JP2005237792A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易に加熱コイルに含まれる低周波漏洩磁界を減少させる炊飯器を提供する。
【解決手段】インバータ11内にあり加熱コイル1に流れる電流の低周波成分と同じ周波数成分で加熱コイル1と逆向きに電流が流れるよう加熱コイル1の近傍にコイル状に配設したコイル状の配線12が、コイル状の配線12から発生する低周波磁界により、加熱コイル1からの低周波磁界と互いに打ち消し合って低周波の漏洩磁界を大きく低減させるとともに、コイル状の配線12の近傍に第2の磁性体17を配設することでコイル状の配線12から発生する磁界が第1の磁性体13に進入することを防止することができ、第1の磁性体13の磁気性能劣化による炊飯性能劣化を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、家庭用及び業務用に用いられる誘導加熱式の炊飯器に関するものである。
従来の誘導加熱式の炊飯器において、加熱コイルからの漏洩磁界低減する方式として誘導加熱装置(例えば、特許文献1参照)について図面を用いて説明する。図7は、加熱コイルの漏洩磁界を低減した従来の誘導加熱装置である。本従来例では、加熱コイル1の外周部に電磁シールド環2を配置し、誘導加熱装置を構成している。この構成の誘導加熱装置では、加熱コイル1で生じた高周波磁界に誘導され電磁シールド環2に誘導電流が流れ、更にこの誘導電流により、電磁シールド環2には加熱コイル1から発生する高周波磁界とは逆向きの高周波磁界が発生する。この結果、電磁シールド環2から発生する高周波磁界が、加熱コイル1の外周部に発生する高周波磁界を打ち消す様に作用するため、加熱コイル1から漏洩する20k〜100kHz程度の高周波漏洩磁界が減少する。なお、電磁シールド環2はアルミ板やリード線などを環状にしたものが知られている。
他の加熱コイルから発生する漏洩磁界を低減する誘導加熱装置(例えば、特許文献2参照)について説明する。図8は従来の漏洩磁界を低減した誘導加熱装置である。加熱コイル1の外周近傍に巻き線を施してインダクタンス5を構成するとともに、加熱コイル1から発生する高周波磁界と、インダクタンス5が発生する高周波磁界成分が互いに打ち消す方向に配置している。図9に従来の誘導加熱装置の回路例を示す。図9の誘導加熱装置は商用電源などで構成される電源部3と電源部3の電力を高周波電力に変換するインバータ11とインバータ11の電力を高周波磁界に変換する加熱コイル1と加熱コイル1からの磁界を受けて発熱する鍋15で構成されており、インバータ11は、商用電源を整流する整流手段4と整流手段4の出力を平滑化するインダクタ5及び平滑コンデンサ6と加熱コイル1への電力供給を制御する半導体スイッチ8及び半導体スイッチ8のスイッチング動作を滑らかにする共振コンデンサ7から構成されている。図8の従来例ではインダクタ5を巻き線のみで構成していおり、インダクタンス5のコア材を不要とし装置の小型化を図るとともに高周波ノイズの低減効果を併せ持っている。
特開昭57−115795号公報 特公昭63−7672号公報
しかし、図7の様な従来の加熱コイル1からの漏洩磁界を低減した誘導加熱装置においては、高周波の漏洩磁界は電磁シールド環2の効果により、減少させることができるが、加熱コイル1から発生する電源周波数または電源の2倍周波数の磁界(以下低周波磁界)は、鍋15ではほとんど吸収されず、また電磁シールド環2では逆向きの磁界を十分発生させることができないためで、低周波磁界が減少せず外部に放出される。
一方、図8及び図9の従来の誘導加熱装置においては、巻き線をインダクタンスとして動作させるため(数100μH程度)、巻き線の巻き数が多くなることになる。この際、巻き線から放出される低周波磁界が加熱コイルから放出される低周波磁界より大きくなり、外部に放出する低周波磁界が増加する課題が生じることになる。また、従来の誘導加熱装置は高周波磁界を打ち消すことを目的としており、漏洩磁界低減用の巻き線は加熱コイルの近傍に限定され配置の自由度がなく、更に加熱コイル近傍に配置することで鍋などの加熱物への磁界分布が変わり、特に炊飯器の場合には炊飯性能へ大きく影響を及ぼすという課題が生じることになる。また、上記の様に従来の誘導加熱装置は高周波の漏洩磁界を低減させるもので、低周波の漏洩磁界の低減に着目してこなかった。しかし、低周波漏洩磁界を低減することにより、因果関係は明確ではないが一部の調査で懸念されている低周波磁界の人体への影響に対する機器使用者の不安を取り除くことができ、また機器の極近傍の電子機器の誤動作のリスクを排除することもできる。
本発明は上記の課題を解決するべく従来の誘導加熱式炊飯器では認知されなかった低周波の漏洩磁界にも焦点をあて対策するもので、低周波磁界が加熱コイルから放射されることを減少させ、機器から発生する不要な電磁波を減少させるとともに、従来の誘導加熱式炊飯器の磁界分布を大きく変えずに低周波漏洩磁界対策を行うことで炊飯性能への悪影響がなく低周波の漏洩磁界対策を行うことができる炊飯器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の炊飯器は、鍋と、前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルの裏面近傍で前記鍋と対向して複数配設された第1の磁性体と、前記加熱コイルに商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータと、前記加熱コイルに流れる商用周波数成分の電流と同じ周波数の電流成分を持つ配線を前記加熱コイルと互いに逆向きに電流が流れるように前記加熱コイル近傍にコイル状に配設したコイル状の配線とを備え、前記コイル状の配線近傍に第2の磁性体を配設し前記コイル状の配線から発生する磁界が前記第1の磁性体へ放射する磁束を抑制するようにしたものである。
これにより、加熱コイルに流れる低周波成分と同じ周波数成分で加熱コイルと逆向きに電流が流れるように配置したコイル状の配線から発生する磁界が、加熱コイルからの低周波の漏洩磁界と互いに打ち消し合うことで漏洩磁界を大きく低減させるとともに、コイル状の配線の近傍に第2の磁性体を配置することで、コイル状の配線から発生する磁界が第1の磁性体に放射することを抑制することができ、第1の磁性体の性能変化による炊飯性能劣化を防止することができる。
本発明の炊飯器は、炊飯性能への影響がほとんどなく加熱コイルから発生する低周波の漏洩磁界を低減することができる。
第1の発明は、鍋と、前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルの裏面近傍で前記鍋と対向して複数配設された第1の磁性体と、前記加熱コイルに商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータと、前記加熱コイルに流れる商用周波数成分の電流と同じ周波数の電流成分を持つ配線を前記加熱コイルと互いに逆向きに電流が流れるように前記加熱コイル近傍にコイル状に配設したコイル状の配線とを備え、前記コイル状の配線近傍に第2の磁性体を配設し前記コイル状の配線から発生する磁界が前記第1の磁性体へ放射する磁束を抑制するようにしたことにより、加熱コイルに流れる低周波成分と同じ周波数成分で加熱コイルと逆向きに電流が流れるように配置したコイル状の配線から発生する磁界が、加熱コイルからの低周波の漏洩磁界と互いに打ち消し合うことで漏洩磁界を大きく低減させるとともに、コイル状の配線の近傍に第2の磁性体を配置することで、コイル状の配線から発生する磁界が第1の磁性体に放射することを抑制することができ、第1の磁性体の性能変化による炊飯性能劣化を防止することができる。
第2の発明は、特に第1の発明の炊飯器を、コイル状の配線の下端が加熱コイル及び第1の磁性体の上端より上方になるように配設することにより、コイル状の配線と第1の磁性体の距離がとることができるため、コイル状の配線から発生する磁界の第1の磁性体への影響を少なくすることができるとともに、コイル状の配線の近傍に第2の磁性体を配設することによりコイル状の配線から発生する磁界が第1の磁性体へ放射されるのを防止することにより、第1の磁性体の性能変化をより少なくすることができ、その結果炊飯性能の劣化を防止することができるとともに、加熱コイルから発生する低周波磁界を低減することができる。
第3の発明は、特に第2の発明の炊飯器を、第2の磁性体の下端が第1の磁性体の上端より上方になるように配設することにより、コイル状の配線から発生する磁界が第1の磁性体の直上で第2の磁性体内を通るため、第1の磁性体に放射されずその結果、第1の磁性体の特性が変化せず炊飯性能劣化を防止するとともに、加熱コイルから発生する低周波磁界を低減することができる。
第4の発明は、特に第1〜3のいずれか一つの発明の炊飯器を、第2の磁性体がコイル状の配線に沿って複数に分割して配設することにより、第2の磁性体中に環状電流が流れることを防止することができ、第2の磁性体の発熱の少なくすることができるとともに、加熱コイルから発生する低周波磁界を低減することができる。
第5の発明は、特に第1〜4のいずれか一つの発明の炊飯器を、第2の磁性体の幅は、第1の磁性体の幅より大とすることにより、コイル状の配線から発生する磁界が第1の磁性体に放射されずに、第2の磁性体内を通ることになり、その結果、第1の磁性体の特性が変化せず炊飯性能劣化を防止することができるとともに、加熱コイルから発生する低周波磁界を低減することができる。
第6の発明は、特に第5の発明の炊飯器を、第2の磁性体が第1の磁性体それぞれの鉛直上に個々に分割して配設することにより、コイル状の配線から発生する磁界が第1の磁性体の直上で第2の磁性体内を通るため、第1の磁性体に放射されず、その結果第1の磁性体の特性が変化せず炊飯性能劣化を防止することができるとともに、第2の磁性体の配設範囲を小さくすることにより、鍋に印可される高周波磁界分布への影響を少なくすることができ炊飯性能劣化を防止することができるとともに、加熱コイルから発生する低周波磁界を低減することができる。
第7の発明は、特に第1〜6のいずれか一つの発明の炊飯器を、第2の磁性体の一部がコイル状の配線と第1の磁性体の間に配設されるものとすることにより、簡易に第2の磁性体をコイル状の配線の近傍に配置することができるとともに、加熱コイルから発生する低周波磁界を低減することができる。
第8の発明は、特に第1〜6のいずれか一つの発明の炊飯器を、第2の磁性体は、複数の板状の磁性体からなり、前記第2の磁性体はコイル状の配線に対して2枚の磁性体が概平行に向かい合って配設されるものとすることにより、第2の磁性体を平板構造とすることができるため第2の磁性体の加工を容易にすることができるとともに、加熱コイルから発生する低周波磁界を低減することができる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態における炊飯器の構成図を示すものである。図1において、商用電源を含む電源部1は、インバータ11に接続され、インバータ11は加熱コイル1に接続される。加熱コイル1は内枠16の底面及び側面に配置され、内枠16上面に置かれた鍋15と磁気結合する形で設置される。加熱コイル1の下部には鍋15との磁気結合を高めるフェライトなどの磁性体で構成される第1の磁性体13が配置される。また、インバータ11は電源部3に接続される整流手段4と、整流手段4と直列に接続されるインダクタ5と平滑コンデンサ6の直列接続と、平滑コンデンサ6に並列に接続される共振コンデンサ7と半導体スイッチ8の直列接続からなり、共振コンデンサ7は加熱コイル1と並列に接続される。インダクタ5からの配線は加熱コイル1の巻き方向とは逆にコイル状に複数回巻かれ(以下、コイル状の配線12)、このコイル状の配線12の近傍にはコイル状の配線12からの磁界が第1の磁性体13に放射されるのを防ぐために第2の磁性体17が配置される。なお、第2の磁性体17は珪素鋼板や鉄などの磁性体であれば特に限定するものではない。
また、本実施例では、誘導加熱装置に用いられる一般的な回路構成を示しているが、加熱コイル1に商用周波数及び商用周波数の2倍に周波数成分を持つ電流が重畳する回路構成であれば特に限定するものではない。
以上のように構成された炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。図2はインバータ回路の各区間における電流経路を示した図である。I3は入力電流を、I5はインダクタ5及びコイル状の配線12に流れる電流を、I1は加熱コイル1に流れる電流を示している。電源部3は商用電源などで構成され、インバータ11に商用周波数の電力を供給する。そのため、入力電流I3は、商用周波数成分を持つ電流になる。インバータ11では整流手段4により商用電力を整流して商用電源の2倍の周波数成分を持った電力に変換し、更に半導体スイッチ8を用いて20k〜100kHz程度の高周波電力に変換される。そしてこの高周波電力は加熱コイル1に供給され、加熱コイル1から高周波磁界の形で鍋15に供給される。鍋15は、供給された高周波磁界により表層部に渦電流が生じ、その結果発熱するに至る。そのため、インダクタ5及びコイル状の配線12に流れる電流は商用周波数の2倍の周波数の電流I5が流れ、また加熱コイル1には半導体スイッチ8が導通状態になったときに電源部1→整流手段4→加熱コイル1→半導体スイッチ8のループで生じる商用周波数の2倍の成分をもつ低周波電流と、半導体スイッチ8の周波数に従って加熱コイル1に流れる高周波成分が重畳した電流I11が流れる。よって加熱コイル1とコイル状の配線12の低周波磁界が互いに打ち消すように配置することにより、加熱コイル1から発生する低周波磁界を打ち消すことができる。
一方、コイル状の配線12から発生する低周波磁界は、加熱コイル1からの低周波磁界を打ち消す一方でフェライト等の第1の磁性体13を通過すると、第1の磁性体の13の透磁率等の磁気的な性能が変化し鍋15へ印可される磁界の分布が変化することになる。このことにより、従来の磁界分布が崩れ、その結果加熱コイル1からの磁界を受けて発熱する鍋15の温度分布が微妙に変化して炊飯性能が劣化することになる。そこでコイル状の配線12の近傍に磁性体17を配置することで、コイル状の配線12から発生する磁界が第2の磁性体17内を通過して、第1の磁性体13に放射されることを抑えることでき、その結果、従来の炊飯器の磁界分布が変化せず、炊飯性能へのコイル状の配線12からの影響を防止することができることになる。また、第2の磁性体17による影響はコイル状の配線12の近傍に留まるため、コイル状の配線12の加熱コイル1に対する防磁効果は劣化することはない。なお、コイル状の配線12は、加熱コイル1の外周近傍に配設される方が防磁効果は大きい。
以上のように本実施の形態においては、インバータ11内にあり加熱コイル1に流れる電流の低周波成分と同じ周波数成分で加熱コイル1と逆向きに電流が流れるよう加熱コイル1の近傍にコイル状に配設したコイル状の配線12が、コイル状の配線12から発生する低周波磁界により、加熱コイル1からの低周波磁界と互いに打ち消し合って低周波の漏洩磁界を大きく低減させるとともに、コイル状の配線12の近傍に第2の磁性体17を配設することでコイル状の配線12から発生する磁界が第1の磁性体13に進入することを防止することができ、第1の磁性体12の磁気性能劣化による炊飯性能劣化を防止することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態の炊飯器の構成図である。本実施例が実施の形態1と異なるのは、コイル状の配線12及び第2の磁性体17が、加熱コイル1及び第1の磁性体13の上方に位置していることである。
以上のように構成された炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。本実施例ではコイル状の配線12を第1の磁性体13の上部に配置している。これは、コイル状の配線12が、加熱コイル1からの磁界を打ち消す一方で第1の磁性体13に放射されて第1の磁性体13の磁気的な性能を変化させるためであり、コイル状の配線12と第1の磁性体13の距離を確保することが望ましいためである。また、加熱コイル1の外周部近傍に位置するため、防磁性能も十分確保されることになる。更に、コイル状の配線12を段上に積み重ねることで一体にして扱うことができ、作業性も向上する。
また、第2の磁性体17を第1の磁性体13の上方に位置させることで、第2の磁性体17と第1の磁性体13の距離が取れて、コイル状の配線12から第1の磁性体13に放射される磁界を更に抑制することができる。
また、第2に磁性体17は複数に分割することで第2の磁性体17内に短絡電流が流れることを防止することができ、第2の磁性体17の発熱を抑えることができる。
以上のように本実施の形態においては、コイル状の配線12及び第2の磁性体17を加熱コイル1及び第1の磁性体13の上方に配設させることで、コイル状の配線12と第1の磁性体13との距離がとれるためにコイル状の配線12から発生する磁界から第1の磁性体13への影響をより少なくすることができ、炊飯性能への影響をなくした状態で、加熱コイル1から発生する低周波の漏洩磁界を低減させることができる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態の炊飯器の構成図である。本実施の形態の炊飯器が実施の形態1と異なるのは、第2の磁性体17が複数に分割され、個々の第1の磁性体13上に第2の磁性体17が配設されている点である。
以上のように構成された炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。第2の磁性体17はコイル状の配線12からの磁界が第1の磁性体13に進入することを防止する役割がある。一方、第2の磁性体17の影響が強くなった場合には、加熱コイル1から発生する高周波磁界が影響を受け、鍋15に印可される高周波磁界の分布が変わり、炊飯性能が変化することになる。そこで、第2の磁性体17は加熱コイル1の高周波磁界に影響を及ぼさない様に配設することが望まれる。そのため、本実施の形態では第2の磁性体17を複数に分割して、それぞれの第1の磁性体13の鉛直上に配置している。そして、第2の磁性体17はそれぞれの第1の磁性体13上に個別に第1の磁性体13が影響を受けない大きさに配設することで、第1の磁性体13への影響を抑えるとともに、第2の磁性体17が配設されていない場所においては鍋15に入る高周波磁界の分布への影響を抑えることができる。ただし、少なくとも第2の磁性体17の幅bは第1の磁性体13の幅aより大きいことが必要である。
以上のように、本実施の形態においては、第2の磁性体17を複数に分割して最適な大きさとし、第1の磁性体13の鉛直上に配置することにより、第2の磁性体17がコイル状の配線12から発生する磁界が第1の磁性体に放射されることを防止するとともに、鍋15に印可される高周波磁界の分布への影響を少なくすることができ、炊飯性能への影響をなくした状態で、加熱コイル1から発生する低周波の漏洩磁界を低減させることができる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態の炊飯器の構成図である。本実施の形態の炊飯器が実施の形態1と異なるのは、コイル状の配線12と第1の磁性体13の間に、第2の磁性体17の一部が配設されている点である。
以上のように構成された炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。コイル状の配線12で発生した磁界は、第2の磁性体17を通ることで第1の磁性体13内に放射されることを防止している。この際、第2の磁性体17はコイル状の配線12の磁界が第1の磁性体13に進入することを防止すればよく、少なくとも第2の磁性体17の一部がコイル状の配線12と第1の磁性体13の間にあることが望ましい。よって形状としては図5に示すU字形、V字形、あるいはL字形などが望ましい形状となる。またこれらの形状をとることでコイル状の配線12の下端に第2の磁性体17を密着させて配置することができるため、配置場所をとらずにコンパクトな構成とすることができる。
また、図6に示すように第2の磁性体17を2枚のほぼ平行な板で構成し、コイル状の配線12を挟み込む構成をとることでも同様な効果が得られる。これは第2の磁性体17間の幅が第1の磁性体13と第2の磁性体17間の空間より狭いためで、第2の磁性体17間に磁路が形成され、第1の磁性体13までコイル状の配線12からの磁界が放射されないためである。この様な配置をとることでコイル状の配線12に対して第2の磁性体17を密着して配設することができる。
以上のように本実施例では、第2の磁性体17の一部をコイル状の配線12と第1の磁性体13の間に配設する、あるいは第2の磁性体を複数の板状の磁性体で構成しコイル状の配線12に対して2枚の磁性体が概平行に向かい合わせて配設することで、第2の磁性体を簡易にコンパクトに配設することができるとともに、加熱コイル1から発生する低周波磁界を低減することができる。
本発明は、家庭用及び業務用に用いられる誘導加熱式の炊飯器に有用である。
本発明の実施の形態1における炊飯器の構成を示す図 本発明の実施の形態1における炊飯器の動作波形を示す図 本発明の実施の形態2における炊飯器の構成を示す図 本発明の実施の形態3における炊飯器の構成を示す図 本発明の実施の形態4における炊飯器の構成を示す図 本発明の実施の形態4における炊飯器の構成を示す図 従来の誘導加熱装置の構成を示す図 従来の誘導加熱装置の構成を示す図 従来の誘導加熱加熱装置の回路構成を示す図
符号の説明
1 加熱コイル
2 電磁シールド環
3 電源部
4 整流手段
5 インダクタ
6 平滑コンデンサ
7 共振コンデンサ
8 半導体スイッチ
11 インバータ
12 コイル状の配線
13 第1の磁性体
15 鍋
16 内枠
17 第2の磁性体
a 防磁材幅
b 磁性体幅

Claims (8)

  1. 鍋と、前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルの裏面近傍で前記鍋と対向して複数配設された第1の磁性体と、前記加熱コイルに商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータと、前記加熱コイルに流れる商用周波数成分の電流と同じ周波数の電流成分を持つ配線を前記加熱コイルと互いに逆向きに電流が流れるように前記加熱コイル近傍にコイル状に配設したコイル状の配線とを備え、前記コイル状の配線近傍に第2の磁性体を配設し前記コイル状の配線から発生する磁界が前記第1の磁性体へ放射する磁束を抑制するようにした炊飯器。
  2. コイル状の配線は、下端が加熱コイル及び第1の磁性体の上端より上方になるように配設する請求項1に記載の炊飯器。
  3. 第2の磁性体は、下端が第1の磁性体の上端より上方になるように配設する請求項2に記載の炊飯器。
  4. 第2の磁性体は、コイル状の配線に沿って複数に分割して配設する請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
  5. 第2の磁性体の幅は、第1の磁性体の幅より大とする請求項1〜4いずれか1項に記載の炊飯器。
  6. 第2の磁性体は、第1の磁性体それぞれの鉛直上に個々に分割して配設する請求項5に記載の炊飯器。
  7. 第2の磁性体は、一部がコイル状の配線と第1の磁性体間に配設されるものとした請求項1〜6のいずれか1項に記載の炊飯器。
  8. 第2の磁性体は、複数の板状の磁性体からなり、前記第2の磁性体はコイル状の配線に対して2枚の磁性体が概平行に向かい合って配設される請求項1〜6のいずれか1項に記載の炊飯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012043634A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Panasonic Corp 誘導加熱調理器

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