JP2005238833A - ポリビニルアルコール系フイルムの製造方法及び該フイルムを用いた偏光フイルムの製造方法 - Google Patents

ポリビニルアルコール系フイルムの製造方法及び該フイルムを用いた偏光フイルムの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005238833A
JP2005238833A JP2005013510A JP2005013510A JP2005238833A JP 2005238833 A JP2005238833 A JP 2005238833A JP 2005013510 A JP2005013510 A JP 2005013510A JP 2005013510 A JP2005013510 A JP 2005013510A JP 2005238833 A JP2005238833 A JP 2005238833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polyvinyl alcohol
drum
roll
alcohol film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005013510A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4531574B2 (ja
Inventor
Michihito Ozawa
通人 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2005013510A priority Critical patent/JP4531574B2/ja
Publication of JP2005238833A publication Critical patent/JP2005238833A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4531574B2 publication Critical patent/JP4531574B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Polarising Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

【目的】 フイルムの膜厚均一性や光学的色ムラ等のない光学的性能に優れたポリビニルアルコール系フイルム、特に偏光フイルムの原反フイルムとして有用なポリビニルアルコール系フイルムの製造方法を提供する。
【解決手段】 ポリビニルアルコール系樹脂を含有する原液を、ダイを通過させ加熱したドラム型ロール上に流延して製膜するにあたり、該ドラムを3℃/hr以下の条件で70〜100℃の範囲まで昇温させた後に、流延を開始すること、好ましくは更に、昇温後、ドラム型ロールの表面の温度ムラを2℃以下として製膜するポリビニルアルコール系フイルムの製造方法。

Description

本発明は、フイルムの厚さや光学的性能の均一性が非常に優れたポリビニルアルコール系フイルムの製造方法に関し、特に光学的ムラ等の障害のない光学的外観に優れた偏光フイルムを得るための原反フイルムとして有用なポリビニルアルコール系フイルムの製造方法に関するものである。
従来より、ポリビニルアルコール系フイルムは、ポリビニルアルコール系樹脂を溶媒に溶解し、脱泡して原液を調製した後、溶液流延法(キャスティング法)により製膜したフイルムを、金属加熱ロール等を使用して乾燥することにより製造されている。
このようにして得られたポリビニルアルコール系フイルムは形状安定性に優れたフイルムとして多くの用途に利用されており、その有用な用途の一つに光学用フイルム、特に偏光フイルムが挙げられる。
かかる偏光フイルムは、上記ポリビニルアルコール系フイルムを一軸延伸し、染色したフイルムであり、液晶ディスプレーの基本構成要素として用いられている。近年では高品位で高信頼性の要求される機器、特に大画面の液晶ディスプレー等への用途展開が行われ、それに伴う要求物性である大型化、面内均一性等の高品位化への改善が強く求められている。
このような中、ポリビニルアルコール系フイルムを原反フイルムとした偏光フイルムを製造する場合、優れた光学特性を有するためには、例えばポリビニルアルコール系フイルムの膜厚を均一にすること、つまり膜厚ムラのないことが必要である。
ポリビニルアルコール系フイルムの膜厚均一性を得る方法として、製膜用の原液を温度ムラが2℃以下の金属表面上に流延して製膜する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−315139号公報
しかしながら、該公報開示技術ではまだまだ満足のいくものではなく、より高品位、高光学特性を得るためには更なる膜厚均一性の改良が求められるところである。
そこで、本発明ではこのような背景下において、フイルムの厚みムラや光学的性能の均一性に優れたポリビニルアルコール系フイルムの製造方法、特に偏光フイルムの原反フイルムとして有用なポリビニルアルコール系フイルムの製造方法を提供することを目的とするものである。
しかるに、本発明者が上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリビニルアルコール系樹脂を含有する原液を、ダイを通過させ加熱したドラム型ロール上に流延して製膜するにあたり、該ドラム型ロールの表面温度を3℃/hr以下の条件で70〜100℃の範囲まで昇温させた後に、流延を開始すること、更に望ましくは、昇温後、ドラム型ロールの表面温度ムラ(温度差)を2℃以下として製膜することが、フイルムの膜厚や光学的性能の均一性に優れたポリビニルアルコール系フイルムを与えることを見出し、本発明を完成した。
本発明では、ポリビニルアルコール系樹脂を含有する原液を、ダイを通過させ加熱したドラム型ロール上に流延して製膜するにあたり、該ドラム型ロールの表面温度を3℃/hr以下の条件で70〜100℃の範囲まで昇温させた後に、流延を開始すること、更に望ましくは、昇温後、ドラム型ロールの表面温度ムラを2℃以下として製膜することにより、フイルムの膜厚や光学的性能の均一性に優れた効果を発揮するものであり、特に偏光フイルムの原反フイルムとして有用なポリビニルアルコール系フイルムを得ることができる。
以下、本発明について具体的に説明する。
まず、本発明のポリビニルアルコール系フイルムを製造するに当たって使用するポリビニルアルコール系樹脂は、通常、酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化して製造されるが、本発明では必ずしもこれに限定されるものではなく、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステル、アミド、ニトリル等を含む)、炭素数2〜30のオレフィン類(エチレン、プロピレン、n−ブテン、イソブテン等)、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸塩等、酢酸ビニルと共重合可能な成分を含有させた変性ポリビニルアルコール系樹脂であっても良い。
また、かかる変性以外にポリビニルアルコール系樹脂にシリル基を含有させたものでも良く、ポリビニルアルコールにシリル化剤を用いて後変性させたり、シリル基含有オレフィン性不飽和単量体と酢酸ビニルを共重合して得られる共重合体をケン化させる等の方法が挙げられる。シリル基含有オレフィン性不飽和単量体としてはビニルシラン、(メタ)アクリルアミド−アルキルシラン等が挙げられる。
ポリビニルアルコール系樹脂の重量平均分子量はとくに限定されないが、好ましくは60000〜300000、より好ましくは120000〜260000である。重量平均分子量が60000未満では、ポリビニルアルコール系樹脂を光学フイルムとする場合に充分な光学性能が得られず、300000をこえると、フイルムを偏光膜とする場合に延伸が困難となり、工業的な生産が難しく好ましくない。尚、ポリビニルアルコール系樹脂の重量平均分子量は、GPC−LALLS法により測定される。
更に、ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は80モル%以上であることが好ましく、特には85〜100モル%、更には98〜100モル%が好ましい。かかるケン化度が80モル%未満では光学フイルムとする場合に充分な光学性能が得られず好ましくない。
上記ポリビニルアルコール系樹脂には、必要に応じてグリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール等、一般的に使用される可塑剤の一種又は二種以上をポリビニルアルコール系樹脂に対して30重量%以下、好ましくは3〜25重量%、更に好ましくは5〜20重量%含有させることもできる。該可塑剤が30重量%を越えるとフイルム強度が劣り好ましくない。
また、更に好ましくはフイルムの剥離性を向上させるために、各種剥離剤の一種又は二種以上をポリビニルアルコール系樹脂に対して5重量%以下、好ましくは0.001〜3重量%、更に好ましくは0.001〜2重量%含有させることも可能である。該剥離剤が5重量%を越えるとフイルムの表面の外観不良やフイルム同士のブロッキングが起こり好ましくない。
また更に、フイルムの黄変を防止するために、酸化防止剤の配合も有用であり、フェノール系酸化防止剤等の任意の酸化防止剤が例示され、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,2′−メチレンビス(4−メチルー6−t−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)等が有用である。酸化防止剤はポリビニルアルコール系樹脂に対して2〜100ppm程度の範囲で使用される。
かくして本発明においては、上記ポリビニルアルコール系樹脂を用いて、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を調製し、該水溶液をT型スリットダイよりドラム型ロールに流延して製膜し、乾燥することでポリビニルアルコール系フイルムを製造する。
ポリビニルアルコール系樹脂水溶液の調製に際しては、溶媒として水、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロパン等の多価アルコール、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン等のアミン類及びこれらの混合物を使用する。
ポリビニルアルコール系樹脂水溶液中のポリビニルアルコール系樹脂の濃度は5〜50重量%が実用的である。
次に、該ポリビニルアルコール系樹脂水溶液は、T型スリットダイよりドラム型ロールに流延して製膜される。
本発明では、かかる流延操作を行うに当たって、まず流延前に使用するドラム型ロールの表面温度を3℃/hr以下、好ましくは1〜3℃/hrの条件で70〜100℃、好ましくは75〜97℃の範囲まで昇温させることが必要である。3℃/hrを越えて昇温するとドラム型ロール表面のメッキ部分にクラックが発生したり、フイルムに反転欠点が起こったりして、膜厚の均一性が著しく損なわれる。同様にドラム型ロールの温度が70〜100℃の範囲外となると膜厚の均一性が著しく損なわれ目的は達成できない。
かかるドラム型ロールの前操作をした後に流延を開始するが、更に望ましくは、昇温後のドラム型ロールの表面温度ムラ(温度差)を2℃以下、好ましくは1℃以下、特に好ましくは0.8℃以下として製膜するのがより効果的である。ドラム型ロールの加熱手段としては、スチーム、熱媒、温水、電気ヒーター等が採用される。又、温風や冷風等を吹き付けたり、装置周辺の空気や蒸気を吸引するための補助装置の設置も可能である。
温度ムラをコントロールする手段としては、例えば液状熱媒体を熱源として使用する時はドラム型ロールの内面に平行又はスパイラル状の流路を有するジャケットを設ける方法、ガス状熱媒体を熱源として使用する時は、ドラム型ロールの内部のドレンを強制的に排除したりして湿度コントロール精度を高めるための真空蒸気発生装置等を設置する方法、ヒーターや誘導加熱コイル等を熱源として使用する時は、熱源の間隔を狭くする方法、及びこれらの方法を組み合わせた方法が適宜採用可能である。
ドラム型ロールの表面温度ムラの測定は、ロールの表面温度を目的とする流延温度にした後、5m/minの周速度で2時間原料を供給せず空運転を行った後、運転を停止し、その直後、アンリツ計器株式会社製のデシタル表面温度計を用いて、ロール表面温度を幅方向に5cm間隔で全幅にわたって測定した後、更に流れ方向に1m間隔で同様に全幅にわたって測定し、ロール表面温度の最大値と最小値の差を算出して行う。
かかるドラム型ロールの材質としては、特に限定されないが、通常ステンレスが好適に用いられ、かかるロール表面は傷つき防止のため金属メッキが施されていることが好ましい。金属メッキの種類としては、例えばクロムメッキ、ニッケルメッキ、亜鉛メッキなどが好適に用いられ、単独でまたは2種以上の多層の組み合わせで使用することができるが、特に表面平滑化の容易さやその耐久性の点から最表面がクロムメッキされ、表面粗さが3S以下、特に0.5S以下であることが好ましい。ドラム型ロールの直径は1m〜5m、幅2m〜5mが好適である。
フイルムの含水率が5〜30重量%に達した時点でロールから剥離する。
本発明では、上記の如く流延製膜して得られるフイルムをドラム型ロールから剥離した後、該フイルムを乾燥用金属ロール、好ましくはフイルム表裏面が交互にロールと接触する様に複数個の乾燥用金属ロール間を通過させて乾燥させる。
本発明において、乾燥用金属ロールは複数個、好ましくは3〜30個、特に3〜26個使用するのが有利である。
かかる乾燥用金属ロールの材質は、ドラム型ロールと同様に特に限定されないが、表面平滑化の容易さやその耐久性の点から最表面がクロムメッキされ、表面粗さが3S以下、特に0.5S以下であることが好ましい。ロールの直径は100mm〜1000mm、幅2m〜5mが好適である。
乾燥用金属ロールの温度は40〜100℃が実用的であり、適宜ロール間で温度勾配、や回転速度差をつけてもよい。
乾燥用金属ロールの加熱手段も、ドラム型ロールと同様でスチーム、熱媒、温水、電気ヒーター等が採用される。又、温風や冷風等を吹き付けたり、装置周辺の空気や蒸気を吸引するための補助装置の設置も可能である。
フイルムの含水率が3〜15重量%程度に達した時点でフイルムは乾燥用金属ロールから剥離される。
本発明では、上記のドラム型ロール及び/又は乾燥用金属ロール表面のぬれ張力を25〜50mN/mに調整すると生産性良くフイルムの製造が可能となる。
ぬれ張力はJIS K 6768に準じて測定される。
ぬれ張力を上記範囲に調整する手段は、特に限定されないが、(A)鏡面仕上げしたクロム表面をもつロールを用い、該表面をpH1〜3の酸水溶液(20℃で測定、以下同様)で処理すればよい。
かかるpH1〜3の酸水溶液としては 酢酸、硫酸、塩酸、硝酸などの水溶液が挙げられ、中でも酢酸、硝酸の水溶液が特に好ましい。pHが上記範囲以外の酸水溶液では、上記範囲のぬれ張力を得ることが難しい。
また、本発明では上記(A)の如くロール表面を酸水溶液で処理する以外にぬれ張力の調整法として、(B)ポリビニルアルコール系樹脂水溶液に予め、界面活性剤を添加しておき、該水溶液をドラム型ロールに流延して製膜することもでき、この場合フイルム厚さの均一性及びフイルム外観特性の他、ロングラン製膜性がより向上する点で有用である。
上記界面活性剤の添加量については特に限定されないが、ポリビニルアルコール系樹脂に対して0.001〜5重量%、特には0.01〜2重量%、更には0.01〜1重量%であることが好ましい。かかる添加量が0.001重量%未満ではぬれ張力の調整が困難となり、5重量%を越えるとフイルムにブロッキングの問題が起こり好ましくない。
界面活性剤としては、脂肪酸石鹸、N−アシルアミノ酸及びその塩、ポリオキシエチレンアルキルエステルカルボン酸塩、アシル化ペプチド等のカルボン酸塩型、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸の塩ホルマリン重縮合物、メラミンスルホン酸の塩ホルマリン縮合物、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、スルホコハク酸アルキル二塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸二塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、ジメチル−5−スルホイソフタレートナトリウム塩等のスルホン酸塩型、硫酸化油、高級アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、高級アルコールエトキシサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、モノグリサルフェート等の硫酸エステル型塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、アルキルリン酸塩等のリン酸エステル塩型等のアニオン界面活性剤が挙げられる。
又、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルフェノールホルマリン縮合物の酸化エチレン誘導体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油および硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等のエーテルエステル型ノニオン系界面活性剤、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル等のエステル型界面活性剤、高級脂肪酸アルカノールアミド、高級脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン等の含窒素型ノニオン系界面活性剤も使用可能で、これらは一種又は二種以上混合して用いられる。
本発明の方法を実施するに当たっては、上記に説明した(A)及び(B)両方法を併用して製膜することも勿論可能である。
そして乾燥後、未延伸のポリビニルアルコール系フイルムを形成せしめる。必要に応じて、乾燥後、熱処理や調湿が行われ、本発明のポリビニルアルコール系フイルムが得られる。フイルムの幅は任意であり、50cm〜4m程度が一般的であるが、近時の市場の要求が強い幅広フイルムの場合、2m以上、好ましくは2.5m以上、特に3m以上が有用である。フイルムの長さも1000m〜15000m程度と任意である。
かくして上記で得られたポリビニルアルコール系フイルムは、光学用、特に偏光フイルム用の原反フイルムとして有用に用いられる。
以下、偏光フイルムの製造方法について説明する。
偏光フイルムの製造方法としては、かかるポリビニルアルコール系フイルムを延伸してヨウ素あるいは二色性染料の溶液に浸漬し染色するか、延伸と染色を同時に行うか、ヨウ素あるいは二色性染料により染色して延伸するかした後、ホウ素化合物処理する方法が挙げられる。又、染色した後ホウ素化合物の溶液中で延伸する方法等もあり、適宜選択して用いることができる。
偏光フイルムに用いられるポリビニルアルコール系フイルムの膜厚としては、30〜100μmが好ましく、更には40〜90μm、特に好ましくは50〜80μmで、膜厚が30μm未満では延伸が難しく、100μmを越えると膜厚精度が低下して好ましくない。
かかるポリビニルアルコール系フイルム(未延伸フイルム)の延伸及び染色、ホウ素化合物処理に際しては、延伸と染色更にホウ素化合物処理は別々に行っても同時に行っても良いが、本発明では染色工程、ホウ素化合物処理工程の少なくとも一方の工程中に一軸延伸を実施することが望ましい。
延伸は一軸方向に3〜10倍、好ましくは3.5〜6倍延伸することが望ましい。この際、前記と直角方向にも若干の延伸(幅方向の収縮を防止する程度あるいはそれ以上の延伸)を行っても差し支えない。延伸時の温度条件は40〜170℃から選ぶのが望ましい。更に、かかる延伸倍率は最終的に上記の範囲に設定されれば良く、延伸操作は一段階のみならず、製造工程の任意の段階に実施すれば良い。
フイルムへの染色はフイルムにヨウ素或いは二色性染料を含有する液体を接触させることによって行われる。
通常は、ヨウ素−ヨウ化カリウムの水溶液が用いられ、ヨウ素の濃度は0.1〜20g/l、ヨウ化カリウムの濃度は10〜70g/l、ヨウ化カリウム/ヨウ素の重量比は10〜100が適当である。染色時間は30〜500秒程度が実用的である。処理浴の温度は5〜60℃が好ましい。水溶媒以外に水と相溶性のある有機溶媒を少量含有させても差し支えない。
接触手段としては浸漬、塗布、噴霧等の任意の手段が適用できる。
染色処理されたフイルムは次いでホウ素化合物によって処理される。ホウ素化合物としてはホウ酸、ホウ砂が実用的である。ホウ素化合物は水溶液又は水−有機溶媒混合液の形で濃度0.3〜2モル/l程度で用いられ、液中には少量のヨウ化カリウムを共存させるのが実用上望ましい。
処理法は浸漬法が望ましいが勿論塗布法、噴霧法も実施可能である。処理時の温度は40〜70℃程度、処理時間は2〜20分程度が好ましく、又、必要に応じて処理中に延伸操作を行っても良い。
このようにして得られた偏光フイルムは、その片面又は両面に光学的に等方性の高分子フイルム又はシートを保護フイルムとして積層接着して用いることもできる。
かかる保護フイルムとしては、例えば、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリアリーレンエステル、ポリ−4−メチルペンテン、ポリフェニレンオキサイド等のフイルム又はシートが挙げられる。
又、かかる偏光フイルムには、薄膜化を目的として上記保護フイルムの代わりに、その片面又は両面にウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレア樹脂等の硬化性樹脂を塗布し、積層させることもできる。
かかる偏光フイルム(又はその少なくとも片面に保護フイルムあるいは硬化性樹脂を積層したもの)は、その一方の表面に必要に応じて、透明な感圧性接着剤層が通常知られている方法で形成されて、実用に供される場合もある。該感圧性接着剤層としてはアクリル酸エステル、例えばアクリル酸ブチル、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等とα−モノオレフィンカルボン酸、例えばアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、メタクリル酸、クロトン酸等との共重合物(アクリルニトリル、酢酸ビニル、スチロールの如きビニル単量体を添加したものも含む。)を主体とするものが、偏光フイルムの偏光特性を阻害することがないので特に好ましいが、これに限定されることなく、透明性を有する感圧性接着剤であれば使用可能で、例えばポリビニルエーテル系、ゴム系等でもよい。
又、更に偏光板(上記感圧性接着剤が設けられたもの)の片面(上記感圧性接着剤が設けられていない面)に各種機能層を設けることも可能であり、機能層としては、例えばアンチグレア層、ハードコート層、アンチリフレクション層、ハーフリフレクション層、反射層、蓄光層、拡散層、エレクトロルミネッセンス層、視野角拡大層、輝度向上層等が挙げられ、更に、各種2種以上の組み合わせをすることも可能で、例えばアンチグレア層とアンチリフレクション層、蓄光層と反射層、蓄光層とハーフリフレクション層、蓄光層と光拡散層、蓄光層とエレクトロルミネッセンス層、ハーフリフレクション層とエレクトロルミネッセンス層等の組み合わせが挙げられる。但し、これらに限定されることはない。
以下、本発明について実施例を挙げて具体的に説明する。
尚、例中「%」とあるのは特に断りのない限り重量基準である。
重量平均分子量:
GPC−LALLS法により以下の条件で測定した。
1)GPC
装置:Waters製244型ゲル浸透クロマトグラフ
カラム:東ソー製TSK−gel−GMPWXL(内径8mm、長さ30cm、2本)
溶媒:0.1M−トリス緩衝液(pH7.9)
流速:0.5ml/min
温度:23℃
試料濃度:0.040%
ろ過:東ソー製0.45μmマイショリディスクW−25−5
注入量:0.2ml
検出感度(示差屈折率検出器):4倍
2)LALLS
装置:Chromatrix製KMX−6型低角度レーザー光散乱光度計
温度:23℃
波長:633nm
第2ビリアル係数×濃度:0mol/g
屈折率濃度変化(dn/dc):0.159ml/g
フィルター:MILLIPORE製0.45μmフィルターHAWP01300
ゲイン:800mV
実施例1
GPC−LALLS法により求められる重量平均分子量80000、ケン化度99.7モル%のポリビニルアルコール系樹脂を用いて、40%濃度のポリビニルアルコール系樹脂水溶液(ポリビニルアルコール系樹脂に対して、グリセリン10%、ポリオキシエチレンアルキルアミノエーテル0.1%を含む。)を調製した後、該水溶液をT型スリットダイより下記の如きドラム型ロールで流延製膜し、含水率10%の状態で最後のロールから剥離し、更に120℃で3分間熱処理を行い、最後に調湿を行って芯管に巻き取ることにより、フイルムロールとして含水率が4%のポリビニルアルコール系フイルム(幅3.0m、厚み75μm、長さ7000m)を得た。
[ドラム型ロール]
直径3.0m、ロール幅4.0mのステンレス母材にニッケルメッキ、更にクロムメッキを施し鏡面仕上げした表面粗さ0.3Sのドラム型ロール(ドラム型ロール内の表面にスパイラル状の流路を有するジャケット構造)を2.5℃/hrの割合で26時間昇温を行い、ロールの表面温度を90.0℃とした。この際の到達温度での温度ムラは0.8℃であった。
[乾燥用金属ロール]
直径0.3m、ロール幅4.0mのステンレス母材にニッケルメッキ、更にクロムメッキを施し鏡面仕上げした表面粗さ0.3Sの10個のロール(酸水溶液による処理はなし、ぬれ張力は57mN/m)。
得られたポリビニルアルコール系フイルムについて、以下の評価を行った。
(膜厚均一性:厚み変動)
JIS K 6900に基づき、フイルムシックネステスタ(アンリツ(株)製「K306C」)を用い、流れ方向25cm間隔の3カ所で、フイルムの幅方向に1.5mにわたってフイルムの厚みを測定し、最大値と最小値の差(μm)を算出した。
(光学的色ムラ)
ポリビニルアルコール系フイルムをクロスニコル状態の2枚の偏光板(単体透過率43.5%、偏光度99.9%)の間に45°の角度で挟んだ後に、暗室で表面照度が14000ルックスのライトボックスを用いて、透過モードでリターデーション均一性を観察し、以下の基準で光学的色ムラを評価した。
A・・・何も見えず均一である
B・・・不連続な濃淡が確認できる
C・・・スジ状の濃淡のみが確認できる
D・・・スジ状の濃淡及び不連続な濃淡が確認できる
又、得られたポリビニルアルコール系フイルムを1.25m/分で巻き出し、水洗槽(24℃)で膨潤させた後、ヨウ素槽(20℃、ヨウ素濃度0.17g/l)で1.3倍、ホウ酸槽(50℃、ヨウ濃度素0.0012g/l、ホウ酸濃度47g/l)で1.7倍の一軸延伸を行い、更に巻き取り速度7.5m/分でトータル6倍の一軸延伸を行い、偏光フイルムを得た。
得られた偏光フイルムをクロスニコル状態の2枚の偏光板(単体透過率43.5%、偏光度99.9%)の間に45°の角度で挟んだ後に、暗室で表面照度14000ルックスのライトボックスを用いて、透過モードで光学的色ムラを観察し、以下の基準で評価した。
○・・・色ムラなし
×・・・色ムラあり
実施例2
GPC−LALLS法により求められる重量平均分子量80000、ケン化度99.7モル%のポリビニルアルコール系樹脂を用いて、40%濃度のポリビニルアルコール系樹脂水溶液(ポリビニルアルコール系樹脂に対して、グリセリン10%、ポリオキシエチレンアルキルアミノエーテル0.1%を含む。)を調製した後、該水溶液をT型スリットダイより下記の如きドラム型ロールで流延製膜し、含水率10%の状態で最後のロールから剥離し、更に120℃で3分間熱処理を行い、最後に調湿を行って芯管に巻き取ることにより、フイルムロールとして含水率が4%のポリビニルアルコール系フイルム(幅3.0m、厚み75μm、長さ7000m)を得た。
[ドラム型ロール]
直径3.0m、ロール幅4.0mのステンレス母材にニッケルメッキ、更にクロムメッキを施し鏡面仕上げした表面粗さ0.1Sのドラム型ロール(ドラム型ロール内の表面にスパイラル状の流路を有するジャケット構造)を2.0℃/hrの割合で30時間昇温を行い、ドラム型ロールの表面温度を84.6℃とした。その際の到達温度の温度ムラは0.6℃であった。
運転開始時にロール表面に、pH1の硝酸水溶液(濃度6%)を総塗布量が460g/m2となるように塗布しロール表面のぬれ張力を32mN/mとした。
[乾燥用金属ロール]
直径0.3m、ロール幅4.0mのステンレス母材にニッケルメッキ、更にクロムメッキを施し鏡面仕上げした表面粗さ0.1Sの10個のロールで、第1番目のロール表面に、pH1の硝酸水溶液(濃度6%)を総塗布量が460g/m2となるように塗布しロール表面のぬれ張力を32mN/mとした。
得られたポリビニルアルコール系フイルムについて、実施例1と同様の評価を行った。
又、得られたポリビニルアルコール系フイルムを1.25m/分で巻き出し、水洗槽(24℃)で膨潤させた後、ヨウ素槽(20℃、ヨウ素濃度0.17g/l)で1.3倍、ホウ酸槽(50℃、ヨウ濃度素0.0012g/l、ホウ酸濃度47g/l)で1.7倍の一軸延伸を行い、更に巻き取り速度7.5m/分でトータル6倍の一軸延伸を行い、偏光フイルムを得た。
得られた偏光フイルムについて、実施例1と同様の評価を行った。
実施例3
GPC−LALLS法により求められる重量平均分子量130000、ケン化度99.7モル%のポリビニルアルコール系樹脂を用いた以外は実施例2と同じ実験を行い、含水率3.5%のポリビニルアルコール系フイルム(幅3.0m、厚み74μm、長さ7000m)を得た。但しポリビニルアルコール系樹脂水溶液の濃度は33%とした。
得られたポリビニルアルコール系フイルムについて、実施例1と同様の評価を行った。 又、得られたポリビニルアルコール系フイルムを1.25m/分で巻き出し、水洗槽(24℃)で膨潤させた後、ヨウ素槽(20℃、ヨウ素濃度0.17g/l)で1.8倍、ホウ酸槽(50℃、ヨウ素濃度0.0012g/l、ホウ酸濃度47g/l)で1.9倍の一軸延伸を行い、更に巻き取り速度5.6m/分でトータル4.5倍の一軸延伸を行い、偏光フイルムを得た。
得られた偏光フイルムについて、実施例1と同様の評価を行った。
実施例4
GPC−LALLS法により求められる重量平均分子量240000、ケン化度99.7モル%のポリビニルアルコール系樹脂を用いて、25%濃度のポリビニルアルコール系樹脂水溶液(ポリビニルアルコール系樹脂に対して、グリセリン10%、ポリオキシエチレンアルキルアミノエーテル0.1%を含む。)を使用した以外は実施例2と同じ実験を行い、含水率4%のポリビニルアルコール系フイルム(幅3.0m、厚み75μm、長さ7000m)を得た。
得られたポリビニルアルコール系フイルムについて、実施例1と同様の評価を行った。
又、得られたポリビニルアルコール系フイルムを1.25m/分で巻き出し、水洗槽(24℃)で膨潤させた後、ヨウ素槽(20℃、ヨウ素濃度0.17g/l)で1.7倍、ホウ酸槽(50℃、ヨウ素濃度0.0012g/l、ホウ酸濃度47g/l)で1.8倍の一軸延伸を行い、更に巻き取り速度5.3m/分でトータル4.2倍の一軸延伸を行い、偏光フイルムを得た。
得られた偏光フイルムについて、実施例1と同様の評価を行った。
実施例5
実施例3において、ドラム型ロールは以下のものを使用した以外は同じ実験を行い、含水率3%のポリビニルアルコール系フイルム(幅3.0m、厚み50μm、長さ12000m)を得た。
[ドラム型ロール]
直径3.0m、ロール幅4.0mのステンレス母材にニッケルメッキ、更にクロムメッキを施し鏡面仕上げした表面粗さ0.1Sのドラム型ロール(ドラム型ロール内の表面にスパイラル状の流路を有するジャケット構造、ぬれ張力は57mN/m)を3.0℃/hrの割合で20時間昇温を行い、ロールの表面温度を85.2℃とした。この際の到達温度の温度ムラは0.8℃であった。
得られたポリビニルアルコール系フイルムについて、実施例1と同様の評価を行った。
又、得られたポリビニルアルコール系フイルムを1.25m/分で巻き出し、水洗槽(24℃)で膨潤させた後、ヨウ素槽(20℃、ヨウ素濃度0.17g/l)で1.7倍、ホウ酸槽(50℃、ヨウ素濃度0.0012g/l、ホウ酸濃度47g/l)で2.0倍の一軸延伸を行い、更に巻き取り速度5.6m/分でトータル4.5倍の一軸延伸を行い、偏光フイルムを得た。
得られた偏光フイルムについて、実施例1と同様の評価を行った。
比較例1
実施例1において、ドラム型ロールの昇温速度を4.0℃/hrとしてロール表面温度を90℃とした以外は同様の実験を行い、ポリビニルアルコール系フイルム(幅3.0m、厚み75μm)を得た。
得られたポリビニルアルコール系フイルムについて、実施例1と同様の評価を行った。
又、得られたポリビニルアルコール系フイルムを用いて、実施例1と同様にして偏光フイルムを得、実施例1と同様の評価を行った。
比較例2
実施例1において、ドラム型ロールの昇温速度を8.0℃/hrとしてロール表面温度を90℃とし、この際の到達温度の温度ムラを4.0℃とした以外は同様の実験を行い、ポリビニルアルコール系フイルム(幅3.0m、厚み75μm)を得た。
得られたポリビニルアルコール系フイルムについて、実施例1と同様の評価を行った。
又、得られたポリビニルアルコール系フイルムを用いて、実施例1と同様にして偏光フイルムを得、実施例1と同様の評価を行った。
比較例3
実施例1において、ドラム型ロールの昇温速度を2.5℃/hrとしてロール表面温度を130℃とした以外は同様の実験を行い、ポリビニルアルコール系フイルム(幅3.0m、厚み75μm)を得たが、製膜原料がドラム型ロールに接触する時に発泡が起こり、該発泡に起因する気泡が大量に含んだフイルムとなった。
比較例4
実施例1において、ドラム型ロールの昇温速度を2.5℃/hrとしてロール表面温度を65℃とした以外は同様の実験を行い、ポリビニルアルコール系フイルム(幅3.0m、厚み75μm)を得た。
得られたポリビニルアルコール系フイルムについて、実施例1と同様の評価を行った。
又、得られたポリビニルアルコール系フイルムを用いて、実施例1と同様にして偏光フイルムを得、実施例1と同様の評価を行った。
実施例、比較例の結果を表1に示す。


Figure 2005238833
※)気泡を大量に含んだフイルムであったため、測定しなかった。
本発明の製造方法により得られるポリビニルアルコール系フイルムは、フイルムの膜厚均一性に優れ、光学的色ムラ等のない優れた光学特性を有するものであり、電子卓上計算機、電子時計、ワープロ、パソコン、モニター、液晶テレビ、携帯情報端末機、自動車や機械類の計器類等の液晶表示装置、サングラス、防眩メガネ、立体メガネ、表示素子(CRT、LCD等)用反射低減層、医療機器、建築材料、玩具等に用いられる偏光フイルムの原反フイルムとして非常に有用である。勿論、包装用フイルム、剥型フイルム、農業用フイルム、建材用フイルム等の用途にも有用である。


Claims (4)

  1. ポリビニルアルコール系樹脂を含有する原液を、ダイを通過させ加熱したドラム型ロール上に流延して製膜するにあたり、該ドラム型ロールの表面温度を3℃/hr以下の条件で70〜100℃の範囲まで昇温させた後に、流延を開始することを特徴とするポリビニルアルコール系フイルムの製造方法。
  2. 昇温後、ドラム型ロールの表面の温度ムラを2℃以下として製膜することを特徴とする請求項1記載のポリビニルアルコール系フイルムの製造方法。
  3. 偏光フイルム用の原反フイルムとして用いることを特徴とする請求項1又は2記載のポリビニルアルコール系フイルムの製造方法。
  4. 請求項3記載の偏光フイルム用ポリビニルアルコール系フイルムに、染色、一軸延伸及びホウ素化合物処理を施こすことを特徴とする偏光フイルムの製造方法。


JP2005013510A 2004-01-26 2005-01-21 ポリビニルアルコール系フイルムの製造方法及び該フイルムを用いた偏光フイルムの製造方法 Active JP4531574B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005013510A JP4531574B2 (ja) 2004-01-26 2005-01-21 ポリビニルアルコール系フイルムの製造方法及び該フイルムを用いた偏光フイルムの製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004016641 2004-01-26
JP2005013510A JP4531574B2 (ja) 2004-01-26 2005-01-21 ポリビニルアルコール系フイルムの製造方法及び該フイルムを用いた偏光フイルムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005238833A true JP2005238833A (ja) 2005-09-08
JP4531574B2 JP4531574B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=35021065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005013510A Active JP4531574B2 (ja) 2004-01-26 2005-01-21 ポリビニルアルコール系フイルムの製造方法及び該フイルムを用いた偏光フイルムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4531574B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013146459A1 (ja) * 2012-03-30 2013-10-03 株式会社クラレ ポリビニルアルコール系重合体フィルム
JP2017040880A (ja) * 2015-08-21 2017-02-23 住友化学株式会社 偏光フィルムの製造方法
JP2017173819A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 日本合成化学工業株式会社 ポリビニルアルコール系フィルムの製造方法、ポリビニルアルコール系フィルム、および偏光膜
CN113900163A (zh) * 2015-08-18 2022-01-07 三菱化学株式会社 聚乙烯醇系薄膜和使用其的偏光膜
JP2022502711A (ja) * 2018-11-02 2022-01-11 エルジー・ケム・リミテッド 偏光子の製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001315139A (ja) * 2000-05-09 2001-11-13 Kuraray Co Ltd ポリビニルアルコールフィルムの製造法
JP2002059471A (ja) * 2000-08-21 2002-02-26 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The ポリビニルアルコール系フィルムの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001315139A (ja) * 2000-05-09 2001-11-13 Kuraray Co Ltd ポリビニルアルコールフィルムの製造法
JP2002059471A (ja) * 2000-08-21 2002-02-26 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The ポリビニルアルコール系フィルムの製造方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107656334A (zh) * 2012-03-30 2018-02-02 株式会社可乐丽 聚乙烯醇系聚合物膜
KR20200110456A (ko) 2012-03-30 2020-09-23 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올계 중합체 필름
KR20140143206A (ko) 2012-03-30 2014-12-15 가부시키가이샤 구라레 폴리비닐알코올계 중합체 필름
JPWO2013146459A1 (ja) * 2012-03-30 2015-12-10 株式会社クラレ ポリビニルアルコール系重合体フィルム
WO2013146459A1 (ja) * 2012-03-30 2013-10-03 株式会社クラレ ポリビニルアルコール系重合体フィルム
KR102392226B1 (ko) 2012-03-30 2022-04-28 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올계 중합체 필름
CN104204045A (zh) * 2012-03-30 2014-12-10 株式会社可乐丽 聚乙烯醇系聚合物膜
KR102260000B1 (ko) 2012-03-30 2021-06-02 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올계 중합체 필름
JP2016216741A (ja) * 2012-03-30 2016-12-22 株式会社クラレ ポリビニルアルコール系重合体フィルム
KR20200023490A (ko) 2012-03-30 2020-03-04 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올계 중합체 필름
CN113900163A (zh) * 2015-08-18 2022-01-07 三菱化学株式会社 聚乙烯醇系薄膜和使用其的偏光膜
WO2017033750A1 (ja) * 2015-08-21 2017-03-02 住友化学株式会社 偏光フィルムの製造方法
JP2017040880A (ja) * 2015-08-21 2017-02-23 住友化学株式会社 偏光フィルムの製造方法
JP2017173819A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 日本合成化学工業株式会社 ポリビニルアルコール系フィルムの製造方法、ポリビニルアルコール系フィルム、および偏光膜
JP2022502711A (ja) * 2018-11-02 2022-01-11 エルジー・ケム・リミテッド 偏光子の製造方法
JP7291212B2 (ja) 2018-11-02 2023-06-14 杉金光電(蘇州)有限公司 偏光子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4531574B2 (ja) 2010-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4602777B2 (ja) ポリビニルアルコール系フィルムの製造方法
JP6483792B2 (ja) ポリビニルアルコール系重合体フィルムおよびその製造方法
JP4785391B2 (ja) 光学用ポリビニルアルコール系フイルムの保管または輸送方法
JP5036191B2 (ja) ポリビニルアルコール系フィルムおよびその製造方法
JP2017142347A (ja) 収縮応力の小さい偏光フィルム及びその製造方法
JP4149201B2 (ja) 偏光フィルムの製造法
JP6402096B2 (ja) ポリビニルアルコールフィルム
JP6472381B2 (ja) 光学フィルム製造用原反フィルム
JP4531574B2 (ja) ポリビニルアルコール系フイルムの製造方法及び該フイルムを用いた偏光フイルムの製造方法
JP5099997B2 (ja) ポリビニルアルコール系フィルムおよび偏光膜
JP4664100B2 (ja) ポリビニルアルコール系フィルム、および偏光膜、偏光板
JP4744868B2 (ja) 偏光フイルム用ポリビニルアルコール系フイルム及びその用途
JP2017003834A (ja) 偏光フィルムの製造方法
JP4104916B2 (ja) 光学用ポリビニルアルコールフィルムおよびその製造方法
JP2018135426A (ja) ポリビニルアルコールフィルム及びその製造方法、並びにそれを用いた偏光フィルム
JP2006307058A (ja) ポリビニルアルコール系フィルム、およびその偏光膜、偏光板
JP4744869B2 (ja) 偏光フイルム用ポリビニルアルコール系フイルム及びその用途
JP6556693B2 (ja) ポリビニルアルコールフィルムおよびその製造方法
JP6444732B2 (ja) 積層フィルム
JP4708051B2 (ja) ポリビニルアルコール系フイルムの製造方法
JP3960901B2 (ja) ポリビニルアルコール系フィルムの製造方法
JP6592509B2 (ja) ポリビニルアルコールフィルム
JP4527516B2 (ja) 偏光フィルムの製造方法
JP2004020631A (ja) 偏光フィルムの製造法
JP2011156874A (ja) ポリビニルアルコール系フィルムの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4531574

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350