JP7305373B2 - 冷凍惣菜調理セット及びその製造方法 - Google Patents
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Description
特許文献1には、「食材と、容器詰め調味液とを少なくとも含む、加熱調理用食品セットであって、前記食材100質量部に対し前記調味液を1質量部以上30質量部以下含み、前記調味液は、食塩を5質量%以上15質量%以下及び熱水溶解性増粘剤として少なくともジェランガムを含み、熱水溶解性増粘剤の含有量が、調味液100質量部に対し0.05質量部以上8質量部以下であり、前記調味液の粘度が、品温20℃で0.1Pa・s以上300Pa・s以下であり、かつ、100質量部の前記調味液と20質量部の水とで混合物を調製した後、90℃以上100℃以下で5分間加熱し、次いで20℃に冷却した時の粘度が、加熱前の前記混合物の20℃における粘度よりも高い、加熱調理用食品セット。」が記載されている。
特許文献2には、「未調理の肉類、野菜類および魚介類から選ばれる1種以上の生鮮食品を少なくとも含む、1人分または複数人分の所定の料理品用の食材および調味料を、該料理品の電子レンジによる調理方法を記載した書面と共に1セットにして包装したことを特徴とする、電子レンジにて料理品を製造するための電子レンジ加熱調理用包装食品セット。」が記載されている。
これらはいずれも調味液を小袋に充填したものである。
これらはいずれも2段のトレーに収容された食品を別々に加熱するものである。
(1)冷凍された食品素材が収容された第一のトレー、及び冷凍された調味液、又は調味液及び具材が収容された第二のトレーからなる冷凍惣菜調理セット。
(2)トレーが冷凍耐性、電子レンジ耐性を有するトレーである(1)の調理セット。
(3)トレーの素材が、ポリプロピレン、ポリプロピレンと他の樹脂の共重合体、フィラー入りポリプロピレン、及びフィラー入りポリプロピレンと他の樹脂の共重合体のいずれかである(1)又は(2)の調理セット。
(4)冷凍された食品素材が、凍結野菜を含むものである(1)ないし(3)の調理セット。
(5)凍結野菜が、IQF凍結野菜である(4)の調理セット。
(6)調味液のBrixが10~50である(1)ないし(5)いずれかの調理セット。
(7)調味液の粘度が10~200dPa・s(75℃)である(1)ないし(6)いずれかの調理セット。
(8)調味液がゼラチンを0.3~3.0重量%含有する(1)ないし(7)いずれかの調味セット。
(9)調味液が油脂を1重量%以上含有する(1)ないし(8)いずれかの調味セット。
(10)食品素材の重量に対する調味液の重量比が0.3~2.0である(1)ないし(9)いずれかの調味セット。
(11)IQF凍結された食品素材を第一のトレーに収容し、調味液、又は調味液及び具材を第二のトレーに収容し、凍結前又は凍結後に第一のトレーと第二のトレーを組み合わせて包装することを特徴とする冷凍惣菜調理セットの製造方法。
本発明の惣菜とは、和風、洋風、中華風を問わず、適当なサイズにカットされた食品素材が加熱調理され、調味液にて味付けされた調理品を意味する。
本発明の冷凍惣菜調理セットそのような調理品を簡単に調理することができるよう、食品素材と、調味液、又は調味液及び具材をトレーに収容してセットにした冷凍食品である。
調味液には、塩味、甘味、旨味、苦味、酸味などの味を付与する調味料や素材のほか、コク味やまろやかさを付与する添加物、粘度のような物性に影響する増粘剤などの添加物、さらに香りや風味を与える香辛料、香味野菜など、目的の食品によって、あらゆる調味料、食品素材が用いられる。
具体的には、和風惣菜であれば、出汁、醤油、砂糖、みりん、味噌などが中心になり、その他の香味野菜、香味料等が用いられる。中華惣菜であれば、オイスターソース、豆板醤、甜麺醤など各種醤、ショウガ、ニンニク、コショウ等の香辛料が用いられる。洋風惣菜であれば、スープ、ブイヨンに塩、コショウ、香辛料、香味野菜、乳製品などが用いられる。
一般に加熱が繰り返されることにより食感が劣化しやすいものは、食品素材として第一のトレーに収容し、加熱による影響が少なく、むしろ調味液となじませたほうが、おいしくなる素材は調味液の具材として、第二のトレーに収容するのが好ましい。
また、調味液に油脂を1重量%以上、好ましくは2重量%以上、さらに好ましくは3重量%以上添加することにより、トレーからの剥離性がよくなり、食品素材との撹拌も容易になるメリットがある。
調味液、又は調味液及び具材は、別途凍結したものを第二のトレーに収容することもできるが、第二のトレーに収容後凍結することにより、トレーに固着し、製品を包装、運送、配架する際などに、トレーから落ちたりせず、作業効率、生産効率が高い。
図3は第二のトレーに調味液を収容したトレーを逆さにして第一のトレーにかぶせる態様を示す。第二のトレーに調味液が固着するように凍結した場合、このような態様も可能となる。
160×120×40mmのトレーに80-90℃で40-60秒間ブランチング後、IQF凍結されたピーマンスライスを100g、平らに収容し、食品素材が収容されたトレーとした。
表1に記載の原材料を混合加熱して具材を調製し、表2に記載の配合で調味液を調製し、それらを、125×95×23mmのトレーに50gずつ、平らに収容後、凍結し、調味液が収容されたトレーとした。
食品素材が収容されたトレーに調味液が収容されたトレーを重ねて、包装し、冷凍青椒肉絲調理セットとした。
このセットは、凍結された具材入り調味液が、トレーを逆さにして底を押すだけで、簡単に食品素材の上に載置することができ、そのまま電子レンジにより500W、5分間加熱し、混ぜるだけで、ピーマンのシャキシャキ感が残った青椒肉絲を得ることができる。
調味液のBrixは35~37、粘度は24~38dPa・sであった。粘度24ではやや粘度が低く、30以上が好ましかった。
160×120×40mmのトレーに96-100℃で60-80秒間ブランチング後、IQF凍結されたカットキャベツを90g、80-90℃で40-60秒間ブランチング後、IQF凍結されたピーマンスライスを20g、平らに収容し、食品素材が収容されたトレーとした。
表3に記載の原材料を混合加熱して具材を調製し、表4に記載の配合で調味液を調製し、125×95×23mmのトレーに具材を50g、調味液を40g、平らに収容後、凍結し、調味液が収容されたトレーとした。
食品素材が収容されたトレーに調味液が収容されたトレーを重ねて、包装し、冷凍回鍋肉調理セットとした。
このセットは、凍結された具材入り調味液が、トレーを逆さにして底を押すだけで、簡単に食品素材の上に載置することができ、そのまま電子レンジにより500W、5分間加熱し、混ぜるだけで、キャベツやピーマンのシャキシャキ感が残った回鍋肉を得ることができる。
調味液のBrixは24~26、粘度は35~48dPa・sであった。
ナスを1/4に縦割りし15mm幅でカットし、180~190℃で30~35秒油ちょう後、IQF凍結して得られた冷凍ナスを100g、160×120×40mmのトレーに平らに収容し、食品素材が収容されたトレーとした。
表5に記載の配合で原材料を混合加熱して、調味液を調製し、125×95×23mmのトレーに調味液を100g、平らに収容後、凍結し、調味液が収容されたトレーとした。
食品素材が収容されたトレーに調味液が収容されたトレーを重ねて、包装し、冷凍麻婆茄子調理セットとした。
このセットは、凍結された具材入り調味液が、トレーを逆さにして底を押すだけで、簡単に食品素材の上に載置することができ、そのまま電子レンジにより500W、5分間加熱し、混ぜるだけで、ナスの食感が残った麻婆茄子を得ることができる。
調味液のBrixは22~24、粘度は40~49dPa・sであった。
2 食品素材が収容された第一のトレー
3 調味液
4 食品素材
Claims (11)
- 冷凍された食品素材が収容された第一のトレー、及び冷凍された調味液、又は調味液及び具材が収容された第二のトレー(ただし、側面に孔が設けられたものを除く)からなる冷凍惣菜調理セットであって、前記第二のトレーの収容物である冷凍された調味液、又は調味液及び具材は、前記冷凍された食品素材に載置した状態で加熱されるものである、冷凍総菜調理セット。
- トレーが冷凍耐性、電子レンジ耐性を有するトレーである請求項1の調理セット。
- トレーの素材が、ポリプロピレン、ポリプロピレンと他の樹脂の共重合体、フィラー入りポリプロピレン、及びフィラー入りポリプロピレンと他の樹脂の共重合体のいずれかである請求項1又は2の調理セット。
- 冷凍された食品素材が、凍結野菜を含むものである請求項1ないし3いずれかの調理セット。
- 凍結野菜が、IQF凍結野菜である請求項4の調理セット。
- 調味液のBrixが10~50である請求項1ないし5いずれかの調理セット。
- 調味液の粘度が10~200dPa・s(75℃)である請求項1ないし6いずれかの調理セット。
- 調味液がゼラチンを0.3~3.0重量%含有する請求項1ないし7いずれかの調味セット。
- 調味液が油脂を1重量%以上含有する請求項1ないし8いずれかの調味セット。
- 食品素材の重量に対する調味液の重量比が0.3~2.0である請求項1ないし9いずれかの調味セット。
- IQF凍結された食品素材を第一のトレーに収容し、調味液、又は調味液及び具材を第二のトレー(ただし、側面に孔が設けられたものを除く)に収容し、凍結前又は凍結後に第一のトレーと第二のトレーを組み合わせて包装することを特徴とする冷凍惣菜調理セットの製造方法であって、前記第二のトレーに収容する調味液、又は調味液及び具材は、前記IQF凍結された食品素材に載置した状態で加熱されるものである、製造方法。
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