JP2005236779A - 音声通信装置及び電話機 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続回線状態に応じて音声信号の周波数特性を調整する音声通信装置及び電話機を提供する。
【解決手段】かかる課題を解決するために、本発明の音声通信装置は、アナログ回線と、このアナログ回線の通信帯域よりも通信帯域が広い広帯域回線とに接続可能な電話機であって、通話時に接続する伝送回線の種類に応じて、通話信号の周波数特性を調整する周波数特性調整手段を備える。また、本発明の電話機は、アナログ回線と、このアナログ回線の通信帯域よりも通信帯域が広い広帯域回線とに接続可能な電話機であって、本発明の音声通信装置を有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、音声通信装置及び電話機に関し、例えば、公衆電話交換網(アナログ回線)又は広帯域回線のいずれにも接続可能な音声通信装置及びこの音声通信装置を有する電話機に適用できる。
一般的に、公衆電話交換網においては、4kHz以上の音声信号を入力してはいけないという制限があり、公衆電話交換網に接続される一般的な電話機は、この制限を前提として設計されていたため、アナログ音声帯域(300Hz〜3.4kHz)内での音声信号の伝送を可能としている。特に、高域(4kHz以上)については、併走する他の回線への電気的影響を最低限に抑えるために、公衆網への接続時には不要送出レベルが規定されている。
一方、近年、ブロードバンド化の急速な拡大により、例えばIPネットワーク等のデータ網への音声統合を可能とした装置(例えば、VoIPゲートウェイ)が普及しつつあると共に、ブロードバンド化された広帯域伝送路(例えば、ADSLやFTTH等)を一般家庭まで安価に引き込むことができるようになってきている。その結果、音声帯域を制限することなく、高品質・広帯域通話が可能な音声通信に対応できる広帯域電話機も提案されている。
しかしながら、一般家庭に広く普及している従来の電話機は、上述したように伝送帯域を制限(300Hz〜3.4kHz)した音声信号を送出しているため、広帯域化伝送路(ゲートウェイを含む)と接続したとしても、高音質な通話は不可能である。
従って、広帯域専用の電話機を設計した場合であっても、通信相手側が既存する従来の電話機である場合、既存電話機により帯域制限がなされてしまうために、広帯域専用の電話機との接続が不可能となる。その結果、既存電話機との音声通信ができなくなることから、広帯域専用電話機の普及が十分に進行しない問題が生じる。
そのため、公衆網と広帯域伝送路とに接続可能な電話機であって、通話の接続時に、広帯域対応の装置と接続している場合には広帯域伝送を可能とし、それ以外の公衆網や既存のPBX等に接続している場合には、伝送帯域を制限した通話信号を送出することができる音声通信装置及び電話機が求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明の音声通信装置は、アナログ回線と、このアナログ回線の通信帯域よりも通信帯域が広い広帯域回線とに接続可能な電話機であって、通話時に接続する伝送回線の種類に応じて、通話信号の周波数特性を調整する周波数特性調整手段を備えることを特徴とする。
また、第2の本発明の電話機は、第1の本発明の音声通信装置を有することを特徴とする。
本発明の音声通信装置及び電話機は、通信帯域が異なる複数の伝送路の通信帯域に応じて、通話信号の周波数特性を調整することができるので、広帯域伝送に応じた高品質な通話をすることができる。
以下では、本発明に係る音声通信装置及び電話機を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
(A)第1の実施形態
本発明に係る音声通信装置及び電話機の第1の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、公衆電話交換網(アナログ回線)と、広帯域回線とに接続可能な電話機について説明する。
(A)第1の実施形態の構成
図1は、本実施形態の電話機の主要な内部構成を示すブロック図である。なお、図1では、電話機としての一般的な機能(例えば、リンガ検出、リンガ鳴動、フックスイッチ、DP・PB生成等)については省略し、本実施形態の特徴とする通話路系の機能部についてのみ示したものである。
また、図1では、電話機からの送話出力信号の周波数特性を補正する場合について説明するが、受話入力信号の周波数特性を補正してもよい。受話入力信号の周波数特性を補正する場合においても、以下で説明する周波数特性の切替え方式を適用することができる。
図1に示すように、電話機は、電話機本体100と、レシーバ201及びマイク202でなるハンドセット200とを有する。
電話機本体100は、公衆電話交換網(アナログ回線)及び広帯域網(例えばVoIPゲートウェイ等)と接続されたものであり、通話時の接続回線の種類に応じて、後述する接続切替SW107を切り替えることにより、送話出力信号の周波数帯域を制限した音声信号又は周波数帯域を制限しない信号を送出することができるものである。回線側が広帯域伝送路である場合、電話機本体100が接続する装置は、広帯域伝送対応の装置(例えばVoIPゲートウェイ等)とすることができる。
電話機本体100は、DCループ生成回路101、受話入力アンプ102、レシーバアンプ103、マイクアンプ104、公衆網接続用送話出力アンプ105、広帯域接続用送話出力アンプ106、接続切替スイッチ(以下、接続切替SW)107を備える。
マイクアンプ104は、話者がハンドセット200のマイク202に向けて話した音声信号を受け取り、その音声信号の周波数特性を増幅し、周波数特性を増幅した送話出力信号を公衆網接続用送話出力アンプ105及び広帯域接続用送話出力アンプ106に与えるものである。
公衆網接続用送話出力アンプ105は、マイクアンプ104から送話出力信号を受け取り、その送話出力信号の周波数帯域を制限して出力するものである。ここで図2(A)は、公衆網接続用送話出力アンプ105の周波数特性を示す。図2(A)に示すように、公衆網接続用送話出力アンプ105は、送話出力信号の周波数帯域について、例えば300Hz〜3.4kHzの帯域でフラットになるように増幅し、低域(例えば300Hz以下)及び高域(3.4kHZ以上)の帯域を制限した送話出力信号を送出する。
また、公衆網接続用送話出力アンプ105は、接続切替SW107の接続部2側に接続しており、接続切替SW107の切り替えにより、帯域制限した送話出力信号を送出する。
広帯域接続用送話出力アンプ106は、マイクアンプ104から与えられた送話出力信号について、予め定められた音声帯域の全体に渡ってフラットになるように増幅し、その増幅した送話出力信号を出力するものである。ここで図2(B)は、広帯域接続用送話出力アンプ106の周波数特性を示す。広帯域接続用送話出力アンプ106は、マイクアンプ104からの送話出力信号の周波数帯域に利得を増大させて予め定められた音声帯域をフラットにする。高域接続用送話出力アンプ106がフラットにする音声帯域は、例えば0〜8000Hzにわたって行なう。また、完全なフラットであることに限定されず、多少の歪みを持っていても良い。
また、広帯域接続用送話出力アンプ106は、接続切替SW107の接続部1側に接続しており、接続切替SW107の切り替えにより、音声帯域の全体に渡ってフラットな送話出力信号を送出するものである。
接続切替SW107は、手動で切替えることができる機構的なSWであり、接続回線との接続時に、電話機本体100を接続する回線の種類に応じて、接続部1側又は接続部2側のいずれかに切替えるものである。接続切替SW107は、例えばユーザ等による切り替え操作により、接続部1又は接続部2の切り替えが可能であり、これにより、公衆網接続用送出アンプ105又は広帯域接続用送出アンプ106からの送話出力信号の送出が可能となる。
また、接続切替SW107は、通話時の接続回線の接続時に、送話出力アンプ105又は106の切り替えを設定変更することができ、通話に係る接続回線が変更した場合に、公衆網接続用送話出力アンプ105又は広帯域接続用送話出力アンプ106を切替えることができる。また、接続切替SW107は、通話中においても切り替え操作ができるようにしてもよい。つまり、話者であるユーザの意図に応じて公衆網接続用送話出力アンプ105又は広帯域接続用送話出力アンプ106を切り替えることができる。
なお、本実施形態では、接続切替SW107の設置位置を、公衆網接続用送話出力アンプ105及び広帯域接続用送話出力アンプ106の後段としたが、マイクアンプ104と、公衆網接続用送話出力アンプ105及び広帯域接続用送話出力アンプ106との間に設置してもよい。
またなお、本実施形態では、接続切替SW107を機構的なスイッチとして説明するが、送話出力アンプ105又は106の切り替えができるのであれば、アナログSW(例えば、HC4066等)を利用して電子的に切り替えるようにしてもよい。
本実施形態では、音声信号の周波数特性の補正手段として、公衆網接続用送話出力アンプ105及び広帯域接続用送話出力106の2種類の備える場合について示すが、3個以上の送話出力アンプを備えるようにしてもよいし、又は、接続切替SW107の調整程度に応じて、広帯域接続用送話出力アンプ106が補償する音声帯域を可変にできるようにしてもよい。これにより、受信相手装置に応じた品質の音声信号を送出することができる。
DCループ生成回路101は、通話開始時に回線側の入出力線のループを生成するものであり、既存のループ生成回路を適用できる。
受話入力アンプ102は、回線側から受話入力信号を受信し、受信入力信号の周波数特性を増幅させて、周波数特性を増幅させた受話入力信号をレシーバアンプ103に与えるものである。
レシーバアンプ103は、受話入力アンプ102から受話入力信号を受け取り、予め定められた所定帯域で受話入力信号の周波数特性を増幅させて、所定帯域で周波数特性を増幅した受話入力信号をハンドセット200のレシーバ201に与えるものである。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、通話時に接続する接続回線の種類に応じて、周波数特性を切り替えた送話出力信号を回線に出力する本実施形態の電話機の動作について説明する。
まず、電話機本体100を接続回線に接続時に、その接続回線の種類(公衆電話交換網又は広帯域回線)に応じて、ユーザにより接続切替SW107が切り替えられる。
例えば、電話機本体100と接続する接続回線が公衆電話交換網又は既存のPBX等と接続する場合、接続切替SW107は接続部1側に切り替えられ、広帯域伝送に対応する装置と接続する場合、接続切替SW107は接続部2側に切り替えられる。
電話機の利用者が発音した音声は、ハンドセット200のマイク202で捕捉されて、音声信号(電気信号)に変換され、電話機本体100のマイクアンプ104に与えられる。
マイク202からの音声信号は、マイクアンプ104により、音声信号の周波数特性が増大され、周波数特性が増大された音声信号が公衆網接続用送話出力アンプ105及び広帯域接続用送話出力アンプ106に与えられる。
マイクアンプ104により増幅された送話出力信号は公衆網接続用送話出力アンプ105に与えられ、送話公衆網用接続用送話出力アンプ105により、送話出力信号の周波数特性は、図2(A)に示すように、300Hz〜3.4kHzの帯域で増幅され、低域(300Hz以下)及び高域(3.4kHz以上)で制限される。そして、公衆網接続用送話出力アンプ105により帯域制限された送話出力信号は、接続切替SW107の接続部1側に与えられる。
また、マイクアンプ104により増幅された送話出力信号は広帯域接続用送話出力アンプ106にも与えられ、広帯域接続用送話出力アンプ106により、送話出力信号の周波数特性は、図2(B)に示すように、予め設定された音声帯域全体でフラットになるように増幅される。そして、広帯域接続用送話出力アンプ106により増幅された送話出力信号は、接続切替SW107の接続部2側に与えられる。
公衆網接続用送話出力アンプ105及び広帯域接続用送話出力アンプ106により周波数特性が補正された送話出力信号は、ユーザによる接続切替SW107の切り替え設定に応じて、いずれかの送話出力信号が接続回線に出力される。
例えば、通話時の通話相手が一般電話機であり、電話機本体100は公衆電話交換網又は既存のPBX等と接続している場合、ユーザの操作により接続切替SW107が接続部1側に切り替えられているとき、公衆網接続用送話出力アンプ105からの送話出力信号が接続回線に出力する。
また例えば、通話時の通話相手が広帯域専用の電話機(例えばIP電話機)であり、電話機本体100は広帯域伝送に対応の装置(例えば、VoIPゲートウェイ)と接続している場合、ユーザの操作により接続切替SW107が接続部2側に切り替えられているとき、広帯域接続用送話出力アンプ106からの送話出力信号が接続回線に出力される。
このように、電話機本体100が公衆電話交換網又は広帯域回線に接続可能な場合でも、接続切替SW107を切り替えることで、広帯域伝送路に接続するときにのみ、通信帯域が広い送話出力信号を送出することが送出することができる。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上、本実施形態は、通話信号の周波数特性を補正する送話出力アンプ105及び106を切り替える接続切替SW107を備えることにより、通話時の通話相手の電話機の種類に応じて、ユーザの操作により接続切替SW107を切り替えることができるので、通話相手が広帯域専用の電話機である場合であっても、広帯域伝送を実現することができる。
また、本実施形態は、公衆電話回線網又は広帯域伝送路に接続可能な場合であっても、1台の電話機でいずれの通信帯域のネットワークへの接続をも可能とすることができる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明の電話機の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図3は、本実施形態の電話機の内部構成を示すブロック図である。
本実施形態の電話機が第1の実施形態で説明した電話機と異なる点は、電話機本体300の内部構成である。
本実施形態の電話機本体300は、発呼又は着呼の際に、広帯域伝送に使用する信号であって公衆電話交換網で使用しない信号や、広帯域回線を利用する場合のシーケンス信号の検出に基づいて、接続回線を判断して送話出力信号の周波数特性を自動的に切り替えて送話出力信号を回線に出力するものである。
図3では、図1の実施形態で説明した電話機本体100の構成要件に対応する構成要件については対応する符号を付し、これらの機能説明は省略し、第1の実施形態の構成要件と異なる構成要件については以下で詳細に説明する。
図3に示すように、電話機本体300は、DCループ生成回路101、受話入力アンプ102、レシーバアンプ103、マイクアンプ104、クロスポイントSW304、イコライザアンプ305、CPU303、送話出力アンプ302、識別信号検出回路301を備える。
識別信号検出回路301は、回線側との接続時に、回線側に接続する装置が一般電話機であるか又は広帯域伝送対応の装置(例えば広帯域VoIPゲートウェイ等)であるかを識別するものである。また、識別信号検出回路301は、識別した結果、回線側が広帯域伝送対応の装置である場合に、CPU303に対して広帯域化検出信号を与えるものである。
例えば、識別信号検出回路301は、回線側が広帯域伝送対応の装置(例えばVoIPゲートウェイ等)からの識別情報を受け取り、その識別情報に基づいて回線側が広帯域伝送対応装置であることを判別する。
また例えば、識別信号検出回路301は、接続線における物理特性の測定部を内蔵させ、その測定値と内部格納情報との照合により、回線側の電話機の種別を判別する。このように使用できる物性特性としては、例えば、待機電圧や通話時の2線間電圧や対地間電圧や通話電流やオフフックトーンの周波数やパターンやPB信号受信やDP信号の受信等を挙げることができる。
また例えば、回線側の電話機への出力物理特性の測定部を内蔵させ、その測定値変動や応答などに基づいて、内部格納情報との照合により回線側の電話機の種別を判別する。このように使用できる出力物理特性としては、例えば、リンガ出力電圧やリンガ出力周波数やリンガパターンや送出PB信号や識別用トーン送出や高域トーン送出やモデム信号の送受などを挙げることができる。すなわち、広帯域電話機による反応と、一般電話機による反応とが異なる特性を適用すれば良い。なお、特性によっては、広帯域電話機が意図的に一般電話機による反応と異なるようにしておくことを要する。
また識別信号検出回路301によるこれら識別方法は、複数の特性の組み合せで判定するようにしてもよい。
CPU303は、所定のプログラムを実行する制御部であり、所定の周期プログラムに従って、識別信号検出回路301からの検出結果を常時監視しており、その検出結果に応じてクロスポイントSW304のスイッチ切替えを制御するものである。CPU303は、識別信号検出回路301から広帯域化検出信号を受け取ると、クロスポイントSW304を、後述するイコライザアンプ305を介さない送信経路になるように切り替え制御するものである。
クロスポイントSW304は、複数の格子の交差点からなる接点を有するスイッチであり、CPU303の制御によりその交差点の接点の開閉により音声信号の経路を切り替えるものである。クロスポイントSW304は、CPU303からの制御により、マイクアンプ104からの音声信号を、イコライザアンプ305を経由する経路、又は、送話出力アンプ302に直接与える経路に切替えるものである。
本実施形態では、CPU303及びクロスポイントSW304は、マイクアンプ104からの音声信号をイコライザアンプ305に出力する経路をデフォルトモードとし、識別信号検出回路301が識別信号を検出した場合にのみ、イコライザアンプ305に出力しない経路に切替えるようにする。
勿論、CPU303及びクロスポイントSW304は、イコライザアンプ305に出力しない経路をデフォルトモードにし、識別信号検出回路301から公衆電話交換網である旨の通知信号の受信により、イコライザアンプ305に出力する経路に切替えるようにしてもよい。
本実施形態では、クロスポイントSW304を用いることとして説明したが、CPU303の制御により、通話信号の周波数特性の補正ができるのであれば、アナログSWを利用して信号経路を切り替えるようにしてもよい。
イコライザアンプ305は、クロスポイントSW304を通過してきた送話出力信号の周波数帯域を公衆電話回線網の通信帯域に応じて制限するものである。また、イコライザアンプ305は、周波数帯域を制限した送話出力信号を送話出力アンプ302に与えるものである。イコライザアンプ305の周波数特性は、図4に示すように、マイクアンプ104からの音声信号を、300Hz〜3.4kHzの帯域でフラットになるように増幅する。
なお、本実施形態では、送話出力信号の周波数帯域を制限する手段として、1個のイコライザアンプ305を備えることとして説明したが、増幅する周波数帯域が異なる複数の周波数特性補正手段を備えるようにしてもよい。
この場合、CPU303は、識別信号検出回路301が検出した通信相手となる電話機の種類や通話相手に応じた周波数特性補正手段に切り替えるようにしてもよい。
送話出力アンプ302は、マイクアンプ104からの音声信号又はイコライザアンプ305からの音声信号の利得を予め決められた帯域について増幅させるものである。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、本実施形態の電話機による周波数特性の自動切換えの動作について説明する。
当該電話機300の発呼又は着呼の際、当該電話機と伝送路を介して接続する相手側の装置との間で、通信状態となる前の呼シーケンスが行われる。
呼シーケンスの段階の信号は、識別信号検出回路301に監視され、広帯域伝送に使用される信号であるか、又は、公衆電話網の伝送に使用される信号であるかが判断される。
例えば、当該電話機300と接続する回線側の装置が、広帯域伝送に対応可能な装置(例えばVoIPゲートウェイ等)である場合、識別信号検出回路301は、この広帯域伝送装置若しくは当該電話機300から広帯域伝送装置に対して伝送される識別信号、又は、シーケンス(例えば、リンガ信号、回線の極性リバース、線間電圧、音声帯域内信号、広帯域音声信号、PB・DP等)のやり取りを検出する。
これにより、識別信号検出回路301により、回線側が広帯域回線であると判断されると、広帯域化検出信号がCPU303に与えられる。
広帯域化検出信号がCPU303に与えられると、CPU303は、クロスポイントSW304を、イコライザアンプを介しない伝送経路に切り替え制御する。
これにより、マイク202により捕捉され電子信号に変換された音声信号は、マイクアンプ104により、利得変換された後、クロスポイントSWを介して送話出力アンプ302に与えられる。
送話出力アンプ302により、所定帯域の利得が増幅されて、広帯域にわたりフラットな周波数特性が得られ、接続回線に出力される。
また、識別信号検出回路301において広帯域伝送でないと判断されると、広帯域化検出信号はCPU301に与えられず、クロスポイントSW304は、イコライザアンプ305を介する伝送経路に切り替える。
これにより、マイク202により捕捉された電気信号に変換された音声信号は、マイクアンプ104により、利得変換された後、クロスポイントSWを介してイコライザアンプ305に与えられる。
クロスポイントSW304を介してイコライザアンプ305に与えられた音声信号は、イコライザアンプ305の所定の周波数特性(図4参照)により、300Hz〜3.4kHzの帯域でフラットになるように増幅され、300Hz以下及び3.4kHz以上の帯域が制限される。そして、帯域制限された音声信号は送話出力アンプ302に与えられる。
イコライザアンプ305により帯域制限された音声信号は、送話出力アンプ302により、所定帯域の利得が増幅されて接続回線に出力される。
このようにして、識別信号検出回路301が通話時に広帯域伝送路と接続することを検出した場合にのみ、イコライザアンプ305を通過させる信号経路に切り替えることができる。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態の音声通信装置は、第1の実施形態の音声通信装置と同様の効果を奏する。
また第2の実施形態の音声通信装置は、電話機の発呼又は着呼の際に、接続相手装置の識別信号又は接続シーケンスのやりとりに基づいて、伝送路に応じて送話出力の信号経路を自動的に切り替えることにより、ユーザに意識させることなく、最適な状態で音声通信を行うことができる。
(C)他の実施形態
(C−1)上述した第1及び第2の実施形態は、電話機について説明したが、アナログ回線と広帯域回線とを接続可能なアナログ伝送装置(例えば、電話機収容装置)に適用してもよい。
(C−2)上述した第1及び第2の実施形態では、送話信号の周波数特性を補正する送話出力アンプを切り替える構成について詳細に説明したが、受話信号の周波数特性を補正する受話出力アンプについても同様に切り替えるようにしてもよい。
また、受話入力信号の周波数特性の補正を切り替える構成を備える場合、送話出力アンプと受話出力アンプの種類を切り替える接続切替SWが連動するようにしてもよい。
(C−3)上述した第1及び第2の実施形態では、公衆網との接続時に公衆網の通信帯域に応じて音声信号の通信帯域を制限できるようにするために、帯域制限の切り替えができる場合の利用について説明したが、ユーザの利用態様により、必要に応じた周波数特性を持たせることにより、ユーザが意図的に周波数特性の切り替えができるようにしてもよい。例えば、受話入力信号に利用した場合、高齢者向けに高域を強調できるようにしてもよい。
(C−3)上述した第2の実施形態では、複数の周波数特性をもったイコライザアンプ及び選択スイッチを備え、クロスポイントSWの組み合せしだいで話者の好みに応じた周波数特性を作り出せるようにしてもよい。
(C−4)上述した第2の実施形態の変形例について説明する。
例えば、クロスポイントSW304により切り替え可能な複数の周波数特性補正手段を備える。また、電話機本体300が、ユーザの操作により特定通話相手の電話機の識別情報(例えば電話番号等)と、その通話相手に応じた周波数特性の補正度(品質度)とを対応付けて記憶する記憶手段を備える。
通話時に、識別信号検出回路301が通話相手先の識別信号を検出し、その識別信号と、記憶手段に記憶されている識別情報とを比較し、当該識別信号が記憶手段の識別情報と一致する場合に、識別信号検出回路301がCPU303に一致情報を与える。
CPU303は、識別信号検出回路301からの一致信号に基づいて、CPU303が識別情報対応する周波数特性の補正度に応じた周波数特性補正手段に切り替えるようにしてもよい。
この第2の実施形態の変形例によれば、単に公衆網又は広帯域網との接続での通信帯域の調整だけでなく、通話相手の電話機との通話に応じて、自動的な通信帯域の設定が可能となる。
第1の実施形態の電話機の内部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の送話出力アンプの周波数特性を説明する説明図である。 第2の実施形態の電話機の内部構成を示すブロック図である。 第2の実施形態のイコライザアンプの周波数特性を説明する説明図である。
符号の説明
100、300…電話機本体、107…接続切替SW、
105…公衆網接続用送話出力アンプ、106…広帯域接続用送話出力アンプ。

Claims (4)

  1. アナログ回線と、このアナログ回線の通信帯域よりも通信帯域が広い広帯域回線とに接続可能な音声通信装置であって、
    通話時に接続する伝送回線の種類に応じて、通話信号の周波数特性を調整する周波数特性調整手段を備えることを特徴とする音声通信装置。
  2. 上記周波数特性調整手段が、
    通話時の判別可能な信号に基づいて接続する伝送回線種別を自動識別する回線種別識別部と、
    上記通話信号の周波数特性を、所定の音声帯域でフラットになるように補正する周波数特性補正部と、
    上記回線種別識別部の識別結果が、上記広帯域回線である場合、上記周波数特性補正部に上記通話信号を通過させる信号経路に切り替える信号経路切替部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の音声通信装置。
  3. 上記信号経路切替部が、複数の格子の交差接点の開閉を制御することで信号経路を切り替え制御することを特徴とする請求項2に記載の音声通信装置。
  4. アナログ回線と、このアナログ回線の通信帯域よりも通信帯域が広い広帯域回線とに接続可能な電話機であって、請求項1〜3のいずれかに記載の音声通信装置を有することを特徴とする電話機。


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