JP2005269078A - 通話音声補正プログラム、通話音声補正装置、通信端末、通話音声補正方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】通話時に発生するエコー現象を含む障害を補正した音声を提供する。
【解決手段】通話を行う通信端末100が、通話を中継する中継装置200に予め定められた試験波を送信し、中継装置200から返送された試験波を受信したときに、予め定められた基準に基づいて、送信時の試験波と受信した試験波との比較結果を算出し、比較結果に基づいて通話音声のレベルを調整する。
【選択図】 図2
【解決手段】通話を行う通信端末100が、通話を中継する中継装置200に予め定められた試験波を送信し、中継装置200から返送された試験波を受信したときに、予め定められた基準に基づいて、送信時の試験波と受信した試験波との比較結果を算出し、比較結果に基づいて通話音声のレベルを調整する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、通話時の音声を補正する技術に関する。
従来から、VoIP(Voice over Internet Protocol)による音声情報転送技術を用いた、インターネット電話サービスなどのIP電話サービスが提供されている。このようなIP電話サービスでは、送信側の通信端末は、通話時の音声を音声情報として相手方に転送するために、音声情報を圧縮して相手方の受信側端末に送信する。また、このようなIP電話サービスでは、受信側端末は、受信した音声情報を復元して利用者に通知する。
なお、従来の電話サービスに関する技術として、家庭内での娯楽ネットワーク技術(例えば、特許文献1参照。)が開示されている。
特表2001−522196号公報
ところで、IP電話サービス及び従来からの一般電話網のサービスを含めて、通話中に通話するユーザの声がこのユーザが利用する端末のスピーカから聞こえてしまう、いわゆるエコー現象が生じることがあった。
IP電話サービスにおいて、エコー現象が生じる原因は、以下のような現象による。すなわち、IP電話では、ユーザが発した音声が通話する相手側のスピーカから相手側のマイクに伝達した場合に、その音声が相手側のユーザの音声とともに回線を経由して端末のスピーカから聞こえる。また、このようなエコー現象は、IP電話に限らず一般電話においても同様の原因で発生する可能性があった。そして、電話を利用する際に発生するエコー現象は、ユーザにとって不快な現象の一つであった。
本発明は上記事項に鑑みて為されたものであり、通話時に発生するエコー現象を含む障害を補正した音声を提供することを、解決すべき課題とする。
本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、本発明は、通話を行う通信端末に、通話を中継する中継装置に予め定められた試験波を送信するステップと、前記中継装置から返送された前記試験波を受信したときに、予め定められた基準に基づいて、送信時の試験波と受信した試験波との比較結果を算出するステップと、前記比較結果に基づいて通話音声のレベルを調整するステップと、を実行させることを特徴とする。
すなわち、本発明は、通話を行う通信端末に、通話を中継する中継装置に予め定められた試験波を送信するステップと、前記中継装置から返送された前記試験波を受信したときに、予め定められた基準に基づいて、送信時の試験波と受信した試験波との比較結果を算出するステップと、前記比較結果に基づいて通話音声のレベルを調整するステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明では、通信端末が送信する試験波を用いて、予め定められた基準に基づいて通話音声のレベルを調整してエコー現象が発生しないように音声を補正する。
従って、本発明によれば、通話時に発生するエコー現象を含む障害を補正した音声を提供することができる。すなわち、本発明によれば、ユーザにとって明瞭な状態の音声による電話サービスを提供することができる。
また、本発明は、前記通話音声のレベルを調整するステップが、前記通信端末の送話側の音声のレベルを調整する、ことを特徴とする。
また、本発明は、前記通話音声のレベルを調整するステップが、前記通信端末の受話側の音声のレベルを調整する、ことを特徴とする。
また、本発明は、前記通話音声のレベルを調整するステップが、前記通信端末の受話側の音声のレベルを調整する、ことを特徴とする。
また、本発明は、前記比較結果を算出するステップが、送信時の試験波と受信した試験波との差分が、予め定められた基準の範囲内にあるか否かについて比較を行う、ことを特徴とする。
このようにすれば、本発明は、予め定められた基準に基づいて正確な音声レベル補正を行うことができる。
さらに、本発明は、前記比較結果を算出するステップが、通話する相手の状態に応じて、前記基準を変更する、ことを特徴とする。
このようにすれば、本発明は、通話する相手の電話サービスの特徴や端末の種類などの状態に応じて、音声のレベルの調整の基準を変更するため、正確な音声補正を行うことができる。
このようにすれば、本発明は、通話する相手の電話サービスの特徴や端末の種類などの状態に応じて、音声のレベルの調整の基準を変更するため、正確な音声補正を行うことができる。
なお、本発明は、以上の何れかの機能を実現させるプログラムであってもよい。また、本発明は、そのようなプログラムをコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録してもよい。また、本発明は、以上の何れかの機能を実現する装置であってもよい。さらに、本発明は、以上の何れかの機能を実現する通信端末であってもよい。
本発明によれば、通話時に発生するエコー現象を含む障害を補正した音声を提供するという、優れた効果を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を説明する。
本発明の実施の形態に係る通信端末の一例を、図面に基づいて説明する。本実施の形態において、通信端末には、本発明に係る通話音声補正方法を実行する通話音声補正装置の機能を備える。そして、本実施の形態において、この通信端末を、ストリーミング情報の一例である音声情報について、VoIP(Voice over Internet Protocol)を用いて送受信を行う、いわゆるIP電話サービスに適用する。
本発明の実施の形態に係る通信端末の一例を、図面に基づいて説明する。本実施の形態において、通信端末には、本発明に係る通話音声補正方法を実行する通話音声補正装置の機能を備える。そして、本実施の形態において、この通信端末を、ストリーミング情報の一例である音声情報について、VoIP(Voice over Internet Protocol)を用いて送受信を行う、いわゆるIP電話サービスに適用する。
〈システム構成〉
図1は、本発明の実施の形態に係る、VoIPによるIP電話サービスを提供するシステムの一例を示す概略図である。図1において、本実施の形態に係るIP電話サービスは、本発明の通信端末の一例であるVoIP端末100、本発明の中継装置に相当する試験ポイントの機能を有するVoIPサーバ(ゲートウェイ)200、電話網接続装置300、および一般電話端末400を備える。なお、VoIP端末100は、本実施の形態において、発信側VoIP端末100A及び着信側VoIP端末100Bとして、発信側と着信側の端末とに分けて説明する場合もある。
図1は、本発明の実施の形態に係る、VoIPによるIP電話サービスを提供するシステムの一例を示す概略図である。図1において、本実施の形態に係るIP電話サービスは、本発明の通信端末の一例であるVoIP端末100、本発明の中継装置に相当する試験ポイントの機能を有するVoIPサーバ(ゲートウェイ)200、電話網接続装置300、および一般電話端末400を備える。なお、VoIP端末100は、本実施の形態において、発信側VoIP端末100A及び着信側VoIP端末100Bとして、発信側と着信側の端末とに分けて説明する場合もある。
VoIP端末100は、インターネット500などのネットワークを介して、ストリーミング情報の一例として、IP電話サービスにおける音声情報を送受信する。VoIP端末100が送受信する音声情報によって、利用者は通話を行う。VoIP端末100は、一般電話端末400との通話のほかに、他のVoIP端末とも相互に通話もできる。
なお、本発明の通信端末に対応するVoIP端末100は、パーソナルコンピュータ(
PC),携帯情報端末(PDA),携帯電話機,その他専用のコンピュータ等の各種コンピュータを用いて構成される。VoIP端末100は、不図示のハードウェアとして、制御装置(CPU,主記憶(RAM等),入出力ユニット,OS,デバイスドライバ等で構成される),二次記憶(ハードディスク等),通信制御装置(ネットワークインターフェイス装置等)を備えている。そして、VoIP端末100は、CPUが二次記憶に格納されている通話音声補正プログラムを主記憶にロードして実行することにより、上記の通話音声補正装置の機能を実現する通信端末として機能する。
PC),携帯情報端末(PDA),携帯電話機,その他専用のコンピュータ等の各種コンピュータを用いて構成される。VoIP端末100は、不図示のハードウェアとして、制御装置(CPU,主記憶(RAM等),入出力ユニット,OS,デバイスドライバ等で構成される),二次記憶(ハードディスク等),通信制御装置(ネットワークインターフェイス装置等)を備えている。そして、VoIP端末100は、CPUが二次記憶に格納されている通話音声補正プログラムを主記憶にロードして実行することにより、上記の通話音声補正装置の機能を実現する通信端末として機能する。
VoIPサーバ200は、VoIPによるIP電話サービスを実現するために、送信側の端末と受信側の端末との間に、伝送経路の設定を行う。また、VoIPサーバ200は、VoIP端末100と一般電話端末400との通話時にストリーミング情報の転送を行う。また、VoIPサーバ200は、伝送経路の設定を行う際に、個々のVoIP端末100が相互に通話を行う際に着信側VoIP端末100BのIPアドレスが不明の場合には、着信側VoIP端末100BのIPアドレスを取得して発信側VoIP端末100Aに通知する。発信側VoIP端末100Aは、取得した着信側VoIP端末100BのIPアドレスを用いて、伝送経路を確立して通話を開始する。このVoIPサーバ200は、例えば、インターネット上に設置される。そして、VoIPサーバ200は、ストリーミング情報の一例として、IP電話サービスの音声情報を転送する。
また、VoIPサーバ200は、上記のように経路の設定のために通話を行う前に発信側と着信側の双方の端末が接続する。そして、VoIPサーバ200は、本発明の中継装置の機能を有することで、VoIP端末に対して試験ポイントの役割を果たす。
本発明の中継装置の機能として、VoIPサーバ200は、発信側VoIP端末100Aからの発信要求に応じて、このVoIP端末100Aから送信された試験波を返送(折り返す)する。
VoIPサーバ200は、専用のサーバマシン、あるいはパーソナルコンピュータ(PC),ワークステーション(WS)等のコンピュータを用いて構成される。VoIPサーバ200は、不図示のハードウェアとして、制御装置(CPU,主記憶(RAM等),入出力ユニット,OS,デバイスドライバ等で構成される),二次記憶(ハードディスク等),通信制御装置(ネットワークインターフェイス装置等)を備えている。そして、VoIPサーバ200は、CPUが二次記憶に格納されているプログラムを主記憶にロードして実行することにより、VoIPサーバの上記試験波を返送する中継装置として機能する。
電話網接続装置300は、IP電話サービスを利用するVoIP端末100と、一般の電話網を利用する一般電話端末400とを接続する。
発信側VoIP端末100Aから着信側VoIP端末100Bへの通話は、以下のように行う。まず、着信側VoIP端末100BのIPアドレスが不明の場合には、発信側VoIP端末100Aは、VoIPサーバ200を介して、着信側VoIP端末100BからIPアドレスを取得する。着信側VoIP端末100BのIPアドレスを取得した場合には、発信側VoIP端末100Aは、そのIPアドレスによって着信側VoIP端末100Bとの間で伝送経路の設定処理を行って、通信を開始する。
発信側VoIP端末100Aから着信側VoIP端末100Bへの通話は、以下のように行う。まず、着信側VoIP端末100BのIPアドレスが不明の場合には、発信側VoIP端末100Aは、VoIPサーバ200を介して、着信側VoIP端末100BからIPアドレスを取得する。着信側VoIP端末100BのIPアドレスを取得した場合には、発信側VoIP端末100Aは、そのIPアドレスによって着信側VoIP端末100Bとの間で伝送経路の設定処理を行って、通信を開始する。
発信側VoIP端末100Aから一般電話端末400への通話は、以下のように行う。まず、発信側VoIP端末100Aは、VoIPサーバ200の位置にある不図示のゲートウェイに接続する。発信側VoIP端末100Aは、VoIPサーバ200を介して、ゲートウェイとの間で伝送経路の設定を行う。ゲートウェイは、音声パケットを通常電話網に対応するアナログ音声に変換する。着信側の一般電話端末400は、公衆電話網または携帯電話網の電話網接続装置300を介して変換されたアナログ音声を受信する。
〈VoIP端末の構成〉
次に、本実施の形態におけるVoIP端末の構成について説明する。
図2は、VoIP端末100の構成を説明する機能ブロック図である。VoIP端末100は、送話(通話時の送信)側の機能として、マイク(MIC)101,アンプ(AMP)102,ATT−SA(送信音量レベル調整部)103を備える。マイク101は、送話するユーザの音声を集音する。アンプ102は、この集音した音声を増幅する。ATT−SA103は、集音した音声の音量レベルを調整する。
次に、本実施の形態におけるVoIP端末の構成について説明する。
図2は、VoIP端末100の構成を説明する機能ブロック図である。VoIP端末100は、送話(通話時の送信)側の機能として、マイク(MIC)101,アンプ(AMP)102,ATT−SA(送信音量レベル調整部)103を備える。マイク101は、送話するユーザの音声を集音する。アンプ102は、この集音した音声を増幅する。ATT−SA103は、集音した音声の音量レベルを調整する。
また、VoIP端末100は、受話(通話時の受信)側の機能として、スピーカ(SP)111,アンプ(AMP)110,ATT−RA(受信音量レベル調整部)109を備える。スピーカ111は、受話した相手側の音声を出力する。アンプ110は、この相手側の音声を増幅する。ATT−RA109は、受信した相手側の音声の音量レベルを調整する。
また、VoIP端末100は、デジタル/アナログ変換部(A/D,D/A)104,音声圧縮部(Codec)105を備える。そして、VoIP端末100は、ATT−S(送信音量レベル調整部)106,ATT−R(受信音量レベル調整部)108を備える。さらに、VoIP端末100は、VoIP通信プログラム実行部107を備える。デジタル/アナログ変換部104は、送受話時にアナログ音声とデジタル情報とを相互に変換する。すなわち、デジタル/アナログ変換部104は、送話時のアナログ音声をデジタル情報に変換し、受話したデジタル情報をアナログ音声に変換する。また、ATT−S106は、送話するデジタル情報の音量レベルを調整(例えば、デジタル情報を1ビットシフト、あるいは数値を変更する)する。また、ATT−R108は、受信した相手側の音声のデジタル情報の音量レベルを調整する。そして、VoIP通信プログラム実行部107は、音声のデジタル情報を送受信することによって、IP電話サービスにおける通信端末の機能を実行する。
そして、VoIP端末100は、上述した通常のIP電話に用いる機能に加えて、本発明の通話音声補正方法を実現するための機能として、VoIPエコー除去処理部120を備える。このVoIPエコー除去処理部120は、波形発生部130及び波形相似判定部140を含む。
波形発生部130は、通話時に発生するエコー現象を除去する際の基準となる試験波を生成する。そして、波形発生部130は、音声圧縮部105に接続する。音声圧縮部105は、ATT−S106及びVoIP通信プログラム実行部107を経て試験波をインターネット網またはIP網500に接続する試験ポイント(VoIPサーバ200)に送信する。波形相似判定部140は、試験ポイントから折り返された(返送された)試験波と送信時の試験波とを比較して、双方の試験波の波形が相似であるか否かを判断する。
VoIPエコー除去処理部120は、波形発生部130に試験波送信の指示を与える。また、VoIPエコー除去処理部120は、ATT−S106及びATT−R108に接続して、波形相似判定部140による試験波の波形判定結果に基づいて、通話時にユーザが感じるエコー現象を除去するために、受信した相手側の音声の音量レベルまたは送信する音声の音量レベルを調整する。
〈試験ポイント側のVoIPサーバの構成〉
次に、試験波を送信して通話時のエコー除去を行う際に、試験波を受信してVoIP端末100に返送する、試験ポイント側のVoIPサーバ200の構成について説明する。
次に、試験波を送信して通話時のエコー除去を行う際に、試験波を受信してVoIP端末100に返送する、試験ポイント側のVoIPサーバ200の構成について説明する。
図3は、試験ポイント側のVoIPサーバ200の構成を説明する機能ブロック図である。試験ポイントとなるVoIPサーバ200の構成は、基本的には通信端末となるVo
IP端末100の構成と同様である。本実施の形態において、VoIP端末100と異なるVoIPサーバ200の構成は、音声レベル減衰部(ATTR)212である。この音声レベル減衰部212は、受信した試験波(音声)の減衰量を調整する。このとき、音声レベル減衰部212が減衰する減衰量は、例えば、標準的な携帯型電話あるいは一般の有線式電話などで相手側の音声が受話器のスピーカからマイクに伝達する(音声が洩れる)量に相当する。そして、VoIPサーバ200は、この減衰した試験波をVoIP端末100に返送する。減衰した試験波を受信したVoIP端末100は、この試験波と送信時の試験波の双方の波形を比較してエコー現象を発生しないような送受話器の音量を設定する。
IP端末100の構成と同様である。本実施の形態において、VoIP端末100と異なるVoIPサーバ200の構成は、音声レベル減衰部(ATTR)212である。この音声レベル減衰部212は、受信した試験波(音声)の減衰量を調整する。このとき、音声レベル減衰部212が減衰する減衰量は、例えば、標準的な携帯型電話あるいは一般の有線式電話などで相手側の音声が受話器のスピーカからマイクに伝達する(音声が洩れる)量に相当する。そして、VoIPサーバ200は、この減衰した試験波をVoIP端末100に返送する。減衰した試験波を受信したVoIP端末100は、この試験波と送信時の試験波の双方の波形を比較してエコー現象を発生しないような送受話器の音量を設定する。
〈エコー除去処理例〉
次に、本実施の形態におけるエコー除去処理について、フローチャートを参照して説明する。
次に、本実施の形態におけるエコー除去処理について、フローチャートを参照して説明する。
図4は、本実施の形態におけるエコー除去処理(本発明の通話音声補正方法に相当)を説明するフローチャートである。
エコー除去処理を行う際に、VoIP端末100は、試験ポイント側のVoIPサーバ200と接続する。接続先のVoIPサーバ200は、折り返し(返送処理)を開始する。VoIP端末100のVoIPエコー除去処理部120は、送話側の音声回路(音声圧縮部105付近)に、波形発生部130が生成した試験波を送信する。なお、このときの音声の入出力レベルは、予め定められたVoIP端末100の既定値とする(S101)。
エコー除去処理を行う際に、VoIP端末100は、試験ポイント側のVoIPサーバ200と接続する。接続先のVoIPサーバ200は、折り返し(返送処理)を開始する。VoIP端末100のVoIPエコー除去処理部120は、送話側の音声回路(音声圧縮部105付近)に、波形発生部130が生成した試験波を送信する。なお、このときの音声の入出力レベルは、予め定められたVoIP端末100の既定値とする(S101)。
波形発生部130が生成する試験波は、音声の波形に基づいて入出力レベルを調整するために、例えば1キロヘルツのサイン波、あるいは時報の音と同じ440キロヘルツの音声などを利用するのが考えられる。送信された試験波は、試験ポイント側のVoIPサーバ200を経由して送話側のVoIP端末100に返送される。
VoIP端末100は、試験ポイント側のVoIPサーバ200から返送された試験波を受信する。そして、VoIP端末100の波形相似判定部140は、受話側の回路から送信された試験波の波形を取得して、波形発生部130が発生させた試験波の波形(波形sとする)と比較する(S102)。
この受信した波形と送信した波形sとを比較するのは、以下の理由による。すなわち、送信された試験波の音量が大きければ、試験ポイント側のVoIPサーバ200で減衰されて返送された試験波にも波形sに相似した波形が発生している可能性がある。そして、このような波形sに相似した波形が発生している場合は、ユーザのスピーカからユーザ自身の音声が聞こえる、いわゆるエコー現象が発生していると考えられる。そこで、本実施の形態におけるエコー除去処理では、送信した試験波の波形sと試験ポイントから返送された試験波の波形を比較する。
返送された波形と波形sとを比較するときに、波形相似判定部140は、第1の条件として、この返送された試験波に何らかの音声を示す波形(波形rとする)が発生しているか否かを判定する(S103)。このとき、波形rが発生していない場合には、波形相似判定部140は、エコー現象が発生していないと判定して、本処理を終了する。
S103において、波形rが発生していると判定された場合には、波形相似判定部140は、この波形rが送信した試験波の波形sと相似しているか否かを判定する(S104)。
図5は、波形相似判定部140による波形相似判定処理の一例を示すフローチャートで
ある。まず、波形相似判定部140は、予め定められた試験波の発生周波数が例えば、Hz0であるとき、受信した波形rの周波数(例えば、HzI)を測定する(S1041)
そして、波形相似判定部140は、このHzIとHz0とを比較して、双方の波形の周波数の差分がHz0から定まる一定の基準値HzD以下であるか否かを判定する(S1042)。
ある。まず、波形相似判定部140は、予め定められた試験波の発生周波数が例えば、Hz0であるとき、受信した波形rの周波数(例えば、HzI)を測定する(S1041)
そして、波形相似判定部140は、このHzIとHz0とを比較して、双方の波形の周波数の差分がHz0から定まる一定の基準値HzD以下であるか否かを判定する(S1042)。
なお、この本実施の形態における基準値HzDは、全ての通話に対して一定の値である必要はない。すなわち、この基準値HzDは、相手側の通信端末の状態に応じて、複数の基準値を設けることができる。このときの複数の基準値HzDを設ける基準としては、例えば、利用する端末の種類(携帯電話や一般電話、あるいはIP電話の機種)、通信回線の種類(携帯電話網、一般電話網、あるいはIP電話網)、通信回線の通信状況(無線通信端末の電波の状態や有線回線の状態)などが挙げられる。このように、複数の基準値HzDを設けることによって、それぞれの相手側の通信端末の状態に適した、正確なエコー除去処理を実行することができる。
そして、周波数の差分がHzD以下である場合には、波形相似判定部140は、双方の波形は相似していると判定して、VoIPエコー除去処理部120に通知する(S1043)。また、周波数の差分がHzD以上である場合には、波形相似判定部140は、双方の波形は相似していないと判定して、VoIPエコー除去処理部120に通知する(S1044)。
S104において、波形rと波形sが相似していると判定された場合には、波形相似判定部140は、VoIPエコー除去処理部120に対してVoIP端末100の送信音量レベルを下げる必要があると通知する。そして、VoIPエコー除去処理部120は、ATT−S106に送信音量レベルを下げる(例えば、レベルを一段階下げる)ように指示する(S105)。
送信音量レベルを下げた後、波形相似判定部140は、波形rの大きさが予め定められた最低音量レベルの波形rminであるか否かを判定する(S106)。すなわち、rminとは、本処理によって得られる最小レベルのエコー現象の音量レベルを示している。このとき、波形rがrminである場合には、エコー除去処理が完了したものであるとして、本処理を終了する。また、S106において、波形rの大きさがrminでない場合には、さらにエコー除去処理を行う必要があるため、S101の処理に戻る。
なお、S105において、ATT−S106に対する送信音量レベルを下げる指示は、予め定められた最低音量レベルsminに到達するまでS101からS105の処理を繰り返し行う。そして、sminに到達してもS106において受信した音量レベルがrminに到達しない場合には、波形相似判定部140は、ATT−R108に対して受信音量レベルを下げるように指示する。このようにして、本処理では、ユーザに対して聞こえるエコー現象の音量レベルをrminに近づける。
〈実施の形態の効果〉
本実施の形態に係る通信端末による通話音声補正処理を実現することにより、以下のような効果が得られる。
本実施の形態に係る通信端末による通話音声補正処理を実現することにより、以下のような効果が得られる。
本実施の形態におけるエコー除去処理によれば、通話時に発生するエコー現象を含む障害を補正した音声を提供することができる。すなわち、本エコー除去処理によれば、ユーザにとって明瞭な状態の音声による電話サービスを提供することができる。
また、本実施の形態におけるエコー除去処理によれば、予め定められた基準に基づいて
エコー除去処理を行うため、実際の回線あるいは端末の状況に応じたエコー除去処理を行うことができる。
エコー除去処理を行うため、実際の回線あるいは端末の状況に応じたエコー除去処理を行うことができる。
さらに、本実施の形態におけるエコー除去処理によれば、送信音量レベルとともに受信音量レベルを調整してエコー現象を軽減するため、的確なエコー除去処理を行うことができる。
〈変形例〉
本実施の形態において、VoIP端末100は、主にIP電話サービスにおける音声情報のエコー現象処理の一例について説明したが、本発明ではこれに限らず、その他のストリーミング情報の通信端末などによる通信技術に対して広く実施することができる。
本実施の形態において、VoIP端末100は、主にIP電話サービスにおける音声情報のエコー現象処理の一例について説明したが、本発明ではこれに限らず、その他のストリーミング情報の通信端末などによる通信技術に対して広く実施することができる。
例えば、図4に示したエコー除去処理のS104において、波形相似判定部140は、図5に示した判定処理とは異なる基準で波形相似判定を行ってもよい。例えば、波形相似判定部140は、予め定められた相似判定テーブルを参照して、波形の部分的な一致度などに基づいて、送信時の波形sと受信した波形rの相似の度合いを判定する。そして、波形相似判定部140は、波形相似判定部140は、波形sと波形rとの相似の度合いに基づいて、エコー除去処理の有無を判定する。
そして、波形rと波形sとを比較した際に、所定の基準に基づいて双方の波形が相似していないと判断された場合には、波形相似判定部140は、受信した音声の波形に試験波以外の他の波形(例えば、回線の具合によって生じる雑音、混信する回線の音声などの様々なノイズが挙げられる)が含まれていると判断する。この場合に、波形相似判定部140は、S101の処理に戻り、再度の波形計測を実行する。
また、本実施の形態において、本発明の通話音声補正方法をIP電話網における電話サービスに適用したが、本発明の通話音声補正方法は他のあらゆる電話サービス、あるいはテレビ会議システムなどの双方向音声通信技術などの様々な音声通信技術に適用することができる。
本発明は、一般の電話網、携帯電話網、及びIP電話網を含めたあらゆる電話サービス、または音声情報を伝達するサービスを提供する産業に適用可能である。
100VoIP端末
101マイク
102アンプ
103ATT−SA
104デジタル/アナログ変換部
105音声圧縮部
106ATT−S
107VoIP通信プログラム実行部
108ATT−R
109ATT−RA
110アンプ
111スピーカ
120エコー除去処理部
130波形発生部
140波形相似判定部
200サーバ
212音声レベル減衰部
300電話網接続装置
400一般電話端末
500インターネット
101マイク
102アンプ
103ATT−SA
104デジタル/アナログ変換部
105音声圧縮部
106ATT−S
107VoIP通信プログラム実行部
108ATT−R
109ATT−RA
110アンプ
111スピーカ
120エコー除去処理部
130波形発生部
140波形相似判定部
200サーバ
212音声レベル減衰部
300電話網接続装置
400一般電話端末
500インターネット
Claims (20)
- 通話を行う通信端末に、
通話を中継する中継装置に予め定められた試験波を送信するステップと、
前記中継装置から返送された前記試験波を受信したときに、予め定められた基準に基づいて、送信時の試験波と受信した試験波との比較結果を算出するステップと、
前記比較結果に基づいて通話音声のレベルを調整するステップと、を実行させる、コンピュータで実行可能な通話音声補正プログラム。 - 前記通話音声のレベルを調整するステップは、
前記通信端末の送話側の音声のレベルを調整する、請求項1に記載の通話音声補正プログラム。 - 前記通話音声のレベルを調整するステップは、
前記通信端末の受話側の音声のレベルを調整する、請求項1に記載の通話音声補正プログラム。 - 前記比較結果を算出するステップは、
送信時の試験波と受信した試験波との差分が、予め定められた基準の範囲内にあるか否かについて比較を行う、請求項1に記載の通話音声補正プログラム。 - 前記比較結果を算出するステップは、
通話する相手の状態に応じて、前記基準を変更する、請求項1または4に記載の通話音声補正プログラム。 - 通話を中継する中継装置に予め定められた試験波を送信する試験波発生部と、
前記中継装置から返送された前記試験波を受信したときに、予め定められた基準に基づいて、送信時の試験波と受信した試験波との比較結果を算出する比較結果算出部と、
前記比較結果に基づいて通話音声のレベルを調整する音声レベル調整部と、を備える通話音声補正装置。 - 前記音声レベル調整部は、
前記通信端末の送話側の音声のレベルを調整する、請求項6に記載の通話音声補正装置。 - 前記音声レベル調整部は、
前記通信端末の受話側の音声のレベルを調整する、請求項6に記載の通話音声補正装置。 - 前記比較結果算出部は、
送信時の試験波と受信した試験波との差分が、予め定められた基準の範囲内にあるか否かについて比較を行う、請求項6に記載の通話音声補正装置。 - 前記比較結果算出部は、
通話する相手の状態に応じて、前記基準を変更する、請求項6または9に記載の通話音声補正装置。 - 通話を中継する中継装置に予め定められた試験波を送信する試験波発生部と、
前記中継装置から返送された前記試験波を受信したときに、予め定められた基準に基づいて、送信時の試験波と受信した試験波との比較結果を算出する比較結果算出部と、
前記比較結果に基づいて通話音声のレベルを調整する音声レベル調整部と、を備える通信端末。 - 前記音声レベル調整部は、
前記通信端末の送話側の音声のレベルを調整する、請求項11に記載の通信端末。 - 前記音声レベル調整部は、
前記通信端末の受話側の音声のレベルを調整する、請求項11に記載の通信端末。 - 前記比較結果算出部は、
送信時の試験波と受信した試験波との差分が、予め定められた基準の範囲内にあるか否かについて比較を行う、請求項11に記載の通信端末。 - 前記比較結果算出部は、
通話する相手の状態に応じて、前記基準を変更する、請求項11または14に記載の通信端末。 - 通話を行う通信端末が、
通話を中継する中継装置に予め定められた試験波を送信するステップと、
前記中継装置から返送された前記試験波を受信したときに、予め定められた基準に基づいて、送信時の試験波と受信した試験波との比較結果を算出するステップと、
前記比較結果に基づいて通話音声のレベルを調整するステップと、を実行する通話音声補正方法。 - 前記通話音声のレベルを調整するステップは、
前記通信端末の送話側の音声のレベルを調整する、請求項16に記載の通話音声補正方法。 - 前記通話音声のレベルを調整するステップは、
前記通信端末の受話側の音声のレベルを調整する、請求項16に記載の通話音声補正方法。 - 前記比較結果を算出するステップは、
送信時の試験波と受信した試験波との差分が、予め定められた基準の範囲内にあるか否かについて比較を行う、請求項16に記載の通話音声補正方法。 - 前記比較結果を算出するステップは、
通話する相手の状態に応じて、前記基準を変更する、請求項16または19に記載の通話音声補正方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004076794A JP2005269078A (ja) | 2004-03-17 | 2004-03-17 | 通話音声補正プログラム、通話音声補正装置、通信端末、通話音声補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004076794A JP2005269078A (ja) | 2004-03-17 | 2004-03-17 | 通話音声補正プログラム、通話音声補正装置、通信端末、通話音声補正方法 |
Publications (1)
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---|---|
JP2005269078A true JP2005269078A (ja) | 2005-09-29 |
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ID=35093172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004076794A Withdrawn JP2005269078A (ja) | 2004-03-17 | 2004-03-17 | 通話音声補正プログラム、通話音声補正装置、通信端末、通話音声補正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005269078A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016202147A1 (zh) * | 2015-06-15 | 2016-12-22 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种网络电话voip资源处理方法、装置及设备 |
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2004
- 2004-03-17 JP JP2004076794A patent/JP2005269078A/ja not_active Withdrawn
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