JP2005236930A - レシーバ回路、インターフェース回路、及び電子機器 - Google Patents

レシーバ回路、インターフェース回路、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 パワーダウンモードの設定を実現して省電力化等を図ることができるレシーバ回路、インターフェース回路、電子機器を提供すること。
【解決手段】 レシーバ回路は、差動信号線(DTO+/−)に流れる電流に基づき電流・電圧変換を行い、電圧信号VS1、VS2を出力する電流・電圧変換回路90と、電圧信号VS1、VS2を比較して出力信号を出力するコンパレータ100と、トランスミッタ回路50が通常転送モード時に差動信号線を電流駆動することによりパワーダウンコマンドを送信した場合に、コンパレータ100での比較結果に基づいて、送信されたパワーダウンコマンドを検出するパワーダウン検出回路110と、パワーダウンコマンドが検出された場合に電流・電圧変換回路90及びコンパレータ100の少なくとも一方をパワーダウンモードに設定するパワーダウン設定回路120を含む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、レシーバ回路、インターフェース回路、及び電子機器に関する。
近年、EMIノイズの低減などを目的としたインターフェースとしてLVDS(Low Voltage Differential Signaling)などの高速シリアル転送インターフェースが脚光を浴びている。この高速シリアル転送インターフェースでは、トランスミッタ回路がシリアル化されたデータを差動信号(Differential Signals)により送信し、レシーバ回路が差動信号を差動増幅することでデータ転送を実現する。
しかしながら、このような高速シリアル転送インターフェースでは、トランスミッタ回路やレシーバ回路において定常的な電流が流れてしまうため、省電力化の実現には限界があった。一方、この定常的な電流の経路を遮断すると、一切のデータ転送を行うことができないという問題がある。従って、このような高速シリアル転送インターフェースのトランスミッタ回路やレシーバ回路において、如何にしてパワーダウンモードの設定や解除を実現するかが技術的課題となる。
特開2002−314397号公報
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、パワーダウンモードの設定を実現して省電力化等を図ることができるレシーバ回路、インターフェース回路、及び電子機器を提供することにある。
本発明は、差動信号線を電流駆動するトランスミッタ回路に差動信号線を介して接続されるレシーバ回路であって、差動信号線に流れる電流に基づいて電流・電圧変換を行い、差動電圧信号を構成する第1、第2の電圧信号を出力する電流・電圧変換回路と、前記第1、第2の電圧信号を比較して、出力信号を出力するコンパレータと、前記トランスミッタ回路が通常転送モード時に差動信号線を電流駆動することによりパワーダウンコマンドを送信した場合に、前記コンパレータでの比較結果に基づいて、送信されたパワーダウンコマンドを検出するパワーダウン検出回路と、前記パワーダウン検出回路によりパワーダウンコマンドが検出された場合に、前記電流・電圧変換回路及び前記コンパレータの少なくとも一方をパワーダウンモードに設定するパワーダウン設定回路とを含むレシーバ回路に関係する。
本発明では、トランスミッタ回路が差動信号線を電流駆動することにより、パワーダウンコマンドをレシーバ回路に送信する。すると、コンパレータの比較結果(コンパレータの出力信号、或いはコンパレータの出力信号にシリアル/パラレル変換などの所定の処理を施した信号等)に基づいてパワーダウンコマンドが検出される。そしてパワーダウンコマンドが検出されると、電流・電圧変換回路及びコンパレータの少なくとも一方がパワーダウンモードに設定され、省電力化が実現される。このように本発明では、差動信号線を電流駆動することで送信されるパワーダウンコマンドが検出されて、パワーダウンモード(パワーダウンモード移行への準備を行うモード)の設定が行われる。従って、差動信号線とは別に、パワーダウンコマンド転送用の信号線を設ける必要が無くなる。この結果、信号線の本数を少なくすることができ、省電力を実現しながらも、回路の小規模化、実装の容易化などを図ることが可能になる。なおパワーダウンコマンドが検出されたという条件に加えて他の条件(例えば差動信号線にパワーダウン電圧が出力されたという条件)が満たされた場合に、電流・電圧変換回路やコンパレータをパワーダウンモードに設定する場合も本発明の範囲内に含まれる。
また本発明では、前記パワーダウン設定回路が、パワーダウンコマンドが検出された場合に、パワーダウンモードが解除されるまでパワーダウン設定情報を保持する保持回路を含み、前記保持回路にパワーダウン設定情報が保持されている場合に、前記電流・電圧変換回路及び前記コンパレータの少なくとも一方をパワーダウンモードに設定するようにしてもよい。
このようにすれば、保持回路にパワーダウン設定情報が保持されている限り、パワーダウンモードが維持されるようになり、安定したパワーダウン動作を実現できる。また保持回路のパワーダウン設定情報をクリアするだけで、パワーダウンモードを解除できるようになる。
また本発明では、前記電流・電圧変換回路が、差動信号線の第1の信号線側の第1の入力ノードと第1の電源との間に設けられる第1の電流源と、前記第1の電圧信号が出力される第1の電圧出力ノードと前記第1の入力ノードとの間に設けられ、前記第1の入力ノードの電圧に基づいて抵抗が可変に制御される第1の可変抵抗素子と、第2の電源と前記第1の電圧出力ノードとの間に設けられ、第2の電源と前記第1の電圧出力ノードとの間に流れる電流を電圧に変換する第1の電流・電圧変換素子と、差動信号線の第2の信号線側の第2の入力ノードと第1の電源との間に設けられる第2の電流源と、前記第2の電圧信号が出力される第2の電圧出力ノードと前記第2の入力ノードとの間に設けられ、前記第2の入力ノードの電圧に基づいて抵抗が可変に制御される第2の可変抵抗素子と、第2の電源と前記第2の電圧出力ノードとの間に設けられ、第2の電源と前記第2の電圧出力ノードとの間に流れる電流を電圧に変換する第2の電流・電圧変換素子とを含むようにしてもよい。
このようにすれば、第1、第2の入力ノードの電圧に応じて第1、第2の可変抵抗素子の抵抗を変化させることで、第1、第2の電圧出力ノードの電圧変化などを速めることが可能になる。
また本発明では、前記電流・電圧変換回路が、その入力に、前記第1の入力ノードが接続される第1のインバータ回路と、その入力に、前記第2の入力ノードが接続される第2のインバータ回路を更に含み、前記第1の可変抵抗素子が、そのソース端子に、前記第1の入力ノードが接続され、そのゲート端子に、前記第1のインバータ回路の出力が接続され、そのドレイン端子に前記第1の電圧出力ノードが接続される第1導電型の第1のトランジスタであり、前記第2の可変抵抗素子が、そのソース端子に、前記第2の入力ノードが接続され、そのゲート端子に、前記第2のインバータ回路の出力が接続され、そのドレイン端子に前記第2の電圧出力ノードが接続される第1導電型の第2のトランジスタであってもよい。
このようにすれば、第1、第2のインバータ回路の電圧増幅機能を利用して、第1、第2の入力ノードの電圧変化を増幅して第1、第2のトランジスタのゲート端子に伝えることが可能になる。
また本発明では、前記パワーダウン設定回路が、パワーダウンコマンドが検出された場合に、前記第1、第2の電流源に流れる電流をオフにするようにしてもよい。
このようにすることで、電流・電圧変換回路に流れる電流の経路が遮断され、省電力が実現される。
また本発明では、レシーバ回路に差動信号線を介して接続される前記トランスミッタ回路が、差動信号線を電流駆動することにより複数のパワーダウンコマンドを送信し、前記パワーダウン設定回路が、前記パワーダウン検出回路により複数のパワーダウンコマンドが検出された場合に、前記電流・電圧変換回路及び前記コンパレータの少なくとも一方をパワーダウンモードに設定するようにしてもよい。
このようにすれば、転送エラーなどが生じた場合にも、安定したパワーダウン動作を実現できる。
また本発明では、前記トランスミッタ回路が、ビット幅を拡張する符号化方式により得られる特殊コードを、パワーダウンコマンドとして転送し、前記パワーダウン検出回路が、前記特殊コードを検出することで、パワーダウンコマンドを検出するようにしてもよい。
このようにすれば、パワーダウンコマンドの送信が容易になる。
また本発明では、前記パワーダウン設定回路が、前記パワーダウン検出回路によりパワーダウンコマンドが検出され、前記トランスミッタ回路がパワーダウン電圧を電圧駆動で差動信号線に出力した場合に、前記電流・電圧変換回路及び前記コンパレータの少なくとも一方をパワーダウンモードに設定するようにしてもよい。
このようにすれば、パワーダウンコマンドが検出されたことを条件に、パワーダウンモード移行への準備を行い、パワーダウン電圧の出力を検出したことを条件に、パワーダウンモードに移行することが可能になる。これにより、タイミング調整が簡素化され、シーケンス制御を容易化できる。
また本発明は、差動信号インターフェースを備えたインターフェース回路であって、第1の差動信号線を電流駆動する相手デバイスのトランスミッタ回路に、第1の差動信号線を介して接続される上記のいずれかのレシーバ回路と、相手デバイスのレシーバ回路に第2の差動信号線を介して接続され、第2の差動信号線を電流駆動するトランスミッタ回路とを含み、前記第2の差動信号線に接続される前記トランスミッタ回路が、相手デバイスのレシーバ回路をパワーダウンモードに設定するためのパワーダウンコマンドを、通常転送モード時に前記第2の差動信号線を電流駆動することにより、相手デバイスのレシーバ回路に送信するインターフェース回路に関係する。
このようにすれば、相手デバイスのトランスミッタ回路から送信されるパワーダウンコマンドに基づいて、自デバイスのレシーバ回路をパワーダウンモード(パワーダウンモード移行への準備を行うモード)に設定できると共に、相手デバイスのレシーバ回路にパワーダウンコマンドを送信することで、相手デバイスのレシーバ回路をパワーダウンモードに設定することも可能になる。
また本発明は、差動信号インターフェースを備えたインターフェース回路であって、データ転送用の差動信号線を電流駆動する相手デバイスのデータ転送用のトランスミッタ回路に、データ転送用の差動信号線を介して接続される上記のいずれかのデータ転送用のレシーバ回路と、クロック転送用の差動信号線を電流駆動する相手デバイスのクロック転送用のトランスミッタ回路に、クロック転送用の差動信号線を介して接続されるクロック転送用のレシーバ回路とを含み、前記データ転送用のレシーバ回路に含まれるパワーダウン設定回路が、前記データ転送用の差動信号線を介して送信されるパワーダウンコマンドとして、前記クロック転送用のレシーバ回路をパワーダウンモードに設定するためのパワーダウンコマンドが検出された場合には、前記クロック転送用のレシーバ回路が含む電流・電圧変換回路及びコンパレータの少なくとも一方をパワーダウンモードに設定するインターフェース回路に関係する。
このようにすれば、クロック転送用のレシーバー回路をパワーダウンモードに設定するためのパワーダウンコマンドが、データ転送用の差動信号線を介して送信されるようになる。これにより、クロック転送用の差動信号線に余分な素子等が付加される事態を防止でき、転送性能の低下を防止できる。
また本発明では、前記データ転送用のレシーバ回路に含まれる前記パワーダウン設定回路が、前記クロック転送用のレシーバ回路をパワーダウンモードに設定するためのパワーダウンコマンドが検出され、前記データ転送用のトランスミッタ回路がパワーダウン電圧を電圧駆動でデータ転送用の差動信号線に出力した場合に、前記クロック転送用のレシーバ回路が含む電流・電圧変換回路及びコンパレータの少なくとも一方をパワーダウンモードに設定するようにしてもよい。
なお、クロック転送用のレシーバ回路をパワーダウンモードに設定するためのパワーダウンコマンドと、データ転送用のレシーバ回路をパワーダウンモードに設定するためのパワーダウンコマンドは、異なったコードのコマンドであってもよいし、同じコードのコマンドであってもよい。
また本発明は、上記のインターフェース回路と、通信デバイス、プロセッサ、撮像デバイス、及び表示デバイスの少なくとも1つとを含む電子機器に関係する。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.インターフェース回路
まず図1を用いて本実施形態のインターフェース回路について説明する。なお本実施形態において、ホストデバイス10はクロックを供給する側であり、ターゲットデバイス30は、供給されたクロックをシステムクロックとして使用して動作する側である。
図1においてDTO+、DTO−はホストデバイス10(広義にはデバイス)がターゲットデバイス30(広義にはデバイス)に出力するデータ(OUTデータ)である。CLK+、CLK−は、ホストデバイス10がターゲットデバイス30に供給するクロックである。ホストデバイス10はCLK+/−のエッジ(立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジ)に同期してDTO+/−を出力する。従ってターゲットデバイス30は、CLK+/−を用いてDTO+/−をサンプリングして取り込むことができる。更に図1では、ターゲットデバイス30はホストデバイス10から供給されたクロックCLK+/−に基づいて動作する。即ちCLK+/−はターゲットデバイス30のシステムクロックになる。このためPLL(Phase Locked Loop)回路12(広義にはクロック生成回路)はホスト
デバイス10に設けられ、ターゲットデバイス30には設けられていない。
DTI+、DTI−はターゲットデバイス30がホストデバイス10に出力するデータ(INデータ)である。STB+、STB−は、ターゲットデバイス30がホストデバイス10に供給するストローブ(広義にはクロック)である。ターゲットデバイス30はホストデバイス10から供給されたCLK+/−に基づいてSTB+/−を生成して出力する。そしてターゲットデバイス30はSTB+/−のエッジ(立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジ)に同期してDTI+/−を出力する。従ってホストデバイス10は、STB+、STB−を用いてDTI+/−をサンプリングして取り込むことができる。
DTO+/−、CLK+/−、DTI+/−、STB+/−の各々は、トランスミッタ回路(ドライバ回路)がこれらの各々に対応する差動信号線(広義にはシリアル信号線)を電流駆動することにより送信される。なお、より高速な転送を実現するためには、
DTO+/−、DTI+/−の各差動信号線を2ペア以上設ければよい。
ホストデバイス10のインターフェース回路20は、OUT転送用(広義にはデータ転送用)、クロック転送用のトランスミッタ回路22、24や、IN転送用(広義にはデータ転送用)、ストローブ転送用(広義にはクロック転送用)のレシーバ回路26、28を含む。ターゲットデバイス30のインターフェース回路40は、OUT転送用、クロック転送用のレシーバ回路42、44や、IN転送用、ストローブ転送用のトランスミッタ回路46、48を含む。なおこれらの回路ブロックの一部を含まない構成としてもよい。
OUT転送用、クロック転送用のトランスミッタ回路22、24は、各々、DTO+/−、CLK+/−の差動信号線を電流駆動することでDTO+/−、CLK+/−を送信する。OUT転送用、クロック転送用のレシーバ回路42、44は、各々、DTO+/−、CLK+/−の差動信号線に流れる電流に基づいて電流・電圧変換を行い、電流・電圧変換により得られた差動電圧信号(第1、第2の電圧信号)の比較処理(差動増幅処理)を行うことで、DTO+/−、CLK+/−を受信する。
IN転送用、クロック転送用のトランスミッタ回路46、48は、各々、DTI+/−、STB+/−の差動信号線を電流駆動することでDTI+/−、STB+/−を送信する。IN転送用、ストローブ転送用のレシーバ回路26、28は、各々、DTI+/−、STB+/−の差動信号線に流れる電流に基づいて電流・電圧変換を行い、電流・電圧変換により得られた差動電圧信号(第1、第2の電圧信号)の比較処理(差動増幅処理)を行うことで、DTI+/−、STB+/−を受信する。
2.トランスミッタ回路、レシーバ回路の構成
図2に本実施形態のトランスミッタ回路(ドライバ回路)、レシーバ回路の構成例を示す。なお以下では、DTO+/−用のトランスミッタ回路、レシーバ回路の構成、動作について主に説明するが、CLK+/−、DTI+/−、STB+/−用のトランスミッタ回路、レシーバ回路の構成、動作もこれらと同様である。
トランスミッタ回路50は、電流駆動型ドライバ60、電圧駆動型ドライバ70を含む。レシーバ回路80は、電流・電圧変換回路90、コンパレータ100、パワーダウン検出回路110、パワーダウン設定回路120、ウェイクアップ検出回路130(ウェイクアップ検出バッファ)を含む。なおこれらの回路ブロックの一部を省略する構成としてもよい。
電流駆動型ドライバ60は、DTO+/−の差動信号線(シリアル信号線)を電流駆動するドライバである。具体的には電流駆動型ドライバ60は、DTO+の信号線(広義には差動信号線の第1の信号線)に電流を流す電流駆動と、DTO−の信号線(広義には差動信号線の第2の信号線)に電流を流す電流駆動とを交互に繰り返す。或いは、DTO+の信号線を往路としDTO−の信号線を復路とする第1の電流経路(DTO+からDTO−に至る電流経路)での電流駆動と、DTO−の信号線を往路としDTO+の信号線を復路とする第2の電流経路(DTO−からDTO+に至る電流経路)での電流駆動を、交互に繰り返すようにしてもよい。電流駆動型ドライバ60は、電流源(定電流源)や、電流源の電流を信号線DTO+/−に流すための電流制御を行うスイッチング素子(トランジスタ)などにより構成できる。
電圧駆動型ドライバ70は、通常転送モードにおいては、DTO+/−の差動信号線との接続をオフにし、パワーダウンモードにおいては、差動信号線との接続をオンにして、差動信号線を電圧駆動する。この電圧駆動型ドライバ70は、パワーダウンモード時に、パワーダウン電圧(レシーバ回路80をパワーダウンモードに設定するための電圧)や、或いはウェイクアップ電圧(レシーバ回路80のパワーダウンモードを解除するための電圧)を差動信号線に出力する。電圧駆動型ドライバ70は、CMOS電圧レベル(CMOSのトランジスタをオン・オフできる電圧レベル)のパワーダウン電圧又はウェイクアップ電圧を出力する回路や、この回路の出力と差動信号線との接続をオンにしたり、オフにするスイッチング素子(トランジスタ)などにより構成できる。
なお通常転送モードとは、デバイス間(ホストデバイス、ターゲットデバイス間)においてデータやクロック(ストローブ)を通常に転送するモードである。パワーダウンモードとは、デバイスが含むトランスミッタ回路、レシーバ回路、或いはその他の回路に流れる電流を制限したりオフにして、省電力化を図るモードである。また電圧駆動は、例えばCMOS電圧レベルで差動信号線の電圧を変化させる駆動である。これに対して電流駆動では、CMOS電圧レベルよりも小さな微少電圧で差動信号線の電圧が変化する。
電流・電圧変換回路90は、差動信号線に流れる電流に基づいて電流・電圧変換を行い、差動電圧信号を構成する第1、第2の電圧信号VS1、VS2を出力する。具体的には、トランスミッタ回路50がDTO+の信号線を電流駆動した場合に、電流・電圧変換回路90が、DTO+の信号線に流れる電流に基づいて電流・電圧変換を行い、第1の電圧信号VS1を生成する。またトランスミッタ回路50がDTO−の信号線を電流駆動した場合に、電流・電圧変換回路90が、DTO−の信号線に流れる電流に基づいて電流・電圧変換を行い、第2の電圧信号VS2を生成する。或いは、トランスミッタ回路50が、DTO+からDTO−に至る第1の電流経路での電流駆動と、DTO−からDTO+に至る第2の電流経路での電流駆動とを交互に繰り返した場合に、電流・電圧変換回路90が、DTO+の入力ノードとDTO−の入力ノードの間に設けられた抵抗素子(終端抵抗)の両端に、第1、第2の電圧信号VS1、VS2を生成するようにしてもよい。
コンパレータ(演算増幅器)100は、第1、第2の電圧信号VS1、VS2を比較して(VS1、VS2間の電圧を増幅して)、出力信号CQ(増幅信号)を出力する。コンパレータ100は、VS1の電圧の方がVS2よりも高い場合には、CMOS電圧レベルにおいて例えばHレベル(論理「1」)の出力信号CQを出力する。VS2の電圧の方がVS1よりも高い場合には、CMOS電圧レベルにおいて例えばLレベル(論理「0」)の出力信号CQを出力する。
パワーダウン検出回路110はパワーダウンコマンドを検出する回路である。具体的には、トランスミッタ回路50が通常転送モード時に差動信号線を電流駆動することによりパワーダウンコマンドを送信した場合(転送データにパワーダウンコマンドを含ませて送信した場合)に、コンパレータ100での検出結果に基づいて、送信されたパワーダウンコマンドを検出する。この場合にパワーダウン検出回路110は、コンパレータ100からの出力信号CQをシリアルデータからパラレルデータに変換し、変換されたパラレルデータ(広義には検出結果)に基づいてパワーダウンコマンドを検出してもよい。或いはシリアルデータの出力信号CQ(広義には検出結果)から直接にパワーダウンコマンドを検出してもよい。
パワーダウン設定回路120はレシーバ回路80をパワーダウンモードに設定する回路である。具体的には、パワーダウンコマンドが検出された場合に、電流・電圧変換回路90やコンパレータ100をパワーダウンモードに設定する。この場合に、電流・電圧変換回路90とコンパレータ100のいずれか一方のみをパワーダウンモードに設定してもよいし、両方をパワーダウンモードに設定してもよい。或いはレシーバ回路80に含まれる他の回路をパワーダウンモードに設定したり、レシーバ回路80を有するデバイス(ターゲットデバイス、ホストデバイス)に含まれる他の回路をパワーダウンモードに設定してもよい。
ウェイクアップ検出回路130は、ウェイアップ状態を検出するための回路である。具体的には、例えば電圧駆動型ドライバ70により差動信号線(DTO+、DTO−の少なくとも一方)に出力されたウェイクアップ電圧を検出する。そしてウェイクアップ電圧が検出されると、パワーダウン設定回路120によるパワーダウンモードの設定が解除され、レシーバ回路80が例えば通常転送モードに移行する。或いは、ウェイクアップ検出回路130は、パワーダウン電圧が差動信号線に出力されることでレシーバ回路80がパワーダウンモードに設定された後、パワーダウンモードの解除が検出された場合に、ウェイクアップ信号を出力する回路であってもよい。
本実施形態では、トランスミッタ回路50が、差動信号線を電流駆動することでパワーダウンコマンドをレシーバ回路80に送信する。そしてパワーダウン検出回路110が、送信されたパワーダウンコマンドを検出すると、パワーダウン設定回路120が電流・電圧変換回路90やコンパレータ100をパワーダウンモードに設定する。従って本実施形態によれば、電流・電圧変換回路90やコンパレータ100において定常的に流れる電流をパワーダウンモード時に制限又はオフにすることが可能となり、省電力化を図れる。
また本実施形態によればトランスミッタ回路50がレシーバ回路80を個別的にパワーダウンモードに設定できる。即ち図1において、OUT転送用、クロック転送用のトランスミッタ回路22、24が、各々、個別的にOUT転送用、クロック転送用のレシーバ回路42、44をパワーダウンモードに設定できる。或いはIN転送用、ストローブ転送用のトランスミッタ回路46、48が、各々、個別的にIN転送用、ストローブ転送用のレシーバ回路26、28をパワーダウンモードに設定できる。従って、より綿密でインテリジェントなパワーダウン制御を実現できる。
また本実施形態によればパワーダウンコマンドは差動信号線を介した通常転送モードにより送信されるため、パワーダウンコマンド送信のための専用の制御信号線を別に設ける必要が無くなる。従って、信号線の本数を少なくすることができ、回路の小規模化、実装の容易化、製品の低コスト化を図れる。
また本実施形態によれば、パワーダウンモード時に電圧駆動型ドライバ70が差動信号線に電気的に接続されて、差動信号線を介してレシーバ回路80にウェイクアップ電圧を出力する。そしてウェイクアップ検出回路130によりウェイクアップ電圧が検出されると、パワーダウンモードが解除される。従って、電流・電圧変換回路90やコンパレータ100がパワーダウンモードに設定されていて、差動信号線の電流駆動によるパワーダウン解除コマンドの送信ができない場合にも、トランスミッタ回路50はレシーバ回路80のパワーダウンモードを解除できるようになる。しかもパワーダウンモードの解除は、ウェイクアップ電圧による差動信号線の電圧駆動により行われるため、パワーダウン解除コマンド送信のための専用の制御信号線を別に設ける必要がない。この結果、信号線の本数を少なくすることができ、回路の小規模化、実装の容易化、製品の低コスト化を図れる。
或いは本実施形態によれば、パワーダウンコマンドが送信された後、電圧駆動型ドライバ70によりパワーダウン電圧が差動信号線に出力されると、レシーバ回路80がパワーダウンモードに設定される。そしてその後に、パワーダウンモードの解除が検出されると、ウェイクアップ検出回路130が、ウェイクアップ信号を出力する。このようにすることで、パワーダウンの設定と解除のシーケンスを容易化できる。
また本実施形態によれば、通常転送モードにおいては、電圧駆動型ドライバ70と差動信号線との接続が電気的に切り離される。従って差動信号線を電流駆動する通常転送に与える悪影響を、最小限に抑えることができる。
3.第1の構成例
図3にトランスミッタ回路、レシーバ回路の詳細な第1の構成例を示す。なおトランスミッタ回路、レシーバ回路は図3の回路要素の全てを含む必要はなく、その一部を省略する構成としてもよい。
トランスミッタ回路の電流駆動型ドライバ60は、DTO+(広義には第1の信号線)側の第1の出力ノードNQAとVSS(広義には第1の電源)との間に設けられるN型(広義には第1導電型)のトランジスタTR1A(広義には第1の電流源)を含む。またDTO−(広義には第2の信号線)側の第2の出力ノードNQBとVSSとの間に設けられるN型のトランジスタTR1B(広義には第2の電流源)を含む。具体的にはトランジスタTR1Aは、そのドレイン端子に出力ノードNQAが接続され、そのゲート端子にプラス側の第1の入力信号DIN+が入力され、そのソース端子にVSSが接続される。トランジスタTR1Bは、そのドレイン端子に出力ノードNQBが接続され、そのゲート端子マイナス側の第2の入力信号DIN−が入力され、そのソース端子にVSSが接続される。これらのトランジスタTR1A、TR1Bにより構成される電流源には、ある程度の電流を流すようにする。
入力信号DIN+がアクティブ(Hレベル)になると、トランジスタTR1Aがオンになり、レシーバ回路のDTO+側の入力ノードNIAからトランスミッタ回路の出力ノードNQAへと至る経路で電流が流れる。一方、入力信号DIN−がアクティブになると、トランジスタTR1Bがオンになり、レシーバ回路のDTO−側の入力ノードNIBからトランスミッタ回路の出力ノードNQBへと至る経路で電流が流れる。従って入力信号DIN+、DIN−を交互にアクティブにすることで、DTO+/−の差動信号線を差動電流駆動できる。
なお図3ではトランジスタTR1A、TR1Bが、電流源の機能と、電流源に流れる電流を制御する機能とを兼ね備えている。しかしながら、ノードNQAとVSS(第1の電源)との間に設けられる電流源を、トランジスタTR1A(広義にはスイッチング素子)と、TR1AとVSSとの間に設けられる電流源(例えばゲート端子に基準電圧が入力されるトランジスタ)とにより構成してもよい。またノードNQBとVSSとの間に設けられる電流源を、トランジスタTR1B(広義にはスイッチング素子)と、TR1BとVSSとの間に設けられる電流源とにより構成してもよい。このようにすれば、トランジスタTR1A、TR1Bのオン・オフ制御により、これらの電流源(定電流源)の電流を、DTO+/−の差動信号線に流したり、流さなかったりする制御を実現できる。或いは、ノードNQAとVSSとの間に設けられる電流源を、入力信号DIN+がアクティブの(Hレベル)場合には大きな電流(定電流)が流れ、DIN+が非アクティブ(Lレベル)の場合には小さな電流(定電流)が流れる電流源(定電流源)により構成してもよい。またノードNQBとVSSとの間に設けられる電流源を、入力信号DIN−がアクティブの場合には大きな電流(定電流)が流れ、DIN−が非アクティブの場合には小さな電流(定電流)が流れる電流源(定電流源)により構成してもよい。また図3では、トランジスタTR1A、TR1Bにより実現される電流源は、DIN+、DIN−がアクティブの場合に、レシーバ回路側からトランスミッタ回路側へと電流を流す制御を行っているが、トランスミッタ回路側からレシーバ回路側へと電流を流す制御を行うようにしてもよい。この場合には第1の電源は例えばVDDになる。
トランスミッタ回路の電圧駆動型ドライバ70は、N型のトランジスタTR2A(広義にはスイッチング素子)を含む。トランジスタTR2Aは、通常転送モードではオフになり、パワーダウンモードではオンになるスイッチング素子として機能する。トランジスタTR2Aは、そのソース端子に出力ノードNQA(NQBでもよい)が接続され、そのドレイン端子に、電圧出力回路72の出力が接続される。そしてトランジスタTR2Aは、そのゲート端子に入力されるパワーダウン入力信号PDINに基づいて、通常転送モードではオフになり、パワーダウンモードではオンになる。このようにすることで電圧駆動型ドライバ70は、通常転送モード時には差動信号線と電気的に非接続になり、パワーダウンモード時には差動信号線と電気的に接続されるようになる。そして差動信号線に接続された時に、電圧出力回路72により差動信号線を電圧駆動できる。
なおウェイクアップ入力信号XWUPIN、パワーダウン入力信号PDINは、物理層回路であるトランスミッタ回路の上位の層(リンク層、アプリケーション層)が生成する。即ちレシーバ回路をパワーダウンモードに設定する場合には、上位層が信号PDINをアクティブ(Hレベル)にする。またレシーバ回路のパワーダウンモードを解除する場合には、上位層が信号XWUPINをアクティブ(Lレベル)にする。
電圧出力回路72(電圧出力バッファ)は、CMOS電圧レベルの信号XWUPを出力して、差動信号線を電圧駆動する回路である。電圧出力回路72は、パワーダウンモード時(パワーダウンモードの初期時)にはCMOS電圧レベルで例えばHレベルの電圧を出力する。一方、パワーダウンモードを解除する時には、CMOS電圧レベルで例えばLレベルの電圧(ウェイクアップ電圧)を出力する。
なお図3では、電圧駆動型ドライバ70を構成する電圧出力回路72及びトランジスタTR2Aを、DTO+側(VDDとNQAの間)に設けているが、DTO−側(VDDとNQBの間)に設けてもよい。或いは、電圧駆動型ドライバ70の一部又は全部をDTO+側とDTO−側の両方に設けることも可能である。
レシーバ回路の電流・電圧変換回路90は、入力ノードNIAとVSS(第1の電源)との間に設けられるトランジスタTR3A(広義にはレシーバ回路側の第1の電流源)と、入力ノードNIBとVSSとの間に設けられるトランジスタTR3B(広義にはレシーバ回路側の第2の電流源)を含む。これらのトランジスタTR3A、TR3Bにより構成される電流源には、ある程度の電流を流すようにする。このようにトランジスタTR3A、TR3Bに定常的に電流を流し続けることで、トランジスタTR1A、TR1Bがオフの時にも、入力ノードNIA、NIB、電圧出力ノードNVA、NVBの電圧を所定範囲に保つことができる。これにより電流・電圧変換回路90の動作を高速化できる。
なお図3ではトランジスタTR3A、TR3Bが、電流源の機能と、電流源に流れる電流を制御する機能とを兼ね備えている。しかしながら、ノードNIAとVSS(第1の電源)との間に設けられる電流源を、トランジスタTR3A(広義にはスイッチング素子)と、TR3AとVSSとの間に設けられる電流源(例えばゲート端子に基準電圧が入力されるトランジスタ)とにより構成してもよい。またノードNIBとVSSとの間に設けられる電流源を、トランジスタTR3B(広義にはスイッチング素子)と、TR3BとVSSとの間に設けられる電流源とにより構成してもよい。
電流・電圧変換回路90は、その入力が入力ノードNIAに接続される第1のインバータ回路INV1A(電圧増幅回路)と、その入力が入力ノードNIBに接続される第2のインバータ回路INV1B(電圧増幅回路)を含む。また、そのソース端子が入力ノードNIAに接続され、そのゲート端子がインバータ回路INV1Aの出力に接続され、そのドレイン端子が電圧出力ノードNVAに接続されるN型のトランジスタTR4A(広義には第1の可変抵抗素子)を含む。また、そのソース端子が入力ノードNIBに接続され、そのゲート端子がインバータ回路INV1Bの出力に接続され、そのドレイン端子が電圧出力ノードNVBに接続されるN型のトランジスタTR4B(広義には第2の可変抵抗素子)を含む。
トランジスタTR4A、TR4Bは、各々、入力ノードNIA、NIBの電圧(電位)に基づいて抵抗が可変に制御される可変抵抗素子として機能する。またインバータ回路INV1A、INV1Bは、各々、入力ノードNIA、NIBの電圧変化を増幅して、トランジスタTR4A、TR4Bのオン抵抗を制御する回路として機能する。具体的にはトランジスタTR1A、TR1Bがオンになり、入力ノードNIA、NIBの電圧がL(ロー)レベル側に変化すると、インバータ回路INV1A、INV1Bがこの電圧変化を増幅する。そしてINV1A、INV1Bの出力電圧がH(ハイ)レベル側に変化し、トランジスタTR4A、TR4Bのオン抵抗が低くなる。これにより、トランジスタTR1A、TR1Bにより流される電流の変化を増幅(加速)することができ、電圧出力ノードNVA、NVBの電圧をLレベル側に素速く変化させることが可能になる。即ち、TR4A、TR4B、INV1A、INV1Bを設けることで、ノードNIA、NIB(トランジスタTR1A、TR1B)での微少な電流変化を増幅してノードNVA、NVB(トランジスタTR5A、TR5B)に伝達できる。なおトランジスタTR4A、TR4B、インバータ回路INV1A、INV1Bを設けない構成にすることも可能である。
電流・電圧変換回路90は、電圧出力ノードNVAとVDD(広義には第2の電源)との間に設けられるP型(広義には第2導電型)のトランジスタTR5A(広義には第1の電流・電圧変換素子)と、電圧出力ノードNVBとVDDとの間に設けられるP型のトランジスタTR5B(広義には第2の電流・電圧変換素子)を含む。具体的にはトランジスタTR5A、TR5Bは、各々、そのソース端子にVDDが接続され、そのゲート端子及びドレイン端子に電圧出力ノードNVA、NVBが接続される。これらのトランジスタTR5A、TR5Bは、VDDと電圧出力ノードNVA、NVBとの間に流れる電流を電圧に変換する電流・電圧変換素子(負荷素子)として機能する。なお電流・電圧変換素子をトランジスタTR5A、TR5B(負荷トランジスタ)により構成せずに、抵抗などの他の回路素子により構成してもよい。
電流・電圧変換回路90は、DTO+の信号線と入力ノードNIAとの間に設けられる抵抗RAと、DTO−の信号線と入力ノードNIBとの間に設けられる抵抗RBを含む。これらのRA、RBはインピーダンスマッチングのための抵抗である。なお抵抗RA、RBを設けない構成としてもよい。
コンパレータ100の出力信号はレベルシフタ102に入力され、電圧レベルの変換(例えば2.8Vから1.8Vへの変換)が行われる。レベルシフタ102の反転出力信号はシリアル/パラレル変換回路104に入力される。なおコンパレータ100の反転出力信号(負論理)をレベルシフタ102に入力し、レベルシフタ102の出力信号(正論理)をシリアル/パラレル変換回路104に入力するようにしてもよい。
シリアル/パラレル変換回路104は、コンパレータ100からのシリアルデータをパラレルデータに変換する。シリアル/パラレル変換回路104から出力されたパラレルデータはFIFOに蓄積され、後段の上位層回路(物理層の上位層)に出力される。
パワーダウン検出回路110はシリアル/パラレル変換回路104からのパラレルデータ(パラレル信号)に基づいてパワーダウンコマンドを検出する。具体的には通常転送モードにおいてトランスミッタ回路から送信されるデータに含まれるパワーダウンコマンドを検出する。なおコンパレータ100の出力信号から直接にパワーダウンコマンドを検出してもよい。
パワーダウン検出回路110はコマンドデコーダ112とパワーダウンパルス生成回路114を含む。コマンドデコーダ112は、パワーダウンコマンドをデコード処理により検出する。例えばトランスミッタ回路が、ビット幅を拡張する符号化方式(例えば8B/10B符号化)により生成される特殊コードを、パワーダウンコマンドとして転送した場合には、パワーダウンコマンドが割り当てられた特殊コードを、コマンドデコーダ112のデコード処理により検出する。パワーダウンパルス生成回路114は、パワーダウンコマンドが検出された場合にパワーダウンパルス信号PDPLSを生成する。このパワーダウンパルス生成回路114は信号PDPLSの生成タイミングの調整処理も行う。
パワーダウン設定回路120は、保持回路122、遅延回路124、レベルシフタ126、128を含む。なおこれらの回路ブロックの一部を省略する構成としてもよい。
保持回路122は、パワーダウンコマンドが検出された場合に、パワーダウンモードが解除されるまで、パワーダウン設定情報(パワーダウン設定フラグ)を保持する。具体的には信号PDPLSがアクティブ(Lレベル)になると保持回路122はセットされ、論理「1」(パワーダウン設定情報)が保持される。保持回路122は、リセット端子、セット端子付きのRS型フリップフロップなどにより実現できる。
保持回路112の出力信号は遅延回路124に入力されて、信号の遅延処理が行われる。遅延回路124の出力信号はレベルシフタ126に入力されて、電圧のレベル変換(1.8Vから2.8Vへの変換)が行われる。レベルシフタ126の出力信号である正論理のパワーダウン信号PDは、コンパレータ100のイネーブル端子XEN(負論理)とウェイクアップ検出回路130のイネーブル端子EN(正論理)に入力される。レベルシフタ126の反転出力信号である負論理のパワーダウン信号XPDは、トランジスタTR3A、TR3Bのゲート端子に入力される。
ウェイクアップ検出回路130(ウェイクアップ検出バッファ)は、トランスミッタ回路がウェイクアップ電圧を差動信号線に出力した場合に、出力されたウェイクアップ電圧を検出する回路である。ウェイクアップ検出回路130はCMOS電圧レベルで動作し、CMOS電圧レベルのウェイクアップ電圧を検出する。なお図3ではウェイクアップ検出回路130はDTO+の信号線に接続されているが、DTO−の信号線に接続したり、DTO+、DTO−の両方の信号線に接続する構成としてもよい。
通常転送モードにおいては、信号PDがLレベルになるため、コンパレータ100がイネーブル状態になると共にウェイクアップ検出回路130がディスエーブル状態になる。また信号XPDがHレベルになるため、トランジスタTR3A、TR3Bがオンになる。一方、パワーダウンコマンドが検出されると、信号PDがHレベルになるため、コンパレータ100がディスエーブル状態になってパワーダウンモード(動作電流がオフ又は制限されるモード)に設定されると共に、ウェイクアップ検出回路130がイネーブル状態に設定される。また信号XPDがLレベルになるため、トランジスタTR3A、TR3Bがオフになり、電流・電圧変換回路90がパワーダウンモードに設定される。
一方、パワーダウンモード期間において電圧出力回路72がLレベルのウェイクアップ電圧を出力すると、イネーブル状態に設定されているウェイクアップ検出回路128がウェイクアップ電圧を検出し、パワーダウンモードを解除するための信号であるXWUPPLSを出力する。そしてウェイクアップ検出回路128からのLレベルのパルス信号XWUPPLSが、レベルシフタ128を介して保持回路122のリセット端子に入力されると、保持回路122がリセットされる。これによりパワーダウン設定情報(論理「1」)がクリアされて、パワーダウンモードが解除される。
なお図4に、電圧駆動型ドライバ70、パワーダウン検出回路110、パワーダウン設定回路120を設けない場合のトランスミッタ回路、レシーバ回路の構成を比較例として示す。
4.動作
次に図3の第1の構成例の動作を図5、図6の波形図を用いて説明する。まず通常転送モード時の動作について説明する。図5に示すように通常転送モードにおいては、信号PDINがLレベルであるため、トランジスタTR2Aはオフになる。またパワーダウン信PDがLレベルであるため、トランジスタTR3A、TR3Bはオンになる。そしてトランジスタTR2Aがオフになることで、電圧駆動型ドライバ70が差動信号線から電気的に切り離される。トランジスタTR3A、TR3Bがオンになることで、電流・電圧変換回路90には通常の動作電流が流れるようになり、通常転送を実現できる。即ち図3の構成は図4の構成と等価になる。
通常転送モードではトランスミッタ回路、レシーバ回路は以下のように動作する。トランジスタTR1A、TR1Bがオフの場合には、入力ノードNIA、NIBの電圧は例えば1V程度になっている。そしてDTO+側のトランジスタTR1Aがオンになると、差動信号線を介してVSS(GND)側に電流が流れる。これにより入力ノードNIAの電圧が僅かに下がる。するとNIAの電圧がインバータ回路INV1Aにより反転され、INV1Aの出力電圧が上がることで、トランジスタTR4Aのオン抵抗が低くなる。そしてトランジスタTR5Aに流れる電流が多くなり、VDD、NVA間の電圧差(TR5Aのドレイン・ソース間電圧)が大きくなることで、電圧出力ノードNVAの電圧が下がる。同様にして、DTO−側のトランジスタTR1Bがオンになると、今度は電圧出力ノードNVBの電圧が下がる。従ってコンパレータ100が、電圧出力ノードNVA、NVBの電圧差を比較して増幅することで、データの「0」「1」が検出される。
次にパワーダウンコマンド送信時の動作について説明する。図5のA1ではトランスミッタ回路がパワーダウンコマンドをレシーバ回路に送信している。このように本実施形態では、差動信号線を電流駆動する通常転送モードで、パワーダウンコマンドが送信されるため、余分な信号線を設ける必要がない。
なお図5のA2に示すように、トランスミッタ回路が差動信号線を電流駆動して複数のパワーダウンコマンドを送信するようにしてもよい。そしてパワーダウン設定回路120が、複数のパワーダウンコマンドが検出されたことを条件に、電流・電圧変換回路90やコンパレータ100をパワーダウンモードに設定するようにしてもよい。
このように複数のパワーダウンコマンドを送信して検出するようにすれば、転送エラーが生じた場合にも、レシーバ回路80が誤ってパワーダウンモードに設定されてしまう事態を防止できる。即ちレシーバ回路80が誤ってパワーダウンモードに設定されてしまうと、それを回復することは困難になるが、複数のパワーダウンコマンドを送信して検出するようにすれば、このような事態を未然に防止できる。
次にパワーダウン設定時の動作について説明する。図5のA3に示すように、信号PDINがHレベルになると、トランジスタTR2Aがオンになり、電圧駆動型ドライバ70と差動信号線との電気的な接続がオンになる。そして電圧駆動型ドライバ70がA4に示すようにCMOS電圧レベルでHレベルの電圧を差動信号線に出力し、これによりトランジスタTR4Aがオフになる。このようにトランジスタTR4Aがオフになることで、トランジスタTR5AからTR4A、DTO+、TR2Aを介して、電圧出力回路72に至る経路で無駄な電流が流れるのを防止でき、省電力化を図れる。
トランスミッタ回路がパワーダウンコマンドを送信すると、図5のA5に示すように期間TD1の経過後に、パワーダウンパルス信号PDPLSがアクティブ(Lレベル)になる。この期間TD1はパワーダウンパルス生成回路114により調整できる。そして信号PDPLSがアクティブになると、保持回路122に論理「1」がセットされる。そしてA6に示すように期間TD2の経過後に、パワーダウン信号PDがアクティブになる。なおこの期間TD2は遅延回路124により調整できる。
信号PDがアクティブになると、トランジスタTR3A、TR3Bがオフになると共にコンパレータ100がディスエーブル状態になるため、電流・電圧変換回路90やコンパレータ100に定常的に流れる動作電流を遮断でき、省電力化を実現できる。またウェイクアップ検出回路130がイネーブル状態に設定されるため、差動信号線に出力されるウェイクアップ電圧の検出が可能になる。
次に図6を用いてパワーダウン解除時の動作について説明する。図6のB1に示すようにパワーダウンモード時にはDTO+(DTO−でもよい)の信号線にはCMOS電圧レベルでHレベルの電圧が出力されている。そしてパワーダウンモードを解除する場合には電圧出力回路72が、B2に示すようにCMOS電圧レベルでLレベルのウェイクアップ電圧をDTO+の信号線に出力する。なお期間TD3の経過後に信号PDINがLレベルになり、これによりトランジスタTR2Aはオフになり、電圧出力回路72はDTO+の信号線から切り離される。
ウェイクアップ電圧が出力されると、イネーブル状態に設定されたウェイクアップ検出回路130がこのウェイクアップ電圧を検出し、B4に示すように信号XWUPPLSをLレベルにする。これにより保持回路122が論理「0」にリセットされ、期間TD4の経過後にB5に示すようにパワーダウン信号PDがLレベルになる。するとトランジスタTR3A、TR3Bがオンになると共にコンパレータ100がイネーブル状態になり、パワーダウンモードが解除される。またウェイクアップ検出回路130はディスエーブル状態になる。そしてB6に示すように、差動信号線は不定期間の経過後にアイドル状態になり、通常転送が可能な状態になる。
5.特殊コードを用いたパワーダウンコマンドの送信
本実施形態では図7(A)に示すようにホストデバイス10、ターゲットデバイス30(トランスミッタ回路)に符号化回路11、31を設けることができる。符号化回路11、31は、例えばビット幅を拡張する符号化方式でデータを符号化する。このような符号化方式としては、例えば8ビットのデータを10ビットのデータに変換する8B/10B符号化などがある。この8B/10B符号化によれば図7(B)に示すように、0や1が連続するデータであっても、符号化後は信号のビット変化が多くなり、雑音などに起因する転送エラーの発生を低減できる。また8B/10B符号化によれば、ビット幅が8ビットから10ビットに拡張されているため、データ以外にも図7(C)に示すような特殊コード(制御コードと同義)を送信することが可能になる。
本実施形態では図7(A)に示すように、特殊コードにパワーダウンコマンドを割り当てて、送信する。そして図3のコマンドデコーダ112のデコード処理により、パワーダウンコマンドが割り当てられた特殊コードを検出することで、パワーダウンコマンドを検出する。このように符号化方式を上手く利用すれば、転送エラーの発生を低減できると共に、差動信号線を電流駆動することによるパワーダウンコマンドの送信と検出とを容易に実現できる。また特殊コードをパケットのスタートコードやエンドコードに割り当ててデータ転送を行うことも容易になる。
なお符号化回路11、31で行われる符号化方式は、ビット幅を拡張する符号化であれば十分であり、8B/10B符号化には限定されない。
6.クロック転送用レシーバ回路のパワーダウンモードの設定
本実施形態によれば図1において、トランスミッタ回路22、24、46、48は、対応するレシーバ回路42、44、26、28を個別的にパワーダウンモードに設定できる。従ってクロック転送用のレシーバ回路44をパワーダウンモードに設定するためのパワーダウンコマンドや、そのパワーダウンモードを解除するためのウェイクアップ電圧を、CLK+/−の差動信号線を介して伝送することも可能である。同様にストローブ転送用(広義にはクロック転送用)のレシーバ回路28をパワーダウンモードに設定するためのパワーダウンコマンドや、そのパワーダウンモードを解除するためのウェイクアップ電圧を、STB+/−の差動信号線を介して伝送することも可能である。
しかしながら図8(A)に示すように、CLK+/−、STB+/−の差動信号線を介して転送される信号の周波数(帯域)は、DTO+/−、DTI+/−の差動信号線を介して転送される信号の周波数よりも高い。従って、CLK+/−、STB+/−の差動信号線側に、本実施形態で説明したパワーダウン検出回路やパワーダウン設定回路や電圧駆動型ドライバを設けると、転送速度や転送信頼性などの転送性能に悪影響を及ぼす可能性がある。特に電圧駆動型ドライバをCLK+/−、STB+/−の差動信号線側に設けると、トランジスタのドレイン端子やゲート端子の寄生容量が差動信号線に付加されてしまい、転送性能に悪影響を及ぼすおそれが大きい。
そこで図8(B)では、クロック転送用のレシーバ回路44をパワーダウンモードに設定するためのパワーダウンコマンド(以下、クロック転送用のパワーダウンコマンドと呼ぶ)や、そのパワーダウンモードを解除するためのウェイクアップ電圧(以下、クロック転送用のウェイクアップ電圧と呼ぶ)を、OUT転送用の差動信号線DTO+/−を介して伝送している。
即ち、クロック転送用のレシーバ回路44をパワーダウンモードに設定する場合には、OUT転送用のトランスミッタ回路22が、クロック転送用のパワーダウンコマンドをDTO+/−の差動信号線を介してOUT転送用のレシーバ回路42に送信する。そしてOUT転送用のレシーバ回路42が含むパワーダウン設定回路は、DTO+/−を介して送信されるパワーダウンコマンドとして、クロック転送用のパワーダウンコマンドが検出された場合には、パワーダウン信号をクロック転送用のレシーバ回路44に出力する。そしてクロック転送用のレシーバ回路44が含む電流・電圧変換回路やコンパレータをパワーダウンモードに設定する。
一方、クロック転送用のレシーバ回路44のパワーダウンモードを解除する場合には、OUT転送用のトランスミッタ回路22(電圧駆動型ドライバ)が、DTO+/−の信号線にウェイクアップ電圧を出力する。そしてOUT転送用のレシーバ回路42が含むウェイクアップ検出回路は、OUT転送用のトランスミッタ回路22からのウェイクアップ電圧を検出すると、OUT転送用のレシーバ回路42とクロック転送用のレシーバ回路44の両方のパワーダウンモードを解除するための信号を出力する。
以上のようにすれば、パワーダウンコマンドやウェイクアップ電圧を、CLK+/−の差動信号線を介して伝送しなくても済むようになる。従ってCLK+/−の差動信号線を介して行われるクロック転送の転送性能に、悪影響が及ぶ事態を防止できる。
なおストローブ転送用のレシーバ回路26をパワーダウンモードに設定するためのパワーダウンコマンドや、そのパワーダウンモードを解除するためのウェイクアップ電圧についても、IN転送用の差動信号線DTI+/−を介して伝送することができる。また、クロック転送用のレシーバ回路をパワーダウンモードに設定するためのパワーダウンコマンドと、データ転送用のレシーバ回路をパワーダウンモードに設定するためのパワーダウンコマンドは、異なったコードのコマンドであってもよいし、同じコードのコマンドであってもよい。
7.パワーダウン制御の詳細
次にパワーダウン制御の詳細について説明する。本実施形態では図9、図10に示すように種々の状態が定義されている。図9、図10においてデバイスディスエーブル状態は、電子機器全体(ホストデバイス及びターゲットデバイス)がパワーダウンモードに設定される状態である。ターゲットディスエーブル状態(期間T1)は、ホストデバイスからターゲットデバイスへのクロックの供給が停止し、ターゲットデバイスのあらゆる機能が停止している状態である。クロックの供給停止は、ターゲットディスエーブル状態になってから行う。
OUTアイドル状態(期間T2)は、OUT転送(ホストデバイスからターゲットデバイスへの転送)のアイドル状態(パケット転送とパケット転送の間の状態)である。このOUTアイドル状態では、ホスト側トランスミッタ回路、ターゲット側レシーバ回路はパワーダウンモードに設定されていないため、すぐに通常転送を行うことができるが、これらの回路では定常的に電流が流れており、電力を消費している。OUT転送状態(期間T3)はOUT転送が行われている状態である。
OUTディスエーブル状態(期間T4)はOUT転送が停止している状態である。この状態では、ホスト側トランスミッタ回路とターゲット側レシーバ回路において定常的に流れていた電流が、パワーダウンモードによりオフになり、省電力が実現される。そしてホスト側トランスミッタ回路がターゲット側レシーバ回路にウェイクアップ電圧を出力することで、パワーダウンモードを解除し、停止していた転送を再開できる。
INアイドル状態(期間T5)は、IN転送(ターゲットデバイスからホストデバイスへの転送)のアイドル状態である。このINアイドル状態では、ターゲット側トランスミッタ回路、ホスト側レシーバ回路はパワーダウンモードに設定されていないため、すぐに通常転送を行うことができるが、これらの回路では定常的に電流が流れており、電力を消費している。IN転送状態(期間T6)はIN転送が行われている状態である。
INディスエーブル状態(期間T7)はIN転送が停止している状態である。この状態では、ターゲット側トランスミッタ回路とホスト側レシーバ回路において定常的に流れていた電流が、パワーダウンモードによりオフになり、省電力が実現される。そしてターゲット側トランスミッタ回路がホスト側レシーバ回路にウェイクアップ電圧を出力することで、パワーダウンモードを解除し、停止していた転送を再開できる。
なお図9において、「ホスト機能」はホスト側のシステム機能を示し、「ターゲットCLKIN」はターゲットデバイスへのクロック入力の有無を示し、「ターゲット機能」はターゲット側のシステム機能を示す。「DTO送信」はホスト側のDTO+/−の送信機能を示し、「DTI受信」はホスト側のDTI+/−の受信機能を示す。「DTI送信」はターゲット側のDTI+/−の送信機能を示し、「DTO受信」はターゲット側のDTO+/−の受信機能を示す。「CLK送信」はCLK+/−の送信機能を示し、「CLK受信」はCLK+/−の受信機能を示す。そして図9において、「○」はこれらの機能がイネーブル状態(動作状態)であることを示し、「×」はこれらの機能がディスエーブル状態(パワーダウン状態)であることを示す。また「−」はドントケアであることを示す。また図10において「S」はパケット転送のスタートコードを示し、「E」はパケット転送のエンドコードを示す。これらのスタートコード、エンドコードは例えば8B/10B符号化を利用して生成する。
図10のC1ではOUT転送がアイドル状態になっており、C2ではOUT転送によりパケットが転送されている。C3ではOUTディスエーブル状態になっており、ホスト側トランスミッタ回路とターゲット側レシーバ回路がパワーダウンモードに設定される。C4ではターゲットディスエーブル状態になっており、この状態ではC5に示すようにCLK+/−の供給も停止し、ターゲットデバイスのあらゆる機能が停止する。
図10のC6ではIN転送がアイドル状態になっており、C7ではIN転送によりパケットが転送されている。C8ではINディスエーブル状態になっており、ターゲット側トランスミッタ回路とホスト側レシーバ回路がパワーダウンモードに設定される。C9ではターゲットディスエーブル状態になっている。なおC10、C11に示すように、STB+/−は、通常のIN転送を行うときにだけ、ターゲット側がホスト側に供給する。
本実施形態によれば、各トランスミッタ回路が、対応する各レシーバ回路を個別的にパワーダウンモードに設定したり、そのパワーダウンモードを解除できる。従って図9、図10に示す各状態に最適なパワーダウンモードの設定、解除を実現でき、よりインテリジェントなパワーダウン制御を実現できる。
8.第2の構成例
次に、本実施形態のトランスミッタ回路、レシーバ回路の詳細な第2の構成例について図11を用いて説明する。なお図11において、図3と同一符号の回路ブロックの構成及び動作は図3の第1の構成例とほぼ同様であるため説明を省略する。
図11ではパワーダウン検出回路110がコマンドデコーダ112とパワーダウン信号生成回路115を含む。コマンドデコーダ112は、パワーダウンコマンドをデコード処理により検出する。パワーダウン信号生成回路115は、パワーダウンコマンドが検出された場合に、Hレベル(アクティブ)のターゲット側パワーダウン信号TPDWを出力する。
パワーダウン設定回路120は、パワーダウン検出回路110によりパワーダウンコマンドが検出され、トランスミッタ回路がパワーダウン電圧を差動信号線(DTO+、DTO−)に出力した場合に、電流・電圧変換回路90やコンパレータ100をパワーダウンモードに設定する。具体的にはパワーダウン設定回路120は論理積回路AND1を含む。そしてパワーダウン信号生成回路115からのターゲット側パワーダウン信号TPDWと、差動信号線の状態に応じてその電圧レベルが変化するホスト側パワーダウン信号HPDWが共にHレベル(アクティブ)の場合に、パワーダウン信号PDをHレベル(アクティブ)にして出力する。そしてパワーダウン信号PDがHレベルになると、コンパレータ100がディスエーブル状態になると共にトランジスタTR3A、TR3Bがオフになり、レシーバ回路がパワーダウンモードに設定される。
ウェイクアップ検出回路130は、パワーダウンモードの解除を検出して、ウェイクアップ信号TWUPを出力する。具体的にはウェイクアップ検出回路130は、トランスミッタ回路がパワーダウン電圧を差動信号線に出力することでレシーバ回路がパワーダウンモードに設定された後、パワーダウンモードの解除を検出すると、ウェイクアップ信号TWUPをHレベル(アクティブ)にして出力する。そしてウェイクアップ信号TWUPがHレベルになると、後段の論理回路(物理層よりも上層の回路)がウェイクアップされる。
次に図11の第2の構成例の動作を図12、図13の波形図を用いて説明する。図12のD1に示すようにトランスミッタ回路がパワーダウンコマンドをレシーバ回路に送信すると、このパワーダウンコマンドをパワーダウン検出回路110が検出する。そしてパワーダウンコマンドが検出されると、パワーダウン信号生成回路115がD2に示すようにHレベルの信号TPDWを出力する。
次に、信号PDINがHレベルになると、トランスミッタ回路のトランジスタTR2Aがオンになり、電圧駆動型ドライバ70と差動信号線との電気的な接続がオンになる。そして電圧駆動型ドライバ70が図12のD3に示すようにCMOS電圧レベルでHレベルのパワーダウン電圧を差動信号線に出力すると、D4に示すように信号HPDWがHレベル(アクティブ)になる。すると、信号HPDW、TPDWが共にHレベルになるため、パワーダウン設定回路120から出力されるパワーダウン信号PDが、D5に示すようにHレベルになる。そして信号PDがHレベル(アクティブ)になると、コンパレータ100がディスエーブル状態になると共にトランジスタTR3A、TR3Bがオフになり、レシーバ回路がパワーダウンモードに設定される。
なお図8(A)(B)等で説明したように、信号PDがHレベルになってデータ転送用のレシーバ回路(42、26)がパワーダウンモードに設定された場合には、クロック転送用のレシーバ回路(44、28)もパワーダウンモードに設定することが望ましい。またデータ転送用のレシーバ回路のパワーダウンモードが解除された場合には、クロック転送用のレシーバ回路のパワーダウンモードも解除することが望ましい。この場合、例えばデータ転送用のレシーバ回路が信号PDをクロック転送用のレシーバ回路に出力し、この信号PDに基づいて、クロック転送用のレシーバ回路のパワーダウンモードの設定や解除を行えばよい。
信号HPDWがHレベルになると、ウェイクアップ検出回路130に含まれるRSフリップ回路(NAND1、NAND2)の出力ノードNA、NBは、図12のD6、D7に示すように、各々、Lレベル、Hレベルになる。この時、信号HPDWのノードNDはHレベルであるため、D8に示すように、ウェイクアップ検出回路130が出力するウェイクアップ信号TWUPはLレベル(非アクティブ)のままになる。
次に信号PDINがLレベルになって図13のE1に示すようにトランジスタTR2Aがオフになる。これにより、差動信号線へのパワーダウン電圧の供給が停止されて、パワーダウンモードが解除され、E2に示すように差動信号線がアイドル状態になる。そしてこのアイドル状態では、トランスミッタ回路のトランジスタTR1A、TR1Bが共にオフになるため、差動信号線の電圧レベルは例えば1V程度の低電圧レベルになる。従ってE3に示すように信号HPDWがLレベルになり、E4に示すようにパワーダウン信号PDがLレベル(非アクティブ)になる。これにより、コンパレータ100がイネーブル状態になると共にトランジスタTR3A、TR3Bがオンになり、レシーバ回路のパワーダウンモードが解除される。また図8(A)(B)等で説明したように、クロック転送用のレシーバ回路(44、28)のパワーダウンモードも解除される。
なおトランジスタTR2Aがオフになった後、トランジスタTR1AやTR1Bをオンにすることで、信号HPDWをLレベルに設定してもよい。或いは、トランジスタTR2Aを一定期間オンにして、その一定期間内に電圧出力回路72がLレベルの電圧を出力することで、信号HPDWをLレベルに設定することも可能である。
信号HPDWのノードNDがLレベルになると、ウェイクアップ検出回路130のノードNBがHレベルでありノードNCがLレベルであるため、図13のE5に示すようにウェイクアップ信号TWUPがHレベルになる。そしてウェイクアップ信号TWUPがHレベルになったことをトリガーとして、後段の論理回路(物理層回路の上層の回路)がウェイクアップされる。そして信号TWUPがHレベルになると、その一定期間経過後に、E6に示すようにパワーダウン信号生成回路115が信号TPDWをLレベルにする。これにより、E7、E8に示すようにノードNA、NBの電圧が、各々、Hレベル、Lレベルになり、ウェイクアップ信号TWUPがLレベルに戻る。
次に、図3、図5、図6で説明した第1の構成例と、図11〜図13で説明した第2の構成例との相違点について説明する。
まず第1の構成例では、図5のA5に示すように、パワーダウンコマンドが検出されて、一定期間TD1が経過した後に、パルス信号PDPLSがLレベルになる。これによりA6に示すように信号PDがHレベルになり、レシーバ回路がパワーダウンモードに設定される。
これに対して第2の構成例では、図12のD1、D2に示すようにパワーダウンコマンドが検出されて信号TPDWがHレベルになり、且つ、D3、D4に示すようにトランスミッタ回路が差動信号線にHレベルのパワーダウン電圧を出力した場合に、D5に示すように信号PDがHレベルになり、レシーバ回路がパワーダウンモードに設定される。
また第1の構成例では、図6のB2に示すようにトランスミッタ回路がLレベルのウェイクアップ電圧を出力すると、B5に示すように信号PDがLレベルになり、レシーバ回路のパワーダウンモードが解除される。
これに対して第2の構成例では、図13のE2に示すようにトランスミッタ回路による差動信号線へのパワーダウン電圧の供給が停止すると、E4に示すように信号PDがLレベルになり、レシーバ回路のパワーダウンモードが解除される。そしてE5に示すようにウェイクアップ信号TWUPがHレベルになって、後段の上位層の論理回路がウェイクアップされる。
即ち、第1の構成例では、パワーダウンコマンドが検出されたことだけを条件として、パワーダウンモードの設定が行われる。このため図5の期間TD1、TD2を設定するための遅延回路が必要になってしまう。なぜならば、図5のA4に示す差動信号線がHレベルになるタイミングが、A5に示すパルス信号PDPLSがLレベルになるタイミングよりも遅くなってしまうと、図3の保持回路122がリセットされて、パワーダウンモードが解除されてしまうからである。そしてトランスミッタ回路側はレシーバ回路側の信号遅延の状態を知ることができないため、このような遅延回路を設けると、タイミング調整が複雑化し、シーケンス設計が難しくなる。
これに対して第2の構成例では、図12のD2に示すようにパワーダウンコマンドが検出されただけでは、パワーダウンモードの設定は行われず、D3、D4に示すように、パワーダウンコマンドの検出後、トランスミッタ回路がパワーダウン電圧を出力したことを条件に、パワーダウンモードの設定が行われる。即ち、パワーダウンコマンドが検出されたことを条件に、パワーダウンモード移行への準備を行い、パワーダウン電圧の出力を検出したことを条件に、パワーダウンモードに移行する。このようにすれば、第1の構成例では必要であった遅延回路は不要となり、タイミング調整が簡素化され、シーケンス設計を容易化できる。
なお第2の構成例では、図12のD8のタイミングではウェイクアップ信号TWUPはLレベルのままにしなければならない一方で、図13のE5のタイミングでは、ウェイクアップ信号TWUPをHレベルにする必要がある。ところが図12の期間TA1と図13の期間TA2では、信号HPDWは共にLレベルであり、信号TPDWは共にHレベルであり、信号状態は同一になっている。また図12のD8のタイミングと図13のE5のタイミングとの間の期間では、クロックも停止しており、信号状態のみによって期間TA1と期間TA2を区別しなければならない。
そこで第2の構成例では、図11に示すような構成のウェイクアップ検出回路130を設けている。即ち第2の構成例では、ウェイクアップ検出回路130のRSフリップフロップ回路(NAND1、NAND2)が、ノードNA、NBの電圧状態を保持することで、図12の期間TA1と図13の期間TA2の区別を可能にしている。このようにウェイクアップ検出回路130は、パワーダウンコマンドが検出されてパワーダウン検出回路110の出力信号TPDWがHレベル(アクティブ)になった後に、差動信号線の電圧レベルがパワーダウン電圧(例えばHレベル)から他の電圧レベル(例えば1V)に変化した場合に(信号HPDWがHレベルからLレベルに変化した場合に)、ウェイクアップ信号TWUPをHレベル(アクティブ)にする回路になっている。このような回路にすれば、図12のD8のタイミングでは、ウェイクアップ信号TWUPはHレベルにはならず、図13のE5のタイミングでウェイクアップ信号TWUPがHレベルになるようになる。
9.第3の構成例
次に、本実施形態のトランスミッタ回路、レシーバ回路の詳細な第3の構成例について図14を用いて説明する。なお図14において、図3、図11と同一符号の回路ブロックの構成及び動作は図3、図11の第1、第2の構成例とほぼ同様であるため説明を省略する。
図14の第3の構成例が図11の第2の構成例と異なる部分は、トランスミッタ回路の構成である。具体的には図14では、トランスミッタ回路の電流駆動型ドライバ60(第1、第2の電流源)が、N型(第1導電型)のトランジスタTR11A、TR12Aと電流源IHSを含む。またN型(第1導電型)のトランジスタTR11B、TR12Bと電流源ILSを含む。
ここでトランジスタTR11Aは、出力ノードNQAと電流源IHSとの間に設けられる。具体的にはトランジスタTR11Aは、そのゲート端子に入力信号DIN+が入力され、そのドレイン端子に出力ノードNQAが接続され、そのソース端子に電流源IHSが接続される。トランジスタTR12Aは、出力ノードNQBと電流源IHSとの間に設けられる。具体的にはトランジスタTR12Aは、そのゲート端子に入力信号DIN−が入力され、そのドレイン端子に出力ノードNQBが接続され、そのソース端子に電流源IHSが接続される。
トランジスタTR11Bは、出力ノードNQAと電流源ILSとの間に設けられる。具体的にはトランジスタTR11Bは、そのゲート端子に入力信号DIN−が入力され、そのドレイン端子に出力ノードNQAが接続され、そのソース端子に電流源ILSが接続される。トランジスタTR12Bは、出力ノードNQBと電流源ILSとの間に設けられる。具体的にはトランジスタTR12Bは、そのゲート端子に入力信号DIN+が入力され、そのドレイン端子に出力ノードNQBが接続され、そのソース端子に電流源ILSが接続される。
電流源IHSは、トランジスタTR11A及びTR12AとVSS(第1の電源)との間に設けられる。このIHSは電流源ILSよりも大きな電流(例えば500μA)を流すことができる電流源であり、例えばゲート端子に、第1の基準電圧が入力されるトランジスタなどにより構成できる。
電流源ILSは、トランジスタTR11B及びTR12BとVSS(第1の電源)との間に設けられる。このILSは電流源IHSよりも小さな電流(例えば100μA)を流すことができる電流源であり、例えばゲート端子に、第1の基準電圧よりも小さな第2の基準電圧が入力されるトランジスタなどにより構成できる。
入力信号DIN+がアクティブ(Hレベル)になり、入力信号DIN−が非アクティブ(Lレベル)になると、トランジスタTR11A、TR12Bがオンになり、トランジスタTR12A、TR11Bがオフになる。これによりDTO+には大きな電流(例えば500μA)が流れ、DTO−には小さな電流(例えば100μA)が流れるようになる。一方、入力信号DIN+が非アクティブになり、入力信号DIN−がアクティブになると、トランジスタTR11A、TR12Bがオフになり、トランジスタTR12A、TR11Bがオンになる。これによりDTO+には小さな電流が流れ、DTO−には大きな電流が流れるようになる。
なお図15(A)(B)(C)に、インバータ回路(反転回路)INV1A、INV1Bの具体例を示す。図15(A)では、インバータ回路INV1A(INV1B)は、VDD、VSS間に直列接続されたN型(第1導電型)のトランジスタTR20、TR21により構成される。そしてトランジスタTR20のゲート端子にはVDD(第2の電源)が接続され、トランジスタTR21のゲート端子には入力ノードNIA(NIB)が接続される。なおトランジスタTR20の代わりに負荷抵抗を用いてもよい。図15(B)では、インバータ回路INV1A(INV1B)は、VDD、VSS間に直列接続されたP型(第2導電型)のトランジスタTR22とN型(第1導電型)のトランジスタTR23により構成される。そしてトランジスタTR22、TR23のゲート端子には入力ノードNIA(NIB)が接続される。図15(C)では、インバータ回路INV1A(INV1B)は演算増幅器OPにより構成される。演算増幅器OPの第1の入力(マイナス側)には基準電圧VREFが入力され、第2の入力(マイナス側)には入力ノードNIA(NIB)が接続される。
図3、図11、図14において、トランジスタTR4A(TR4B)とインバータ回路INV1A(INV1B)により構成される回路は、低インピーダンス生成回路として機能する。この低インピーダンス生成回路によって生成されたインピーダンス(Z1)に、抵抗RA(RB)のインピーダンス(Z2)を補完することで、DTO+(DTO−)の差動信号線の特定インピーダンス(Z0)と、レシーバ回路の入力インピーダンスとをインピーダンス整合(Z0=Z1+Z2)させることができる。なお電子機器の種類に応じて、差動信号線の長さ等が変化し、差動信号線の特定インピーダンスが変化する場合がある。この場合には、抵抗RA(RB)を可変抵抗にすることが望ましい。このようにすれば、低インピーダンス生成回路(TR4A及びINV1Aの回路、TR4B及びINV1Bの回路)と抵抗RA(RB)とにより構成される回路を、インピーダンス調整回路として機能させることができる。そして、差動信号線の特定インピーダンスが変化しても、インピーダンス整合を行うことが可能になる。なお差動信号線の特定インピーダンスが低く、低インピーダンス生成回路の入力インピーダンスだけでインピーダンス整合を行うことができる場合等には、抵抗RA(RB)を設けない構成にしてもよい。
10.電子機器
図16に本実施形態の電子機器の構成例を示す。この電子機器は本実施形態で説明したインターフェース回路502、512、514、522、532を含む。またベースバンドエンジン500(広義には通信デバイス)、アプリケーションエンジン(広義にはプロセッサ)、カメラ540(広義には撮像デバイス)、或いはLCD550(広義には表示デバイス)を含む。なおこれらの一部を省略する構成としてもよい。図16の構成によればカメラ機能とLCD(Liquid Crystal Display)の表示機能を有する携帯電話を実現できる。但し本実施形態の電子機器は携帯電話には限定されず、デジタルカメラ、PDA、電子手帳、電子辞書、或いは携帯型情報端末など種々の電子機器に適用できる。
図16に示すようにベースバンドエンジン500に設けられたホスト側インターフェース回路502と、アプリケーションエンジン510(グラフィックエンジン)に設けられたターゲット側インターフェース回路512との間で、図1〜図3、図11等で説明したデータ転送が行われる。またアプリケーションエンジン510に設けられたホスト側インターフェース回路514と、カメラインターフェース520やLCDインターフェース530に設けられたターゲット側インターフェース回路522、532との間でも、図1〜図3、図11等で説明したデータ転送が行われる。
携帯電話などの携帯型情報機器は、電話番号入力や文字入力のためのボタン(文字パネル)が設けられる第1の機器部分と、メインLCD(Liquid Crystal Display)やサブLCDやカメラ(1又は複数のデバイス)が設けられる第2の機器部分と、第1、第2の機器部分を接続するヒンジなどの接続部分により構成される。そして図16のベースバンドエンジン500、アプリケーションエンジン510、インターフェース回路(データ転送制御装置)502、512、514は、第1の機器部分に設けることができる。またインターフェース回路522、532、カメラインターフェース520、LCDインターフェース530、カメラ540、LCD550は、第2の機器部分に設けることができる。そして従来の手法では、第1の機器部分(第1の基板)と第2の機器部分(第2の基板)との間のデータ転送を、パラレルバス(システムバス)を用いて行っていた。
これに対して本実施形態によれば、第1の機器部分と第2の機器部分の間のデータ転送を、シリアルバスの差動信号線を用いて行うことができる。従って、第1、第2の機器部分の接続部分を通る配線の本数を格段に減らすことができ、接続部分の設計や実装を容易化できる。またEMIノイズの発生も低減できる。また本実施形態によればインテリジェントなパワーダウン制御が可能になるため、電子機器の更なる省電力化を図れる。
なお本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。例えば、明細書又は図面中の記載において広義や同義な用語(第1導電型、第2導電型、第1の電源、第2の電源、デバイス、クロック、データ転送、シリアル信号線、通信デバイス、プロセッサ、撮像デバイス、表示デバイス等)として引用された用語(N型、P型、VSS、VDD、ホストデバイス・ターゲットデバイス、ストローブ、IN転送・OUT転送、差動信号線、ベースバンドエンジン、アプリケーションエンジン、カメラ、LCD等)は、明細書又は図面中の他の記載においても広義や同義な用語に置き換えることができる。
また本実施形態のレシーバ回路やトランスミッタ回路が適用されるインターフェース回路も図1等で説明したものに限定されない。またレシーバ回路やトランスミッタ回路の具体的な構成も図3、図11、図14等で説明したものに限定されない。
インターフェース回路の構成例。 トランスミッタ回路、レシーバ回路の構成例。 トランスミッタ回路、レシーバ回路の詳細な第1の構成例。 トランスミッタ回路、レシーバ回路の比較例。 第1の構成例の動作を説明するための波形図。 第1の構成例の動作を説明するための波形図。 図7(A)(B)(C)は特殊コードを利用する手法の説明図。 図8(A)(B)はクロック転送用のパワーダウンモードの設定や解除の手法の説明図。 本実施形態のパワーダウン制御手法の説明図。 本実施形態のパワーダウン制御手法の説明図。 トランスミッタ回路、レシーバ回路の詳細な第2の構成例。 第2の構成例の動作を説明するための波形図。 第2の構成例の動作を説明するための波形図。 トランスミッタ回路、レシーバ回路の詳細な第3の構成例。 図15(A)(B)(C)はインバータ回路の詳細例。 電子機器の構成例である。
符号の説明
10 ホストデバイス、12 PLL回路、20 インターフェース回路、
22、24 OUT転送用、クロック転送用のトランスミッタ回路、
26、28 IN転送用、ストローブ転送用のレシーバ回路、
30 ターゲットデバイス、40 インターフェース回路、
42、44 OUT転送用、クロック転送用のレシーバ回路、
46、48 IN転送用、ストローブ転送用のトランスミッタ回路、
50 トランスミッタ回路、60 電流駆動型ドライバ、70 電圧駆動型ドライバ、
80 レシーバ回路、90 電流・電圧変換回路、100 コンパレータ、
102 レベルシフタ、104 シリアル/パラレル変換回路、 106 FIFO、
110 パワーダウン検出回路、112 コマンドデコーダ、
114 パワーダウンパルス生成回路、パワーダウン信号生成回路、
120 パワーダウン設定回路、
122 保持回路、124 遅延回路、126、128 レベルシフタ、
130 ウェイクアップ検出回路

Claims (12)

  1. 差動信号線を電流駆動するトランスミッタ回路に差動信号線を介して接続されるレシーバ回路であって、
    差動信号線に流れる電流に基づいて電流・電圧変換を行い、差動電圧信号を構成する第1、第2の電圧信号を出力する電流・電圧変換回路と、
    前記第1、第2の電圧信号を比較して、出力信号を出力するコンパレータと、
    前記トランスミッタ回路が通常転送モード時に差動信号線を電流駆動することによりパワーダウンコマンドを送信した場合に、前記コンパレータでの比較結果に基づいて、送信されたパワーダウンコマンドを検出するパワーダウン検出回路と、
    前記パワーダウン検出回路によりパワーダウンコマンドが検出された場合に、前記電流・電圧変換回路及び前記コンパレータの少なくとも一方をパワーダウンモードに設定するパワーダウン設定回路と、
    を含むことを特徴とするレシーバ回路。
  2. 請求項1において、
    前記パワーダウン設定回路が、
    パワーダウンコマンドが検出された場合に、パワーダウンモードが解除されるまでパワーダウン設定情報を保持する保持回路を含み、
    前記保持回路にパワーダウン設定情報が保持されている場合に、前記電流・電圧変換回路及び前記コンパレータの少なくとも一方をパワーダウンモードに設定することを特徴とするレシーバ回路。
  3. 請求項1又は2において、
    前記電流・電圧変換回路が、
    差動信号線の第1の信号線側の第1の入力ノードと第1の電源との間に設けられる第1の電流源と、
    前記第1の電圧信号が出力される第1の電圧出力ノードと前記第1の入力ノードとの間に設けられ、前記第1の入力ノードの電圧に基づいて抵抗が可変に制御される第1の可変抵抗素子と、
    第2の電源と前記第1の電圧出力ノードとの間に設けられ、第2の電源と前記第1の電圧出力ノードとの間に流れる電流を電圧に変換する第1の電流・電圧変換素子と、
    差動信号線の第2の信号線側の第2の入力ノードと第1の電源との間に設けられる第2の電流源と、
    前記第2の電圧信号が出力される第2の電圧出力ノードと前記第2の入力ノードとの間に設けられ、前記第2の入力ノードの電圧に基づいて抵抗が可変に制御される第2の可変抵抗素子と、
    第2の電源と前記第2の電圧出力ノードとの間に設けられ、第2の電源と前記第2の電圧出力ノードとの間に流れる電流を電圧に変換する第2の電流・電圧変換素子とを含むことを特徴とするレシーバ回路。
  4. 請求項3において、
    前記電流・電圧変換回路が、
    その入力に、前記第1の入力ノードが接続される第1のインバータ回路と、その入力に、前記第2の入力ノードが接続される第2のインバータ回路を更に含み、
    前記第1の可変抵抗素子が、
    そのソース端子に、前記第1の入力ノードが接続され、そのゲート端子に、前記第1のインバータ回路の出力が接続され、そのドレイン端子に前記第1の電圧出力ノードが接続される第1導電型の第1のトランジスタであり、
    前記第2の可変抵抗素子が、
    そのソース端子に、前記第2の入力ノードが接続され、そのゲート端子に、前記第2のインバータ回路の出力が接続され、そのドレイン端子に前記第2の電圧出力ノードが接続される第1導電型の第2のトランジスタであることを特徴とするレシーバ回路。
  5. 請求項3又は4において、
    前記パワーダウン設定回路が、
    パワーダウンコマンドが検出された場合に、前記第1、第2の電流源に流れる電流をオフにすることを特徴とするレシーバ回路。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    レシーバ回路に差動信号線を介して接続される前記トランスミッタ回路が、
    差動信号線を電流駆動することにより複数のパワーダウンコマンドを送信し、
    前記パワーダウン設定回路が、
    前記パワーダウン検出回路により複数のパワーダウンコマンドが検出された場合に、前記電流・電圧変換回路及び前記コンパレータの少なくとも一方をパワーダウンモードに設定することを特徴とするレシーバ回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記トランスミッタ回路が、
    ビット幅を拡張する符号化方式により得られる特殊コードを、パワーダウンコマンドとして転送し、
    前記パワーダウン検出回路が、
    前記特殊コードを検出することで、パワーダウンコマンドを検出することを特徴とするレシーバ回路。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記パワーダウン設定回路が、
    前記パワーダウン検出回路によりパワーダウンコマンドが検出され、前記トランスミッタ回路がパワーダウン電圧を電圧駆動で差動信号線に出力した場合に、前記電流・電圧変換回路及び前記コンパレータの少なくとも一方をパワーダウンモードに設定することを特徴とするレシーバ回路。
  9. 差動信号インターフェースを備えたインターフェース回路であって、
    第1の差動信号線を電流駆動する相手デバイスのトランスミッタ回路に、第1の差動信号線を介して接続される請求項1乃至8のいずれかのレシーバ回路と、
    相手デバイスのレシーバ回路に第2の差動信号線を介して接続され、第2の差動信号線を電流駆動するトランスミッタ回路とを含み、
    前記第2の差動信号線に接続される前記トランスミッタ回路が、
    相手デバイスのレシーバ回路をパワーダウンモードに設定するためのパワーダウンコマンドを、通常転送モード時に前記第2の差動信号線を電流駆動することにより、相手デバイスのレシーバ回路に送信することを特徴とするインターフェース回路。
  10. 差動信号インターフェースを備えたインターフェース回路であって、
    データ転送用の差動信号線を電流駆動する相手デバイスのデータ転送用のトランスミッタ回路に、データ転送用の差動信号線を介して接続される請求項1乃至8のいずれかのデータ転送用のレシーバ回路と、
    クロック転送用の差動信号線を電流駆動する相手デバイスのクロック転送用のトランスミッタ回路に、クロック転送用の差動信号線を介して接続されるクロック転送用のレシーバ回路とを含み、
    前記データ転送用のレシーバ回路に含まれるパワーダウン設定回路が、
    前記データ転送用の差動信号線を介して送信されるパワーダウンコマンドとして、前記クロック転送用のレシーバ回路をパワーダウンモードに設定するためのパワーダウンコマンドが検出された場合には、前記クロック転送用のレシーバ回路が含む電流・電圧変換回路及びコンパレータの少なくとも一方をパワーダウンモードに設定することを特徴とするインターフェース回路。
  11. 請求項10において、
    前記データ転送用のレシーバ回路に含まれる前記パワーダウン設定回路が、
    前記クロック転送用のレシーバ回路をパワーダウンモードに設定するためのパワーダウンコマンドが検出され、前記データ転送用のトランスミッタ回路がパワーダウン電圧を電圧駆動でデータ転送用の差動信号線に出力した場合に、前記クロック転送用のレシーバ回路が含む電流・電圧変換回路及びコンパレータの少なくとも一方をパワーダウンモードに設定することを特徴とするインターフェース回路。
  12. 請求項9乃至11のいずれかのインターフェース回路と、
    通信デバイス、プロセッサ、撮像デバイス、及び表示デバイスの少なくとも1つと、
    を含むことを特徴とする電子機器。
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