JP4819642B2 - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話やPHS等の電話回線を通信路として利用する通信装置等に関し、特に、通信音声に重ねて背景音を再生し、背景音を聞きながら通話可能な通信装置等に関する。
携帯電話やPHS等の通信装置を用いて日常的に通話が行われているが、こうした通信装置による通話では、電話機から聞こえるのは音声のみであるため、通話が事務的になる傾向がある。そこで、近年、通話音声のバックで背景音を再生し、それによって、雰囲気のある通話を行うことを可能にした種々の通信装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、複数の背景音が記録された記録手段と、通話内容に応じて背景音を選択し、その背景音を通話音声に重ねて出力する背景音出力手段とを備えた通信装置が開示されている。この通信装置においては、通話者の状況に応じて雨の音や電車の音等を背景音として再生することにより、通話者の状況に即した背景音を通話相手と共有し、通話の雰囲気を盛り上げることを可能としている。
また、特許文献2には、通話音声と背景音を独立に符号化する符号化手段と、符号化された通話音声及び符号化された背景音を多重化する多重化手段と、背景音の音量を通話者と通話相手で独立に調整可能な音量調整手段とを備えた通信装置が開示されている。この通信装置においては、通話音声と背景音を別個に符号化することにより、良質な背景音を通話中に再生することを可能にするとともに、送信側及び受信側の各々にて、好みの音量で背景音を再生することを可能としている。
特開平11−191796号公報 特開2002−185573号公報
特許文献1及び2に記載された通信装置においては、通話中の背景音が通話開始時の状況に応じて決定されるが、通話者の状況は、時間の経過に伴って変化するのが通常であり、通話開始時から通話終了時まで、そのまま維持されることは希である。このため、通話を進めていくうちに、背景音が通話者の状況に即しないものになり、却って通話の妨げになるという問題がある。
そこで、本発明は、上記諸点に鑑みてなされたものであり、通話中の通話者の状況の変化に応じて背景音を変更することができ、常時、通話者の状況に即した背景音を再生することが可能な通信装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、通信網を介して通話音声とともに背景音を送受信し、背景音を再生した状態で通話可能な通信装置であって、通話者の音声を集音して通話音声を生成する集音手段と、該集音手段で生成された通話音声の音量及び周波数の少なくとも1つに基づいて、通話時の通話者の音声の平均音量及び/又は音圧レベルがピークとなるピーク周波数の変化を検出する変化検出手段と、該変化検出手段の検出結果に基づいて背景音を変更する変更手段と、変更された背景音を通話音声とともに前記通信網に送信する通信手段とを備えることを特徴とする。
そして、本発明によれば、通話時の通話者の音声の平均音量及び/又は音圧レベルがピークとなるピーク周波数の変化を検出するとともに、その検出結果に基づいて背景音を変更するため、通話中の通話者の状況の変化に応じて背景音を変更することができ、常時、通話者の状況に即した背景音を再生することが可能となる。
前記通信装置において、前記変化検出手段が、平常時の通話者の音声を保持する保持手段と、平常時の通話者の音声の平均音量と通話時の通話者の音声の平均音量との差分、及び/又は平常時の通話者の音声のピーク周波数と通話時の通話者の音声のピーク周波数との差分を算出して変化ポイントを生成する算出手段とを備え、前記変化ポイントに基づいて通話者の音声の前記平均音量及び/又は前記ピーク周波数の変化を検出するように構成することができる。上記構成によれば、通話者の音声の平均音量及び/又はピーク周波数の変化を精度良く検出することが可能となる。
前記通信装置において、他の通信装置から、該他の通信装置で生成された変化ポイントとともに背景音の変更要求を受信したときに、前記他の通信装置で生成された変化ポイントと前記算出手段で生成された変化ポイントとを比較する比較手段を備え、前記変更手段は、前記比較手段の比較結果に基づいて背景音の変更の可否を決定するように構成することができる。上記構成によれば、通話中の背景音が一方的に変更され、一方の通話者の要望に偏ることを防止することが可能となる。
前記通信装置において、前記算出手段で算出された変化ポイントが所定値以上のときに、他の通信装置に向けて背景音の変更要求を送信する送信手段を備え、前記変更手段は、前記他の通信装置に向けて送信した背景音の変更要求に応答して、前記他の通信装置から背景音の変更を承諾する承諾応答が送信されたときに、背景音を変更するように構成することができる。上記構成によれば、通話中の背景音が一方的に変更され、一方の通話者の要望に偏ることを防止することが可能となる。
前記通信装置において、複数の背景音を記憶する記憶手段と、通話者の音声を解析し、該音声に含まれる所定のキーワードを検出する音声認識手段と、該音声認識手段で検出されたキーワードに基づいて、前記記憶手段に記憶された複数の背景音のうちから1つを選択する選択手段とを備えるように構成することができる。
また、本発明は、通信網を介して通話音声とともに背景音を送受信し、背景音を再生した状態で通話可能な通信方法であって、集音手段により、通話者の音声を集音して通話音声を生成する第1ステップと、前記集音手段で生成された通話音声の音量及び周波数の少なくとも1つに基づいて、変化検出手段により、通話時の通話者の音声の平均音量及び/又は音圧レベルがピークとなるピーク周波数の変化を検出する第2ステップと、前記第2ステップの検出結果に基づいて、変更手段により背景音を変更する第3ステップと、通信手段により、前記変更手段で変更された背景音を通話音声とともに前記通信網に送信する第4ステップとを有することを特徴とする。本発明によれば、前記発明と同様に、通話中の通話者の状況の変化に応じて背景音を変更することができ、常時、通話者の状況に即した背景音を再生することが可能となる。
また、本発明は、プログラムであって、集音手段により、通話者の音声を集音して通話音声を生成する第1ステップと、変化検出手段により、通話者の音声の平均音量及び/又は音圧レベルがピークとなるピーク周波数の変化を検出し、検出結果に基づいて、変更手段により背景音を変更する第2ステップと、通信手段により、前記変更手段で変更された背景音を通話音声とともに前記通信網に送信する第3ステップとを実行させることを特徴とする。本発明によれば、前記発明と同様に、通話中の通話者の状況の変化に応じて背景音を変更することができ、常時、通話者の状況に即した背景音を再生することが可能となる。
また、本発明は、記録媒体であって、集音手段により、通話者の音声を集音して通話音声を生成する第1ステップと、変化検出手段により、通話者の音声の平均音量及び/又は音圧レベルがピークとなるピーク周波数の変化を検出し、検出結果に基づいて、変更手段により背景音を変更する第2ステップと、通信手段により、前記変更手段で変更された背景音を通話音声とともに前記通信網に送信する第3ステップとを実行させるプログラムが記録されていることを特徴とする。前記発明と同様に、通話中の通話者の状況の変化に応じて背景音を変更することができ、常時、通話者の状況に即した背景音を再生することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、通話中の通話者の状況の変化に応じて背景音を変更することができ、常時、通話者の状況に即した背景音を再生することが可能な通信装置等を提供することができる。
次に、本発明にかかる通信装置の一実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる通信装置の一実施の形態を示すブロック図であり、通信装置としての携帯電話機1は、無線通信網3を介して、携帯電話機1と同一構成を有する携帯電話機2と無線接続され、携帯電話機2との間で通話音声、背景音等の通信を行う。
同図に示すように、携帯電話機1は、通話者の音声を集音するマイク入力部4と、通話者の音声を解析して音声の変化を検出し、後述する変化ポイントP1を生成する音声変化検出部6と、通話者の音声からキーワードを検出する音声認識部8と、通話音声や背景音等を発するスピーカー出力部10と、複数の音データ(音楽や環境音等)を背景音として記憶する背景音記憶部12と、携帯電話機2から送信された変化ポイントP2を保持する相手側変化ポイント保持部14と、背景音の再生時間を計時する背景音タイマー16と、無線通信網3を介して、携帯電話機2と無線通信を行う無線部18と、携帯電話機1全体の動作を統括的に制御する制御部20とを備える。
背景音タイマー16は、所定時間単位でダウンカウントするダウンカウンターであり、背景音の再生が開始されるのに応答してダウンカウントをスタートする。この背景音タイマー16のカウント時間は、ユーザが自由に設定することが可能である。
制御部20は、音声認識部8で検出されたキーワードに基づき、背景記憶部12に記憶された複数の背景音のうちから1つの背景音を選択し、無線部18に出力する。制御部20には、音声認識部8に設定された複数のキーワードと、各キーワードに対応する背景音との対応テーブルが保持されており、制御部20は、その対応テーブルを参照して、キーワードに対応する背景音を選択する。これにより、例えば、携帯電話機1のユーザが「雨が降っている」という言葉を発した場合には、それと対応するように、雨音の背景音を流したり、「公園に居る」という言葉を発した場合には、自然をイメージさせる音楽を背景音として流すことができる。
また、制御部20は、変化ポイントP1を監視し、変化ポイントP1が所定値以上となったときには、背景音の変更を要求する変更要求C1を無線部18に出力し、無線通信網3を介して、携帯電話機2に送信する。さらに、制御部20は、携帯電話機2からの変更要求C2を受信したときには、変化ポイントP1と携帯電話機2側の変化ポイントP2とを比較し、背景音の変更の可否を決定する。
図2は、音声変化検出部6の構成を示すブロック図であり、音声変化検出部6は、マイク入力された通話者の通話音声を一定期間に亘って保持する音声データ保持部30と、通話時の平均音量G1を算出する平均音量算出部32と、平常時の平均音量G2を保持する平常音量保持部34と、通話時のピーク周波数F1を算出する周波数変換部36と、平常時のピーク周波数F2を保持する平常周波数保持部38と、変化ポイントP1を算出する変化ポイント算出部40と、変化ポイント算出部40から出力された変化ポイントP1を保持する自側変化ポイント保持部42とを備える。
平均音量算出部32は、音声データ保持部30で保持された音声データを解析して、通話時の音量の平均値を算出し、算出した平均値を平均音量G1として出力する(図3(a))。この平均音量G1の算出処理は、通話相手との通話が継続されている間、所定の時間間隔で継続的に実行される。
周波数変換部36は、音声データを周波数変換して、音圧レベルがピーク値となる周波数を算出し、算出した周波数をピーク周波数F1として出力する。ピーク周波数F1を求めるにあたっては、図3(b)に示すように、音圧レベルがピーク値となる周波数を、音圧レベルの上位から順に、複数点(例えば、10点)サンプリングして、それらの周波数の平均値を算出し、その算出平均値をピーク周波数F1とする。ピーク周波数F1の算出処理も、平均音量G1の算出処理と同様に、通話相手との通話が継続されている間、所定の時間間隔で継続的に実行される。
平常音量保持部34及び平常周波数保持部38は、平常時の通話者の音声に基づいて算出された平均音量G2及びピーク周波数F2を保持する。平均音量G2及びピーク周波数F2の算出処理は、平均音量G1及びピーク周波数F1の算出処理と異なり、通常、携帯電話機1の初期設定時の1回のみ実行される。
変化ポイント算出部40は、平均音量算出部32及び周波数変換部36から出力される平均音量G1及びピーク周波数F1、並びに、平常音量保持部34及び平常周波数保持部38から出力される平均音量G2及びピーク周波数F2に基づいて、変化ポイントP1を生成する。具体的には、通話時の平均音量G1と平常時の平均音量G2との差分を算出するとともに、通話時のピーク周波数F1と平常時のピーク周波数F2との差分を算出し、それらの差分の加算値を変化ポイントP1として出力する。変化ポイントP1は、平均音量算出部32及び周波数変換部36から平均音量G1及びピーク周波数F1が出力される都度、生成され、制御部20に出力される。
次に、図1の携帯電話機1の動作について説明する。
携帯電話機1を用いて通話するにあたっては、通話処理に先立ち、初期設定として、平常時の平均音量G2及びピーク周波数F2の設定処理が行われる。
図4は、平均音量G2及びピーク周波数F2の設定手順を示すフローチャートである。
携帯電話機1の機能選択メニューから平常時音声登録メニューが選択されると、フローがスタートし、まず、ユーザがマイク入力部4に向かって音声を発生するとともに、その発した音声の数秒間分のデータが音声データ保持部30に保持される(ステップS1)。次に、平均音量算出部32によって、音声データ保持部30に保持された音声データが解析されて、図5(a)に示すように、平均音量G2が算出される(ステップS2)。算出された平均音量G2は、平常音量保持部34に出力され、平常音量保持部34によって保持される(ステップS3)。
平均音量G2が保持されると、周波数変換部36によって、図5(b)に示すように、音声データ保持部30に保持された音声データが周波数変換され、ピーク周波数F2が求められる(ステップS4)。ピーク周波数F2を求めるにあたっては、ピーク周波数F1と同様に、音圧レベルがピーク値となる周波数が複数点サンプリングされ、それらの周波数の平均値がピーク周波数F2とされる。最後に、算出されたピーク周波数F2が平常周波数保持部38に出力され、平常周波数保持部38で保持される(ステップS5)。
こうして、平均音量G2及びピーク周波数F2の設定処理が終了すると、携帯電話機1の通話準備が完了し、携帯電話機2との間で通話処理が実行される。尚、以下の説明においては、携帯電話機1から発信される通話音声及び背景音と、携帯電話機2から発信される通話音声及び背景音とを区別するため、携帯電話機1から発信される通話音声をV1、背景音をH1とし、携帯電話機2から発信される通話音声をV2、背景音をH2とする。
携帯電話機1は、無線通信網3を介して、携帯電話機1のユーザが発した通話音声V1を背景音H1とともに携帯電話機2に送信することが可能であり、また、携帯電話機2から送信される携帯電話機2のユーザの通話音声V2を背景音H2とともに受信することが可能である。その一方で、背景音は、携帯電話機1内に記憶されている背景音と、携帯電話機2に記憶されている背景音とがあり、通話者同士が同一の背景音を聞きながら通話を進めるためには、携帯電話機1、2から発信される背景音の何れを、通話中の背景音として用いるかを決定する必要がある。
そこで、本実施の形態においては、携帯電話機1、2の何れか一方に背景音の選択主導権を持たせ、選択主導権を有する側の携帯電話機から発信される背景音を、通話中の背景音に決定することにより、双方の背景音が対立するのを防止し、通話者同士が同一の背景音を聞くことを可能にする。
まずは、通話開始時における背景音の設定手順を説明する。ここでは、携帯電話機1から携帯電話機2に電話をかけ、通話が開始されるものとする。
上述のように、本実施の形態においては、携帯電話機1、2の何れか一方に背景音の選択主導権を持たせるが、通話開始の時点では、電話をかけた側の携帯電話機に背景音の選択主導権を持たせる。従って、ここでは、携帯電話機1が背景音の選択主導権を有している。
携帯電話機1側からの呼応に応答して、携帯電話機2との通信チャンネルが確立されると、携帯電話機1側では、まず、マイク入力部4によって通話者の音声が集音され、デジタル変換を経て、デジタル信号の通話音声V1が生成される。この通話音声V1は、音声変化検出部6、音声認識部8及び制御部20に出力される。
次に、音声認識部8によって、通話音声V1が音声認識処理され、通話音声V1に含まれるキーワードが取り出されるとともに、取り出されたキーワードが制御部20に出力される。次に、制御部20によって、背景音記憶部12に記憶されている複数の背景音のうちから、認識音声部8で取り出されたキーワードに対応する背景音H1が選択される。
ここでは、携帯電話機1が背景音の選択主導権を有するため、選択された背景音H1は、通話音声V1とともに無線部18に出力され、無線通信網3を介して、携帯電話機2に送信される。また、背景音H1は、制御部20からスピーカー出力部10にも出力され、携帯電話機1のスピーカーから背景音H1が出力される。
携帯電話機2では、携帯電話機1から送信された通話音声V1及び背景音H1が受信され、受信された通話音声V1及び背景音H1は、携帯電話機2のスピーカー出力部10に出力される。また、携帯電話機2では、マイク入力部4によって集音された集音音声が通話音声V2に変換された後、無線通信網3を介して、携帯電話機1に送信される。
こうして、携帯電話機1から通話音声V1及び背景音H1が携帯電話機2に送信されるとともに、携帯電話機2から通話音声V2が携帯電話機1に送信され、背景音H1を再生した状態で、携帯電話機1のユーザと携帯電話機2のユーザとの通話が進められる。
続いて、通話の途中で背景音を変更する手順を、図6を参照しながら説明する。
以下の説明においては、携帯電話機1から携帯電話機2に電話をかけ、背景音H1を再生した状態で携帯電話機1、2が通話状態になっているものとする。
尚、図6に示す処理は、携帯電話機1、2の双方の制御部20で実行されるが、説明の便宜上、ここでは、主として、携帯電話機1の制御部20で実行される処理を対象にして説明を行う。
通話の途中で背景音を変更するに際しては、まず、携帯電話機2からの背景音の変更要求C2を受信したか否かが判定される(ステップS21)。例えば、通話の途中で、携帯電話機2のユーザが興奮気味となり、発する声が大きくなったり、早口になると、携帯電話機2の平均音量算出部32及び周波数変換部36で算出される平均音量G1が大きくなり、ピーク周波数F1が高くなる。その結果、携帯電話機2の変化ポイントP2が増大するが、このとき、変化ポイントP2が所定値以上となっていれば、携帯電話機2から携帯電話機1に向けて、変化ポイントP2とともに変更要求C2が送信される。
携帯電話機2からの変更要求C2を受信した場合には(ステップS21:YES)、音声変化検出部6によって、そのときの携帯電話機1側(以下、「自側」という)の変化ポイントP1が算出されて、自側変化ポイント保持部42に保持されるとともに、自側変化ポイント保持部42に保持された自側の変化ポイントP1と、相手側変化保持部14に保持されている携帯電話機2側(以下、「相手側」という)の変化ポイントP2とが制御部20に読み込まれる(ステップS22)。
次に、自側の変化ポイントP1と相手側の変化ポイントP2とが比較され(ステップS23)、自側の変化ポイントP1より相手側の変化ポイントP2が高い場合には(ステップS23:YES)、無線部18を介して、背景音を変更することを承諾する変更承諾応答が携帯電話機2に向けて送信される(ステップS24)。携帯電話機1から送信された変更承諾応答が携帯電話機2によって受信されると、背景音の選択主導権が携帯電話機1から携帯電話機2に移行し、携帯電話機2によって、背景音の変更処理が実行される(ステップS25)。
図7は、携帯電話機2側で実行される背景音の変更処理の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、背景音の変更処理にあたっては、まず、背景音の選択主導権が携帯電話機2側にあるか否かが判定される(ステップS31)。変更承諾応答を受信し、選択主導権が携帯電話機2側に移行されている場合には(ステップS31:YES)、その時点で再生されている背景音H1を停止するとともに、携帯電話機1に対して、背景音H1の再生及び送信を停止するよう要求する(ステップS32)。
次に、携帯電話機2の制御部20によって選択された背景音H2が無線部18に出力され、無線通信網3を介して、携帯電話機1に送信されるとともに、携帯電話機2のスピーカー出力部10に出力され、背景音H2が再生される(ステップS33)。こうして、通話中の背景音が、通話開始時に設定された背景音H1から携帯電話機2で選択された背景音H2に変更される。
これに対して、変更承諾応答を受信しておらず、携帯電話機2が選択主導権を有しない場合には(ステップS31:NO)、携帯電話機1から受信した背景音H1が携帯電話機2のスピーカー出力部10に出力され、背景音H1が再生される(ステップS34)。このため、この時点で、携帯電話機2で背景音H1とは異なる背景音H2が選択されていたとしても、携帯電話機2で選択された背景音H2は、通話中の背景音には採用されず、携帯電話機1で選択されている背景音H1が継続的に再生される。
図6に戻り、携帯電話機2からの変更要求C2を受信していない場合(ステップS21:NO)、又は、変更要求C2を受信していても、自側の変化ポイントP1より相手側の変化ポイントP2が低い場合には(ステップS23:NO)、自側の変化ポイントP1が所定値以上であるか否かが判定される(ステップS26)。
携帯電話機1のユーザの声が大きくなるなどして、携帯電話機1の変化ポイントP1が増大し、変化ポイントP1が所定値以上になっている場合には(ステップS26:YES)、音声認識部8によって、音声認識処理が実行されて、ユーザの通話内容から所定のキーワードが取り出されるとともに(ステップS27)、制御部20によって、そのキーワードに対応した背景音H1が選択される(ステップS28)。
次に、携帯電話機2に向けて、そのときの変化ポイントP1とともに背景音の変更要求C1が送信され(ステップS29)、携帯電話機2側で、携帯電話機1の変化ポイントP1と携帯電話機2の変化ポイントP2とが比較され、携帯電話機1に選択主導権を持たせて良いか否かが判定される。
次に、背景音の選択主導権を携帯電話機1が有するか否かが判定され(ステップS30)、携帯電話機2からの変更承諾応答を受信せず、携帯電話機1が選択主導権を有しない場合には(ステップS30:NO)、再生中の背景音H1をそのまま継続再生する(ステップS31)。
これに対し、携帯電話機2からの変更承諾応答を受信し、携帯電話機1が選択主導権を有する場合には(ステップS30:YES)、選択した背景音H1が、再生中の背景音H1と同一であるか否かが判定される(ステップS32)。
選択した背景音H1と再生中の背景音H1とが同一である場合には(ステップS32:NO)、背景音を変更する必要がないため、再生中の背景音H1をそのまま継続再生する(ステップS31)。
これに対し、選択した背景音H1と再生中の背景音H1とが異なる場合には(ステップS32:NO)、背景音タイマー16で計時される再生時間が設定時間に達し、再生中の背景音H1の再生時間が満了しているか否かが判定される(ステップS33)。再生時間が満了している場合には(ステップS33:YES)、再生中の背景音H1の再生及び送信が停止されるとともに、新たに選択された背景音H1の再生及び送信が開始される(ステップS34)。こうして、通話中の背景音が、通話開始時に設定された背景音H1から新たに選択された背景音H1に変更される。
一方、再生時間が満了していない場合には(ステップS33:NO)、再生時間が満了するまで、再生中の背景音H1の再生及び送信が継続され(ステップS35)、再生時間が満了した場合には、上記と同様にして、新たに選択された背景音H1の再生及び送信が開始される。
以上のように本実施の形態によれば、通話中、通話者の音声の変化度合いを示す変化ポイントP1を監視し、通話者の音声が大きく変化して変化ポイントP1が所定値以上になるのに応じて、背景音を変更するため、通話中の通話者の状況の変化に応じて背景音を変更することができ、常時、通話者の状況に即した背景音を再生することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、平常時の通話者の音声を予め保持し、平常時の通話者の音声と通話時の通話者の音声との差分を求めて変化ポイントを生成するため、通話者の音声の変化を精度良く検出することができる。
さらに、本実施の形態によれば、変化ポイントP1が所定値以上になった場合に、相手側の携帯電話機に対して、背景音の変更要求を送信し、相手側の携帯電話機からの承諾応答を受けてから、背景音を変更するとともに、相手側の携帯電話機から背景音の変更要求を受信した場合に、相手側の携帯電話機の変化ポイントP2と自側の携帯電話機の変化ポイントP1を比較し、その比較結果に基づいて、背景音の変更の可否を決定するため、通話中の背景音が一方的に変更され、一方の通話者の要望に偏ることを防止することが可能となる。
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含される。
例えば、上記実施の形態においては、音声認識部8を備え、通話者の音声に含まれるキーワードを検出し、そのキーワードに対応する背景音を選択しているが、音声認識部8で認識されるキーワードに加え、平均音量やピーク周波数をパラメータとして用い、それらを背景音と対応させて、背景音を選択するようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、平均音量及びピーク周波数に基づいて、通話者の音声の変化を検出しているが、通話者の音声の変化を検出することができれば、平均音量及びピーク周波数以外のパラメータを用いて、通話者の音声の変化を検出するようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態においては、平均音量及びピーク周波数の双方を用いて変化ポイントを生成しているが、平均音量又はピーク周波数の何れか一方のみを用いて変化ポイントを生成するようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、通信装置として携帯電話機やPHS等の携帯型の通信装置を例示しているが、本発明は、それらの通信装置の他、一般家庭用の固定電話機や、ファクシミリ装置に付属する電話機等の通信装置にも広く適用することが可能である。
本発明にかかる通信装置の一実施の形態を示すブロック図である。 図1の音声変化検出部の構成を示すブロック図である。 通話中の通話者の音声の音量及び周波数の一例を示すグラフである。 平均音量G2及びピーク周波数F2の設定手順を示すフローチャートである。 平常時の通話者の音声の音量及び周波数の一例を示すグラフである。 通話の途中で背景音を変更する手順を示すフローチャートである。 通話相手側の携帯電話機で実行される背景音の変更処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 携帯電話機
2 携帯電話機
4 マイク入力部
6 音声変化検出部
8 音声認識部
10 スピーカー出力部
12 背景音記憶部
14 相手側変化ポイント保持部
16 背景音タイマー
18 無線部
20 制御部
30 音声データ保持部
32 平均音量算出部
34 平常音量保持部
36 周波数変換部
38 平常周波数保持部
40 変化ポイント算出部
42 自側変化ポイント保持部

Claims (12)

  1. 通信網を介して通話音声とともに背景音を送受信し、背景音を再生した状態で通話可能な通信装置であって、
    通話者の音声を集音して通話音声を生成する集音手段と、
    該集音手段で生成された通話音声の音量及び周波数の少なくとも1つに基づいて、通話時の通話者の音声の平均音量及び/又は音圧レベルがピークとなるピーク周波数の変化を検出する変化検出手段と、
    該変化検出手段の検出結果に基づいて背景音を変更する変更手段と、
    変更された背景音を通話音声とともに前記通信網に送信する通信手段とを備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記変化検出手段は、平常時の通話者の音声を保持する保持手段と、平常時の通話者の音声の平均音量と通話時の通話者の音声の平均音量との差分、及び/又は平常時の通話者の音声のピーク周波数と通話時の通話者の音声のピーク周波数との差分を算出して変化ポイントを生成する算出手段とを備え、前記変化ポイントに基づいて通話者の音声の前記平均音量及び/又は前記ピーク周波数の変化を検出することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 他の通信装置から、該他の通信装置で生成された変化ポイントとともに背景音の変更要求を受信したときに、前記他の通信装置で生成された変化ポイントと前記算出手段で生成された変化ポイントとを比較する比較手段を備え、前記変更手段は、前記比較手段の比較結果に基づいて背景音の変更の可否を決定することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記算出手段で算出された変化ポイントが所定値以上のときに、他の通信装置に向けて背景音の変更要求を送信する送信手段を備え、前記変更手段は、前記他の通信装置に向けて送信した背景音の変更要求に応答して、前記他の通信装置から背景音の変更を承諾する承諾応答が送信されたときに、背景音を変更することを特徴とする請求項2又は3に記載の通信装置。
  5. 複数の背景音を記憶する記憶手段と、通話者の音声を解析し、該音声に含まれる所定のキーワードを検出する音声認識手段と、該音声認識手段で検出されたキーワードに基づいて、前記記憶手段に記憶された複数の背景音のうちから1つを選択する選択手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の通信装置。
  6. 通信網を介して通話音声とともに背景音を送受信し、背景音を再生した状態で通話可能な通信方法であって、
    集音手段により、通話者の音声を集音して通話音声を生成する第1ステップと、
    前記集音手段で生成された通話音声の音量及び周波数の少なくとも1つに基づいて、変化検出手段により、通話時の通話者の音声の平均音量及び/又は音圧レベルがピークとなるピーク周波数の変化を検出する第2ステップと、
    前記第2ステップの検出結果に基づいて、変更手段により背景音を変更する第3ステップと、
    通信手段により、前記変更手段で変更された背景音を通話音声とともに前記通信網に送信する第4ステップとを有することを特徴とする通信方法。
  7. 前記変化検出手段による前記第2ステップは、平常時の通話者の音声の平均音量と通話時の通話者の音声の平均音量との差分、及び/又は平常時の通話者の音声のピーク周波数と通話時の通話者の音声のピーク周波数との差分を算出して変化ポイントを生成するステップと、前記変化ポイントに基づいて前記通話者の音声の前記平均音量及び/又は前記ピーク周波数の変化を検出するステップとを有することを特徴とする請求項に記載の通信方法。
  8. 前記変更手段による前記第3ステップは、他の通信装置から、該他の通信装置で生成された変化ポイントとともに背景音の変更要求を受信したときに、前記他の通信装置で生成された変化ポイントと前記変化ポイントを生成するステップで生成された変化ポイントとを比較するステップと、比較結果に基づいて背景音の変更の可否を決定するステップとを有することを特徴とする請求項に記載の通信方法。
  9. 前記変更手段による前記第3ステップは、算出された変化ポイントが所定値以上のときに、他の通信装置に向けて背景音の変更要求を送信するステップと、前記他の通信装置に向けて送信した背景音の変更要求に応答して、前記他の通信装置から背景音の変更を承諾する承諾応答が送信されたときに、背景音を変更するステップとを有することを特徴とする請求項又はに記載の通信方法。
  10. 音声認識手段により、前記通話者の音声を解析し、該音声に含まれる所定のキーワードを検出するステップと、選択手段により、前記検出されたキーワードに基づいて、複数の背景音のうちから1つを選択するステップとを有することを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の通信方法。
  11. 請求項乃至10のいずれかに記載の通信方法を実行させるためのプログラム。
  12. 請求項11に記載されたプログラムが記録された記録媒体。
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