JPH1127376A - 音声通信装置 - Google Patents

音声通信装置

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JPH1127376A
JPH1127376A JP17715797A JP17715797A JPH1127376A JP H1127376 A JPH1127376 A JP H1127376A JP 17715797 A JP17715797 A JP 17715797A JP 17715797 A JP17715797 A JP 17715797A JP H1127376 A JPH1127376 A JP H1127376A
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JP
Japan
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mode
call
voice
speaker
transmitter
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JP17715797A
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Inventor
Michiko Noguchi
美智子 野口
Akira Iribe
彰 入部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】適切な通話モードを自動設定することができ、
これによって使い勝手が良く、しかも操作ミスや設定ミ
スにともなう不適切な動作が行われることを確実に防止
することを可能とする。 【解決手段】第1,第2マイクロホン26,27でそれ
ぞれ生成された音声信号を第1,第2A/D変換部2
8,29でそれぞれディジタル化して得たディジタル化
音声信号のそれぞれに関し、有声部分のレベルを音声レ
ベル検出部31で検出する。そして使用状態判定部32
で、音声レベル検出部31で検出された各ディジタル化
音声信号の有声部分レベルを比較し、その違いに基づい
て通常通話モードおよび拡声通話モードのいずれかを通
話モードとして選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声通話機能付の
携帯型情報通信端末装置などの音声通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、モバイルコンピューティングの発
展にともない、携帯型情報端末装置と携帯型通信端末装
置とを統合し、ポケットやカバンに収まる程度の小さな
筐体に、PHS(Personal Handyphone System)やPD
C(Personal Digital Cellular )といった移動通信ネ
ットワークを介して移動通信を行う機能と、情報収集や
情報管理を行う機能とをそれぞれ搭載することにより、
音声通話、情報交信(電子メール)、インターネットや
パソコン通信業者を介しての情報照会(検索)、位置確
認および個人情報管理(電子手帳)などといった種々の
機能を、場所を選ばずに自由に利用することができるよ
うにした携帯型情報通信端末装置が実現されている。
【0003】このような携帯型情報通信端末装置は一般
に、本体に送話器および受話器を内蔵し、この本体をハ
ンドセットとして使用しての音声通話を行うことが可能
となっている。
【0004】しかしながら、このように携帯型情報通信
端末装置の本体をハンドセットとして使用すると、本体
に装着されている表示器の表示画像を見ることが困難に
なってしまう。そこで通話をしながら文字や画像などの
情報にアクセスできるように、拡声通話機能を備えるこ
とが望ましい。
【0005】さて、ハンドセットを普通の状態で使用し
ての通話を行う通常通話モードと、拡声通話機能を用い
た通話を行う拡声通話モードとの双方を備えた音声通信
装置は従来より種々存在するが、これらの従来の音声通
信装置において通話モードを通常通話モードおよび拡声
通話モードのいずれとするかは、ユーザによる指定に基
づいて決定するものとなっていた。
【0006】このため、ユーザは通話モードを指定する
ための操作を行わなければならず、手間がかかるものと
なっていた。また、通話途中で通話モードの切替えを行
うことも考えられるが、このような場合には操作ミスに
よって、回線を切断してしまう恐れがあった。
【0007】また、拡声通話モードが設定されている際
に、ユーザがそれに気付かずに通話を開始しようとした
場合、思いがけずいきなり大きな音が出力され、ユーザ
を驚かせてしまう恐れがある。特に、通常通話モード時
と拡声通話モード時とで同じ受話器を出力レベルを異な
らせて使用している場合には、ユーザが受話器に耳を近
接させた状態で、いきなり大きな音が出力される恐れが
あった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の音
声通信装置では、通話モードとして通常通話モードと拡
声通話モードとを有する場合、通話モードの切替えはユ
ーザの指定に基づいて行われていたために、ユーザの操
作負担が増加して利便性の低下を来すとともに、操作ミ
スや設定ミスが生じる恐れがあった。
【0009】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、適切な通話モ
ードを自動設定することができ、これによって使い勝手
が良く、しかも操作ミスや設定ミスにともなう不適切な
動作が行われることを確実に防止することができる音声
通信装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は、例えば近接された口から発声された音声
に基づいて所定の音声信号を生成するのに適した所定の
特性を有した例えば第1マイクロホンなどの通常通話用
送話器および離隔された口から発声された音声に基づい
て所定の音声信号を生成するのに適した所定の特性を有
した例えば第2マイクロホンなどの拡声通話用送話器と
を有してなる送話器と、例えば第1スピーカおよび第2
スピーカなどの受話器とを有し、前記送話器および受話
器を話者の口および耳に近接させた状態での通話に対応
した通常通話モードと、前記送話器および受話器を話者
の口および耳から離隔した状態での通話に対応する拡声
通話モードとを有した音声通信装置において、前記送話
器から出力される音声信号に基づいて、すなわち例えば
前記通常通話用送話器が出力する音声信号と拡声通話用
送話器が出力する音声信号との違いに基づいて、話者が
口を前記送話器に近接させての発声を行っているか否か
を判定する、例えば有声判定部、有声レベル検出部およ
びパワー比較部よりなる近接発声判定手段と、この近接
発声判定手段により話者が口を前記送話器に近接させて
の発声を行っていることが検出されていることに応じて
前記通常通話モードを選択し、またそれ以外の場合には
前記拡声通話モードを選択する、例えば有声レベル判定
部および判定制御部からなる通話モード選択手段とを備
えた。
【0011】このような手段を講じたことにより、送話
器による音声の検出状況に基づいて、ユーザが通常通話
および拡声通話のどちらを行う状態にあるかが判定さ
れ、その状態に応じた通話モードが自動的に設定され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の音
声通信装置を適用して構成された携帯型情報通信端末装
置につき説明する。図1は本実施形態に係る携帯型情報
通信端末装置の要部構成を示すブロック図である。
【0013】この図において、符号1で示すものが端末
本体であり、主制御部11、動画像デコーダ12、動画
像用LCD制御回路部13、動画像用LCD14、静止
画像用LCD制御回路部15、静止画像用LCD16、
多重分離部17、PHS回線インタフェース部(PHS
回線IF部)18、アンテナ19、音声コーデック2
0、出力切替制御部21、第1D/A変換部22、第2
D/A変換部23、第1スピーカ24、第2スピーカ端
子25、第1マイクロホン26、第2マイクロホン2
7、第1A/D変換部28、第2A/D変換部29、入
力切替制御部30、音声レベル検出部31、使用状態判
定部32、操作入力制御回路部33、タッチパネル3
4、スクロールダイヤル35、第1操作ボタン36、第
2操作ボタン37、電源ボタン38、モード切替スイッ
チ39および電源部40を有する。このうち、主制御部
11、動画像デコーダ12、動画像用LCD制御回路部
13、静止画像用LCD制御回路部15、多重分離部1
7、PHS回線インタフェース部18、音声コーデック
20、使用状態判定部32、操作入力制御回路部33、
センサ検出部30および電源部40は、主バス41を介
して互いに接続されている。また、動画像デコーダ1
2、多重分離部17および音声コーデック20は、同期
バス42を介して互いに接続されている。
【0014】主制御部11は、CPU、ROMおよびR
AMなどを有してなるものであり、端末本体1の各部を
総括制御することで携帯型情報通信端末装置としての動
作を実現するものである。この主制御部11は、各種の
機能を実現するための処理手段をソフトウエア処理によ
り実現する。
【0015】動画像デコーダ12は、符号化動画像デー
タのデコードを行い、再生した動画像データを動画像用
LCD制御回路部13へと与える。動画像用LCD制御
回路部13は、動画像デコーダ12から与えられる動画
像データが示す動画像を表示するべく動画像用LCD1
4を制御する。動画像用LCD14は、MPEG4動画
像を表示するのに十分な表示能力(解像度など)を有し
たカラーLCDであり、動画像用LCD制御回路部13
の制御の下に動画像を表示する。
【0016】静止画像用LCD制御回路部15は、主制
御部11から与えられる静止画像データが示す静止画像
画像を表示するべく静止画像用LCD16を制御する。
静止画像用LCD16は、動画像用LCD14よりも表
示面積が大きく、かつ解像度が低い白黒LCDであり、
静止画像用LCD制御回路部15の制御の下に静止画像
を表示する。
【0017】多重分離部17は、マルチメディア通信モ
ードと音声通話モードとの2つの動作モードを有してお
り、主制御部11により指定されたモードで動作する。
マルチメディア通信モードのとき多重分離部17は、例
えば図示しない動画像エンコーダから与えられる符号化
動画像データ、音声コーデック20から同期バス42を
介して与えられる符号化音声データおよび主制御部11
から与えられる他データを所定の多重化方式(例えば、
ITU−T勧告のH.221またはITU−T勧告の
H.221を変形したもの)で多重化し、これにより得
られる伝送データをPHS回線インタフェース部18へ
と与える。またマルチメディア通信モードのとき多重分
離部17は、PHS回線インタフェース部18から与え
られる伝送データから符号化動画像データ、符号化音声
データおよび他データをそれぞれ分離し、これらの各デ
ータを動画像デコーダ12、音声コーデック20および
主制御部11のそれぞれへと与える。これに対して音声
通話モードのとき多重分離部17は、音声コーデック2
0から同期バス42を介して与えられる符号化音声デー
タをそのままPHS回線インタフェース部18へと与え
る。また音声通話モードのとき多重分離部17は、PH
S回線インタフェース部18から与えられる伝送データ
(符号化音声データ)をそのまま音声コーデック20へ
と与える。PHS回線インタフェース部18は、アンテ
ナ19を介して無線によりPHS(Personal Handyphon
e System)網に接続可能で、PHS網を介しての通信を
行うための各種の呼処理を行うとともに、PHS網を介
して設定された通信パスを介して伝送データの送受信を
行う。
【0018】音声コーデック20は、マルチメディア通
信モードと音声通話モードとの2つの動作モードを有し
ており、主制御部11により指定されたモードで動作す
る。マルチメディア通信モードのとき音声コーデック2
0は、第1マイクロホン26または第2マイクロホン2
7から出力されて第1A/D変換部28または第2A/
D変換部29でディジタル化された音声信号を入力切替
制御部30を介して受け、所定の低レート音声符号化方
式(例えば、ITU−T勧告のG733)でエンコード
して符号化音声データを得る。音声コーデック20は、
この符号化音声データを同期バス42を介して多重分離
部17へと与える。またマルチメディア通信モードのと
き音声コーデック20は、多重分離部17から与えられ
る符号化音声データにおける低レート音声符号をデコー
ドし、これによりディジタル化音声信号を得る。音声コ
ーデック20は、このディジタル化音声信号を出力切換
制御部21へと与える。これに対して音声通話モードの
とき音声コーデック20は、第1マイクロホン26また
は第2マイクロホン27から出力されて第1A/D変換
部28または第2A/D変換部29でディジタル化され
た音声信号を入力切替制御部30を介して受け、36kb
psのADPCM方式(ITU−T勧告のG735)でエ
ンコードして符号化音声データを得る。音声コーデック
20は、この符号化音声データを同期バス42を介して
多重分離部17へと与える。また音声通話モードのとき
音声コーデック20は、多重分離部17から与えられる
符号化音声データにおけるADPCM符号をデコード
し、これによりディジタル化音声信号を得る。音声コー
デック20は、このディジタル化音声信号を出力切替制
御部21へと与える。
【0019】出力切替制御部21は、通常通話モードと
拡声通話モードとの2つの動作モードを有しており、使
用状態判定部32により指定されたモードで動作する。
通常通話モードのとき出力切替制御部21は、音声コー
デック20から与えられるディジタル化音声信号を第1
D/A変換部22に出力する。また拡声通話モードのと
き出力切替制御部21は、音声コーデック20から与え
られるディジタル化音声信号を第2D/A変換部23に
出力する。
【0020】第1D/A変換部22および第2D/A変
換部23はそれぞれ、出力切替制御部21から与えられ
るディジタル化音声信号をアナログ化し、元の音声信号
を再生する。そして第1D/A変換部22は再生した音
声信号を第1スピーカ24に、また第2D/A変換部2
3は再生した音声信号を第2スピーカ端子25に接続さ
れた第2スピーカ2にそれぞれ与える。
【0021】第1スピーカ24は、第1D/A変換部2
2から与えられる音声信号が示す音声を、受話音声とし
て出力する。この第1スピーカ24における受話音声の
出力音量は、ユーザ(話者)が耳を近づけた状態で適切
に聞こえる程度とされる。なお第1スピーカ24は、音
量調節が可能なものとしてもよい。
【0022】第2スピーカ2は、端末本体1と別体の外
付けのスピーカであって、必要に応じて第2スピーカ端
子25に接続される。そしてこの第2スピーカ2は、第
2D/A変換部23から与えられる音声信号が示す音声
を、受話音声として出力する。この第1スピーカ24に
おける受話音声の出力音量は、ある程度離れた場所でも
聞こえる程度の音量で出力するすることができ、音量の
調節も可能である。
【0023】第1マイクロホン26および第2マイクロ
ホン27はそれぞれ、ユーザが発声した音声に対応する
音声信号をアナログ状態で生成し、第1A/D変換部2
8および第2A/D変換部29に与える。そして第1マ
イクロホン26は、近付けられた口から発声された音声
に基づいて適切なレベルの音声信号を生成することがで
きる感度を、また第2マイクロホン27は、ある程度離
れた位置で発声された比較的底音量の音声も検出できる
感度をもつ。なおこれらの第1マイクロホン26および
第2マイクロホン27は、感度が調節可能なものとして
もよい。
【0024】第1A/D変換部28および第2A/D変
換部29は、第1マイクロホン26および第2マイクロ
ホン27で生成される音声信号をそれぞれディジタル化
する。そして第1A/D変換部28および第2A/D変
換部29はいずれも、入力切替制御部30および音声レ
ベル検出部31にそれぞれディジタル化音声信号を与え
る。
【0025】入力切替制御部30は、通常通話モードと
拡声通話モードとの2つの動作モードを有しており、使
用状態判定部32により指定されたモードで動作する。
通常通話モードのとき入力切替制御部30は、第1A/
D変換部28から与えられるディジタル化音声信号を選
択して音声コーデック20に出力する。また拡声通話モ
ードのとき入力切替制御部30は、第2A/D変換部2
9から与えられるディジタル化音声信号を選択して音声
コーデック20に出力する。
【0026】音声レベル検出部31は、第1A/D変換
部28および第2A/D変換部29から与えられるディ
ジタル化音声信号のそれぞれについて、有声部分などの
比較的パワーの大きい所定部分のレベルを検出し、その
検出結果をそれぞれ使用状態判定部32に与える。
【0027】使用状態判定部32は、自動モードと固定
モードと強制モードとの3つの動作モードを有してお
り、主制御部11により指定されたモードで動作する。
自動モードのとき使用状態判定部32は、音声レベル検
出部31での検出結果から第1マイクロホン26および
第2マイクロホン27での送話音声の入力状況の違いを
認識する。そして、この認識した結果に応じてユーザが
通常通話および拡声通話のいずれを行う状態にあるかの
判定を行い、その状態に対応した通話モードを選択して
出力切替制御部21および入力切替制御部30に対して
指定する。また固定モードのとき使用状態判定部32
は、固定モードが設定された際に選択していた通話モー
ドを固定的に選択して出力切替制御部21および入力切
替制御部30に対して指定する。そして強制モードのと
き使用状態判定部32は、予め指定された通話モードを
固定的に選択して出力切替制御部21および入力切替制
御部30に対して指定する。
【0028】操作入力制御回路部33には、タッチパネ
ル34、スクロールダイヤル35、第1操作ボタン3
6、第2操作ボタン37、電源ボタン38およびモード
切替スイッチ39がそれぞれ接続されている。操作入力
制御回路部33は、これらタッチパネル34、スクロー
ルダイヤル35、第1操作ボタン36、第2操作ボタン
37、電源ボタン38およびモード切替スイッチ39で
のユーザの指示操作を受付け、その指示操作の内容を主
制御部11に通知する。
【0029】タッチパネル34は、静止画像用LCD1
6の表示面に重ねて配置されており、静止画像用LCD
16の表示内容に対応した各種の入力を受けるためのも
のである。スクロールダイヤル35は、カーソル移動や
表示画面のスクロールなどの指示を受けるためのもので
ある。第1操作ボタン36および第2操作ボタン37
は、決定指示や取消指示の入力を受けるためのものであ
る。電源ボタン38は、本携帯型情報通信端末装置の動
作のON/OFFの指示を受けるためのものである。
【0030】モード切替スイッチ39は、使用状態の動
作モードを自動モード、固定モードおよび強制モードの
いずれとするかの指示、および強制モードを指定する場
合の指定通話モードの指示を受けるためのものである。
モード切替スイッチ39は、図2(a)および図2
(b)に示すように楕円柱状をなすとともに上面を球面
としてなる操作片39aを有しており、この操作片39
aの上端の一部を端末本体1の壁面から外部に突出させ
た状態で配置されている。そしてモード切替スイッチ3
9は、操作片39aを図2(b)に示すように突出量が
大きい状態、図2(c)に示すように突出量が小さい状
態、図2(d)に示すように楕円形状における長軸方向
の一端(図では右側)の突出量が小さくなるように傾け
た状態、あるいは図2(e)に示すように楕円形状にお
ける長軸方向の他端(図では左側)の突出量が小さくな
るように傾けた状態の4状態とすることが可能となって
おり、操作片39aがこれらの4状態のいずれの状態に
あるかを検出するものとなっている。そして、例えば図
2(b)に示す状態を自動モード指定、図2(c)に示
す状態を固定モード指定、図2(d)に示す状態を通常
通話モードを指定する強制モード指定、そして図2
(e)に示す状態を拡声通話モードを指定する強制モー
ド指定としてそれぞれ設定しておくことで、上記の機能
を実現している。
【0031】電源部40は、例えばバッテリを電力源と
して有し、本携帯型情報通信端末装置の各部に電力供給
を行う。電源部40は、主制御部11の制御の下に各部
への電力供給をON/OFFする。ただし電源部40
は、少なくとも主制御部11および操作入力制御回路部
33への電力供給は常時行う。
【0032】図3は音声レベル検出部31および使用状
態判定部32の詳細構成を示すブロック図である。この
図に示すように音声レベル検出部31は、有声判定部3
1aおよび有声レベル検出部31bを有する。また使用
状態判定部32は、パワー比較部32a、有声レベル判
定部32bおよび判定制御部32cを有する。
【0033】有声判定部31aは、第1A/D変換部2
8および第2A/D変換部29からそれぞれ与えられる
ディジタル化音声信号から背景雑音などを削減したの
ち、それらの信号をそれぞれ分析して、雑音部分や無声
部分と、有声部分とを各信号に関して識別する。そして
有声判定部31aは、その識別の結果を、雑音削減後の
ディジタル化音声信号ととともに有声レベル検出部31
bへと与える。なお、有声判定部31aにおける有声区
間の識別は、例えば、一般的に知られている有音/無音
判定や有声/無声判定の方法を含む以下の方法のうちい
くつかを組み合わせた方法を用いる。
【0034】(1) 入力信号の時系列を一定数のサンプル
などからなる一定区間ごとのフレームにくぎり、フレー
ムごとにエネルギー値をもとめる。最新の一定数個のフ
レームの平均エネルギーを定数倍した値をしきい値と
し、これを超えた部分を選択。
【0035】(2) 予測係数の分布範囲が有声の性質をも
ったある領域内にある部分を選択。 (3) 予測利得があるしきい値を超える部分を選択。
【0036】(4) 予測利得変動があるしきい値を超える
部分を選択。 (5) 長時間予測利得があるしきい値を超える部分を選
択。 (6) 自己相関係数があるしきい値を超える部分を選択。
【0037】(7) パワーの変化量があるしきい値を超え
る部分を選択。 (8) スペクトル包絡の変化量があるしきい値を超える部
分を選択。 有声レベル検出部31bは、雑音削減後のディジタル化
音声信号と識別結果をもとに、各ディジタル化音声信号
における有声部分のレベルを検出し、その値(以下、有
声レベル検出値と称する)を使用状態判定部32へと与
える。なお、有声レベル検出部31bにおけるレベル検
出は、例えば以下の方法のいずれかを用いることができ
る (1)最新の過去N個のフレーム中の有声区間の平均エネ
ルギー (2)最新の過去N個のフレーム中の有声区間の平均エネ
ルギー/最新の過去N個のフレーム中の無声区間の平均
エネルギー (3)最新の過去N個のフレーム中の有声区間のうちエネ
ルギー値の大きい順に一定数M個のフレームの平均エネ
ルギー (4)最新の過去N個のフレーム中のエネルギー変動値 ただし、最新の過去N個のフレーム数の代わりに最新の
過去N個のサンプル数または一定時間としてもよい。
【0038】このようにして有声レベル検出部31bで
検出され、使用状態判定部32へと与えられた各ディジ
タル化音声信号における有声レベル検出値は、使用状態
判定部32ではパワー比較部32aに入力される。そし
てパワー比較部32aは、各ディジタル化音声信号に関
する有声レベル検出値を比較し、2つの有声レベルの差
または比が所定のしきい値を超えた場合は通常通話を候
補とし、しきい値以下の場合は拡声通話を候補した比較
結果を得る。そしてパワー比較部32aは、この比較結
果を、有声レベル検出部31bから与えられた各有声レ
ベル検出値とともに有声レベル判定部32bへと与え
る。なおパワー比較部42は、自動モードで強制的に通
話モードを指定された場合や、固定モードの場合、ある
いは機能操作ボタンからしきい値やしきい値の係数など
の修正命令が主制御部11から判定制御部32cに与え
られた場合などにおいて判定制御部44からそれらに関
する制御情報が与えられた場合には、パワー比較のため
のしきい値やしきい値の係数などの条件の修正を所定の
範囲で行う。また強制的に通話モードを指定された場合
や固定モードの場合は、パワー比較はせずに、各有声レ
ベル検出値のみを出力してもよい。
【0039】有声レベル判定部32bは、パワー比較部
32aから与えられた各有声レベル検出値およびパワー
比較結果と、判定制御部32cから与えられる制御情報
からユーザが第1マイクロホン26に口を近付けての通
常通話状態で通話を行っているか、あるいは離れた位置
からの拡声通話状態での通話を行っているかを判定し判
定して、その状態に対応した通話モードを選択し、それ
を出力切替制御部21および入力切替制御部30に指定
する。
【0040】判定制御部32cは、モード切替スイッチ
39の状態に応じた切替情報や、タッチパネル34、ス
クロールダイヤル35、第1操作ボタン36および第2
操作ボタン37を用いて指定されたパワー比較や有声レ
ベル判定の判定条件、通常通話モードと拡声通話モード
との切替の反応時間、あるいは感度などについての修正
情報をを主制御部11から受け、これらの情報に応じて
パワー比較部32aおよび有声レベル判定部32bの動
作を制御する。
【0041】図4は本実施形態の携帯型情報通信端末装
置の外観を示す図である。なお、図1と同一部分には同
一符号を付している。この図に示すように端末本体1
は、箱型の筐体を有し、この筐体の内部に前述した各構
成要素が収容されている。
【0042】動画像用LCD14および静止画像用LC
D16は、筐体の一面からその表示面を筐体の外部に露
出させた状態で設けられている。スクロールダイヤル3
5は、動画像用LCD14および静止画像用LCD16
がそれぞれ設けられている面(以下、筐体前面と称す
る)と交差する4つの面(以下、筐体側面と称する)の
うちの1つ(ここでは図2において右側に示された筐体
側面)に設けられている。また第1操作ボタン36、第
2操作ボタン37、電源ボタン38およびモード切替ス
イッチ39は、筐体におけるスクロールダイヤル35が
設けられた面に隣り合う筐体側面(ここでは図4におい
て上側に示された筐体側面)に設けられている。なおス
クロールダイヤル35と第1操作ボタン36および第2
操作ボタン37とは、人間の手の大きさを考慮し、筐体
の端部を手のひらに載せた状態で、同じ手の親指でスク
ロールダイヤル35を操作しつつ、同じ手の残りの指で
第1操作ボタン36および第2操作ボタン37を操作可
能なように相対的な位置が決められている。
【0043】第1スピーカ24および第1マイクロホン
26は、筐体前面に動画像用LCD14および静止画像
用LCD16を挟んで配置されている。この第1スピー
カ24と第1マイクロホン26との間隔は、例えば人間
の耳と口との間の平均的な間隔に匹敵するように設定さ
れ、第1スピーカ24および第1マイクロホン26を、
人間の口および耳にそれぞれ同時に近接させることが可
能となっている。すなわち、本携帯型情報通信端末装置
の端末本体1は、それ自体がハンドセットとしての機能
を有したものとなっている。
【0044】第2マイクロホン27は、筐体前面に第1
マイクロホン26から離隔して配置されている。次に以
上のように構成された携帯型情報通信端末装置の動作に
つき説明する。
【0045】さて本実施形態の携帯型情報通信端末装置
は、主な動作モードとして、電話モードやWWW(Worl
d Wide Web)ブラウザモードなどを有しているが、それ
らの各モードにおける動作自体は本発明の要旨ではない
のでここでは説明を省略する。そしてここでは、音声通
話に関わる通話モードの設定動作についての説明を行
う。
【0046】着信時には、例えば第1操作ボタン36の
押下などの応答指示がなされたことに応じて、主制御部
11が呼の確立処理を行い、呼が確立したならば通話が
開始される。そしてこのようにして通話が開始された場
合に使用状態判定部32は、初期の通話モードとして通
常通話モードを選択する。
【0047】また着信時に、モード切替スイッチ15が
強制モードを指定する状態とされた場合にも、主制御部
11が呼の確立処理を行い、呼が確立したならば通話が
開始される。そしてこのようにして通話が開始された場
合に使用状態判定部32は、モード切替スイッチ15の
状態に応じた通話モードを初期の通話モードとして選択
する。
【0048】また着信時に、ユーザが返事をし、その音
声が第1マイクロホン26および第2マイクロホン27
のいずれかで検出された場合にも、主制御部11が呼の
確立処理を行い、呼が確立したならば通話が開始され
る。そしてこのようにして通話が開始された場合に使用
状態判定部32は、モード切替スイッチ15が自動モー
ドを指定する状態となっていたならば、上記の返事の音
声に関する第1マイクロホン26および第2マイクロホ
ン27での検出状態に基づき、通常通話モードおよび拡
声通話モードのいずれかを選択する。なおこのとき、有
声判定部31aなどにおいて「はい」や「もしもし」な
どの特定の言葉を認識する音声認識を行い、その部分の
信号を用いて音声レベル判定を行うとしてもよい。一
方、モード切替スイッチ15が強制モードを指定する状
態となっていたならば、モード切替スイッチ15の状態
に応じた通話モードを初期の通話モードとして選択す
る。なお、着信が発生したときにモード切替スイッチ1
5が通常通話モードへの強制モードを指定する状態とな
っていたならば、パワー比較部32aで通常通話を候補
とした比較結果が得られるような状態での返事がなされ
なければ、主制御部11が呼の確立処理を行わないよう
にすることもできる。
【0049】こののちの通話状態においては、第1マイ
クロホン26および第2マイクロホン27にて得られた
音声信号は、第1A/D変換部28および第2A/D変
換部29にそれぞれ与えられ、ディジタル化される。そ
して第1A/D変換部28および第2A/D変換部29
にて、各音声信号をそれぞれディジタル化して得られた
ディジタル化音声信号のそれぞれは、音声レベル検出部
31に与えられる。音声レベル検出部31において各デ
ィジタル化音声信号は、有声判定部31aにて雑音の削
減がなされるとともに、有声部分の識別がなされ、この
有声部分の識別結果とともに有声レベル検出部31bに
与えられる。そして有声レベル検出部31bでは、ディ
ジタル化音声信号における有声部分のレベルの検出が行
われ、その結果得られた有声レベル検出値が使用状態判
定部32に与えられる。
【0050】使用状態判定部32においてパワー比較部
32aでは、各ディジタル化音声信号に関する有声レベ
ル検出値をそれぞれ有声レベル検出部31bから受ける
とそれらが比較され、2つの有声レベルの差または比が
所定のしきい値を超えた場合には通常通話を候補とし、
しきい値以下の場合は拡声通話を候補した比較結果が得
られる。そして、このように得られた比較結果が、有声
レベル検出部31bから与えられた各有声レベル検出値
とともに有声レベル判定部32bへと与えられる。
【0051】有声レベル判定部32bでは、自動モード
が指定されている場合には、パワー比較結果にて拡声通
話が候補とされており、かつ有声レベル検出値があるし
きい値以下である場合には拡声通話モードが選択され
る。逆にパワー比較結果にて通常通話が候補とされてい
る場合や、拡声通話が候補とされていても有声レベル検
出値があるしきい値を超えている場合には通常通話モー
ドが選択される。また有声レベル判定部32bでは、固
定モードが指定されている場合には、有声レベル検出値
やパワー比較結果に拘らずに、それまでに選択していた
通話モードが選択し続けられる。また有声レベル判定部
32bでは、強制モードが指定されている場合には、指
定された通話モードが選択される。なお、以上のように
して選択された最新の通話モードは、判定制御部32c
にて記億される。
【0052】さて、以上のようにして使用状態判定部3
2が通話モードとして通常通話モードを選択していれ
ば、出力切替制御部21および入力切替制御部30の動
作モードはともに通常通話モードに設定され、音声コー
デック20には第1D/A変換部22および第1A/D
変換部28が出力切替制御部21および入力切替制御部
30を介して接続されることになる。従って、第1スピ
ーカ24および第1マイクロホン26を使用しての通
話、すなわち端末本体1をハンドセットとして使用して
の通話が行える状態となる。
【0053】一方、使用状態判定部32が通話モードと
して拡声通話モードを選択していれば、出力切替制御部
21および入力切替制御部30の動作モードはともに拡
声通話モードに設定され、音声コーデック20には第2
D/A変換部23および第2A/D変換部29が出力切
替制御部21および入力切替制御部30を介して接続さ
れることになる。従って、第2スピーカ2および第1マ
イクロホン27を使用しての通話、すなわち端末本体1
から離れた位置からの拡声通話が行える状態となる。
【0054】かくして本実施形態によれば、自動モード
を設定しておけば、ユーザが第1マイクロホン26に口
を近付けた上で発声していれば通常通話モードが、また
ユーザが第1マイクロホン26から離れた位置から発声
していれば拡声通話モードがそれぞれ設定される。そし
て受話音声は、通常通話モードであれば第1スピーカ2
4から、この第1スピーカ24に近付けられた耳で聴取
するのに適した比較的小さな音量で、また拡声通話モー
ドであれば第2スピーカ2から遠ざけられた耳で聴取す
るのに適した比較的大きな音量で受話音声がそれぞれ出
力されるので、実際の耳の近接状態に応じた適切な音量
で受話音声の出力がなされることになる。
【0055】このため、ユーザは通話モードの設定のた
めの指示操作は行う必要がなく、発声する位置を任意に
決めれば、それに応じた適切な通信モードが自動的に設
定される。この結果、ユーザの操作が簡易となって利便
性が向上するとともに、指示操作を行わないのであるか
ら操作ミスが生じる恐れもない。また、端末本体1をハ
ンドセットとして使用するべくユーザが第2スピーカ2
4に耳を近付けている場合には、第2スピーカ24から
の出力レベルは比較的小さくされるので、ユーザが第2
スピーカ24に耳を近接させた状態でいきなり大きな音
が出力されることはない。
【0056】また本実施形態によれば、モード切替スイ
ッチにて固定モードを指定することにより、以降におけ
る通話モードをその時点において選択されていた通話モ
ードに固定することができる。一方、モード切替スイッ
チにて強制モードを指定することにより、以降における
通話モードをユーザが所望とする通話モードとすること
ができる。従って、ユーザの事情による任意の使用方法
をとることも可能となり、様々な使用状況に対応するこ
とが可能となる。
【0057】また本実施形態によれば、自動モード、固
定モードおよび強制モードの選択を1つのモード切替ス
イッチ39で行うことができるので、これらのモードの
切替えにかかる操作を極めて容易に行うことができる。
【0058】なお本発明は上記実施形態に限定されるも
のではない。例えば上記実施形態では、本発明の音声通
信装置を携帯型情報通信端末装置に適用した例を示して
いるが、本発明は、通常の携帯電話装置やPHS端末装
置、コードレス電話装置あるいは有線電話装置などの他
の装置にも適用が可能である。
【0059】また上記実施形態では、自動モード、固定
モードおよび強制モードの選択を1つのモード切替スイ
ッチ39で受け付けるものとしているが、複数のスイッ
チを用いたり、あるいはタッチパネル34を用いるなど
の別の方法で受け付けるようにしても良い。
【0060】また上記実施形態では、第1マイクロホン
26および第2マイクロホン27のそれぞれで得られた
各音声信号の有声部分レベルの相対的な関係に基づいて
通話モードの選択を行うようにしているが、各音声信号
の有声部分の絶対的なレベルに基づいて通話モードの選
択を行うようにしても良い。この場合、使用状態判定部
32にパワー比較部32aを設ける必要がない。
【0061】また上記実施形態では、音声信号のうちの
有声部分のレベルに基づいて通話モードを選択するもの
としているが、有音部分(音声以外の音も含む)のレベ
ルに基づいて通話モードを選択するようにしても良い
し、あるいは各音声信号の位相や遅延の違いなどに基づ
いて通話モードを選択するようにしても良い。
【0062】また上記実施形態では、背景雑音削減、有
声判定および有声レベル検出などの処理を音声コーデッ
ク20と別に設けた音声レベル検出部31および使用状
態判定部32にて行うものとしているが、これらの機能
を音声コーデック20にもたせることも可能である。ま
た背景雑音削減は、省略しても良い。
【0063】また上記実施形態では、第2スピーカ2は
端末本体1とは別体の外付けタイプである場合を示して
いるが、端末本体1に内蔵するようにしても良い。また
逆に、第1スピーカ24、第1マイクロホン26および
第2マイクロホン27を、端末本体1とは別体の外付け
タイプとすることもできる。このとき、第1スピーカ2
4および第1マイクロホン26については、例えばイヤ
ホンマイクとして実現できる。
【0064】また上記実施形態では、通常通話用の第1
スピーカ24および拡声通話用の第2スピーカ2をそれ
ぞれ設け、これらを通話モードに応じて切り替えるよう
にしているが、第1スピーカ24および第2スピーカ2
に代えて、音量調節可能な1つのスピーカを設け、通話
モードに応じてその音量を変更するようにしても良い。
【0065】また上記実施形態では、通常通話用の第1
マイクロホン26および拡声通話用の第2マイクロホン
27をそれぞれ設け、これらを通話モードに応じて切り
替えるようにしているが、第1マイクロホン26および
第2マイクロホン27に代えて、感度調節可能な1つの
マイクロホンを設け、通話モードに応じてその感度を変
更するようにしても良い。
【0066】また、端末本体1にはスピーカやマイクロ
ホンを設けず、端末本体1に対して優先回線または無線
回線で接続されるハンドセットを設けた場合には、この
ハンドセットに通話モードを選択するための手段を備え
るようにしても良い。
【0067】また、音声コーデック20にエコーキャン
セル機能を備えるようにしても良い。また、図5および
図6に示すように、音声コーデック20と音声レベル検
出部31および使用状態判定部32とをそれぞれ接続
し、音声コーデック20の動作の過程で得られる係数を
音声レベル検出部31および使用状態判定部32での処
理に用いたり、逆に音声レベル検出部31および端末保
持状態判定部32で求めた値を音声コーデック20での
符号化などの処理に用いたりすることもできる。
【0068】また、イヤホンマイクを装着可能とし、イ
ヤホンマイクが装着されているときには、出力切替制御
部21、第1スピーカ24、第2スピーカ端子25、第
1マイクロホン26、第2マイクロホン27、入力切替
制御部30、音声レベル検出部31および使用状態判定
部32の動作を制限し、イヤホンマイクのみを有効とす
るようにしても良い。なおイヤホンマイクのみを有効と
するか否かは、タッチパネル34などでの指示操作を受
け付けることで決定するようにしても良い。
【0069】また、動画像用LCD14や静止画像用L
CD16がバックライトを有する場合、このバックライ
トを通常通話モード時にはOFFするようにしても良
い。さらには、通常通話モード時には、動画像デコーダ
12、動画像用LCD制御回路部13、動画像用LCD
14、静止画像用LCD制御回路部15および静止画像
用LCD16のうちの一部または全部の動作を停止させ
るようにしても良い。これらによれば、電力消費量を低
減することが可能となる。このほか、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、例えば近接された口か
ら発声された音声に基づいて所定の音声信号を生成する
のに適した所定の特性を有した通常通話用送話器および
離隔された口から発声された音声に基づいて所定の音声
信号を生成するのに適した所定の特性を有した拡声通話
用送話器とを有してなる送話器と、受話器とを有し、前
記送話器および受話器を話者の口および耳に近接させた
状態での通話に対応した通常通話モードと、前記送話器
および受話器を話者の口および耳から離隔した状態での
通話に対応する拡声通話モードとを有した音声通信装置
において、前記送話器から出力される音声信号に基づい
て、すなわち例えば前記通常通話用送話器が出力する音
声信号と拡声通話用送話器が出力する音声信号との違い
に基づいて、話者が口を前記送話器に近接させての発声
を行っているか否かを判定する近接発声判定手段と、こ
の近接発声判定手段により話者が口を前記送話器に近接
させての発声を行っていることが検出されていることに
応じて前記通常通話モードを選択し、またそれ以外の場
合には前記拡声通話モードを選択する通話モード選択手
段とを備えたので、適切な通話モードを自動設定するこ
とができ、これによって使い勝手が良く、しかも操作ミ
スや設定ミスにともなう不適切な動作が行われることを
確実に防止することができる音声通信装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音声通信装置を適用して構成された携
帯型情報通信端末装置の一実施形態における要部構成を
示すブロック図。
【図2】モード切替スイッチ39の構造およびモード切
替スイッチ39による設定状態を示す図。
【図3】図1中の音声レベル検出部31および使用状態
判定部32の詳細構成を示すブロック図。
【図4】本発明の音声通信装置を適用して構成された携
帯型情報通信端末装置の一実施形態における外観を示す
平面図。
【図5】本発明の音声通信装置を適用して構成された携
帯型情報通信端末装置の変形構成例を示すブロック図。
【図6】図5中の音声レベル検出部31および使用状態
判定部32の詳細構成を示すブロック図。
【符号の説明】
11…主制御部 12…動画像デコーダ 13…動画像用LCD制御回路部 14…動画像用LCD 15…静止画像用LCD制御回路部 16…静止画像用LCD 17…多重分離部 18…PHS回線インタフェース部(PHS回線IF
部) 19…アンテナ 20…音声コーデック 21…出力切替制御部 22…第1D/A変換部 23…第2D/A変換部 24…第1スピーカ 25…第2スピーカ端子 26…第1マイクロホン 27…第2マイクロホン 28…第1A/D変換部 29…第2A/D変換部 30…入力切替制御部 31…音声レベル検出部 32…使用状態判定部 33…操作入力制御回路部 34…タッチパネル 35…スクロールダイヤル 36…第1操作ボタン 37…第2操作ボタン 38…電源ボタン 39…モード切替スイッチ 40…電源部 41…主バス 42…同期バス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送話器および受話器を有し、前記送話器
    および受話器を話者の口および耳に近接させた状態での
    通話に対応した通常通話モードと、前記送話器および受
    話器を話者の口および耳から離隔した状態での通話に対
    応する拡声通話モードとを有した音声通信装置におい
    て、 前記送話器から出力される音声信号に基づいて、話者が
    口を前記送話器に近接させての発声を行っているか否か
    を判定する近接発声判定手段と、 この近接発声判定手段により話者が口を前記送話器に近
    接させての発声を行っていることが検出されていること
    に応じて前記通常通話モードを選択し、またそれ以外の
    場合には前記拡声通話モードを選択する通話モード選択
    手段とを具備したことを特徴する音声通信装置。
  2. 【請求項2】送話器は、近接された口から発声された音
    声に基づいて所定の音声信号を生成するのに適した所定
    の特性を有した通常通話用送話器と、離隔された口から
    発声された音声に基づいて所定の音声信号を生成するの
    に適した所定の特性を有した拡声通話用送話器とを有
    し、 近接発声判定手段は、前記通常通話用送話器が出力する
    音声信号と拡声通話用送話器が出力する音声信号との差
    に基づいて話者が口を前記送話器に近接させての発声を
    行っているか否かを判定することを特徴とする請求項1
    に記載の音声通信装置。
  3. 【請求項3】 通話モードを通常通話モードあるいは拡
    声通話モードへ強制設定する旨の指定を受け付けるため
    の強制指定受付手段を備え、 通話モード選択手段は、前記強制指定受付手段にて通話
    モードの強制設定の指定が受け付けられている場合には
    近接発声判定手段の判定結果に拘らずに通話モードとし
    て通常通話モードおよび拡声通話モードのうちの指定さ
    れているほうを選択することを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の音声通信装置。
  4. 【請求項4】 通話モードをその時選択されているモー
    ドに固定する旨の指定を受け付けるための固定指定受付
    手段を備え、 通話モード選択手段は、前記固定指定受付手段にて通話
    モードの固定の指定が受け付けられている場合には近接
    発声判定手段の判定結果に拘らずに通話モードとしてこ
    れまで選択していた通話モードを選択し続けることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の音声
    通信装置。
  5. 【請求項5】 着信時に、送話器から出力される音声信
    号中から所定の音に対応する音声信号が含まれていたこ
    とに応じて呼の確立処理を開始する着信応答手段を有
    し、 かつ近接発声判定手段は、前記着信応答手段が呼の確立
    処理を開始した際に、そのきっかけとなった音声信号に
    基づいて、話者が口を前記送話器に近接させての発声を
    行っているか否かを判定することを特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれかに記載の音声通信装置。
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