した場合、回転方向に応じて、歯2の一方の歯面6又は他方の歯面12が主動力伝達面となる。
また、本実施例の成形プラスチック歯車1は、歯2の歯幅方向両端部に張り出し部33をそれぞれ形成する態様を例示したが、これに限られず、歯幅方向のいずれか一端部側にのみ張り出し部33を形成するようにしてもよい。
図11は、本発明の実施例4に係る成形プラスチック歯車1の歯2の形状を示すものであり、図10に示す歯2の形状の変形例を示すものである。すなわち、本実施例の成形プラスチック歯車1は、図11に示すように、空洞部34を歯先面7側に開口するようになっており、空洞部34内の空気を空洞部34の外部に逃がしやすくすることにより、張り出し部33の弾性変形に起因する音の発生を低減化している。
尚、本実施例を図6、図8及び図9の実施例に係る成形プラスチック歯車1に適用し、空洞部25を歯先面7側に開口させるようにしてもよい。
また、本実施例は、空洞部34の歯先面側開口部分35を歯幅方向側底部36まで形成する態様を例示したが、これに限られず、歯幅方向端部と歯幅方向側底部36との間の位置まで歯先面側開口部分35を形成するようにしてもよい。
図12及び図13は、本発明の実施例5に係る成形プラスチック歯車1の歯2の形状を示すものであり、図11に示す歯2の形状の変形例を示すものである。すなわち、本実施例の成形プラスチック歯車1は、図12及び図13に示すように、肉厚がほぼ一様である薄肉部37を歯幅方向一端面38側の歯2の輪郭に沿って連続して形成すると共に、各歯2の一方の歯面6側の薄肉部37を歯幅方向先端側に向かうに従って隣の歯2に近づくように張り出させて張り出し部37aを形成してある。
そして、この成形プラスチック歯車1は、薄肉部37の歯先側根本部分から歯元側に向けて斜めに切り欠いたような形状の切り欠き部分37bを形成してあり、歯幅方向一端面38が歯先面7側に開口するようになっている。
張り出し部37aは、歯幅方向先端側に向かうにしたがって歯面6から隣の歯2側に突出する量が漸増するようになっており、その突出量が少なくとも噛み合う相手歯車の歯との間に設定されるバックラッシを吸収できる程度になっている。
このような構成の成形プラスチック歯車1は、張り出し部37aがバックラッシを吸収できるようになっており、張り出し部37aが噛み合う相手歯車の歯面と弾性接触するようになっているため、回転を停止した際に相手歯車が慣性で回転しても、相手歯車の回転エネルギーを張り出し部37aが弾性変形することによって吸収し、噛み合う歯面同士が衝突する際の衝撃を緩和し、歯打ち音の発生を抑えることが可能になる。
また、このような構成の成形プラスチック歯車1は、薄肉部37に張り出し部37aが部分的に形成されており、しかも、張り出し部37aの変形抵抗(特に歯底側の変形抵抗)が前述の各実施例よりも小さくなっているため、張り出し部37aが滑らかに変形し、張り出し部37aの変形に伴う異常音(騒音)の発生を抑えることができる。また、本実施例の成形プラスチック歯車1は、歯2の噛み合い開始時(被動側ギヤの場合)における相手歯車と張り出し部37aとの接触が滑らかになり、また、歯2の噛み合い解除時(駆動側ギヤの場合)における張り出し部37aと相手歯車の歯との分離動作が滑らかになる。そのため、本実施例の成形プラスチック歯車1は、円滑な動力伝達を可能にするとともに、バックラッシに起因する歯打ち音発生防止の効果と相俟って作動音を静粛化することができる。
なお、薄肉部37及び張り出し部37aは、歯幅方向の他方の端面にも形成することができる。すなわち、薄肉部37及び張り出し部37aは、歯2の歯幅方向両端面にそれぞれ一体形成するようにしてもよい。
また、本実施例において、歯2の他方の歯面12が主動力伝達面となる。
また、本実施例において、薄肉部37は、例えば、ポリアセタール(POM)で形成される場合、その肉厚がモジュール(m)に対して0.1(m)〜0.2(m)に設定されている。なお、薄肉部37は、上述の肉厚に限定されるものでなく、ほぼ0.2(m)〜0.4(m)程度の肉厚にしてもよい。
図14及び図15は、本発明の実施例6に係る成形プラスチック歯車1の歯2の形状を示すものであり、図10に示す歯2の形状の変形例を示すものである。すなわち、本実施例の成形プラスチック歯車1は、図14及び図15に示すように、肉厚がほぼ一様である薄肉部37を歯幅方向一端面38側の歯2の輪郭に沿って連続して形成すると共に、各歯2の一方の歯面6側の薄肉部37を歯幅方向先端側に向かうに従って隣の歯2に近づくように張り出させて張り出し部37aを形成してある。そして、張り出し部37aの歯先面側近傍(歯先面7から歯元に向かう一定範囲)37cがほぼ歯面6に面一となるような形状に形成されており、その歯先面側近傍37cの歯元側端部から滑らかに張り出すように形成されている。
このように、張り出し部37aの歯先面側近傍37cを歯面6とほぼ面一になるように絞ることにより、歯2の噛み合い開始時(被動側ギヤの場合)における相手歯車の歯と張り出し部37aとの接触が滑らかになり、また、歯2の噛み合い解除時(駆動側ギヤの場合)における張り出し部37aと相手歯車の歯との分離動作が滑らかになる。そのため、本実施例の成形プラスチック歯車1は、円滑な動力伝達を可能にするとともに、作動音が静粛化する。
張り出し部37aは、歯幅方向先端側に向かうにしたがって歯面6から隣の歯2側に突出する量が漸増するようになっており、その突出量が少なくとも噛み合う相手歯車の歯との間に設定されるバックラッシを吸収できる程度になっている。
このような構成の成形プラスチック歯車1は、張り出し部37aがバックラッシを吸収できるようになっており、張り出し部37aが噛み合う相手歯車の歯面と弾性接触するようになっているため、回転を停止した際に相手歯車が慣性で回転しても、相手歯車の回転エネルギーを張り出し部37aが弾性変形することによって吸収し、噛み合う歯面同士が衝突する際の衝撃を緩和し、歯打ち音の発生を抑えることが可能になる。
また、このような構成の成形プラスチック歯車1は、上述のように、張り出し部37aの歯先面側近傍37cを歯面6とほぼ面一になるように絞ることにより、歯2の噛み合い開始時(被動側ギヤの場合)における相手歯車の歯と張り出し部37aとの噛み合いが滑らかになり、また、歯2の噛み合い解除時(駆動側ギヤの場合)における相手歯車の歯と張り出し部37aとの分離動作が滑らかになるため、バックラッシに起因する歯打ち音発生防止の効果と相俟って作動音を静粛化することができる。
なお、薄肉部37の張り出し部37aは、歯幅方向の他方の端面にも形成することができる。すなわち、薄肉部37の張り出し部37aは、歯2の歯幅方向両端面にそれぞれ一体形成するようにしてもよい。
また、本実施例において、歯2の他方の歯面12が主動力伝達面となる。
また、本実施例において、薄肉部37は、例えば、ポリアセタール(POM)で形成される場合、その肉厚がモジュール(m)に対して0.1(m)〜0.2(m)に設定されている。なお、薄肉部37は、上述の肉厚に限定されるものでなく、ほぼ0.2(m)〜0.4(m)程度の肉厚にしてもよい。
図16乃至図18は、本発明を適用した実施例7に係る成形プラスチック歯車1を示すものである。このうち、図16は、成形プラスチック歯車1の正面図である。また、図17は、図16のH−H線に沿って切断して示す断面図である。また、図18は、成形プラスチック歯車1の歯2を拡大して示す説明図である。この図18のうち、先ず、図18(a)は、図17のJ方向から見た歯2の拡大図である。図18(b)は、図18(a)のK−K線に沿って切断して示す歯2の断面図である。図18(c)は、図18(a)のL−L線に沿って切断して示す歯2の断面図である。図18(d)は、図18(a)のM方向から見た歯2の平面図である。
本実施例の成形プラスチック歯車1は、軸穴100が形成されたウェブ101の外周側にリム102が形成され、このリム102の外周端に複数の歯2が形成されている。この歯2は、歯幅方向両端部に張り出し方向が逆の張り出し部103aがそれぞれ形成されている。すなわち、歯2の一方の歯面107a側の歯幅方向端部(一方の端面104側)には第1の張り出し部103aが形成され、歯2の他方の歯面107b側の歯幅方向端部
(第1の張り出し部103aとは逆側の歯幅方向端部であって、他方の端面104側)には第2の張り出し部103aが形成されている。
張り出し部103aは、薄肉部103を歯幅方向端面104側の歯2の輪郭に沿って連続して形成すると共に、薄肉部103を歯幅方向先端側に向かうに従って隣りの歯2に近づくように張り出させてある。この張り出し部103aの歯先面側近傍(歯先面105から歯元に向かう一定範囲)106がほぼ歯面107a,107bと面一になるような形状に形成されており、その歯先面側近傍106の歯元側端部から滑らかに張り出すように形成されている。また、この張り出し部103aの歯底面108側は、歯底面側近傍(歯底面108から歯先面105に向かうに一定範囲)110が歯先面105に向かうにしたがって張り出し量が漸増するように形成されている。そして、この実施例における張り出し部103aは、ピッチ円直径を中心とする径方向の所定範囲111がほぼ同一の張り出し量(最大張り出し量)となるように形成されている。
このように、張り出し部103aの歯先面側近傍106を歯面107a,107bとほぼ面一になるように絞り、張り出し部103aの歯底面側近傍110を歯底面108に向かうにしたがってその張り出し量が漸減するように形成されているため、歯2の噛み合い開始時における相手歯車の歯と張り出し部103aの接触が滑らかになり、また、歯2の噛み合い解除時における相手歯車の歯と張り出し部103aの分離動作が滑らかになる。そのため、本実施例の成形プラスチック歯車1は、張り出し部103aの歯底面側近傍110の形状をも工夫してあるため、実施例6のものよりも一層円滑な動力伝達を可能にすると共に、作動音が一層静粛化する。
張り出し部103aは、歯幅方向先端側に向かうにしたがって歯面107a,107bから隣の歯2側に突出する量が漸増するようになっており、その突出量が少なくとも噛み合う相手歯車の歯との間に設定されるバックラッシを吸収できる程度になっている。しかも、張り出し部103aは、その根元部分から歯幅方向先端側に向かうにしたがって、その肉厚を漸減するようになっている(図18(a),(b),(d)参照)。 このような構成の成形プラスチック歯車1は、張り出し部103aがバックラッシを吸収できるようになっており、張り出し部103aが噛み合う相手歯車の歯面と弾性接触するようになっているため、回転を停止した際に相手歯車が慣性で回転しても、相手歯車の回転エネルギーを張り出し部103aが弾性変形することによって吸収し、噛み合う歯面同士が衝突する際の衝撃を緩和し、歯打ち音の発生を抑えることが可能になる。しかも、張り出し部103aは、その肉厚が根元部分から歯幅方向先端側に向かうにしたがって漸減するような形状になっているため、変形する際に、薄肉の先端側から緩やかに変形し、相手歯車に変形抵抗を緩やかに作用させることができるため、歯車同士の噛み合わせが容易化する。
また、このような構成の成形プラスチック歯車1において、上述のように、張り出し部103aの歯先面側近傍106が歯先面105に向かうにしたがってその張り出し量を漸減し、且つ、張り出し部103aの歯底面側近傍110が歯底面108側に向かうにしたがってその張り出し量を漸減するようになっているため、歯2の噛み合い開始時及び噛み合い解除時における歯2同士の噛み合い及び噛み合い解除動作が滑らかになり、バックラッシに起因する歯打ち音発生防止の効果と相俟って作動音を効果的に静粛化することができる。
また、本実施例において、薄肉部103は、例えば、ポリアセタール(POM)で形成される場合、その肉厚がモジュール(m)に対してほぼ0.2(m)〜0.4(m)に設定されている。
図19は、本発明に係る成形プラスチック歯車1を使用したギヤトレイン120の図である。このうち、図19(a)は、ギヤトレイン120の正面図である。また、図19(b)は、ギヤトレイン120の側面図である。
この図19のギヤトレイン120は、モータ(図示せず)によって駆動される駆動歯車121と、この駆動歯車121と噛み合う遊び歯車(アイドラギヤ)122と、この遊び歯車122と噛み合う被動歯車123とからなっている。このうち、遊び歯車122は、上述の実施例7に係る成形プラスチック歯車1が使用されている。
ここで、このギヤトレイン120は、図19(b)に示すように、時計回り方向に回転する駆動歯車121に対して(図19(a)参照)、遊び歯車122を図中右側方向にΔだけ僅かにずらして噛み合わせ、遊び歯車122に対して被動歯車123を図中右側方向にΔだけ僅かにずらして噛み合わせるようになっている。
すなわち、遊び歯車122の歯幅方向一端側(図17の歯幅方向右端側)の張り出し部103aは、駆動歯車121に噛み合わず、被動歯車123に噛み合うようになっている。そして、遊び歯車122の歯幅方向他端側(図17の歯幅方向左端側)の張り出し部103aは、駆動歯車121に噛み合う一方、被動歯車123に噛み合わないようになっている。
このように、本発明が適用される遊び歯車122を、駆動歯車121及び被動歯車123に対して歯幅方向にずらして組み付けることにより、遊び歯車122の張り出し部103aの形成されていない歯面部分(主動力伝達面であり、例えば他方の歯面107b)と駆動歯車121の駆動側歯面とが密接する一方、遊び歯車122の張り出し部103aが駆動歯車121の非駆動側歯面に密接してバックラッシを吸収する。また、遊び歯車122の張り出し部103aの形成されていない歯面部分(主動力伝達面であり、例えば一方の歯面107a)と被動歯車123の被動側歯面(主に動力伝達される歯面)とが密接する一方、遊び歯車122の張り出し部103aが被動歯車123の非被動側歯面(主に動力伝達されない歯面)に密接してバックラッシを吸収する。
したがって、このような構成の本実施例によれば、ギヤトレイン120の回転始動時に、駆動歯車121の回転が遊び歯車122を介して被動歯車123に円滑に且つ高精度に伝達され、ギヤトレイン120が静粛に動力伝達することが可能になる。
このような構成のギヤトレイン120をカラープリンタの紙送り装置の駆動用ギヤトレインに適用すれば、給紙ムラのない、高精度の紙送りが可能になり、カラー像の色ズレ不具合等の印刷不良が生じにくくなり、高精度で且つ静粛なプリント作業が可能になる。
なお、本実施例のギヤトレイン120は、駆動歯車121,遊び歯車122及び被動歯車123の組み合わせを例示したが、これに限られず、図19に示した被動歯車123をアイドラギヤとして使用し、さらに、その被動歯車123に実施例7の成形プラスチック歯車1を遊び歯車として噛み合わせるようにして、より多くの歯車からなるギヤトレインとすることも可能である。
また、図19に示すギヤトレイン120は、減速しながら回転伝達する態様を例示しているが、これに限られず、増速しながら回転伝達する態様としてもよく、また、増速や減速をすることなく回転伝達するようにしてもよい。
なお、本実施例において、駆動歯車121に対する遊び歯車122の歯幅方向へのずらし量Δ、及び遊び歯車122に対する被動歯車123の歯幅方向へのずらし量Δは、薄肉部103(張り出し部103a)の歯幅方向寸法(歯幅方向端面104からの突出量)をXとすると、Δ≧Xとなるように決定される。
本発明の成形プラスチック歯車は、主動力伝達面と反対側の歯面に形成した張り出し部が噛み合う相手歯車の歯面に接触してバックラッシを吸収すると共に、歯打ち音の発生を抑えることができるため、高精度の回転伝達が必要とされ、且つ静粛で円滑な回転伝達が必要とされる動力伝達機構に広く適用できる。とりわけ、本発明の成形プラスチック歯車は、回転と停止を頻繁に繰り返す間歇回転伝達機構に使用されると効果的であり、インクジェットプリンタ等の画像形成装置、精密電気機器、自動車、精密機械等のギヤトレインや動力伝達装置に広く適用することができる。
本発明の実施の形態に係る成形プラスチック歯車の正面図である。 図1のA−A線に沿って切断して示す断面図である。 図1の成形プラスチック歯車の歯を拡大して示す斜視図である。 図1の成形プラスチック歯車の歯を拡大して示す平面図である。 本発明の成形プラスチック歯車を使用した間歇回転伝達機構の概略構成図である。 本発明の実施例1に係る成形プラスチック歯車の歯を示す図であり、(a)が歯を拡大して示す斜視図であり、(b)が歯を拡大して示す平面図である。 (a)が本発明の実施例1に係る成形プラスチック歯車の一部を拡大して示す正面図であり、(b)が(a)の図のC−C線に沿って切断して示す歯の部分断面図である。 本発明の実施例2に係る成形プラスチック歯車を部分的に拡大して示す図である。このうち、(a)が実施例1の第1変形例を示す歯の拡大斜視図であり、(b)が実施例1の第1変形例を示す歯の拡大平面図である。 本発明の実施例2に係る成形プラスチック歯車を部分的に拡大して示す図である。このうち、(a)が実施例1の第2変形例を示す歯の拡大斜視図であり、(b)が実施例1の第2変形例を示す歯の拡大平面図である。 本発明の実施例3に係る成形プラスチック歯車の歯を示す図であり、(a)が歯を拡大して示す斜視図であり、(b)が歯を拡大して示す平面図である。 本発明の実施例4に係る成形プラスチック歯車の歯を示す斜視図である。 本発明の実施例5に係る成形プラスチック歯車の歯を示す斜視図である。 (a)は本発明の実施例5に係る成形プラスチック歯車の歯の正面図である。また、(b)は(a)のD−D線に沿って切断して示す歯の断面図である。また、(c)は(a)の歯の平面図である。また、(d)は(a)のE−E線に沿って切断して示す平面図である。 本発明の実施例6に係る成形プラスチック歯車の歯を示す斜視図である。 (a)は本発明の実施例6に係る成形プラスチック歯車の歯の正面図である。また、(b)は(a)のF−F線に沿って切断して示す歯の断面図である。また、(c)は(a)の歯の平面図である。また、(d)は(a)のG−G線に沿って切断して示す平面図である。 本発明の実施例7に係る成形プラスチック歯車の正面図である。 図16のH−H線に沿って切断して示す断面図である。 本発明の実施例7に係る成形プラスチック歯車の歯を拡大して示す説明図である。図18(a)は、図17のJ方向から見た歯の拡大図である。図18(b)は、図18(a)のK−K線に沿って切断して示す歯の断面図である。図18(c)は、図18(a)のL−L線に沿って切断して示す歯の断面図である。図18(d)は、図18(a)のM方向から見た歯の平面図である。 本発明の実施例8に係るギヤトレインであり、実施例7に係る成形プラスチック歯車を使用したギヤトレインの図である。図19(a)がギヤトレインの正面図、図19(b)がギヤトレインの側面図である。 第1従来例に係る歯車の歯を示す図であり、(a)が歯を拡大して示す斜視図であり、(b)が歯を拡大して示す正面図である。 第2従来例に係る歯車の歯を示す図であり、(a)が歯を拡大して示す斜視図であり、(b)が他の歯車との噛み合い状態を示す図である。 第3従来例に係る歯車の歯を拡大して示す斜視図である。 第4従来例に係る歯車の歯を拡大して示す斜視図である。 第5従来例に係る歯車の歯を拡大して示す斜視図である。 第6従来例に係る歯車の歯を拡大して示す斜視図である。
符号の説明
1……成形プラスチック歯車、2……歯、5、27,28,31,37a,103a……張り出し部、6……一方の歯面、12……他方の歯面(主動力伝達面)、14……ギヤトレイン、15……間歇回転伝達機構、38……端面、40……突辺(張り出し部)、107a……一方の歯面、107b……他方の歯面、120……ギヤトレイン

Claims (7)

  1. 歯の歯幅方向端部の一方の歯面にはバックラッシを無くす張り出し部を突出形成する一方、歯の他方の歯面には前記張り出し部を形成せず、
    前記張り出し部が、前記バックラッシ量を吸収し得るだけ弾性変形すると、前記一方の歯面と面一となるように形成され、
    前記歯の他方の歯面が主動力伝達面となることを特徴とする成形プラスチック歯車。
  2. 歯の歯幅方向端部の両方の歯面にはバックラッシを無くす張り出し部が形成され、
    前記張り出し部がバックラッシを吸収し得るだけ弾性変形すると、その変形した張り出し部を受容し、前記張り出し部を前記歯面と面一にする空洞部が前記歯幅方向端部に形成されたことを特徴とする成形プラスチック歯車。
  3. 上記空洞部を歯先面側に開口させたことを特徴とする請求項2に記載の成形プラスチック歯車。
  4. 歯の歯幅方向端部側の少なくとも一方の端面には、前記歯の一方の歯面側から隣の歯側に向かって突出してバックラッシを無くす張り出し部を一体形成し、
    前記張り出し部が、前記バックラッシ量を吸収し得るだけ弾性変形すると、前記一方の歯面と面一となるように形成され、
    前記歯の他方の歯面が主動力伝達面となることを特徴とする成形プラスチック歯車。
  5. 歯の歯幅方向端部側の一方の端面には、前記歯の一方の歯面側から隣の歯側に向かって突出してバックラッシを無くす張り出し部を一体形成し、
    歯の歯幅方向端部側の他方の端面には、前記歯の他方の歯面側から隣の歯側に向かって突出してバックラッシを無くす張り出し部を一体形成し、
    前記張り出し部を、前記バックラッシ量を吸収し得るだけ弾性変形すると、前記一方の歯面又は他方の歯面と面一となるように形成して、
    なることを特徴とする成形プラスチック歯車。
  6. 一方向への回転が間歇的である間歇回転伝達機構において、
    間歇的に回転を伝達するギヤトレインに前記請求項1乃至5のいずれか1項に記載の成形プラスチック歯車が使用されることを特徴とする間歇回転伝達機構。
  7. 駆動歯車の回転を遊び歯車を介して被動歯車に伝達するギヤトレインにおいて、
    前記遊び歯車を前記請求項5に記載の成形プラスチック歯車とし、
    前記請求項5に記載の成形プラスチック歯車の前記張り出し部は、前記駆動歯車を一方向に回転させた際に、前記駆動歯車の主動力伝達面となる歯面側と反対の歯面側に対向するように配置し、
    前記成形プラスチック歯車を前記駆動歯車に対して歯幅方向に所定量ずらし、
    この成形プラスチック歯車をずらした方向と同一方向に、前記被動歯車を前記成形プラスチック歯車に対して歯幅方向に所定量ずらし、
    前記所定量を前記張り出し部の歯幅方向寸法に等しいか又は大きくしてなることを特徴とするギヤトレイン。
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