JP2011087196A - 電話機、及び電話機の話速変換方法 - Google Patents

電話機、及び電話機の話速変換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通話や音声再生で検出した話速や言語などに応じて、話速変換機能をON/OFF切替えすると共に、話速に応じた話速変換量を自動調整できる携帯電話機を提供する。
【解決手段】音声信号がアンテナ8で受信されると、検出部17が、音声認識機能を用いて、音声処理部15で復調された受話音声の所定時間あたりの平均話速の測定または言語の識別を行う。話速変換ON−OFF切替部18は、検出部17による平均話速の測定結果とあらかじめ設定した話速の基準値とを比較し、比較結果に応じて話速変換機能のON/OFF切替えを行う。話速の基準値より平均話速の測定結果が所定レベルより高いとき、話速変換ON−OFF切替部18は話速変換機能をONにする。このとき、話速変換量算出部19が、平均話速の測定結果と話速の基準値との差分に基づいて話速変換量を算出し、話速変換調整部20が算出された話速変換量に基づいて話速の変換処理を行う。
【選択図】図2

Description

この発明は、話速変換機能を有する携帯電話などの電話機、及び電話機の話速変換方法に関する。
携帯電話は、話速変換機能の設定方法として、通話開始前にあらかじめ話速変換機能をON/OFFに設定したり、通話中に話速変換機能をON/OFFに設定したりするものが広く普及している。図7は、この発明の関連技術として、携帯電話における話速変換機能の制御方法の一連の動作の流れを示すフローチャートであり、(a)は通話時の動作の流れ、(b)は音声再生時の動作の流れを示している。図2に示す携帯電話の構成図を参照しながら、図7における携帯電話の話速変換機能の動作の流れを説明する。図7では、図2に示す携帯電話1の話速変換ON−OFF切替部18、中央制御部10、音声処理部15、検出部17、及びレシーバ13を主とする各動作の流れに基づいて、この発明の関連技術として、携帯電話における話速変換機能の動作の流れを説明する。
先ず、図7(a)の通話時における話速変換処理の動作の流れを説明する。携帯電話1の着信時または発呼時の操作により通話が開始されると(ステップS61)、アンテナ8より受信した音声信号は無線部9及び中央制御部10を介し、音声処理部15を経てレシーバ13より受話音声として出力される。
このとき、ユーザはレシーバ部2に耳を当て受話音を聞き、通話音声の速さに応じて話速変換機能を使うか否かを判定し(ステップS62)、通話音声が速いと判断して話速変換機能を使う場合は(ステップS62でYes)、表示部3のアナウンスに従ってキー操作部4を操作し、中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能ONの指示が与えられる(ステップS63)。また、通話音声の速さは適正であると判断して話速変換機能を使用しない場合は(ステップS62でNo)、キー操作部4を操作して中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能OFFの指示が与えられる(ステップS64)。このようなステップS61〜S64の一連の動作は、通話が終了するまでの間(ステップS65)、いつでも操作が可能であり、ユーザは通話中に話速変換機能の必要性を感じたときに適宜操作することができる。
次に、図7(b)の音声再生時における話速変換動作の流れを説明する。キー操作部4の操作により電話帳・メモリ部14に保存されている音声データの再生が開始されたか否かが判定され(ステップS71)、音声データの再生が開始されると(ステップS71でYes)、中央制御部10を介し、音声処理部15を経てレシーバ13またはスピーカ6から再生音声が出力される。ここで、ユーザは再生された音声を聞き、再生音声の速さに応じて話速変換機能を使うか否かを判定し(ステップS72)、再生音声が速いと判断して話速変換機能を使う場合は(ステップS72でYes)、表示部3のアナウンスに従ってキー操作部4を操作し、中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能ONの指示が与えられる(ステップS73)。また、再生音声の速さは適正であると判断して話速変換機能を使用しない場合は(ステップS72でNo)、キー操作部4を操作して中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能OFFの指示が与えられる(ステップS74)。このようなステップS71〜S74の一連の動作は、音声再生が終了するまでの間(ステップS75)、いつでも操作が可能であり、ユーザは音声再生中に話速変換機能の必要性を感じたときに適宜操作することができる。
また、通話音声を検出して自動的に話速変換を行ったり、あらかじめ指定した電話番号を受信したときのみ自動的に話速変換を行うような設定機能を備えた携帯電話を知られている。例えば、あらかじめ設定した通話相手ごとに話速を設定しておき、通話相手に応じて最適な話速に自動変換できる機能を備えた携帯電話の技術が開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。また、通話中の音声を聞きながら好みの話速に設定する機能を備えた携帯電話の技術も開示されている(例えば、特許文献3参照)。さらに、通話相手の音声言語を判別し、日本語の場合は通常の話速に自動設定され、外国語の場合は遅い話速に自動設定される機能を備えた携帯電話の技術も開示されている(例えば、特許文献4参照)。また、あらかじめ指定した話者(例えば、早口の話者)についてのみ好みの話速に変換する機能を備えた携帯電話の技術も開示されている(例えば、特許文献5参照)。
特開2001−268175号公報 特開2008−252849号公報 特開2006−317768号公報 特開2007−081643号公報 特開2008−292621号公報
しかしながら、上記関連技術では、通話中(または音声再生中)にユーザが音声速度を聞きながら自分で話速変換機能を適宜ON/OFFできる利点があるものの次のような問題点がある。すなわち、第一の問題点は、ユーザが受話(または再生)音声を聞いてからの話速変換機能のON/OFF判断となるため、通話の始まりの部分は音声速度が速くて聞き取れないことがある。また、話速変換機能をONに設定している間の会話を聞き逃してしまったり、会話を中断しなければならないこともある。さらに、電話の途中で通話相手が替わった場合は、早口/遅口の人に応じて話速変換機能のON/OFFの再設定が必要となる。
また、第二の問題点は、話速変換機能の設定が前回の通話終了時の設定を継承する仕様の場合、例えば前回の通話終了時に話速変換機能がONに設定されているときは、今回受信したときの話の始まりから音声速度が遅くなり、早口な人が話し相手であれば便利であるが、話速変換の必要のない通話音声に対しても話速変換が行われてしまう。
さらに、第三の問題点は、関連技術の話速変換機能はON/OFF切替のみであり、通話相手の話速に応じて適切な話速変換を行うことができないため、話速変換後の音声速度が遅くなり過ぎたり、話速変換量が足らないために音声速度が速すぎて聞き取れない場合もある。
また、上記特許文献1、特許文献2に記載の技術は、あらかじめ登録した通話相手に対しては適正な話速に自動変換できるが、不特定の通話相手に対しては話速変換が行われないので、話速変換機能を備えた電話機としての使い勝手が悪い。また、この技術では、話速の速さに応じて段階的な話速変換を行うことができないので、通話者の話速の速さによっては違和感が生じることがある。さらに、特許文献3の技術は、通話音声を聞きながら最適な話速に設定することはできるが、話速の変換量をきめ細かに設定することはできないので、通話相手の話速に対して最適な話速変換を行うことができないために違和感が生じることがある。また、通話の開始部分では話速変換が行われていないために通話内容を理解できないおそれもある。また、特許文献4の技術は、通話相手の言語が日本語か外国語かによって話速の変換を行うことができるが、同じ日本語でも早口の通話相手と遅口の通話相手で適宜に話速変換を行うことができないので、話速変換機能を備えた電話機としての使い勝手が悪い。さらに、特許文献5の技術は、早口の話者など、あらかじめ指定した話者についてはみ好みの話速に変換することができるが、不特定の通話相手に対しては話速変換を行うことができないので、やはり話速変換機能を備えた電話機としての使い勝手が悪い。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、通話や音声再生で検出した話速や言語、またはあらかじめ設定した通話相手に応じて、話速変換機能を自動的にON/OFFに切り替えると共に、話速に応じて話速変換レベル(話速変換量)を自動調整できる携帯電話などの電話機、及び電話機の話速変換方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、この発明の第1の構成は、通話音声または再生音声の発声速度を示す話速を変換する話速変換機能を有する電話機であって、通話音声または再生音声の所定時間あたりの平均話速と話速の基準値との差分に基づいて話速変換機能のON/OFFを決定し、話速変換機能がONのとき、差分に応じた話速変換量に基づいて話速の変換処理を行う話速変換機能制御手段を備えることを特徴とする。
また、この発明の第2の構成は、通話音声または再生音声の発声速度を示す話速を変換する話速変換機能を有する電話機であって、音声認識機能を用い、通話音声または再生音声の、所定時間あたりの平均話速の測定及び言語の識別の少なくとも1つを行う検出部と、検出部による平均話速の測定結果とあらかじめ設定した話速の基準値とを比較し、比較結果に応じて話速変換機能のON/OFF切替えを行う話速変換ON−OFF切替部と、話速変換機能がONのとき、平均話速の測定結果と話速の基準値との差分に基づいて話速変換量を算出する話速変換量算出部と、話速変換量算出部が算出した話速変換量に基づいて話速の変換処理を行う話速変換調整部とを備えることを特徴とする。
また、この発明の第3の構成は、通話音声または再生音声の発声速度を示す話速を変換する話速変換機能を有する電話機の話速変換方法であって、通話音声または再生音声の所定時間あたりの平均話速と話速の基準値との差分に基づいて話速変換機能のON/OFFを決定し、話速変換機能がONのとき、差分に応じた話速変換量に基づいて話速の変換処理を行うことを特徴とする電話機の話速変換方法である。
また、この発明の第4の構成は、通話音声または再生音声の発声速度を示す話速を変換する話速変換機能を有する電話機の話速変換方法であって、音声認識機能を用い、通話音声または再生音声の、所定時間あたりの平均話速の測定及び言語の識別の少なくとも1つを行う第1のステップと、平均話速の測定結果とあらかじめ設定した話速の基準値とを比較し、比較結果に応じて話速変換機能のON/OFF切替えを行う第2のステップと、話速変換機能がONのとき、平均話速の測定結果と話速の基準値との差分に基づいて話速変換量を算出する第3のステップと、算出された話速変換量に基づいて話速の変換処理を行う第4のステップとを含むことを特徴とする電話機の話速変換方法である。
この発明の構成によれば、携帯電話の通話時及び録音音声再生時において、話速変換機能をON/OFF設定するための自動切換え機能を設け、さらに、話速検出機能や音声認識機能により、話速の速さに応じて音声速度を所望の値に自動調整することができる。その結果、携帯電話の通話時及び再生時において、事前に話速変換機能のON/OFFを選択し、話速を検出する機能を有しているので、ユーザが慌てて話速変換機能のON/OFFを操作して聞き逃したりすることなく、受話音声(再生音声)の話速が速いときには自動的に音声を遅くして聞き取りやすくすることができる。
また、通話時及び再生時において、受話音声(再生音声)の話速を検出する動作を随時行うことにより、通話(再生)途中で通話相手が代わっても、その通話相手の音声速度に応じて、話速変換機能の自動ON/OFFの切替えができるため、受話音声(再生音声)の話速が速いときには自動的に音声速度を遅くして聞き取りやすくすることができる。これにより、ユーザが慌てて話速変換機能のON/OFF操作をして聞き逃したりすることがなくなる。
一般的な携帯電話の外観斜視図であり、(a)は開状態、(b)は閉状態を示す。 この発明の携帯電話の構成を示すブロック図である。 この発明の携帯電話における、第1実施形態に係る話速変換機能の制御方法の一連の動作の流れを示すフローチャートであり、(a)は通話時の動作の流れ、(b)は音声再生時の動作の流れを示す。 受話音声の話速に応じて、話速変換ON−OFF切替判定及び話速変換量を設定する例を示す説明図である。 この発明の携帯電話における、第2実施形態に係る話速変換機能の制御方法の一連の動作の流れを示すフローチャートであり、(a)は通話時の動作の流れ、(b)は音声再生時の動作の流れを示す。 この発明の携帯電話における、第3実施形態に係る話速変換機能の制御方法の一連の動作の流れを示すフローチャートであり、(a)は電話帳登録機能を用いて話速変換レベルを設定する動作の流れ、(b)は通話時における話速自動調整機能の動作の流れを示す。 この発明の関連技術としての、携帯電話機における話速変換機能の制御方法の一連の動作の流れを示すフローチャートであり、(a)は通話時の動作の流れ、(b)は音声再生時の動作の流れを示す。
この発明は、携帯電話に実装された話速変換機能(すなわち、ユーザに最適な音声速度で聞こえる機能)の改良設定に関するものであり、通話時及び録音音声再生時の音声速度を調整してユーザが聞き取り易くする機能において、話速変換を自動的にON/OFFに切り換えられる設定機能を設けている。そして、音声速度の判定方法として音声認識機能を用いて受話音声の平均話速(つまり、1秒間に検出した文字数)を算出する。さらに、算出した平均話速とあらかじめ設定した話速の基準値(つまり、ユーザが聞き取り易い話速)とを比較し、話速変換を行うか否か(つまり、話速変換のON/OFF)を判定し、かつ最適な話速変換量(音声速度の遅延量)に設定するように構成されている。
また、話速変換量を段階的に増減させて話速変換を行うことで、話速の急激な変化(話速が速くなったり遅くなったりすること)を防ぎ、ユーザが音声を違和感なく聞き取れるようにする。さらに、電話帳機能を利用して話速変換設定(つまり、話速変換機能のON/OFF及び話速変換量の設定)を事前に登録することで、通話開始直後から話速変換が円滑に行われるように構成されている。この発明により、通話相手が話す速さや言語(日本語か外国語か)に応じて話速を自動調整したり、電話帳登録された通話相手の場合は通話開始時から受話音声を自動的に速度調整することが可能となる。以下、図面を参照しながら、この発明の幾つかの実施形態について詳細に説明する。
実施形態1
図1は、一般的な携帯電話の外観斜視図であり、(a)は開状態、(b)は閉状態を示している。一般的な携帯電話は、図1(a)に示すような開状態において、携帯電話1は、無線基地局(図示せず)を介して固定電話や他の携帯電話と通信接続するものである。レシーバ音孔2は、ユーザが通話相手の音声を聞くために耳を当てる部分である。表示部3は、ユーザに必要な情報を表示する部分であり、文字や記号、図形等で情報を通知する機能を有している。キー操作部4は、携帯電話機のダイヤル入力や携帯電話機に備わっている各種設定の操作を行う部分である。マイク部5は、ユーザの音声を集音し電気信号に変換して通話相手に送る部分である。また、図1(b)に示すような閉状態において、スピーカ6は、着信時やメロディのダウンロード時などに音(メロディ)を発し、着信状態をユーザに知らせたり、音による情報をユーザに通知したりする。また、ハンズフリー機能の使用時においては、通話相手の音声(受話音)を出力する。スピーカ音孔7はスピーカ6により発生した音を外部へ放出するための音孔である。
図2は、この発明の携帯電話の構成を示すブロック図である。先ず、この発明の携帯電話の構成内容について説明する。図2に示すように、携帯電話1は、ユーザに必要な情報を表示する表示部3、各種設定の操作を行うキー操作部4、音声を外部へ放出するスピーカ6、無線信号を送受信するアンテナ8、無線信号の処理を行う無線部9、携帯電話1の各種制御を行う中央制御部10、キー操作部を照明するキー操作部LED11、携帯電話1の受信や操作変更などを振動で報知するバイブレータ12、通話相手の音声を出力するレシーバ13、相手先電話番号やスケジュール情報や各種設定内容等を格納する電話帳・メモリ部14、通話相手の音声をアナログ変換処理する音声処理部15、音声を集音して電気信号に変換するマイク16、通話相手の話速の測定や音声認識機能を用いて会話している言語の識別を行う検出部17、話速変換機能のON−OFF切り替えを行う話速変換ON−OFF切替部18、話速変換機能がONのときに話速変換量を算出する話速変換量算出部19、及び話速変換量に応じた話速変換処理を行う話速変換調整部20を備えて構成されている。
ここで、この発明を実現させるための構成要素は、音声認識機能を用いて通話音声または再生音声の所定時間あたりの平均話速の測定または言語の識別を行う検出部17と、検出部17による平均話速の測定結果とあらかじめ設定した話速の基準値とを比較し、比較結果に応じて話速変換機能のON/OFF切替えを行う話速変換ON−OFF切替部18と、話速変換機能がONのとき、平均話速の測定結果と話速の基準値との差分に基づいて話速変換量を算出する話速変換量算出部19と、話速変換量算出部19が算出した話速変換量に基づいて話速の変換処理を行う話速変換調整部20であり、これらによって、話速変換機能制御手段が構成されている。
さらに詳しく構成内容を説明すると、携帯電話1は内部においてアンテナ8に接続されており、無線部9を通して無線信号の処理を行う。中央制御部10は、着信(メール受信)時の通知手段として表示部3、キー操作部4、キー操作部LED11、スピーカ6、バイブレータ12などを制御したり、通話時においては、ハンズフリー通話のON/OFF設定に応じて受話音(通話相手の音声)をレシーバ13またはスピーカ6へ出力する制御をしたり、表示部3の表示内容を制御したりする部分である。また、この発明では、中央制御部10は、話速変換調整部20の制御を行う部分でもある。
電話帳・メモリ部14には、相手先電話番号やスケジュール情報や各種設定内容等が格納されている。スピーカ6は、音声処理部15により、着信・受信時には任意の音量と音色(メロディ)で音を出力し、ハンズフリー通話時においては、通話相手の音声を出力する。レシーバ13は、音声処理部15でアナログ変換処理された通話相手の音声を出力する。また、マイク16で検出された音声信号は、通話時において音声処理部15を介し、中央制御部10、無線部9、アンテナ8を経て通話相手の受話音声として伝播される。
検出部17は、通話時の受話音声やボイスメモ再生時の音声の話速を測定したり、音声認識機能を用いて会話している言語の識別を行ったりする部分である。話速変換ON−OFF切替部18は、検出部17による話速の測定結果や電話帳・メモリ部14であらかじめ決めた設定により、話速変換機能のON−OFF切り替えを行う部分であり、話速変換機能がONになった場合、話速変換量算出部19で話速変換量を計算し、音声処理部15の前段に設けた話速変換調整部20にて話速変換処理を行う。
なお、話速とは、ある一定時間内に発声された文字数であり、この発明では検出部17の音声認識機能により検出された文字数から話速を算出するため、1秒間に検出した文字数と定義し、話速の単位を「文字/秒」とする。一般に聞き取り易い話速は、8(文字/秒)程度であり、ニュース速報などの読み上げ速度がそれに当たる。但し、年齢や聴覚力などの個人差により好まれる話速が違うことから、ユーザの聞き取り易い話速を基準値とし、その基準値と検出部17が検出した話速との差分から話速変換量を決定して話速を調整することで、より効果的に話速変換を行うことが可能となる。
次に、図2に示す携帯電話1の動作について説明する。着信信号(メール受信信号)がアンテナ8に入力されると、この着信信号は無線部9で復調されて中央制御部10に供給される。中央制御部10は、着信信号が供給されると、スピーカ6によって着信音を鳴動させ、さらに、表示部3に着信した旨を表示させたり、バイブレータ12を振動動作させる。通話時においては、無線部9で音声信号が復調され、復調によって得られた受信音は中央制御部10の制御により話速変換調整部20で話速変換される。さらに、話速変換された音声は音声処理部15によってアナログ変換されてレシーバ13(図1のレシーバ音孔部2)またはスピーカ6(図1のスピーカ音孔7)から出力されてユーザに伝えられる。また、マイク16(図1のマイク部5)で集音された音声は、音声処理部15によって変調などの所定の信号処理が施されてアンテナ8より送信される。
ここで、話速変換ON−OFF切替部18は、携帯電話1の通話時及び録音音声再生時において、検出部17の音声認識機能によって算出された平均話速(つまり、1秒間に検出した文字数)と、あらかじめ設定した話速の基準値(つまり、ユーザの聞き取り易い話速)とを比較し、話速変換を行うか否か(つまり、話速変換のON/OFF)の判定を行って必要に応じて話速変換を行う機能を備えている。また、話速変換量算出部19は、ユーザが聞き取り易い話速にするための話速変換量を、前述の平均話速と話側の基準値との差分から算出する。また、電話帳・メモリ部14に登録されている一人ひとりについて、あらかじめ話速変換機能(話速のON/OFF及び話速変換量)を設定しておき、通話相手に応じて適切な話速変換を行う機能を備えている。
図3は、図2に示す携帯電話1における、第1実施形態に係る話速変換機能の制御方法の一連の動作の流れを示すフローチャートであり、(a)は通話時の動作の流れ、(b)は音声再生時の動作の流れを示している。すなわち、図3(a)は、通話時における話速変換の自動調整機能の制御方法を中心に、通話開始から通話終了までの一連の動作の流れを示すフローチャートであり、図3(b)は、音声再生時における話速変換の自動調整機能の制御方法を中心に、再生開始から再生終了までの一連の動作の流れを示すフローチャートである。尚、図3(a)、(b)は、図2に示す話速変換ON−OFF切替部18、話速変換量算出部19、話速変換調整部20、中央制御部10、音声処理部15、検出部17、及びレシーバ13を主とする各処理ステップを示している。
先ず、通話時における話速変換機能のON/OFF判定と話速変換量の制御について説明する。図3(a)において、初期設定として話速変換ON−OFF切替部18、話速変換量算出部19、及び話速変換調整部20を動作させるために、通話音声の話速自動調整機能をONに設定する(ステップS1)。次に、ユーザの好みにより話速の基準値を設定する。ここでは、極端な例として、かなり遅い話速を好むユーザを想定して、「6(文字/秒)」を話速の基準値として設定する(ステップS2)。そして、着信時または発呼時の操作によって通話が開始されると(ステップS3)、アンテナ8より受信した音声信号は無線部9及び中央制御部10を介して、話速変換調整部20、音声処理部15を経てレシーバ13より受話音声が出力される。但し、話速変換機能OFF時及び通話開始時においては、話速変換調整部20に話速変換量は与えないか、または話速変換調整部20を通らない構成とする。
次に、音声処理部15で処理された音声信号を用いて、検出部17で音声認識による話速検出が開始されると(ステップS4)、検出部17による話速の検出結果は中央制御部10に報告され、話速の検出結果とあらかじめ設定した話速の基準値との差が比較される(ステップS5)。ここで、受話音声の話速と基準値とが同等であれば(ステップS5でYes)、話速変換機能をOFFにし(ステップS6)、受話音声の話速と基準値とが同等でなければ(ステップS5でNo)、話速変換機能をONにする(ステップS7)。すなわち、受話音声の話速と基準値との差に応じて、話速変換ON−OFF切替判定及び話速変換量が決定される。このようなステップS4〜S7の一連の動作は、通話が終了するまでの間(ステップS8)、いつでも操作が可能であり、ユーザは通話中に話速変換機能の必要性を感じたときに適宜操作することができる。
図4は、受話音声の話速に応じて話速変換ON−OFF切替判定及び話速変換量を設定する例を示す説明図であり、横軸は時間、縦軸は話速(文字/秒)を示している。なお、図4の何れの図も「6(文字/秒)」を話速の基準値として設定した場合の話速変換を示している。図4(a)は、受話音声の話速と基準値との差分が−0.5(文字/秒)以下の場合を図示したものであり、基準値が6文字/秒の場合は、受話音声の話速が5.5文字/秒以下がそれに当たる。例えば、現在の受話音声の話速5.2文字/秒は、5.5文字/秒以下であり、基準値の話速よりも遅いのでユーザにとっては聞取り易い話速であって、話速を変換する必要がないと判断され、中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能OFFの指示が与えられる。(つまり、図3(a)のステップS6に相当する。)
また、図4(b)は、受話音声の話速と基準値との差分が(−0.5〜0.5)の場合を図示したものであり、基準値が6文字/秒の場合、受話音声の話速が5.5〜6.5文字/秒のレンジ幅がある場合がそれに当たる。例えば、現在の受話音声の話速が6.4文字/秒の場合は、5.5〜6.5文字/秒のレンジ幅にあり、ほぼ基準値と同等の話速であるので、ユーザにとっては聞取り易い話速であり、話速の変換する必要がないと判断されて中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能OFFの指示が与えられる。(つまり、図3(a)のステップS6に相当する。)
また、図4(c)は、受話音声の話速と基準値との差分が(0.5〜1.5)の場合を図示したものものであり、基準値が6文字/秒の場合、受話音声の話速が6.5〜7.5文字/秒のレンジ幅がある場合がそれに当たる。例えば、現在の受話音声の話速が7.3文字/秒の場合は、6.5〜7.5文字/秒のレンジ幅にあり、ユーザにとっては若干速くて聞取り難い話速であって話速変換が必要と判断される。従って、中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能ONの指示が与えられ、話速変換量算出部19にて話速を1(文字/秒)だけ遅くする話速変換量が計算され、話速変換調整部20にて話速変換処理が行われる。(つまり、図3(a)のステップS7に相当する。)
図4(d)は、受話音声の話速と基準値との差分が(1.5〜2.5)の場合を図示したものであり、基準値が6文字/秒の場合、受話音声の話速が7.5〜8.5文字/秒のレンジ幅がある場合がそれに当たる。例えば、現在の受話音声の話速が7.7文字/秒の場合は、7.5〜8.5文字/秒のレンジ幅にあり、ユーザにとっては速くて聞取り難い話速であって話速変換が必要と判断される。従って、中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能ONの指示が与えられ、話速変換量算出部19にて話速を2(文字/秒)だけ遅くする話速変換量が計算され、話速変換調整部20にて話速変換処理が行われる。(つまり、図3(a)のステップS7に相当する。)
図4(e)は、受話音声の話速と基準値との差分が(2.5〜3.5)の場合を図示したものであり、基準値が6文字/秒の場合、通話音声の話速が8.5〜9.5文字/秒のレンジ幅がある場合がそれに当たる。例えば、現在の受話音声の話速が9.3文字/秒の場合は、8.5〜9.5文字/秒のレンジ幅にあり、ユーザにとってかなり速くて聞取り難い話速であって話速変換が必要と判断される。従って、中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能ONの指示が与えられ、話速変換量算出部19にて話速が3(文字/秒)だけ遅くなるような話速変換量が計算され、話速変換調整部20にて話速変換処理が行われる。(つまり、図3(a)のステップS7に相当する。)
図4(f)は、受話音声の話速と基準値との差分が(3.5〜4.5)の場合を図示したものであり、基準値が6文字/秒の場合、通話音声の話速が9.5〜10.5文字/秒のレンジ幅がある場合がそれに当たる。さらに、それより速い話速についても、上記と同様な話速変換ON−OFF切替判定及び話速変換量の算出が行われ、話速変換処理が行われる。(つまり、図3(a)のステップS7に相当する。)
このような図3(a)のステップS4〜ステップS7の一連の動作は、通話開始(ステップS3)から通話終了(ステップS8)まで定期的に繰り返して行われ、話速が遅くなれば話速変換機能は自動的にOFFとなり、話速が速まれば自動的に話速変換機能がONとなる。また、現在の受話音声の話速に応じて話速変換量を段階的に増減させて話速変換を行うことで、話速の急激な変化(つまり、話速が速くなったり遅くなったりすること)を防ぎ、ユーザは違和感なく受話音声を聞き取ることができる。
次に、図3(b)の音声再生時における話速変換機能のON/OFF判定と話速変換量の制御について説明する。すなわち、図3(b)は、音声再生時における話速自動調整機能の制御方法を中心に、音声再生開始から再生終了までの一連の動作の流れを示すフローチャートである。図3(b)におけるステップS11〜S18は、図2に示す話速変換ON−OFF切替部18、中央制御部10、音声処理部15、検出部17、及びレシーバ13を主とする各処理ステップを示している。
図3(b)の各ステップの流れは、基本的には、図3(a)における各ステップの受話音声を再生音声と読み替えればよいが、受話と再生では図2の構成要素において若干異なる処理内容が存在するため、念のために、図3(b)の音声再生時の各ステップの流れを全て説明する。先ず、初期設定として、話速変換ON−OFF切替部18、話速変換量算出部19、及び話速変換調整部20を動作させるために再生音声の話速自動調整機能をONに設定する(ステップS11)。次に、ユーザの好みにより再生音声の話速の基準値を設定する。ここでは、極端な例として、遅い話速を好むユーザを想定して「6(文字/秒)」を基準値として設定する(ステップS12)。
次に、キー操作部4の操作により電話帳・メモリ部14に保存されている音声データの再生が開始されると(ステップS13)、中央制御部10を介して、話速変換調整部20及び音声処理部15を経てレシーバ13またはスピーカ6から再生音声が出力される。但し、話速変換機能OFF時及び通話開始時は、話速変換調整部20に話速変換量は与えないか、または話速変換調整部20を通らない構成とする。
次に、音声処理部15で処理された再生信号を用いて、検出部17で音声認識による再生音声の話速検出が開始されると(ステップS14)、検出部17による話速の検出結果は中央制御部10に報告され、再生音声の話速の検出結果とあらかじめ設定した話速の基準値との差に応じて、話速変換ON−OFF切替判定及び話速変換量が決定される。すなわち、話速の検出結果とあらかじめ設定した話速の基準値との差が比較される(ステップS15)。ここで、再生音声の話速と基準値とが同等であれば(ステップS15でYes)、話速変換機能をOFFにし(ステップS16)、再生音声の話速と基準値とが同等でなければ(ステップS15でNo)、話速変換機能をONにする(ステップS17)。すなわち、再生音声の話速と基準値との差に応じて、話速変換ON−OFF切替判定及び話速変換量が決定される。このようなステップS14〜S17の一連の動作は、音声再生が終了するまでの間(ステップS18)、いつでも操作が可能であり、ユーザは再生中に話速変換機能の必要性を感じたときに適宜操作することができる。
前述の図4は、再生音声の話速に応じて話速変換ON−OFF切替判定及び話速変換量を決定する説明図としても適用することができる。すなわち、図4(a)は、基準値と再生音声の話速との差分が−0.5以下の場合を図示したものであり、基準値が6文字/秒の場合、再生音声の話速が5.5文字/秒以下がそれに当たる。例えば、再生音声の話速5.2文字/秒は、5.5文字/秒以下であり、基準値の話速よりも遅いのでユーザにとって聞取り易い再生音声の話速であり、話速変換をする必要がないと判断されて中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能OFFの指示が与えられる。(つまり、図3(b)のステップS16に相当する。)
図4(b)は、基準値と再生音声の話速との差分が(−0.5〜0.5)の場合を図示したものであり、基準値が6文字/秒の場合、再生音声の話速は5.5〜6.5文字/秒のレンジ幅にあたる。例えば、再生音声の話速6.4文字/秒は、5.5〜6.5文字/秒のレンジ幅にあり、基準値とほぼ同等なのでユーザにとっては聞取り易い再生音声の話速であり、話速変換をする必要がないと判断されて、中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能OFFの指示が与えられる。(つまり、図3(b)のステップS16に相当する。)
図4(c)は、基準値と再生音声の話速との差分が(0.5〜1.5)の場合を図示したものであり、基準値が6文字/秒の場合、再生音声の話速は6.5〜7.5文字/秒のレンジ幅にあたる。例えば、再生音声の話速7.3文字/秒は、6.5〜7.5文字/秒のレンジ幅にあり、ユーザにとっては若干速くて聞取り難い再生音声の話速であり、話速変換が必要と判断されて、中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能ONの指示が与えられ、話速変換量算出部19にて再生音声の話速を1(文字/秒)だけ遅くする話速変換量が計算され、話速変換調整部20にて話速変換処理が行われる。(つまり、図3(b)のステップS17に相当する。)
図4(d)は、基準値と再生音声の話速との差分が(1.5〜2.5)の場合を図示したものであり、基準値が6文字/秒の場合、再生音声の話速は7.5〜8.5文字/秒のレンジ幅にあたる。例えば、再生音声の話速7.7文字/秒は、7.5〜8.5文字/秒のレンジ幅にあり、ユーザにとっては速くて聞取り難い話速であり、話速変換が必要と判断され、中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能ONの指示が与えられ、話速変換量算出部19にて話速を2(文字/秒)だけ遅くする話速変換量が計算され、話速変換調整部20にて話速変換処理が行われる。(つまり、図3(b)のステップS17に相当する。)
図4(e)は、基準値と再生音声の話速との差分が(2.5〜3.5)の場合を図示したものであり、基準値が6文字/秒の場合、再生音声の話速は8.5〜9.5文字/秒のレンジ幅にあたる。例えば、9.3文字/秒は、再生音声の話速8.5〜9.5文字/秒のレンジ幅にあり、ユーザにはかなり速くて聞取り難い再生音声の話速であり、話速変換が必要と判断されて中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能ONの指示が与えられ、話速変換量算出部19にて話速が3(文字/秒)だけ遅くなるような話速変換量が計算され、話速変換調整部20にて話速変換処理が行われる。(つまり、図3(b)のステップS17に相当する。)
図4(f)は、基準値と再生音声の話速との差分が(3.5〜4.5)の場合を図示したものであり、基準値が6文字/秒の場合、再生音声の話速は9.5〜10.5文字/秒のレンジ幅に当たる。さらに、再生音声の話速がそれより速い場合についても、上記と同様な話速変換ON−OFF切替判定及び話速変換量の算出が行われ、話速変換処理が行われる。
以上のようなステップS14〜ステップS17の一連の動作は、音声再生開始(ステップS13)から音声再生終了(ステップS16)まで定期的に繰り返して行われ、再生音声の話速が遅くなれば話速変換機能は自動的にOFFにされ、再生音声の話速が速まれば自動的に話速変換機能がONとなる。また、話速変換量を再生音声の話速に応じて段階的に増減させて話速変換を行うことで、再生音声の話速の急激な変化(話速が速くなったり遅くなったりすること)を防ぎ、ユーザは違和感なく再生音声を聞き取ることができる。
以上のような一連の動作により、話速変換機能の制御方法において、通話時及び録音音声再生時の話速の検出結果から話速変換機能のON/OFF切替えと話速変換量とを自動的に調整することが可能となり、突然の早口な人との会話においても慌てて話速の設定変更などの操作をすることなく、快適な通話(聞き取り)を行うことが可能となる。
実施形態2
次に、この発明の第2実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図5は、図2に示す携帯電話1における、第2実施形態に係る話速変換機能の制御方法の一連の動作の流れを示すフローチャートであり、(a)は通話時の動作の流れ、(b)は音声再生時の動作の流れを示している。すなわち、図5のフローチャートは、図3のフローチャートから話速検出を音声認識(会話言語)検出に変更したものである。図3と図5の具体的な変更点は、図3のフローチャートにおけるステップS5及びステップS15の「話速が基準値と同等か」の判定処理が、図5のフローチャートにおけるステップS25及びステップS35で「音声が母国語か」の判定処理に変わっているところである。従って、第2実施形態では、会話に使われている言語の種類を判定し、外国語の場合は話速変換機能をONにし、母国語の場合は話速変換機能をOFFにする制御を行う。
図5に示す第2実施形態のフローチャートは、図3に示すが第1実施形態と重複する処理ステップが多く含まれるが、一連の処理の流れを説明する関係上、図5のフローチャートの各処理ステップについてはステップを飛ばすことなく説明する。最初に、図5(a)の通話時における話速自動調整機能の処理の流れについて説明する。先ず、初期設定として話速変換ON−OFF切替部18及び話速変換調整部20を動作せるために話速自動調整機能をONに設定する(ステップS21)。次に、ユーザの好みにより話速の基準値を設定する(ステップS22)。
次に、着信時または発呼時の操作により通話が開始されると(ステップS23)、アンテナ8より受信した音声信号は無線部9及び中央制御部10を介して、話速変換調整部20及び音声処理部15を経てレシーバ13より受話音声が出力される。そして、音声処理部15で処理された信号を用いて、検出部17の認識機能によって受話音声の言語検出が開始されると(ステップS24)、検出部17による言語の検出結果は中央制御部10に報告されて、受話音声が母国語であるか否かが判定される(ステップS25)。
ここで、検出部17によって検出された受話音声が母国語であると判定された場合は(ステップS25でYes)、受話音声の話速を遅くする必要がないので、中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能OFFの指示が与えられる(ステップS26)。一方、ステップS25で受話音声が外国語であると判定された場合は(ステップS25でNo)、受話音声の話速を遅くして聞き取り易くする必要があるので、中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能ONの指示が与えられ、話速変換調整部20によりユーザが設定した基準値に合わせた話速に変換処理される(ステップS27)。
このようにして、ステップS24〜ステップS27の一連の動作は通話開始(ステップS23)から通話終了(ステップS28)まで定期的に繰り返し行われ、母国語の会話が始まれば話速変換機能は自動的にOFFにされ、外国語での会話が始まれば自動的に話速変換機能がONとなる。また、話速変換量は、あらかじめ任意の値を設定したり、前述の話速の検出結果から話速変換量を算出することも可能である。また、話速を段階的に増減させて話速変換を行うことで、話速の急激な変化(つまり、話速が速くなったり遅くなったりすること)を防ぎ、ユーザは違和感なく受話音声を聞き取ることができる。
次に、図5(b)の音声再生時における話速自動調整機能の処理の流れについて説明する。先ず、初期設定として話速変換ON−OFF切替部18及び話速変換調整部20を動作させるため、話速自動調整機能をONに設定する(ステップS31)。次に、ユーザの好みにより話速の基準値を設定する(ステップS32)。さらに、キー操作部4の操作により電話帳・メモリ部14に保存されている音声データの再生が開始されると(ステップS33)、中央制御部10を介して話速変換調整部20及び音声処理部15を経てレシーバ13またはスピーカ6から再生音声声が出力される。そして、音声処理部15で処理された信号を用いて、検出部17の認識機能によって再生音声の言語検出が開始される(ステップS34)。さらに、検出部17による言語の検出結果は中央制御部10に報告され、再生音声が母国語であるか否かが判定される(ステップS35)。
ここで、検出部17により検出された再生音声が母国語であると判定された場合は(ステップS35でYes)、中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能OFFの指示が与えられる(ステップS36)。一方、ステップS35で再生音声が外国語であると判定された場合は(ステップS35でNo)、中央制御部10から話速変換ON−OFF切替部18へ話速変換機能ONの指示が与えられ、話速変換調整部20によりユーザが設定した基準に合わせた話速に変換される(ステップS37)。
このようにしてステップS34〜ステップS37の一連の動作は、音声再生開始(ステップS33)から音声再生終了(ステップS38)まで定期的に繰り返し行われ、検出された再生音声が母国語の場合は話速変換機能は自動的にOFFにされ、再生音声が外国語の場合は自動的に話速変換機能がONとなる。なお、話速変換量は、あらかじめ任意の値に設定したり、前述の話速の検出結果から話速変換量を算出することも可能である。また話速を段階的に増減させて話速変換を行うことで、話速の急激な変化(話側が速くなったり遅くなったりすること)を防ぎ、ユーザは違和感なく再生音声を聞き取ることができる。
以上のような一連の動作により、通話時及び録音音声再生時の音声認識検出結果から、話速変換機能のON/OFF切替えと話速変換量を自動的に調整することが可能な構成となり、再生音声によって外国語での会話が突然始まっても、ユーザは慌てて話速設定の変更操作を行うことなく、再生音声を聞き取り易くすることが可能となる。
実施形態3
図6は、この発明の携帯電話における、第3実施形態に係る話速変換機能の制御方法の一連の動作の流れを示すフローチャートであり、(a)は電話帳登録機能を用いて話速変換レベルを設定する動作の流れ、(b)は通話時における話速自動調整機能の動作の流れを示している。先ず、図6(a)のフローチャートの動作の流れを説明する。すなわち、図6(a)は、携帯電話の電話帳登録機能を用いて、登録した電話番号ごとに話速変換機能のON−OFF設定を事前に行い、通話時の音声速度を自動的に調整する一連の動作の流れ示すフローチャートである。
先ず、キー操作部4の操作によりユーザの好みによって話速の基準値を設定する。ここでは極端な例として、遅い話速を好むユーザを想定し「6(文字/秒)」を基準値として設定する(ステップS41)。次に、電話帳・メモリ部14の電話帳登録/編集を開始し(ステップS42)、検索機能によって話速変換機能を設定したい通話相手(電話番号)を決定し、この電話番号を表示部3に表示させる(ステップS43)。
次に、電話帳登録/編集の設定画面にて通話時の話速変換機能ON−OFF選択がONになっているか否かを判定し(ステップS44)、通話時の話速変換機能がONになっていなければ(ステップS44でNo)、ステップS42に戻って前述の処理(ステップS42,S43,S44)を繰り返す。一方、ステップS44で通話時の話速変換機能がONになっていれば(ステップS44でYes)、電話帳に登録されている通話相手の音声速度に併せた話速変換設定を事前登録することができる。また、話速変換ON−OFF切替部18によって話速変換レベル「1」・「2」・「3」の切り替えが可能である。
例えば、通話相手がやや早口な人(例えば、話速:7、レンジ幅:6.5〜7.5)であると判断した場合は、話速変換レベル「1」を設定する(ステップS45a)。すると、話速変換量算出部19によって話速を1(文字/秒)だけ遅くする話速変換量が計算され、話速変換調整部20で話速変換処理に使用される。
また、通話相手が早口な人(例えば、話速:8、レンジ幅:7.5〜8.5)であると判断した場合は、話速変換レベル「2」を設定する(ステップS45b)。すると、話速変換量算出部19にて話速を2(文字/秒)だけ遅くする話速変換量が計算され。話速変換調整部20で話速変換処理に使用される。
さらに、通話相手がとても早口な人(例えば、話速:9、レンジ幅:8.5〜9.5)であると判断した場合は、話速変換レベル「3」を設定する(ステップS45c)。すると、話速変換量算出部19にて話速を3(文字/秒)だけ遅くする話速変換量が計算され、話速変換調整部20で話速変換処理に使用される。
このような設定により、話速はユーザが決めた基準値の6(レンジ幅:5.5〜6.5)に話速変換処理され、ユーザの聞き取り易い音声速度となる。以上のような設定が終了したら、電話帳登録(つまり、登録情報の上書き)を行い(ステップS46)、電話帳編集を終了して(ステップS47)、待受け画面に戻る(ステップS48)。
次に、図6(b)のフローチャートの動作の流れを説明する。すなわち、図6(b)は、通話時における電話帳登録情報と連動した話速自動調整機能の制御方法を中心に、通話開始から通話終了までの一連の動作の流れを示すフローチャートである。図6(b)のステップS51〜S55は、図2に示す話速変換ON−OFF切替部18、話速変換量算出部19、話速変換調整部20、中央制御部10、音声処理部15、検出部17、及びレシーバ13を主とする各処理ステップの流れを示している。
先ず、初期設定として、前述の図6(a)の全てのフロー(ステップS41〜S48)の設定を行う。そして、着信時または発呼時の操作により通話が開始されると(ステップS51)、アンテナ8より受信した信号は無線部9及び中央制御部10を介し話速変換調整部20と音声処理部15を経て、レシーバ13より受話音声が出力される。そして、中央制御部10は、電話帳・メモリ部14に登録された情報から話速変換機能がON設定になっている否かを判定し(ステップS52)、話速変換機能がON設定になっている場合は(ステップS52でYes)、図6(a)の処理で設定した話速変換レベルによって音声速度が自動調整される。すなわち、あらかじめ選択した話速変換レベルが適用される(ステップS53)。
また、ステップS52で話速変換機能がOFFまたは未設定の場合は(ステップS52でNo)、話速変換機能はOFFとする(ステップS54)。このようにして、基本的には話速変換機能ON−OFF設定は、通話終了時(ステップS55)まで適用される。
なお、上記の実施形態においては、あらかじめ相手先電話番号ごとに登録した話速変換機能ON−OFF設定及び話速変換レベル設定により話速変換機能が制御されるが、通話中に話速変換レベルの設定を変更することができるようにしてもかまわない。
また、上記の実施形態において、図6(a)のステップS45a,S45b,S45cで表現した「やや早口」、「早口」、「とても早口」は、早口の程度を説明するための一例であり、早口の程度の規定方法は任意である。また、話速変換レベルは3段階にて説明したが、レンジ幅は任意であり調整可能な範囲であれば、話速変換レベルが何段階でもかまわない。
尚、上記の実施形態においては以下のような3通りの制御方法を説明した。すなわち、
(1)検出部17によって話速検出を行い、音声速度が速いと判断した場合に話速変換機能がONになる制御方法及び話速変換量の算出方法。
(2)検出部17によって音声認識検出により母国語の判定を行い、使用されている言語が外国語であると判断した場合は話速変換機能がONになる制御方法。
(3)電話帳・メモリ部14にあらかじめ登録された情報から話速変換機能ON−OFF及び話速変換レベルを制御する方法。
なお、本発明は上記の各制御方法を個別に行うだけでなく、必要に応じてこれらの3つの制御方法を組み合わせた制御方法にしてもかまわない。例えば、(3)の制御により通話開始(再生開始)から受話音声に適した話速変換レベル(事前設定)が適用された音声となり、さらに、(1)、(2)の制御により、実際の話速及び言語を検出し、そのときの状況に適した音声速度に再調整する制御方法を採ってもよい。また、(3)で説明した話速変換レベルの制御を(2)の話速変換量に適用してもかまわない。
また、上記の実施形態において、通話時及び音声メモ再生時の受話音はレシーバ13からの出力として動作フローを説明したが、スピーカ6や外部端子(イヤホン)から出力される受話音に適用してもかまわない。さらに、上記の実施形態では、音声を遅くして聞き取り易くすることを目的とした話速変換を行っているが、用途によって音声を速める話速変換機能を追加してもかまわない。また。上記の実施形態においては、話速変換ON−OFF切替部18、話速変換量算出部19、及び話速変換調整部20は、中央制御部10の中に含まれる構造であってもかまわない。
《まとめ》
以上述べたように、この発明の話速変換機能を備えた電話機(携帯電話)は、携帯電話の通話時及び録音音声再生時において、話速変換機能をON/OFF設定するための自動切換え機能を設けている。さらに、話速検出機能、音声認識機能、及び電話帳機能を組み合わせ、通話時や音声再生時に検出した話速や会話に使われる言語や通話相手などによって、話速変換機能を自動的にON/OFFするようにしている。これにより、ユーザが事前に設定した話速レベルに応じて音声速度の自動調整を行うことができるように話速を制御することができる。
従って、この発明の話速変換機能を備えた電話機(携帯電話)によれば、次のような幾つかの効果を得ることができる。すなわち、第1の効果は、話速変換機能が実装されている携帯電話の通話時及び音声メモ再生時において、事前に話速変換機能のON/OFFを選択し、話速(音声速度)を検出する機能を有しているので、ユーザが慌てて話速変換機能のON/OFFを操作して聞き逃したりすることなく、受話音声(再生音声)の速度が速いときには自動的に音声を遅くして聞き取りやすくすることができる。
また、第2の効果は、通話時及び音声メモ再生時において、受話音声(再生音声)の速度を検出する動作を随時行うことにより、通話(再生)途中で通話相手が代わっても、その通話相手の音声速度に応じて、話速変換機能の自動ON/OFFの切替えができるため、受話音声(再生音声)の速度が速いときには自動的に音声速度を遅くして聞き取りやすくすることができる。これにより、ユーザが慌てて話速変換機能のON/OFF操作をして聞き逃したりすることがなくなる。
また、第3の効果は、話速変換機能が実装されている携帯電話機の通話時及び音声メモ再生時において、事前に話速変換機能のON/OFFを選択して受話音声(再生音声)の音声認識機能を有しているため、通話相手の言語が外国語のときに慌てて話速変換機能のON/OFF操作をして聞き逃したりすることなく、受話音声(再生音声)が外国語の時には、自動的に音声速度を遅くして聞き取り易くすることができる。また、受話音声(再生音声)の音声認識動作を随時行うことにより、通話(再生)の途中で通話相手が代わっても、その通話相手の音声言語に応じて、話速変換機能のON/OFF切替えができるため、受話音声(再生音声)の言語が不慣れな外国語のときには、自動的に音声速度を遅くして聞き取りやすくすることができる。
また、第4の効果は、電話帳登録機能を活用し、あらかじめ話速変換機能をONに設定し、話速変換レベルを任意の段階に設定することにより、通話相手ごとに音声速度を自動調整して聞き取り易くすることが可能となる。さらに、第5の効果は、音声検出部による音声速度の検出、音声認識の検出、及び電話帳・メモリ部に登録された情報により、話速変換機能のON/OFF及び話速変換レベルを自動的に制御することにより、通話開始の時点から聞き取りやすい音声速度に調整することが可能であり、話速検出及び音声認識検出の結果から、通話状況(リアルタイム音声)に適した音声速度に調整することが可能となる。
また、第6の効果は、話速変換機能の自動ON/OFF切替えを行う際、段階的に変換量を増減させて話速変換を行うことで、話速の急激な変化(音声が速くなったり/遅くなったり)を防ぐことができるので、ユーザは違和感なく音声を聞き取ることが可能となる。さらに、第7の効果は、ユーザの聞取り易い話速を基準値とすることで、年齢や聴覚力などの個人差を解消し、より効果的に話速変換を行うことが可能となる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、この発明の具体的に構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもそれらはこの発明に含まれる。例えば、音声を発生させるあらゆる電子機器にこの発明の話速変換機能を適用すれば、ユーサはこれらの電子機器から報知される音声を常に最適な音声速度で聞き取ることができる。
この発明による話速変換機能の制御方法は、携帯電話だけではなく、固定電話機、補聴器、ビデオカメラ、デジタルカメラ、PHS、ICレコーダ、音楽再生プレイヤー、ラジオ、テレビなどの音声を利用する各種の電子機器に有効に利用することができる。例えば、この発明を外国旅行用補聴器に適用すれば、ネイティブが話す早口の外国語でも、適度な話速に落として聞けるので、快適である。
1 携帯電話
2 レシーバ部
3 表示部
4 キー操作部
5 マイク部
6 スピーカ
7 スピーカ音孔
8 アンテナ
9 無線部
10 中央制御部
11 キー操作部LED
12 バイブレータ
13 レシーバ
14 電話帳・メモリ部
15 音声処理部
16 マイク
17 検出部
18 話速変換ON−OFF切替部
19 話速変換量算出部
20 話速変換調整部

Claims (17)

  1. 通話音声または再生音声の発声速度を示す話速を変換する話速変換機能を有する電話機であって、
    前記通話音声または前記再生音声の所定時間あたりの平均話速と前記話速の基準値との差分に基づいて話速変換機能のON/OFFを決定し、前記話速変換機能がONのとき、前記差分に応じた話速変換量に基づいて前記話速の変換処理を行う話速変換機能制御手段を備えることを特徴とする電話機。
  2. 通話音声または再生音声の発声速度を示す話速を変換する話速変換機能を有する電話機であって、
    音声認識機能を用い、前記通話音声または前記再生音声の、所定時間あたりの平均話速の測定及び言語の識別の少なくとも1つを行う検出部と、
    前記検出部による前記平均話速の測定結果とあらかじめ設定した前記話速の基準値とを比較し、比較結果に応じて話速変換機能のON/OFF切替えを行う話速変換ON−OFF切替部と、
    前記話速変換機能がONのとき、前記平均話速の測定結果と前記話速の基準値との差分に基づいて話速変換量を算出する話速変換量算出部と、
    前記話速変換量算出部が算出した話速変換量に基づいて前記話速の変換処理を行う話速変換調整部と
    を備えることを特徴とする電話機。
  3. 前記検出部は、前記平均話速の測定、前記言語の識別の少なくとも1つを定期的に行うことを特徴とする請求項2記載の電話機。
  4. 前記話速変換ON−OFF切替部は、前記平均話速の測定結果の値が前記話速の基準値より高いときに前記話速変換機能をONに切り替えることを特徴とする請求項2または3記載の電話機。
  5. 前記話速変換調整部は、前記差分が大きい程、大きな話速変換量で前記話速の変換処理を行うことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1に記載の電話機。
  6. 前記話速変換調整部は、前記話速変換量を段階的に増減させて前記話速の変換処理を行うことを特徴とする請求項5記載の電話機。
  7. 電話帳機能を利用し、あらかじめ登録された情報と対応させて、前記話速変換機能のON/OFF切替えと前記話速変化量とからなる話速変換設定情報を事前登録することを特徴とする請求項2乃至6の何れか1に記載の電話機。
  8. 前記検出部が識別した言語が母国語のときは、前記話速変換ON−OFF切替部は前記話速変換機能をOFFにし、かつ前記話速変換調整部は話速の変換処理を行わず、
    前記検出部が識別した言語が外国語のときは、前記話速変換ON−OFF切替部は前記話速変換機能をONにし、かつ前記話速変換調整部は話速を遅くするように話速の変換処理を行う
    ことを特徴とする請求項2記載の電話機。
  9. 前記話速変換ON−OFF切替部と前記話速変換量算出部と前記話速変換調整部は、電話機の全体制御を行う中央制御部に含まれることを特徴とする請求項2乃至8の何れか1に記載の電話機。
  10. 前記話速変換機能はマニュアルでON/OFFが切り替えられることを特徴とする請求項2乃至9の何れか1に記載の電話機。
  11. 通話音声または再生音声の発声速度を示す話速を変換する話速変換機能を有する電話機の話速変換方法であって、
    前記通話音声または前記再生音声の所定時間あたりの平均話速と前記話速の基準値との差分に基づいて話速変換機能のON/OFFを決定し、前記話速変換機能がONのとき、前記差分に応じた話速変換量に基づいて前記話速の変換処理を行うことを特徴とする電話機の話速変換方法。
  12. 通話音声または再生音声の発声速度を示す話速を変換する話速変換機能を有する電話機の話速変換方法であって、
    音声認識機能を用い、前記通話音声または前記再生音声の、所定時間あたりの平均話速の測定及び言語の識別の少なくとも1つを行う第1のステップと、
    前記平均話速の測定結果とあらかじめ設定した前記話速の基準値とを比較し、比較結果に応じて話速変換機能のON/OFF切替えを行う第2のステップと、
    前記話速変換機能がONのとき、前記平均話速の測定結果と前記話速の基準値との差分に基づいて話速変換量を算出する第3のステップと、
    算出された前記話速変換量に基づいて前記話速の変換処理を行う第4のステップと
    を含むことを特徴とする電話機の話速変換方法。
  13. 前記第2のステップにおいて、前記平均話速の測定結果の値が前記話速の基準値より高いとき、前記話速変換機能をONに切り替えることを特徴とする請求項12記載の電話機の話速変換方法。
  14. 前記第3のステップにおいて、前記差分が大きい程、大きな話速変換量が算出されることを特徴とする請求項12または13記載の電話機の話速変換方法。
  15. 前記第4のステップにおいて、前記話速変換量を段階的に増減させて前記話速の変換処理を行うことを特徴とする請求項12乃至14の何れか1に記載の電話機の話速変換方法。
  16. 電話帳機能を利用し、あらかじめ登録された情報と対応させて、前記話速変換機能のON/OFF切替えと前記話速変化量とからなる話速変換設定情報を事前登録することを特徴とする請求項12乃至15の何れか1に記載の電話機の話速変換方法。
  17. 前記ステップ1で識別された言語が母国語のときは、前記話速変換機能をOFFにして話速の変換処理を行わず、
    前記ステップ1で識別された言語が外国語のときは、前記話速変換機能をONにして話速を遅くするように話速の変換処理を行う
    ことを特徴とする請求項12記載の電話機の話速変換方法。
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