JP4301079B2 - インターホンシステム - Google Patents

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Description

本発明は、住宅内に設置される複数台のインターホン機器同士で通話が可能なインターホンシステムに関するものである。
近年、2世帯住宅などの比較的に規模の大きい戸建て住宅において、図4に示すようにマイクロホン及びスピーカを具備して住宅内に設置されるインターホン親機MAと、同じくマイクロホン及びスピーカを具備して住宅内に設置される複数台のインターホン副親機MBと、マイクロホン及びスピーカを具備して住宅外(玄関先)に設置されるインターホン子器Sとを備え、住宅内のインターホン親機MA又はインターホン副親機MB(これらを総称して「インターホン機器」と呼ぶ)とインターホン子器Sとの拡声通話(ハンズフリー通話)、並びにインターホン機器同士の拡声内線通話を可能としたインターホンシステムが利用されている。尚、この種の拡声通話機能を有するインターホン機器においては、マイクロホンとスピーカの音響結合等によるハウリングを抑制するため、送話系及び受話系の通話路を通る通話信号(送話信号及び受話信号)のレベルを比較してレベルが大きい方の通話信号を通過させることで通話状態を送話状態と受話状態に切り換える通話状態切換手段たる音声スイッチが設けられている。
また、このようなインターホンシステムにおけるインターホン機器(インターホン親機MA並びに副親機MB)では、他のインターホン機器若しくはインターホン子器Sからの呼出に応答して通話を開始するための通話釦(図示せず)と、他の1台のインターホン機器を個別に呼び出すための個別呼出釦B1と、他の全てのインターホン機器を呼び出すための一斉呼出釦B2と、予め設定された複数のグループに属するインターホン機器のみを呼び出すためのグループ呼出釦(例えば、Aグループを呼び出すためのAグループ呼出釦並びにBグループを呼び出すためのBグループ呼出釦)とが設けられており、何れかの呼出釦B1,…が操作されると操作時点から他のインターホン機器で通話釦が操作されるまでの間若しくは所定の時間が経過するまでの間だけ呼び出した側と呼び出された側のインターホン機器間に通話路が形成されて通話が可能となる機能、所謂トークバック機能を有していた。例えば、インターホン親機の一斉呼出釦を操作すると、住宅内に設置されている全てのインターホン副親機においては、トークバック機能によって通話釦が操作されなくてもインターホン親機との間に通話路が形成されて双方向に通話が行えるものである。但し、呼び出された側の何れかのインターホン副親機で通話釦が操作された後は、当該インターホン副親機とインターホン親機の間にだけ通話路が形成されて両者間の通話のみが可能となる。
ここで、インターホン機器同士並びにインターホン機器とインターホン子器Sは互いに2線式の通信線Lsで接続され、各機器内では送話系と受話系でそれぞれ2線式の通話路を個別に備えているため、インターホン機器及びインターホン子器Sは2線式の通信線Lsと4線式の機器内通話路とのインピーダンスを整合するための2線4線変換手段を備えている。しかしながら、上述のトークバック機能を利用して1対多の内線通話を行う場合、3台以上のインターホン機器間に同時に通話路が形成されるため、2線4線変換手段から通信線Ls側の通話路をみたときのインピーダンスが1対1の内線通話を行う場合に比べて小さくなり、通信線Lsに対する接続台数が増加するにつれて通話音量が低下するという問題があった。
このような問題に対して本出願人は、1対多の内線通話時に通信線Lsの線間電圧を検出し、検出電圧のレベルによって通信線Lsに接続されている(通話路が形成されている)インターホン機器の台数を判断し、自機及び他のインターホン機器における受話アンプ(受話信号を増幅するアンプ)のゲインを調整することで通話音量を補正するインターホンシステムや、常時はインピーダンスの高い受話回路のみを通話路に接続するとともに、送話時にのみインピーダンスの低い送話回路を受話回路と並列に接続することで通話信号の減衰を抑えるようにしたインターホンシステムを既に提案している(特許文献1参照)。
特開平11−146070号公報
ところで、特許文献1に記載されている前者の従来構成においては、同時に通話路が形成される接続台数に応じて受話アンプのゲインを調整することにより音量補正が可能ではあるが、接続台数の増加に伴ってマイクロホンとスピーカの音響結合による回り込みが増大するとともに2線4線変換手段によるインピーダンス整合もずれてしまうため、音声スイッチが正常に動作することができなくなって通話音声が途切れてしまう虞がある。
また、特許文献1に記載されている後者の従来構成においては、送話回路が通話路に接続される際のインピーダンス変動によって通信線Lsの線間電圧が変動し、その結果、通話路が形成されているインターホン機器のスピーカから「ポツ」という異音が生じる。このように各インターホン機器から発声がある度に上記異音が生じると聴感上好ましくなく、また、送話回路の接続タイミングによっては送話音声の語頭が切れてしまう虞があった。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、インターホン機器同士で1対多の通話を行う際に異音の発生を抑えつつ1対1の通話と同等の音量で双方向の拡声通話が可能になるインターホンシステムを提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、マイクロホン及びスピーカを具備し住宅内に設置される複数台のインターホン機器が2線式の通信線で接続され、これらのインターホン機器同士が通信線を介して適宜形成される通話路を通して通話するインターホンシステムにおいて、各インターホン機器は、選択された1乃至複数台の他のインターホン機器との間に通話路を形成する通話路形成手段と、通信線からなる2線の通話路と送話系及び受話系の各2線の通話路とのインピーダンスを整合させて相互に接続する2線4線変換手段と、送話系及び受話系の通話路を通る通話信号のレベルを比較し該レベルが大きい方の通話信号を通過させることで通話状態を切り換える通話状態切換手段と、同時に選択されて通話路が形成されている他のインターホン機器の台数を判別する通話台数判別手段と、2線4線変換手段におけるインピーダンス整合特性を通話台数判別手段で判別された台数に応じた特性に調整する調整手段と、通話台数判別手段で判別された台数に応じて2線4線変換手段から通話状態切換手段に入力する受話信号の音量を補正する通話音量補正手段とを備え、2線4線変換手段は、送話系の通話路を通る通話信号を増幅しインピーダンスを介して通信線に出力する増幅器と、増幅器で増幅された通話信号を振幅を変えずに位相のみ反転して出力する反転増幅器と、反転増幅器の出力端とグランドの間に接続された分圧抵抗からなる分圧回路と、増幅器の出力並びに通信線を通して送られてくる受話系の通話信号と分圧回路で分圧された反転増幅器の出力とがそれぞれ入力抵抗を介して反転入力端に入力されるオペアンプと、分圧回路における分圧比を変更することでインピーダンス整合特性を調整する調整部とを具備することを特徴とする。
この発明によれば、同時に通話路が形成されるインターホン機器の台数増加に伴ってマイクロホンとスピーカの音響結合による回り込みが増大しても2線4線変換手段におけるインピーダンス整合特性が適切に調整されるから、通話状態切換手段が正常に動作することができ、しかも、従来例のように送話回路と通話路の接続を入切する必要がないからスピーカからの異音の発生も抑制することができる。その結果、インターホン機器同士で1対多の通話を行う際に異音の発生を抑えつつ1対1の通話と同等の音量で双方向の拡声通話が可能になる。
請求項2の発明は、上記目的を達成するために、請求項1記載のインターホンシステムにおいて、2線4線変換手段は、反転増幅器とオペアンプの代わりに、増幅器の出力並びに通信線を通して送られてくる受話系の通話信号と分圧回路で分圧された増幅器の出力とを差動増幅する差動増幅器を具備することを特徴とする。
請求項3の発明は、上記目的を達成するために、請求項1記載のインターホンシステムにおいて、2線4線変換手段は、反転増幅器、分圧回路並びに調整部の代わりに、ゲインが可変である可変増幅器を具備し、増幅器の出力並びに通信線を通して送られてくる受話系の通話信号と可変増幅器で増幅された出力とがそれぞれ入力抵抗を介してオペアンプの反転入力端に入力されてなり、調整手段は、同時に通話路が形成されるインターホン機器の台数に応じて可変増幅器のゲインを調整することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、複数台のインターホン機器のうちの1台のインターホン機器は、前記通話台数判別手段と、通話台数判別手段による判別台数を通信線を介して他のインターホン機器に通知する判別台数通知手段とを備え、複数台のインターホン機器のうちの前記1台を除く他の全てのインターホン機器は、前記通話台数判別手段並びに前記調整手段に代えて、2線4線変換手段におけるインピーダンス整合特性を判別台数通知手段から通知される判別台数に応じた特性に調整する調整手段を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、1台を除く他の全てのインターホン機器の構成を簡略化できる。
本発明によれば、同時に通話路が形成されるインターホン機器の台数増加に伴ってマイクロホンとスピーカの音響結合による回り込みが増大しても2線4線変換手段におけるインピーダンス整合特性が適切に調整されるから、通話状態切換手段が正常に動作することができ、しかも、従来例のように送話回路と通話路の接続を入切する必要がないからスピーカからの異音の発生も抑制することができ、その結果、インターホン機器同士で1対多の通話を行う際に異音の発生を抑えつつ1対1の通話と同等の音量で双方向の拡声通話が可能になるという効果がある。
本実施形態のインターホンシステムは、図1に示すようにマイクロホン1及びスピーカ2を具備して住宅内に設置されるインターホン親機(以下、「親機」と略す)MAと、同じくマイクロホン1及びスピーカ2を具備して住宅内に設置される複数台のインターホン副親機(以下、「副親機」と略す)MBと、マイクロホン及びスピーカを具備して住宅外(例えば、玄関先)に設置されるインターホン子器(図示せず)とで構成され、親機MAと各副親機MBが2線式の通信線Lsで接続され、親機MAと副親機MB並びに副親機MB同士の間で通信線Lsを介した通話路が適宜形成されて内線通話が行われるとともに、親機MAとインターホン子器が2線式の通信線で接続され、親機MA又は副親機MBとインターホン子器の間で適宜通話路が形成されて通話が行われるものである。
親機MAは、マイクロホン1及びスピーカ2と、CPUを主構成要素とする制御部3と、ソフトウェアを搭載したDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)からなり、マイクロホン1並びにスピーカ2を利用した双方向の拡声通話のための通話処理を行う通話処理部4と、制御部3の制御の下で通信線Lsを介して副親機MBとの間で制御信号を送受信する制御信号送受信部5と、マイクロホン1で集音したアナログの通話信号(送話信号)をデジタルの送話信号に変換するA/Dコンバータ6a並びに通話処理部4から出力されるデジタルの通話信号(受話信号)をアナログの受話信号に変換してスピーカ2に出力するD/Aコンバータ6bを具備する第1のコーデック部6と、図示しないインターホン子器又は副親機MBから通信線Lsを介して送られてくるアナログの通話信号(受話信号)をデジタルの受話信号に変換するA/Dコンバータ7a並びに通話処理部4から出力されるデジタルの通話信号(送話信号)をアナログの送話信号に変換するD/Aコンバータ7bを具備する第2のコーデック部7と、第2のコーデック部7と通信線Lsの間に設けられる2線4線変換回路8と、2線4線変換回路8と通信線Lsの接続を入切する通話路スイッチ9と、通信線Lsに接続される全ての副親機MBと個別に対応した複数個の個別呼出釦(図示せず)を有し各個別呼出釦が操作された際に制御部3に操作信号を出力する個別呼出釦部10と、一斉呼出釦(図示せず)を有し該一斉呼出釦が操作された際に制御部3に対して操作信号を出力する一斉呼出釦部11と、予め設定された複数のグループに個別に対応した複数個のグループ呼出釦(図示せず)を有し各グループ呼出釦が操作された際に制御部3に対して操作信号を出力するグループ呼出釦部12とを備えている。
通話処理部4はプログラムメモリに格納されたプログラム(ソフトウェア)を実行することにより、制御部3との間のデータ伝送やプログラムメモリに格納された複数のソフトウェアを選択して実行するソフトウェア制御などの機能を実現する音声制御部4a、送話信号と受話信号のレベルを比較しレベルが低い方の通話路に損失を挿入することで通話状態(送話状態及び受話状態)を切り替える音声スイッチ4b、音声制御部4aにより利得が可変であって第2のコーデック部7から入力する受話信号を増幅する通話音量補正手段たるアンプ4cの各機能を実現しており、図1ではこれらの機能を通話処理部4の構成要素として図示している。但し、通話音量補正手段たるアンプ4cをDSPとプログラムで実現する代わりにハードウェア(増幅器)で構成しても構わない。
図2(a)〜(c)はそれぞれ2線4線変換回路8の具体的な回路構成例を示している。例えば、図2(a)に示す回路構成では第2のコーデック部7のD/Aコンバータ7bから出力されるアナログの送話信号を増幅しインピーダンスRを介して通信線Lsに出力する増幅器8aと、増幅器8aで増幅された送話信号を振幅を変えずに位相のみ反転して出力する反転増幅器8bと、反転増幅器8bの出力端とグランドの間に接続された分圧抵抗R1,R2からなる分圧回路8cと、増幅器8aの出力並びに通信線Lsを通して送られてくる受話信号と分圧回路8cで分圧された反転増幅器8bの出力とがそれぞれ入力抵抗を介して反転入力端に入力されるオペアンプ8dと、分圧回路8cにおける分圧比を変更することでインピーダンス整合特性を調整する調整手段たる調整部8eとを具備している。
而して、この2線4線変換回路8においては、送話信号を増幅器8aで増幅して通信線Lsに送出するとともに通信線Lsから取り込んだ受話信号をオペアンプ8dで構成される反転増幅器により増幅して第2のコーデック部7のA/Dコンバータ7aに出力し、受話信号の通信路への送話信号の回り込みを反転増幅器8bと分圧回路8cにより相殺している。
また、調整部8eは抵抗r1〜r3とスイッチ要素SW1〜SW3の直列回路を互いに並列接続してなり、同時に通話路が形成される親機MA並びに副親機MBの台数に応じて制御部3がスイッチ要素SW1〜SW3を個別にオン・オフすることで分圧回路8cの分圧比を変更するものである。すなわち、同時に通話路が形成される(同時に通話路スイッチ9がオンされる)親機MA並びに副親機MBの台数が増加するにつれて2線4線変換回路8から通信線Lsをみたインピーダンスが小さくなって送話側の通信路から受話側の通信路への回り込みが増えてしまうが、台数増加に伴って調整部8eで分圧回路8cの分圧比を、分圧抵抗R1にかかる電圧が分圧抵抗R2にかかる電圧に比べて増加するように、減少させれば、インピーダンス整合特性を調整して送話信号の回り込みが抑制できるものである。そして、調整部8eで分圧比を調整することにより受話信号の音量が低下するが、制御部3が通話処理部4のアンプ4cのゲインを調整することで受話信号の音量を適切なレベルに補正することができる。
尚、副親機MBは、図1に示すように親機Aと共通の構成を有しているので、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
次に、親機MAに3台の副親機MB1,MB2,MB3が接続され、親機MAと副親機MB2,MB3が同じグループ(これを「Aグループ」と呼ぶ)に属し、残りの副親機MB1が別のグループ(これを「Bグループ」と呼ぶ)に属しているものとして、図3を参照しながら本実施形態の動作を説明する。なお、3台の副親機MB1〜MB3が何れのグループに属しているかという情報は親機MAの制御部3においても記憶している。
例えば、Aグループに属する副親機MB2においてグループ呼出釦部12のAグループ呼出釦が操作されたとすると(S1)、グループ呼出釦部12から制御部3に対してAグループ呼出の操作信号が出力される。この操作信号を受け取った制御部3は、Aグループの呼出を要求する制御データ(Aグループ呼出要求データ)を作成し、宛先アドレスに親機MAのアドレスを指定するとともにデータフィールドに上記Aグループ呼出要求データを設定したフレーム(制御信号)を制御信号送受信部5から通信線Lsに送出させる(S2)。親機MAの制御信号送受信部5は通信線Lsを伝送する制御信号を取り込み、宛先アドレスに自己のアドレスが指定されていることから制御信号のデータフィールドに設定されているAグループ呼出要求データを制御部3に送る。
Aグループ呼出要求データを受け取った親機MAの制御部3では、記憶している情報に基づいてAグループに属するインターホン機器(親機MAと副親機MB)の台数を判断し、その台数情報(この場合は3台)と呼出情報を含む制御データを作成し、宛先アドレスにAグループのアドレスを指定するとともにデータフィールドに上記制御データを設定したフレーム(制御信号)を制御信号送受信部5から通信線Lsに送出させる(S3)。すなわち、本実施形態では親機MAの制御部3が通話台数判別手段となり、制御部3並びに制御信号送受信部5が判別台数通知手段となる。
副親機MB1〜MB3の制御信号送受信部5は通信線Lsを伝送する制御信号を取り込み、宛先アドレスに設定されているアドレスが自己の属するグループであれば制御信号のデータフィールドに設定されている制御データを制御部3に送り、宛先アドレスに設定されているアドレスが自己の属するグループでなければ当該制御信号を破棄する。したがって、この場合には副親機MB2,MB3で制御データが制御部3に送られ、副親機MB1では制御信号が破棄される(S4)。
制御データを受け取った副親機MB2,MB3の制御部3では、台数情報に基づいて2線4線変換回路8の調整部8eが具備するスイッチ要素SW1〜SW3を個別にオン・オフすることで分圧回路8cの分圧比を台数(この場合は3台)に応じた値に変更し、さらに、音声制御部4aに対してアンプ4cのゲインを台数(3台)に応じた値に補正するように指示した後、通話路スイッチ9をオンして通話処理部4並びに2線4線変換回路8を通信線Lsに接続して通話路を形成する。また制御部3から指示を受けた音声制御部4aはアンプ4cのゲインを台数に応じた値に補正する(S5,S6)。すなわち、本実施形態においては制御部3及び通話路スイッチ9が通話路形成手段となる。
一方、親機MAの制御部3でも同様の処理を行い、調整部8eにより分圧回路8cの分圧比を台数に応じた値に変更し、音声制御部4aを介してアンプ4cのゲインを台数に応じた値に補正するとともに、通話路スイッチ9をオンして通話処理部4並びに2線4線変換回路8を通信線Lsに接続して通話路を形成する(S7)。これ以降、予め設定された時間内ではAグループに属するインターホン機器、すなわち親機MAと副親機MB2,MB3の間で双方向の拡声通話が可能となり(S8)、当該設定時間が経過したら各インターホン機器において強制的に通話路スイッチ9がオフされる。あるいは、呼び出された側のインターホン機器(親機MA又は副親機MB3)で前記設定時間内に通話釦が操作されれば、通話釦が操作されなかったインターホン機器の通話路スイッチ9がオフとなって通信線Lsから切り離され、通話釦が操作された当該インターホン機器と呼出元の副親機MB2との間で1対1の拡声通話が可能となる。但し、この場合には1対1の拡声通話に対応したインピーダンス整合特性及び音量にそれぞれ再調整されることはいうまでもない。
而して、Aグループに属する親機MA並びに副親機MB2,MB3では、2線4線変換回路8におけるインピーダンス整合特性(分圧回路8cの分圧比)と、通話処理部4におけるアンプ4cのゲインとが、同時に通話路が形成されるインターホン機器の台数(通話路スイッチ9がオンされて通信線Lsに同時に接続されているインターホン機器の台数)に応じて調整されるため、通話状態切換手段たる音声スイッチ4bが正常に動作することができ、しかも、従来例のように送話回路と通話路の接続を入切する必要がないからスピーカ2からの異音(「ポツ」という異音)の発生も抑制することができる。その結果、親機MAと複数台の副親機MB2,MB3との間で1対多の通話を行う際に異音の発生を抑えつつ1対1の通話と同等の音量で双方向の拡声通話が可能になるものである。尚、親機MA若しくは副親機MB1〜MB3の何れかで一斉呼出釦部11の一斉呼出釦あるいは個別呼出部10の個別呼出釦が操作された場合、親機MAを介して全ての副親機MB1〜MB3若しくは呼出元と呼出先の副親機MBnに台数情報(この場合は4台)及び呼出情報を含む制御データが伝送され、その台数に応じたインピーダンス整合特性の調整と音量調整が上述のグループ呼出と同様の手順で行われる。
ところで、親機MA並びに副親機MB1〜MB3の制御信号送受信部5は、従来周知のCSMA方式の伝送制御を行っており、キャリアセンスすることで他の機器の通信中に制御信号を送信しないことで衝突を回避している。このため、複数台のインターホン機器で呼出釦が略同時に操作された場合、先に操作されて制御信号が送信された方のインターホン機器による呼出処理が優先されることになる。但し、同一のインターホン機器で複数の呼出釦が所定の時間内に続けて操作されたときは、後から操作された呼出釦による呼出処理を制御部3が優先して実行する。また、本実施形態では全てのインターホン機器を呼び出すために一斉呼出釦部11を備えているが、グループ呼出釦部12が具備する全てのグループ呼出釦が同時に操作されたときに制御部3が一斉呼出処理を実行するようにすれば、一斉呼出釦部11が不要となって回路構成等の簡略化が図れるという利点がある。
ところで、図2(b)に示すように反転増幅器8bとオペアンプ8dの代わりに、増幅器8aの出力並びに通信線Lsを通して送られてくる受話信号と分圧回路8cで分圧された増幅器8aの出力とを差動増幅する差動増幅器8fを2線4線変換回路8に設ければ、増幅器の個数を減らして回路構成の簡素化が図れる。さらに、図2(c)に示すように反転増幅器8b、分圧回路8c並びに調整部8eの代わりにゲインが可変である増幅器8gを設け、増幅器8aの出力並びに通信線Lsを通して送られてくる受話信号と増幅器8gで増幅された出力とをそれぞれ入力抵抗を介してオペアンプ8dの反転入力端に入力するとともに、制御部3により同時に通話路が形成されるインターホン機器の台数に応じて増幅器8gのゲインを調整する構成とすれば、抵抗r1〜r3やスイッチ要素SW1〜SW3などで構成される調整部8eが不要となって回路構成の一層の簡素化が図れる。
本実施形態のインターホンシステムのシステム構成図並びに親機と副親機のブロック図である。 (a)〜(c)は同上における2線4線変換回路の具体回路構成図である。 同上の動作説明図である。 従来例のシステム構成図である。
符号の説明
MA インターホン親機
MB1〜MB3 インターホン副親機
1 マイクロホン
2 スピーカ
3 制御部
4a 音声スイッチ
4c アンプ
8 2線4線変換回路
9 通話路スイッチ
11 一斉呼出釦部
12 グループ呼出釦部

Claims (4)

  1. マイクロホン及びスピーカを具備し住宅内に設置される複数台のインターホン機器が2線式の通信線で接続され、これらのインターホン機器同士が通信線を介して適宜形成される通話路を通して通話するインターホンシステムにおいて、各インターホン機器は、選択された1乃至複数台の他のインターホン機器との間に通話路を形成する通話路形成手段と、通信線からなる2線の通話路と送話系及び受話系の各2線の通話路とのインピーダンスを整合させて相互に接続する2線4線変換手段と、送話系及び受話系の通話路を通る通話信号のレベルを比較し該レベルが大きい方の通話信号を通過させることで通話状態を切り換える通話状態切換手段と、同時に選択されて通話路が形成されている他のインターホン機器の台数を判別する通話台数判別手段と、2線4線変換手段におけるインピーダンス整合特性を通話台数判別手段で判別された台数に応じた特性に調整する調整手段と、通話台数判別手段で判別された台数に応じて2線4線変換手段から通話状態切換手段に入力する受話信号の音量を補正する通話音量補正手段とを備え、2線4線変換手段は、送話系の通話路を通る通話信号を増幅しインピーダンスを介して通信線に出力する増幅器と、増幅器で増幅された通話信号を振幅を変えずに位相のみ反転して出力する反転増幅器と、反転増幅器の出力端とグランドの間に接続された分圧抵抗からなる分圧回路と、増幅器の出力並びに通信線を通して送られてくる受話系の通話信号と分圧回路で分圧された反転増幅器の出力とがそれぞれ入力抵抗を介して反転入力端に入力されるオペアンプと、分圧回路における分圧比を変更することでインピーダンス整合特性を調整する調整部とを具備することを特徴とするインターホンシステム。
  2. 請求項1記載のインターホンシステムにおいて、2線4線変換手段は、反転増幅器とオペアンプの代わりに、増幅器の出力並びに通信線を通して送られてくる受話系の通話信号と分圧回路で分圧された増幅器の出力とを差動増幅する差動増幅器を具備することを特徴とするインターホンシステム。
  3. 請求項1記載のインターホンシステムにおいて、2線4線変換手段は、反転増幅器、分圧回路並びに調整部の代わりに、ゲインが可変である可変増幅器を具備し、増幅器の出力並びに通信線を通して送られてくる受話系の通話信号と可変増幅器で増幅された出力とがそれぞれ入力抵抗を介してオペアンプの反転入力端に入力されてなり、調整手段は、同時に通話路が形成されるインターホン機器の台数に応じて可変増幅器のゲインを調整することを特徴とするインターホンシステム。
  4. 複数台のインターホン機器のうちの1台のインターホン機器は、前記通話台数判別手段と、通話台数判別手段による判別台数を通信線を介して他のインターホン機器に通知する判別台数通知手段とを備え、複数台のインターホン機器のうちの前記1台を除く他の全てのインターホン機器は、前記通話台数判別手段並びに前記調整手段に代えて、2線4線変換手段におけるインピーダンス整合特性を判別台数通知手段から通知される判別台数に応じた特性に調整する調整手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のインターホンシステム。
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