JP2005237321A - レトルト中間食品及びこれを用いた家畜の内臓料理の調理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 調理が短時間になるようにしつつ、内臓及び調味液に唐辛子の辛みを適度に付与するとともに新鮮さを保持できるようにした。
【解決手段】 家畜の内臓Mを有した具が真空包装され加熱処理された第1包装袋10と、調味液Lが真空包装された第2包装袋20とを備えたレトルト中間食品Sを用い、第1包装袋10を作成する際、第1包装袋10に家畜の内臓Mとともに粉末の唐辛子11を入れて作成し、第2包装袋20の調味液Lを、唐辛子11を入れないで構成し、調理時において、容器40に野菜35を入れそれから第1包装袋10の具を入れるとともに、第2包装袋20の調味液Lを入れ、容器40を加熱した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家畜の内臓を野菜とともに煮て調理され所謂ホルモン鍋あるいはもつ煮等と称される家畜の内臓料理の際に用いられるレトルト中間食品及びこのレトルト中間食品を用いた家畜の内臓料理の調理方法に関する。
従来から、この種の家畜の内臓料理は、例えば、鍋で、家畜の大腸,小腸,直腸及び胃等を野菜,豆腐,こんにゃく等とともに煮て調理される。
また、従来、このような家畜の内臓料理のために、家畜の内臓を調味して袋詰めしたレトルト食品も知られている。このレトルト食品としては、例えば、特許文献1(特開昭51−125766号公報)に記載されたものがある。
このレトルト食品は、豚の胃、大腸、小腸、腸間膜、子宮等の内臓、皮、スジ等を3%食塩水で洗浄した後に熱湯や蒸気で約3乃至5分間蒸煮して収縮させ、収縮した肉塊を適当な大きさに細切りし、この細切りした肉塊170gに味噌、化学調味料、香辛料(にんにく、生姜、タイム、ナツメグ、シンナモン等)を混合させた調味料300gを添加して耐熱不通性の袋に詰め込む。そして、この袋内の空気を排除しながら熱シールして密封するとともに、この密封した袋を加圧釜に入れて約250分間加圧、加熱(約120℃)して殺菌し、その後加圧釜内の加圧下に冷水を注入冷却してなる。
この袋詰めされた家畜の内臓料理を食する場合には、袋のままお湯に浸漬して温め、その後、袋から取り出して、食器に盛りつける。
この調味された家畜の内臓の袋詰めを、上記所謂ホルモン鍋の料理にする場合には、袋の中身の調味された内臓を野菜とともに鍋に入れて煮る。この内臓料理は、既に家畜の内臓が調味されたレトルト食品を用いるので、短時間のうちに簡単に調理することができる。
ところで、所謂ホルモン鍋からなる内臓料理には、家畜の内臓の旨みと唐辛子の辛みの相性が良いことから、調味料の一つに唐辛子が入れられる。しかし、上記特許文献1に記載のレトルト食品に単に調味料の一つとして唐辛子を入れると、袋に殺菌のための加圧及び加熱処理がなされる際に、唐辛子の辛み成分が、調味液(調味料)に必要以上に溶け出してしまい、調味液(調味料)の辛みが強くなるとともに口当たりが悪くなり、内臓料理の全体の風味を損ねてしまうという問題があった。
この問題の解決には、例えば、唐辛子を別包装し、更に、内臓と調味液(調味料)とを分離して袋詰めすることが考えられる。
分離して包装する技術としては、例えば、特許文献2(特開平10−42839号公報)に記載された技術がある。特許文献2に記載のレトルト食品は、収納袋を2つに仕切って、収納袋の一方側にカレーソースを、他方側にカレーの具を別々に収納したカレールーの技術である。
特開昭51−125766号公報 特開平10−42839号公報
ところで、特許文献2に記載された技術を適用した家畜の内臓料理の調理方法にあっては、内臓及び調味液を野菜と混ぜ合わせて鍋で加熱するとともに唐辛子を別途入れて調理するが、内臓及び調味液を混ぜ合わせた後から唐辛子の辛み成分が加えられて内臓及び調味液に溶け出していくので、そのため、唐辛子の辛み成分が調味液に不必要に溶け出すことは防止されるが、反面、内臓への浸透が不十分になり、味を損ねてしまうという問題が生じる。内臓に唐辛子の辛み成分を充分に浸透させるには、煮込む時間を長くとらなければならないが、野菜が柔らかくなりすぎたり、調味液が辛くなりすぎたりして新鮮さを損ねてしまう問題が生じてしまう。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、調理が短時間になるようにしつつ、内臓及び調味液に唐辛子の辛みを適度に付与するとともに新鮮さを保持できるようにしたレトルト中間食品及びこのレトルト中間食品が用いられる家畜の内臓料理の調理方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明のレトルト中間食品は、家畜の内臓を野菜とともに煮て調理される家畜の内臓料理の調理の際に用いられるレトルト中間食品において、家畜の内臓を有した具が真空包装され加熱処理された第1包装袋と、調味液が真空包装された第2包装袋とを備え、上記第1包装袋を作成する際、該第1包装袋に上記家畜の内臓とともに唐辛子を入れ、それから、真空包装し、その後所定時間加熱処理して該第1包装袋を作成し、上記第2包装袋に入れられる調味液を、唐辛子を入れないで構成している。
従って、このレトルト中間食品においては、第1包装袋中の内臓は唐辛子が入れられ加熱処理されるので、内臓中に唐辛子の辛み成分が良く入り込み、辛みが行き渡る。一方、調味液には唐辛子が入っていないので辛みはほとんどない。
このレトルト中間食品を用いて家畜の内臓料理を調理する際には、例えば、容器に野菜を入れ、必要に応じ、豆腐やこんにゃく等の具を加えるとともに、この鍋に、レトルト中間食品の第1包装袋を開封して中身の家畜の内臓を入れる。次に、レトルト中間食品の第2包装袋を開封して中身の調味液を入れる。そして、具材に火が通るまで煮込んで調理する。
これにより、内臓が野菜とともに調味液で煮込まれ、調味液が浸みて味付けされていく。この場合、内臓に浸透しあるいは付着した唐辛子は、調味液に溶けて分散していくが、ほとんど分散していくだけなので、調味液の辛みが強くなりにくく、適度な辛みが付されるようになり、全体の風味を損ねる事態が防止される。また、唐辛子の辛み成分は、第1包装袋内で家畜の内臓に充分に溶け出して付与されているので、調理時に容器で調味液とともに煮込まれると、家畜の内臓の旨みと唐辛子の辛みとがあいまって、家畜の内臓料理が美味しくなる。更に、この際、予め、家畜の内臓に充分に唐辛子の辛みが付与されているので、煮込む時間が短くて済み、短時間で調理を行なうことができ、内臓や野菜の新鮮さを保持することができるようになる。
また、必要に応じ、上記第1包装袋に入れられる唐辛子を粉末状に形成し、該唐辛子を該第1包装袋に入れられる家畜の内臓100gに対して0.1g〜1.0g用いている。
望ましくは、上記第1包装袋に入れられる上記粉末状の唐辛子を該第1包装袋に入れられる家畜の内臓100gに対して0.2g〜0.4g用いている。
この場合、家畜の内臓に付与される唐辛子の辛みが最適になり、家畜の内臓料理が美味しくなる。
また、必要に応じ、上記第1包装袋に、上記第2包装袋に入れられる調味液と同じ成分の調味液を入れている。
予め、第1包装袋に調味液を入れておくと調味液の成分が家畜の内臓に浸透した状態で、容器で煮込まれるので、調味液が家畜の内臓に浸透する時間が不要になり、それだけ短時間で調理を完了させることができる。
更に、必要に応じ、上記第1包装袋に入れられる調味液と、上記第2包装袋に入れられる調味液との比を0.8〜1.2:1.6〜2.4にしている。
この割合にあっては、第1包装袋においては、家畜の内臓だけでなく、調味液に必要以上に唐辛子の辛みがある程度付与されるが、第2包装袋の唐辛子が入っていない調味液により緩和されるので、辛みが強くなることが防止され、それだけ、家畜の内臓料理の辛みを最適にできる。
また、必要に応じ、上記第1包装袋を、具のF値が4以上になるよう加圧及び加熱処理している。
この場合、包装袋内の具材が殺菌されるので、保存期間を長くすることができる。
更に、必要に応じ、上記第1包装袋の加圧及び加熱処理において、加熱温度を110℃〜130℃にしている。
比較的温度が高いので、短時間で殺菌が完了するようになり、また、唐辛子の辛み成分が内臓に確実に浸透させられる。
更にまた、必要に応じ、加熱処理前に上記第1包装袋に入れられる上記家畜の内臓を生のもので構成している。
加圧加熱処理において充分に殺菌が行なわれるので生のものを用いることができる。また、内臓の新鮮さを保持でき、家畜の内臓の本来の旨みを充分に味わうことができるようになる。
また、必要に応じ、上記第1包装袋を作成する際、該第1包装袋に、コチジャン,ヤンニン及びにんにくを調合してなる辛みそを入れて作成している。
この場合、家畜の内臓の臭みが辛みそで緩和されるので、それだけ、食べ易くなる。
更に、必要に応じ、上記第2包装袋の調味液を、醤油38〜42重量パーセント,味噌0.5〜2.0重量パーセント,酒7.0〜13重量パーセント,ミリン18〜22重量パーセント,化学調味料0.05〜1.0重量パーセント,水24〜28重量パーセント及びゴマ油0.5〜2.0重量パーセントで構成している。
この場合、家畜の内臓が調味されて美味しくなる。
更にまた、必要に応じ、上記第2包装袋の調味液の作成の際、上記水として80℃〜100℃の湯を用い、上記各成分を混合後、該調味液を0〜35℃で少なくとも5時間以上寝かせている。
火を通さないで寝かせているので、調味液の風味が損なわれる事態を防止でき、それだけ家畜の内臓料理が美味しくなる。
そしてまた、必要に応じ、上記調味液を寝かせる際、摺り下ろしたにんにくを浸漬して寝かせている。
調味液ににんにくの香りや成分が入ることで、家畜の内臓料理が美味しくなる。
また、必要に応じ、加熱処理前に上記第1包装袋に入れられる上記家畜の内臓として、最大の長さが8〜10センチメートルになるよう切断したものを用いている。
予め、家畜の内臓が所定の長さに切断されているので、調理時に縮んで食べやすい長さになる。
更に、必要に応じ、上記家畜の内臓を、豚の内臓であって、大腸,小腸,直腸及び胃の1種または2種以上で構成している。
豚の内臓なので、本来の所謂ホルモン鍋とすることができ、ビタミン等の栄養バランスに優れた料理にすることができる。
また、上記目的を達成するための本発明の家畜の内臓料理の調理方法は、家畜の内臓を野菜とともに煮て調理される家畜の内臓料理の調理方法において、上記いずれかに記載のレトルト中間食品を用いて調理され、家畜の内臓を有した具が真空包装され加熱処理された第1包装袋と、調味液が真空包装された第2包装袋とを備えたレトルト中間食品を用い、調理時において、容器に野菜を入れそれから上記第1包装袋の具を入れるとともに、上記第2包装袋の調味液を入れ、上記容器を加熱する構成としている。
これにより、第1包装袋の家畜の内臓と、第2包装袋の調味液とを用いるので、上記のように、唐辛子の辛みが適度に付与されるとともに調理が短時間になる。そのため、長時間煮込むことなく美味しい家畜の内臓料理を調理することができ、野菜にキャベツ等の葉物があっても歯ごたえが失われることなくすぐに食べることができる。
本発明のレトルト中間食品及び家畜の内臓料理の調理方法によれば、家畜の内臓を有した具が真空包装され加熱処理された第1包装袋と、調味液が真空包装された第2包装袋とを備え、この第1包装袋に家畜の内臓とともに唐辛子を入れ、第2包装袋の調味液に唐辛子を入れないで構成したので、唐辛子の辛み成分は主に家畜の内臓に浸透していき、第2包装袋に入れられる調味液には唐辛子の辛み成分がないことから、調味液の辛みが強くなりにくく、調理した際、適度な辛みが付与され内臓料理の全体の風味を損ねる事態を防止できる。また、家畜の内臓は唐辛子の辛みが充分に付与されるので、調味液とともに煮込まれると、家畜の内臓の旨みと唐辛子の辛みとがあいまって美味しくなり、よりいっそう家畜の内臓料理の味の向上を図ることができる。更に、唐辛子の辛み成分が家畜の内臓に浸透していることから煮込む時間が短時間で良く、調理時間を短縮させることができる。また、料理を新鮮な状態を保持して提供できる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係るレトルト中間食品及び家畜の内臓料理の調理方法について詳細に説明する。
図1には、本発明の実施の形態に係る家畜の内臓料理の調理方法を示している。この本発明の実施の形態に係る家畜の内臓料理の調理方法は、家畜の大腸,小腸,直腸及び胃等の家畜の内臓を、鍋で野菜とともに煮て所謂ホルモン鍋として提供するものである。この実施の形態に係る家畜の内臓には、本発明の実施の形態に係るレトルト中間食品Sが用いられる。
本発明の実施の形態に係るレトルト中間食品Sは、図1乃至図3に示すように、家畜の内臓Mを有した具が真空包装され加熱処理された第1包装袋10と、調味液Lが真空包装された第2包装袋20とを備えてなる。
第1包装袋10は、家畜の内臓Mと、粉末の唐辛子11と、辛みそ12と、後述の調味液Lが入れられて作成されている。
家畜の内臓Mとしては、洗浄された豚の大腸,小腸,直腸及び胃の1種または2種以上を8〜10cmに切断したものが用いられている。
唐辛子11は、豚の内臓(M)100gに対して0.1g〜1.0g用いられている。望ましくは、この唐辛子11は、豚の内臓(M)100gに対して0.2g〜0.4g用いられている。実施の形態においては、唐辛子11は、0.28g用いている。
辛みそ12は、コチジャン,ヤンニン及びにんにくを調合してなる。コチジャンは、唐辛子,味噌,水飴,酢,麦芽糖,きな粉,ミリン,食塩等を調合してなる。また、ヤンニンは、醤油,唐辛子粉,もちこめ,米糀,水飴,にんにく,食塩,ミリン,ごま油,ねぎ,ごま,酢を調合してなる。にんにくは、例えば、すり下ろされたものが用いられる。
調味液Lは、第2包装袋20に入れられる後述の調味液Lと同じ成分からなる。第1包装袋10に入れられる調味液Lと第2包装袋20に入れられる調味液Lとの比は、0.8〜1.2:1.6〜2.4に設定されている。実施の形態においては、1:2に設定している。
次に、レトルト中間食品Sの第1包装袋10の作成の仕方について説明する。図2に示すように、第1包装袋10は、洗浄工程(2−1),切断工程(2−2),密封包装工程(2−3)及び加圧加熱処理工程(2−4)の順に処理されて作成される。
(1)洗浄工程(2−1)
まず、生の豚の内臓M(大腸,小腸,直腸及び胃等)を、手作業により水洗いをする。豚の内臓Mの洗浄には、磁気により処理されて作成されたマイナスイオン水が用いられる。マイナスイオン水を使用するので、生の豚の内臓M本来のぬめりが取り除かれ、内臓M独特の臭みが取り除かれる。
(2)切断工程(2−2)
次に、この洗浄された豚の内臓Mを切断工程において、最大の長さtがt=8cm〜10cmになるよう切断する。
(3)密封包装工程(2−3)
切断した豚の内臓(M)200gを、コチジャン,ヤンニン及びにんにくを調合してなる辛みそ(12)20gとからめ、そして、この豚の内臓Mを、唐辛子(11)0.56gと、調味液Lを100mLとともに第1包装袋10に入れて、高温高圧加熱130℃に対応可能なアルミの層を有した樹脂製の包装袋に真空包装する。この密封包装工程においては、豚の内臓M等は、周知の包装機を用いて包装される。
(4)加圧加熱処理工程(2−4)
密封包装工程で包装された包装袋を、具のF値が4以上になるよう加圧加熱処理する。この加圧加熱処理は、加熱温度を110℃〜130℃にして行なう。本発明の実施の形態に係るレトルト中間食品Sの包装袋への加圧加熱処理は、例えば、三洋電機株式会社製FCS−KM75を用いて処理した。処理条件は、0.13MPaの加圧下において、121℃で4分間加熱して行なった。この場合のF値は、6.49であった。
このようにして第1包装袋10が作成される。
この場合、第1包装袋10中の家畜の内臓Mは唐辛子11が入れられて加圧加熱処理されるので、唐辛子11がよく豚の内臓Mに浸透し、そのため、豚の内臓Mに付与される唐辛子11の辛みが最適になる。また、調味液Lも入れられているので、この調味液Lも豚の内臓Mに浸透していく。
更に、辛みそ12により、豚の内臓Mの臭みが緩和されるので、それだけ、豚の内臓Mを食べ易くすることができる。
また、この場合、8〜10cmの長さを有した豚の内臓Mは、夫々、熱が加えられることで縮むので、ちょうど食べ易い長さになる。
そして、この加圧加熱処理により、包装袋内の具材が殺菌されるので、保存期間を長くすることができる。また、比較的温度が高いので、短時間で殺菌が完了するようになる。
また、加圧加熱処理において充分に殺菌が行なわれるので生の豚の内臓Mを用いることができる。そのため、豚の内臓Mの本来の旨みを充分に味わうことができるようになる。
第2包装袋20に入れられる調味液Lは、唐辛子11を入れないで作成され、醤油38〜42重量パーセント,味噌0.5〜2.0重量パーセント,酒7.0〜13重量パーセント,ミリン18〜22重量パーセント,化学調味料0.05〜1.0重量パーセント,水24〜28重量パーセント及びゴマ油0.5〜2.0重量パーセントで構成されている。また、この調味液Lには、すり下ろしたにんにくの絞り汁が入れられている。
実施の形態では、醤油40.7重量パーセント,味噌1.7重量パーセント,酒10.2重量パーセント,ミリン20.4重量パーセント,化学調味料0.1重量パーセント,水24.4重量パーセント,ゴマ油1.4重量パーセントで構成されている。
次に、図3を用い、本発明の実施の形態に係るレトルト中間食品Sの第2包装袋20の作成の仕方について説明する。
調味液Lは、図3に示すように、調合工程(3−1),寝かせ工程(3−2)を経て作成される。この調味液Lは真空包装工程(3−3)で包装される。
(1)調合工程(3−1)
容量36Lの寸胴25に、醤油,味噌(予め80℃〜100℃のお湯に溶いておく),酒(日本酒に水を合わせたものを沸騰させてアルコール分を飛ばしたもの),ミリン,化学調味料(お湯(80℃〜100℃)に溶いたもの),にんにく(にんにくをすりおろしたものを、サラシ布製の袋に入れたもの),お湯(80℃〜100℃),ゴマ油の順に入れ、よく攪拌する。
尚、水としては、マイナスイオン水を使用した。
(2)寝かせ工程(3−2)
この寸胴25に入れられた調味液Lを、少なくとも5時間0℃〜35℃で寝かせて熟成させる。そして、5時間経過後ににんにくが入れられたサラシ布製の袋を取り出すとともにこの袋を搾ってにんにくのエキスを調味液に加える。
(3)真空包装工程(3−3)
調味液Lを高温高圧加熱130℃対応の樹脂製の包装袋に200mL入れて、上記と同様の周知の包装機で真空包装し、加圧加熱処理する。
このようにして第2包装袋20が作成される。
次に、本発明の実施の形態に係るレトルト中間食品Sを用いた本発明の実施の形態に係る家畜の内臓料理の調理方法を説明する。
図1に示すように、家畜の内臓料理の調理方法は、容器としての鍋40に、1種もしくは2種以上の野菜35を入れるとともに、豆腐38を入れる(1−1)。実施の形態においては、鍋40には、キャベツ(36)350g(1/4個),タマネギ(37)150g(半分),長ネギ(39)40g及び豆腐(38)200g(半丁)を適当な大きさに切って入れた。
尚、この鍋40には、野菜35だけに限らず、これ以外にもコンニャク等の別の具材を入れても良い。
次に、この鍋40に、レトルト中間食品Sの第1包装袋10を開封して中身の具を入れ、レトルト中間食品Sの第2包装袋20を開封して中身の調味液Lを入れる(1−2)。この際、水を加えて味加減を調整する。そして、鍋40に蓋をして加熱し、具材に火を通して調理する(1−3,1−4)。鍋40の具は、強火4分,中火6分煮込んだ。
これにより、内臓Mが野菜35とともに調味液Lで煮込まれ、調味液Lが浸みて味付けされていく。この場合、内臓Mに浸透しあるいは付着した唐辛子11は、調味液Lに溶けて分散していくが、ほとんど分散していくだけなので、調味液Lの辛みが強くなりにくく、適度な辛みが付されるようになり、全体の風味を損ねる事態が防止される。また、唐辛子11の辛み成分は、第1包装袋10内で家畜の内臓Mに充分に溶け出して付与されているので、調理時に鍋40で調味液Lとともに煮込まれると、家畜の内臓Mの旨みと唐辛子11の辛みとがあいまって、家畜の内臓料理が美味しくなる。更に、この際、予め、家畜の内臓Mに充分に唐辛子11の辛みが付与されているので、煮込む時間が短くて済み、短時間で調理を行なうことができ、内臓Mや野菜35の新鮮さを保持することができるようになる。
また、予め、豚の内臓Mは、調味液Lが入れられた第1包装袋10で加圧加熱処理されているので、調味液Lの成分が豚の内臓Mに浸透した状態になっており、それだけ煮込み時間が少なくて済み、調理時間を短縮させることができ、新鮮さを保持することができるようになる。
また、第1包装袋10に入れられる調味液Lには、唐辛子11の辛み成分が付与されているが、第1包装袋10に入れられる調味液Lと第2包装袋20に入れられる調味液Lとの比が1:2になっており、第2包装袋20に入れられる調味液Lの量が多いので、第1包装袋10に入れられた調味液Lの辛みが第2包装袋20の唐辛子11の入っていない調味液Lにより緩和され、そのため内臓料理の唐辛子11の辛みが適度になる。
そしてこの内臓料理を食した際には、唐辛子11や辛みそ12が、内臓Mに良く浸み込んでおり、独特のくさみ,匂いが除去され、また、調味液Lは、あまり辛すぎることなく、そのため、内臓M本来の味や食感等を損なわずに、相性の良い唐辛子11の辛みや辛みそ12の味とともにより一層内臓Mの味を堪能することができる。
また、第1包装袋10においては、生の内臓Mを加圧加熱処理しているので、新鮮さを損なうことなく、野菜35等とあいまって新たな味わいが生み出される。
更に、豚の内臓Mは、ビタミン等の栄養バランスに優れているので、健康にも良い。
尚、分量は、上記に限定されるものでなく、適宜変更して差し支えない。
本発明の実施の形態に係るレトルト中間食品及びこのレトルト中間食品を用いた家畜の内臓料理の調理方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係るレトルト中間食品の第1包装袋の作成工程を示す図である。 本発明の実施の形態に係るレトルト中間食品の第2包装袋の作成工程を示す図である。
符号の説明
S レトルト中間食品
M 家畜の内臓(豚の内臓)
L 調味液
10 第1包装袋
11 粉末の唐辛子
12 辛みそ
20 第2包装袋
25 寸胴
35 野菜
36 キャベツ
37 タマネギ
38 豆腐
39 長ネギ
40 鍋

Claims (15)

  1. 家畜の内臓を野菜とともに煮て調理される家畜の内臓料理の調理の際に用いられるレトルト中間食品において、
    家畜の内臓を有した具が真空包装され加熱処理された第1包装袋と、調味液が真空包装された第2包装袋とを備え、
    上記第1包装袋を作成する際、該第1包装袋に上記家畜の内臓とともに唐辛子を入れ、それから、真空包装し、その後所定時間加熱処理して該第1包装袋を作成し、
    上記第2包装袋に入れられる調味液を、唐辛子を入れないで構成したことを特徴とするレトルト中間食品。
  2. 上記第1包装袋に入れられる唐辛子を粉末状に形成し、該唐辛子を該第1包装袋に入れられる家畜の内臓100gに対して0.1g〜1.0g用いることを特徴とする請求項1記載のレトルト中間食品。
  3. 上記第1包装袋に入れられる上記粉末状の唐辛子を該第1包装袋に入れられる家畜の内臓100gに対して0.2g〜0.4g用いることを特徴とする請求項2記載のレトルト中間食品。
  4. 上記第1包装袋に、上記第2包装袋に入れられる調味液と同じ成分の調味液を入れたことを特徴とする請求項1,2または3記載のレトルト中間食品。
  5. 上記第1包装袋に入れられる調味液と、上記第2包装袋に入れられる調味液との比を0.8〜1.2:1.6〜2.4にしたことを特徴とする請求項4記載のレトルト中間食品。
  6. 上記第1包装袋を、具のF値が4以上になるよう加圧及び加熱処理したことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載のレトルト中間食品。
  7. 上記第1包装袋の加圧及び加熱処理において、加熱温度を110℃〜130℃にしたことを特徴とする請求項6記載のレトルト中間食品。
  8. 加熱処理前に上記第1包装袋に入れられる上記家畜の内臓を生のもので構成したことを特徴とする請求項6または7記載のレトルト中間食品。
  9. 上記第1包装袋を作成する際、該第1包装袋に、コチジャン,ヤンニン及びにんにくを調合してなる辛みそを入れて作成することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載のレトルト中間食品。
  10. 上記第2包装袋の調味液を、醤油38〜42重量パーセント,味噌0.5〜2.0重量パーセント,酒7.0〜13重量パーセント,ミリン18〜22重量パーセント,化学調味料0.05〜1.0重量パーセント,水24〜28重量パーセント及びゴマ油0.5〜2.0重量パーセントで構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8または9記載のレトルト中間食品。
  11. 上記第2包装袋の調味液の作成の際、上記水として80℃〜100℃の湯を用い、上記各成分を混合後、該調味液を0〜35℃で少なくとも5時間以上寝かせたことを特徴とする請求項10記載のレトルト中間食品。
  12. 上記調味液を寝かせる際、摺り下ろしたにんにくを浸漬して寝かせることを特徴とする請求項11記載のレトルト中間食品。
  13. 加熱処理前に上記第1包装袋に入れられる上記家畜の内臓として、最大の長さが8〜10センチメートルになるよう切断したものを用いることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11または12記載のレトルト中間食品。
  14. 上記家畜の内臓を、豚の内臓であって、大腸,小腸,直腸及び胃の1種または2種以上で構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12または13記載のレトルト中間食品。
  15. 家畜の内臓を野菜とともに煮て調理される家畜の内臓料理の調理方法において、
    上記請求項1乃至14いずれかに記載のレトルト中間食品を用いて調理され、
    調理時において、容器に野菜を入れ、それから上記第1包装袋の具を入れるとともに、上記第2包装袋の調味液を入れ、上記容器を加熱することを特徴とする家畜の内臓料理の調理方法。
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