JP2005239352A - トランスファークレーン自動走行システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 トランスファークレーンを正確に走行・停止することができ、コストおよびメンテナンス費用も抑えることができるトランスファークレーンの自動走行システムを提供すること。
【解決手段】 横走行時には、オートステアリングセンサ32でオートステア用ガイドライン31を検出することで蛇行を防止し、ベイセンサ25でベイマーク30を検出することで停止位置決めを行う。縦走行時には、ベイセンサ25で縦走行用オートステア用ガイドライン31’を検出することで蛇行を防止し、縦走行用ベイセンサ26でオートステア用ガイドライン31を検出することで停止位置決めを行う。
【選択図】 図5
【解決手段】 横走行時には、オートステアリングセンサ32でオートステア用ガイドライン31を検出することで蛇行を防止し、ベイセンサ25でベイマーク30を検出することで停止位置決めを行う。縦走行時には、ベイセンサ25で縦走行用オートステア用ガイドライン31’を検出することで蛇行を防止し、縦走行用ベイセンサ26でオートステア用ガイドライン31を検出することで停止位置決めを行う。
【選択図】 図5
Description
この発明は、例えば、港湾にて、箱型形状のコンテナが多数載置されるコンテナトランスファーにて前記コンテナを搬送するトランスファークレーンの自動走行システムに関する。
例えば、港湾等のコンテナヤードでは、クレーンによって船舶あるいはトレーラへのコンテナの積み込み及び船舶あるいはトレーラからのコンテナの積み降ろし等の荷役作業が行われている。
この荷役作業に用いられるクレーンとして、図11に示すものを例にとって説明する。
図11において符号1は、吊荷であるコンテナCを、目標位置または車両に荷積みするコンテナ用トランスファークレーン(以下「クレーン」という。)と呼ばれるクレーンである。
このクレーン1は、コンテナを段積みするタイヤ式門形クレーンであり、タイヤ2を備えたタイヤ式走行装置3によって無軌道面上を走行する門形のクレーン走行機体1aを有している。クレーン走行機体1aの水平な上部梁1bには、この上部梁1bに沿って水平方向に移動する横行トロリ13が設けられている。
この荷役作業に用いられるクレーンとして、図11に示すものを例にとって説明する。
図11において符号1は、吊荷であるコンテナCを、目標位置または車両に荷積みするコンテナ用トランスファークレーン(以下「クレーン」という。)と呼ばれるクレーンである。
このクレーン1は、コンテナを段積みするタイヤ式門形クレーンであり、タイヤ2を備えたタイヤ式走行装置3によって無軌道面上を走行する門形のクレーン走行機体1aを有している。クレーン走行機体1aの水平な上部梁1bには、この上部梁1bに沿って水平方向に移動する横行トロリ13が設けられている。
横行トロリ13には巻上装置14が搭載されており、巻上装置14が巻き上げ、繰り出しを行う吊ロープ15によってコンテナ用の吊具(スプレッダ)16が吊り下げられている。吊具16は吊荷であるコンテナCを係脱可能に保持することができるようになっている。
図12は、このようなクレーンが用いられているコンテナヤードである。コンテナヤードには複数のレーン18が設けられており、一つのレーン18に一台以上のクレーン1が設置されている。クレーン1は各レーン18内で移動することで、ヤード上の任意のコンテナCを車両19に積み、または、車両19からヤード上にコンテナCを積み降ろす。
上記クレーン1は、あるレーン18にコンテナCが偏り、作業量が増加した場合、他のレーン18からクレーン1を移動させる場合がある。これを容易にするため、クレーン1は軌道式ではなく、タイヤ式搬送装置3によって移動される構成となっている。タイヤ式搬送装置3は、他のレーン18にクレーン1を移動する場合には、クレーン1に対して90°姿勢をように変えることができるなっており、クレーン1を幅方向に移動させることで、レーン18を変更するようになっている。
特開平7−117978号公報
特開平7−114478号公報
特開平7−114479号公報
ところで、近年このようなクレーン1をコンテナヤード上の目的の位置に自動で移動させる自動走行制御を行う技術の開発進められており、例えば、図11に示すようにコンテナヤードに設置した直線走行軌道線7を非接触のセンサ8により検出しながら、クレーン1左右のタイヤ速度差を制御して直進走行させている。
このような背景下において、クレーンを停止目標位置に走行・停止させるための更なる技術開発が望まれている。
このような背景下において、クレーンを停止目標位置に走行・停止させるための更なる技術開発が望まれている。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、クレーンを正確に走行・停止することができ、コストおよびメンテナンス費用も抑えることができるクレーンの自動走行システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための手段として、次のような構成のクレーンの走行制御装置を採用する。
請求項1に記載の発明は、それぞれにコンテナが載置される複数のレーンを該レーンの長手方向に横走行するとともに、これらレーンを横切る方向に縦走行するクレーンを自動走行制御させるクレーン自動走行システムにおいて、前記各レーンの路面に該レーンの長手方向に沿って設けられる横走行用オートステア用ガイドラインと、前記各レーンの路面に該レーンの長手方向に間隔をおいて設けられる複数の横走行用停止位置決めマークと、前記クレーンに設けられ前記横走行用オートステア用ガイドラインを検出する横走行用オートステアリングセンサと、前記クレーンに設けられ前記横走行用停止位置決めマークを検出する横走行用停止位置決めセンサと、前記各レーンを横切って路面に設けられる縦走行用オートステア用ガイドラインと、前記クレーンを走行制御するクレーン走行制御装置とを備え、該クレーン走行制御装置は、前記クレーンの横走行時には、前記横走行用オートステアリングセンサが前記横走行用オートステア用ガイドラインを検出する検出出力に基づいて前記クレーンを該横走行用オートステア用ガイドラインに沿って横走行制御するとともに、前記横走行用停止位置決めセンサが前記横走行用停止位置決めマークを検出する検出出力に基づいて前記クレーンを該横走行用停止位置決めマークに対して位置決め停止させ、前記クレーンの縦走行時には、前記横走行用停止位置決めセンサが前記縦走行用オートステア用ガイドラインを検出する検出出力に基づいて、前記クレーンを該縦走行用オートステア用ガイドラインに沿って縦走行制御することを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、それぞれにコンテナが載置される複数のレーンを該レーンの長手方向に横走行するとともに、これらレーンを横切る方向に縦走行するクレーンを自動走行制御させるクレーン自動走行システムにおいて、前記各レーンの路面に該レーンの長手方向に沿って設けられる横走行用オートステア用ガイドラインと、前記各レーンの路面に該レーンの長手方向に間隔をおいて設けられる複数の横走行用停止位置決めマークと、前記クレーンに設けられ前記横走行用オートステア用ガイドラインを検出する横走行用オートステアリングセンサと、前記クレーンに設けられ前記横走行用停止位置決めマークを検出する横走行用停止位置決めセンサと、前記各レーンを横切って路面に設けられる縦走行用オートステア用ガイドラインと、前記クレーンを走行制御するクレーン走行制御装置とを備え、該クレーン走行制御装置は、前記クレーンの横走行時には、前記横走行用オートステアリングセンサが前記横走行用オートステア用ガイドラインを検出する検出出力に基づいて前記クレーンを該横走行用オートステア用ガイドラインに沿って横走行制御するとともに、前記横走行用停止位置決めセンサが前記横走行用停止位置決めマークを検出する検出出力に基づいて前記クレーンを該横走行用停止位置決めマークに対して位置決め停止させ、前記クレーンの縦走行時には、前記横走行用停止位置決めセンサが前記縦走行用オートステア用ガイドラインを検出する検出出力に基づいて、前記クレーンを該縦走行用オートステア用ガイドラインに沿って縦走行制御することを特徴とする。
本発明によれば、クレーンがレーン間を移動する縦走行時において、横走行用位置決め停止センサを用いて路面に設けられた縦走行用オートステア用ガイドラインを検出することで、蛇行を防止してクレーンをガイドラインに沿って進行させることができる。すなわち横走行用位置決め停止センサを縦走行時に蛇行防止用に兼用させる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクレーン自動走行システムにおいて、前記クレーンに設けられ前記横走行用オートステア用ガイドラインを検出する縦走行用停止位置決めセンサを備え、前記クレーン走行制御装置は、前記クレーンの縦走行時には、前記縦走行用停止位置決めセンサが前記横走行用オートステア用ガイドラインを検出する検出出力に基づいて、前記クレーンを前記横走行用オートステア用ガイドラインに対して位置決め停止させることを特徴とする。
本発明においては、縦走行時には縦走行用停止位置決めセンサにより停止位置決めを行う。位置決め停止目標は横走行用オートステア用ガイドラインである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のクレーン自動走行システムにおいて、前記クレーンに縦走行と横走行で向きを90度変えるタイヤが設けられ、前記横走行用オートステアリングセンサおよび前記縦走行用停止位置決めセンサは、前記クレーンが備えるタイヤとともに向きを変える状態で取り付けられることを特徴とする。
横走行時には縦走行用停止位置決めセンサは用いない。また縦走行時には横走行用オートステアリングセンサは用いない。したがって、本発明ではこれらセンサを縦走行と横走行で90度向きを変えるクレーンのタイヤと共に設ける。すなわち、横走行時には横走行用オートステアリングセンサを使用可能状態の姿勢となるように設置し、縦走行時にタイヤが90度向きを変えると、次は縦走行用停止位置決めセンサが使用可能状態の姿勢となるように設置する。すなわち本発明ではより路面に近いタイヤの軸のブラケット等にセンサを固定することができ、センサ設置が容易である。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のクレーン自動走行システムにおいて、前記各レーンの路面に設けられ前記横走行用オートステア用ガイドラインと直交する方向に長手方向を向けた縦走行用停止位置決めマークを備え、前記横走行用オートステアリングセンサは、前記クレーンが備えるタイヤと共に縦走行と横走行とで向きを90度変える状態で取り付けられ、前記クレーン走行制御装置は、前記クレーンの縦走行時に前記横走行用オートステアリングセンサが停止目標レーンに設けられた前記縦走行用停止位置決めマークを検出する検出出力に基づいて、前記クレーンを前記縦走行用停止位置決めマークに対して位置決め停止させることを特徴とする。
本発明によれば、横走行用オートステアリングセンサは、横走行時には横走行用オートステア用ガイドラインを検出し、縦走行時にはタイヤと共に90度向きを変え、停止位置決めのために縦走行用停止位置決めマークを検出する。縦走行用停止位置決めマークはクレーンが縦走行する方向に沿って所定長さを持つようにすることで、横走行用オートステアリングセンサが通過する時間が長くなるので、確実に検出される。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のクレーン自動走行システムにおいて、前記クレーンの走行量を該クレーンが備えるタイヤの回転数に基づいて検出するエンコーダを備え、前記クレーン走行制御装置は、クレーンの縦走行時に、該エンコーダの出力に基づき、前記横走行用オートステアリングセンサが停止目標レーンに設けられた前記縦走行用停止位置決めマークを検出する前に前記クレーンを減速制御することを特徴とする。
本発明においては、好ましくは減速速度を、前記横走行用オートステアリングセンサが停止目標レーンに設けられた前記縦走行用停止位置決めマークを検出してから停止させた場合に、その停止位置が許容範囲内に収まる速度とする。これは縦走行用停止位置決めマークの長さ寸法との関係で定められる。なお、許容範囲内とはクレーンが次に横走行する際に横走行用オートステアリングセンサが横走行用オートステア用ガイドラインを検出できる範囲であり、かつ、横走行直進制御起動条件を満たす範囲である。このように予め減速しておくことで、クレーンを正確な位置に停止することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のクレーン自動走行システムにおいて、前記クレーン走行制御装置は、前記クレーンの縦走行時に、前記各レーンのうち停止目標ではないレーンに設けられた前記縦走行用停止位置決めマークが検出される毎に前記エンコーダの出力を校正することを特徴とする。
エンコーダは精度が低く、クレーンが走行するにしたがって誤差が開く。本発明では適宜エンコーダ出力を校正することで、縦走行時における走行位置検出を正確に行うことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載のクレーン自動走行システムにおいて、前記クレーン走行制御装置は、前記クレーンの縦走行時に前記横走行用オートステアリングセンサが前記横走行用オートステア用ガイドラインを検出する検出出力に基づいて、前記クレーンを前記横走行用オートステア用ガイドラインに対して位置決め停止させることを特徴とする。
本発明は横走行時でも縦走行時でもセンサの向きが変わらない場合に有効である。すなわち横走行用位置決め停止センサを縦走行時に蛇行防止用に兼用し、横走行用オートステアリングセンサを縦走行時に停止位置決め用に兼用する。
次に、本発明のクレーン自動走行システムを備えたクレーンおよびコンテナヤードについて、図面を参照して説明する。なお従来技術と同一の構成には同一の符号を用いる。
(第1実施形態)
図1において、符号20は、吊荷であるコンテナCを、目標位置または車両に荷積みするクレーン(トランスファークレーン)である。
このクレーン20は、コンテナを段積みするタイヤ式門形クレーンであり、タイヤ9を備えたタイヤ式走行装置21によって無軌道面上を走行する門形のクレーンである。タイヤ式走行装置21は、コンテナクレーン20の前後両側に設けられている。各タイヤ9は後述する縦走行時に90°回転可能に取り付けられている。クレーン20の水平な上部梁20aには、この上部梁20aに沿って水平方向に移動する横行トロリ13が設けられている。
(第1実施形態)
図1において、符号20は、吊荷であるコンテナCを、目標位置または車両に荷積みするクレーン(トランスファークレーン)である。
このクレーン20は、コンテナを段積みするタイヤ式門形クレーンであり、タイヤ9を備えたタイヤ式走行装置21によって無軌道面上を走行する門形のクレーンである。タイヤ式走行装置21は、コンテナクレーン20の前後両側に設けられている。各タイヤ9は後述する縦走行時に90°回転可能に取り付けられている。クレーン20の水平な上部梁20aには、この上部梁20aに沿って水平方向に移動する横行トロリ13が設けられている。
横行トロリ13には巻上装置14が搭載されており、巻上装置14が巻き上げ、繰り出しを行う吊ロープ15によってコンテナ用の吊具(スプレッダ)16が吊り下げられている。吊具16は吊荷であるコンテナCを係脱可能に保持することができるようになっている。
路面には、レーンの長手方向に間隔をおいて磁石によるベイマーク(横走行用停止位置決めマーク)30が複数設けられており、一方、クレーン20には、タイヤ走行装置21が取り付けられている両側の下部梁20bに同ベイマーク30を検出するベイセンサ(横走行用停止位置決めセンサ)25がそれぞれ設けられている。クレーン20をベイマーク30に位置決めすることで、コンテナを正確に積み降ろし/把持することができる。ベイセンサ25は下部梁20bから下方に延びるブーム25aの下端に設けられ、ベイマーク30と対向している。
図2に、ベイセンサ25とベイマーク30との関係を示した。図のように、該ベイセンサ25は、前記クレーン20の横走行方向に所定長さを有するとともに、対向位置したベイマーク30の磁力を検出することで、ベイマーク30とベイセンサ25の中心とのずれΔを検出することができる。
前記ベイマーク30は、クレーン20の横走行方向と直角方向に所定長さを有し、コンテナクレーン20の横ずれがあった場合にも常にベイセンサ25はベイマーク30と対向位置することができるようになっている。
なお、後述の縦走行用ベイセンサ26およびオートステアリングセンサ32,37の構成も上記のベイセンサ25と同様である。また後述のオートステア用ガイドライン31,縦走行用オートステア用ガイドライン31’はベイマーク30と同様に磁石により構成されている。すなわち各センサ25,26,32,37は、その長手方向において、路面のベイマーク30,ガイドライン31,31’とのずれΔを検出する。
前記ベイマーク30は、クレーン20の横走行方向と直角方向に所定長さを有し、コンテナクレーン20の横ずれがあった場合にも常にベイセンサ25はベイマーク30と対向位置することができるようになっている。
なお、後述の縦走行用ベイセンサ26およびオートステアリングセンサ32,37の構成も上記のベイセンサ25と同様である。また後述のオートステア用ガイドライン31,縦走行用オートステア用ガイドライン31’はベイマーク30と同様に磁石により構成されている。すなわち各センサ25,26,32,37は、その長手方向において、路面のベイマーク30,ガイドライン31,31’とのずれΔを検出する。
また、図1に示すように、前記クレーン20を走行制御するとともに、前記ベイセンサ25の検出出力が与えられるコンテナクレーン走行制御装置27が設けられている。
また符号26はコンテナクレーン20のタイヤ9の中心部に位置する非回転部位9aに固定された縦走行用ベイセンサ(縦走行用停止位置決めセンサ)である。縦走行用ベイセンサ26は片側の下梁部20bに二つ設けられ、オートステアリングセンサ32とタイヤ9の同軸上に設けられている(図4参照)。そして後述のようにオートステア用ガイドライン31とのずれΔを検出し、クレーン走行制御装置27に出力が与えられることにより、クレーン走行制御装置27はコンテナクレーン20を位置決めする。
また符号26はコンテナクレーン20のタイヤ9の中心部に位置する非回転部位9aに固定された縦走行用ベイセンサ(縦走行用停止位置決めセンサ)である。縦走行用ベイセンサ26は片側の下梁部20bに二つ設けられ、オートステアリングセンサ32とタイヤ9の同軸上に設けられている(図4参照)。そして後述のようにオートステア用ガイドライン31とのずれΔを検出し、クレーン走行制御装置27に出力が与えられることにより、クレーン走行制御装置27はコンテナクレーン20を位置決めする。
さらに図1において、符号31は路面に設けられた磁石によるオートステア用ガイドラインであり、クレーン20には図3に示すように、タイヤ9間にオートステア用ガイドライン31を検出するオートステアリングセンサ(横走行用オートステアリングセンサ)32が設けられている。オートステアリングセンサ32は前記縦走行用ベイセンサ26と同じ側に二つ設けられており、一対のタイヤ9間をつなぐ軸のブラケット9bに固定されている。本オートステアリングセンサ32についても上記ベイセンサ25と同様の構成であり、オートステアリングセンサ32の出力はクレーン走行制御装置27に与えられることにより、オートステアリングセンサ32とオートステア用ガイドライン31とのずれΔ(図2参照)に基づいてクレーン20の蛇行量を制御することでクレーン20をオートステア用ガイドライン31に沿って走行させることができる。
また、各タイヤ9は横走行時と縦走行時で90度向きが変えられるように支持されており、上記の縦走行用ベイセンサ26およびオートステアリングセンサ32はタイヤ90とともに90度向きが変わる状態で取り付けられている。
次に、上記のクレーン20が、あるコンテナヤードのレーン18内を自動的に横走行する場合の動作について説明する。なお、レーン18の長手走行に沿った方向を横走行と呼び、これらを横切る方向の移動を縦走行と呼ぶ。また、クレーン20の走行はクレーン走行制御装置27により制御される。
図4において、クレーン20の片側に設けられた各センサとベイマーク30,オートステア用ガイドライン31を平面視した状態を示した。クレーン20が走行すると、ヤードの傾斜やタイヤ変形等を原因として蛇行する。蛇行するとオートステアリングセンサ32がオートステア用ガイドライン31とのずれΔを検出し、クレーン走行制御装置27がこのずれΔに基づいてタイヤ走行装置21を制御し、直進を保持するよう各タイヤ走行装置21の速度制御を行う。
ベイセンサ25がコンテナ荷役の目標位置にあるベイマーク30に近づくと、該ベイマーク30とベイセンサ25とのずれΔが0となるようにクレーン走行制御装置27が停止制御を行う。クレーン20はヤードに載置されたコンテナCをスプレッダ16によって掴むことができるように、許容される停止位置ずれが±25mm以内となるように停止される。
図4において、クレーン20の片側に設けられた各センサとベイマーク30,オートステア用ガイドライン31を平面視した状態を示した。クレーン20が走行すると、ヤードの傾斜やタイヤ変形等を原因として蛇行する。蛇行するとオートステアリングセンサ32がオートステア用ガイドライン31とのずれΔを検出し、クレーン走行制御装置27がこのずれΔに基づいてタイヤ走行装置21を制御し、直進を保持するよう各タイヤ走行装置21の速度制御を行う。
ベイセンサ25がコンテナ荷役の目標位置にあるベイマーク30に近づくと、該ベイマーク30とベイセンサ25とのずれΔが0となるようにクレーン走行制御装置27が停止制御を行う。クレーン20はヤードに載置されたコンテナCをスプレッダ16によって掴むことができるように、許容される停止位置ずれが±25mm以内となるように停止される。
次に、上記のクレーン20が、あるレーン18から他のレーン18に移動する際の自動縦走行動作について説明する。なお以下において停止目標のレーンをレーン18Aと呼ぶ。
図5において、符号31’は縦走行用オートステア用ガイドラインである。縦走行用オートステア用ガイドライン31’は各レーン18のオートステア用ガイドライン31を横切って設けられている。
まず上記の横走行によってクレーン20をレーン18の所定位置に移動させる。その際にベイセンサ25が縦走行用オートステア用ガイドライン31’を検出することでこの位置に位置決めして停止させる。
次いで、図のように各タイヤ9を90°回転させる。これによりオートステアリングセンサ32はオートステア用ガイドライン31の延在方向を向き、縦走行用ベイセンサ26は縦走行用オートステア用ガイドライン31’の延在方向を向く。
図5において、符号31’は縦走行用オートステア用ガイドラインである。縦走行用オートステア用ガイドライン31’は各レーン18のオートステア用ガイドライン31を横切って設けられている。
まず上記の横走行によってクレーン20をレーン18の所定位置に移動させる。その際にベイセンサ25が縦走行用オートステア用ガイドライン31’を検出することでこの位置に位置決めして停止させる。
次いで、図のように各タイヤ9を90°回転させる。これによりオートステアリングセンサ32はオートステア用ガイドライン31の延在方向を向き、縦走行用ベイセンサ26は縦走行用オートステア用ガイドライン31’の延在方向を向く。
次にクレーン20を縦走行用オートステア用ガイドライン31’にそって縦走行させる。クレーン20が走行すると、ヤードの傾斜やタイヤ変形等を原因として蛇行する。蛇行するとベイセンサ25が縦走行用オートステア用ガイドライン31’とのずれΔを検出し、クレーン走行制御装置27がこのずれΔに基づいてタイヤ走行装置21を制御し、直進を保持するよう各タイヤ走行装置21の速度制御を行う。
クレーン20が停止目標のレーン18Aに近づくと、縦走行用ベイセンサ26がレーン18Aに設けられたオートステア用ガイドライン31とのずれΔを検出し、このずれΔが0となるようにクレーン走行制御装置27が停止制御を行う。なお、この際の停止位置のずれは、次にクレーン20が横移動する際にオートステアリングセンサ32がオートステア用ガイドライン31を検出し、かつ横走行直進制御軌道条件を満たすように、±50mm以内に停止させる。
その後、タイヤ9を再び90°戻して上記のような横走行を行う。
クレーン20が停止目標のレーン18Aに近づくと、縦走行用ベイセンサ26がレーン18Aに設けられたオートステア用ガイドライン31とのずれΔを検出し、このずれΔが0となるようにクレーン走行制御装置27が停止制御を行う。なお、この際の停止位置のずれは、次にクレーン20が横移動する際にオートステアリングセンサ32がオートステア用ガイドライン31を検出し、かつ横走行直進制御軌道条件を満たすように、±50mm以内に停止させる。
その後、タイヤ9を再び90°戻して上記のような横走行を行う。
このように、横走行時には、
・オートステアリングセンサ32でオートステア用ガイドライン31を検出することで蛇行を防止し、
・ベイセンサ25でベイマーク30を検出することで停止位置決めを行う。
縦走行時には、
・ベイセンサ25で縦走行用オートステア用ガイドライン31’を検出することで蛇行を防止し、
・縦走行用ベイセンサ26でオートステア用ガイドライン31を検出することで停止位置決めを行う。
したがって横走行時のみならず縦走行時にもクレーンを連続して自動走行させることができる。
しかも、横走行時に用いていたオートステア用ガイドライン31を縦走行時には停止位置決めに用い、横走行時に停止位置決めに用いていたベイセンサ25を縦走行時には蛇行防止に用いる。すなわちセンサおよびガイドラインを兼用することで、コストおよびメンテナンス費用を抑えることができる。
・オートステアリングセンサ32でオートステア用ガイドライン31を検出することで蛇行を防止し、
・ベイセンサ25でベイマーク30を検出することで停止位置決めを行う。
縦走行時には、
・ベイセンサ25で縦走行用オートステア用ガイドライン31’を検出することで蛇行を防止し、
・縦走行用ベイセンサ26でオートステア用ガイドライン31を検出することで停止位置決めを行う。
したがって横走行時のみならず縦走行時にもクレーンを連続して自動走行させることができる。
しかも、横走行時に用いていたオートステア用ガイドライン31を縦走行時には停止位置決めに用い、横走行時に停止位置決めに用いていたベイセンサ25を縦走行時には蛇行防止に用いる。すなわちセンサおよびガイドラインを兼用することで、コストおよびメンテナンス費用を抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。上記第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を省略する。
本実施形態のクレーン20’の横走行時の状態を図6に、縦走行時の状態を図7に示した。
本実施形態では、上記第1実施形態の縦走行用ベイセンサ26が設けられていない。また、タイヤ9の少なくともひとつにはエンコーダ(不図示)が取り付けられ、タイヤ9の回転数に基づいて走行位置を算出するようになっている。クレーン走行制御装置27は、エンコーダの出力が与えられることによってクレーン20’の走行位置を検出することができる。また、エンコーダには走行に伴って誤差が生じるため、後述のように適宜校正される。
さらに、図7(b)に示したように、オートステア用ガイドライン31の所定位置には、磁石による縦走行用ベイマーク(縦走行用停止位置決めマーク)35が設けられている。縦走行用ベイマーク35の位置は、ベイセンサ25が縦走行用オートステアセンサ用ガイドライン31’に位置決めされている状態において縦走行用に90°回転したオートステアリングセンサ32に位置合わせされた状態とされている。縦走行用ベイマーク35は縦走行用オートステア用ガイドライン31’と同じ方向に延在し、その長さは後述のように所定の徐行速度で縦走行するクレーン20’が本縦走行用ベイマーク35を検知してから停止した場合に許容範囲内に収まる長さとなっている。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。上記第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を省略する。
本実施形態のクレーン20’の横走行時の状態を図6に、縦走行時の状態を図7に示した。
本実施形態では、上記第1実施形態の縦走行用ベイセンサ26が設けられていない。また、タイヤ9の少なくともひとつにはエンコーダ(不図示)が取り付けられ、タイヤ9の回転数に基づいて走行位置を算出するようになっている。クレーン走行制御装置27は、エンコーダの出力が与えられることによってクレーン20’の走行位置を検出することができる。また、エンコーダには走行に伴って誤差が生じるため、後述のように適宜校正される。
さらに、図7(b)に示したように、オートステア用ガイドライン31の所定位置には、磁石による縦走行用ベイマーク(縦走行用停止位置決めマーク)35が設けられている。縦走行用ベイマーク35の位置は、ベイセンサ25が縦走行用オートステアセンサ用ガイドライン31’に位置決めされている状態において縦走行用に90°回転したオートステアリングセンサ32に位置合わせされた状態とされている。縦走行用ベイマーク35は縦走行用オートステア用ガイドライン31’と同じ方向に延在し、その長さは後述のように所定の徐行速度で縦走行するクレーン20’が本縦走行用ベイマーク35を検知してから停止した場合に許容範囲内に収まる長さとなっている。
このように構成されたクレーン20’は、横走行時には上記第1実施形態と同様に自動走行する。
以下は縦走行時について説明する。
まず横走行によってクレーン20’をレーン18の所定位置に移動させる。その際にベイセンサ25が縦走行用オートステア用ガイドライン31’を検出することでこの位置に位置決めして停止させる。
次いで、図7のように各タイヤ9を90°回転させる。これによりオートステアリングセンサ32はオートステア用ガイドライン31の延在方向を向き、縦走行用ベイマーク35と交差した状態となる。
またこの状態でクレーン走行制御装置27はエンコーダを校正(リセット)する。
以下は縦走行時について説明する。
まず横走行によってクレーン20’をレーン18の所定位置に移動させる。その際にベイセンサ25が縦走行用オートステア用ガイドライン31’を検出することでこの位置に位置決めして停止させる。
次いで、図7のように各タイヤ9を90°回転させる。これによりオートステアリングセンサ32はオートステア用ガイドライン31の延在方向を向き、縦走行用ベイマーク35と交差した状態となる。
またこの状態でクレーン走行制御装置27はエンコーダを校正(リセット)する。
次にクレーン20’を縦走行用オートステア用ガイドライン31’にそって縦走行させる。クレーン20’が走行すると、ヤードの傾斜やタイヤ変形等を原因として蛇行する。蛇行するとベイセンサ25が縦走行用オートステア用ガイドライン31’とのずれΔを検出し、クレーン走行制御装置27がこのずれΔに基づいてタイヤ走行装置21を制御し、直進を保持するよう各タイヤ走行装置21の速度制御を行う。
なお、目標とするレーン18Aが隣り合っていない場合は、クレーン20’は他のレーンを横切る。走行途中にクレーン20’がレーン18を横切る度に、オートステアリングセンサ32が縦走行用ベイマーク35を検出する。その出力がクレーン走行制御装置27に与えられ、該クレーン走行制御装置27は検知のタイミングで走行の進行方向、走行速度、制御遅れ時間、センサ反応時間と、予め定められた縦走行用ベイマーク35の設置位置に基づき、その時点におけるクレーン20’の位置を算出する。さらに算出した位置に基づいて、前記エンコーダを校正する。
なお、目標とするレーン18Aが隣り合っていない場合は、クレーン20’は他のレーンを横切る。走行途中にクレーン20’がレーン18を横切る度に、オートステアリングセンサ32が縦走行用ベイマーク35を検出する。その出力がクレーン走行制御装置27に与えられ、該クレーン走行制御装置27は検知のタイミングで走行の進行方向、走行速度、制御遅れ時間、センサ反応時間と、予め定められた縦走行用ベイマーク35の設置位置に基づき、その時点におけるクレーン20’の位置を算出する。さらに算出した位置に基づいて、前記エンコーダを校正する。
クレーン20’が停止目標のレーン18Aに近づくと、クレーン走行制御装置27はクレーン20’を減速して徐行させる。クレーン20’が停止目標のレーン18Aに近づいたか否かはエンコーダの出力から判断される。
そしてオートステアリングセンサ32が目標レーン18Aに設けられた縦走行用ベイマーク35にさしかかり、オートステアリングセンサ32が該縦走行用ベイマーク35を検知すると、クレーン走行制御装置27はコンテナクレーン20’を停止させる。クレーン20’は完全に停止するまでにわずかに進行するが、上記のようにクレーン20’の徐行速度と縦走行用ベイマーク35の長さが適切に設定されていることで、停止した位置が目標位置から±50mmの範囲に収まる。この範囲内であればオートステア用ガイドライン31がオートステアリングセンサ32の検知範囲にあり、かつ横走行直進制御軌道条件を満たすので許容範囲内である。
その後、タイヤ9を再び90°戻して上記のような横走行を行う。
そしてオートステアリングセンサ32が目標レーン18Aに設けられた縦走行用ベイマーク35にさしかかり、オートステアリングセンサ32が該縦走行用ベイマーク35を検知すると、クレーン走行制御装置27はコンテナクレーン20’を停止させる。クレーン20’は完全に停止するまでにわずかに進行するが、上記のようにクレーン20’の徐行速度と縦走行用ベイマーク35の長さが適切に設定されていることで、停止した位置が目標位置から±50mmの範囲に収まる。この範囲内であればオートステア用ガイドライン31がオートステアリングセンサ32の検知範囲にあり、かつ横走行直進制御軌道条件を満たすので許容範囲内である。
その後、タイヤ9を再び90°戻して上記のような横走行を行う。
このように、横走行時には、
・オートステアリングセンサ32でオートステア用ガイドライン31を検出することで蛇行を防止し、
・ベイセンサ25でベイマーク30を検出することで停止位置決めを行う。
縦走行時には、
・ベイセンサ25で縦走行用オートステア用ガイドライン31’を検出することで蛇行を防止し、
・オートステアリングセンサ32で縦走行用ベイマーク35を検出することで停止位置決めを行う。
したがって横走行時のみならず縦走行時にもコンテナクレーンを連続して正確に自動走行させることができる。
しかも、横走行時に用いていたオートステアリングセンサ32を縦走行時には停止位置決めに用い、横走行時に停止位置決めに用いていたベイセンサ25を縦走行時には蛇行防止に用いる。すなわち上記第1実施形態からさらに縦走行用ベイセンサ26を不要とし、センサおよびガイドラインを兼用することで、コストおよびメンテナンス費用をさらに抑えることができる。
・オートステアリングセンサ32でオートステア用ガイドライン31を検出することで蛇行を防止し、
・ベイセンサ25でベイマーク30を検出することで停止位置決めを行う。
縦走行時には、
・ベイセンサ25で縦走行用オートステア用ガイドライン31’を検出することで蛇行を防止し、
・オートステアリングセンサ32で縦走行用ベイマーク35を検出することで停止位置決めを行う。
したがって横走行時のみならず縦走行時にもコンテナクレーンを連続して正確に自動走行させることができる。
しかも、横走行時に用いていたオートステアリングセンサ32を縦走行時には停止位置決めに用い、横走行時に停止位置決めに用いていたベイセンサ25を縦走行時には蛇行防止に用いる。すなわち上記第1実施形態からさらに縦走行用ベイセンサ26を不要とし、センサおよびガイドラインを兼用することで、コストおよびメンテナンス費用をさらに抑えることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上記第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を省略する。
本実施形態のクレーン20”の要部斜視図を図8に示した。また本実施形態のクレーン20”の横走行時の状態を図9に、縦走行時の状態を図10に示した。
本実施形態では、上記第1実施形態の縦走行用ベイセンサ26は設けられていない。また、オートステアリングセンサ32のかわりに下部梁20bにブーム36を介してオートステアリングセンサ37が設けられている。本オートステアリングセンサ37についても上記オートステアリングセンサ32と同様の構成であり、オートステア用ガイドライン31を検出したオートステアリングセンサ37の出力はクレーン走行制御装置27に与えられることにより、オートステアリングセンサ37とオートステア用ガイドライン31とのずれΔに基づいてクレーン20”の蛇行量を制御することでクレーン20”をオートステア用ガイドライン31に沿って走行させることができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上記第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を省略する。
本実施形態のクレーン20”の要部斜視図を図8に示した。また本実施形態のクレーン20”の横走行時の状態を図9に、縦走行時の状態を図10に示した。
本実施形態では、上記第1実施形態の縦走行用ベイセンサ26は設けられていない。また、オートステアリングセンサ32のかわりに下部梁20bにブーム36を介してオートステアリングセンサ37が設けられている。本オートステアリングセンサ37についても上記オートステアリングセンサ32と同様の構成であり、オートステア用ガイドライン31を検出したオートステアリングセンサ37の出力はクレーン走行制御装置27に与えられることにより、オートステアリングセンサ37とオートステア用ガイドライン31とのずれΔに基づいてクレーン20”の蛇行量を制御することでクレーン20”をオートステア用ガイドライン31に沿って走行させることができる。
このように構成されたクレーン20”は、横走行時には上記第1実施形態と同様に自動走行する。すなわち、クレーン20”が走行すると、ヤードの傾斜やタイヤ変形等を原因として蛇行する。蛇行するとオートステアリングセンサ37がオートステア用ガイドライン31とのずれΔを検出し、クレーン走行制御装置27がこのずれΔに基づいてタイヤ走行装置21を制御し、直進を保持するよう走行の各タイヤ走行装置21の速度制御を行う。
次に縦走行時について説明する。
まず横走行によってクレーン20”をレーン18の所定位置に移動させる。その際にベイセンサ25が縦走行用オートステア用ガイドライン31’を検出することでこの位置に位置決めして停止させる。
次いで、図10のように各タイヤ9を90°回転させる。オートステアリングセンサ37はブーム36を介して下部梁20bに固定されているから、タイヤ9の回転によってもその向きは変わらない。
まず横走行によってクレーン20”をレーン18の所定位置に移動させる。その際にベイセンサ25が縦走行用オートステア用ガイドライン31’を検出することでこの位置に位置決めして停止させる。
次いで、図10のように各タイヤ9を90°回転させる。オートステアリングセンサ37はブーム36を介して下部梁20bに固定されているから、タイヤ9の回転によってもその向きは変わらない。
次にクレーン20”を縦走行用オートステア用ガイドライン31’にそって縦走行させる。クレーン20”が走行すると、ヤードの傾斜やタイヤ変形等を原因として蛇行する。蛇行するとベイセンサ25が縦走行用オートステア用ガイドライン31’とのずれΔを検出し、クレーン走行制御装置27がこのずれΔに基づいてタイヤ走行装置21を制御し、直進を保持するよう走行の各タイヤ走行装置21の速度制御を行う。
クレーン20”が停止目標のレーン18Aに近づくと、オートステアリングセンサ37がレーン18Aに設けられたオートステア用ガイドライン31とのずれΔを検出し、このずれΔが0となるようにクレーン走行制御装置27が停止制御を行う。
その後、タイヤ9を再び90°戻して上記のような横走行を行う。
クレーン20”が停止目標のレーン18Aに近づくと、オートステアリングセンサ37がレーン18Aに設けられたオートステア用ガイドライン31とのずれΔを検出し、このずれΔが0となるようにクレーン走行制御装置27が停止制御を行う。
その後、タイヤ9を再び90°戻して上記のような横走行を行う。
このように、横走行時には、
・オートステアリングセンサ37でオートステア用ガイドライン31を検出することで蛇行を防止し、
・ベイセンサ25でベイマーク30を検出することで停止位置決めを行う。
縦走行時には、
・ベイセンサ25で縦走行用オートステア用ガイドライン31’を検出することで蛇行を防止し、
・オートステアリングセンサ37でオートステア用ガイドライン31を検出することで停止位置決めを行う。
したがって横走行時のみならず縦走行時にもクレーンを連続して自動走行させることができる。
しかも、横走行時に用いていたオートステアリングセンサ37は縦走行時にはオートステア用ガイドライン31を検出して停止位置決めに用い、横走行時に停止位置決めに用いていたベイセンサ25を縦走行時には蛇行防止に用いる。すなわち上記第2実施形態からさらに縦走行用ベイマーク35を不要とし、センサおよびガイドラインを兼用することで、コストおよびメンテナンス費用をさらに抑えることができる。
・オートステアリングセンサ37でオートステア用ガイドライン31を検出することで蛇行を防止し、
・ベイセンサ25でベイマーク30を検出することで停止位置決めを行う。
縦走行時には、
・ベイセンサ25で縦走行用オートステア用ガイドライン31’を検出することで蛇行を防止し、
・オートステアリングセンサ37でオートステア用ガイドライン31を検出することで停止位置決めを行う。
したがって横走行時のみならず縦走行時にもクレーンを連続して自動走行させることができる。
しかも、横走行時に用いていたオートステアリングセンサ37は縦走行時にはオートステア用ガイドライン31を検出して停止位置決めに用い、横走行時に停止位置決めに用いていたベイセンサ25を縦走行時には蛇行防止に用いる。すなわち上記第2実施形態からさらに縦走行用ベイマーク35を不要とし、センサおよびガイドラインを兼用することで、コストおよびメンテナンス費用をさらに抑えることができる。
9 タイヤ
20、20’、20” クレーン(トランスファークレーン)
25 ベイセンサ(横走行用停止位置決めセンサ)
26 縦走行用ベイセンサ(縦走行用停止位置決めセンサ)
27 クレーン走行制御装置
30 ベイマーク(横走行用停止位置決めマーク)
31 オートステア用ガイドライン(横走行用オートステア用ガイドライン)
31’ 縦走行用オートステア用ガイドライン
32、37 オートステアリングセンサ(横走行用オートステアリングセンサ)
35 縦走行用ベイマーク(縦走行用停止位置決めマーク)
20、20’、20” クレーン(トランスファークレーン)
25 ベイセンサ(横走行用停止位置決めセンサ)
26 縦走行用ベイセンサ(縦走行用停止位置決めセンサ)
27 クレーン走行制御装置
30 ベイマーク(横走行用停止位置決めマーク)
31 オートステア用ガイドライン(横走行用オートステア用ガイドライン)
31’ 縦走行用オートステア用ガイドライン
32、37 オートステアリングセンサ(横走行用オートステアリングセンサ)
35 縦走行用ベイマーク(縦走行用停止位置決めマーク)
Claims (7)
- それぞれにコンテナが載置される複数のレーンを該レーンの長手方向に横走行するとともに、これらレーンを横切る方向に縦走行するトランスファークレーンを自動走行制御させるトランスファークレーン自動走行システムにおいて、
前記各レーンの路面に該レーンの長手方向に沿って設けられる横走行用オートステア用ガイドラインと、
前記各レーンの路面に該レーンの長手方向に間隔をおいて設けられる複数の横走行用停止位置決めマークと、
前記トランスファークレーンに設けられ前記横走行用オートステア用ガイドラインを検出する横走行用オートステアリングセンサと、
前記トランスファークレーンに設けられ前記横走行用停止位置決めマークを検出する横走行用停止位置決めセンサと、
前記各レーンを横切って路面に設けられる縦走行用オートステア用ガイドラインと、
前記トランスファークレーンを走行制御するトランスファークレーン走行制御装置とを備え、
該トランスファークレーン走行制御装置は、
前記トランスファークレーンの横走行時には、前記横走行用オートステアリングセンサが前記横走行用オートステア用ガイドラインを検出する検出出力に基づいて前記コンテナクレーンを該横走行用オートステア用ガイドラインに沿って横走行制御するとともに、前記横走行用停止位置決めセンサが前記横走行用停止位置決めマークを検出する検出出力に基づいて前記トランスファークレーンを該横走行用停止位置決めマークに対して位置決め停止させ、
前記トランスファークレーンの縦走行時には、前記横走行用停止位置決めセンサが前記縦走行用オートステア用ガイドラインを検出する検出出力に基づいて、前記トランスファークレーンを該縦走行用オートステア用ガイドラインに沿って縦走行制御することを特徴とするトランスファークレーン自動走行システム。 - 前記トランスファークレーンに設けられ前記横走行用オートステア用ガイドラインを検出する縦走行用停止位置決めセンサを備え、
前記トランスファークレーン走行制御装置は、前記トランスファークレーンの縦走行時には、前記縦走行用停止位置決めセンサが前記横走行用オートステア用ガイドラインを検出する検出出力に基づいて、前記トランスファークレーンを前記横走行用オートステア用ガイドラインに対して位置決め停止させることを特徴とする請求項1に記載のトランスファークレーン自動走行システム。 - 前記トランスファークレーンに縦走行と横走行で向きを90度変えるタイヤが設けられ、前記横走行用オートステアリングセンサおよび前記縦走行用停止位置決めセンサは、前記トランスファークレーンが備えるタイヤとともに向きを変える状態で取り付けられることを特徴とする請求項2に記載のトランスファークレーン自動走行システム。
- 前記各レーンの路面に設けられ前記横走行用オートステア用ガイドラインと直交する方向に長手方向を向けた縦走行用停止位置決めマークを備え、
前記横走行用オートステアリングセンサは、前記トランスファークレーンが備えるタイヤと共に縦走行と横走行とで向きを90度変える状態で取り付けられ、
前記トランスファークレーン走行制御装置は、前記トランスファークレーンの縦走行時に前記横走行用オートステアリングセンサが停止目標レーンに設けられた前記縦走行用停止位置決めマークを検出する検出出力に基づいて、前記トランスファークレーンを前記縦走行用停止位置決めマークに対して位置決め停止させることを特徴とする請求項1に記載のトランスファークレーン自動走行システム。 - 前記トランスファークレーンの走行量を該トランスファークレーンが備えるタイヤの回転数に基づいて検出するエンコーダを備え、
前記トランスファークレーン走行制御装置は、トランスファークレーンの縦走行時に、該エンコーダの出力に基づき、前記横走行用オートステアリングセンサが停止目標レーンに設けられた前記縦走行用停止位置決めマークを検出する前に前記トランスファークレーンを減速制御することを特徴とする請求項4に記載のトランスファークレーン自動走行システム。 - 前記トランスファークレーン走行制御装置は、前記トランスファークレーンの縦走行時に、前記各レーンのうち停止目標ではないレーンに設けられた前記縦走行用停止位置決めマークが検出される毎に前記エンコーダの出力を校正することを特徴とする請求項5に記載のトランスファークレーン自動走行システム。
- 前記トランスファークレーン走行制御装置は、前記トランスファークレーンの縦走行時に前記横走行用オートステアリングセンサが前記横走行用オートステア用ガイドラインを検出する検出出力に基づいて、前記トランスファークレーンを前記横走行用オートステア用ガイドラインに対して位置決め停止させることを特徴とする請求項1に記載のトランスファークレーン自動走行システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004051563A JP2005239352A (ja) | 2004-02-26 | 2004-02-26 | トランスファークレーン自動走行システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004051563A JP2005239352A (ja) | 2004-02-26 | 2004-02-26 | トランスファークレーン自動走行システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005239352A true JP2005239352A (ja) | 2005-09-08 |
Family
ID=35021494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004051563A Pending JP2005239352A (ja) | 2004-02-26 | 2004-02-26 | トランスファークレーン自動走行システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005239352A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009113927A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | コンテナヤード及びヤードクレーン並びに位置検出装置 |
JP2019147637A (ja) * | 2018-02-26 | 2019-09-05 | 株式会社三井E&Sマシナリー | タイヤ式門型クレーンおよびその制御方法 |
JP2019147638A (ja) * | 2018-02-26 | 2019-09-05 | 株式会社三井E&Sマシナリー | タイヤ式門型クレーンおよびその制御方法 |
-
2004
- 2004-02-26 JP JP2004051563A patent/JP2005239352A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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