JP2006157574A - 音響特性調整装置、音響特性調整方法およびプログラム - Google Patents

音響特性調整装置、音響特性調整方法およびプログラム Download PDF

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JP2006157574A JP2004346202A JP2004346202A JP2006157574A JP 2006157574 A JP2006157574 A JP 2006157574A JP 2004346202 A JP2004346202 A JP 2004346202A JP 2004346202 A JP2004346202 A JP 2004346202A JP 2006157574 A JP2006157574 A JP 2006157574A
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Abstract

【課題】 音響装置の音響特性を容易に調整可能な音響特性調整装置を提供する。
【解決手段】 音響装置に所定の測定信号を発生する信号発生器25と、測定信号が音響装置のイコライザ13、アンプ14およびスピーカ15を介して出力される音を収音するマイク21と、マイクが収音した音の周波数特性を測定する音響測定器22と、周波数特性および感度の規格範囲が格納された記憶部26と、音響測定器から受信する周波数特性が規格範囲に入るか否かを判定し、周波数特性が規格範囲に入らなければ、イコライザのパラメータを補正するためのイコライザ補正パラメータを生成し、また、周波数特性から感度を算出し、感度が規格範囲に入らなければ、アンプのパラメータを補正するためのアンプ補正パラメータを生成して音響装置に送信する調整データ生成部23とを有する構成である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スピーカやマイクを装備した音響装置の音響特性を調整する音響特性調整装置および音響特性調整方法と、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとに関する。
電話機のマイクやスピーカは、通話品質を保つために、送受話の周波数特性、および送受話感度などの音響特性が規格化されている。そして、これらの音響特性は、マイクおよびスピーカ単体の特性のみでは決定することができない。音響特性は電話機の筐体や音孔の形状や大きさ、マイクおよびスピーカについての筐体との取り付け位置や隙間などにより特性が異なってくる。したがって、実際の筐体にマイクおよびスピーカを取り付けた状態で音響特性を測定し、規格を満たすようにしている。
なお、音響特性のうち周波数特性を調整するシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−197585号公報
上記文献の技術によれば、電話機の製造後であっても周波数特性の調整が可能であるが、周波数特性と感度特性とには相関があり、一方のみ規格を満たすように調整しても、他方が規格から外れてしまうおそれがある。そのため、すべての音響特性を同時に満たすように調整するには、非常に手間がかかってしまう。
本発明は上述したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、音響装置の音響特性を容易に調整可能な音響特性調整装置および音響特性調整方法と、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の音響特性調整装置は、スピーカから出力する音を調整するイコライザおよびアンプを備えた音響装置の周波数特性および感度を含む音響特性を調整する音響特性調整装置であって、
前記音響装置と接続され、所定の測定信号を発生する信号発生器と、
前記測定信号が前記イコライザ、アンプおよびスピーカを介して出力される音を収音するマイクと、
前記マイクと接続され、該マイクが収音した音の周波数特性を測定する音響測定器と、
前記周波数特性および感度の規格範囲が格納された記憶部と、
前記音響測定器および記憶部と接続され、該音響測定器から受信する前記周波数特性が前記規格範囲に入るか否かを判定し、該周波数特性が該規格範囲に入らなければ、該周波数特性を該規格範囲に入れるために前記イコライザのパラメータを補正するためのイコライザ補正パラメータを生成し、また、前記周波数特性から前記感度を算出し、求めた感度が前記規格範囲に入らなければ、該感度を該規格範囲に入れるために前記アンプのパラメータを補正するためのアンプ補正パラメータを生成し、該イコライザ補正パラメータおよびアンプ補正パラメータの情報を含む補正パラメータを前記音響装置に送信する調整データ生成部と、
を有する構成である。
本発明では、音響装置のスピーカから出力された音はマイクで収音され、音響測定器で周波数特性が測定される。そして、測定結果をもとにして、音響装置の周波数特性と感度が規格を満たすようにイコライザとアンプの補正パラメータが生成され、音響装置に供給される。
また、本発明の音響特性調整装置は、マイクから入力される音を調整するイコライザおよびアンプを備えた音響装置の周波数特性および感度を含む音響特性を調整する音響特性調整装置であって、
所定の測定信号をスピーカを介して発生する信号発生器と、
前記音響装置と接続され、前記測定信号が前記音響装置の前記マイク、アンプおよびイコライザを介して出力される信号の周波数特性を測定する音響測定器と、
前記周波数特性および感度の規格範囲が格納された記憶部と、
前記音響測定器および記憶部と接続され、該音響測定器から受信する前記周波数特性が前記規格範囲に入るか否かを判定し、該周波数特性が該規格範囲に入らなければ、該周波数特性を該規格範囲に入れるために前記イコライザのパラメータを補正するためのイコライザ補正パラメータを生成し、また、前記周波数特性から前記感度を算出し、求めた感度が前記規格範囲に入らなければ、該感度を該規格範囲に入れるために前記アンプのパラメータを調整するためのアンプ補正パラメータを生成し、該イコライザ補正パラメータおよび該アンプ補正パラメータの情報を含む補正パラメータを前記音響装置に送信する調整データ生成部と、
を有する構成である。
本発明では、音響装置のマイクで収音された測定信号は、音響測定器で周波数特性が測定される。そして、測定結果をもとにして、音響装置の周波数特性と感度が規格を満たすようにイコライザとアンプの補正パラメータが生成され、音響装置に供給される。
また、本発明の音響特性調整装置は、第1のマイクと第1のスピーカの間に接続された側音アンプを備えた音響装置について、該第1のマイクに入力される基準音の強さと該第1のスピーカから出力される側音の強さとの比である側音特性を含む音響特性を調整する音響特性調整装置であって、
前記基準音となる所定の測定信号を第2のスピーカを介して発生する信号発生器と、
前記第2のスピーカからの前記測定信号が前記第1のマイク、側音アンプおよび第1のスピーカを介して出力される側音を収音する第2のマイクと、
前記第2のマイクと接続され、該第2のマイクが収音した側音の強さを測定する音響測定器と、
前記側音特性の規格範囲が格納された記憶部と、
前記信号発生器、音響測定器および記憶部と接続され、該信号発生器から受信する前記基準音の信号と該音響測定器から受信する側音の信号とから前記側音特性を算出し、求めた側音特性が前記規格範囲に入らなければ、該側音特性を該規格範囲に入れるために前記側音アンプのパラメータを補正するためのアンプ補正パラメータを生成し、該アンプ補正パラメータを含む補正パラメータの情報を前記音響装置に送信する調整データ生成部と、
を有する構成である。
本発明では、基準音の強さと音響装置の側音の強さとの比から側音特性が算出され、算出された側音特性が規格を満たすように側音アンプの補正パラメータが生成され、音響装置に供給される。
一方、上記目的を達成するための本発明の音響特性調整方法は、イコライザおよびアンプを備えた音響装置の周波数特性および感度を含む音響特性を調整する方法であって、
前記周波数特性および感度の規格範囲を準備し、
前記音響装置の前記周波数特性を測定し、
測定した周波数特性が前記規格範囲に入るか否かを判定し、該周波数特性が該規格範囲に入らなければ、該周波数特性を該規格範囲に入れるために前記イコライザのパラメータを補正し、また、前記周波数特性から前記感度を算出し、求めた感度が前記規格範囲に入らなければ、該感度を該規格範囲に入れるために前記アンプのパラメータを補正するものである。
また、本発明の音響特性調整方法は、マイクとスピーカの間に接続された側音アンプを備えた音響装置について、該マイクに入力される基準音の強さとスピーカから出力される側音の強さとの比である側音特性を含む音響特性を調整する方法であって、
前記側音特性の規格範囲を準備し、
前記基準音による前記側音を測定し、
前記基準音の強さと測定した側音の強さとから前記側音特性を算出し、
求めた側音特性が前記規格範囲に入るか否かを判定し、
求めた側音特性が前記規格範囲に入らなければ、該側音特性を該規格範囲に入れるために前記側音アンプのパラメータを補正するものである。
また、上記目的を達成するための本発明のプログラムは、イコライザおよびアンプを備えた音響装置の周波数特性および感度を含む音響特性を調整する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
入力される前記周波数特性および感度の規格範囲を前記コンピュータに格納し、
前記音響装置の測定された周波数特性が入力されると、該周波数特性が前記規格範囲に入るか否かを判定し、該周波数特性が該規格範囲に入らなければ、該周波数特性を該規格範囲に入れるために前記イコライザのパラメータを補正し、また、前記周波数特性から前記感度を算出し、求めた感度が前記規格範囲に入らなければ、該感度を該規格範囲に入れるために前記アンプのパラメータを補正する処理を前記コンピュータに実行させるものである。
さらに、本発明のプログラムは、マイクとスピーカの間に接続された側音アンプを備えた音響装置について、該マイクに入力される基準音の強さとスピーカから出力される側音の強さとの比である側音特性を含む音響特性を調整する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
入力される前記側音特性の規格範囲を前記コンピュータに格納し、
測定された前記側音が入力されると、前記基準音の強さと該側音の強さとから前記側音特性を算出し、
求めた側音特性が前記規格範囲に入るか否かを判定し、
求めた側音特性が前記規格範囲に入らなければ、該側音特性を該規格範囲に入れるために前記側音アンプのパラメータを補正する処理を前記コンピュータに実行させるものである。
本発明では、スピーカおよびマイクの少なくともいずれかの部品を備えた音響装置について、音響装置にその部品を組み込んだ状態で周波数特性と感度を含む音響特性の測定が可能となるため、音響装置の製造後であっても音響特性を目的の特性に調整できる。
本発明の音響特性調整装置は、音響装置の周波数特性および感度を調整するための補正パラメータを生成することを特徴とする。
本発明の音響特性調整装置について説明する。以下の実施例では、音響装置を携帯電話機の場合とし、携帯電話機を単に電話機と称する。
本実施例の音響特性調整装置について説明する。
図1は音響特性調整装置の一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、音響特性調整装置210には、音響特性の調整対象となる電話機110が接続されている。ここで、電話機110について簡単に説明する。なお、携帯電話機の音声データの符号化および復号化を含む通信機能とマイクを含む送話部の構成については従来と同様であるため、図に示すことおよびその詳細な説明を省略する。
電話機110は、信号の送受信を切り換える切換スイッチ32と、受話イコライザ13と、受話アンプ14と、スピーカ15と、EEPROM等の不揮発性のメモリ16と、音響特性調整装置210からデータを受信するデータインターフェース(データI/F)部17と、各部を制御する制御部11とを有する。メモリ16には、受話イコライザ13および受話アンプ14を調整するためのパラメータ値が格納され、予め基準値が格納されている。
電話機110には、受話の音響特性を調整するために、音響特性調整装置210から入力される測定信号をスピーカ15から放音させる調整モードを備えている。ユーザの操作により誤って電話機110が調整モードに入ることを防止するために、通常の使用状態から調整モードへの移行には複雑な操作を必要とするように設計されている。例えば、キーを指定された順に押下したり、複数のキーを同時に押下したりするなどである。
切換スイッチ32は、外部と信号を送受信するための信号線51および音響特性調整装置210と信号を送受信するための信号配線52が接続されている。制御部11からの信号により切換スイッチ32が切り換わることで、受話イコライザ13を信号配線52に接続したり、信号線51に接続したりする。
電話機110が受話イコライザ13および受話アンプ14の調整モードに設定されると、切換スイッチ32は受話イコライザ13を音響特性調整装置210に接続する。そして、受話イコライザ13は切換スイッチ32を介して音響特性調整装置210から信号を受信すると、周波数毎に予め設定された強さに信号を調整して受話アンプ14に送出する。受話アンプ14は受話イコライザ13から受信する信号を予め設定された強さに増幅してスピーカ15に送出する。スピーカ15は受話アンプ14から受信した信号を音にして出力する。
制御部11は、プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、プログラムを格納するためのプログラムメモリとを備えている。制御部11は、受話の音響特性の調整モードに設定する旨の指示が入力されると、受話イコライザ13が信号配線52と接続するように切換スイッチ32に切り換えさせる。また、音響特性調整装置210からデータI/F部17を介して補正パラメータを受信すると、メモリ16に補正パラメータを格納する。
受話イコライザ13は、パラメトリックイコライザであり、周波数毎にゲイン(増減値)およびQ値(バンド幅)を設定することが可能である。受話イコライザ13は、周波数、ゲインおよびQ値をパラメータとする。受話イコライザ13の構成については、特開2001−197585号公報に開示されているため、ここではその詳細な説明を省略する。受話アンプ14はゲインをパラメータとする。
次に、音響特性調整装置210について説明する。
図1に示すように、音響特性調整装置210は、電話機110のスピーカ15から放音される音を収音するマイク21と、音響特性を測定する音響測定器のオーディオアナライザ22と、オーディオアナライザ22の測定結果からイコライザおよびアンプを調整するための補正パラメータを生成する調整データ生成部23と、電話機110に測定信号を供給する信号発生器25と、目標とする特性が格納された目標特性記憶部26と、電話機110にデータを送信するデータI/F部24とを有する。
信号発生器25は、周波数0.1〜8KHzの範囲で複数種の周波数の信号を発生する。信号発生器25は信号配線52を介して電話機10の切換スイッチ32と接続されている。データI/F部24は電話機110のデータI/F部17と接続されている。
音響特性調整装置210が電話機110の受話イコライザ13および受話アンプ14のパラメータを調整する際、信号発生器25は測定信号を信号配線52および電話機110の切換スイッチ32を介して受話イコライザ13に送信する。
調整データ生成部23は、プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPUと、プログラムを格納するためのプログラムメモリとを備えている。調整データ生成部23は、オーディオアナライザ22から受話周波数特性の測定結果を受信すると、測定結果が目標特性記憶部26に格納された規格範囲に入るか否かを判定する。測定結果が規格範囲に入る場合、測定結果の受話周波数特性を予め格納された計算式に代入して受話感度を算出する。一方、測定結果が規格範囲に入らない場合、受話周波数特性が規格範囲に入るように受話イコライザ13のパラメータ値を補正するためのイコライザ補正パラメータを生成する。周波数特性の補正パラメータとなるイコライザ補正パラメータには、周波数毎にゲインおよびQ値の情報が含まれている。ゲインおよびQ値は、変更がなければ、電話機110のメモリ16に予め格納されている基準値に一致する値となる。続いて、イコライザ補正パラメータ値により受話周波数特性を補正し、補正した受話周波数特性を予め格納された計算式に代入して受話感度を算出する。
そして、調整データ生成部23は、算出した受話感度が目標特性記憶部26に格納された規格範囲に入るか否かを判定する。算出した受話感度が規格範囲に入らない場合、受話感度が規格範囲に入るように受話アンプ14のパラメータ値を補正するためのアンプ補正パラメータを生成する。感度特性の補正パラメータとなるアンプ補正パラメータには、ゲインの情報が含まれている。ゲインは、変更がなければ、電話機110のメモリ16に予め格納されている基準値に一致する値となる。
続いて、算出した受話感度が規格範囲に入る場合、受話周波数特性に対するアンプ補正パラメータによる影響を確認するためのシミュレーションを行って改めて受話周波数特性を求め、受話周波数特性が規格範囲に入るか否かを判定する。シミュレーション結果により受話周波数特性が規格範囲をはずれる場合には、イコライザ補正パラメータを求め直し、新たに求めたイコライザ補正パラメータにより受話周波数特性を補正した後、受話感度を計算し直す。一方、シミュレーション結果により受話周波数特性が規格範囲に入る場合、イコライザ補正パラメータおよびアンプ補正パラメータを含む補正パラメータをデータI/F部24を介して電話機110に送信する。
次に、目標特性記憶部26に格納される規格範囲の情報について説明する。本実施例では、3GPP(3rd Generation Pertnership Project)による音響規格とする。
図2(a)は受話周波数特性の規格範囲の上限値と下限値を示すグラフである。横軸は周波数を示し、縦軸は音の強さを示す。マイク21で収音される音が周波数毎にグラフの上限値(実線)と下限値(破線)の間にあれば、受話周波数特性が規格範囲に入ることになる。
図2(b)は受話感度RLR(Receive Loudness Rating)の3つの規格範囲を示す。それぞれ、ユーザが操作可能なボリュームを通常使用状態に設定した場合、最大値に設定した場合、および最小値に設定した場合である。
図3は3GPP規格で定められた、感度LR(Loudness Rating)を算出するための計算式である。Wiは重み因子であり、受話と送話毎に異なり、かつ周波数毎に異なる。Wiの値は規格で定められている。mは定数である。本実施例では、測定された周波数の範囲について感度LRを求めるようにしている。受話感度RLRを求める場合、N1は測定された受話周波数特性の最小周波数であり、N2は測定された受話周波数測定の最大周波数である。Si(i=N1〜N2)は、周波数毎に測定された受話周波数特性値である。受話感度RLRは、図3に示す計算式において周波数N1からN2に対応してSiとWiの値を代入して求まる。
なお、3GPPによる音響規格では、音響特性の測定の際、3GPP TS26.132にしたがって電話機110およびマイク21を設置し、信号発生器25から規格に沿った測定信号を電話機110に供給する。
次に、上記構成の音響特性調整装置120による、受話の音響特性の調整方法について説明する。
図4は音響特性調整装置の動作手順を示すフローチャートである。
ユーザが電話機110を操作して電話機110を受話の音響特性の調整モードにする。ユーザは音響特性調整装置210を操作して音響規格で定められているレベルの測定信号を信号発生器25に発生させる。電話機110は、信号発生器25からの測定信号が切換スイッチ32を介して受話イコライザ13に入力されると、測定信号を受話アンプ14を経由してスピーカ15から放音する。
マイク21はスピーカ15から放音される音を収音すると(ステップ101)、音をオーディオアナライザ22に供給する。オーディオアナライザ22は供給された音の受話周波数特性を測定する(ステップ102)。続いて、その測定結果を調整データ生成部23に送出する。
調整データ生成部23は、目標特性記憶部26に格納された図2(a)のグラフと測定結果を比較し、測定結果が上限値と下限値の間の規格範囲に入るか否かを判定する(ステップ103)。測定結果が規格範囲に入らない場合、受話周波数特性が規格範囲に入るようにするためのイコライザ補正パラメータを生成する(ステップ104)。ステップ103で測定結果が規格範囲に入る場合には、調整データ生成部23はイコライザ補正パラメータを生成せずにステップ105に進む。
続いて、調整データ生成部23は、イコライザ補正パラメータによる補正後の受話周波数特性を基にして図3に示した計算式で受話感度を算出し(ステップ105)、算出した受話感度が規格範囲に入るか否かを判定する(ステップ106)。算出した受話感度が規格範囲に入らない場合、受話感度が規格範囲に入るようにアンプ補正パラメータを生成する(ステップ107)。ステップ106で受話感度が規格範囲に入る場合、調整データ生成部23はアンプ補正パラメータを生成せずにステップ108に進む。
その後、アンプ補正パラメータが受話周波数特性に与える影響を調べるためのシミュレーションを行って、シミュレーションによる受話周波数特性が規格範囲に入るか否かを判定する(ステップ108)。受話周波数特性が規格範囲に入る場合、調整を終了し、補正パラメータの情報をデータI/F部24を介して電話機110に送信する(ステップ109)。電話機110は音響特性調整装置210からデータI/F部17を介して補正パラメータを受信すると、制御部11は補正パラメータをメモリ16に格納する。なお、ステップ108で受話周波数特性が規格範囲をはずれる場合、電話機110の調整をし直すために、ステップ102の受話周波数特性の測定からやり直す。
本発明では、上述したように、電話機110のスピーカ15から出力された音はマイク21で収音され、オーディオアナライザ22で受話周波数特性が測定される。そして、測定結果をもとにして、電話機110の受話周波数特性と受話感度が規格を満たすように受話イコライザ13と受話アンプ14の補正パラメータが生成され、電話機110に供給される。そのため、電話機110の製造後であっても、受話周波数特性だけでなく受話感度特性も規格範囲に入るように受話イコライザ13および受話アンプ14を調整することが可能となる。
なお、調整データ生成部23での補正パラメータの生成は1回に限らず、複数回繰り返してもよい。また、生成した補正パラメータを一旦電話機110に送信して電話機110が格納した後、再度補正パラメータを求め直してもよい。また、本実施例ではイコライザ補正パラメータを生成した後にアンプ補正パラメータを生成しているが、先にアンプ補正パラメータを生成してから、イコライザ補正パラメータを生成してもよい。また、受話周波数特性と受話感度特性の補正パラメータを平行して生成してもよい。
さらに、調整データ生成部23における補正パラメータの生成に関しては、特定の周波数や周波数バンドを任意に対象とすることが可能であれば、本実施例の方法に限らず他の方法であってもよい。
実施例1が電話機の受話の音響特性を調整するものであるのに対し、本実施例は電話機の送話の音響特性を調整するものである。
本実施例の音響特性調整装置220の構成について説明する。なお、実施例1と同様の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、電話機の一般的な通信機能と、スピーカを含む受話部の構成については従来と同様であるため、図に示すことおよびその詳細な説明を省略する。
図5は本実施例の音響特性調整装置の一構成例を示すブロック図である。
図5に示すように、音響特性調整装置220と接続された電話機120は、実施例1で示した切換スイッチ32、データI/F部17、メモリ16および制御部11の他に、マイク12と、送話アンプ19と、送話イコライザ18とを有する。メモリ16には、送話イコライザ18および送話アンプ19を調整するためのパラメータ値が格納され、予め基準値が格納されている。
電話機120は、受話の音響特性を調整する場合と同様に、送話の音響特性を調整するための調整モードを備えている。
切換スイッチ32には、外部と信号を送受信するための信号線51、および音響特性調整装置220と信号を送受信するための信号配線53が接続されている。制御部11からの信号により切換スイッチ32が切り換わることで、送話イコライザ18を信号配線53に接続したり、信号線51に接続したりする。
電話機120が送話イコライザ18および送話アンプ19の調整モードに設定されると、切換スイッチ32は送話イコライザ18を音響特性調整装置220に接続する。そして、送話アンプ19はマイク12で収音された音を予め設定された強さに増幅し、その信号を送話イコライザ18に送出する。送話イコライザ18は送話アンプ19から受信した信号を周波数毎に予め設定された強さに調整して切換スイッチ32を介して音響特性調整装置220に送信する。
送話イコライザ18は受話イコライザ13と同様にパラメトリックイコライザである。送話アンプ19は受話アンプ14と同様な構成である。
制御部11は、送話の音響特性の調整モードに設定する旨の指示が入力されると、送話イコライザ18が信号配線53と接続するように切換スイッチ32に切り換えさせる。
次に、音響特性調整装置220について説明する。
図5に示すように、音響特性調整装置220は、実施例1で示した構成と比較すると、マイク21の代わりにスピーカ27が信号発生器25に接続されている。また、目標特性記憶部26には送話の音響特性に関する規格範囲の情報が格納されている。オーディオアナライザ22は、信号配線53を介して電話機120の切換スイッチ32に接続されている。調整データ生成部23は、オーディオアナライザ22の測定結果から送話イコライザ18および送話アンプ19を調整するための補正パラメータを生成する。
音響特性調整装置220は電話機120の送話イコライザ18および送話アンプ19のパラメータを調整する際、オーディオアナライザ22が電話機120の送話イコライザ18から切換スイッチ32および信号配線53を介して受信する測定信号の周波数特性を測定する。
調整データ生成部23は、受話の場合における音響特性の調整方法と同様に、オーディオアナライザ22から受信した送話周波数特性が規格範囲に入らなければ、イコライザ補正パラメータを生成する。また、測定された送話周波数特性を図3に示した計算式に代入して送話感度を求め、算出した送話感度が規格範囲に入らなければ、アンプ補正パラメータを生成する。
続いて、目標特性記憶部26に格納された規格範囲の情報について説明する。実施例1と同様に3GPPによる音響規格とする。
図6(a)は送話周波数特性の規格範囲の上限値と下限値を示すグラフである。横軸は周波数を示し、縦軸は音の強さを示す。電話機120からオーディオアナライザ22に入力される信号が周波数毎にグラフの上限値(実線)と下限値(破線)の間にあれば、送話周波数特性が規格範囲に入ることになる。
図6(b)は送話感度SLR(Sending Loudness Rating)の規格範囲を示す。送話感度SLRは、受話感度を求めた場合と同様に、次のようにして求まる。図3に示した計算式において、測定された送話周波数特性の最小周波数および最大周波数をそれぞれN1、N2とし、周波数毎に測定された送話周波数特性値をSi(i=N1〜N2)とすれば、送話感度SLRは、周波数N1からN2に対応してSiとWiの値を代入して求まる。
次に、送話の音響特性の調整方法について説明する。
図7は音響特性調整装置の動作手順を示すフローチャートである。
ユーザが電話機120を操作して電話機120を送話特性の調整モードにする。ユーザは音響特性調整装置220を操作して音響規格で定められているレベルの測定信号を信号発生器25に発生させてスピーカ27から放音させる(ステップ201)。電話機120はスピーカ27から放音された音をマイク12で収音して信号に変換し、変換された信号を送話アンプ19と送話イコライザ18を経由して切換スイッチ32を介して音響特性調整装置220のオーディオアナライザ22に送信する。オーディオアナライザ22は電話機120から受信した信号の送話周波数特性を測定する(ステップ202)。続いて、その測定結果を調整データ生成部23に送出する。
調整データ生成部23は、目標特性記憶部26に格納された、図6(a)のグラフと測定結果を比較し、測定結果が規格範囲に入るか否かを判定する(ステップ203)。測定結果が規格範囲に入らない場合、送話周波数特性が規格範囲に入るようにするためのイコライザ補正パラメータを生成する(ステップ204)。ステップ203で測定結果が規格範囲に入る場合、調整データ生成部23はイコライザ補正パラメータを生成せずにステップ205に進む。
続いて、調整データ生成部23は、イコライザ補正パラメータによる補正後の送話周波数特性を基にして図3に示した計算式で送話感度を算出し(ステップ205)、算出した送話感度が規格範囲に入るか否かを判定する(ステップ206)。算出した送話感度が規格範囲に入らない場合、送話感度が規格範囲に入るようにするためのアンプ補正パラメータを生成する(ステップ207)。ステップ206で送話感度が規格範囲に入る場合、調整データ生成部23はアンプ補正パラメータを生成せずにステップ208に進む。
その後、アンプ補正パラメータが送話周波数特性に与える影響を調べるためのシミュレーションを行って、シミュレーションによる送話周波数特性が規格範囲に入るか否かを判定する(ステップ208)。送話周波数特性が規格範囲に入る場合、調整を終了し、補正パラメータの情報をデータI/F部24を介して電話機120に送信する(ステップ209)。電話機120は音響特性調整装置220からデータI/F部17を介して補正パラメータを受信すると、制御部11は補正パラメータをメモリ16に格納する。なお、ステップ208で送話周波数特性が規格範囲をはずれる場合、電話機120の調整をし直すために、ステップ202の送話周波数特性の測定からやり直す。
本実施例では、上述したように、電話機120のマイク12で収音された測定信号は、オーディオアナライザ22で送話周波数特性が測定される。そして、測定結果をもとにして、電話機120の送話周波数特性と送話感度が規格を満たすように送話イコライザ18と送話アンプ19の補正パラメータが生成され、電話機120に供給される。そのため、電話機120の製造後であっても、送話周波数特性だけでなく送話感度特性も規格範囲に入るように送話イコライザ18および送話アンプ19を調整することが可能となる。
なお、本実施例においても、実施例1と同様に、繰り返し調整を行ってもよく、調整は送話感度が先でも構わない。また、調整データ生成部23における補正パラメータの生成に関しては、特定の周波数や周波数バンドを任意に対象とすることが可能であれば、本実施例の方法に限らず他の方法であってもよい。
本実施例は、電話機の送話口からの音声を受話口にフィードバックさせた側音の特性を調整するものである。このように側音を出力するのは、電話機のユーザが受話器で耳が塞がれることで自分の声が聞こえにくくなり、声を大きくしてしまうことを防ぐためである。以下では、基準となる音の強さとマイクから入力される音をスピーカから出力する側音の強さとの比を側音特性とする。
本実施例の音響特性調整装置について説明する。
図8は本実施例の音響特性調整装置の一構成例を示すブロック図である。なお、実施例1や実施例2と同様の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、電話機の一般的な通信機能と、送話部および受話部の一般的な構成については従来と同様であるため、図に示すことおよびその詳細な説明を省略する。
図8に示すように、音響特性調整装置230と接続された電話機130は、実施例1および実施例2で示した切換スイッチ32、データI/F部17、メモリ16およびスピーカ15の他に、切換スイッチ34と、マイク12およびスピーカ15に接続された側音アンプ30とを有する。メモリ16には、側音アンプ30を調整するためのパラメータ値が格納され、予め基準値が格納されている。
電話機130には、受話および送話の音響特性の場合と同様に、側音特性を調整するための調整モードを備えている。
切換スイッチ32は、マイク12で収音された音を外部に送信するための信号線51にマイク12を接続するか否かの切り換えを行う。切換スイッチ34は、スピーカ15に出力するために外部からの信号を受信するための信号線54にスピーカ15を接続するか否かの切り換えを行う。
側音アンプ30はマイク12で入力される音のうち所定の割合をスピーカ15に出力させる。この割合がゲインであり、側音アンプ30のパラメータとなる。
電話機130が側音特性の調整モードに設定されると、制御部11からの信号により切換スイッチ32はマイク12を信号線51と接続しない状態にスイッチを切り換える。また、制御部11からの信号により切換スイッチ34はスピーカ15を信号線54と接続しない状態にスイッチを切り換える。そして、マイク12で収音した音の信号は側音アンプ30で増幅された後、スピーカ15に送出される。スピーカ15は側音アンプ30から受信した信号を音にして出力する。
制御部11は、側音特性の調整モードに設定する旨の指示が入力されると、マイク12を信号線51と接続しない状態に切換スイッチ32に切り換えさせ、スピーカ15を信号線54と接続しない状態に切換スイッチ34に切り換えさせる。
次に、音響特性調整装置230について説明する。
図8に示すように、音響特性調整装置20は、実施例2で示した構成において、オーディオアナライザ22がマイク21と接続され、また、電話機130との接続が切り離されている。マイク21は電話機130のスピーカ15から出力される側音を収音する。目標特性記憶部26には側音特性に関する規格範囲の情報が格納されている。側音特性として評価尺度となるSTMR(Side Tone Masking Rating)は、基準の音の強さをImとし、側音の強さをIfとすると、STMR=定数×log(Im/If)の式で求まる。3GPPによる音響規格では、STMRの規格範囲は、STMR=18±5dBである。本実施例では、信号発生器25からスピーカ27を介して出力される音が基準となる。以下では、基準となる音を基準音と称する。
調整データ生成部23は、信号発生器25から受信する基準音の信号とオーディオアナライザ22から受信する側音の信号とから側音特性を算出し、側音特性が規格範囲に入らなければ、側音特性が規格範囲に入るように側音アンプ30のパラメータを補正するためのアンプ補正パラメータを生成する。
次に、側音特性の調整方法について説明する。
図9は音響特性調整装置の動作手順を示すフローチャートである。
ユーザが電話機130を操作して電話機130を側音特性の調整モードにする。電話機130を側音特性の調整モードにすると、制御部11はマイク12で収音される音の信号を側音アンプ30を介してスピーカ15に出力するように設定する。ユーザが音響特性調整装置230を操作して音響規格で定められているレベルの測定信号を信号発生器25に発生させてスピーカ27から放音させる(ステップ301)。電話機130はスピーカ27から放音された音をマイク12で収音して信号に変換し、変換された信号を側音アンプ30を経由させてスピーカ15から側音を出力する。音響特性調整装置230は、スピーカ15から出力された側音をマイク21で収音する(ステップ302)。
オーディオアナライザ22は、マイク21で収音された側音の信号が入力されると、計算のための信号に変換して調整データ生成部23に送出する。調整データ生成部23は、オーディオアナライザ22から受信する側音の信号と信号発生器25から受信する基準音の信号とから側音特性を算出する(ステップ303)。そして、算出した側音特性と目標特性記憶部26に格納された規格範囲とを比較して、算出した側音特性が規格範囲に入るか否かを判定する(ステップ304)。算出した側音特性が規格範囲に入らない場合、側音特性が規格範囲に入るようにするためのアンプ補正パラメータを生成する(ステップ305)。ステップ304で側音特性が規格範囲に入る場合、調整データ生成部23はアンプ補正パラメータを生成せずにステップ306に進む。この場合、アンプ補正パラメータは電話機130のメモリ16に格納された基準値と一致する値となる。
その後、決定したアンプ補正パラメータの値で側音特性が規格範囲に入るか否かをシミュレーションで確認する(ステップ306)。側音特性が規格範囲に入る場合、調整を終了し、アンプ補正パラメータを含む補正パラメータの情報をデータI/F部24を介して電話機130に送信する(ステップ307)。電話機130は音響特性調整装置230からデータI/F部17を介して補正パラメータを受信すると、制御部11は補正パラメータをメモリ16に格納する。ステップ306でシミュレーションの結果が規格範囲をはずれたら、電話機130の調整をし直すためにステップ303の側音特性の算出からやり直す。
本実施例では、上述したように、基準音の強さと電話機130の側音の強さとの比から側音特性が算出され、算出された側音特性が規格を満たすように側音アンプ30の補正パラメータが生成され、電話機130に供給される。そのため、電話機130の製造後であっても、側音アンプ30のパラメータを補正し、側音特性の調整を行うことが可能となる。また、側音特性の調整方法においても、実施例1や実施例2と同様に繰り返し調整を行うことが可能である。
なお、本発明の音響特性調整装置および音響特性調整方法は上述の実施例1から実施例3の場合に限らず、これらの実施例のうちいずれか2つの実施例を組み合わせてもよく、また、3つの実施例を組み合わせてもよい。また、上述の実施例における音響特性調整方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに適用してもよい。
また、実施例1および実施例2では、感度LRを測定された周波数の範囲について求めるようにしているが、測定された周波数の範囲を分割して、分割した範囲毎に感度LRを求めるようにしてもよい。そして、分割した範囲毎に感度LRが異なっていれば、アンプの代わりにイコライザのゲインを周波数毎に補正して感度特性を調整してもよい。
さらに、上述の実施例では、音響装置が携帯電話機を含む電話機の場合で説明したが、電話機に限らず、テレビ、ステレオ、補聴器、拡声装置などであってもよい。
実施例1の音響特性調整装置の一構成例を示すブロック図である。 受話周波数特性と受話感度の規格を示すグラフと値である。 感度を算出するための計算式である。 受話の音響特性の調整手順を示すフローチャートである。 実施例2の音響特性調整装置の一構成例を示すブロック図である。 送話周波数特性と送話感度の規格を示すグラフと値である。 送話の音響特性の調整手順を示すフローチャートである。 実施例3の音響特性調整装置の一構成例を示すブロック図である。 側音の音響特性の調整手順を示すフローチャートである。
符号の説明
110、120、130 電話機
11 制御部
12 マイク
13 受話イコライザ
14 受話アンプ
15 スピーカ
16 メモリ
17 データインターフェース部
18 送話イコライザ
19 送話アンプ
210、220、230 音響特性調整装置
21 マイク
22 オーディオアナライザ
23 調整データ生成部
24 データインターフェース部
25 信号発生器
26 目標特性記憶部
27 スピーカ
30 側音アンプ
32、34 切換スイッチ

Claims (8)

  1. スピーカから出力する音を調整するイコライザおよびアンプを備えた音響装置の周波数特性および感度を含む音響特性を調整する音響特性調整装置であって、
    前記音響装置と接続され、所定の測定信号を発生する信号発生器と、
    前記測定信号が前記イコライザ、アンプおよびスピーカを介して出力される音を収音するマイクと、
    前記マイクと接続され、該マイクが収音した音の周波数特性を測定する音響測定器と、
    前記周波数特性および感度の規格範囲が格納された記憶部と、
    前記音響測定器および記憶部と接続され、該音響測定器から受信する前記周波数特性が前記規格範囲に入るか否かを判定し、該周波数特性が該規格範囲に入らなければ、該周波数特性を該規格範囲に入れるために前記イコライザのパラメータを補正するためのイコライザ補正パラメータを生成し、また、前記周波数特性から前記感度を算出し、求めた感度が前記規格範囲に入らなければ、該感度を該規格範囲に入れるために前記アンプのパラメータを補正するためのアンプ補正パラメータを生成し、該イコライザ補正パラメータおよびアンプ補正パラメータの情報を含む補正パラメータを前記音響装置に送信する調整データ生成部と、
    を有する音響特性調整装置。
  2. マイクから入力される音を調整するイコライザおよびアンプを備えた音響装置の周波数特性および感度を含む音響特性を調整する音響特性調整装置であって、
    所定の測定信号をスピーカを介して発生する信号発生器と、
    前記音響装置と接続され、前記測定信号が前記音響装置の前記マイク、アンプおよびイコライザを介して出力される信号の周波数特性を測定する音響測定器と、
    前記周波数特性および感度の規格範囲が格納された記憶部と、
    前記音響測定器および記憶部と接続され、該音響測定器から受信する前記周波数特性が前記規格範囲に入るか否かを判定し、該周波数特性が該規格範囲に入らなければ、該周波数特性を該規格範囲に入れるために前記イコライザのパラメータを補正するためのイコライザ補正パラメータを生成し、また、前記周波数特性から前記感度を算出し、求めた感度が前記規格範囲に入らなければ、該感度を該規格範囲に入れるために前記アンプのパラメータを調整するためのアンプ補正パラメータを生成し、該イコライザ補正パラメータおよび該アンプ補正パラメータの情報を含む補正パラメータを前記音響装置に送信する調整データ生成部と、
    を有する音響特性調整装置。
  3. 第1のマイクと第1のスピーカの間に接続された側音アンプを備えた音響装置について、該第1のマイクに入力される基準音の強さと該第1のスピーカから出力される側音の強さとの比である側音特性を含む音響特性を調整する音響特性調整装置であって、
    前記基準音となる所定の測定信号を第2のスピーカを介して発生する信号発生器と、
    前記第2のスピーカからの前記測定信号が前記第1のマイク、側音アンプおよび第1のスピーカを介して出力される側音を収音する第2のマイクと、
    前記第2のマイクと接続され、該第2のマイクが収音した側音の強さを測定する音響測定器と、
    前記側音特性の規格範囲が格納された記憶部と、
    前記信号発生器、音響測定器および記憶部と接続され、該信号発生器から受信する前記基準音の信号と該音響測定器から受信する側音の信号とから前記側音特性を算出し、求めた側音特性が前記規格範囲に入らなければ、該側音特性を該規格範囲に入れるために前記側音アンプのパラメータを補正するためのアンプ補正パラメータを生成し、該アンプ補正パラメータを含む補正パラメータの情報を前記音響装置に送信する調整データ生成部と、
    を有する音響特性調整装置。
  4. 前記調整データ生成部は、
    前記補正パラメータを生成した後、該補正パラメータを用いてシミュレーションを行い、前記音響特性が前記規格範囲に入るか否かを判定し、該音響特性が該規格範囲に入る場合には該補正パラメータを前記音響装置に送信し、該音響特性が該規格範囲に入らない場合には再度該補正パラメータを求める請求項1から請求項3のいずれか1項記載の音響特性調整装置。
  5. イコライザおよびアンプを備えた音響装置の周波数特性および感度を含む音響特性を調整する方法であって、
    前記周波数特性および感度の規格範囲を準備し、
    前記音響装置の前記周波数特性を測定し、
    測定した周波数特性が前記規格範囲に入るか否かを判定し、該周波数特性が該規格範囲に入らなければ、該周波数特性を該規格範囲に入れるために前記イコライザのパラメータを補正し、また、前記周波数特性から前記感度を算出し、求めた感度が前記規格範囲に入らなければ、該感度を該規格範囲に入れるために前記アンプのパラメータを補正する音響特性調整方法。
  6. マイクとスピーカの間に接続された側音アンプを備えた音響装置について、該マイクに入力される基準音の強さとスピーカから出力される側音の強さとの比である側音特性を含む音響特性を調整する方法であって、
    前記側音特性の規格範囲を準備し、
    前記基準音による前記側音を測定し、
    前記基準音の強さと測定した側音の強さとから前記側音特性を算出し、
    求めた側音特性が前記規格範囲に入るか否かを判定し、
    求めた側音特性が前記規格範囲に入らなければ、該側音特性を該規格範囲に入れるために前記側音アンプのパラメータを補正する音響特性調整方法。
  7. イコライザおよびアンプを備えた音響装置の周波数特性および感度を含む音響特性を調整する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    入力される前記周波数特性および感度の規格範囲を前記コンピュータに格納し、
    前記音響装置の測定された周波数特性が入力されると、該周波数特性が前記規格範囲に入るか否かを判定し、該周波数特性が該規格範囲に入らなければ、該周波数特性を該規格範囲に入れるために前記イコライザのパラメータを補正し、また、前記周波数特性から前記感度を算出し、求めた感度が前記規格範囲に入らなければ、該感度を該規格範囲に入れるために前記アンプのパラメータを補正する処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. マイクとスピーカの間に接続された側音アンプを備えた音響装置について、該マイクに入力される基準音の強さとスピーカから出力される側音の強さとの比である側音特性を含む音響特性を調整する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    入力される前記側音特性の規格範囲を前記コンピュータに格納し、
    測定された前記側音が入力されると、前記基準音の強さと該側音の強さとから前記側音特性を算出し、
    求めた側音特性が前記規格範囲に入るか否かを判定し、
    求めた側音特性が前記規格範囲に入らなければ、該側音特性を該規格範囲に入れるために前記側音アンプのパラメータを補正する処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
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