JP2003192268A - コンテナクレーン走行位置決め装置およびコンテナクレーン走行位置決め方法 - Google Patents

コンテナクレーン走行位置決め装置およびコンテナクレーン走行位置決め方法

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JP2003192268A
JP2003192268A JP2001392420A JP2001392420A JP2003192268A JP 2003192268 A JP2003192268 A JP 2003192268A JP 2001392420 A JP2001392420 A JP 2001392420A JP 2001392420 A JP2001392420 A JP 2001392420A JP 2003192268 A JP2003192268 A JP 2003192268A
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container crane
traveling
container
position sensor
speed
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JP2001392420A
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English (en)
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Masaharu Takuri
雅晴 田栗
Nobuo Yoshioka
伸郎 吉岡
Masaki Nishioka
正樹 西岡
Koji Uchida
浩二 内田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンテナクレーンを正確にかつ効率的に停止
することができるコンテナクレーン走行位置決め装置お
よびコンテナクレーン走行位置決め方法を提供するこ
と。 【解決手段】 コンテナクレーン20に設けられた位置
センサ25は、コンテナクレーン20の走行方向に所定
長さを有するとともに、対向位置した磁石30が、該位
置センサ25の長手方向のどの位置に対向しているかを
検出可能である。さらに、前記コンテナクレーン20を
走行制御するとともに、前記位置センサ25の検出出力
が与えられるコンテナクレーン走行制御装置27が設け
られ、該コンテナクレーン走行制御装置27は、前記コ
ンテナクレーン20を高速度から停止状態に減速制御す
る際に、前記位置センサ25により検出された前記コン
テナクレーン20と停止目標位置との距離が所定以内の
場合の低速と、所定以上である場合の中速との2段階で
減速可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、港湾に
て、箱型形状のコンテナが多数載置されるコンテナヤー
ドにて前記コンテナを搬送するコンテナクレーンの走行
位置決め装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】港湾等のコンテナヤードでは、クレーン
によって船舶あるいはトレーラへのコンテナの積み込み
及び船舶あるいはトレーラからのコンテナの積み降ろし
等の荷役作業が行われている。この荷役作業に用いられ
るクレーンとして、図4に示すものを例にとって説明す
る。図4において符号10は、吊荷であるコンテナC
を、目標コンテナへ段積みさせるコンテナクレーン(以
下クレーンと称す)である。このクレーン10は、コン
テナを段積みするタイヤ式橋形クレーンであり、タイヤ
9を備えたタイヤ式走行装置11によって無軌道面上を
走行する門形のクレーン走行機体10aを有している。
クレーン走行機体10aの水平な上部梁12には、この
上部梁12に沿って水平方向に移動する横行トロリ13
が設けられている。
【0003】横行トロリ13には巻上装置14が搭載さ
れており、巻上装置14が巻き上げ、繰り出しを行う吊
ロープ15によってコンテナ用の吊具(スプレッダ)1
6が吊り下げられている。吊具16は吊荷であるコンテ
ナCを係脱可能に保持することができるようになってい
る。
【0004】図5は、このようなクレーンが用いられて
いるコンテナヤードである。コンテナヤードには複数の
レーン18が設けられており、一つのレーン18に一台
以上のクレーン10が設置されている。クレーン10は
各レーン18内で移動することで、ヤード上の任意のコ
ンテナCを車両19に積み、または、車両19からヤー
ド上にコンテナCを積み降ろす。
【0005】ところで、近年このようなクレーン10を
コンテナヤード上の目的の位置に自動で移動させるため
の技術開発が進められており、例えば、直進走行を容易
に可能にするために半自動制御を行う技術が開発されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クレー
ン10を停止目標位置に正確に停止させる技術は実用化
されておらず、開発が望まれている。
【0007】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので
あり、コンテナクレーンを正確にかつ効率的に停止する
ことができるコンテナクレーン走行位置決め装置および
コンテナクレーン走行位置決め方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のコンテ
ナクレーン走行位置決め装置は、移動自在に設けられた
コンテナを運ぶコンテナクレーンと、該コンテナクレー
ンが走行する路面のコンテナクレーン停止目標位置との
いずれか一方に目標物が設けられ、同他方に前記目標物
を検出する位置センサが設けられ、該位置センサは、前
記コンテナクレーンの走行方向に所定長さを有するとと
もに、対向位置した前記目標物が、該位置センサの長手
方向のどの位置に対向しているかを検出可能であり、さ
らに、前記コンテナクレーンを走行制御するとともに、
前記位置センサの検出出力が与えられるコンテナクレー
ン走行制御装置が設けられ、該コンテナクレーン走行制
御装置は、前記コンテナクレーンを高速度から停止状態
に減速制御する際に、前記位置センサにより検出された
前記コンテナクレーンと停止目標位置との距離が所定以
内の場合の低速と、所定以上である場合の中速との2段
階で減速可能に構成されていることを特徴とする。
【0009】この発明においては、位置センサがコンテ
ナクレーン走行装置の長手方向に所定長さにわたって、
停止目標である目標物の位置を検出することができる。
このため、コンテナクレーンが停止目標まで一定距離近
づかなければ、ある程度速度を上げて走行させることが
できる。なお、高速度とは、コンテナクレーンを移動さ
せる際に加速させた後の走行速度であり、低速度とは、
直ちに停止することができる徐行速度である。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のコンテナクレーン走行位置決め装置において、前記位
置センサの長さは、少なくとも、コンテナクレーンを前
記中速から前記低速へ減速させる間の移動距離と前記低
速で位置あわせするのに必要な距離とを合計した値の2
倍であることを特徴とする。
【0011】コンテナクレーンを路面に停止させる位置
は決まっており、該停止目標位置には、コンテナクレー
ン走行方向に沿って、正方向から進入する場合と、逆方
向から進入する場合とがある。このため、それぞれの場
合において位置センサの長さは少なくともコンテナクレ
ーンを前記低速で位置あわせするのに必要な距離と中速
から低速に減速させる間の移動距離との合計が必要であ
るから、正逆両方向で進入する場合を合計して、少なく
ともコンテナクレーンを前記中速から前記低速へ減速さ
せる間の移動距離と前記低速で位置あわせするのに必要
な距離とを合計した値の2倍あればよい。そして、位置
センサが目標物を検出した場合、低速に減速して位置あ
わせを行うことができる。コンテナクレーンがまだその
範囲内に進入していなければ、上記のように中速度でコ
ンテナクレーンを走行させることができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のコンテナクレーン走行位置決め装置におい
て、前記目標物は、前記コンテナクレーンの走行方向と
直角をなす方向に所定長さを有し、該目標物の長さは、
少なくとも、コンテナクレーン横ずれの許容幅より大き
い距離であることを特徴とする。
【0013】この発明においては、コンテナクレーンの
横ずれがあった場合にも位置センサと目標物とが対向位
置することができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
いずれかに記載のコンテナクレーン走行位置決め装置に
おいて、前記コンテナクレーンには車輪の回転に基づい
てコンテナクレーンの位置を検出するエンコーダが設け
られており、前記コンテナクレーン走行制御装置は、少
なくとも、前記コンテナクレーン停止目標位置よりも、
前記低速で位置あわせをするのに必要な距離と、前記エ
ンコーダによる誤差範囲を足し合わせた距離手前で前記
低速になるように減速制御を開始する構成となっている
ことを特徴とする。
【0015】この発明においては、エンコーダによる誤
差が最悪の場合であっても、少なくともコンテナクレー
ンを低速で位置あわせするのに必要な距離を確保するこ
とができる。逆に、実際より早く減速を開始した場合
は、コンテナクレーン停止目標に近づくまで中速で保つ
ことができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1から4
いずれかに記載のコンテナクレーン走行位置決め装置に
おいて、前記コンテナクレーン走行制御装置は、前記コ
ンテナクレーンの吊荷の振れ止め走行制御を行うよう構
成されていることを特徴とする。
【0017】この発明においては、コンテナクレーンが
吊り下げるコンテナの振れを抑えて加速、走行、減速す
ることができる。
【0018】請求項6に記載のコンテナクレーン走行位
置決め方法は、移動自在に設けられたコンテナを運ぶコ
ンテナクレーンと、該コンテナクレーンが走行する路面
のコンテナクレーン停止目標位置とのいずれか一方に目
標物が設けられ、同他方に前記目標物を検出する位置セ
ンサが設けられ、該位置センサは、前記コンテナクレー
ンの走行方向に所定長さを有するとともに、対向位置し
た前記目標物が、該位置センサの長手方向のどの位置に
対向しているかを検出可能であり、前記コンテナクレー
ンを、高速度から減速させて停止させる際に、前記コン
テナクレーンを中速度まで減速させ、前記位置センサに
より検出された前記コンテナクレーンと停止目標位置と
の距離が所定以内になるまで該速度を保ち、次いで前記
コンテナクレーンと停止目標位置との距離が所定以内と
なった場合に低速度に減速し、さらに前記位置センサの
所定位置に前記目標物が対向位置した場合に前記コンテ
ナクレーンを停止させることを特徴とする。
【0019】この発明においては、位置センサがコンテ
ナクレーン走行装置の長手方向に所定長さにわたって、
停止目標である目標物の位置を検出することができる。
このため、コンテナクレーンが停止目標まで一定距離近
づかなければ、ある程度速度を上げて走行させることが
できる。高速から中速まで減速させたときにコンテナク
レーンと停止目標位置との距離が所定以内であれば、そ
のまま低速まで減速する。なお、高速度とは、コンテナ
クレーンを移動させる際に加速させた後の走行速度であ
り、低速度とは、直ちに停止することができる徐行速度
である。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
のコンテナクレーン走行位置決め方法において、前記コ
ンテナクレーンには車輪の回転に基づいてコンテナクレ
ーンの位置を検出するエンコーダが設けられており、少
なくとも、前記コンテナクレーン停止目標位置よりも、
前記低速で位置あわせをするのに必要な距離と、前記エ
ンコーダによる誤差範囲を足し合わせた距離手前で前記
低速になるように減速制御を開始し、前記中速度まで減
速したときに前記前記位置センサにより検出された前記
コンテナクレーンと停止目標位置との距離が所定以内に
近づいていない場合に該中速で走行を続けることを特徴
とする。
【0021】この発明においては、エンコーダによる誤
差が最悪の場合であっても、少なくともコンテナクレー
ンを低速で位置あわせするのに必要な距離を確保するこ
とができる。逆に、実際より早く減速を開始した場合
は、コンテナクレーン停止目標に近づくまで中速で保つ
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、従来技術と同一の
構成については同一の符号を用い、その説明を省略す
る。図1において、符号20は、吊荷であるコンテナC
を、目標コンテナへ段積みさせるコンテナクレーンであ
る。このコンテナクレーン20は、コンテナを段積みす
るタイヤ式橋形クレーンであり、タイヤ9を備えたタイ
ヤ式走行装置21によって無軌道面上を走行する門形の
クレーン走行機体10aを有している。タイヤ式走行装
置21は、コンテナクレーン20の前後両側に設けられ
ている。クレーン走行機体10aの水平な上部梁12に
は、この上部梁12に沿って水平方向に移動する横行ト
ロリ13が設けられている。
【0023】横行トロリ13には巻上装置14が搭載さ
れており、巻上装置14が巻き上げ、繰り出しを行う吊
ロープ15によってコンテナ用の吊具(スプレッダ)1
6が吊り下げられている。吊具16は吊荷であるコンテ
ナCを係脱可能に保持することができるようになってい
る。
【0024】路面には、間隔をおいて複数の位置決めマ
ーク(目標物)として磁石30が設けられており、一
方、コンテナクレーン20には同磁石30を検出する位
置センサ25が設けられている。コンテナクレーン20
を磁石30に位置決めすることで、コンテナを正確に積
み降ろし/把持することができる。図2に、位置センサ
25と磁石30との関係を示した。図のように、該位置
センサ25は、前記コンテナクレーン20の走行方向に
所定長さを有するとともに、対向位置した磁石30と位
置センサ25の中心とのずれΔを検出することができ
る。前記磁石30は、コンテナクレーン20の走行方向
と直角方向に所定長さを有し、コンテナクレーン20の
横ずれがあった場合にも常に位置センサ25は磁石30
と対向位置することができるようになっている。また、
図1に示すように、前記コンテナクレーン20を走行制
御するとともに、前記位置センサ25の検出出力が与え
られるコンテナクレーン走行制御装置27が設けられて
いる。コンテナクレーン走行制御装置27は、磁石30
を検出するたびにその検出をカウントする。例えば、あ
る特定の磁石を基準として、一方向に磁石を通過するた
びに+1、逆方向に磁石をカウントするたびに−1とす
る。さらに、タイヤ式走行装置21には位置を検出する
エンコーダ28が設けられている。エンコーダ28は、
図1のようにコンテナクレーン20の荷重が作用しない
補助輪29の回転数に基づいて走行位置を算出するよう
になっている。コンテナクレーン走行制御装置27は、
エンコーダ28の出力が与えられることによってコンテ
ナクレーン20の走行位置を検出することができる。ま
た、エンコーダ28には走行に伴って誤差が生じるた
め、磁石30を通過する毎に校正されるようになってい
る。なお、図1において、符号31は路面上のオートス
テア用ガイドラインであり、コンテナクレーン20にお
いて、符号32は前記オートステア用ガイドライン31
を検出するオートステア用センサである。オートステア
用センサ32の出力はコンテナクレーン走行制御装置2
7に与えられることにより、コンテナクレーン走行制御
装置27はコンテナクレーン20をオートステア用ガイ
ドライン31に沿って走行させることができる。なお、
オートステア用ガイドライン31に沿って走行する場合
にも、コンテナクレーン20には若干の横ずれは発生す
る。
【0025】コンテナクレーン走行制御装置27は、現
在位置から目標位置への移動指令が与えられると、加
速、定速走行、減速制御を行い、停止目標としてのある
磁石30に位置決めしてコンテナクレーン20を停止さ
せる。複数の磁石30の中から停止目標の磁石30を同
定することは、上記のようにコンテナクレーン走行制御
装置27が磁石30の通過をカウントすることにより判
断可能である。また、コンテナクレーン走行制御装置2
7は、コンテナクレーン20の吊荷の振れ止め走行制御
を行うよう構成されている。振れ止め制御としては公知
の技術を採用可能であり、例えば特開2000−153
989、特開2000−313586に開示されている
技術を採用可能である。具体的には、吊り下げられたコ
ンテナCの振れの周期をTとおくと、加速時間T1、減
速時間T2について、T1=nTかつT2=nT、また
は、T1+T2=nTとなるように制御する。
【0026】また、コンテナクレーン20の減速制御に
関し、前記コンテナクレーン走行制御装置27は、コン
テナクレーン20を、前記コンテナクレーン停止目標位
置よりも、ある程度手前で十分低速に減速し、前後のタ
イヤ式走行装置11の位置決め制御を行ってから目標位
置に停止させるように制御する。低速で位置あわせを行
うために必要な距離を、以下低速クリープ領域と呼ぶ。
このためには、エンコーダ28の誤差も考慮して減速開
始点を決める必要がある。例えばエンコーダ28による
誤差範囲が距離dである場合、停止目標よりも「低速ク
リープ領域+d」だけ手前で低速に達せさせることがで
きるように減速開始点を定める。これにより、エンコー
ダ28の誤差が最悪の場合でも、少なくとも、低速クリ
ープ領域は確保される。そして、本実施形態では位置セ
ンサ25の長さを低速クリープ領域と中速から低速に達
する間に移動する距離との合計値の2倍とすることで、
コンテナクレーン20を低速に落とす必要があるか否か
を検出ることができる。低速クリープ領域と中速から低
速に達する間に移動する距離との合計値の「2倍」とし
たのは、位置センサ25の中央を停止位置としたとき、
コンテナクレーン20は停止目標に対して正方向から進
入する場合と、逆方向から進入する場合があり、双方に
対して低速クリープ領域を設ける必要があるためであ
る。そして、コンテナクレーン走行制御装置27は、コ
ンテナクレーン20を減速しつつ走行させても磁石30
を検出しなければ、まだ低速クリープ領域に落とす必要
がないと判断することができるため、低速よりも速度を
速く(中速度)保つ。前記位置センサ25が磁石30を
検出している場合には低速度で保つ制御を行う。さら
に、磁石30が位置センサ25の所定位置(位置センサ
25の長手方向中央)に対向した場合に前記コンテナク
レーン20を停止させる制御を行う。
【0027】さて、このように構成された本実施形態の
コンテナクレーン走行位置決め装置においては、以下の
ように動作する。コンテナクレーン走行制御装置27
は、現在位置から目標位置への移動指令が与えられる
と、図3の符号Aのように加速制御が行われ、ある速度
まで加速される。加速領域では、定格加速時間による加
速を行う。このとき吊具16の振れが生じるが、上記の
ように振れ止め制御を行うことにより、その後の定速走
行中に減衰する。なお、定速中の吊具16の振れが大き
くなる場合には、振れ止めを考慮した加速時間とする。
【0028】その後、コンテナクレーン20は図3の符
号Bのように定速で走行される。定速の速度設定は、移
動距離により変更する。
【0029】減速をする際には、エンコーダ28によっ
て減速に必要な距離、および、低速クリープ領域を計算
して、減速開始点を決める。その際、エンコーダ28の
誤差も考慮する。例えば、エンコーダ28の誤差範囲が
dである場合、停止目標位置よりも、減速に必要な距離
+誤差範囲d+低速クリープ領域の距離だけ手前を減速
開始位置とする。これにより、仮にエンコーダ28の誤
差が最も大きい場合であっても低速クリープ領域を確保
することができる。なお、この場合の振れ止め制御は、
後述の中速に達する時点で吊具16の振れがなくなるよ
う振れ周期に応じた減速時間設定を行う。
【0030】そして、図3の符号C1で示すように前記
コンテナクレーン20を中速度まで減速させた後、前記
位置センサ25によって停止目標の磁石30が検出され
る位置まで該速度を保つ(C2)。次いで位置センサ2
5によって前記磁石30が検出された(位置センサ25
の端部に磁石30がさしかかった)場合に低速度に減速
する(C3)。中速度まで減速させたときにすでに位置
センサ25によって磁石30が検出されていた場合に
は、そのまま低速度まで減速を続ける(符号D)。上記
において、エンコーダ28によって検出された位置が、
実際よりも遅れていれば、減速開始が遅くなるため、中
速度領域(C2)が短くなる。エンコーダによって検出
された位置が、実際よりも進んでいれば、減速開始が早
くなるため、中速度領域(C2)が長くなる。図3にお
いて、最も減速開始が早くなった場合を符号Eで示し
た。さらに低速度で走行を続行し、この状態で前後のタ
イヤ式走行制御装置11の微小位置決めを行う(コンテ
ナクレーン20の無機を正しく補正する)。そして、前
記位置センサ25の長手方向中央位置に前記磁石30が
対向位置した場合に、前記コンテナクレーン20を停止
させる(C4)。
【0031】このように、エンコーダ28に基づいて減
速を開始するが、エンコーダ28には誤差があるため、
エンコーダ28により検出された位置は実際と異なる場
合がある。本例ではコンテナクレーン20進行方向に長
さを有する位置センサ25が設けられているため、磁石
30が位置センサ25にさしかかることで、停止位置が
近づいていることが実際に検知可能である。したがっ
て、エンコーダ28に基づいて減速を開始しても、エン
コーダ28に誤差があったためにまだ停止位置が近くな
かった場合、すぐ停止できる低速度に下げる必要はない
ので、中速度で走行を続ければよい。したがって、効率
を上昇させることができる。また、中速度領域において
も、コンテナクレーン走行制御装置27が両タイヤ式走
行装置21を制御することで、加減速による不確定要
素、自動運転による誤差などを吸収することができる。
【0032】なお、上記実施形態において、コンテナク
レーンとして、タイヤ式橋形クレーンを例に挙げて示し
たが、移動可能なクレーンであればいかなるものでもよ
いのは言うまでもない。また、コンテナクレーンを停止
させる目標物として路面に設けられた磁石をあげたが、
位置センサによって検出することができるものであれば
これに限定されるものではない。また、位置センサと目
標物は、路面とコンテナクレーンのいずれの側に設けら
れていてもよい。さらにまた、コンテナクレーン20は
停止目標に対して一方向からしか進入しない場合には、
位置センサ25の長さは、少なくとも低速クリープ領域
と中速から低速へ減速させる間の移動距離との合計値だ
けあればよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、以下の効果を得ることができる。請求項1に記載の
発明によれば、位置センサがコンテナクレーン走行装置
の長手方向に所定長さにわたって、停止目標である目標
物の位置を検出することができる。このため、コンテナ
クレーンが停止目標まで一定距離近づかなければ、ある
程度速度を上げて走行させることができるため、低速で
走行させる距離を短くすることができて搬送効率を向上
させることができ、かつ正確に位置決めすることができ
る。
【0034】請求項2に記載の発明によれば、位置セン
サの長さは、少なくとも、コンテナクレーンを前記低速
で位置あわせするのに必要な距離の2倍であるため、コ
ンテナクレーンが正逆両方向で停止目標に向かって進入
する際に、位置センサが目標物を検出すれば、コンテナ
クレーンを前記低速で位置あわせするのに必要な距離以
内にコンテナクレーンが進入したことを検出することが
できる。
【0035】請求項3に記載の発明によれば、目標物の
長さは、少なくとも、コンテナクレーンの横ずれの許容
幅より大きい距離であるため、コンテナクレーンが横ず
れしながら走行する際にも、位置センサは目標物と対向
することができ、位置センサは目標物を検出することが
できる。
【0036】請求項4に記載の発明によれば、エンコー
ダによる誤差が最悪の場合であっても、少なくともコン
テナクレーンを低速で位置あわせするのに必要な距離を
確保することができる。逆に、実際より早く減速を開始
した場合は、コンテナクレーン停止目標に近づくまで中
速で保つことができる。
【0037】請求項5に記載の発明によれば、コンテナ
クレーンが吊り下げるコンテナの振れを抑えて加速、走
行、減速することができる。
【0038】請求項6に記載の発明によれば、位置セン
サがコンテナクレーン走行装置の長手方向に所定長さに
わたって、停止目標である目標物の位置を検出すること
ができる。このため、コンテナクレーンが停止目標まで
一定距離近づかなければ、ある程度速度を上げて走行さ
せることができるため、低速で走行させる距離を短くす
ることができて搬送効率を向上させることができ、かつ
正確に位置決めすることができる。
【0039】請求項7に記載の発明によれば、エンコー
ダによる誤差が最悪の場合であっても、少なくともコン
テナクレーンを低速で位置あわせするのに必要な距離を
確保することができる。逆に、実際より早く減速を開始
した場合は、コンテナクレーン停止目標に近づくまで中
速で保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態として示したコンテナク
レーンの斜視図である。
【図2】 同コンテナクレーンが備える位置センサと磁
石との関係を示した図であり、(a)は上面図、(b)は側面
図である。
【図3】 同コンテナクレーンの加速、定速、および減
速を示した図である。
【図4】 従来のコンテナクレーンを示した斜視図であ
る。
【図5】 コンテナヤードの全体を示した概略図であ
る。
【符号の説明】 20 コンテナクレーン 25 位置センサ 27 コンテナクレーン走行制御装置 28 エンコーダ 30 磁石(目標物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西岡 正樹 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 内田 浩二 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 Fターム(参考) 3F204 AA03 BA04 CA01 DA02 DA08 DB04 DC01 DD02 DE06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動自在に設けられたコンテナを運ぶコ
    ンテナクレーンと、該コンテナクレーンが走行する路面
    のコンテナクレーン停止目標位置とのいずれか一方に目
    標物が設けられ、同他方に前記目標物を検出する位置セ
    ンサが設けられ、 該位置センサは、前記コンテナクレーンの走行方向に所
    定長さを有するとともに、対向位置した前記目標物が、
    該位置センサの長手方向のどの位置に対向しているかを
    検出可能であり、 さらに、前記コンテナクレーンを走行制御するととも
    に、前記位置センサの検出出力が与えられるコンテナク
    レーン走行制御装置が設けられ、 該コンテナクレーン走行制御装置は、前記コンテナクレ
    ーンを高速度から停止状態に減速制御する際に、前記位
    置センサにより検出された前記コンテナクレーンと停止
    目標位置との距離が所定以内の場合の低速と、所定以上
    である場合の中速との2段階で減速可能に構成されてい
    ることを特徴とするコンテナクレーン走行位置決め装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンテナクレーン走行
    位置決め装置において、 前記位置センサの長さは、少なくとも、コンテナクレー
    ンを前記中速から前記低速へ減速させる間の移動距離と
    前記低速で位置あわせするのに必要な距離とを合計した
    値の2倍であることを特徴とするコンテナクレーン走行
    位置決め装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のコンテナクレ
    ーン走行位置決め装置において、 前記目標物は、前記コンテナクレーンの走行方向と直角
    をなす方向に所定長さを有し、該目標物の長さは、少な
    くとも、コンテナクレーン横ずれの許容幅より大きい距
    離であることを特徴とするコンテナクレーン走行位置決
    め装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3いずれかに記載のコンテ
    ナクレーン走行位置決め装置において、 前記コンテナクレーンには車輪の回転に基づいてコンテ
    ナクレーンの位置を検出するエンコーダが設けられてお
    り、 前記コンテナクレーン走行制御装置は、少なくとも、前
    記コンテナクレーン停止目標位置よりも、前記低速で位
    置あわせをするのに必要な距離と、前記エンコーダによ
    る誤差範囲を足し合わせた距離手前で前記低速になるよ
    うに減速制御を開始する構成となっていることを特徴と
    するコンテナクレーン走行位置決め装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のコン
    テナクレーン走行位置決め装置において、 前記コンテナクレーン走行制御装置は、前記コンテナク
    レーンの吊荷の振れ止め走行制御を行うよう構成されて
    いることを特徴とするコンテナクレーン走行位置決め装
    置。
  6. 【請求項6】 移動自在に設けられたコンテナを運ぶコ
    ンテナクレーンと、該コンテナクレーンが走行する路面
    のコンテナクレーン停止目標位置とのいずれか一方に目
    標物が設けられ、同他方に前記目標物を検出する位置セ
    ンサが設けられ、 該位置センサは、前記コンテナクレーンの走行方向に所
    定長さを有するとともに、対向位置した前記目標物が、
    該位置センサの長手方向のどの位置に対向しているかを
    検出可能であり、 前記コンテナクレーンを、高速度から減速させて停止さ
    せる際に、前記コンテナクレーンを中速度まで減速さ
    せ、 前記位置センサにより検出された前記コンテナクレーン
    と停止目標位置との距離が所定以内になるまで該速度を
    保ち、次いで前記コンテナクレーンと停止目標位置との
    距離が所定以内となった場合に低速度に減速し、さらに
    前記位置センサの所定位置に前記目標物が対向位置した
    場合に前記コンテナクレーンを停止させることを特徴と
    するコンテナクレーン走行位置決め方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のコンテナクレーン走行
    位置決め方法において、 前記コンテナクレーンには車輪の回転に基づいてコンテ
    ナクレーンの位置を検出するエンコーダが設けられてお
    り、 少なくとも、前記コンテナクレーン停止目標位置より
    も、前記低速で位置あわせをするのに必要な距離と、前
    記エンコーダによる誤差範囲を足し合わせた距離手前で
    前記低速になるように減速制御を開始し、前記中速度ま
    で減速したときに前記前記位置センサにより検出された
    前記コンテナクレーンと停止目標位置との距離が所定以
    内に近づいていない場合に該中速で走行を続けることを
    特徴とするコンテナクレーン走行位置決め方法。
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