JP2005240052A - 高温加工性に優れかつ金属イオン溶出量が著しく小さい耐食性に優れたNi基合金 - Google Patents

高温加工性に優れかつ金属イオン溶出量が著しく小さい耐食性に優れたNi基合金 Download PDF

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Abstract

【課題】高温加工性に優れかつ比較的弱い酸や強アルカリ環境下において金属イオン溶出量が著しく小さい耐食性に優れたNi基合金を提供する。
【解決手段】Cr:43超〜50%、Mo:0.1〜2%、Mg:0.001〜0.05%、N:0.001〜0.04%、Mn:0.05〜0.5%、B:0.0005〜0.01%を含有し、さらに必要に応じて、Fe:0.05〜1.0%およびSi:0.01〜0.1%の内の1種または2種を含有し、残部がNiおよび不可避不純物からなり、不可避不純物として含まれるC量を0.05%以下に調整した組成を有する。
【選択図】 なし

Description

この発明は、高温加工性に優れかつ比較的弱い酸や強アルカリ環境に曝される環境下において金属イオン溶出量が著しく小さい耐食性に優れたNi基合金に関するものである。
近年、医薬品製造プラントでは、医薬品の安全性を確保するGMPバリデーション(薬事法で定められた医薬品製造にかかわる上流から製品出荷までの全ての過程での不良をなくすための予防的手段の確立)にのっとった製造方法が義務付けられている。
一方で、医薬品バルク生成プロセスでは、創薬技術の加速化に伴い多品種少量生産への要求が年々高まり、同一装置で異なるプロセスを実施しなければ対応できない状況になっている。それゆえ広範な運転条件(腐食環境)下において汚染されること無くバッチブロセスを行うための多目的装置用材料の必要性が高まってきている。
これに対して、現在、一般に使用されている医薬品製造プラントは、炭素鋼にグラスライニングを施すことによりプロセス液の汚染を最小限に抑制した構造の医薬品製造プラントが使用されている。しかし、このグラスライニングが施された医薬品製造プラントは、グラスライニングが破損してガラス片が製品に混入する恐れがあること、静電気が発生して有機溶剤ハンドリング中に爆発する恐れがあること、熱伝導性が悪いのでプロセスの微妙な制御が困難であること、フッ化水素およびアルカリに弱いのでかかる環境下において操業すると製品への汚染物混入の原因になることなどの欠点があった。
これら欠点を克服するために、医薬品製造プラントの材料として、例えば、高温加工性に優れステンレス鋼やステンレス鋼に比べて遥かに耐食性に優れたハステロイC−22(商標名)(UNS No.06022と規格化されている合金)といった耐食性に優れたニッケル基合金が選定され採用されつつある。
前記ステンレス鋼やハステロイC−22は、いずれも腐食試験前後での腐食速度(mm/year)が0.1mm/year未満であるので、医薬品製造プラントの構造部材としてエクセレントと判定される。しかし、従来のステンレス鋼やハステロイC−22ではエクセレントと判定がえられるものの金属イオンの溶出量が多く、この溶出した金属イオンは汚染の原因となるために、先に述べたような医薬品の安全性を確保するGMPバリデーションにしたがった製造方法を実施したり、多品種少量生産するために同一装置で異なるプロセスを実施しても汚染されること無くバッチブロセスを行うためには一層広範な運転条件(腐食環境)に対して一層耐食性に優れた材料が必要になってきた。
金属イオンの溶出が少なくかつ耐食性に優れた材料として、質量%で(以下、%は質量%を示す)Cr:38〜50%、MoおよびWの内の1種または2種:0.1〜2%を含有し、さらに必要に応じて(i)Cu:0.1〜2%、(ii)Ca:0.001〜0.01%、(iii)Zr,Nb,TaおよびHfの内の1種または2種以上:0.1〜3%、(iv)Yおよび希土類元素の内の1種または2種以上:0.001〜0.01%、上記(i)〜(iv) の内の1種または2種以上を含有し、残りがNiと不可避不純物からなる組成を有し、かつ不可避不純物としてCおよびN成分の含有量をC:0.05%以下、N:0.04%以下とし、さらにその他の不可避不純物としてFe:0.3%以下、Mn:0.3%以下、Ti:0.3%以下、Al:0.3%以下、Mg:0.05%以下を含有する曲げ加工性に優れた耐食性Ni−Cr系合金が知られており(特許文献1参照)、このNi−Cr系合金が医薬品製造プラントの材料として注目されはじめている。
特公平6−94579号公報
しかし、前記Ni−Cr系合金は、優れた耐食性および曲げ加工性を有するものの、熱間での加工性に劣り、例えば、熱間押し出し性の指標となる高温における変形能が低いため、例えば、シームレスパイプのような形状付与が困難であったり、高温で加工する必要の有る複雑形状機械部品の作製が困難であったり、またその原因となる相安定性が良くないことから溶接部における耐食性劣化が大きく、そのため溶接部およびその熱影響部からの金属イオンの溶出が大きくなるなどの課題があった。
そこで、本発明者らは、高温加工性に優れかつ金属イオンの溶出、特に溶接部からの金属イオン溶出が極めて少ない金属材料を得るべく鋭意研究を行った。
その結果、質量%(以下、%は質量%を示す)でCr:43超〜50%含有するNi基合金にMo:0.1〜2%と、Mg:0.001〜0.05%と、N:0.001〜0.04%と、Mn:0.05〜0.5%、B:0.0005〜0.01%を含有せしめ、さらに、必要に応じてFe:0.05〜1.0%およびSi:0.01〜0.1%を1種または2種を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなり、不可避不純物としてのCを0.05%以下に調整した組成を有するNi基合金は、高温加工性に優れかつ比較的弱い酸や強アルカリ環境下における腐食速度(mm/year)が0.1mm/year未満であり、さらに金属イオンの溶出が著しく少ないことから、この成分組成を有するNi−Cr系合金は比較的弱い酸や強アルカリ環境下にある医薬品製造プラントなどの材料として一層優れた効果を有する、という知見を得たのである。
この発明は、かかる知見に基づいてなされたものであって、
(1)Cr:43超〜50%、Mo:0.1〜2%、Mg:0.001〜0.05%、N:0.001〜0.04%、Mn:0.05〜0.5%、B:0.0005〜0.01%を含有し、残部がNiおよび不可避不純物からなり、不可避不純物として含まれるC量を0.05%以下に調整した組成を有する高温加工性に優れかつ金属イオン溶出量が著しく小さいNi基合金、
(2)Cr:43超〜50%、Mo:0.1〜2%、Mg:0.001〜0.05%、N:0.001〜0.04%、Mn:0.05〜0.5%、B:0.0005〜0.01%を含有し、さらに、Fe:0.05〜1.0%およびSi:0.01〜0.1%の内の1種または2種を含有し、残部がNiおよび不可避不純物からなり、不可避不純物として含まれるC量を0.05%以下に調整した組成を有する高温加工性に優れかつ金属イオン溶出量が著しく小さいNi基合金、に特徴を有するものである。
この発明のNi基合金は、金属イオン溶出量が一層少ないところから、各種の化学プラント材、固体高分子形燃料電池用部材として有効であるが、金属イオン溶出量が極めて少ないところから医薬品製造プラントの部材として特に有効である。したがって、この発明は、
(3)前記(1)または(2)記載の金属イオン溶出量が著しく小さいNi基合金からなる医薬品製造プラント部材、に特徴を有するものである。
次に、この発明の高温加工性に優れかつ金属イオン溶出量が著しく小さいNi基合金の合金組成における各元素の限定理由について詳述する。
Cr:
医薬品製造プラントなどの比較的弱い酸や強アルカリ環境下ではCrが表面に濃縮して薄くて緻密なCrを主体とする不働態被膜を形成することにより金属イオン溶出を抑制する作用があるので添加する。その場合、表面被膜中の陽イオン率が95%以上クロムであることで金属イオンの溶出を著しく抑制することができる。その為には、Crは43%を越えて含有することが必要であるが、50%を超えて含有すると加工が困難となる。従って、この発明のNi基合金に含まれるCrは43超〜50%に定めた。一層好ましくは、43.1〜47%である。
Mo:
Moは、Crを主体とする不働態被膜の形成を促進する効果がある。その場合、0.1%以上含有することで効果を示すが、2%を超えて含有すると相安定性を劣化させ、Cr−bcc相の固溶化を困難にしてしまうため、母相であるNi−fcc相とCr−bcc相との間でミクロ電池を形成し、結果的に金属イオンの溶出量を増大させてしまうので、Mo含有量は0.1〜2%に定めた。一層好ましくは0.1超〜0.5%未満である。
N、MnおよびMg:
N、MnおよびMgを共存させることにより、相安定性を向上させることができる。すなわち、N、MnおよびMgはいずれも母相であるNi-fcc相を安定化させ、Crの固溶化を促進し、第2相を析出しにくくする効果がある。その結果として高温加工性、特に高温での変形能の向上や溶接部とその熱影響部における耐食性、特に医薬品製造プラント等の比較的弱い酸や強アルカリ環境でのそれらの耐食性の劣化を抑制する効果がある。しかし、Nの含有量が0.001%未満では相安定化の効果はなく、したがって高温加工性の向上や溶接部耐食性劣化の抑制に対する効果がなく、一方、0.04%を超えて含有すると窒化物を形成し、高温加工性が劣化すると同時に溶接部やその熱影響部の金属イオンの溶出量が増大するため、Nの含有量を0.001〜0.04%(一層好ましくは、0.005〜0.03%)とした。
同様に、Mnの含有量が0.05%未満では相安定化の効果はなく、したがって、高温加工性の向上や溶接部耐食性劣化の抑制に対する効果がないので好ましくなく、一方、0.5%を超えて含有すると相安定性を損ね、高温加工性が劣化すると同時に溶接部やその熱影響部の金属イオンの溶出量が増大するため、Mnの含有量を0.05〜0.5%(一層好ましくは、0.1%〜0.4%)とした。
また、同様に、Mgの含有量が0.001%未満では相安定化の効果はなく、したがって、高温加工性の向上や溶接部耐食性劣化の抑制に対する効果がないので好ましくなく、一方、0.05%を超えて含有すると相安定性を損ね、高温加工性が劣化すると同時に溶接部やその熱影響部の金属イオンの溶出量が増大するため、Mgの含有量を0.001〜0.05%(一層好ましくは、0.002%〜0.04%)とした。
なお、これら3元素は、3元素が同時に所定の範囲に含有しないと効果がないことを見出している。
B:
Bは、熱間における変形能を向上させる効果があると同時に溶接凝固部においてCr偏析を抑制することにより溶接部の耐食性劣化を抑制する効果がある。しかし、その含有量が0.0005%未満では所望の効果が得られないので好ましくなく、一方、0.01%を越えて含有すると逆に熱間における変形能を低下させると同時に、逆にCrの偏析を促してしまうことから溶接凝固部における耐食性を劣化させる傾向にあるため、B含有量を0.0005〜0.01%に定めた。一層好ましい範囲は0.001〜0.01%である。
FeおよびSi:
FeおよびSiは共に強度を向上させる効果があるので必要に応じて添加するが、Feは0.05%以上含有することで効果を示すものの、1%を超えて含有すると医薬品製造プラント等の比較的弱い酸や強アルカリ環境における金属イオンの溶出量が増大するため、Feの含有量を0.05%〜1%(一層好ましくは、0.1〜0.5%未満)とした。
同様にSiは0.01%以上含有することで効果を示すものの、0.1%を超えて含有すると相安定性が劣化するために、特に高温加工性の劣化や溶接部耐食性の劣化が生じるところから、Siの含有量を0.01%〜0.1%(一層好ましくは、0.02〜0.05%)とした。
C:
Cは不可避不純物として含まれるが、Cは結晶粒界近傍でCrと炭化物を形成し、金属イオンの溶出量を増大させるため、Cの含有量は少ないほど好ましく、不可避不純物に含まれるCの含有量の上限を0.05%と定めた。
この発明のNi基合金は、高温加工性に優れるので製造上最も加工が困難な熱間押し出しによるシームレスパイプの製造が可能となりまた複雑な形状の機械部品も製造可能となり、さらに金属イオン溶出量が著しく小さい耐食性に優れた特性をところから、品質管理が特に厳しくかつ比較的弱い酸や強アルカリ環境に曝される装置、例えば、金属イオン溶出による汚染を嫌う医薬品製造プラント材として特に有効であるが、その他、固体高分子形燃料電池用部材、一般の化学プラント材などとして使用することができ、産業上優れた効果をもたらすものである。
いずれもC含有量の少ない原料を用意し、これらを通常の高周波溶解炉を用いて溶解し鋳造して表1〜3に示される成分組成を有する本発明Ni基合金1〜23、比較Ni基合金1〜12および従来Ni基合金1〜2からなる厚さ:40mm、重さ:で約5kgを有するインゴットを作製した。このインゴットを1230℃で10時間均質化熱処理を施し、1000〜1230℃の範囲内に保持しながら、1回の熱間圧延で1mmの厚さを減少させつつ、途中30mm厚としたところで一部切断して厚さ:30mmの厚板を作製し、これを1200℃で30分間保持し水焼入れすることにより固溶化処理を施した。
一方、一部切断した残りの部分をさらに圧延して最終的に厚さ:3mmとしたのち1200℃で30分間保持し水焼入れすることにより固溶化処理を施し、表面をバフ研磨することにより薄板を作製した。このようにして作製した厚板および薄板を用いて、下記の条件で熱間捻り試験を行うことにより高温における変形能を評価し、さらに腐食試験を行うことにより耐食性を評価した。
(A)熱間捻り試験
先に作製した本発明Ni基合金1〜23、比較Ni基合金1〜12および従来Ni基合金1〜2からなる厚さ:30mmの厚板を機械加工することにより、両側にチャック部を有し、直径:8mm、長さ:30mmの寸法を有する捻り部を持った熱間捻り試験片を作製した。この熱間捻り試験片を温度:1050℃および1150℃にそれぞれ15分間保持した後、歪速度を2.0/秒になるように捻り回転数を調整して熱間捻り試験を実施し、切断するまでの回転数を測定し、その結果を表4〜6に示すことにより高温における変形能を評価した。
(B)腐食試験
先に作製した本発明Ni基合金1〜23、比較Ni基合金1〜12および従来合金1〜2からなる厚さ:3mmの薄板をそれぞれ縦:30mm、横:20mmの寸法に切断して溶接無し腐食試験片を作製した。
続いて前記本発明Ni基合金1〜23、比較Ni基合金1〜12および従来合金1〜2からなる厚さ:3mmの薄板をアルゴンアーク溶接器を用いて同材種の突き合わせ溶接を行い、突き合わせ溶接部を含む板から溶接ビードを中央に位置するように縦:30mm、横:20mmの寸法に切断して溶接有り腐食試験片を作製した。これら試験片の表面を研磨し、最終的に耐水エメリー紙#400仕上げの表面研摩したのち、これらをアセトン中超音波振動状態に5分間保持し脱脂した。
さらに、医薬品製造で用いられる比較的弱い酸(塩酸、硫酸、フッ酸、有機酸など)や強アルカリを含む環境を模擬してpH:1の塩酸水溶液、pH:1の硫酸水溶液、pH:2フッ酸水溶液および25%水酸化ナトリウム水溶液を室温にて調液することにより作製した。さらに圧力容器を用意し、この圧力容器に前記塩酸水溶液、硫酸水溶液、フッ酸水溶液および水酸化ナトリウム水溶液を充填し、さらに前記溶接無し腐食試験片および溶接有り腐食試験片を圧力容器に投入し、圧力容器内の温度を150℃に設定し、100時間保持した。この時の比液量は16.7cc/cm(12cmの試料表面積に対して液を200cc)とした。
保持試験終了後、圧力容器を冷却してから試験片を取出し、浸漬後の腐食溶液中に溶出した元素の定量分析(ICP発光分析による)をし、試験片の単位面積当りに溶出したイオンの総量を測定し、この溶出したイオンの総量を試験片表面積で割り、単位面積当りの溶出量を算出し、その値を表4〜6に示した。
Figure 2005240052
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表1〜6に示された結果から、本発明Ni基合金1〜23は、従来合金1および2に比べて熱間捻り回数が多いところから高温での変形能が優れていること、および試験片の単位面積当たりの金属イオンの溶出量が少なく、特に溶接有り試験片の単位面積当たりの金属イオンの溶出量が格段に少ないところから、本発明Ni基合金1〜23は、従来合金1および2に比べて熱間加工性に優れかつ溶接部を含めて耐食性に優れていることが分かる。しかし、この発明から外れた比較Ni基合金1〜12の試験片は熱間圧延時に割れが発生したり、金属イオンの溶出量がやや多かったりするなど好ましくない特性が有ることが分かる。

Claims (3)

  1. 質量%で、Cr:43超〜50%、Mo:0.1〜2%、Mg:0.001〜0.05%、N:0.001〜0.04%、Mn:0.05〜0.5%、B:0.0005〜0.01%を含有し、残部がNiおよび不可避不純物からなり、不可避不純物として含まれるC量を0.05%以下に調整した組成を有することを特徴とする高温加工性に優れかつ金属イオン溶出量が著しく小さい耐食性に優れたNi基合金。
  2. 質量%で、Cr:43超〜50%、Mo:0.1〜2%、Mg:0.001〜0.05%、N:0.001〜0.04%、Mn:0.05〜0.5%、B:0.0005〜0.01%を含有し、さらに、Fe:0.05〜1.0%およびSi:0.01〜0.1%の内の1種または2種を含有し、残部がNiおよび不可避不純物からなり、不可避不純物として含まれるC量を0.05%以下に調整した組成を有することを特徴とする高温加工性に優れかつ金属イオン溶出量が著しく小さい耐食性に優れたNi基合金。
  3. 請求項1または2記載のNi基合金からなることを特徴とする医薬品製造プラント部材。
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