JP2005237720A - 垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置を車両フロア下に設置し、乗降装置の動力を利用して同時作動させ、車いすの乗降時間をより早くし、専用昇降装置を省き制御装置を簡素化できるなど大幅なコストダウンを可能にし、車いす乗車定員を増やせて車両室内スペースもより有効活用できる、高い利便性と安全性を備えた垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置を提供する。
【解決手段】車両フロア下部に固定する上部隔壁5と、乗降装置1に上下スライド式に接続する下部隔壁6で構成し、上部隔壁5と下部隔壁6は上下スライド式に接続されて2段階のスライド式となって、乗降装置1が下降する時は上死点と下死点の中間までは下部隔壁6が一体となって下降して上部隔壁5が乗降装置1の前方を塞ぎ、この時点で下部隔壁6は着地しているから乗降装置1の前記中間点から下死点までの前方は下部隔壁6が塞ぐ。上昇工程と作用は下降時の逆の順で実施される。
【選択図】図1

Description

本発明は、バン型車両などリアゲートを持つ自動車の、後車軸後方の左右サイドメンバー間のフロアパネルとクロスメンバーを除去してできた開口部に設置される、垂直昇降式車いす乗降装置が昇降する際の、前記乗降装置と車両フロア間に生じる隙間に、車いすが挟まったり脱落することを防止する前部保護装置が車両フロア面から上に突出しないことで、乗降装置の昇降前後の余分な動作時間を省き、より早い安全な車いすの乗降作業環境を提供し、乗降装置と直接的に接続することで、動力や制御装置などのコスト削減を可能にし、さらには車いす乗員の定員を1名分増加できるなど、安全、便利で省時間、低コストの垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置に関する。
従来の垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置は、例えば、前部隔壁と隔壁用昇降装置で構成され、前記車いす乗降装置が車両フロア高さに格納されているときには前部隔壁も同位置に格納させなければならないという発想のもとで発明されたものであるため、図8(A)及び図10(A)に示すように、乗降装置未使用時は車両室内のフロア上に突出してロックされている。乗降装置使用時、すなわち乗降装置を下降させる際に事前には図8(B)及び図10(B)に示すように、前部隔壁が隔壁用昇降装置によって下降し、車両フロアと乗降装置フロアとの間に生じる隙間を塞いでから図8(C)及び図10(C)のように下降着地していたのである。前部隔壁の高さは当該車両の床面地上高とほぼ比例し、車両走行時は車両フロア上に突出格納され、乗降装置動作時は車両フロア下に下降していたのである。
しかし、実際には車両最後部に格納されている垂直昇降式車いす乗降装置の後部に、車両のバックドアが存在し、車室内に乗車する車いす乗員は車いす固定装置と座席ベルトによって、しっかりと身体を拘束されており、座席に座る乗員もやはり座席ベルトによって身体を拘束されているため、垂直昇降式車いす乗降装置の前部には、同乗降装置昇降の際に乗降装置と車両フロア間に生じる隙間を塞ぐ隔壁が必要であるものの、未使用時に全体が上昇して、車室と前記乗降装置を遮断する意味はなかったのである。
それどころか、通常垂直昇降式車いす乗降装置のフロア後部の数10センチメートルは折畳式などの格納式になっており、前記格納時は前記乗降装置のフロア長さが乗降時よりも短くなり、車両走行時の格納時において前記乗降装置内に車いすを乗せておこうとした場合、すなわち前記乗降装置の面積内で車いすの乗車定員を取ろうとしたとき、必然的に車いすの前半分程度が車両フロア側にはみ出すことになるのだが、そのスペースには前述の前部隔壁兼前扉がフロアから数十センチメートル突出しているため、完全に前記乗降装置から車両フロアに移動しなければならず、図7(A)に示すように、前記乗降装置内に車いすの乗車定員を確保することは困難だったのである。したがって、現在垂直昇降式車いす乗降装置を備えた車いす移動車の多くが、前記乗降装置長さ80センチメートルを除く残りの乗車スペース長さが、220センチメートル乃至240センチメートルであり、車いすの長さが90センチメートル程度であるから縦に2列が限界になってしまうのである。
また、前記乗降装置が下降する際には前部保護壁が事前に下降して着地し、前記乗降装置が昇降する際に前記乗降装置と車両フロア間に生じる隙間を塞いでおり、前記乗降装置の使用が終了した後も、下降させていた前部隔壁を上昇格納させなければならなかった。すなわち、前部保護壁と乗降装置はそれぞれが独立した動力によって作動し、制御装置によって連動させていたのである。そのため、前記乗降装置の昇降前後の前部隔壁昇降時間は、前記乗降装置の昇降時間とほぼ同じ時間を要し、車いすの乗降作業上で無駄な時間となっていた。
また、前述のように従来の前部隔壁の独立した動力と、そのために必要な制御装置の複雑化は、乗降装置全体のコストダウンの弊害にもなっていたのである。
特許公開番号2003−231437
前部保護装置は、垂直昇降式車いす乗降装置ならではの前部遮断保護装置である。従来のアームリフト式乗降装置は未使用時は車内に格納し、使用時は車外に突き出て乗降装置の仕事をする。つまり、前後の動きや弧を描く動きがあったりするため、その構造上前部に隔壁などの保護装置を設けるのが極めて困難なのである。垂直昇降式車いす乗降装置にとって、前部保護装置は車いす乗降者の乗降時の安全を守る上で、重要な装置である。従来のアームリフト式乗降装置ではなし得なかった前方保護対策装置であり、絶対に必要な装置なのである。
しかし、そのために乗降に時間がかかりすぎたり、車室内を遮断して限られたスペースをさらに狭くしてしまったり、1回あたりの搬送に一人でも多くの乗車定員を要求される車いす移動車において、乗車定員を減数せざるを得なかったり、複雑な仕組みや制御方法を要求されるためにコスト高になってはならない。
そこで、前述の諸問題を解決し、安全で性能・耐久性の高い前部保護装置の開発が望まれる。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、前部保護装置の役割を果たし車いす乗降者の安全な乗降を確保した上で、乗降時間を短縮し、車両の室内スペースをより広く使用できるようにすることで車いすの乗車定員を増やし、さらには乗降装置との一体化により無駄な専用動力すなわち前部保護装置昇降装置を省き、これによって制御装置を簡素化して乗降装置全体のコストを大幅に削減して、より便利で安全性の高い垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の本発明に係る垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置は、上面を車両フロア面とほぼ面一状態に固定する上部隔壁と、前記乗降装置に接続する下部隔壁で構成し、前記上部隔壁と下部隔壁は上下スライド可能なガイドによって接続部され、下部隔壁側部には縦長の孔が設けられてワッシャーとボルトで下部隔壁を一定のクリアランスを残して挟むように前記乗降装置と接続し、ボルト外径が前記縦孔幅より小さいものを使用することで、下部隔壁は前記乗降装置間にと上下スライドの機能を持ち、前記乗降装置と接続されていることにより昇降は前記乗降装置の昇降推進力を利用して行われる。これによって、前記上部隔壁、下部隔壁、前記乗降装置は2つのスライド機能によって2段階の上下スライド式となり、前記乗降装置の下降に伴って下部隔壁が着地することで、前記乗降装置の下降行程のすべての位置で前記乗降装置と車両フロア間に生じる前方の隙間を塞いで、車いす乗員が挟まったり脱落しないように保護し、前記乗降装置の上死点においては下部隔壁の最下部が、車両のサスペンション・デファレンシャルなどの装置より上方となるように格納されて、車両走行中に路面や障害物と接触しない安全な位置で格納されることを特徴とする。
請求項1の本発明に係る垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置では、下部保護壁を前記乗降装置と接続することで前記乗降装置の推進力を利用して昇降する仕組みなので、専用の昇降装置を設ける必要がなく、それに伴って制御装置も簡素化することができ、大幅なコストダウンが可能になる。使用したいとき前記乗降装置を作動させれば前部保護装置は、前記乗降装置と接続されているから同時に動作し、車両フロアと前記乗降装置間に生じるすべての隙間を、前記乗降装置のすべての昇降行程において塞ぐことができる。前記乗降装置昇降時に、前記乗降装置前方に生じる隙間を塞ぐために、前記乗降装置を下降させる事前に前部保護装置を下降着地させたり、前記乗降装置が上昇完了してから前部保護装置を上昇させるなどの、前記乗降装置作動前後の無駄な行程が省けるので、車いすの乗降作業時間が大幅に短縮できる。また、図7(B)に示すように、車両走行時などにおける前部保護装置の格納位置が車両フロア面から突出しないので前記乗降装置フロアと車両フロアを遮断することがなく、車両のフロア有効スペースは前記乗降装置フロアまで広がり、現在国内でもっとも多く使用されている車種にあっては、車いす乗員の乗車定員を1名分増やすことができる。
請求項2の本発明に係る垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置では、請求項1の前記前部保護装置の上部隔壁と下部隔壁間に1個乃至数個の中間保護壁を設けるものである。
車種により床面地上高が高いとき、高さのあり過ぎる上部隔壁と下部隔壁になり、走行時の安全性を低下させる恐れがあるため、上部隔壁と下部隔壁間にそれぞれに上下スライド機能を持たせた中間壁を設け、それぞれの高さを低めにすることで走行時の風圧などを制御し、安全性を高めることを特徴とする。
本発明に係る垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置では、上部隔壁と下部隔壁間、及び下部隔壁と乗降装置間合計の上下スライド有効ストロークは、乗降装置の昇降有効ストロークより長くすることが好ましい。これにより、乗降装置が最大ストローク位置に達した場合でも、上部隔壁又は下部隔壁のガイドストッパー位置を越して破損するなどの不具合を防止することができる。
上部隔壁と下部隔壁間、及び下部隔壁と乗降装置間の上下スライド機構部は乗降装置の側壁部に隠れるため、乗降装置側からは上部隔壁と下部隔壁のフラットなパネル面しか露出せず、隔壁間の隙間もほとんどないので手足や衣服が挟まるなどの危険もまったくな安全である。
以下、本発明に係る垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置の一例について説明する。図1に示すように、垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置は、車両フロア側に固定される上部隔壁と垂直昇降式車いす乗降装置に接続される下部隔壁で構成され、上部隔壁と下部隔壁間、及び下部隔壁と前記乗降装置のそれぞれに設けられた上下スライド機能によって、車両フロア下面、上部隔壁、下部隔壁、前記乗降装置が接続されている。前記乗降装置及び上部隔壁、下部隔壁は、図2及び図9(A)に示すように、上死点すなわち上昇格納位置にある。垂直昇降式車いす乗降装置は下降スイッチにより、前記乗降装置の動力に通電して下降開始する。同時に前記乗降装置と接続されている下部隔壁が下降を開始する。下部隔壁は、車両フロア下面に固定されている上部隔壁と上下スライド式のガイドによって接続されており、前記乗降装置が上死点すなわち上昇格納位置にあるとき、前記乗降装置と下部隔壁をボルトで接続している縦長孔ガイド位置が、最も上の位置にあるため左右の前記ボルトに乗っている状態であることから、重力の法則によって1段階目は前記乗降装置と下部隔壁が一体となって下降する。
前記乗降装置が、上死点と下死点の中間付近に差し掛かったとき、図3及び図9(B)に示すように、下部隔壁は着地する。この上部隔壁と下部隔壁のスライド下降が完了すると、前記乗降装置と下部隔壁間のスライド下降に移行する。前述のように前記乗降装置と下部隔壁は上下スライドできる関係にある。しかし、下部隔壁は既に着地しているので、前記乗降装置が下部隔壁に対して下降スライドする動作になる。前記乗降装置は下部隔壁に設けられたガイド下端の少し手前まで下降する。そしてその位置が図4及び図9(C)に示すように着地点となる。
さて、上死点すなわち前記乗降装置フロアが車両フロアと同じ高さにあったときから、上死点と下死点の中間付近まで下降する間、前記乗降装置に前方は上部隔壁によって塞がれていた。次に前記中間点から着地までは、既に着地して前記
乗降装置の前方を遮断している下部隔壁面に沿って前記乗降装置が下降するので、着地までは下部隔壁によって前方を塞がれる。また、下部隔壁が前記乗降装置と一体になっていることで、前記乗降装置が上死点に達したら、即時にバックドアを閉めて車いすの固定作業に移行することができ、最後の降車作業による前記乗降装置の格納であれば、即時にバックドアを閉めて車両をスタートさせることができる。
このように、本発明の垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置は、前記乗降装置の推進力を利用して、前記乗降装置と車両フロア間に生じる隙間を塞ぎ、車いす乗降者を前述隙間に挟まったり脱落する危険から保護し、前記乗降装置昇降前後に無駄な時間も要しないから、安全で敏速な乗降作業環境を提供できるのである。
また、乗降作業が完了し、車いすを乗車固定させる際、垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置は車両フロア下に格納されるから、車両フロアと前記乗降装置フロアを遮断するものはなく、前記乗降装置と車両フロアの後部フリースペースをまたいだ位置にもう1台の車いすを固定することができ、自動車の限られたスペースを有効に活用することができるのである。
本発明に係る垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置によれば、車両フロア下面に格納し、乗降装置と接続して乗降装置の推進力を前記前部保護装置の昇降動力として利用することにより、専用の昇降装置を省けて制御装置も簡素化でき、大幅なコストダウンが可能になり、乗降時間を短縮でき、格納時車両フロア上に突出しないから車室内を遮断することもなく、前記乗降装置のフロアを含め車いす乗車定員を増員できるなど、スペースをより有効に活用することができるなど、利便性の優れた安全性の高いものを提供することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図6及び図9は、本発明の実施の形態を示し、図8、図10は従来の前部隔壁兼前扉を示し、図7は本発明の前部保護装置の格納時と従来の前部隔壁兼前扉の格納時の車いす定員の数の違いを比較した図である。
図1は発明の垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置14を装着する一例の斜視図である。図2に示すように、垂直昇降式車いす乗降装置1の前部保護装置14は、上部隔壁5と下部隔壁6で構成され、上部隔壁5は鋼板などで立体的に製作られて車両フロア3の下面にボルトなどで固定されている。
下部隔壁6は、垂直昇降式車いす乗降装置1の下部隔壁6との接面部最下部付近で、下部隔壁6の左右に開けられた縦長ガイド孔9にボルト11を通して前記乗降装置と接続されている。接続のボルト外径は、前記縦長ガイド孔9の孔幅より小さく、ボルトの固定は垂直昇降式車いす乗降装置1と下部隔壁6が上下にスライドしやすいクリアランスを残してロックされる。
垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置14は、下部隔壁6のガイド受け孔8に上部隔壁5のガイド7を通して組み立てられてから、車両フロア3と前記乗降装置1の側壁2の前方に接続される。
図2に示すように、乗降装置フロア2は、嵩上げされた車両フロア位置にある。下部隔壁6は車両フロア3の下面位置に格納されている。車いす乗降場所に到着して、車いす乗降のため垂直昇降式車いす乗降装置1の動力スイッチを下降にする。垂直昇降式車いす乗降装置1は下降を開始し、同時に接続されている下部隔壁6も下降を開始する。図3に示すように、垂直昇降式車いす乗降装置1が上死点と下死点の中間付近に達したとき、下部隔壁6の最下部は地面に到達して停止する。この位置まで、下部隔壁6は垂直昇降式車いす乗降装置1の下方にあるから、車両フロア3に固定されている上部隔壁5が垂直昇降式車いす乗降装置1の前部を保護する。
垂直昇降式車いす乗降装置1は、さらに下降を続ける。図1に示すように、垂直昇降式車いす乗降装置1は、下部隔壁6の左右端部に設けられた縦長ガイド孔9を前方からボルト11で、一定のクリアランスを残して固定されているから、下部隔壁6が着地したら前記ボルト11が縦長ガイド孔9の上から下に移動するような容で垂直昇降式車いす乗降装置1は下部隔壁6をスライドして下降する。この、図3から図4へ移行する下降行程にあっては、先に着地している下部隔壁6が垂直昇降式車いす乗降装置1の前部を保護する。このようにして、車いすを降車させる際には、垂直昇降式車いす乗降装置1の上死点すなわち車両フロア位置から下死点すなわち着地までのすべての位置において、垂直昇降式車いす乗降装置1の前部は遮断され、車いすが前部隙間に脱落する危険から保護する。
一方、車いすを乗車させる際には、すでに下降着地している下部隔壁6によって、上部隔壁5と共に垂直昇降式車いす乗降装置1の前部は遮断されている。車いすを垂直昇降式車いす乗降装置1に乗せて、動力のスイッチを上昇にする。垂直昇降式車いす乗降装置1は上昇を開始する。このとき、垂直昇降式車いす乗降装置1と下部隔壁6を接続するボルト11の位置が、下部隔壁6の縦長ガイド孔9の下端部にあるため、ボルト11は縦長ガイド孔9の上端部に達するまで、垂直昇降式車いす乗降装置1単独で上昇する。
ボルト11が縦長ガイド孔9の上端部に達したとき、下部隔壁6を持ち上げるようにして上昇を続け、垂直昇降式車いす乗降装置1が上死点に達したとき、下部隔壁6は車両フロア3下面の格納位置で停止し、下死点すなわち着地点から上死点すなわち車両フロア位置からまでのすべての位置において、垂直昇降式車いす乗降装置1の前部は遮断され、車いすが挟まったり脱落する危険から保護する。
一方車室内においては、図7に示すように、従来の垂直昇降式車いす乗降装置1の前部隔壁兼前扉13の格納時は、図7(A)、及び図8のように車室フロア上に数10センチメートル突出するため、車両フロアと垂直昇降式車いす乗降装置1のフロアを遮断して、有効に活用できなかったが、発明の前部保護装置14であれば図7(B)のように、車両フロアと垂直昇降式車いす乗降装置1のフロアを遮断することがないから、もう1台の車いすを固定、乗車定員を増やすことができる。
発明の垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置は、鉄、アルミ、ステンレス、樹脂などいかなる素材によって製作してもよい。また、スライドの方法は本例の図に示したもののほか、ベアリング挿入のレール式やパンタグラフなどリンク式など、いかなる方式であってもよい。
本発明の垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置の装着斜視図である。 本発明の垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置を設置した車両において、垂直昇降式車いす乗降装置が上昇格納位置にあるときの前部保護装置の状態を示す、側面断面図である。 本発明の垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置を設置した車両において、垂直昇降式車いす乗降装置が上死点と下死点の中間地点にあるときの前部保護状態を示す、側面断面図である。 本発明の垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置を設置した車両において、垂直昇降式車いす乗降装置が降下着地した際の前部保護状態を示す、側面断面図である。 図1に示す垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置の上部隔壁の平面図(A)、正面図(B)、側面図(C)、斜視図(D)である。 図1に示す垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置の下部隔壁の平面図(A)、正面図(B)、側面図(C)、斜視図(D)である。 従来の垂直昇降式車いす乗降装置の前部隔壁兼前扉が上昇格納位置となる、車両フロア上に突出してスペースが有効活用できない状態(A)と、発明の垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置が車両フロア下に格納されることで、車いす乗車定員が1名増員できるスペースが有効活用状態(B)を示す比較図である。 従来の垂直昇降式車いす乗降装置の前部隔壁兼前扉の、上昇格納位置(A)、乗降装置下降前に要する事前下降の状態(B)、乗降装置の下降着地状態(C)を示す説明図である。 本発明の垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置の上昇格納位置(A)、乗降装置が下降を開始し、上死点と下死点の中間付近にある状態(B)、乗降装置の下降着地状態(C)を車両後方から図である。 従来の垂直昇降式車いす乗降装置の前部隔壁兼前扉の、上昇格納位置(A)、乗降装置下降前に要する事前下降の状態(B)、乗降装置の下降着地状態(C)を車両後方から図である。
符号の説明
1 垂直昇降式車いす乗降装置
1a 乗降装置側壁
2 垂直昇降式車いす乗降装置フロア
3 車両標準フロア
4 嵩上げフロア
5 上部隔壁
6 下部隔壁
7 ガイド
8 ガイド受け孔
9 縦長ガイド孔
10 カラー
11 ボルト
11a ワッシャー
12 車いす
13 従来の前部隔壁兼前扉
14 前部保護装置

Claims (2)

  1. バン型自動車の最後部のサイドメンバー間のフロアパネルを除去して設置される垂直昇降式車いす乗降装置の前部に設置されて、前記車いす乗降装置が昇降する際にできる乗降装置フロアと車両フロアとの間に生じる隙間に、車いすが脱落したり挟まったりしないようにする為の乗降者保護装置であって、当該保護装置は車両フロアに固定されて上面が車両フロア面より突出しない上部隔壁と、乗降装置と上下にスライドするガイドで接続され互いに上下動作する下部隔壁の、いずれも車両の床下で動作、格納される2つの隔壁で構成され、上部隔壁と下部隔壁は上下にスライドするガイドで接続されて上下動作し、上部隔壁と下部隔壁間、下部隔壁と乗降装置間の2つのスライド機能によって2段階のスライドをすることで、乗降装置が昇降する際に生じる乗降装置と車両フロア間の隙間を、昇降行程のすべての位置で塞ぎぐことができ、動力は下部隔壁と接続する乗降装置の推進力を利用して昇降することを特徴とする、
    垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置。
  2. 前記、垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置であって、上下隔壁の間に1個以上の中間隔壁が設けられ、上下隔壁間の中間隔壁はすべて上下スライド機能をもって接続され、昇降の上下スライド動作が3段階以上になることを特徴とする、
    請求項1記載の垂直昇降式車いす乗降装置の前部保護装置。
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