JP2008139623A - ディジタル電話機、音補正装置、方法、プログラム及びその記録媒体 - Google Patents

ディジタル電話機、音補正装置、方法、プログラム及びその記録媒体 Download PDF

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陽一 羽田
Yuusuke Hiwazaki
祐介 日和▲崎▼
Manabu Okamoto
学 岡本
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Abstract

【課題】符号化復号化方式に応じて自動的にイコライザー特性を選択し、その選択されたイコライザー特性に基づくイコライザー処理を行う。
【解決手段】複数の符号化復号化方式について、所定の送話イコライザー特性及び/又は所定の受話イコライザーを対応づけたテーブルが記憶されたテーブル記憶部510、520を設けておく。イコライザー特性選択器50が、選択された符号化復号化方式に対応した送話イコライザー特性及び/又は受話イコライザー特性を、上記テーブルから選択する。イコライザー処理器60が、上記選択された送話イコライザー特性及び/又は受話イコライザー特性に基づくイコライザー処理を送話音及び/又は受話音について行う。符号化復号化方式だけではなく、通話で用いられる電気音響変換器を考慮してイコライザー特性選択し、そのイコライザー特性に基づく処理を行うようにしてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディジタル通信網、インターネットを用いたVoIP通信網、あるいは直接IP通信網に接続して利用するディジタル電話機、その音補正装置、方法、プログラム及びその記録媒体に関するものである。
従来の電話網又はISDN網に接続される電話機に代わり、近年、インターネット回線に直接接続可能なディジタル電話機を利用して音通信を行う機会が増えてきている。本明細書、特許請求の範囲では、ディジタル電話機は、いわゆるIP電話機やIPソフトフォンを含むことにする。
図11に一般的なディジタル電話機1の構成例を示す。ディジタル電話機1は、送話器3で収音したアナログ音をディジタル信号に変換するA/D変換器4、A/D変換されたディジタル音信号を圧縮符号化する符号化器(エンコーダ)5、符号化器5からのデータをパケット化してネットワークに送出するパケット送信器6、通信網(ネットワーク)7、ネットワークから送られてきた音符号化データを受信するパケット受信器8、受け取った受信パケットをディジタルの音データに復号する復号化器(デコーダ)9、復号されたディジタルの音データをアナログの音信号に変換するD/A変換器10、相手の電話番号等を入力するためのキーパッド12、通信相手を指定し、呼を確立して符号化復号化方式を選択する呼制御器13、複数の符号化方式を蓄積している符号化方式蓄積器14、複数の復号化方式を蓄積している復号化方式蓄積器15を有する。また、ディジタル電話機1には、従来のアナログ電話機で用いられている送受話器(ハンドセット)2が接続されている。送受話器2は、人の声をアナログ音信号に変換する送話器(マイク)3、D/A変換されたアナログ音信号を物理的に音として人間の耳に伝える受話器(スピーカー)11を有する。
ここで、符号化方式蓄積器14および復号化方式蓄積器15には、一般には、G.711、G.729などの複数の符号化復号化方式が搭載されている。また、図11においては通常有する増幅器類については省略して記載している。
まず、ディジタル電話機1の利用者は、キーパッド12により相手の電話番号を入力する。ここで、相手先の指定方法は番号以外の記号でもかまわない。また、直接番号および記号を入力するのではなく、いわゆる短縮ダイヤルによってあらかじめ蓄積された情報を呼び出す方式でもかまわない。呼制御器13は、指定された電話番号の相手と呼を確立する。この際、呼制御器13は、どの符号化復号化方式で通信を行うかを通信相手と例えばRFC3261(非特許文献1)で決められた方式でネゴシエーションし、お互いが持つ通信可能な符号化復号化方式から通信可能な符号化復号化方式を選択する。選択された符号化復号化方式についての情報は、符号化方式蓄積器14に伝えられ、符号化器5には選択された符号化方式が伝えられ、実際の符号化が行われる。復号においても同様な手順が、復号化方式蓄積器15と復号化器9において行われる。
このディジタル電話機1を用いて通話を行うときは、従来の電話網との相互接続通話が行えるように、G.711(μ−law)方式という符号化方式が用いられる場合が多い。このG.711(μ−law)方式で通信する場合、音周波数帯域は電話網と同じ300Hz〜3.4kHzに帯域制限されているため、ディジタル電話機1に、電話網で用いられてきたアナログ電話機の送受話器を、送受話器2としてそのまま用いてもなんら問題は生じない。
しかし、近年、IPネットワークでは、伝送容量が飛躍的に増えたことや、音通信の高品質化の要望から、300Hzから3.4kHzに帯域制限された狭帯域音信号よりも広い帯域の音信号での通信が望まれるようになってきた。
このため、ディジタル電話機では、従来の300Hzから3.4kHzの狭帯域で通信を行うための符号化方式であるG.711やG.729の他に、7kHz帯域まで通信可能なG.722やUEMCLIP(例えば、特許文献1,2参照。)等の独自の方式を搭載したディジタル電話機が登場している。
図12に、従来のアナログ電話機で用いられてきた受話器の周波数振幅特性21と、比較のために、音楽受聴用のヘッドホンの周波数振幅特性22とを示す。ヘッドホンの周波数振幅特性22が平坦ではないのは、測定系の特徴であり、ここでは周波数帯域の違いやピークの位置の違いに着目する。図12から、従来のアナログ電話機の受話器の周波数帯域がヘッドホンに比べて制限されていることがわかる。また、2.2kHz付近に鋭いピークの山があることが分かる。これは、300Hzから3.4kHzに帯域制限された音信号においても、通話の明瞭性が損なわれないようにするために工夫された結果である。
図13に、従来のアナログ電話機で用いられてきた送話器の周波数振幅特性31と、比較のために、理想的な周波数振幅特性32とを示す。図13から、従来のアナログ電話機の送話器の周波数帯域が理想的な周波数振幅特性32に比べて制限されていることが分かる。また、1040Hzの低い周波数から3.4kHz付近にかけて徐々に持ち上がっていく特性になっていることが分かる。これもやはり、300Hzから3.4kHzに帯域制限された音信号においても、通話の明瞭性が損なわれないようにするために工夫された結果である。
また、電話の品質を改善する方法として、従来の電話音の周波数特性をイコライザーで変化させる方法が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。特許文献3によれば、通話前に自分の年齢等を入力することにより、自分が聞きやすいように電話音の周波数特性を選択できる方法が提案されている。
RFC3261、インターネット<URL:http://www.softfront.co.jp/tech/ietfdoc/org/rfc3261.txt> 特開2005−229259号公報 特開2006−119301号公報 特許第3236268号公報
ディジタル電話機1において、送受話器2として従来のアナログ電話機の送受話器が用いられており、かつ、G.722等の広帯域で通信可能な符号化復号化方式が選択されている場合には、広い帯域の音信号が自然に再生できずに、いわゆる電話の音になってしまうという問題が生じる。従来のアナログ電話機の送受話器は、図12、図13に示したような周波数特性を有するためである。
一方、送話器、受話器で帯域が制限されないように、送受話器2として広い帯域を持つマイクロホンやヘッドホンが用いられており、かつ、従来からある電話網との相互通信をするために、帯域幅の狭いG.711(μ−law)等の符号化復号化方式が選択されている場合には、逆に300Hzから3.4kHzの帯域での通信においては、音が聞きにくくなるという問題が生じる。広い帯域を持つマイクロホンやヘッドホンは、帯域幅の狭い符号化復号化方式によって制限された300Hzから3.4kHzの帯域では、図12、図13に示すように特性が低いためである。
また、理想的な広帯域音信号に対応した送受話器が設計できないという問題もある。
また、自分の年齢を予め入力してから電話をする方法では、通話ごとに設定を変える必要があり、煩わしいという問題がある。
本発明では、複数の符号化復号化方式について、所定の送話イコライザー特性及び/又は所定の受話イコライザーを対応づけたテーブルをテーブル記憶手段に記憶しておく。選択された符号化復号化方式に対応した送話イコライザー特性及び/又は受話イコライザー特性を、上記テーブルから選択する。上記選択された送話イコライザー特性及び/又は受話イコライザー特性に基づくイコライザー処理を送話音及び/又は受話音について行う。
選択された符号化復号化方式の帯域幅に応じた適切なイコライザー特性が選択されるため、音質が良くなる。また、イコライザー特性の選択と、そのイコライザー特性に基づくイコライザー処理が自動的に行われるため、ユーザーの手を煩わせることがない。
[第1実施形態]
図1と図2を用いて、本発明の第1実施形態によるディジタル電話機100と音補正器90について説明する。図1は、ディジタル電話機100と音補正器90の機能構成と、ディジタル電話機100に接続される機器を例示する図である。図1に示すように、ディジタル電話機100には、従来のアナログ電話機で用いられている送受話器2が、通話をすることができるように接続されている。また、ディジタル電話機100は、インターネットやディジタル通信網などの通信網7に接続されている。図2は、ディジタル電話機100の音補正器90の処理の流れを例示する図である。
以下では、本発明によるディジタル電話機100と従来技術によるディジタル電話機1とで異なる部分である音補正器90について説明する。
音補正器90は、イコライザー特性選択器50、イコライザー特性蓄積器40、イコライザー処理器60を有する。イコライザー特性選択器50は、受話イコライザー特性選択器51、送話イコライザー特性選択器52を有する。イコライザー特性蓄積器40は、受話イコライザー特性蓄積器41、送話イコライザー特性蓄積器42を有する。イコライザー処理器60は、受話イコライザー処理器61、送話イコライザー処理器62を有する。
呼制御器13は、従来技術と同様の方法で、キーパッド12等により指定された電話番号の相手と呼を確立する。呼制御器13は、通信相手と、どの符号化復号化方式で通信を行うのかをネゴシエーションし、お互いが通信可能な符号化復号化方法を選択する。すなわち、符号化方式蓄積器14に蓄積された符号化復号化方式、復号化方式蓄積器15に蓄積された符号化復号化方式の中から、通信で用いる符号化復号化方式が選択される。選択された符号化復号化方式についての情報は、符号化方式蓄積器14と復号化方式蓄積器15、及び、イコライザー特性選択器50に出力される。
受話イコライザー特性蓄積器41には、複数の符号化復号化方式に対応した受話イコライザー特性が予め蓄積されている。受話イコライザー特性蓄積器41には、復号化方式蓄積器15に蓄積された符号化復号化方法に対応した受話イコライザー特性が少なくとも蓄積されている。同様に、送話イコライザー特性蓄積器42にも、予め複数の符号化復号化方式に対応した送話イコライザー特性が蓄積されている。送話イコライザー特性蓄積器42には、符号化方式蓄積器に蓄積された符号化復号化方法に対応した送話イコライザー特性が少なくとも蓄積されている。送話イコライザー特性、送話イコライザー特性の計算の仕方については後述する。
受話イコライザー特性選択器51は、テーブル記憶部510を有しており、テーブル記憶部510には、選択される可能性のある複数の符号化復号化方式と、受話イコライザー特性蓄積器41に蓄積された受話イコライザーとを対応づけたテーブルが記憶されている。例えば、テーブル記憶部510には、図3に示すようなテーブルが記憶されている。同様に、送話イコライザー特性選択器52は、テーブル記憶部520を有しており、テーブル記憶部520には、選択される可能性のある複数の符号化方式と、送話イコライザー特性蓄積器42に蓄積された送話イコライザーとを対応づけたテーブルが記憶されている。例えば、テーブル記憶部510には、図4に示すようなテーブルが記憶されている。
図4に示すテーブルでは、比較的帯域幅が狭い符号化復号化方式であるG.711とG.729に送話イコライザー特性Hsn(w)が、比較的帯域幅が広い符号化復号化方式であるG.722とUEMCLIPに送話イコライザー特性Hsb(w)がそれぞれ対応づけられている。また、図3に示すテーブルでは、比較的帯域幅が狭い符号化復号化方式であるG.711とG.729に受話イコライザー特性Hrn(w)が、比較的帯域幅が広い符号化復号化方式であるG.722とUEMCLIPに受話イコライザー特性Hrb(w)がそれぞれ対応づけられている。テーブルは、図3及び図4に示すものに限られない。例えば、符号化復号化方式ごとに異なる送話イコライザー特性を対応づけるものや、符号化復号化方式ごとに異なる受話イコライザー特性を対応づけるものであっても良い。
受話イコライザー特性選択器51は、テーブル記憶部510から読み出したテーブルを参照して、呼制御器13が選択した符号化復号化方式に対応した受話イコライザー特性を自動的に選択する(ステップS1)。選択された受話イコライザー特性についての情報は、受話イコライザー特性蓄積器41に出力される。同様に、送話イコライザー特性選択器52は、テーブル記憶部520から読み出したテーブルを参照して、呼制御器13が選択した符号化復号化方式に対応した送話イコライザー特性を自動的に選択する(ステップS1)。選択された送話イコライザー特性についての情報は、送話イコライザー特性蓄積器42に出力される。
受話イコライザー特性蓄積器41は、受話イコライザー特性選択器51が選択した受話イコライザー特性を受話イコライザー処理器61に出力する。受話イコライザー処理器61は、選択され、受話イコライザー特性蓄積器41から読み出した受話イコライザー特性に基づくイコライザー処理を、受話音について行う。具体的には、復号化器9で復号された音信号に対してイコライザー処理を行い、イコライザー処理をした音信号をD/A変換器10に出力する(ステップS2)。
同様に、送話イコライザー特性蓄積器42は、送話イコライザー特性選択器52が選択した送話イコライザー特性を送話イコライザー処理器62に出力する。送話イコライザー処理器62は、選択され、送話イコライザー特性蓄積器42から読み出した送話イコライザー特性に基づくイコライザー処理を、送話音について行う。具体的には、A/D変換器4でA/D変換された音信号に対してイコライザー処理を行い、イコライザー処理をした音信号を符号化器5に出力する(ステップS2)。
上記説明したように、第1実施形態の音補正器90とディジタル電話機100によれば、適切な受話イコライザー特性と送話イコライザー特性が、選択された符号化復号化方式に応じて自動的に選択され、その選択された受話イコライザー特性と送話イコライザー特性に基づくイコライジング処理も自動的に行われる。したがって、選択された符号化復号化方式の帯域幅に応じた適切なイコライザー特性が選択されるため、音質が良くなり、また、イコライザー特性の選択と、そのイコライザー特性に基づくイコライザー処理が自動的に行われるため、ユーザーの手を煩わせることがない、というメリットを有する。
<イコライザー特性(イコライザー係数)の求め方>
以下、送話イコライザー特性と受話イコライザー特性の求め方について説明する。送話イコライザー特性蓄積器42と受話イコライザー特性蓄積器41にはそれぞれ、符号化復号化方式に対応したイコライザー特性、すなわち、イコライザー係数が保存蓄積される。ここで、一般に符号化復号化方式によって大きく異なるのは音周波数帯域なので、以下では主にG.711やG.729等の方式をターゲットにした狭帯域符号化復号化方式用の送話イコライザー特性Hsn(w)・受話イコライザー特性Hrn(w)と、G.722等の広帯域符号化復号化方式用の送話イコライザー特性Hsb(w)・受話イコライザー特性Hrb(w)を決定する方法について説明する。Hは一般に複素数であり、wは周波数、sは送話、rは受話、nは狭帯域、bは広帯域を表す。また、一般には広帯域は7kHzではなく、それ以上の任意の周波数を任意の数だけ設定可能だが、ここでは簡単のため、広帯域符号化と狭帯域符号化の2つの符号化方式を扱う場合について説明を行う。
《イコライザー特性決定方法その1》
まず、目標となる受話特性および送話特性を決定する。広帯域音に対しては、送話特性は、図13の理想的なマイクロホンの周波数特性32で示すように、ほぼ平坦な周波数特性となる。受話特性も人間の耳元で平坦に聞こえるような周波数特性を目標特性とすることが望ましい。その特性は、たとえば主観評価結果によって設定される。狭帯域音に対する目標特性は、従来のアナログ電話機の特性を目標特性にすることなどが考えられる。以下では、目標特性をDij(w)(i=s,r:j=n,b)として表す。Dは一般に複素数である。
次に、ディジタル電話機に用いられる電気音響変換器のマイクの送話特性及びスピーカーの受話特性が測定される。すなわち、第1実施形態(図1)においては、送話器3の送話特性と受話器11の受話特性が測定される。測定は、通常、M系列信号やインパルス法(例えば、参考文献1参照。)を用いてインパルス応答として測定される。ここでは、測定した結果をFij(w)(i=s,r:j=n,b)とする。あらかじめ決定しておいた目標特性Dij(w)と実際に測定した結果Fij(w)がほぼ同一になるようにイコライザー係数Hij(w)(i=s,r:j=n,b)は決定される。具体的には、イコライザー係数とは、次の関係を満たすものとなる。
Hij(w)×Fij(w)=Dij(w) …(1)
したがって、イコライザー特性は、
Hij(w)=Dij(w)/Fij(w)
を計算することで求められる。すなわち、周波数ごとに、目標特性を、電気音響変換器の送話特性で割ることにより、送話イコライザー特性を計算することができる。また、周波数ごとに、目標特性を、電気音響変換器の受話特性で割ることにより、受話イコライザー特性を計算することができる。
[参考文献1]大賀 寿郎、外2名,「音響システムとディジタル処理」,
電子情報通信学会,1995年3月,p.158
ここで、Hij(w)の特性は、イコライザー処理は時間領域のFIRフィルタで実現されることが多いが、時間領域に変換するときに、FIRフィルタ係数の最大振幅が、図5の25(周波数領域で設計されたFIRフィルタ係数例)で示すように、FIRフィルタ係数の真ん中に来てしまう。このような場合には、相手との通信において、遅延が増大するという問題が生じる。このため、最小位相化処理(例えば、参考文献2参照。)を行い、先頭に寄せると遅延削減に有効となり、通話品質の向上に繋がる。図6の26に最小位相化したFIRフィルタ係数を示す。図から最大の振幅が時間の先頭に位置し、遅延が生じていないことが分かる。なお、図5と図6において、グラフの横軸はFIRフィルタのタップ位置、縦軸はFIRフィルタ係数の振幅を表す。
[参考文献2]A.V.Oppenheim著、伊達玄訳,「ディジタル信号処理
(下)」,コロナ社,1978年6月,P.160−180
《イコライザー特性決定方法その2》
目標となる受話特性と送話特性の決定方法、及び、電気音響変換器の送話特性と受話特性の測定方法は、上記説明したイコライザー特性決定方法その1と変更はないが、イコライザー特性として、次の関係を満たすものとする。
Hij(w)*|Fij(w)|=|Dij(w)| …(2)
前述の式(1)が周波数振幅特性のみならず、位相特性までイコライジング仕様としているのに対して、この式(2)は、周波数特性の振幅特性のみをイコライジングするための式となっている。具体的には、イコライザー特性は、
Hij(w)=|Dij(w)|/|Fij(w)|
で求められる。すなわち、周波数ごとに、目標特性の振幅を、電気音響変換器の送話特性の振幅で割ることにより、送話イコライザー特性を計算することができる。また、周波数ごとに、目標特性の振幅を、電気音響変換器の受話特性の振幅で割ることにより、受話イコライザー特性を計算することができる。
ここで、Hij(w)の特性は、イコライザー処理は時間領域のFIRフィルタで実現されることが多いので、時間領域に変換されるが、この場合には位相特性として、直線位相等の適当な位相を付加することが一般的に行われる。また、FIRフィルタ係数の最大値が中央付近に位置する場合は、やはり最小位相化処理を行うことで、遅延時間の増大を防ぐことができる。
《イコライザー特性決定方法その3》
前述の2つの方法は、1つの電気音響変換器を代表として考え、その電気音響変換器の特性でイコライザー係数を決定する手法だが、複数の電気音響変換器が使用される可能性がある場合には、電気音響変換器のバラツキに対して、平均的なイコライザー特性をこれらの複数の電気音響変換器から求めることも可能である。
目標となる受話特性と送話特性の決定方法は前述と変更はない。次に、複数の電気音響変換器の送話特性および受話特性を測定する。ここで、測定した特性を、
Fij_k(w)(i=s,r:j=n,b:k=1…K)
とする。Kは、測定した電気音響変換器の個数である。
この場合には、k番目の電気音響変換器によって定まるイコライザー特性をHij_k(w)とすると、Hij_k(w)は、次の式を満たす。
Hij_1(w)*|Fij_1(w)|=|Dij(w)|
Hij_2(w)*|Fij_2(w)|=|Dij(w)|

Hij_K(w)*|Fij_K(w)|=|Dij(w)|
具体的には、イコライザー特性Hij_k(w)は、
Hij_1(w)=|Dij(w)|/|Fij_1(w)|
Hij_2(w)=|Dij(w)|/|Fij_2(w)|

Hij_K(w)=|Dij(w)|/|Fij_K(w)|
によってそれぞれ計算される。イコライザー特性Hij(w)は、Hij_k(w)(k=1…K)の平均値を計算することにより、計算することができる。すなわち、周波数ごとに、目標特性の振幅を、使用される可能性がある複数の電気音響変換器の送話特性の振幅でそれぞれ割った値の平均値を計算することにより、送話イコライザー特性を計算することができる。また、周波数ごとに、目標特性の振幅を、使用される可能性がある複数の電気音響変換器の受話特性の振幅でそれぞれ割った値の平均値を計算することにより、受話イコライザー特性を計算することができる。
以上、3つの方法を述べたが、イコライザー特性を決定する方法は、これらの事例に縛られることはない。このようにして計算されたHsj(w)(j=n,b)は送話イコライザー特性蓄積器42に保存され、Hrj(w)(j=n,b)は受話イコライザー特性蓄積器41に保存される。
[第2実施形態]
図7を用いて、本発明の第2実施形態によるディジタル電話機101aと音補正器91aについて説明する。図7は、ディジタル電話機101aと音補正器91aの機能構成と、ディジタル電話機101aに接続される機器を例示する図である。
以下では、第1実施形態によるディジタル電話機100と異なる部分について説明する。第1実施形態によるディジタル電話機100と同じ部分は、同一の符号をつけて説明を省略する。
第2実施形態によるディジタル電話機101aと音補正器91aは、イコライザー特性選択器55aの部分で異なり、また、通話に用いる、送受話器、ヘッドセット、外部機器等の電気音響変換器を選択し、その選択された機器についての情報をイコライザー特性選択器55aに出力する機器選択スイッチ80a、ヘッドセットを接続するためのヘッドセット接続端子81、外部機器を接続するための外部機器接続端子82を有する点で第1実施形態によるディジタル電話機100とは異なる。
ヘッドセット接続端子81には、図示されていないヘッドセットが接続されている。また、外部機器接続端子82には、図示されていない外部機器が接続されている。ここで、外部機器とは、外付けのスピーカーやマイクのことである。
受話イコライザー特性蓄積器46には、符号化復号化方式と電気音響変換器との各組合せに対応した受話イコライザーが蓄積されている。同様に、送話イコライザー特性蓄積器47には、符号化復号化方式と電気音響変換器との各組合せに対応した送話イコライザーが蓄積されている。
イコライザー特性選択器55aの受話イコライザー特性選択器56aのテーブル記憶部560には、符号化復号化方式と電気音響変換器との各組合せについて、所定の受話イコライザー特性を対応づけたテーブルが記憶されている。例えば、テーブル記憶部560には、図8に示すようなテーブルが記憶されている。また、イコライザー特性選択器55aの送話イコライザー特性選択器57aのテーブル記憶部570には、符号化復号化方式と電気音響変換器との各組合せについて、所定の送話イコライザー特性を対応づけたテーブルが記憶されている。例えば、テーブル記憶部570には、図9に示すようなテーブルが記憶されている。図8と図9において、Hij_hp(w)は送受話器のイコライザー特性、Hij_hs(w)はヘッドセットのイコライザー特性、Hij_aux(w)は外部機器のイコライザー特性を意味する。
受話イコライザー特性選択器56aは、呼制御器13から受け取った選択された符号化復号化方式についての情報と、機器選択スイッチ80aから受け取った通話に用いる電気音響変換器についての情報とを用いて、テーブル記憶部560から読み出したテーブルを参照して、受話イコライザー特性を選択する。すなわち、テーブル記憶部560から読み出したテーブルを参照することにより、選択された符号化復号化方式と通話に用いる電気音響変換器との組合せに対応した受話イコライザーを選択する。
同様に、送話イコライザー特性選択器57aは、呼制御器13から受け取った選択された符号化復号化方式についての情報と、機器選択スイッチ80aから受け取った通話に用いる電気音響変換器についての情報とを用いて、テーブル記憶部570から読み出したテーブルを参照して、送話イコライザー特性を選択する。すなわち、テーブル記憶部570から読み出したテーブルを参照することにより、選択された符号化復号化方式と通話に用いる電気音響変換器との組合せに対応した送話イコライザーを選択する。
その後、第1実施形態と同様の方法により、受話イコライザー処理器61が、上記選択された受話イコライザー特性に基づくイコライザー処理を受話音について行う。また、送話イコライザー処理器62が、上記選択された送話イコライザー特性に基づくイコライザー処理を送話音について行う。
このように、選択された符号化復号化方式だけではなく、通話で用いる電気音響変換器をも考慮して自動的に適切なイコライザー特性が選択され、そのイコライザー特性に基づく処理が行われるようにすることにより、さらに音質を改善することができるというメリットがある。
[第3実施形態]
本発明の第2実施形態は、選択された符号化復号化方式と通話で用いる電気音響変換器との組合せに応じて、最適な受話イコライザー及び送話イコライザーが選択されるようにするものである。一方、本発明の第3実施形態は、選択された符号化復号化方式と通話で用いるスピーカーとの組合せに応じて、最適な受話イコライザーが選択され、選択された符号化復号化方式と通話で用いるマイクとの組合せに応じて、最適な送話イコライザーが選択されるようにするものである。
以下、図7を用いて、第3実施形態のディジタル電話機101b、音補正器91bのうち、第1実施形態と第2実施形態とは異なる部分について説明する。重複する部分については同じ符号をつけて説明を省略する。
機器選択スイッチ80bは、通話に用いられている電気音響変換器ではなく、通話に用いられているマイクに係る電気音響変換器についての情報、通話に用いられているスピーカーに係る電気音響変換器についての情報をイコライザー特性選択器55bに出力する。
受話イコライザー特性選択器56bは、選択された符号化復号化方式と、通話に用いられているスピーカーに係る電気音響変換器とから、テーブル記憶部560から読み出したテーブルを参照して、受話イコライザー特性を選択する。同様に、送話イコライザー特性選択器57bは、選択された符号化復号化方式と、通話に用いられているスピーカーに係る電気音響変換器とから、テーブル記憶部570から読み出したテーブルを参照して、送話イコライザー特性を選択する。他の処理は、第1実施形態、第2実施形態と同様である。
後述するように、ディジタル電話機がコンピュータにプログラムを実行させることにより実現される等の場合には、マイクとスピーカーで別々の電気音響機器を用いることもある。かかる場合に、第3実施形態を用いることにより、通話で用いるマイクと通話で用いるスピーカーごとにそれぞれ最適なイコライザー特性を選択することができるため、さらに音質を改善することができるというメリットがある。
[変形例等]
なお、上記実施形態では、符号化と復号化とで同一の符号化復号化方式が選択されていたが、符号化と復号化とで異なる符号化復号化方式が選択されても良い。例えば、ディジタル電話機100、101a、101bと通信網7との間の通信路において、ディジタル電話機100、101a、101bから見た送信の通信速度よりも、受信の通信速度の方が大きい場合には、帯域幅が狭いG.711(μ−law)等の符号化復号化方式が符号化方式として、帯域幅が広いG.722等の符号化復号化方式が復号化方式としてそれぞれ選択されても良い。かかる場合には、符号化方式として選択された符号化復号化方式についての情報と、復号化方式として選択された符号化復号化方式についての情報の両方が、イコライザー特性選択器50、55a、55bに出力される。
また、上記実施形態では、受話音と送話音の両方について、本発明によるイコライザー特性の選択と、選択されたイコライザー特性に基づくイコライザー処理を行っている。しかし、受話音と送話音の一方についてのみ、本発明によるイコライザー特性の選択と、選択されたイコライザー特性に基づくイコライザー処理を行ってもよい。
すなわち、例えば、第1実施形態においては、複数の符号化復号化方式について、所定の送話イコライザー特性又は所定の受話イコライザーを対応づけたテーブルをテーブル記憶手段510、520に記憶しておき、送話イコライザー特性選択器52又は受話イコライザー特性選択器51が、選択された符号化復号化方式に対応した送話イコライザー特性又は受話イコライザー特性を、上記テーブルから選択し、送話イコライザー処理器62又は受話イコライザー処理器61が、上記選択された送話イコライザー特性又は受話イコライザー特性に基づくイコライザー処理を送話音又は受話音について行ってもよい。他の実施形態についても同様である。
また、上記実施形態では、受話イコライザー特性選択器51、56a、56bと、送話イコライザー特性選択器52、57a、57bとがそれぞれ、テーブル記憶部510、560、520、570を有している。しかし、どこにテーブル記憶部を配置してもよい。例えば、音補正器90、91a、91b又はディジタル電話機100、101a、101bの中にひとつのテーブル記憶部を設けて、そのテーブル記憶部に、符号化復号化方式と受話イコライザー特性とを対応づけたテーブルと、符号化復号化方式と送話イコライザー特性とを対応づけたテーブルの両方を記憶するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、符号化復号化方式と受話イコライザー特性とを対応づけたテーブルと、符号化復号化方式と送話イコライザー特性とを対応づけたテーブルとは別のテーブルであった。しかし、例えば、図10のように、上記2つのテーブルをまとめて、符号化復号化方式と、送話イコライザー特性及び受話イコライザー特性とを対応づけたひとつのテーブルを用いるようにしてもよい。かかる場合には、上記説明したひとつのテーブル記憶部に、上記ひとつのテーブルが記憶される。
上記ディジタル電話機100、101a、101bと音補正器90、91a、91bの処理機能をコンピュータによって実現することができる。この場合、ディジタル電話機100、101a、101bと音補正器90、91a、91bの内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムを、コンピュータで実行することにより、上記ディジタル電話機100、101a、101bと音補正器90、91a、91bの処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。具体的には、例えば、磁気記録装置として、ハードディスク装置、フレキシブルディスク、磁気テープ等を、光ディスクとして、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto-Optical disc)等を、半導体メモリとしてEEP−ROM(Electronically Erasable and Programmable-Read Only Memory)等を用いることができる。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP
(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、ディジタル電話機100、101a、101bと音補正器90、91a、91bを構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
以上の各実施形態の他、本発明であるディジタル電話機、音補正器、方法、プログラム及びその記録媒体は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
音補正器90、ディジタル電話機100の機能構成を例示する図。 音補正器90、ディジタル電話機100の処理機能を例示する図。 符号化復号化方式と受話イコライザー特性とを対応づけたテーブルを例示する図。 符号化復号化方式と送話イコライザー特性とを対応づけたテーブルを例示する図。 周波数領域で設計されたFIRフィルタ係数を例示する図。 最小位相化処理をしたFIRフィルタ係数を例示する図。 音補正器91a、91b、ディジタル電話機101a、101bの機能構成を例示する図。 符号化復号化方式と電気音響変換器と受話イコライザー特性とを対応づけたテーブルを例示する図。 符号化復号化方式と電気音響変換器と送話イコライザー特性とを対応づけたテーブルを例示する図。 符号化復号化方式と送話イコライザー特性と受話イコライザー特性とを対応づけたテーブルを例示する図。 従来技術によるディジタル電話機1の機能構成を例示する図。 従来のアナログ電話機の受話器とヘッドホンの受話器の周波数振幅特性を比較する図。 従来のアナログ電話機の送話器とヘッドホンの送話器の周波数振幅特性を比較する図。

Claims (10)

  1. 複数の符号化復号化方式について、所定の送話イコライザー特性及び/又は所定の受話イコライザーを対応づけたテーブルが記憶されたテーブル記憶手段と、
    選択された符号化復号化方式に対応した送話イコライザー特性及び/又は受話イコライザー特性を、上記テーブルから選択するイコライザー選択手段と、
    上記選択された送話イコライザー特性及び/又は受話イコライザー特性に基づくイコライザー処理を送話音及び/又は受話音について行うイコライザー処理手段と、
    を有する音補正装置。
  2. 請求項1に記載された音補正装置において、
    上記テーブル記憶手段は、符号化復号化方式と電気音響変換器との各組合せについて、所定の送話イコライザー特性及び/又は所定の受話イコライザー特性を対応づけたテーブルが記憶された手段であり、
    上記イコライザー選択手段は、選択された符号化復号化方式と通話に用いる電気音響変換器との組合せに対応した送話イコライザー特性及び/又は受話イコライザー特性を、上記テーブルから選択する手段である、
    ことを特徴とする音補正装置。
  3. 請求項1に記載された音補正装置において、
    上記テーブル記憶手段は、符号化復号化方式とマイク及び/又はスピーカーとの各組合せについて、所定の送話イコライザー特性及び/又は所定の受話イコライザー特性を対応づけたテーブルが記憶された手段であり、
    上記イコライザー選択手段は、選択された符号化復号化方式と通話に用いるマイク及び/又はスピーカーとの組合せに対応した送話イコライザー特性及び/又は受話イコライザー特性を、上記テーブルから選択する手段である、
    ことを特徴とする音補正装置。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の音補正装置において、
    上記送話イコライザー特性は、周波数ごとに、目標特性を、上記電気音響変換器の送話特性で割ったものであり、
    上記受話イコライザー特性は、周波数ごとに、目標特性を、上記電気音響変換器の受話特性で割ったものである、
    ことを特徴とする音補正装置。
  5. 請求項1から3の何れかに記載の音補正装置において、
    上記送話イコライザー特性は、周波数ごとに、目標特性の振幅を、上記電気音響変換器の送話特性の振幅で割ったものであり、
    上記受話イコライザー特性は、周波数ごとに、目標特性の振幅を、上記電気音響変換器の受話特性の振幅で割ったものである、
    ことを特徴とする音補正装置。
  6. 請求項1から3の何れかに記載の音補正装置において、
    上記送話イコライザー特性は、周波数ごとに、目標特性の振幅を、使用される可能性がある複数の電気音響変換器の送話特性の振幅でそれぞれ割った値の平均値であり、
    上記受話イコライザー特性は、周波数ごとに、目標特性の振幅を、使用される可能性がある複数の電気音響変換器の受話特性の振幅でそれぞれ割った値の平均値である、
    ことを特徴とする音補正装置。
  7. 請求項1から6の何れかに記載の音補正装置を有するディジタル電話機。
  8. 選択された符号化復号化方式に対応した送話イコライザー特性及び/又は受話イコライザー特性を、複数の符号化復号化方式について、所定の送話イコライザー特性及び/又は所定の受話イコライザーを対応づけたテーブルから選択するイコライザー選択ステップと、
    上記選択された送話イコライザー特性及び/又は受話イコライザー特性に基づくイコライザー処理を送話音及び/又は受話音について行うイコライザー処理ステップと、
    を有する音補正方法。
  9. 請求項1から6に記載の何れかの音補正装置の各手段としてコンピュータを機能させるための音補正プログラム。
  10. 請求項9に記載の音補正プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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