JP2005167684A - 伝送制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストリーミング情報の転送処理において通信状況の変化する環境であっても安定した通信品質を提供する。
【解決手段】本発明は、ストリーミング情報を送信する送信側端末と受信側端末の間における転送の遅延時間を測定し、前記遅延時間に基づいて、平均遅延時間を算出し、前記平均遅延時間に基づいて、前記ストリーミング情報を所定時間蓄積可能なバッファを有する受信側端末に対して前記ストリーミング情報の蓄積容量であるバッファ値を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークにおける移動端末に対するストリーミング情報の転送技術に関する。
従来から、VoIP(Voice over Internet Protocol)による音声情報転送技術を用いた、インターネット電話サービスなどのIP電話サービスが提供されている。このようなIP電話サービスでは、通話時の音声を音声情報として相手方に転送するために、送信元端末からの音声情報を圧縮して相手方の受信側端末に送信する。また、このようなIP電話サービスでは、受信した音声情報を復元して受信側端末に送信する。
ところで、VoIPにおける音声処理は、例えば、音楽用CDなどで用いるPCM(Pulse Code Modulation)技術を用いる。一般に、VoIPでは、20ミリ秒ごとに音声の振幅情報をデジタル化している。
音声情報転送時に、仮に転送時間が0でかつ転送時間の差も0であるならば、デジタル信号を取り出す際にも最初のデジタル信号の入ったパケットを20ミリ秒ごとに音声化すればよい。
一般に、上記音声情報は、IP(Internet Protocol)網などの通信網を経由すると、データの転送に時間(転送遅延)がかかる。また、IP電話サービスでは、連続的に送信される個々のデータのそれぞれに転送時間の差が生じる。そして、通信における送受信データの転送時間の差が変化(差が大きくなったり小さくなったりする)することによって生じる遅延のゆらぎ、あるいは送受信データの乱れを、一般にジッター(jitter)と呼ぶ。
そして、実際の音声情報の転送時には、転送時間がかかり、それぞれのデータには遅延時間が生じるため、ジッターが生じる。そして、この場合には、遅延を取り戻すために所定時間以上遅延したデータを破棄していた。従って、遅れたパケットは音声化されないため、結果的に通話時の音声が途切れてしまっていた。
上記の音声情報転送技術における通話時に、音声が断続的に途絶えることを防止するために、VoIPによるIP電話サービスで用いる機器(以下、VoIP機器とする)では、最初のパケットが入ってから、一定時間バッファにパケットを蓄積する。このとき、VoIP機器は、バッファに蓄積されたパケットのうち、先にバッファに蓄積されたパケットから順に音声化する。このような、データの送受信時に遅延のゆらぎや乱れを吸収するバッファをジッタバッファと呼ぶ。
なお、従来のIP電話サービスに関する技術として、携帯電話間の通話をIP網上で中継する際の音声中継技術(例えば、特許文献1参照。)が開示されている。
特開2001−230862号公報
ところで、通常の各種VoIPの機器(例えば、IP電話対応の電話機,ルータなど)には、上記のジッタバッファは、標準的に装備されているものの、ジッタバッファへのパ
ケットの容量であるバッファ値の設定は、自動化されていなかった。このため、従来のVoIP機器のジッタバッファでは、例えば以下のような問題があった。
従来のVoIP機器では、ジッタバッファのバッファ値が、通信時の帯域幅などの網内における現在の通信状況を考慮して定められていなかった。すなわち、従来の技術では、特に携帯端末などの無線によるIP電話の場合、通信状況が一定でないため、通信状況の変化によって音声の通信品質が影響を受けていた。従って、従来の無線通信を用いたVoIP機器では、IP電話サービスなどの音声情報の転送時において、現在の通信状況に応じた通信品質を提供することは困難であった。
本発明は上記事項に鑑みて為されたものであり、ストリーミング情報の転送処理において通信状況の変化する環境であっても安定した通信品質を提供することを、解決すべき課題とする。
本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、本発明は、ストリーミング情報を送信する送信側端末と受信側端末の間における転送の遅延時間を測定し、前記遅延時間に基づいて、平均遅延時間を算出し、前記平均遅延時間に基づいて、前記ストリーミング情報を所定時間蓄積可能なバッファを有する受信側端末に対して前記ストリーミング情報の蓄積容量であるバッファ値を設定するようにした。
本発明では、通信を行う端末間の遅延時間に基づいて、ストリーミング情報の転送時に生じるパケットの遅延や揺らぎ、あるいは一時的な通信の断絶などを吸収するためのいわゆるジッタバッファのバッファ値を設定する。
従って、本発明によれば、ストリーミング情報の転送処理において通信状況の変化する環境であっても安定した通信品質を提供することができる。
また、本発明は、所定時間内に遅延時間を複数回測定し、前記複数回測定した遅延時間のそれぞれと前記平均遅延時間との差を算出し、この算出した差に基づいて前記バッファ値を設定するようにしてもよい。
また、本発明は、前記算出した差の最大値と最小値とに基づいて前記バッファ値を設定してもよい。
また、本発明は、前記算出した差と予め定められた比率とに基づいて前記バッファ値を設定してもよい。
さらに、本発明は、前記端末への転送が、VoIPを用いた転送であって、前記ストリーミング情報が音声情報であってもよい。
なお、本発明は、以上の何れかの機能を実現させるプログラムであってもよい。また、本発明は、そのようなプログラムをコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録してもよい。また、本発明は、以上の何れかの機能を実現する装置であってもよい。さらに、本発明は、以上の何れかの機能を実現する通信端末であってもよい。
本発明の通信端末によれば、ストリーミング情報の転送処理において通信状況の変化する環境であっても安定した通信品質を提供する、という優れた効果を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を説明する。
本発明の実施の形態に係る通信端末の一例を、図1から図3に基づいて説明する。本実施の形態に係る通信端末は、インターネット等の汎用のネットワークにおけるストリーミング情報の転送時に、通信の遅延による通信品質の低下を防止するために、そのストリーミング情報を蓄積するジッタバッファを備える。そして、本発明の伝送制御装置は、通信状況の変化に応じて、通信端末のジッタバッファのバッファ値の設定を変更する。本実施の形態において、本発明の通信端末を、ストリーミング情報の一例である音声情報について、VoIP(Voice over Internet Protocol)を用いて送受信を行う、いわゆるIP電話サービスに適用する。
〈システム構成〉
図1は、本発明の実施の形態に係る、VoIPによるIP電話サービスを提供するシステムの一例を示す概略図である。図1において、本実施の形態に係るIP電話サービスは、本発明の通信端末の一例であるVoIP端末100、本発明の伝送制御装置の機能を有するVoIPサーバ200、電話網接続装置300、および一般電話端末400を備える。なお、VoIP端末100は、本実施の形態において、発信側VoIP端末100A及び着信側VoIP端末100Bとして、発信側と着信側の端末とに分けて説明する場合もある。
VoIP端末100は、ストリーミング情報の一例として、IP電話サービスにおける音声情報を送受信する。VoIP端末100が送受信する音声情報によって、利用者は通話を行う。VoIP端末100は、一般電話端末400との通話のほかに、個々のVoIP端末100と相互に通話もできる。
なお、本発明の通信端末に対応するVoIP端末100は、パーソナルコンピュータ(PC),携帯情報端末(PDA),携帯電話機,その他専用のコンピュータ等の各種コンピュータを用いて構成される。VoIP端末100は、不図示のハードウェアとして、制御装置(CPU,主記憶(RAM等),入出力ユニット,OS,デバイスドライバ等で構成される),二次記憶(ハードディスク等),通信制御装置(ネットワークインターフェイス装置等)を備えている。そして、VoIP端末100は、CPUが二次記憶に格納されているバッファ値設定プログラムを主記憶にロードして実行することにより、上記の機能を実現する装置として機能する。
VoIPサーバ200は、VoIPによるIP電話サービスを実現するために、送信側の端末と受信側の端末との間に、伝送経路の設定を行う。また、VoIPサーバ200は、VoIP端末100と一般電話端末400との通話時にストリーミング情報の転送を行う。また、VoIPサーバ200は、伝送経路の設定を行う際に、個々のVoIP端末100が相互に通話を行う際に着信側VoIP端末100のIPアドレスが不明の場合には、着信側VoIP端末100BのIPアドレスを取得して発信側VoIP端末100Aに通知する。発信側VoIP端末100Aは、取得した着信側VoIP端末100BのIPアドレスを用いて、伝送経路を確立して通話を開始する。このVoIPサーバ200は、例えば、インターネット上に設置される。そして、VoIPサーバ200は、ストリーミング情報の一例として、IP電話サービスの音声情報を転送する。
また、VoIPサーバ200は、上記のように経路の設定のために通話を行う前に発信側と着信側の双方の端末が接続する。そこで、VoIPサーバ200は、本発明の伝送制御装置の機能を有することで、双方の端末に対してジッタバッファのバッファ値の設定を行う。
本発明の伝送制御装置の機能として、VoIPサーバ200は、発信側VoIP端末100Aからの発信要求に応じて、着信側VoIP端末100Bにおけるジッタバッファの音声パケットの蓄積容量であるバッファ値を算出する。このとき、VoIPサーバ200は、発信側VoIP端末100Aと着信側VoIP端末100Bとの間の通信速度から算出した平均転送遅延時間に基づいて、バッファ値を算出する。そして、VoIPサーバ200は、このジッタバッファ値を着信側VoIP端末100Bに設定する。
VoIPサーバ200は、パーソナルコンピュータ(PC),ワークステーション(WS),専用のサーバマシン等のコンピュータを用いて構成される。VoIPサーバ200は、不図示のハードウェアとして、制御装置(CPU,主記憶(RAM等),入出力ユニット,OS,デバイスドライバ等で構成される),二次記憶(ハードディスク等),通信制御装置(ネットワークインターフェイス装置等)を備えている。そして、VoIPサーバ200は、CPUが二次記憶に格納されているバッファ値設定プログラムを主記憶にロードして実行することにより、上記の機能を実現する装置として機能する。
電話網接続装置300は、IP電話サービスを利用する上記VoIP端末100と、一般の電話網を利用する一般電話端末400とを接続する。
そして、発信側VoIP端末100Aから着信側VoIP端末100Bへの通話は、以下のように行う。まず、着信側VoIP端末100BのIPアドレスが不明の場合には、発信側VoIP端末100Aは、VoIPサーバ200を介して、着信側VoIP端末100BからIPアドレスを取得する(矢印A,B)。着信側VoIP端末100BのIPアドレスを取得した場合には、発信側VoIP端末100Aは、そのIPアドレスによって着信側VoIP端末100Bとの間で伝送経路の設定処理を行って、通信を開始する(矢印X)。
発信側VoIP端末100Aから一般電話端末400への通話は、以下のように行う。まず、発信側VoIP端末100Aは、VoIPサーバ200の位置にある不図示のゲートウェイに接続する(矢印Y)。発信側VoIP端末100Aは、VoIPサーバ200を介して、ゲートウェイとの間で伝送経路の設定を行う。ゲートウェイは、音声パケットを通常電話網に対応するアナログ音声に変換する。着信側の一般電話端末400は、公衆電話網または携帯電話網の電話網接続装置300を介して変換されたアナログ音声を受信する。
〈VoIPサーバによるジッタバッファ値設定処理〉
次に、VoIPサーバ200による、VoIP端末100のジッタバッファ値設定処理について説明する。
図2は、ジッタバッファ値設定処理を適用する、VoIPによる音声情報(音声パケット)の転送処理の概念図である。図2では、本実施の形態のインターネット電話における、個々のVoIP端末100間の通話時の転送処理(図1における矢印X間の通話)を示す。
発信側VoIP端末100Aに備えられるマイクなどの音声入力手段(不図示)から入力されたアナログ音声は、発信側VoIP端末100Aの音声圧縮ソフト(Codec)101Aによって、圧縮されたデジタル情報である音声パケットに処理される。Codec101Aによって圧縮された音声パケットは、音声パケットなどのストリーミング情報の送受信に用いるプロトコルの一つであるRTP(Real-time Transport Protocol)102A、RTP102Aが利用するトランスポート層のプロトコルであるUDP(User Datagram Pr
otocol)103Aを利用して、インターネット網などのIP網に送信される(矢印X1)。
IP網から音声パケットを受信した着信側VoIP端末100Bは、UDP103B,RTP102Bを経て、Codec101Bによって圧縮された音声パケットをアナログ音声に展開する。展開されたアナログ音声は、転送時に生じる転送時間の遅れなどによる音声の揺らぎや途切れを吸収するために、ジッタバッファ104Bに一定時間蓄積される。そして、着信側VoIP端末100Bは、一定時間経過後、アナログ音声をスピーカなどの音声出力手段(不図示)から出力する。なお、図2において、ジッタバッファ104Bの位置は、Codec101Bの後に置いたが、UDP103B以降音声出力処理までのどの位置においてもよい。
そして、VoIPサーバ200は、着信側VoIP端末100Bに対するバッファ値設定処理を行う。
図3は、本実施の形態に係るジッタバッファの音声パケットの蓄積容量であるバッファ値の設定処理を説明するフローチャートである。
まず、VoIPサーバ200は、発信側VoIP端末100Aからの音声パケットの発信要求(VoIP発信要求)を受信すると、着信側との経路の設定を行い、ジッタバッファのバッファ値を設定するための動作を開始する(S101)。このとき、VoIPサーバ200は、発信側VoIP端末100Aおよび着信側VoIP端末100Bの双方のIPアドレスを、発信側VoIP端末100Aから取得する。なお、着信側VoIP端末100BのIPアドレスを発信側VoIP端末100Aから取得できない場合には、VoIPサーバ200は、VoIPサーバ200が保持する着信側VoIP端末100BのIPアドレスを参照してIPアドレスを取得する。また、着信側が一般電話端末400の場合には、VoIPサーバ200は、ゲートウェイのIPアドレスを着信側のIPアドレスとする。
VoIPサーバ200は、発信側VoIP端末100Aと着信側との間の通信速度を測定する(S102)。この通信速度の測定方法は、発信側VoIP端末100Aから着信側VoIP端末100B(一般電話端末400の場合にはゲートウェイ)に一定量のパケットを送付する。そして、発信側VoIP端末100Aは、着信側からの応答パケットを受信した際に、パケットの送信時刻と応答パケット受信時刻から遅延時間(Di)を算出する。この遅延時間から、片方向の遅延時間(HDi)を、以下の式(1)
(1):HDi=Di/2
から得る。このとき、通常、VoIPによる通話では、通話を行う双方の端末が、それぞれの契約などから利用可能な帯域が異なるため、双方の端末で必要なバッファ値が異なる。従って、本実施の形態では、個別にジッタバッファのバッファ値を設定する。そして、本実施の形態では、遅延時間の算出の一例として、この往復の遅延時間の半分の値を片方向の遅延時間として用いる。
VoIPサーバ200は、この遅延時間の算出を一定時間(例えば、10秒)のn個のサンプルデータについて行う。そして、VoIPサーバ200は、サンプルデータに基づいて、平均遅延時間(AD)を、式(2)
(2):AD=1/n(Σi=1,..,n, Hdi)
から算出する。
ADを算出したVoIPサーバ200は、一定時間内に所定回数測定した個々の遅延時間とADとの差(Jti)を式(3)
(3):Jti =AD-Hdi, I=1,..,n
から算出する。
そして、VoIPサーバ200は、式(3)で算出した所定回数分nのJtiのうち、最大値と最小値との差(MaxJt)を、式(4)
(4):MaxJt=Max{|Jti - Jtj|;i,j=1,..,n}
によって算出する(S103)。
MaxJtを算出した後、VoIPサーバ200は、伝送するパケットにおける全てのJtiのうち、所定の範囲内に収まるJtiの比率(許容パケット損失率:PL)が0であるか否かを判断する(S104)。通常、PLは、通常の電話サービスにおいて許容されている数%程度の通話の瞬断と同程度の値に設定する。音声パケットのジッタ(遅延、揺らぎ)は、利用者の耳に届くときには音声の遅れとなる。そして、通話時の音声の遅れは、利用者の話しやすさなどのサービスの使用感に影響する。このため、IP電話サービスでは、通話に影響が生じない程度に所定時間以上遅延するパケットを欠損させるための許容率を設けることで、利用者が感じる通話の遅延を少なくさせている。なお、この許容パケット損失率の値は、VoIP端末100を利用する利用者、もしくはサービスの提供者が予め任意に設定可能とする。
S104においてPL=0とした場合に、VoIPサーバ200は、遅延時間を示すジッタ値(J)として、S103で算出したMaxJtを設定する(S105)。
また、S104においてPLを0以上の値にした場合に、VoIPサーバ200は、パケット全体のうち所定の値よりJtiが大きいものを損失するパケットと定め、それ以外のJtiのうち最大の値をジッタバッファのバッファ値とする。そこで、このような値を近似的に算出するために、VoIPサーバ200は、上記S102で算出した各Jti間の差(隣り合うJti同士の差)とMaxJtとの比率が、パケット全体にしめる生存するパケットの割合(1−PL)に収まるJtiの最大値を、PLmaxJtとする。そして、VoIPサーバ200は、このPLmaxJtをジッタ値として設定する(S106)。PLmaxJtを算出する条件式(5)は、(5):PLmaxJt={Jti; Max|Jti - Jt(i+1)|/MaxJt < 1-PL}
である。
VoIPサーバ200は、上記S105、S106にて算出したJの値をジッタバッファ値と定める(S107)。そして、VoIPサーバ200は、このJをジッタバッファ値として設定するように、着信側VoIP端末100Bに指示する。着信側VoIP端末100Bにおいて、ジッタバッファ値としてJを設定後、発信側VoIP端末100Aは、通信を開始する。
〈実施の形態の効果〉
本実施の形態に係る通信端末によるバッファ値設定処理を実現することにより、以下のような効果が得られる。
本実施の形態に係るバッファ値設定処理によれば、個々のストリーミング情報を転送する端末の通信環境に応じて、バッファ値を設定する。このため、例えば、ストリーミング情報として音声パケットの送受信を行った場合には、このバッファ値設定処理によれば、通信手段として無線通信を用いた場合であっても、揺らぎや途切れることが少ない、利用者が聞き取りやすい音声を提供することができる。
〈変形例〉
本実施の形態において、VoIPサーバ200は、主にIP電話サービスにおける音声情報の圧縮処理の一例について説明したが、本発明ではこれに限らず、その他のストリーミング情報の伝送制御装置に対して広く実施することができる。
例えば、本実施の形態に係るVoIPサーバ200は、図1のようにインターネット上に設置されていたが、本発明ではこれに限定されない。すなわち、このVoIPサーバ200は、個々の端末が接続するローカルなネットワークに設置されていてもよい。
また、本実施の形態では、本発明の伝送制御装置に対応するVoIPサーバ200による着信側VoIP端末100Bのジッタバッファ値設定処理を説明したが、本実施の形態におけるジッタバッファ値設定処理は、VoIP端末にジッタバッファ値設定プログラムをインストールして、個々のVoIP端末同士で実行してもよい。この場合、発信側VoIP端末100Aからの発信要求に対して、着信側VoIP端末100Bが応答する際に、通信速度を測定し、発信側VoIP端末100Aまたは着信側VoIP端末100Bのいずれかが本処理を実行する。そして、ジッタバッファ値算出後、算出したVoIP端末は、着信側VoIP端末100Bのジッタバッファ値を設定する。このように、個々のVoIP端末にジッタバッファ値設定プログラムを実行させることで、個々のVoIP端末100が直接通信を確立する場合においても、本発明の処理を実施することができる。
また、例えば、本実施の形態に係るVoIPサーバ200の機能と、VoIPサーバ200の機能とを組み合わせた装置によって、ジッタバッファ値設定処理を実行してもよい。
また、例えば、本実施の形態では、送信したパケットに対する応答が戻ってくるまでの往復の遅延時間の半分の値を、遅延時間の算出に用いたが、本発明ではこれに限定されない。すなわち、本発明では他の方法によって遅延時間を定めてもよい。
さらに、上記実施の形態において、隣り合うJti同士の差とMaxJtとの比率と、パケットの損失率とに基づいて近似的にPLmaxJtを算出していたが、本発明ではこれに限定されない。例えば、PLmaxJtを算出する際に、各Jtiを最大のものから順番に並べてそれぞれの差をとって求めてもよい。
本発明は、IP電話サービスなどの情報処理端末のストリーミング情報の転送処理を提供する産業に適用可能である。
本発明の実施の形態に係る、IP電話サービスを提供するシステムの一例を示す概略図である。 本実施の形態に係る、VoIPによる音声情報(音声パケット)の転送処理の概念図である。 本実施の形態に係る、ジッタバッファ値設定処理のフローチャートである。
符号の説明
100 VoIP端末
101 Codec
102 RTP
103 UDP
104 ジッタバッファ
200 VoIPサーバ
300 電話網接続装置
400 一般電話端末

Claims (16)

  1. ストリーミング情報を送信する送信側端末と受信側端末の間における転送の遅延時間を測定する遅延時間測定手段と、
    前記遅延時間に基づいて、平均遅延時間を算出する平均遅延時間算出手段と、
    前記平均遅延時間に基づいて、前記ストリーミング情報を所定時間蓄積可能なバッファを有する受信側端末に対して前記ストリーミング情報の蓄積容量であるバッファ値を設定する、バッファ値設定手段と、を備える、伝送制御装置。
  2. 前記遅延時間測定手段が、所定時間内に遅延時間を複数回測定し、
    前記バッファ値設定手段が、前記複数回測定した遅延時間のそれぞれと前記平均遅延時間との差を算出し、この算出した差に基づいて前記バッファ値を設定する、請求項1に記載の伝送制御装置。
  3. 前記バッファ値設定手段が、前記算出した差の最大値と最小値とに基づいて前記バッファ値を設定する、請求項2に記載の伝送制御装置。
  4. 前記バッファ値設定手段が、前記算出した差と予め定められた比率とに基づいて前記バッファ値を設定する、請求項2に記載の伝送制御装置。
  5. 前記端末への転送が、VoIPを用いた転送であって、
    前記ストリーミング情報が音声情報である、請求項1から4の何れかに記載の伝送制御装置。
  6. 受信したストリーミング情報を所定時間蓄積可能なバッファを有する通信端末であり、
    ストリーミング情報を送信する送信側端末との間における転送の遅延時間を測定する遅延時間測定手段と、
    前記遅延時間に基づいて、平均遅延時間を算出する平均遅延時間算出手段と、
    前記平均遅延時間に基づいて、前記バッファにおける前記ストリーミング情報の蓄積容量であるバッファ値を設定する、バッファ値設定手段と、を備える、通信端末。
  7. 前記遅延時間測定手段が、所定時間内に遅延時間を複数回測定し、
    前記バッファ値設定手段が、前記複数回測定した遅延時間のそれぞれと前記平均遅延時間との差を算出し、この算出した差に基づいて前記バッファ値を設定する、請求項6に記載の通信端末。
  8. 前記バッファ値設定手段が、前記算出した差の最大値と最小値とに基づいて前記バッファ値を設定する、請求項7に記載の通信端末。
  9. 前記バッファ値設定手段が、前記算出した差と予め定められた比率とに基づいて前記バッファ値を設定する、請求項7に記載の通信端末。
  10. 前記端末への転送が、VoIPを用いた転送であって、
    前記ストリーミング情報が音声情報である、請求項6から9の何れかに記載の通信端末。
  11. ストリーミング情報を送信する送信側端末と受信側端末の間における転送の遅延時間を測定するステップと、
    前記遅延時間に基づいて、平均遅延時間を算出するステップと、
    前記平均遅延時間に基づいて、前記ストリーミング情報を所定時間蓄積可能なバッファ
    を有する受信側端末に対して前記ストリーミング情報の蓄積容量であるバッファ値を設定するステップと、を実行させる、コンピュータで実行可能なバッファ値設定プログラム。
  12. 前記遅延時間を測定するステップにおいて、所定時間内に遅延時間を複数回測定し、
    前記バッファ値を設定するステップにおいて、前記複数回測定した遅延時間のそれぞれと前記平均遅延時間との差を算出し、この算出した差に基づいて前記バッファ値を設定する、請求項11に記載のバッファ値設定プログラム。
  13. 前記バッファ値を設定するステップにおいて、前記算出した差の最大値と最小値とに基づいて前記バッファ値を設定する、請求項12に記載のバッファ値設定プログラム。
  14. 前記バッファ値を設定するステップにおいて、前記算出した差と予め定められた比率とに基づいて前記バッファ値を設定する、請求項12に記載のバッファ値設定プログラム。
  15. 前記端末への転送が、VoIPを用いた転送であって、
    前記ストリーミング情報が音声情報である、請求項11から14の何れかに記載のバッファ値設定プログラム。
  16. ストリーミング情報を送信する送信側端末と受信側端末の間における転送の遅延時間を測定するステップと、
    前記遅延時間に基づいて、平均遅延時間を算出するステップと、
    前記平均遅延時間に基づいて、前記ストリーミング情報を所定時間蓄積可能なバッファを有する受信側端末に対して前記ストリーミング情報の蓄積容量であるバッファ値を設定するステップと、を実行する、バッファ値設定方法。
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