JP4902604B2 - 電子レンジ調理用容器詰液状食品及びこれを用いた加熱料理の製造方法 - Google Patents
電子レンジ調理用容器詰液状食品及びこれを用いた加熱料理の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4902604B2 JP4902604B2 JP2008180817A JP2008180817A JP4902604B2 JP 4902604 B2 JP4902604 B2 JP 4902604B2 JP 2008180817 A JP2008180817 A JP 2008180817A JP 2008180817 A JP2008180817 A JP 2008180817A JP 4902604 B2 JP4902604 B2 JP 4902604B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid food
- container
- radish
- cooking
- microwave oven
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
離水率X(%)=a(g)/200(g)×100
で算出した値である。
(1)投入する具材
パウチ内に後に加える具材を一口大(約3cm角)にカットした鶏むね肉100gとした。
表1に示す配合原料を用意した。ここで、大根おろしは以下のように調製した。つまり、まず、大根を5mm目のチョッパーで粉砕処理して大根おろしを調製し、得られた大根おろしを耐熱性パウチに充填密封後、パウチごと80℃の湯槽に浸漬し品温が70℃になるまで加熱した。得られた大根おろしは、大根おろし全体の90%以上が長径5mm以下の大きさを有し、大根おろしを目開き0.59mmのフルイ上に載置した際の離水は大根おろし全体の9%であった。次に、二重釜に、大根おろし、醤油、かつおだし、食塩、加工澱粉(アセチル化アジピン酸架橋澱粉)及び清水を投入し撹拌混合しながら品温90℃になるまで加熱することにより液状食品を調製した。
(2)の電子レンジ調理用容器詰め液状食品のジッパーを開封し、(1)の鶏むね肉100gを入れ、再度ジッパーを閉じた。次に、電子レンジ内に鶏むね肉投入後の電子レンジ調理用容器詰め液状食品を蒸気抜き機構が上面になるように平置きした。このときの調味液の深さは、具材で規定されるパウチ内空間高さの1/3(即ち、具材で規定されるパウチ内空間高さが、調味液の深さの3倍)であった。これを電子レンジで加熱調理(600W×6分間)をし、料理の取出用のノッチから開封してこれを大皿にあけた。なお、電子レンジ加熱中の液状食品は、沸騰しても液面上に泡が沸き上がらなかった。
実施例1において、大根おろしとして大根を10mm目のチョッパーで粉砕処理して調製した大根おろし(大根おろし全体の90%以上が長径10mm以下の大きさを有し、大根おろしを目開き0.59mmのフルイ上に載置した際の離水が大根おろし全体の8%)を用いた他は、実施例1と同様にしてパウチ内に液状食品が充填されている電子レンジ調理用容器詰め液状食品を得た。液状食品の充填量は、パウチの最大密封充填可能容積の24%であった。また、液状食品の食塩濃度は1.8%、調味液の粘度(品温60℃)は460mPa・sであり、電子レンジ調理用容器詰め液状食品のパウチ厚は1cmであった。
1cm角にダイスカットした大根をフードカッターで60秒間粉砕処理することにより、大根おろしを調製した。得られた大根おろしを−20℃で1週間冷凍保管した後、解凍した。解凍後の大根おろしは、大根おろし全体の90%以上が長径5mm以下の大きさを有し、大根おろしを目開き0.59mmのフルイ上に載置した際の離水が大根おろし全体の15%であった。実施例1において、大根おろしとしてこの解凍後の大根おろしを用いた他は、実施例1と同様にしてパウチ内に液状食品が充填されている電子レンジ調理用容器詰め液状食品を得た。液状食品の充填量は、パウチの最大密封充填可能容積の24%であった。また、液状食品の食塩濃度は1.8%、調味液の粘度(品温60℃)は460mPa・sあり、電子レンジ調理用容器詰め液状食品のパウチ厚は1cmであった。
実施例1において、大根おろしとして大根を1mm目のチョッパーで粉砕処理して調製した大根おろし(大根おろし全体の90%以上が長径1mm以下の大きさを有し、大根おろしを目開き0.59mmのフルイ上に載置した際の離水が大根おろし全体の33%)を用いた他は、実施例1と同様にしてパウチ内に液状食品が充填されている電子レンジ調理用容器詰め液状食品を得た。
実施例1において、大根おろしとして大根をアルミ製のおろし金ですりおろして大根おろし(大根おろし全体の90%以上が長径3mm以下の大きさを有し、大根おろしを目開き0.59mmのフルイ上に載置した際の離水が大根おろし全体の23%)を用いた他は、実施例1と同様にしてパウチ内に液状食品が充填されている電子レンジ調理用容器詰め液状食品を得た。
実施例1乃至3、並びに比較例1及び2の電子レンジ調理用容器詰め液状食品に鶏むね肉を加えてそれぞれ電子レンジで加熱調理した場合の電子レンジ加熱中の液状食品の状態について下記評価基準で評価した。結果を表2に示す。A又はBランクと評価されたものが実用上問題のないレベルである。
A:沸騰しているが、液面上に泡が沸き上がっていない。
B:沸騰して液面上に泡が沸きあがっており、泡が沸きあがっている高さは、液面から20mm以下である。
C:沸騰して液面上に泡が沸きあがっており、泡が沸きあがっている高さは、液面から20mmを越える高さである。
離水が大根おろし全体の20%以下である大根おろしを用いた実施例1乃至3の液状食品は、前記離水が20%を超える大根おろしを用いた比較例1及び2の液状食品に比べて、電子レンジ加熱中の泡の沸き上がりが抑制されていることがわかる。特に前記離水が10%以下の大根おろしを用いた場合(実施例1及び2)は電子レンジ加熱中の泡の沸き上がりの抑制効果が高かった。
実施例1において、大根おろしとして大根を12mm目のチョッパーで粉砕処理して調製した大根おろし(大根おろし全体の90%以上が長径12mm以下の大きさを有し、大根おろしを目開き0.59mmのフルイ上に載置した際の離水が大根おろし全体の7%)を用いた他は、実施例1と同様にしてパウチ内に液状食品が充填されている電子レンジ調理用容器詰め液状食品を得た。得られた鶏むね肉のみぞれ煮は、鶏肉の脂肪に由来するしつこい風味が充分に抑制されておらず、みぞれ煮として美味しいものではなかった。
(1)投入する具材
パウチ内に後に加える具材を1口大(約5×20×40mm)にカットしたナス約150gとした。
表3に示す配合原料を用意した。ここで、大根おろしは以下のように調製した。つまり、1cm角にダイスカットした大根をフードカッターで30秒間粉砕処理して大根おろしを調製し、得られた大根おろしを耐熱性パウチに充填密封後、パウチごと80℃の湯槽に浸漬し品温が70℃になるまで加熱した。得られた大根おろしは、大根おろし全体の90%以上が長径5mm以下の大きさを有し、大根おろしを目開き0.59mmのフルイフルイ上に載置した際の離水が大根おろし全体の7%であった。次に、二重釜に、大根おろし、醤油、湿熱処理澱粉、みりん、ショウガペースト及び清水を投入し撹拌混合しながら品温90℃になるまで加熱することにより液状食品を調製した。
(2)の電子レンジ調理用容器詰め液状食品のジッパーを開封し、(1)のナス150gを入れ、再度ジッパーを閉じた。次に、電子レンジ内にナス投入後の電子レンジ調理用容器詰め液状食品を蒸気抜き機構が上面になるように平置きした。このときの調味液の深さは、具材で規定されるパウチ内空間高さの1/4(即ち、具材で規定されるパウチ内空間高さが、調味液の深さの4倍)であった。これを電子レンジで加熱調理(600W×5分間)をし、料理の取出用のノッチから開封してこれを大皿にあけた。なお、電子レンジ加熱中の液状食品は、沸騰しても液面上に泡が沸き上がらなかった。
実施例4において、澱粉を配合せず、代わりにキサンタンガムを0.7部配合しその減少分は清水の配合量を増やして補正した他は実施例4と同様にしてパウチ内に液状食品が充填されている電子レンジ調理用容器詰め液状食品を得た。液状食品の調味液の粘度(品温60℃)は5000mPa・sであった。
実施例4において、澱粉を配合せずその減少分は清水の配合量を増やして補正した他は実施例4と同様にしてパウチ内に液状食品が充填されている電子レンジ調理用容器詰め液状食品を得た。液状食品の調味液の粘度(品温60℃)は120mPa・sであった。
10 容器(パウチ)
11 側縁シール部
12 上縁シール部
13 ジッパー部
14 ジッパーシール部
15 ノッチ
16 ノッチ
17 蒸気抜き機構
18 弱化シール部
19 切欠
20 具材
30 液状食品
31 調味液表面
40 説明表示
50 平板
Claims (5)
- 液状食品が容器に充填密封後レトルト処理されてなり、容器内に具材を投入し、電子レンジで加熱調理することにより加熱料理を得られるようにする電子レンジ調理用容器詰液状食品であって、液状食品における調味液の粘度が400〜10000mPa・sであり、液状食品に大根おろしと澱粉が配合してあり、液状食品に配合する前記大根おろし全体の90%以上が長径10mm以下の大きさを有し、且つ液状食品に配合する前記大根おろしを目開き0.59mmのフルイ上に載置した際の離水が大根おろし全体の20%以下であることを特徴とする電子レンジ調理用容器詰液状食品。
- 前記大根おろしの配合量が、液状食品に対して1〜40%である請求項1記載の電子レンジ調理用容器詰液状食品。
- 容器が固形具材の投入口となるジッパー部と電子レンジによる加熱調理時に蒸気を排出する蒸気抜き機構とを有したパウチである請求項1又は2に記載の電子レンジ調理用容器詰食品。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の電子レンジ調理用容器詰食品の容器内に具材を投入して電子レンジで加熱調理することを特徴とする加熱料理の製造方法。
- 液状食品及び加えた具材の合計300gあたり、600W×3分相当以上の条件で電子レンジで加熱調理する請求項4記載の加熱料理の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008180817A JP4902604B2 (ja) | 2008-07-10 | 2008-07-10 | 電子レンジ調理用容器詰液状食品及びこれを用いた加熱料理の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008180817A JP4902604B2 (ja) | 2008-07-10 | 2008-07-10 | 電子レンジ調理用容器詰液状食品及びこれを用いた加熱料理の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010017135A JP2010017135A (ja) | 2010-01-28 |
JP4902604B2 true JP4902604B2 (ja) | 2012-03-21 |
Family
ID=41702644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008180817A Expired - Fee Related JP4902604B2 (ja) | 2008-07-10 | 2008-07-10 | 電子レンジ調理用容器詰液状食品及びこれを用いた加熱料理の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4902604B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6157096B2 (ja) * | 2012-11-29 | 2017-07-05 | キユーピー株式会社 | 大根おろし入り液状調味料 |
JP2021040515A (ja) * | 2019-09-10 | 2021-03-18 | 日興フーズ株式会社 | 加工食品並びにその製造方法および調理方法 |
JP6783408B1 (ja) * | 2020-06-09 | 2020-11-11 | キッコーマン株式会社 | 加熱殺菌大根おろし及び大根おろし含有液状調味料 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2736873B2 (ja) * | 1995-05-24 | 1998-04-02 | ハウス食品株式会社 | 野菜粒子含有液状調味料の製造方法 |
JP2001204399A (ja) * | 2000-01-27 | 2001-07-31 | Nisshin Ham Kk | 電子レンジ加熱調理用包装食品セット |
JP2002085007A (ja) * | 2000-09-07 | 2002-03-26 | Kikkoman Corp | 具材類および/又は食用油脂類含有液状調味料の製造方法 |
JP4029590B2 (ja) * | 2000-12-19 | 2008-01-09 | 東洋製罐株式会社 | 電子レンジ用包装袋 |
JP4284016B2 (ja) * | 2001-09-07 | 2009-06-24 | 株式会社細川洋行 | 再閉自在包装袋およびその製造方法 |
JP2005287446A (ja) * | 2004-04-02 | 2005-10-20 | Nippon Del Monte Corp | 野菜おろし及び野菜おろし含有液状調味料 |
JP4720623B2 (ja) * | 2005-06-02 | 2011-07-13 | 東洋製罐株式会社 | 電子レンジ加熱調理対応容器入り白粥 |
-
2008
- 2008-07-10 JP JP2008180817A patent/JP4902604B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010017135A (ja) | 2010-01-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5136802B2 (ja) | パウチ詰液状食品 | |
JP4889676B2 (ja) | 電子レンジ調理用容器詰液状調味料及びこれを用いた加熱料理の製造方法 | |
JP2009254293A (ja) | 電子レンジ調理用パウチ詰食品及びトマト煮込み料理の製造方法 | |
JP5666981B2 (ja) | 電子レンジ加熱用液状食品 | |
JP2008295383A (ja) | パウチ詰液状食品 | |
JP5246439B2 (ja) | 電子レンジ加熱用液状物含有食品 | |
JP4902604B2 (ja) | 電子レンジ調理用容器詰液状食品及びこれを用いた加熱料理の製造方法 | |
JP5652462B2 (ja) | レトルトクリームソース、電子レンジ調理用容器詰食品及びクリーム煮料理の調理又は製造方法 | |
JP5379027B2 (ja) | 電子レンジ用カレーソース、電子レンジ用容器詰カレーソース及びカレー煮の製造方法 | |
JP5319562B2 (ja) | 電子レンジ用カレーソース、電子レンジ用容器詰カレーソース及びカレー煮の製造方法 | |
JP2009273382A (ja) | パウチ詰液状食品 | |
JP4791504B2 (ja) | 電子レンジ調理用容器詰挽肉ソース及びこれを用いた加熱料理の製造方法 | |
JP2010017133A (ja) | レトルトクリームソース、電子レンジ調理用容器詰食品及びクリーム煮料理の調理又は製造方法 | |
JP5140642B2 (ja) | トマトベースソースの製造方法及び電子レンジ用容器詰調味液 | |
JP2010017138A (ja) | 電子レンジ調理用容器詰液状食品及びこれを用いた加熱料理の製造方法 | |
JP5075037B2 (ja) | レトルトクリームソース、電子レンジ調理用容器詰食品及びクリーム煮料理の製造方法 | |
JP5164702B2 (ja) | 加熱料理の製造方法及び調理方法 | |
JP3307765B2 (ja) | 野菜類の調理方法 | |
JP2012039951A (ja) | 電子レンジ用醤油含有調味液、容器詰電子レンジ用醤油含有調味液及び豆腐の醤油煮の製造方法 | |
JP2011101620A (ja) | 電子レンジ用唐辛子ソース、電子レンジ用容器詰唐辛子ソース及び豆腐の唐辛子煮の製造方法 | |
JP2013017455A (ja) | 電子レンジ加熱用液状食品 | |
EP2895008B1 (en) | Method of preparing a cooked seasoned food product and packaged seasoning product for use therein | |
JPH06261716A (ja) | 電子レンジ調理用豆腐ソース | |
JP2011010562A (ja) | 電子レンジ用唐辛子ソース、電子レンジ用容器詰唐辛子ソース及び豆腐の唐辛子煮の製造方法 | |
WO2023086211A1 (en) | Boil over reduction compositions for microwave cooking |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110414 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111219 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111227 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |